JP2002233638A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2002233638A
JP2002233638A JP2001034007A JP2001034007A JP2002233638A JP 2002233638 A JP2002233638 A JP 2002233638A JP 2001034007 A JP2001034007 A JP 2001034007A JP 2001034007 A JP2001034007 A JP 2001034007A JP 2002233638 A JP2002233638 A JP 2002233638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
discharge
prize ball
prize
balls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001034007A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP2001034007A priority Critical patent/JP2002233638A/ja
Publication of JP2002233638A publication Critical patent/JP2002233638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 切替弁の切替制御に時間が掛りすぎないよう
に出来るだけ切替頻度を少なくして、本来の高速排出可
能な球排出装置を有効に活用して円滑で迅速な球排出制
御をすることができる遊技機を提供する。 【解決手段】 球排出装置と、賞球の流下口と貸球の流
下口とを切替可能な切替弁を有する切替装置と、上記球
排出装置及び切替装置を電気的に制御する排出制御装置
と、を具備した遊技機において、賞球データ記憶手段に
おいて所要数の賞球を繰り返し連続して排出する記憶状
態にあることを判別する記憶状態判別手段と、上記賞球
データ記憶手段が上記記憶状態にあり上記球排出装置が
作動中に貸球排出指令が入力された際には、上記切替装
置の切替弁を賞球の流下口から貸球の流下口へ変換させ
て行う貸球排出制御を優先せずに、次回の賞球排出制御
を連続して行わせる賞球排出連続制御手段とを設けるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードに記憶され
ている有価価値としての金額の範囲内で遊技装置に設け
られている排出装置により遊技球等の遊技価値を貸出し
のために排出させるカードユニットと呼ばれる貸出し装
置を備えた遊技機に関し、特に賞球と貸球の払出しが重
なった場合の優先払出し制御に関する。
【0002】
【従来の技術】所定数の賞球と所定数の貸球とを単一の
球排出装置により排出するようにした所謂カード式の遊
技機が従来から知られている。そして、この単一の球排
出装置を用いた遊技機には、球排出装置の作動時に排出
される賞球と貸球との区別を明確にするために、球排出
装置の下方に設けた排出樋の流入口に切替弁を設けて、
賞球の排出流路と貸球の排出流路とを切替弁の切替制御
により区別するようにしたものがある。
【0003】従来、この種の遊技機における球排出装置
の排出制御においては、遊技者へのサービスを重視する
関係上、賞球の排出制御よりも貸球の排出制御の方を優
先する制御が採用されていた。具体的には、賞球排出指
令と貸球排出指令が同時に発生した場合には、貸球の排
出制御の方を優先して行ったり、打球の入賞が連続して
発生して例えば7個の賞球排出を2回以上連続して行う
ような際に最初の7個の賞球排出の途中で貸球排出指令
が入力されたとすると、最初の7個の賞球排出が終了し
た時点で割り込み制御を行い、所定数の貸球の排出制御
を行ってから次の7個の賞球排出制御を行う等の優先制
御をしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように賞球の排出より貸球の排出の方を優先する制御を
常に行っていると、流入口に設けた切替弁の切替制御が
頻繁となって故障の原因となり易いと共に、切替弁を賞
球の排出流路と貸球の排出流路とに切り替えるたびに、
球排出装置から切替弁までの球の流下時間と切替弁の切
替所要時間を考慮して次の排出を開始させる必要がある
ため、切替排出制御に時間が掛かったり或いは切替弁が
確実に切り替わったことの確認などに時間を割かれたり
して、本来は高速排出可能な球排出装置にも拘わらず、
トータルの球排出制御に時間が掛かってしまい、円滑で
迅速な球排出制御が出来ないと言う問題があった。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みて提案
されたもので、従来のように遊技者へのサービスの向上
を考慮して、切替弁の切替制御により排出所要時間が掛
りすぎないようにするため出来るだけ切替頻度を少なく
して、本来の高速排出可能な球排出装置を有効に活用し
て円滑で迅速な球排出制御をすることができる遊技機を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、賞球排出指令に基づき所定数の賞球を排出
し、且つ、貸球排出指令に基づき所定数の貸球を排出す
る単一の球排出装置と、該球排出装置より下流の案内樋
に設けられて、賞球排出指令及び貸球排出指令に対応し
て賞球の流下口と貸球の流下口とを選択的に切替可能な
切替弁を有する切替装置と、上記案内樋から流下した賞
球又は貸球を貯留可能な供給皿と、上記球排出装置及び
切替装置を電気的に制御する排出制御装置と、を具備し
た遊技機において、上記排出制御装置に、賞球データを
記憶可能な賞球データ記憶手段と、上記賞球データ記憶
手段において所要数の賞球を繰り返し連続して排出する
記憶状態にあることを判別する記憶状態判別手段と、上
記記憶状態判別手段が上記賞球データ記憶手段が上記記
憶状態にあると判別し上記球排出装置の作動中に貸球排
出指令が入力された際には、貸球の流下口が案内樋と連
通状態になるように上記切替装置の切替弁を賞球の流下
口から貸球の流下口へ変換させて行う貸球排出制御を優
先せずに、上記球排出装置の作動をそのまま継続させて
次回の賞球排出制御を連続して行わせる賞球排出連続制
御手段と、を備えるようにした。
【0007】上記した手段によれば、賞球記憶により賞
球を繰り返し連続して排出する状態のときに球貸要求信
号が入って来ると賞球記憶が「0」になるまで賞球排出
が優先的かつ連続して実行されるため、連続した賞球排
出動作中に貸球排出指令が入力されても賞球排出が優先
され、流路切替弁を作動して流路の切り替えを行ったり
することで生じるトータルの球排出所要時間を短縮する
ことができるとともに、切替弁の作動回数を減らすこと
が可能となる。また、このことによりまとまった球数を
素早く排出することができるようになる。
【0008】また、望ましくは、上記排出制御装置は、
上記賞球排出連続制御手段による連続した賞球排出制御
中に貸球排出指令が入力された際に当該貸球排出指令を
一時的に保留し、上記記憶状態判別手段が賞球を繰り返
し連続して排出する記憶状態で無くなったと判別したこ
とに基づき実行中の連続した賞球排出制御が終了した後
に、上記切替装置の切替弁を貸球の流下口が案内樋と連
通状態になるように変換して、上記貸球排出指令に対応
する所定数の貸球を排出制御する貸球排出指令保留制御
手段を設けるようにする。これにより、賞球記憶により
賞球を繰り返し連続して排出する状態のときに球貸要求
信号が入って来た場合に賞球排出を優先実行させても、
比較的簡単な制御により当該賞球排出終了後に速やかに
貸球の排出を行なわせることが可能になる。
【0009】また、望ましくは、上記切替装置は、上記
切替弁を常態において賞球の流下口が案内樋と連通状態
になるように構成し、上記排出制御装置は、貸球排出指
令の入力と同時もしくは入力後所定時間内に、上記記憶
状態判別手段が賞球を繰り返し連続して排出する記憶状
態にあると判別した場合には、当該貸球排出指令を保留
して上記切替装置の切替弁を賞球の流下口が案内樋と連
通状態にしたまま賞球排出を優先して行わせる賞球排出
優先制御手段を設けるようにする。このように構成すれ
ば、貸球排出指令の入力とほぼ同時に賞球排出指令があ
った場合には賞球排出が優先して実行されるため、その
賞球排出中にさらに賞球が発生すると追加発生した賞球
も連続して排出されることとなって、流路切替手段の作
動回数を減らすことが可能となり、またトータルの球排
出所要時間を短縮することができる。また、ある程度ま
とまった球を素早く排出することができるので遊技者の
要望に応えることができる。
【0010】一方、上記排出制御装置は、貸球排出指令
の入力と同時もしくは入力後所定時間内に、上記賞球デ
ータ記憶手段において所要数の賞球を排出する記憶状態
にあっても上記記憶状態判別手段が賞球を繰り返し連続
して排出する記憶状態にないと判別した場合には、当該
貸球排出指令に基づき上記切替装置の切替弁を賞球の流
下口から貸球の流下口が案内樋と連通状態になるように
変換させて貸球排出制御を優先して行うようにする。こ
れにより、貸球排出指令の入力の際に賞球の記憶があっ
てもその数が少ない場合には、貸球の排出が優先的に実
行されるので、遊技者はある程度まとまった球をいち早
く得ることができる。
【0011】さらに、望ましくは、上記球排出制御装置
は、上記球排出装置の作動終了時から上記切替装置の作
動開始時までの所要時間を、該球排出装置から排出され
る所要数の賞球又は貸球が上記案内樋を流下し、該所定
数の賞球又は貸球がそれぞれの流下口に流下し終えるの
に必要な時間以上に設定する。これにより、球排出装置
の下流側の排出流路が賞球の流路と貸球の流路に物理的
に分割されて切替弁による流路の切替えで賞球の排出と
貸球の排出が明確に区別可能に構成されている場合にお
いて、賞球として排出された球が誤って貸球の流路に排
出されたり逆に貸球として排出された球が誤って賞球の
流路に排出されるのを確実に防止することが可能にな
り、遊技機の信頼性が向上する。特に、各々の流路で排
出された球数をセンサ等により監視する場合には、各流
路へ正確に排出されないと異常排出等により遊技機の制
御停止という非常事態が発生してしまい、遊技が中断さ
れて遊技者の利益が損なわれてしまうおそれがあるの
で、各流路へ確実な排出が行われることが求められる。
【0012】また、上記遊技機は、上記賞球排出連続制
御手段が機能する上記球排出装置の賞球排出である旨の
報知、又は、上記貸球排出指令保留制御手段にかかわる
貸球排出指令を一時的に保留している旨を報知する報知
手段を設けるようにした。これにより、遊技者は、貸球
排出指令もしくは貸球の排出が保留されている状態にあ
ることや賞球排出連続制御手段による排出実行中である
を容易に知ることができ、排出制御の進行を正確に把握
して、賞球や貸球の排出に関して遊技店との間でトラブ
ルが発生するのを未然に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用して好適
な遊技装置の一例としてカードユニットを備えたCR機
と呼ばれるパチンコ遊技機の構成例を示すもので、遊技
機100に隣接してカード式球貸機(以下、カードユニ
ットと称する)300が併設されている。
【0014】カードユニット300にはカードリーダが
内蔵され、前面パネル301にはプリペイドカードが挿
入されるカード挿入口303が形成されているととも
に、開閉可能な前面パネル301を施錠する施錠装置3
05が設けられている。
【0015】遊技機100は、額縁状の前面枠11と、
ガラスを支持する樹脂製のガラス枠12と、遊技領域の
形成された遊技盤13と、前面表示パネル14と、前面
表示パネル14の下方の前面操作パネル15とを有して
いる。前面枠11は、木製の機枠16(図2参照)に対
して上部蝶番17および下部蝶番18によって開閉可能
に支持され、ガラス枠12は前面枠11に開閉可能に支
持されている。なお、ガラス枠12は施錠装置19によ
って開閉可能に施錠されている。
【0016】前面表示パネル14には、賞球を受ける上
皿21が形成されるとともに、上面には球貸しを受ける
ときに操作する球貸ボタン22、プリペイドカードを排
出するときに操作するカード排出ボタン(返却ボタン)
23、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表
示器(図示省略)および上皿21の球を後述の下皿32
に移すために両者を接続する流路を開閉するための開閉
レバー24が設けられている。
【0017】さらに、この実施例では、前面表示パネル
14に前借りが可能な状態にあるか否かを示す前借り状
態表示器25と前借りを受けたいときに操作する前借り
操作ボタン26が設けられている。なお、上記各操作ボ
タン22、23、26にはスイッチが内蔵されており、
このうち操作ボタン22または23が押されるとスイッ
チがオンされ、カードユニット300内部の制御装置に
検出信号が送られ、前借り操作ボタン26が押されると
遊技機100の遊技制御装置に検出信号が送られるよう
に構成されている。また、上皿21の内部には上皿内に
所定量以上の遊技球が貯留されているか否かを検出する
持ち球残量検出センサ27が設けられている。
【0018】一方、前面操作パネル15には、灰皿31
および下皿32が形成されるとともに、下皿32に貯留
された球を外部下方に抜くための球抜きレバー33が設
けられている。また、前面操作パネル15の右端部側に
は上皿21から供給される遊技球を遊技盤13の前面の
遊技領域に発射する発射装置の操作ノブ34が設けられ
ている。遊技盤13の前面に設けられる遊技領域として
は、パチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例え
ばいわゆる「第1種」に属するものや、図柄表示装置を
備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等任
意の構成をとり得るが、本実施例では「第1種」に属す
るタイプのものが用いられている。
【0019】遊技盤13には、下方より発射された遊技
球を遊技盤上部に誘導する円弧状のガイドレール41、
変動表示を利用した特別遊技を行なう変動表示装置4
2、普通電動役物からなり上記特別遊技の起動条件を与
える特図始動入賞口43、上記普通電動役物の始動条件
を与える普図始動ゲート44,45、アタッカーと呼ば
れる変動入賞装置46、一般入賞口47,48,49、
特図始動入賞口43への入賞球数を所定数(例えば最大
4個)まで記憶する特図始動入賞記憶表示器51、遊技
の演出効果を高める装飾ランプ52,53、打球の流れ
にランダム性を与える風車と呼ばれる打球方向変換部材
54と多数の障害釘(図示略)が設けられている。
【0020】特に限定されるわけでないが、この実施例
では、遊技盤13に設けられた全ての入賞口43〜49
のそれぞれに対応してそこへ入賞した球を検出するため
にマイクロスイッチや非接触型のセンサからなる入賞セ
ンサが設けられている。そして、遊技球がこれらの入賞
口に入賞すると、入賞センサから入賞球検出信号が後述
の遊技制御装置210へ送られ、遊技制御装置210か
ら排出制御装置220へ賞球数データが送信されるよう
になっている。
【0021】なお、上記普図始動ゲート44,45への
通過球が検出されると遊技制御装置210において普図
遊技(乱数の抽選等)が行なわれ、その結果が所定の態
様になると電動役物からなる特図始動入賞口43が開成
される。そして、この開成された特図始動入賞口43あ
るいは閉成状態の特図始動入賞口43に遊技球が入賞す
ると変動表示装置42が所定時間変動表示動作されると
ともに、その間にさらに特図始動入賞口43への入賞球
が発生するとその球数が記憶されその記憶数に応じて特
図始動入賞記憶表示器121が点灯される。そして、特
別始動入賞口43への入賞に関連して抽出された乱数値
の判定を行なった後に、当該判定結果に対応した停止図
柄を導出すべく、変動表示装置42における変動表示を
開始し所定時間経た後に前記停止図柄にて停止すべく変
動表示を終了する。
【0022】この変動表示の終了を契機に、当該変動表
示に係わった前記判定結果が当たりの場合は、上記変動
入賞装置46が所定時間又は所定入賞球数に達するまで
開成される。さらに、上記変動入賞装置46内には一般
入賞領域と継続入賞領域とが設けられており、継続入賞
領域に遊技球が入賞したことを条件として上記変動入賞
装置46の開成動作が所定回数まで繰り返される。
【0023】図2にはパチンコ遊技機100の裏機構の
一例を示す。図2に示されているように、遊技機100
の裏面中央部には、変動表示装置42を制御する表示制
御装置230、遊技盤ならびに前面枠に設けられている
装飾用ランプ52,53等を制御する装飾制御装置(ラ
ンプ制御装置)240、音制御装置250等の制御装置
や各制御装置等に電源を供給する電源装置260、排出
ユニット106が取り付けられている。この排出ユニッ
ト106は、遊技制御装置210からの賞球排出コマン
ド(賞球排出指令)に基づき所定数の賞球排出、及び貸
球排出指令に基づき所定数の貸球排出を行う排出部(球
排出装置)107と、この排出部107の下方に位置す
る流路切替部(切替装置)108とから構成される。
【0024】また、裏機構盤の上部には、賞品球または
貸球として排出される前の球を予め貯留しておく貯留タ
ンク101、該貯留タンク101内の遊技球を排出ユニ
ット106まで整列誘導するシュート(誘導樋)10
2、誘導樋102に賞球排出および球貸し排出のための
球が有るかどうか検出する半端センサユニット103、
外部からAC電源を取り入れるターミナル基板104、
枠用外部接続端子盤(各制御装置等からの信号出力用な
らびに遊技店の管理装置からの信号受信用)105等が
取り付けられている。貯留タンク101内の球を排出ユ
ニット106まで誘導する誘導樋102は2条に形成さ
れている。枠用外部接続端子盤104は遊技機に設けら
れている各制御装置と遊技店のホールコンピュータ(管
理装置:図示省略)との間における信号の授受の中継を
行うもので、リレー部およびコネクタ部などから構成さ
れている。
【0025】さらに、裏機構盤の下部には、遊技の進行
を制御する遊技制御装置210、上記排出ユニット10
6を制御する排出制御装置220、中継基板280、打
球発射ユニット110等が取り付けられている。中継基
板280は、排出ユニット106内のセンサや遊技盤1
3に配置されている役物,装飾ランプ51,52,変動
入賞装置46等と遊技制御装置210や排出制御装置2
20との間を接続するためのケーブルの中継を行う。発
射ユニット110は、遊技機100の前面下部に設けら
れた発射操作ノブ34の操作に応じて、遊技球を1個ず
つ遊技盤13内に発射するための機構である。
【0026】また、遊技盤13の裏面側には、図示しな
いが入賞球が流下可能な空間を形成して入賞球を集合さ
せる入賞球集合部材が設けられており、この入賞球集合
部材は、遊技盤13の各入賞口に入賞し対応するセンサ
(特図始動センサSS1、普図始動センサSS2、カウ
ントセンサSS3、継続センサSS4、一般入賞センサ
SS5a〜SS5c(図4参照))を通過したセーフ球
(入賞球)を導く機能を有している。そして、この入賞
球集合部材によって導かれたセーフ球は下方の入賞球集
合棚によって集められ、入賞球流下樋を通って球排出口
から遊技機100の外部に排出されるようになってい
る。
【0027】本実施例では前述したように遊技盤13に
配置された複数の全ての入賞口、すなわち、始動入賞口
43,変動入賞装置45(大入賞口),一般入賞口47
〜49に入賞センサSS1,SS2,SS5a〜SS5
c(図4参照)が設けられており、これらの入賞センサ
SS1,SS2,SS5a〜SS5cにより検出された
球は従来のような停留機構(いわゆるセーフユニット)
により賞球排出のために一時停留されることなく、遊技
機外へ排出される。なお、全入賞口に入賞センサを設け
る場合に限らず、例えば同一賞球数の入賞口より入賞し
た球は樋により集合させ、その樋にてまとめて入賞セン
サで検出するようにしてもよい。
【0028】図3には、上記排出ユニット106の具体
的な構成例が示されている。この排出ユニット106
は、排出部107と、流路切替部108とから構成さ
れ、流路切替部108に2つの球排出流路を有してお
り、単一の排出部107を用いて排出を行い、一方の球
排出流路を賞球用の排出を行う場合に使用し、他方の球
排出流路を球貸し用の排出を行う場合に使用する。すな
わち、2つの球排出流路を用途によって使い分ける構成
になっている。排出部107は、貯留タンク101に貯
留された予備球を誘導する上記誘導樋102に連続する
ように構成された流下樋61を備えている。この流下樋
61には流下阻止手段としてのスプロケット62の一部
が突出するように配置されている。63はこのスプロケ
ット62を回転駆動される排出モータ、64はスプロケ
ット62の回転を阻止するストッパソレノイドである。
上記流下樋61は上記2条の誘導樋102に対応して2
条に形成されているとともに、スプロケット62はこの
2条の流下樋61に位相差を有してそれぞれ臨むように
設けられ、スプロケット62の回転によって交互に球を
送り出せるように構成されている。
【0029】上記流下樋61の下端は、流路切替部10
8に形成される案内樋65の上端開口部に連通されてい
る。この案内樋65は途中で2つの流路65a,65b
に分割され、その後再び合流するように構成されてい
る。この2つの流路65a,65bのうち一方(65
a)は賞品球の排出流路で、他方(65b)は貸球の排
出流路とされる。上記スプロケット52の回転により排
出された球をこれら2つの流路のいずれかに誘導するた
め、案内樋65の賞球の流下口と貸球の流下口部分とな
る上部分岐点には流路切替え弁66が回動可能に設けら
れている。また、各流路65a,65bを流下する排出
球をそれぞれ検出するため、非接触型の賞球検出センサ
SS6a,SS6bおよび貸球検出センサSS7a,S
S7bが各流路65a,65bの上端に設けられてい
る。
【0030】67は上記流路切替え弁66を回動駆動す
るための切替えソレノイドで、この切替えソレノイド6
7のアクチュエータの動きは先端にラック68aを有す
る作動レバー68に伝達され、上記ラック68aが流路
切替え弁66の回転軸に固着されている部分歯車69に
噛み合うことで、流路切替え弁66を回動させて排出さ
れた球が流下する流路を65aまたは65bに切り替え
るように構成されている。
【0031】なお、上記切替えソレノイド67は、ラッ
チングソレノイドであり、通電状態でなくとも流路切替
え弁66をどちらか一方の流路側へ回動しておくことが
可能であり、本実施形態では常態で賞球流路の流下口を
空けていて、賞球の排出時には流路切替の必要はないよ
うになっている。また、切替えソレノイド67に通常の
ソレノイドを使用し、貸球排出を行うときには流路切替
え弁66を動作させ、貸球排出が終了した時点で通電を
停止してバネ等により流路切替え弁66を賞元の状態
(賞球流路を開放する状態)にするようにしてもよい。
【0032】上記賞球検出センサSS6a,SS6bの
検出信号は、後述の遊技制御装置210と排出制御装置
220に入力され、貸球検出センサSS7a,SS7b
の検出信号は排出制御装置220にのみ入力されるよう
にされている。
【0033】図4には、上記遊技制御装置210と排出
制御装置220の入出力およびバックアップ手段を有す
る電源供給装置260の構成例が示されている。
【0034】図4に示されているように、遊技制御装置
210はパチンコ遊技等に必要な役物制御を行う半導体
集積回路化されたワンチップマイコン(広義のCPU)
からなる遊技用マイクロコンピュータ211と、電源供
給装置260からの停電検出信号に基づいてCPU21
1に対するリセット信号を生成するリセットパルス生成
回路212と、水晶発振子の発振信号を分周して所定の
周波数のクロック信号を得るクロック生成回路(CLK
1)213と、各種センサからの信号を受け入れたりソ
レノイドなどの駆動手段に対する駆動信号や他の制御装
置に対する制御信号を出力したりする入出力インターフ
ェース214とを含んで構成される。
【0035】上記遊技用マイクロコンピュータ211
は、演算制御手段としての中央処理ユニット(CPU)
と、記憶手段としてROM(リードオンリメモリ)およ
びRAM(ランダムアクセスメモリ)、割込み制御回路
(図示省略)などを内蔵しており、いわゆるアミューズ
チップ用のICとして製造されている。CPUが行なう
遊技進行制御に必要なプログラムや賞球数データはRO
Mに格納されている。
【0036】遊技制御装置210には、入出力インター
フェース214を介して、前記特図始動入賞口43内の
特図始動センサSS1、普図始動ゲート44,45内の
普図始動センサSS2、変動入賞装置46内の一般入賞
領域に対応したカウントセンサSS3と継続入賞領域に
対応した継続センサSS4、一般入賞口47〜49内の
入賞センサSS5a〜SS5cからの検出信号の他、受
け皿が遊技球で満杯になったことを検出するオーバーフ
ロー検出センサSS8からの信号、貯留タンク101の
遊技球を排出ユニット106へ誘導するための誘導樋1
02の下流側に設けられ、排出ユニット106へ供給可
能な遊技球の有無を検出する半端球検出センサSS9か
らの信号、遊技盤100の前面側を覆うガラス板を保持
するガラス枠12が開放されたことを検出するガラス枠
開放検出センサSS10からの信号などが入力されてい
る。
【0037】さらに、この実施例の遊技機においては、
上皿21に設けられた持ち球残量検出センサ27および
前面表示パネル14に設けられた前借り操作ボタン26
のオン、オフを検出するスイッチSW1からの信号が、
入出力インターフェース214を介して遊技制御装置2
10に入力される。
【0038】一方、遊技制御装置210からは入出力イ
ンターフェース214を介して、変動入賞装置46の大
入賞口を開閉駆動するアタッカーソレノイドSOL1の
駆動信号、変動入賞装置46が開成されたときに入賞し
た遊技球を継続入賞口へ入り易くする誘導部材を作動さ
せるV誘導用ソレノイドSOL2の駆動信号、普通電動
役物を開閉駆動する普電ソレノイドSOL3の駆動信
号、図示しない遊技店の管理装置に対してデータを送信
するデータ出力端子215への信号、試験時に内部状態
を出力する端子216への信号、排出制御装置220、
表示制御装置230、装飾制御装置240、音制御装置
250に対するデータ信号などが出力される。さらに、
この実施例の遊技機においては、前面表示パネル14に
設けられた前借り状態表示器25に対する駆動信号が遊
技制御装置210により生成され、出力されるように構
成されている。
【0039】排出制御装置220は、ワンチップマイコ
ンからなる制御用マイクロコンピュータ221と、水晶
発振子の発振信号を分周して所定の周波数のクロック信
号を得るクロック生成回路(CLK2)223と、各種
センサからの信号を受け入れたりソレノイドなどの駆動
手段に対する駆動信号や他の制御装置に対する制御信号
を出力したりする入出力インターフェース224とを含
んで構成される。制御用マイクロコンピュータ221
は、演算制御手段としての中央処理ユニット(CPU)
と、記憶手段としてROMおよびRAM、割込み制御回
路(図示省略)などから構成される。そして、CPUが
行なう遊技球の排出(賞球排出および貸球排出を含む)
などの排出制御に必要なプログラムはROMに格納され
ている。
【0040】排出制御装置220には、入出力インター
フェース224を介して、前記遊技制御装置210から
の賞球データ信号や、排出ユニット106内の貸球検出
センサSS7a,SS7bからの検出信号、カードユニ
ット300からの貸球データ信号などが入力される。ま
た、排出制御装置220には、排出ユニット106内の
賞球検出センサSS6a,SS6bからの検出信号が中
継基板270を介して入力される。
【0041】一方、排出制御装置220からは入出力イ
ンターフェース224を介して、排出ユニット106内
の排出モータ63に対する駆動信号、排出停止用のスト
ッパソレノイド64の駆動信号、賞球と貸し球の排出流
路を切り替える流路切替ソレノイド67の駆動信号など
が出力される。また、排出制御装置220は、前記排出
ユニット106内の貸球検出センサSS7a,SS7b
および賞球検出センサSS6a,SS6bからの検出信
号に基づいて実際に排出された遊技球の数に関する情報
を外部装置としての管理装置や遊技機の近傍に設けられ
ている表示へ出力するように構成されている。
【0042】電源供給装置260には、電源電圧が落ち
たことを検出する停電検出回路261と、停電検出信号
を遅延して前記遊技制御装置210および排出制御装置
220へ供給する遅延回路262と、DC5Vのロジッ
ク用電源電圧を生成するDC生成回路263と、該DC
生成回路263からのDC電圧をアノード端子に受ける
ダイオードD1と、該ダイオードD1のカソード端子と
接地点との間に接続された比較的容量値の大きなスーパ
ーコンデンサC1とからなるバックアップ電源264が
設けられ、このバックアップ電源264からの電源電圧
VBBが上記遊技制御装置210内のRAMと排出制御装
置220内のRAMにそれぞれ供給され、停電時にRA
Mの情報を保持するように構成されている。
【0043】次に、上記カードユニット300内の制御
装置と排出制御装置220による貸球排出処理に関連す
る制御の手順の一例を、図5〜図8を用いて説明する。
【0044】カードユニット内の制御装置は、遊技機1
00の前面表示パネル14に設けられている球貸ボタン
22やカード排出ボタン23内のスイッチからの入力を
常時監視しており、球貸ボタン22が操作されたと判定
すると球貸要求信号BRDYと球貸し単位信号BRQを
排出制御装置220へ送信する。
【0045】一方、遊技制御装置210は、遊技盤に設
けられている各種センサの信号を監視しており、入賞が
発生したことを検知すると賞球排出コマンドを排出制御
装置220へ送信する。なお、特に限定されるものでな
いが、賞球排出コマンドは排出する賞球の数毎にそれぞ
れコマンドが割り当てられている。遊技制御装置210
から排出制御装置220へ送信されるコマンドはこれら
の他に例えばシュート球切れコマンド、シュート球切れ
解除コマンドオーバーフロー発生コマンド、オーバーフ
ロー解除コマンド等がある。
【0046】遊技制御装置210は、半端球検出センサ
SS9からの信号を見てシュート球切れ状態と判定する
とシュート球切れコマンドを、またシュートの球切れ状
態が解除されるとシュート球切れ解除コマンドを排出制
御装置220へ送信する。さらに、遊技制御装置210
は、オーバーフローセンサSS8からの信号を見てオー
バーフローが発生したと判定するとオーバーフロー発生
コマンドを、またオーバーフロー状態が解除されるとオ
ーバーフロー解除コマンドを排出制御装置220へ送信
する。排出制御装置220はこれらのコマンドを受信す
るとそのコマンドに従って排出ユニット106を制御す
る。
【0047】図5は、排出制御装置220のマイクロコ
ンピュータ221によって実行されるコマンド判定処理
の手順を示すもので、マイクロコンピュータ221は遊
技制御装置210からコマンドを受信すると、受信コマ
ンドが賞球払出しコマンドか否か判定し、賞球払出しコ
マンドのときは賞球数データをRAMに累積記憶する
(ステップS41,S42)。受信コマンドが賞球払出
しコマンドでなかったときは、ステップS43で受信コ
マンドがシュート球切れコマンドか否か判定し、シュー
ト球切れコマンドのときは排出ユニット106による排
出を停止させる(ステップS44)。ステップS43で
受信コマンドがシュート球切れコマンドでなかったとき
はステップS45で受信コマンドがシュート球切れ解除
コマンドか否か判定し、シュート球切れ解除コマンドの
ときは排出ユニット106による排出を再開させる(ス
テップS46)。
【0048】さらに、ステップS45で受信コマンドが
シュート球切れ解除コマンドでなかったときはステップ
S47で受信コマンドがオーバーフロー発生コマンドか
否か判定し、オーバーフロー発生コマンドのときは排出
ユニット106による排出を停止させる(ステップS4
8)。ステップS47で受信コマンドがオーバーフロー
発生コマンドでなかったときはステップS49で受信コ
マンドがオーバーフロー解除コマンドか否か判定し、オ
ーバーフロー解除コマンドのときは排出ユニット106
による排出を再開させる(ステップS50)。なお、こ
のコマンド判定処理ルーチンは、排出制御装置のメイン
処理プログラムの実行中に例えば1m秒ごとのタイマ割
込みによって実行されるようにされている。
【0049】図6は、排出制御装置220のマイクロコ
ンピュータ221によって実行される球貸要求信号BR
DYの監視処理の手順を示すもので、先ずステップS3
1でウェイトタイマが作動中か否か判定し、作動中でな
いときはステップS37へ移行して球貸し要求信号BR
DYがあったか否か判定する。ステップS37で球貸し
要求信号BRDYがないと判定すると当該監視処理を終
了し、信号があったと判定すると、ステップS38でウ
ェイトタイマ(例えば0.5秒〜1秒)をセットして当
該監視処理を終了してメイン処理へ復帰する。
【0050】そして、再び球貸し要求監視処理が開始さ
れてステップS31でウェイトタイマが作動中と判定さ
れると、ステップS32へ進んでウェイトタイマがタイ
ムアップしたか否か判定し、タイムアップしていないと
きはステップS33でタイマ値を加算(+1)して当該
監視処理を終了し、上記処理を繰り返す。
【0051】そして、ステップS32でウェイトタイマ
がタイムアップしたと判定すると、ステップS34へ進
んで累積賞球記憶が「16個」以上か判定し、16個以
上のときはステップS35へ進んで貸球排出指令保留フ
ラグをセットしてメイン処理へ復帰する。一方、ステッ
プS34で累積賞球記憶が15個以下と判定したときは
ステップS36へ進んで貸球排出指令フラグをセットし
てメイン処理へ復帰する。この球貸要求監視処理ルーチ
ンも、排出制御装置のメイン処理プログラムの実行中に
例えば1m秒ごとのタイマ割込みによって実行されるよ
うにされている。
【0052】なお、上記貸球排出指令保留フラグがセッ
トされている間は、それを遊技者に認識できるように、
音制御装置250により貸球の排出が保留中である旨を
スピーカにより報知したり適当な表示器を点灯若しくは
点滅させて同様な報知を行なうようにしてもよい。
【0053】図7には、排出制御装置220のマイクロ
コンピュータ221によって実行される排出制御処理
(メイン処理)の手順が示されている。この排出制御処
理が開始されると、マイクロコンピュータ221は、先
ず、貸球排出指令保留フラグをチェックしてセットされ
ているときはステップS13へジャンプし、セットされ
ていないときはステップS12へ移行する。ステップS
12では、貸球排出指令フラグがセットされているか判
定し、セットされているときはステップS70へ移行し
て貸球排出処理を実行する。
【0054】一方、ステップS12で貸球排出指令フラ
グがセットされていないときは、ステップS13へ進ん
で、図5のステップS42でRAM内に記憶した累積賞
球記憶をチッェクして、累積賞球記憶が「0」より多い
か否か判定する。ここで、累積賞球記憶が「0」であれ
ば排出すべき賞球はないのでステップS11へ戻る。累
積賞球記憶が「0」より多いときはステップS14へ進
み、累積賞球記憶が「16個」以上か判定する。
【0055】ここで、累積賞球記憶が「16個」以上と
判定したときはステップS17へ進んで排出数を「15
個」に設定して排出ユニットのストッパソレノイド64
を解除し、排出モータ63を駆動して賞球の排出を実行
する。それから次のステップS18で(累積賞球記憶−
15)を演算し、記憶を書き換えてからステップS11
へ戻る。ここで、排出数の「15個」とは、累積賞球記
憶が存在する場合、1回の賞球排出動作における排出数
の上限値である。よって、ステップS17に移行すると
いうことは、累積賞球記憶によって行われる賞球排出動
作が複数回残っているということである。
【0056】一方、ステップS14で累積賞球記憶が
「16個」以上でないときつまり15個以下のときは、
ステップS15で記憶されている分の賞球数を排出数と
設定して排出ユニットのストッパソレノイド64を解除
し排出モータ63を駆動して賞球の排出を実行してから
ステップS16で累積賞球数を「0」にし、ステップS
19へ移行する。よって、ステップS15に移行すると
いうことは、累積賞球記憶によって行われる賞球排出動
作が1回残すのみということである。
【0057】ステップS19では、排出ユニット内の賞
球検出センサによる検出結果を確認して正常に排出が実
行されたか判定し、正常でないときつまり排出数が少な
いときは補正排出処理(ステップS20)を実行する。
ここで、ステップS16、S18では排出部107を設
定された数だけ排出動作を行わせて、排出見込みを累積
賞球記憶から減算するものであり、ステップS19で
は、賞球検出センサの検出結果から実球の排出個数を確
認するものである。その後、ステップS21で、貸球排
出指令保留フラグがセットであればこれをクリアして貸
球排出指令フラグをセットしてステップS11へ戻る。
【0058】図8には、排出制御装置220のマイクロ
コンピュータ221によって実行される貸球排出処理
(ステップS70)の手順が示されている。この貸球排
出処理が開始されると、マイクロコンピュータ221
は、先ず、ステップS71でウェイトタイマをセット
し、ステップS72でこのウェイトタイマがタイムアッ
プするのを待ち、タイムアップした段階でステップS7
3へ移行して排出ユニット106の流路切替えソレノイ
ド67を作動させて流路を賞球排出側から貸球排出側へ
切り替える。
【0059】ここで、このウェイトタイマは、排出部1
07の作動終了時から流路切替え弁66を作動させるこ
ととなる切替えソレノイド67の作動を開始させるまで
の待ち時間であり、排出部107から排出された所要数
の球が賞球の流下口に流下し終えるのに必要な時間以上
に設定される。なお、待ち時間として、排出部107か
ら排出された所要数の球が賞球の流下口に流下し終える
までの時間を設定するのではなく、排出部107から排
出された球が全て賞球検出センサに検出されるのに必要
な時間以上に設定するようにしても良い。
【0060】その後、貸球数を設定してストッパソレノ
イド64を解除し排出モータ63を駆動させて排出を実
行させる(ステップS74)。排出が終了すると、貸球
排出指令フラグをクリアし、流路切替えソレノイド67
の作動を作動させて流路を賞球排出側へ切り替えて球貸
し処理を終了する(ステップS75,S76)。
【0061】上記のような制御に従うと、賞球排出コマ
ンド(賞球排出指令)と球貸要求信号(貸球排出指令)
がほぼ同じに排出制御装置220に入力された場合、累
積賞球記憶が15個以下(賞球排出動作が残り1回分で
ある場合)であれば貸球排出が優先して実行されるが、
16個以上の累積賞球記憶があるとき(賞球排出動作が
残り複数回の場合)に球貸要求信号が入ってきても累積
賞球記憶が「0」になるまで賞球排出が連続して実行さ
れる。貸球排出を賞球排出よりも優先して実行する制御
方式では、16個以上の累積賞球記憶があるとき(複数
回の賞球排出動作が必要な場合)に球貸要求信号が入っ
て来ると、球貸要求信号が入力された時点の排出動作が
終了した後に、流路切替え弁の切替えと貸球排出が優先
実行されるため、トータルの球排出所要時間が長くまた
流路切替え弁の作動回数も多くなるが、本実施例におい
ては、複数回の賞球排出動作が必要となる累積賞球記憶
があるときに球貸要求信号が入ってきても累積賞球記憶
が「0」になるまで賞球排出が優先的かつ連続して実行
されるため、トータルの球排出所要時間を短縮すること
ができるとともに、流路切替え弁を作動させるソレノイ
ドの作動回数を減らすことができるようになる。
【0062】図9には上記のような制御に従って排出制
御装置220により貸球排出と賞球排出を行なう場合の
タイミングチャートを示す。
【0063】図9より、球貸要求信号BRDYがある
と、所定のウェイト時間tw1経過後に16個以上の累
積賞記憶があると貸球排出指令保留フラグがセットさ
れ、貸球の排出に優先して連続した賞球排出が実行さ
れ、そして、賞球排出終了後所定のウェイト時間tw2
が経過した後に貸球の排出処理が開始されることが分か
る。
【0064】図10は図9と同様に排出制御装置220
により貸球排出に優先して賞球排出を行なう場合のタイ
ミングチャートを示すものであるが、排出ユニットにお
けるスプロケットの空回り等により排出賞球数が1つ不
足した場合のタイミングが示されている。同図より、排
出賞球数が1つ不足した場合には排出モータが1ステッ
プだけ駆動されて賞球が1つ排出され、第2賞球検出セ
ンサによりその排出球が検出されることが分かる。
【0065】なお、本実施例では、賞球排出コマンド
(賞球排出指令)と球貸要求信号(貸球排出指令)がほ
ぼ同じに排出制御装置220に入力された場合、累積賞
球記憶が15個以下(賞球排出動作が残り1回分である
場合)であれば貸球排出が優先して実行されるが、これ
は、球貸要求信号により貸球排出では少なくとも100
円分、球数として25個(一般的には500円分(12
5個))の貸球排出が実行されるものであり、累積賞球
記憶の記憶している数より多い数であり、流路切替によ
る球排出の時間を短縮することよりも、遊技者に対して
先にまとまった数の球を排出することを優先しているも
のである。ここで、遊技者が貸球要求を行うということ
は、発射する球が少なくなった、或いは無くなったため
であり、遊技者としては発射するための球が早くまとま
った状態で存在することを望むためである。
【0066】なお、本実施例では、所要数の賞球を繰り
返し連続して排出する例として、排出制御装置220が
遊技制御装置210から送信されてくる賞球数データを
累積記憶して、このトータルの累積賞球記憶により1回
の排出動作で15個を上限として、累積賞球記憶が16
個以上である場合には複数回の排出動作を行うことで賞
球を全て排出する例を示しているが、これに限らず、例
えば、遊技制御装置210から送信されてくる賞球数デ
ータをこの賞球数データ毎に記憶していき、所定の優先
順(例えば記憶順等)にてこの記憶する賞球数データ単
位で排出を行うようにしてもよい。また、繰り返し連続
して排出可能であるならその他の方法でも良い。
【0067】また、賞球排出連続制御手段が機能してい
ることを報知する場合には、賞球排出連続制御手段が機
能していない時と、機能しているときとを識別可能に報
知できればどのような態様でも良く、例えば、機能して
いるときには遊技機前面側に設けられる表示器(ランプ
等)が点灯状態、機能していないときには消灯状態等で
も良い。また、貸球排出指令保留制御手段により貸球排
出指令を一時的に保留している場合でも、保留している
とき、保留解除されたとき等各状態毎に識別可能に報知
されていると、遊技者が貸球操作を行う場合の判断をし
やすいし、また、すぐに貸球排出指令が保留されていて
すぐに対応する貸球数の排出が行われなくとも不安にな
ることはない。
【0068】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示され
た実施の形態はすべての点で例示であって開示された技
術に限定されるものではないと考えるべきである。すな
わち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態におけ
る説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あく
までも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであ
り、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許
請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、賞球記憶により賞球を繰り返
し連続して排出する状態のときに球貸要求信号が入って
来ると賞球記憶が「0」になるまで賞球排出が優先的か
つ連続して実行されるため、連続した賞球排出動作中に
貸球排出指令が入力されても賞球排出が優先され、流路
切替弁を作動して流路の切り替えを行ったりすることで
生じるトータルの球排出所要時間を短縮することができ
るとともに、切替弁の作動回数を減らすことが可能とな
る。また、このことによりまとまった球数を素早く排出
することができる。さらに、故障の発生を減らすことが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な遊技機の一例としての
パチンコ機の構成例を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の裏側全体の構成例を示すブロック
図である。
【図3】排出ユニットの具体的な構成例を示す断面図で
ある。
【図4】遊技制御装置と排出制御装置およびバックアッ
プ手段の構成例を示すブロック図である。
【図5】排出制御装置によって実行される遊技制御装置
からのコマンド受信処理の手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】排出制御装置によって実行されるカードユニッ
トからの球貸要求信号の監視処理の手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図7】排出制御装置によって実行される賞球排出処理
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】排出制御装置によって実行される貸球排出処理
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施例の制御手順に従って排出制御装置により
貸球排出と賞球排出を行なう場合のタイミングの一例を
示すタイミングチャートである。
【図10】実施例の制御手順に従って排出制御装置によ
り貸球排出と賞球排出を行なう場合のタイミングの他の
例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 前面枠 12 ガラス枠 13 遊技盤 14 前面表示パネル 15 前面操作パネル 16 機枠 17 上部蝶番 18 下部蝶番 19 施錠装置 21 上皿 22 球貸ボタン 23 カード排出ボタン(返却ボタン) 24 開閉レバー 25 前借り状態表示器 26 前借り操作ボタン 27 持ち球残量検出センサ 31 灰皿 32 下皿 33 球抜きレバー 34 発射装置の操作ノブ 41 ガイドレール 42 特別図柄表示装置 43 特図始動入賞口 44,45 普図始動ゲート 46 変動入賞装置 47,48,49 一般入賞口 51 特図始動入賞記憶表示器 52,53 装飾ランプ 54 打球方向変換部材 61 流下樋 62 スプロケット 63 排出モータ 64 ストッパソレノイド 65 案内樋 65a 賞品球の排出流路 65b 貸球の流路 66 流路切替え弁 67 切替えソレノイド 68 作動レバー 69 部分歯車 100 遊技機 101 貯留タンク(上タンク) 102 誘導樋 103 半端センサユニット 104 ターミナル基板 105 枠用外部接続端子盤 106 排出ユニット 110 発射ユニット 210 遊技制御装置 211 マイクロコンピュータ 212 リセット信号遅延回路 213 クロック生成回路 214 入出力インターフェース 220 排出制御装置 215 データ出力端子 216 試験状態出力端子 221 マイクロコンピュータ 222 リセット信号第2遅延回路 223 クロック生成回路 224 入出力インターフェース 230 表示制御装置 240 装飾制御装置 250 音制御装置 260 電源供給装置 261 停電検出回路 262 遅延回路 263 DC生成回路 264 バックアップ電源 280 中継基板 SS1 特図始動センサ SS2 普図始動センサ SS3 カウントセンサ SS4 継続センサ SS5a〜SS5c 一般入賞センサ SS6a,SS6b 賞球検出センサ SS7a,SS7b 貸球検出センサ SS8 オーバーフロー検出センサ SS9 半端球検出センサ SS10 ガラス枠開放検出セン SOL1 アタッカーソレノイド SOL2 V誘導用ソレノイド SOL3 普電ソレノイド 300 カードユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】賞球排出指令に基づき所定数の賞球を排出
    し、且つ、貸球排出指令に基づき所定数の貸球を排出す
    る単一の球排出装置と、該球排出装置より下流の案内樋
    に設けられて、賞球排出指令及び貸球排出指令に対応し
    て賞球の流下口と貸球の流下口とを選択的に切替可能な
    切替弁を有する切替装置と、上記案内樋から流下した賞
    球又は貸球を貯留可能な供給皿と、上記球排出装置及び
    切替装置を電気的に制御する排出制御装置と、を具備し
    た遊技機において、 上記排出制御装置に、 賞球データを記憶可能な賞球データ記憶手段と、 上記賞球データ記憶手段において所要数の賞球を繰り返
    し連続して排出する記憶状態にあることを判別する記憶
    状態判別手段と、 上記記憶状態判別手段が上記賞球データ記憶手段が上記
    記憶状態にあると判別し上記球排出装置が作動中に貸球
    排出指令が入力された際には、貸球の流下口が案内樋と
    連通状態になるように上記切替装置の切替弁を賞球の流
    下口から貸球の流下口へ変換させて行う貸球排出制御を
    優先せずに、上記球排出装置の作動をそのまま継続させ
    て次回の賞球排出制御を連続して行わせる賞球排出連続
    制御手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】上記排出制御装置は、上記賞球排出連続制
    御手段による連続した賞球排出制御中に貸球排出指令が
    入力された際に当該貸球排出指令を一時的に保留し、上
    記記憶状態判別手段が賞球を繰り返し連続して排出する
    記憶状態で無くなったと判別したことに基づき実行中の
    連続した賞球排出制御が終了した後に、上記切替装置の
    切替弁を貸球の流下口が案内樋と連通状態になるように
    変換して、上記貸球排出指令に対応する所定数の貸球を
    排出制御する貸球排出指令保留制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】上記切替装置は、上記切替弁を常態におい
    て賞球の流下口が案内樋と連通状態になるように構成
    し、 上記排出制御装置は、貸球排出指令の入力と同時もしく
    は入力後所定時間内に、上記記憶状態判別手段が賞球を
    繰り返し連続して排出する記憶状態にあると判別した場
    合には、当該貸球排出指令を保留して上記切替装置の切
    替弁を賞球の流下口が案内樋と連通状態にしたまま賞球
    排出を優先して行わせる賞球排出優先制御手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】上記排出制御装置は、貸球排出指令の入力
    と同時もしくは入力後所定時間内に、上記賞球データ記
    憶手段において所要数の賞球を排出する記憶状態にあっ
    ても上記記憶状態判別手段が賞球を繰り返し連続して排
    出する記憶状態にないと判別した場合には、当該貸球排
    出指令に基づき上記切替装置の切替弁を賞球の流下口か
    ら貸球の流下口が案内樋と連通状態になるように変換さ
    せて貸球排出制御を優先して行うことを特徴とする請求
    項1から請求項3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】上記球排出装置の作動終了時から上記切替
    装置の作動開始時までの所要時間を、該球排出装置から
    排出される所要数の賞球又は貸球が上記案内樋を流下
    し、該所定数の賞球又は貸球がそれぞれの流下口に流下
    し終えるのに必要な時間以上に設定したことを特徴とす
    る請求項1から請求項4の何れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】上記遊技機は、上記賞球排出連続制御手段
    が機能する上記球排出装置の賞球排出である旨の報知、
    又は、上記貸球排出指令保留制御手段にかかわる貸球排
    出指令を一時的に保留している旨を報知する報知手段を
    備えていることを特徴とする請求項1から請求項5の何
    れかに記載の遊技機。
JP2001034007A 2001-02-09 2001-02-09 遊技機 Pending JP2002233638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034007A JP2002233638A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034007A JP2002233638A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002233638A true JP2002233638A (ja) 2002-08-20

Family

ID=18897682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001034007A Pending JP2002233638A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002233638A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112766A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112766A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015221253A (ja) * 2007-10-17 2015-12-10 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018008133A (ja) * 2007-10-17 2018-01-18 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3588016B2 (ja) 遊技機
JP4008165B2 (ja) 遊技機
JP3609297B2 (ja) 遊技機
JP4393634B2 (ja) 遊技機
JP2001087472A (ja) 遊技機
JP4052501B2 (ja) 遊技機
JP2002233638A (ja) 遊技機
JP2002113234A (ja) パチンコ機
JP2010005449A (ja) 遊技機
JP4024138B2 (ja) 弾球遊技機
JP4431849B2 (ja) 遊技機
JP2001079245A (ja) 遊技機
JP4689734B2 (ja) 遊技機
JP4443688B2 (ja) 遊技機
JP4294215B2 (ja) 遊技機
JP4689736B2 (ja) 遊技機
JP4689740B2 (ja) 遊技機
JP4689741B2 (ja) 遊技機
JP4689735B2 (ja) 遊技機
JP4689733B2 (ja) 遊技機
JP4689737B2 (ja) 遊技機
JP2004000795A (ja) 遊技機
JP4689728B2 (ja) 遊技機
JP4689738B2 (ja) 遊技機
JP4689739B2 (ja) 遊技機