JP2002234284A - 券及び券の製造方法 - Google Patents

券及び券の製造方法

Info

Publication number
JP2002234284A
JP2002234284A JP2001032821A JP2001032821A JP2002234284A JP 2002234284 A JP2002234284 A JP 2002234284A JP 2001032821 A JP2001032821 A JP 2001032821A JP 2001032821 A JP2001032821 A JP 2001032821A JP 2002234284 A JP2002234284 A JP 2002234284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
ticket
forgery
copy
tickets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001032821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4685252B2 (ja
Inventor
Saburo Kondo
三郎 近藤
Shotaro Okamura
昌太郎 岡村
Takao Ishigaki
隆夫 石垣
Himio Fujita
一三夫 藤田
Hirobumi Tezuka
博文 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2001032821A priority Critical patent/JP4685252B2/ja
Publication of JP2002234284A publication Critical patent/JP2002234284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4685252B2 publication Critical patent/JP4685252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改ざんされることを防止できる券及び券の製
造方法を提供する。 【解決手段】 複数枚、製造される券であって、券が、
地紋18と、地紋18が形成された領域上に形成された
情報20とを有し、複数枚の券のそれぞれの情報20
が、複数枚の券の各券ごとに、地紋18が形成された領
域内で相対的に位置を変えて配置されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は券及び券の製造方法
に係わり、さらに詳しくは、地紋を介して情報が形成さ
れた有価証券(株券、小切手又は手形など)やくじ券な
どの券及び地紋を介して情報が形成された有価証券(株
券、小切手又は手形など)やくじ券などの券の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、基材上に地紋が備えられ、こ
の地紋を介して情報が形成された有価証券やくじ券など
の券が知られている。この地紋は券が偽造や改ざんされ
るのを防止するために設けられ、地紋上に形成された情
報は、複数枚、製造されるある種類の券の全数にわたっ
て、それぞれの地紋上の同じ位置に印字されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
券の情報は、複数の券の全数にわたって、地紋上の同じ
位置に配置されているため、一方の券の情報の一部を含
む券片を他の券の情報が配置された領域の一部分に貼り
付けてた場合、お互いの地紋のパターンが合致する。
【0004】従って、例えば、情報が数字からなるくじ
券においては、必要な数字をはずれ券の数字の中から選
択して切り取り、この券片を当たり券に近い数字をもつ
はずれ券にお互いの地紋のパターンが合致し、かつ段差
ができないように巧妙な技術を使って貼り付けてはずれ
券を当たり券に改ざんされるおそれがある。特に、巧妙
な技術で改ざんされた券は、肉眼ではこの券が改ざんさ
れたものがどうかを判定することすら困難になる場合が
想定される。
【0005】以上のように、従来の券は券同士で切り貼
りを行って改ざんされる場合、お互いの地紋のパターン
が合致するので、比較的容易に改ざんされてしまうおそ
れがある。本発明は上記の問題点を鑑みて創作されたも
のであり、改ざんされることを防止できる券及び券の製
造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、複数枚、製造される券であって、前記
券が、地紋18と、前記地紋が形成された領域上に形成
された情報20とを有し、前記複数枚の券のそれぞれの
前記情報20が、前記複数枚の券の各券ごとに、前記地
紋18が形成された領域内で相対的に位置を変えて配置
されていることを特徴とする券によって解決される。
【0007】本発明によれば、複数枚の券のそれぞれの
情報20は、各券ごとに、地紋18が形成された領域内
でそれぞれ異なった位置に配置されていることになる。
本発明の券が、例えばくじ券に適用され、はずれ券同士
で情報を貼り替えてはずれ券を当たり券に改ざんされる
場合を想定してみる。この場合、複数枚の券の各券ごと
に、それぞれの情報20が地紋18のパターン上の少な
くとも違う場所にそれぞれ配置されるようにすることに
より、ある券の情報を含む券片を他の券の情報が配置さ
れている領域の一部の位置に貼り付けて改ざんしようと
してもそれらの地紋のパターンが合致しないようにして
いる。
【0008】従って、券が改ざんされることを防止でき
るとともに、券が改ざんされた場合でも地紋のパターン
が合致しているかどうかを確認することにより、改ざん
された券かどうかを容易に判定することができる。ま
た、上記した券において、前記複数枚の券の各券のそれ
ぞれの前記地紋18のパターンが、少なくとも前記情報
20が形成される領域内で、異なるようにして形成され
ていることを特徴とする。
【0009】これによれば、複数枚の券の全ての各券に
おいて、情報20が形成される領域内で、地紋18のパ
ターンの例えばピッチが異なるようにして形成され、こ
のピッチが異なったパターンの地紋上で情報の位置をそ
れぞれの券ごとに相対的に変えている。従って、上記の
ようにして券を改ざんしようとした場合、それぞれの情
報の直下の地紋のパターンのピッチが確実にずれるよう
になるので地紋18のパターンが合致することがない。
【0010】また、上記した券において、前記複数の券
の各券のそれぞれの前記地紋18のパターンは、相対的
にずれており、前記複数の券の間で地紋18のパターン
が合致しないようにしたことを特徴とする。本発明によ
れば、複数枚の券の各券ごとに、地紋18上に情報20
がそれぞれ位置を変えて形成されているとともに、複数
枚の券の間で、地紋18のパターンがそれぞれ合致しな
いように、それぞれの地紋のパターンが相対的にずれる
ようにして形成されている。
【0011】つまり、複数の券のそれぞれの地紋は肉眼
では同様の地紋のように視認されるが、実際には、それ
ぞれの地紋を重ねてみると、地紋のパターンがお互いに
ずれて合致しないようになっている。従って、券のある
領域内で地紋18が、元々、複数の券の間でそのパター
ンが合致しないようにずれているので、情報20を複数
の券の間で相対的にずらす寸法を比較的小さくした場合
においても、情報20の直下の領域のそれぞれの地紋1
8のパターンが合致することがない。
【0012】その結果、情報20がその基準配置位置か
らずれる寸法を小さくすることができるので、改ざんを
防止するために情報20が地紋18上にそれぞれ相対的
にずれて配置されていることすら分からなくなる。ま
た、上記した券において、前記複数枚の券のそれぞれの
前記情報は、複数の固有の情報から選択された少なくと
も1つの情報であって、前記複数の固有の情報のうち、
少なくとも1つの固有の情報又は全ての各固有の情報ご
とに、前記地紋が形成された領域の基準配置位置からず
れる方向が決められていることを特徴とする。
【0013】通常、券が改ざんされる場合、券同士の異
なった情報の間で切り貼りすることによって行われる。
本発明は、これを確実に防止できるように工夫されたも
のである。例えば、複数の情報(20a〜20d)が複
数の固有の情報から選択されたものである場合、各固有
の情報が基準配置位置からそれぞれ任意の方向にずれる
ように決められ、このずれる方向の取り決めに基づい
て、複数の情報(20a〜20d)が地紋が形成された
領域の各基準配置位置からそれぞれずれて配置される。
好ましい形態では、複数の券の間で、お互いに違う情報
同士が地紋が形成された領域内で相対的に異なる位置に
配置されるように、例えば、各固有の情報ごとにずれる
方向を変えるなどしてずれる方向を取り決めればよい。
【0014】これにより、複数の券の間で、それぞれの
異なる情報の直下の地紋のパターンが確実にずれている
ことになり、ある券の情報を切り貼りによって他の情報
に改ざんじようとしても、お互いの地紋のパターンが合
致することはないので、券が改ざんされるのを確実に防
止することができるようになる。なお、上記した図番、
符号は発明の理解を容易にするために引用されたもので
あって、本発明を限定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1(a)は本発明の第1の実施
の形態の券の製造方法の一部を示す概略平面図、図1
(b)の左側の図は第1の実施の形態の券のうちの一枚
を例示する概略平面図、図1(b)の右側の図は第1の
実施の形態の券のうちのもう一枚を例示する概略平面
図、図1(c)は図1(b)の左側の図のI−Iに沿っ
た断面図、図2は本発明の第1の実施の形態の券が備え
る地紋を構成する基本地紋パターンの一部を示す部分平
面図、図3は本発明の第1の実施の形態の券が備える情
報がずれて配置される方向を取り決めた一例を示す平面
図である。
【0016】まず、本発明の第1の本発明の実施の形態
の券の製造方法を説明する。なお、本実施の形態では、
券の一実施例としてくじ券を例示し、その製造方法を説
明する。図1(a)〜(c)に示すように、まず、本実
施の形態のくじ券になるロール状の基材14aを用意
し、基材14を引き出し、最終的に切断分離されて複数
のくじ券になる基材14の区画された複数の領域(26
〜26e・・・)にそれぞれ簡単な絵柄からなる下地層
16を印刷で形成する。後で説明するように、例えば、
図1(a)の領域26及び領域26aが切断分離され
て、それぞれ図1(b)の左側の図のくじ券36及び図
1(b)右側の図のくじ券36aになる。基材14aと
しては、基紙やプラスチックフィルムなどを使用するこ
とができる。
【0017】その後、図2に示すような、コンピュータ
の記憶装置などに記憶された基本地紋パターン19から
例えばA部を選択してこのA部の地紋をインクジェット
プリンタで基材14の区画された複数の領域(26〜2
6e・・・)のくじ券の情報が印字される領域(図1
(b)の破線で区画された4つの領域(12a〜12
d)からなる領域12に相当する領域)にそれぞれ印字
して地紋18を形成する。
【0018】なお、地紋18を基材14の区画された複
数の領域(26〜26e・・・)のそれぞれ全面にわた
って形成してもよい。また、このような地紋18の印刷
版を作成して印刷で地紋18を形成してもよい。この基
本地紋パターン19は、円形模様の彩紋の一部分であっ
て、地紋18のパターンとしては、このような線のピッ
チ又は線の配置角度が基本地紋パターン19内で異なる
ような地紋を用いるのが好ましい。すなわち、1枚のく
じ券において、くじ券の情報がそれぞれ印字される4つ
の領域12a〜12dからなる領域12内で地紋18の
模様を比較すると、それぞれの地紋18の線のピッチ又
は線の配置角度が異なるようにして地紋が形成されてい
る。
【0019】次いで、くじ券の情報の一実施例であるく
じ券の番号20を基材14の区画された複数の領域(2
6〜26e・・・)の地紋18が形成された領域にそれ
ぞれ印字する。このとき、1枚のくじ券においては、図
1(b)示すように、くじ券の4つの領域(12a〜1
2d)にくじ券の番号20となる例えば4つの数字(2
0a〜20d)が印字される。
【0020】本実施の形態のくじ券の特徴の一つは、こ
の4つの数字が配置される位置が4つの領域12a〜1
2dのそれぞれの基準配置位置からずれて配置されてい
る点にあるのでこれについて以下に詳細に説明する。な
お、基準配置位置を、数字が配置されるそれぞれの領域
の中心位置として説明する。図3はくじ券の番号20を
構成する複数の固有の情報の一例である「0」〜「9」
(30a〜30j)までのそれぞれの数字が中心位置か
らずれて配置される方向を取り決めた一例を示す平面図
である。
【0021】例えば、数字「0」(30a)は中心位置
から向かって左上側にずれた位置に配置されることを示
しており、以下、「1」(30b)は上側に、「2」
(30c)は右上側に、「3」(30d)は左側に、
「4」(30e)はずれなしに、「5」(30f)は右
側に、「6」(30g)は左下側に、「7」(30h)
は下側に、「8」(30i)は右下側に、「9」(30
j)は右側に、それぞれ、ずれた位置に配置されること
を示している。
【0022】なお、それぞれ数字の配置位置を中心位置
からずらす寸法は、数字が配置される各領域の中心位置
から1mm以下にすることが好ましい。なぜならば、数
字を1mmを超えてずらして配置した場合、肉眼で数字
の並びが不自然であることが視認される可能性があるの
で、偽造されたくじ券に間違われるおそれがあるからで
ある。なお、各数字ごとに、ずらす寸法を変えるように
してもよい。
【0023】このようにして、それぞれの数字がその中
心位置からずれる方向やずれる寸法を予め取り決めてお
き、コンピュータの記憶装置などにフォント情報21と
して登録しておく。そして、基材14の区画された複数
の領域(26〜26e・・・)内の図1(b)の番号2
0が印字される領域12にそれぞれ相当する領域に、上
記のフォント情報21に従って、コンピュータに接続さ
れたインクジェットプリンタ(図示せず)により数字
(20a〜20d)を印字する。インクジェットプリン
タとして、例えば、scitex社製の「VersaM
arkTMSystem」である「SV9500」や「S
V9300」などを使用することにより、より高速に印
字することができる。
【0024】図1(b)には、このようにして基材14
上に地紋18を介して数字(20a〜20d)が印字さ
れた2枚のくじ券の数字の配置が示されている。なお、
数字(20a〜20d)を中心位置からずらした位置を
分かりやすくするため、ずらす寸法を実際より大きくし
てあり、また地紋18を省略している。図1(b)の左
側の図に示すように、くじ券36の番号20は数字(2
0a〜20d)から構成される「3749」であって、
上記のフォント情報21に従って、「3」が中心位置か
ら向かって左側に、「7」が下側に、「4」が中心位置
に、「9」が右側にそれぞれずれて印字されていること
が理解される。
【0025】また、図1(b)の右側の図に示すよう
に、このくじ36a券の番号20Iは数字(20e〜2
0h)で構成される「8615」であって、「8」が向
かって右下側に、「6」が左下側に、「1」が上側に、
「5」が右側に、それぞれ中心位置からずれて印字され
ていることが理解される。このようにして、数字の種類
ごとにその配置領域の中心位置からずれる方向を変える
ことにより、複数枚のくじ券の間で、異なった数字の間
では中心位置から相対的に異なった方向にずれて配置さ
れ、同じ数字同士では中心位置から同じ方向にずれて配
置される。なお、本実施の形態では、「5」と「9」が
同じ右側にずれるようにしてあるが、「9」を例えば右
側と右下側の中間の方向にずらすようにする方が好まし
い。
【0026】次いで、スクラッチオフタイプのくじ券を
製造する場合は、基材14の区画された複数の領域(2
6〜26e・・・)の番号20が印字された4つの領域
12a〜12dからなる領域12に相当するそれぞれの
領域に、番号20を覆うようにして剥離層22を形成
し、剥離層22上に番号20を隠蔽するための隠蔽層2
4を形成する。
【0027】次いで、基材14の区画された複数の領域
(26〜26e・・・)を切断分離して複数のくじ券と
する。このとき、例えば、基材14の領域26がくじ券
36になり、領域26aがくじ券36aになるようにし
て複数のくじ券を製造することができる。以上により、
本実施の形態のくじ券が完成する。
【0028】なお、本実施の形態では、「0」から
「9」(30a〜30j)のうち、「4」がずれないで
中心位置に配置され、その他の数字が全て中心位置から
ずれるようにしたフォント情報21を例示したが、これ
に限定されるものではなく、各数字をずらすか、又はず
らさないかを任意に設定することができ、また、ずらす
方向を各数字ごとに任意に設定することができる。
【0029】また、本実施の形態では、くじ券の情報と
して2つの数字列にそれぞれ2つの数字が配置された番
号20を例示したが、数字列や数字の個数はこれに限定
されるものではなく、一つの数字からなるものでもよ
く、また、数字列や数字の個数をさらに増やした形態に
してもよい。また、本実施の形態では、それぞれの数字
が配置される基準配置位置として、数字が形成されるそ
れぞれの領域の中心位置を例示したが、これに限定され
るものではなく、任意に設定した位置を基準配置位置と
すればよいので、例えば、数字が形成される領域内の中
心部からずれた位置としてもよい。
【0030】次に、本実施の形態のくじ券が、はずれ券
同士でくじ券の数字を貼り替えてはずれ券を当たり券に
改ざんされる場合を想定してみる。図4(a)は図1
(b)の左側の図の券が備える情報を拡大した部分拡大
平面図、図4(b)は図1(b)の右側の図の券が備え
る情報を拡大した部分拡大平面図、図4(c)は図4
(b)の券の券片を図4(a)の券に貼りつけた様子を
示す部分拡大平面図である。
【0031】まず、くじ券の数字(20a〜20d)が
印字された4つの領域(12a〜12d)のうち、お互
いの地紋の線のピッチや配置角度が同じ領域(例えば、
図4(a)の「3」(20a)の領域と図4(b)の
「8」(20e)の領域)同士の間で切り貼りを行って
改ざんされる場合について説明する。図4(c)に示す
ように、図4(b)の破線で囲まれた「8」(20e)
の領域を切り取って、その券片を図4(a)の「3」
(20a)が配置された領域に「3」を覆うようにして
貼り付けた場合、地紋18の線のピッチ又は線の配置角
度が、数字(20a〜20d)が形成された領域12内
ばかりではなく、一つの数字が形成された領域(12a
〜12dのうちの一つ)内でも異なっており、かつ
「3」と「8」が配置領域の中心位置から異なった方向
にずれて形成されているので、貼り付けられた「8」
(20i)の部分の券片と貼り付けられた券とでそれら
の地紋18の線は合致しない。
【0032】すなわち、図4(c)のA部及びB部に示
すように、貼り付けた「8」(20i)の部分の券片の
地紋と券片が貼り付けられた券の地紋とは、それぞれの
地紋の線のピッチ及び線の配置角度が両方異なっている
ので地紋の線が合致しないことが理解される。次に、く
じ券の数字(20a〜20d)がそれぞれ印字された4
つの領域(12a〜12d)のうち、違う領域(例え
ば、図4(a)の「4」の領域と図4(b)の「5」の
領域)同士の間で切り貼りを行う場合について説明す
る。
【0033】図4(a)の「4」の領域と図4(b)の
「5」の領域とは、元々、それぞれの下地の地紋の線の
ピッチや線の配置角度が異なり、かつ数字の配置位置も
お互いにずれているので、図4(b)の「5」の部分の
みを切り取り、その券片を図4(b)の「4」の領域に
「4」を覆うようにして貼り付けてもお互いの地紋の線
とは一致しないことが理解される。
【0034】また、図4(b)の「5」の領域全体を切
り取って、図4(a)の「4」の領域全体に貼り付けた
としても、その券片の地紋の線と図4(a)の「3」及
び「9」の領域の地紋の線とは一致しないことが理解さ
れる。以上のように、第1の実施の形態のくじ券によれ
ば、複数枚のくじ券の間で数字を貼り替えてくじ券を改
ざんしようとしても、お互いの地紋の線が合致しないよ
うにしているので、改ざんされることを防止することが
できる。
【0035】また、改ざんされた場合であっても、券片
と券片が貼り付けられた券との地紋の線が合致していな
いので改ざんされたくじ券であることを容易に判定する
ことができるようになる。 〈第2の実施の形態)第2の実施の形態が第1の実施の
形態と異なる点は、第1の実施の形態では複数のくじ券
の全数にわたって地紋の線のピッチが同一の位置に配置
されるようにして地紋を形成したが、第2の実施の形態
では、複数枚のくじ券のうち、所定の枚数の間で地紋の
線のピッチを相対的にずらして形成することである。
【0036】まず、第2の実施の形態のくじ券の製造方
法を説明する。地紋を形成する工程以外は第1の実施の
形態と同一であるので、これらの工程の詳細な説明を省
略する。第1の実施の形態と同様な方法で、基材14の
区画された複数の領域(26〜26e・・・)に下地層
16を形成したあと、次のような方法で地紋18を形成
する。
【0037】まず、図1(a)の基材14の区画された
複数の領域(26〜26e・・・)のうちの所定の数の
領域に、それぞれの領域ごとに地紋18の線のピッチが
相対的にずれるようにして、地紋18を印字又は印刷す
る。この工程においては、次のような方法を用いる。図
2に示すような、コンピュータの記憶装置に記憶された
基本地紋パターン19から、例えば、図1の基材14の
領域26にはAパターンを、領域26aにはBパターン
を、領域26bにはCパターンをという具合に、基本地
紋パターン19からお互いにずれた領域を選択し、基材
14の区画された複数の領域(26〜26e・・・)の
うち所定の数の領域の間で地紋18同士の線のピッチが
相対的にずれるようしてインクジェットプリンタで印字
する。
【0038】このとき、くじ券を量産する場合、例え
ば、50〜100枚の単位内で各くじ券の間で地紋18
の線のピッチが相対的にずれるようにして形成すること
が好ましい。地紋18の線のピッチを相対的にずらした
くじ券の枚数を増やせば増やすほど、複数のくじ券の間
で地紋18が合致しなくなることは言うまでもない。次
いで、第1の実施の形態と同様に、4つの数字(20a
〜20d)を地紋18上に数字の種類ごとにずらす方向
を変えて配置されるようにして印字する。
【0039】次いで、スクラッチオフタイプのくじ券を
製造する場合は、数字(20a〜20d)上に、剥離層
22及び隠蔽層24を形成する。次いで、基材14の区
画された複数の領域(26〜26e・・・)を切断分離
して複数枚のくじ券を製造する。以上により、第2の実
施の形態のくじ券が完成する。
【0040】第2の実施の形態のくじ券は、数字(20
a〜20d)が数字の種類ごとにずれる方向が異なって
配置されいるばかりではなく、さらに、数字(20a〜
20d)の下地の地紋18の線のピッチが複数のくじ券
の各券の間で相対的にずれて配置されているので、第1
の実施の形態のくじ券より、券片と券片が貼り付けられ
る券とで地紋が合致しなくなる。
【0041】また、複数のくじ券の間で、地紋同士もず
れて配置されているので、数字(20a〜20d)が中
心位置からずれる寸法を第1の実施の形態より小さくす
ることができるようになり、くじ券に改ざん防止策が施
されていることすら分からなくなる。また、第1の実施
の形態では、図4の破線で区画された4つの領域のう
ち、例えば、図4(b)の「8」が配置された領域全体
又は他の領域を含む領域にわたって切り取り、これと同
じ領域に対応する図4(a)の「3」の領域に「3」を
覆うようにして貼り付けて改ざんされる場合は、地紋が
合致する可能性がある。
【0042】しかしながら、第2の実施の形態において
は、複数のくじ券ごとに、番号20,20Iの下地の地
紋の線のピッチもずらしているので、このようにして改
ざんされる場合においても、お互いの地紋が合致するこ
とがない。(第3の実施の形態)図5(a)及び(b)
は第3の実施の形態の券を示す概略平面図である。
【0043】第3の実施の形態のくじ券が、第1及び第
2の実施の形態のくじ券と異なる点は、数字の種類ごと
に基準配置位置から異なる方向にずらすのではなく、複
数枚のくじ券において、1枚のくじ券が備える全ての数
字(くじ券の番号)をそれぞれ基準配置位置から一括し
て同じ方向にずらすことにある。まず、第3の実施の形
態のくじ券の製造方法を説明する。番号の形成工程以外
は、第1の実施の形態と同一であるので、これらの工程
の詳細な説明を省略する。
【0044】第1の実施の形態と同様な方法で、まず、
基材14上の区画された複数の領域(26〜26e・・
・)にそれぞれ下地層16と地紋18とを形成する。そ
の後、次のような方法で基材14上の区画された複数の
領域(26〜26e・・・)に地紋18を介してくじ券
の番号をインクジェットプリンタで印字する。
【0045】図5(a)に示すように、くじ券36bの
番号20IIは4つの数字(20j〜20m)からなる
「3745」であり、数字(20j〜20m)のうち、
例えば右下の数字20mに基づいて図3に示す数字がず
れる配置の方向の取り決めに従って、数字(20j,2
0k,20l,20m)の全てを一括してそれぞれの配
置領域の中心位置からそれぞれ同じ方向にずらす。
【0046】すなわち、くじ券36bの右下の数字20
mは「5」であるので、図3に示す数字がずれる配置の
方向の取り決めに従うと、右側にずらすことになり、
「5」(20m)だけではなく他の数字(「3」(20
j),「7」(20k),「4」(20l))も同様に
これに従って右側にずらして配置される。また、図5
(b)に示すくじ券36cにおいては、くじ券の番号2
0IIIは数字(20o〜20r)からなる「208
6」であり、右下の数字(20r)が「6」であるの
で、図3に示す数字がずれる配置の方向の取り決めに従
うと、左下側にずらすことになる。そして、この取り決
めに基づいて、全ての数字(「2」(20o),「0」
(20p),「8」(20q),[6](20r))が
一括してそれぞれ左下側にずれて配置される。
【0047】このようにして、複数の数字(20j〜2
0m)のうちのある一つの数字のずれる方向やずれる寸
法の取り決めに基づいて、複数の数字(20j〜20
m)を一括してある同一方向にずらすことを取り決め
て、コンピュータの記憶装置にフォント情報21として
記憶しておく。そして、この取り決めに基づいたコンピ
ュータの指令によって、インクジェットプリンタで数字
(20j〜20m)を中心位置から同一方向に一括して
それぞれずらして印字する。
【0048】このようにすることにより、複数枚のくじ
券のうち、例えば、くじ券36bの番号20IIとくじ
券36cの番号20IIIとの配置位置を比較すると、
お互いに異なった方向に番号が一括してずれて配置され
ることになる。次いで、第1の実施の形態と同様に、ス
クラッチオフタイプのくじ券を製造する場合は、数字
(20j〜20m)上に、剥離層22及び隠蔽層24を
形成する。
【0049】次いで、基材14の区画された複数の領域
を切断分離して複数のくじ券を製造する。以上により、
第3の実施の形態のくじ券が完成する。第3の実施の形
態のくじ券によれば、くじ券の番号20II,20II
Iのうちのある一つの数字のずれる方向やずれる寸法の
取り決めに基づいて、くじ券の番号20II,20II
Iが一括して各配置領域の中心位置からそれぞれ同一の
方向にずれて配置される。
【0050】複数枚、製造されるくじ券において、それ
ぞれのくじ券の間では、それぞれの複数の数字がお互い
に異なった方向に一括してずれて配置されるくじ券が存
在することになるので、それぞれのくじ券の個々の数字
が地紋上の同一の位置に配置されなくなる。従って、第
1及び第2の実施の形態のくじ券と同様に、はずれ券同
士で切り貼りをしてはずれ券を当たり券に改ざんしよう
としても、お互いの地紋18の線が合致しないので、く
じ券が改ざんされることを防止することができる。
【0051】(第4の実施の形態)図6は第4の実施の
形態の券を示す概略平面図である。第4の実施の形態が
他の実施の形態と異なる点は、複数枚のくじ券のそれぞ
れの番号を構成する数字を回転させて配置するようにし
たことにあるので、くじ券の番号を形成する工程以外の
工程の説明は省略する。
【0052】まず、第4の実施の形態のくじ券を製造す
るためのフォント情報について説明する。図3のフォン
ト情報21の変形例として、「0]から「9」までのそ
れぞれの数字ごとに、回転して配置される位置が異なる
ようにしてフォント情報を登録しておく。例えば、
「0」をその中心を通る縦方向の軸を基準にして向かっ
て右側に5°傾け、「1」をこれと同じ方向に10°傾
け、「2」をその中心を通る縦方向の軸を基準にして向
かって左側に5°傾け、「3」をこれと同じ方向に10
°傾け、という具合にして、「0」から[9]の数字の
回転して配置される位置がそれぞれ異なるようにしてフ
ォント情報を作成してコンピュータの記憶装置に登録し
ておく。
【0053】このフォント情報に基いて、くじ券の番号
20IVを構成する数字(40a〜40d)をインクジ
ェットプリンタでそれぞれが形成される地紋上の領域に
印字する。この結果、図6に示すように、くじ券36d
の番号「0123」(20IV)のうち、「0」が向か
って右側に5°、「1」が向かって右側に10°、
「2」は向かって左側に5°、「3」が向かって左側に
10°傾いて配置されることが理解される。図6では、
説明の理解を容易にするため、それぞれの数字(40a
〜40d)は実際より大きな角度で回転して配置されて
いる。
【0054】すなわち、くじ券の番号を構成するそれぞ
れの数字は、複数のくじ券の異なった数字の間では、異
なった方向に回転するか、又は同じ方向に回転する場合
はその配置角度を変えて、つまり、配置角度が相対的に
変わるようにして配置される。第4の実施の形態におい
ても、他の実施の形態と同様に、くじ券の情報が地紋が
形成された領域内で相対的に位置を変えて配置されてい
ることになるので、くじ券の数字を切り貼りによって、
改ざんしようとしても、下地の地紋の線が合致しないよ
うになっている。
【0055】なお、本実施の形態において、それぞれの
数字(40a〜40d)を回転させるそれぞれの基本配
置位置を複数のくじ券の間で同じ位置にしてもよいし、
また、第1の実施の形態と組み合わせた形態、すなわ
ち、それぞれの数字(40a〜40d)をそれぞれの基
準配置位置から違う方向にずらして配置し、その位置で
数字(40a〜40d)をそれぞれ回転させて配置して
もよい。第1の実施の形態と組み合わせる場合、数字の
下地の地紋の線が合致することがない。
【0056】また、1枚のくじ券においては、その番号
を一括して同じ回転方向に回転して配置させ、複数のく
じ券の間で、それぞれの番号が回転して配置される角度
が相対的に異なるようにした形態にしてもよい。以上、
第1〜第4の実施の形態により、この発明の詳細を説明
したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示
した例に限られるものではなく、この発明を逸脱しない
要旨の範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に
含まれる。
【0057】例えば、券としてくじ券を例示したが、株
券、小切手又は手形などの有価証券などの券にも適用す
ることができる。また、券の情報として数字から構成さ
れる番号を例示したが、基材に印字又は印刷できるもの
であれば何でもよく、その券の用途に合わせて、金額、
マーク、文字、図柄、模様、コメント文又は記号などを
券の情報とすればよい。
【0058】また、発明の理解を容易にするため、地紋
として、簡単な円状の曲線の一部分からなる彩紋を例示
したが、より精密に線のピッチや線の配置角度を変えた
複雑な花柄模様などを用いた方が好ましくい。また、地
紋として、絵柄、文字、マーク、図柄又は記号などやこ
れらを組み合わせたものを用いてもよい。また、第3及
び第4の実施の形態のくじ券の地紋を第2の実施の形態
の地紋のように、複数枚のくじ券の間で地紋の線のピッ
チを相対的にずらしたものを用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数枚の券のそれぞれの情報は、各券ごとに、地紋が形
成された領域内でそれぞれ異なった位置に配置されてい
る。すなわち、本発明の券は、複数枚の券の各券ごと
に、それぞれの情報が地紋のパターン上の少なくとも違
う場所にそれぞれ配置されるようにすることにより、あ
る券の情報を含む券片を他の券の情報が配置されている
領域の一部の位置に貼り付けて改ざんしようとしてもそ
れらの地紋のパターンが合致しないようにしている。
【0060】従って、券が改ざんされることを防止でき
るとともに、券が改ざんされた場合でも地紋のパターン
が合致しているかどうかを確認することにより、改ざん
された券かどうかを容易に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施の形態の券の
製造方法の一部を示す概略平面図、図1(b)の左側の
図は本発明の第1の実施の形態の複数の券のうちの1枚
を例示する概略平面図、図1(b)の左側の図は本発明
の第1の実施の形態の複数の券のうちのもう1枚を例示
する概略平面図、図1(c)は図1(b)の左側の図の
I−Iに沿った概略断面図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態の券が備える
地紋を構成する基本地紋パターンの一部を示す部分平面
図である。
【図3】図3は券の情報がずれて配置される方向を取り
決めた一例を示す平面図である。
【図4】図4(a)は図1(b)の左側の図の券が備え
た情報を拡大した部分拡大平面図、図4(b)は図1
(b)の右側の図の券が備えた情報を拡大した部分拡大
平面図、図4(c)は図4(b)の券の券片を図4
(a)の券に貼りつけた様子を示す部分拡大平面図であ
る。
【図5】図5(a)及び(b)は第3の実施の形態の券
を示す概略平面図である。
【図6】図6は第4の実施の形態の券を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
12:くじ券の番号が形成される領域 12a〜12d:くじ券の番号を構成する数字が形成さ
れる各領域 14:基材 16:下地層 18:地紋 19:基本地紋パターン 20a〜20r,40a〜40d:数字 21:フォント情報 20,20I,20II,20III,20IV:くじ
券の番号(情報) 22:剥離層 24:隠蔽層 26〜26e:基材の区画された複数の領域 36〜36d:くじ券
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石垣 隆夫 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 藤田 一三夫 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 手塚 博文 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB10 HB12 JB19 KA03 LA08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚、製造される券であって、 前記券が、地紋と、前記地紋が形成された領域上に形成
    された情報とを有し、 前記複数枚の券のそれぞれの前記情報が、前記複数枚の
    券の各券ごとに、前記地紋が形成された領域内で相対的
    に位置を変えて配置されていることを特徴とする券。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の券の各券のそれぞれの前記
    地紋のパターンが、少なくとも前記情報が形成される領
    域内で、異なるようにして形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の券。
  3. 【請求項3】 前記複数の券の各券のそれぞれの前記地
    紋のパターンは、相対的にずれており、前記複数の券の
    間で地紋のパターンが合致しないようにしたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の券。
  4. 【請求項4】 前記複数枚の券のそれぞれの前記情報
    は、複数の固有の情報から選択された少なくとも1つの
    情報であって、前記複数の固有の情報のうち、少なくと
    も1つの固有の情報又は全ての各固有の情報ごとに、前
    記地紋が形成された領域の基準配置位置からずれる方向
    が決められていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の券。
  5. 【請求項5】 前記複数枚の券のそれぞれの前記情報
    は、複数の情報からなり、前記複数の情報の全ての情報
    が、前記複数枚の券の券ごとに、前記地紋が形成された
    領域内で相対的に異なった方向に一括して位置を変えて
    配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載の券。
  6. 【請求項6】 前記複数の情報の各情報がそれぞれの前
    記基準配置位置からずれている寸法が、1mm以下であ
    ることを特徴とする請求項4又は5に記載の券。
  7. 【請求項7】 前記複数枚の券のそれぞれの前記情報
    は、複数の固有の情報から選択された少なくとも1つの
    情報であって、前記複数の固有の情報の各情報ごとに、
    配置角度が相対的に変わるようにして配置されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    券。
  8. 【請求項8】 前記複数枚の券のうち、第1の券の前記
    地紋が形成された領域の前記情報の少なくとも一部を含
    む券片を、第2の券の前記情報が形成された領域の少な
    くとも一部に配置した場合、前記券片の地紋のパターン
    と前記第2の券の地紋のパターンとが合致しないように
    したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載の券。
  9. 【請求項9】 前記券の基材は、基紙又はプラスチック
    フィルムからなることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれか1項に記載の券。
  10. 【請求項10】 母体基材上に区画された複数の領域
    に、地紋を形成する工程と、前記地紋が形成された領域
    上に情報を形成する工程と、前記複数の領域を前記母体
    基材から切断分離して複数枚の券を製造する工程とを有
    する券の製造方法であって、 前記情報を形成する工程において、前記複数の領域ごと
    に、前記情報を、前記地紋が形成された領域内で相対的
    に位置を変えて形成することを特徴とする券の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記地紋を形成する工程において、前
    記複数の領域のそれぞれの前記地紋が、少なくとも前記
    情報が形成される領域内で、前記地紋のパターンが異な
    るようにして形成することを特徴とする請求項10に記
    載の券の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記地紋を形成する工程において、前
    記複数の領域にそれぞれ形成される前記地紋のパターン
    が、前記複数の領域ごとに、相対的に位置がずれるよう
    にして形成することを特徴とする請求項10又は11に
    記載の券の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記情報を形成する工程において、前
    記複数の領域ごとに形成された前記情報は、複数の固有
    の情報から選択された少なくとも1つの情報からなり、
    前記複数の固有の情報のうち、少なくとも1つの固有の
    情報又は全ての各固有の情報ごとに、ずれて配置される
    方向を取り決め、該取り決めに基づいて、前記情報を前
    記地紋が形成された領域の基準配置位置からずらして形
    成することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか
    1項に記載の券の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記情報を形成する工程において、前
    記情報は複数の固有の情報から選択された複数の情報か
    らなり、前記複数の固有の情報の各固有の情報ごとに、
    前記各固有の情報がずれて配置される方向をそれぞれ取
    り決め、前記複数の情報のうちの少なくとも1つの情報
    の該取り決めに基づいて、前記複数の情報を各基準配置
    位置から同一の方向に一括してずらして形成することを
    特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の
    券の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の情報の各情報をそれぞれの
    基準配置位置からずらす寸法は、1mm以下であること
    を特徴とする請求項13又14に記載の券の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記母体基材は、基紙又はプラスチッ
    クフィルムからなることを特徴とする請求項10乃至1
    5のいずれか1項に記載の券の製造方法。
JP2001032821A 2001-02-08 2001-02-08 券及び券の製造方法 Expired - Fee Related JP4685252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032821A JP4685252B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 券及び券の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032821A JP4685252B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 券及び券の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002234284A true JP2002234284A (ja) 2002-08-20
JP4685252B2 JP4685252B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=18896686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032821A Expired - Fee Related JP4685252B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 券及び券の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4685252B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205420A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止策が施されたスクラッチ隠蔽層付印刷物
JP2020185677A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 共同印刷株式会社 印刷物及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05246187A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Toppan Printing Co Ltd 抽選券
JPH05270187A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Toppan Printing Co Ltd 抽選券
JPH07160160A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Sharp Corp 偽造防止機能を備える画像形成装置
JPH09300871A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Funai Denki Kenkyusho:Kk データ記録方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05246187A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Toppan Printing Co Ltd 抽選券
JPH05270187A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Toppan Printing Co Ltd 抽選券
JPH07160160A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Sharp Corp 偽造防止機能を備える画像形成装置
JPH09300871A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Funai Denki Kenkyusho:Kk データ記録方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205420A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止策が施されたスクラッチ隠蔽層付印刷物
JP4701728B2 (ja) * 2005-01-26 2011-06-15 凸版印刷株式会社 偽造防止策が施されたスクラッチ隠蔽層付印刷物
JP2020185677A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 共同印刷株式会社 印刷物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4685252B2 (ja) 2011-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006205674A (ja) 偽造防止媒体
AU2002252583B2 (en) System for linking a unique identifier to an instant game ticket
AU767316B2 (en) Lottery ticket with hidden conductive ink security means
JP2002234284A (ja) 券及び券の製造方法
RU2004130471A (ru) Защитный элемент для носителя данных
JP2008265248A (ja) 偽造防止媒体及びその作製方法
EP1607235B1 (en) Authentication mark
JP2011046033A (ja) 真偽判別可能な模様形成体対
EP2190676B1 (en) Security element
JP2002222438A (ja) 券及び券の製造方法
JP3785497B2 (ja) 差し替え防止マークを付与した冊子
JP2003281596A (ja) 偽造防止印刷物及びその真偽判別方法
JP3886379B2 (ja) 偽造防止用シート
CN208359751U (zh) 一种防伪彩票
JPH05246187A (ja) 抽選券
EP1568508A1 (en) Multicoloured foil
JP4832191B2 (ja) 偽造防止媒体
JP4179547B2 (ja) 真偽判別可能な旅券冊子の作製方法及び作製装置並びにその認証方法
JP2005313343A (ja) 個別情報印刷物
JP2000235631A (ja) 微細な穿孔を有する真偽判別形成体と真偽判別装置
JP3886369B2 (ja) 偽造防止用カード
JPH11321065A (ja) 印刷物、印刷物の製造方法および印刷物の確認方法
JP5991095B2 (ja) 印刷物
JP2002154261A (ja) 真偽判別デバイス及び貴重印刷物
JPH05270187A (ja) 抽選券

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4685252

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees