JP2002233712A - 高濃度スラリーの濾過・乾燥装置 - Google Patents
高濃度スラリーの濾過・乾燥装置Info
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Abstract
ラリーを、効率よく濾過・乾燥することができ、かつ乾
燥後のケーキの全量を確実に排出できる濾過・乾燥装置
を提供する。 【解決手段】 高濃度スラリーを内部に保有可能であ
り、かつ下端部12aが下方が小径の切頭円錐形に形成
され、その下端が開口している耐圧ベッセル12と、耐
圧ベッセル内に配置され濾過面14a(又は12b)を
有するフィルタエレメント14(又は濾過室12c)
と、切頭円錐形下端部を攪拌する攪拌羽根16aを有す
る攪拌装置16と、耐圧ベッセルの下端開口を開閉する
開閉弁18とを備える。
Description
濾過・乾燥装置に関する。
図である。リーフフィルターとは、表面に濾過面を有す
る円板状の濾葉1(リーフ又はフィルターディスクと呼
ぶ)を用い、ベッセル内を原液で満たして濾葉1の表面
に原液中の固形物をプリコートし、このプリコート層2
により、原液3を固形物4(ケーキ)と濾液5とに分離
する固液分離装置である。かかるリーフフィルターは、
薬品や化学物質の分離に従来から広く用いられている。
しかし、リーフフィルターは比較的低濃度の固形分を含
むスラリー(低濃度スラリー)を大量に処理するのには
適しているが、固形分を40Vol%以上含む高濃度ス
ラリーを少量(1m3程度)処理する場合には、ベッセ
ル内をスラリーで充満させて濾過することが難しくなる
欠点がある。
上含む高濃度スラリーを少量(1m 3程度)処理するよ
うな場合には、図4、図5に示すような濾過・乾燥装置
が用いられている。
ンド)型単板濾板フィルターであり、水平な濾過板6、
ケーキ攪拌装置7、ケーキ排出装置8を備えている。こ
の装置は、(A)に示すように、スラリー供給後、スク
レーパ7aを回転してスラリーを混合しながら濾過板6
を通して全液を濾過した後、(B)ジャケットを熱媒で
加熱しながら、スクレーパ7aの上下動及び回転させ
て、ケーキを攪拌しながら乾燥させ、更に、ケーキ排出
装置8を開いてスクレーパ7aの回転によりケーキを排
出するようになっている。
ィルタエレメント(特許第2524004号、特開平6
−312108号)である。この装置は、異なる高さの
少なくとも2つの室(9a,9b)が上下に配置されて
おり、各室(9a,9b)に濾液導出管(10a,10
b)が配属されたものである。各室(9a,9b)は濾
材(11)で囲まれており、高濃度スラリーの液量が少
なく上部の室(9b)が液面から露出する場合でも、液
面下にある室(9a)から濾過ができるようになってい
る。
の装置(ヌッチェ・ローゼンモンド型単板濾板フィルタ
ー)では、スクレーパ7a(掻取羽根)と濾過板6の間
に約5〜10mm程度の隙間(クリアランス)が不可欠
であり、その分のケーキの排出が不可能となる問題点が
あった。そのため、原液(高濃度スラリー)が薬品や食
品の場合には、排出不可能分がそのままロスとなり、歩
留まりが悪くなる問題点があった。また、図5の装置
(多室型キャンドルフィルタエレメント)では、2段又
は多段の濾過・濃縮が可能だが、乾燥工程は不十分であ
り水分値が図4の装置に比べて高く、かつ乾燥したケー
キの排出が困難である問題点があった。
ために創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、比較的少量(例えば1m3程度)の高濃度スラリー
を、効率よく濾過・乾燥することができ、かつ乾燥後の
ケーキの全量を確実に排出できる濾過・乾燥装置を提供
することにある。
れば、高濃度スラリーを内部に保有可能であり、かつ下
端部(12a)が下方が小径の切頭円錐形に形成され、
その下端が開口している耐圧ベッセル(12)と、該耐
圧ベッセル内に配置され外面に濾過面(14a)を有す
る複数のフィルタエレメント(14)と、前記切頭円錐
形下端部を攪拌する攪拌羽根(16a)を有する攪拌装
置(16)と、前記耐圧ベッセルの下端開口を開閉する
開閉弁(18)とを備えた、ことを特徴とする高濃度ス
ラリーの濾過・乾燥装置が提供される。
(12)、フィルタエレメント(14)、攪拌装置(1
6)及び開閉弁(18)により、(A)耐圧ベッセル
(12)の下面を開閉弁(18)で液密に塞ぎ、初め、
高濃度スラリーをフィルタエレメント(14)の全面で
濾過し、その後エレメント(14)の下部のみで濾過
し、(B)濾過後の高濃度スラリーを攪拌装置(16)
で攪拌しながら乾燥させることができる。
ント(14)の全面及び下部のみを通して全液を濾過
し、その後、ジャケット等を熱媒で加熱しながら、ケー
キを攪拌羽根(16a)を回転して攪拌しながら乾燥さ
せることができ、比較的少量(例えば1m3程度)の高
濃度スラリーを、効率よく濾過・乾燥することができ
る。
フィルタエレメント(14)は、軸線が鉛直に配置され
た円筒形フィルタエレメントであり、かつ該円筒形フィ
ルタエレメントは、異なる高さの複数の室に仕切られ、
それぞれの室から独立して濾液を排出できるように構成
されている。
た複数の室を切り換えて、スラリーの液面に露出した室
を順に閉鎖することにより、最も低い位置の室から濾過
できる限りで、比較的少量(例えば1m3程度)の高濃
度スラリーを、効率よく濾過・乾燥することができる。
リーを内部に保有可能であり、かつ下端部(12a)が
下方が小径の切頭円錐形に形成され、その下端が開口し
ている耐圧ベッセル(12)を備え、該切頭円錐形の内
側に濾過面(12b)で仕切られたの濾過室(12c)
を有し、更に、前記切頭円錐形下端部を攪拌する攪拌羽
根(16a)を有する攪拌装置(16)と、前記耐圧ベ
ッセルの下端開口を開閉する開閉弁(18)と、を備え
た、ことを特徴とする高濃度スラリーの濾過・乾燥装置
が提供される。
(12)、攪拌装置(16)及び開閉弁(18)によ
り、(A)耐圧ベッセル(12)の下面を開閉弁(1
8)で液密に塞ぎ、攪拌羽根(16a)を回転させなが
ら、又は、停止させたまま高濃度スラリーをフィルタエ
レメント(14)で濾過し、(B)濾過後の高濃度スラ
リーを攪拌装置(16)で攪拌しながら乾燥させること
ができる。
b)を通して全液を濾過し、その後、ジャケット等を熱
媒で加熱しながら、ケーキを攪拌しながら乾燥させるこ
とができ、比較的少量(例えば1m3程度)の高濃度ス
ラリーを、効率よく濾過・乾燥することができる。又、
濾過中に攪拌羽根(16a)を回転してスラリーを混合
することもできる。
によれば、前記ベッセル内を真空引きする排気装置と、
前記切頭円錐形下端部を加熱する加熱ジャケット(12
d)とを備える。この構成により、ベッセル内を真空引
きし、かつベッセルのコーン部(切頭円錐形下端部)を
加熱ジャケットで加熱して、濾過後の高濃度スラリーの
乾燥を早めることができる。
に内部の固形物を攪拌し、逆転時に固形物を下向きに搬
送するように、鉛直な回転軸のまわりにスクリュー状に
配置されている。この構成により、攪拌羽根(16a)
を正転させて濾過後の高濃度スラリーの乾燥を早めるよ
うに固形物を攪拌することができ、逆に攪拌羽根(16
a)を逆転させて乾燥後の固形物をスムースに下方に排
出することができる。
振機(20)と、前記濾過面(14a又は12b)に空
気を逆流させるバックブロー装置(22)とを備える、
ことが好ましい。この構成により、ベッセルに振動を与
えて乾燥後の固形物をスムーズに排出し、かつ、濾液ラ
インから加圧空気を逆流させるバックブローにより、固
形物のスムースな排出と濾過面(14a又は12b)の
目詰まりの低減を可能とすることができる。
を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。
乾燥装置の第1実施形態を示す図である。この図に示す
ように、本発明の高濃度スラリーの濾過・乾燥装置は、
耐圧ベッセル12、複数のフィルタエレメント14、攪
拌装置16及び開閉弁18を備えている。
部に保有可能な耐圧容器であり、その下端部12aが下
方が小径の切頭円錐形に形成され、その下端が開口して
いる。この発明における高濃度スラリーとは、固形分を
40Vol%以上含むスラリー、例えば医薬品の中間
体、食品、ファインケミカル、バイオケミカル、農薬中
間体、染料・顔料、等である。ベッセル12は、図示し
ないガス供給管を備え、加圧ガス(例えば不活性ガス)
を内部に供給して、高濃度スラリーを加圧できるように
なっている。また、ベッセルの外周部には加熱ジャケッ
ト12dが設けられ、その内部に加熱媒体(例えば高温
蒸気)を供給して、ベッセル内を加熱するようになって
いる。
ルタエレメント14は、耐圧ベッセル12内に配置され
外面に濾過面14aを有する。フィルタエレメント14
は、この例では、軸線が鉛直に配置された円筒形フィル
タエレメントである。この円筒形フィルタエレメント
は、異なる高さの複数(この例では上下2つ)の室に仕
切られ、それぞれの室から独立して濾液5を排出できる
ように構成されている。かかるフィルタエレメント14
として、例えば、特許第2524004号の多室型キャ
ンドルフィルタエレメントを用いることができる。
を攪拌する攪拌羽根16aを下端部に有し鉛直に延びる
ロータリーシャフト16bと、ロータリーシャフト16
bをその軸線を中心に回転駆動する回転駆動装置16c
とからなる。回転駆動装置16cは、例えば電動機と減
速機とからなる。また、この例において、攪拌羽根16
aは、二重の螺旋羽根からなり、各螺旋羽根は、鉛直な
回転軸のまわりにスクリュー状に配置されている。この
構成により、回転駆動装置16cによる正転時に内部の
固形物及びスラリーを攪拌し、逆転時に乾燥後の固形物
を下向きに搬送することができる。
り、耐圧ベッセル12の下端開口を気密に開閉できるよ
うになっている。更に、図1において、本発明の高濃度
スラリーの濾過・乾燥装置は、濾過面14aに空気を逆
流させるバックブロー装置22を備えている。
は、以下のように使用する。図1に示すように、耐圧ベ
ッセル12の下面を開閉弁18で液密に塞ぎ、高濃度ス
ラリーをフィルタエレメント14で濾過する。フィルタ
エレメントの異なる高さの複数(この例では上下2つ)
の室からは、液面に露出した室からの排出ラインを閉鎖
し、順次下側の室から独立して濾液5を排出して、最も
低い位置の室から濾過できる限りで、高濃度スラリーの
濾過を行う。次いで、ジャケット12d等を熱媒で加熱
しながら、かつ濾液出口を真空引きしながら掻取羽根1
6aを正回転させて、ケーキを攪拌しながら乾燥させ
る。
を逆回転させて、乾燥したケーキを下方に排出する。
乾燥装置の第2実施形態を示す図である。この図におい
て、本発明の高濃度スラリーの濾過・乾燥装置は、耐圧
ベッセル12、攪拌装置16、及び開閉弁18を備え
る。
2aの切頭円錐形の内側に濾過面12bで仕切られたの
濾過室12cを有する。また、攪拌装置16の攪拌羽根
16aは、一重の螺旋羽根である。更に、耐圧ベッセル
12に振動を与える加振機20と、耐圧ベッセル12を
振動可能に保持するため、配管ラインに可撓継手21が
用いられている。その他の構成は、フィルタエレメント
14がない点を除き、図1の例と同様である。また、そ
の使用方法も、フィルタエレメント14の替わりに濾過
室12cを用いる点を除き同様である。
制限されず、図1の下端部に図2の濾過室12c、一重
の螺旋羽根、加振機20、可撓継手21等を備えたもの
であってもよい。
ベッセル12、フィルタエレメント14又は濾過室12
c、攪拌装置16及び開閉弁18により、(A)耐圧ベ
ッセル12の下面を開閉弁18で液密に塞ぎ、攪拌羽根
16aを回転させながら、高濃度スラリーをフィルタエ
レメント14又は濾過室12cの濾過面12bで濾過
し、(B)濾過後の高濃度スラリーを攪拌装置16で攪
拌しながら乾燥させることができる。
を停止させてスラリーを下部に濃縮しながら、又は攪拌
羽根16aを回転してスラリーを混合しながら、フィル
タエレメント14(又は濾過室12cの濾過面12b)
を通して全液を濾過し、その後、ジャケット等を熱媒で
加熱しながら、ケーキを攪拌しながら乾燥させることが
でき、比較的少量(例えば1m3程度)の高濃度スラリ
ーを、効率よく濾過・乾燥することができる。
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。
ーの濾過・乾燥装置は、比較的少量(例えば1m3程
度)の高濃度スラリーを、効率よく濾過・乾燥すること
ができ、かつ乾燥後のケーキの全量を確実に排出でき
る、等の優れた効果を有する。
1実施形態を示す図である。
2実施形態を示す図である。
コート層、3 原液、4 固形物(ケーキ)、5 濾
液、6 濾過板、7 ケーキ攪拌装置、7a スクレー
パ、8 ケーキ排出装置、9a,9b 室、10a,1
0b 濾液導出管、11 濾材、12 ベッセル、12
a 下端部、12b 濾過面、12c 濾過室、12d
ジャケット、14 フィルタエレメント、14a 濾
過面、16 攪拌装置、16a 攪拌羽根18 開閉
弁、20 加振機、21 可撓継手、22 バックブロ
ー装置、
Claims (6)
- 【請求項1】 高濃度スラリーを内部に保有可能であ
り、かつ下端部(12a)が下方が小径の切頭円錐形に
形成され、その下端が開口している耐圧ベッセル(1
2)と、該耐圧ベッセル内に配置され外面に濾過面(1
4a)を有する複数のフィルタエレメント(14)と、
前記切頭円錐形下端部を攪拌する攪拌羽根(16a)を
有する攪拌装置(16)と、前記耐圧ベッセルの下端開
口を開閉する開閉弁(18)とを備えた、ことを特徴と
する高濃度スラリーの濾過・乾燥装置。 - 【請求項2】 前記フィルタエレメント(14)は、軸
線が鉛直に配置された円筒形フィルタエレメントであ
り、かつ該円筒形フィルタエレメントは、異なる高さの
複数の室に仕切られ、それぞれの室から独立して濾液を
排出できるように構成されている、ことを特徴とする請
求項1に記載の高濃度スラリーの濾過・乾燥装置。 - 【請求項3】 高濃度スラリーを内部に保有可能であ
り、かつ下端部(12a)が下方が小径の切頭円錐形に
形成され、その下端が開口している耐圧ベッセル(1
2)を備え、該切頭円錐形の内側に濾過面(12b)で
仕切られたの濾過室(12c)を有し、 更に、前記切頭円錐形下端部を攪拌する攪拌羽根(16
a)を有する攪拌装置(16)と、前記耐圧ベッセルの
下端開口を開閉する開閉弁(18)と、を備えた、こと
を特徴とする高濃度スラリーの濾過・乾燥装置。 - 【請求項4】 前記ベッセル内を真空引きする排気装置
と、前記切頭円錐形下端部を加熱する加熱ジャケット
(12d)とを備える、ことを特徴とする請求項1又は
3に記載の高濃度スラリーの濾過・乾燥装置。 - 【請求項5】 前記攪拌羽根(16a)は、正転時に内
部の固形物を攪拌し、逆転時に固形物を下向きに搬送す
るように、鉛直な回転軸のまわりにスクリュー状に配置
されている、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の
高濃度スラリーの濾過・乾燥装置。 - 【請求項6】 前記耐圧ベッセルに振動を与える加振機
(20)と、前記濾過面(14a又は12b)に空気を
逆流させるバックブロー装置(22)とを備える、こと
を特徴とする請求項1又は3に記載の高濃度スラリーの
濾過・乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001030680A JP2002233712A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 高濃度スラリーの濾過・乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001030680A JP2002233712A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 高濃度スラリーの濾過・乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002233712A true JP2002233712A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18894863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001030680A Pending JP2002233712A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 高濃度スラリーの濾過・乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002233712A (ja) |
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