JP2002232424A - 通信ネットワークにおけるネットワークトラヒック負荷を適応制御する方法および集中制御装置 - Google Patents

通信ネットワークにおけるネットワークトラヒック負荷を適応制御する方法および集中制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信ネットワークにおけるネットワークトラ
ヒック負荷の変化に応答して共用媒体への競合アクセス
を最適に制御する、適応性のある方法を提供する。 【解決手段】 共用通信媒体を有する通信ネットワーク
におけるネットワークトラヒック負荷を適応制御する方
法は、トラヒックカテゴリ許可確率を決定するステップ
355と、総合許可確率PPを計算するステップ365
と、を含む。次に、前記共用通信媒体へのアクセスを競
合するステップが行われる。次に、更新されたトラヒッ
クカテゴリ許可確率を決定するステップ375が行われ
る。PPを計算するステップと、競合するステップと、
更新するステップとは、バッファされたトラヒックが送
信されるまで繰返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはネット
ワークに関し、特に、多数のユーザの間で共通通信媒体
へのアクセスを共用する通信ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークは通信媒体を用い、コ
ンピュータデータ、音声、音楽、ビデオ、などの形式の
情報を、ユーザの間で、またはユーザとサービスプロバ
イダとの間で伝送する。通信媒体は、ワイヤリンク、光
ファイバリンク、または無線リンクでありうる。無線リ
ンクは、無線周波数、赤外線、レーザ光、およびマイク
ロ波のリンクを含みうるが、これらに制限されるわけで
はない。実際に、ネットワークは、異なる通信リンクの
組合せを用いうる。それぞれのユーザ間において専用の
通信リンクを用いる少数のネットワークを除外すれば、
多くの情報ネットワークは、送信情報を搬送するために
共用通信媒体を用いる。共用通信媒体を用いる情報ネッ
トワークの例には、イーサネット(登録商標)、トーク
ンリング、および無線イーサネット(登録商標)(IE
EE802.11)が含まれる。
【0003】共用通信媒体を用いるネットワークにおい
ては、共用媒体へのアクセスは、ユーザの部分集合が媒
体を支配し、他のユーザが媒体を使用しえない状況を阻
止するように制御されなければならない。阻止されなけ
ればならないもう1つの状況は、余りにも多くのユーザ
が同時に情報を送信しようとし、ネットワークのどこで
も情報パケットが相互に衝突するために、どのユーザも
情報を満足に送信しえなくなる状況である。
【0004】イーサネット(登録商標)のような、ある
ネットワークは、これらの状況を阻止しない。イーサネ
ット(登録商標)ネットワーク上のユーザは、媒体が空
き状態にあることを検出されている限り、ユーザが(デ
ータパケットの形式の)情報を発生しうるようになるや
否や、その情報を、それと同じ多さ、同じ速度で、自由
に送信しうる。もし多数のユーザからの2つまたはそれ
以上のデータパケットの間に衝突が起これば、バックオ
フ機構が動作し始め、衝突しているユーザを衝突から回
復させ、将来の衝突が起こる確率を減少させる。このデ
ータの混乱があっても、少数から中程度の数のユーザを
有するネットワークの場合は十分に動作するが、レイテ
ンシおよびスループットパフォーマンスは、ユーザの数
が増大するのに伴い激しく劣化する。
【0005】トークンリングネットワークにおいては、
ユーザが「トークン」を所有している場合にのみ、ユー
ザはデータを送信しうる。トークンは、一人のユーザか
ら次のユーザへ環状に転送される特殊な制御パケットで
あり、それゆえトークンリングという名称がある。トー
クンの所有者は媒体を支配し、データを自由に送信しう
る。しかし、トークンリングネットワークは非効率的で
ある。そのわけは、送信すべきデータをもたないユーザ
もトークンを得るので、貴重なネットワークの帯域幅を
浪費し、一方送信すべき大量のデータを有するユーザ
は、ネットワークを回って進むトークンを待った後でな
ければ、データの送信を再開しえない。
【0006】無線イーサネット(登録商標)(IEEE
802.11)においては、2つのタイプの媒体共用が
行われる。競合アクセスと呼ばれる第1のタイプの媒体
共用においては、もしユーザが、十分な期間の間媒体が
空き状態であったことを検出すれば、ユーザはデータを
自由に送信しうる。無競合アクセスと呼ばれる第2のタ
イプの媒体共用においては、集中制御装置が媒体へのア
クセスを制御する。ユーザは、そのユーザが集中制御装
置によりポーリングされ終わった後にのみデータを送信
しうる。無競合アクセス中は、ネットワークはトークン
リングネットワークと同様に動作し、一方競合期間中
は、ネットワークはイーサネット(登録商標)と同様に
動作する。本質的に、無線イーサネット(登録商標)
は、イーサネット(登録商標)およびトークンリングネ
ットワークの双方の特徴を組合わせている。
【0007】IEEE802.11においては、ネット
ワークの設計者は、競合アクセスの方法を実現すること
を要求されるが、必ずしも無競合アクセスの方法を実現
することは要求されない。そのわけは、前者は必須のも
のとして指定されるが、後者はオプションのものである
からである。必須の方法によれば、局が送信すべき情報
を有する時は、その方法は媒体をチェックし(米国内の
IEEE802.11においては、媒体スペクトルは
2.4GHzおよび5.2GHzの産業−科学−医学用
(ISM)周波数帯にある)、媒体が空き状態にあるか
どうかを調べる。設計者は、2つの異なる空き状態を定
めている。第1の空き状態は、「物理的空き」として公
知であり、それは媒体上で実際の伝送が行われていない
時の状態である。第2の空き状態は、「仮想的空き」と
して公知であり、それはネットワークにおいてユーザか
らの予期された送信がない時の状態である。空き状態に
あると考えられる媒体においては、双方の空き状態が対
処されなければならない。
【0008】新しい送信の前に、ユーザは区間〔0,C
W)からランダムバックオフ時間を選択する。この区間
は0を含むが、CWは含まない。ただし、新しい送信に
対しては、CW=CWmin+1であり、CWminは
技術仕様において指定される所定値である。この区間
は、一般に競合ウィンドウと呼ばれる。このランダムに
選択されたバックオフ時間は、バックオフタイマ内に置
かれ、このタイマは、媒体がDIFS間隔の間空き状態
にあったと決定された後に減少を始める。ただし、DI
FSもまた、規格において定義された所定値である。し
かし、このバックオフタイマは、媒体が空き状態(双方
の空き状態)に留まっている時にのみ減少する。もし媒
体がもはや空き状態でなくなれば、バックオフタイマは
減少を停止し、バックオフタイマは、媒体がDIFSの
間空き状態になった後に減少を再開する。
【0009】バックオフタイマがゼロに到達した時に、
ユーザはフレームを送信する。もし衝突が起これば、ユ
ーザは、前の競合ウィンドウの2倍の大きさの競合ウィ
ンドウ〔0,2*CW)から新しいランダムバックオフ
時間を選択する。新しいバックオフ時間を有するバック
オフタイマが満了した後に、ユーザは同じフレームを再
び送信する。もしその送信が再び失敗すれば、ユーザ
は、前の競合ウィンドウの2倍の大きさの競合ウィンド
ウ〔0,4*CW)から別のランダムバックオフ時間を
選択する。競合ウィンドウが、0およびCWmaxを含
む最大範囲〔0,CWmax〕(ただしCWmaxは、
IEEE802.11において指定された別の所定値)
に達した時は、競合ウィンドウは、フレームの将来の衝
突の発生にかかわらず、もはやサイズを増大されない。
このバックオフプロセスは、切捨て2進指数バックオフ
(truncated binary exponen
tial backoff)として公知であり、送信が
成功するまで続けられる。フレームは、もしそれが、や
はりIEEE802.11規格により定められた再試行
限度または最大寿命に達したならば、除去される。フレ
ームの送信が成功した後、またはフレームが除去された
後、ユーザは、別の新しいフレームの送信の準備とし
て、CW=CWmin+1である競合初期ウィンドウ
〔0,CW)から選択された新しいバックオフを行う。
【0010】競合アクセスにおける切捨て2進指数バッ
クオフプロセスの欠点は、それがネットワーク上の現在
の負荷を区別しないことであり、すなわち、それは、二
人またはそれ以上のユーザが相互に衝突しているかどう
かにかかわらず、常に競合ウィンドウを2倍する。切捨
て2進指数バックオフプロセスは、ネットワーク条件に
適応しない。適応しないことにより、切捨て2進指数バ
ックオフプロセスは、ネットワーク負荷およびネットワ
ーク条件にかかわらず同様に動作する。この結果、送信
する機会が多い時に、ユーザは、負荷の少ないネットワ
ークにおいて過度な量の時間を待たなければならなくな
る。切捨て2進指数バックオフプロセスのもう1つの欠
点は、競合が増加すると、送信すべきデータを有するそ
れぞれのユーザが、新しい送信または再試行送信のため
に同じ切捨て2進指数バックオフプロセスを用いるよう
に自動的に要求されるために、スループットおよびレイ
テンシパフォーマンスが劣化することである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ネ
ットワーク負荷の変化に応答して共用媒体への競合アク
セスを最適に制御する、適応性のある方法を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴は、
通信ネットワークにおけるネットワークトラヒック負荷
を適応制御する方法を提供していることであり、その方
法においては、まずネットワークトラヒック負荷を測定
し、測定されたネットワークトラヒック負荷に基づきネ
ットワークパフォーマンスメトリックを計算し、ネット
ワークトラヒック負荷を調整する。
【0013】本発明のもう1つの特徴は、共用通信媒体
に対する競合アクセスを制御する方法を提供しているこ
とであり、その方法においては、ネットワークにおいて
サポートされているそれぞれの異なるトラヒックカテゴ
リに対し許可確率の集合を割当て、次にそれぞれのユー
ザ局が、その局から送信すべきトラヒックを有するトラ
ヒックカテゴリに基づき総合許可確率を計算する。次に
諸局は、それらそれぞれの総合許可確率を用い、通信媒
体へアクセスするために相互に競合しなければならな
い。アクセスが得られた時は、その局はデータを送信し
うる。この時、現在のネットワーク負荷条件に従って許
可確率は更新される。このプロセスは、トラヒックが送
信され終わるまで繰返される。
【0014】本発明の主な利点は、集中機構および分散
機構を組合せることにより、情報ネットワークにおける
共用媒体への競合アクセスの適応制御を可能にすること
である。本発明は、(集中化された方法の場合には)ネ
ットワークにおける諸局とアルゴリズム制御装置との間
に顕著な量の通信を必要としない。分散化された方法の
場合には、諸局間の通信は不必要である。
【0015】本発明のさらなる利点は、本発明が、利用
可能な媒体の空き時間を、空き時間のままにしておかず
に、データの送信のために利用することである。本発明
のさらにもう1つの利点は、本発明が、ネットワークト
ラヒックの優先順位の高いトラヒックカテゴリを優先的
に処理し、それらのカテゴリが、ネットワークトラヒッ
クの優先順位の低いトラヒックカテゴリよりも早くネッ
トワークへのアクセスを許されるように保証することで
ある。本発明の上述の諸特徴は、添付図面を参照しつつ
以下の説明を考察することにより、さらに明らかに理解
されよう。
【0016】
【発明の実施の形態】さまざまな実施例の構造および使
用法を以下に詳述する。しかし、本発明は、さまざまな
特定の状況において具体化されうる多くの応用可能な発
明上の概念を提供していることを認識すべきである。説
明される特定の実施例は、本発明を構成しかつ用いる特
定の方法の単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を制限す
るものではない。
【0017】通信媒体の共用は、今日利用可能である大
部分の通信ネットワークのために必要である。ユーザ対
の間に通信媒体を提供しうる十分なリソースを有するネ
ットワークは少数のみである。ユーザ対の間に接続を提
供する大抵の目的のためには、帯域幅リソースは非効率
的に使用される。多数のユーザの間での通信媒体の共用
は、媒体のもっと効率的な使用を可能にする。そのわけ
は、一人のユーザが空き状態にある時に、別のユーザが
送信すべきデータを持っていることがあるからである。
共用はまた、情報ネットワークをサポートするために必
要な媒体を小量とするために、費用効率を高める。この
ことは、空間を媒体とする無線ネットワークにおいても
同様であり、その場合は、もし共用が行われなければ、
より多くの「空間(air)」すなわちスペクトルが、
ネットワークをサポートするために用いられなければな
らない。
【0018】しかし、通信媒体の共用は、ある状況にお
いて、一人より多いユーザが同時に媒体へのアクセスを
所望でき、または、媒体がすでに使用中である時にユー
ザがアクセスを所望できることを意味する。これは競合
として公知である。競合を処理するためには、(アロハ
(Aloha)プロトコルのように)全く競合を処理し
ない場合から、(トークンリングプロトコルのように)
媒体に対し一時に一人のユーザのみのアクセスを与える
場合まで、多くの異なる方法が用いられてきた。
【0019】ここで図1を参照すると、IEEE80
2.11規格「ANSI/IEEE規格802.11、
1999年版;情報技術−システム間の電気通信および
情報交換−ローカルエリアネットワークおよびメトロポ
リタンエリアネットワーク−特定の要求、第11部:無
線LAN媒体アクセス制御(MAC)および物理レイヤ
(PHY)仕様」による典型的な無線ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)の設備の図(従来技術)が示され
ている。前記規格は、ここで参照してその内容を本願に
取り込むこととする。図1は、IEEE802.11ネ
ットワークの基本構成ブロックを示している。
【0020】図1は、第1の基本サービスセット(BS
S)110および第2のBSS120を示している。B
SSは、IEEE802.11ネットワークの基本構成
ブロックであり、その中でメンバー局が直接通信に参加
しうるカバレージエリアと考えられうる。BSSは、ア
クセスポイント(AP)により開始され、形成され、維
持される。BSS110はAP130に対応し、BSS
120はAP140に対応する。APは、分布システム
(DS)150に接続された局である。DSは、多数の
BSSが互いに相互接続して、拡張サービスセット(E
SS)160を形成しうるようにする。DSにおいて用
いられる媒体は、BSSにおいて用いられる媒体と同じ
であってもよく、あるいは異なっていてもよく、例え
ば、BSSが用いる媒体が無線周波(RF)であり、一
歩、DSが光ファイバを用いることもありうる。BSS
110の内部にはAP130および無線局(STA)1
70があり、一方、BSS120の内部にはAP140
およびSTA180がある。BSSは2つより多くの局
を含みうる(例えば、BSSあたり最大約20局が今日
一般的である)が、それの有するAPは1つである。
【0021】図1に示されているように、BSS110
はアクセスポイント130を経てDS150に接続され
ており、第2のアクセスポイント140はDS150を
BSS120に接続している。アクセスポイントもまた
無線局を含み、他の無線局と同様にアドレス指定されう
ることに注意すべきである。
【0022】BSS内の局、例えば、BSS110内の
局130および170は、他のBSS内の局と干渉する
ことなしに、相互に通信しうる。しかし、BSS内の諸
局は、それらが望む時に必ず簡単に通信することはでき
ない。それらは、衝突を最少化しパフォーマンスを最高
化するように設計された、確立されたルールのセットに
従わなければならない。
【0023】ユーザとは、通信のために他の局を用いつ
つある他のユーザと通信するために局を用いる装置また
は機関と考えられる。従って、この説明の残部において
は、局という用語と、ユーザという用語とは、情報の損
失なしに交換可能である用語として用いる。
【0024】前述のように、局は2つの方法の一方によ
り通信する。局は、集中制御装置によるポーリングの後
の無競合期間中に通信しうる。集中制御装置はアクセス
ポイントの成分であってもよく、あるいはネットワーク
上の別個のエンティティであってもよい。しかし、集中
制御装置は、それが制御している局と同じBSSの部分
であるべきである。無競合期間中の通信は、無衝突であ
ることが保証されている。そのわけは、与えられた時刻
において、与えられたBSS内の1つの局のみが通信媒
体に対しアクセスするからである。その局がポーリング
され終わると、任意の宛先へ最大量までの情報を送信す
るために、媒体へのアクセスを与えられる。
【0025】あるいは、その局は、競合期間中に送信を
試みうる。競合期間中に送信するためには、局はまず、
媒体が空き状態にあり、かつそのバックオフ時間が満了
しているかどうかを決定しなければならない。もしいず
れかの条件が満足されていなければ、局は送信しえな
い。しかし、たとえ双方の条件が満たされていても、な
お衝突は起こりうる。そのわけは、1つより多くの局が
同時に送信を試みているかもしれないからである。競合
期間中の送信は、一般に衝突により苦しめられ、それは
長い遅延の後の再送信を必要とする。
【0026】ここで図2を参照すると、その時間−空間
図(従来技術)は、IEEE802.11技術仕様によ
る競合期間中の通信を示している。図2は、時間の関数
としての通信媒体の時間−空間図200を示している。
この時間−空間図は、ある期間の間通信媒体が使用中
(ブロック210)であり、もう1つの期間の間通信媒
体が空き状態(時間スパン215)にあることを示して
いる。第3の時間スパン220は、分散調整機能(Di
stributed CoordinatingFun
ction)(DCF)フレーム間スペース(DIF
S)と呼ばれる。
【0027】DIFSは、競合アクセスにより通信する
局をトリガする時間スパンであり、もし局のバックオフ
タイマがゼロならばデータを送信させ、もし局のバック
オフタイマがゼロでなければそのタイマを減少させる。
局は、もし送信の終りの短いフレーム間スペース(SI
FS)内において、アドレス指定した局から受理通知を
受信すれば、送信に成功したと考え、その場合のSIF
Sの値もまた802.11規格に定められている。
【0028】競合期間中に通信する局は、もし媒体がD
IFS境界において空き状態にあることが決定されてお
り、またもしそのバックオフタイマが満了していれば、
送信しうる。DIFSのもう1つの見方は、もし媒体が
(物理的および仮想的の双方において)DIFS期間の
間空き状態にあったとすれば、局はそのバックオフカウ
ンタが満了していたとしても、媒体に対し自由に競合し
うるということである。
【0029】使用中期間210の間は、他の局は媒体へ
のアクセスを許されないので、それらの局はアクセスを
延期しなければならない(スパン250)。空き期間2
30の間は、局はもしそのバックオフタイマがゼロであ
れば自由に送信しうる。もしそのバックオフタイマがゼ
ロでなければ、かつもし媒体が空き状態のままになって
いれば、そのバックオフタイマは、それぞれのタイムス
ロット240が満了する毎に減少せしめられる。もし媒
体が使用中であれば、バックオフタイマは、どれだけ多
くのタイムスロット240が満了しているかにかかわら
ず凍結される。バックオフタイマは、媒体が再び空き状
態になったと決定された後に、そのカウントダウンを再
開する。バックオフタイマは、媒体が空き状態になった
1DIFS後までは、カウントダウンを開始しない。
【0030】本発明は、以下に説明するように、IEE
E802.11技術規格における現存の競合アクセスア
ルゴリズムを置換するものである。従って、説明の目的
上、説明において用いられる用語は、IEEE802.
11技術規格において用いられている用語を反映してい
る。しかし、本発明において具体化される着想は、多数
のユーザが通信媒体を共用する他の情報ネットワークに
おいても適用される。従って、本発明は、IEEE80
2.11技術規格に固執する無線ネットワークにのみ適
用可能であると解釈すべきではない。
【0031】ここで図3aを参照すると、本発明の実施
例による、ハイブリッド制御装置により実行される適応
集中競合アクセスアルゴリズム300のブロック図が示
されている。本発明の実施例によれば、アルゴリズム3
00は、ハイブリッド制御装置(HC)により実行され
る。HCは、無競合期間および競合期間の双方における
無線ネットワークの帯域幅使用およびネットワークの動
作の管理と、無競合アクセスおよび競合アクセスの双方
と、に責任を有する。HCは前述の集中制御装置に類似
しているが、HCの方が一般に多くの機能性を有する。
多くの場合、HCという用語と集中制御装置という用語
とは、交換可能であるものとして用いられる。通常は、
BSS毎に1つのHCが存在し、そのHCは通常アクセ
スポイント(AP)内にある。HCを含むアクセスポイ
ントは、一般に拡張アクセスポイント(EAP)と呼ば
れる。
【0032】アルゴリズム300は、無線ネットワーク
においてサポートしているそれぞれのトラヒックカテゴ
リに対し許可確率を割当てることにより(ブロック31
0)、無線ネットワークの起動中に開始される。本発明
の実施例によれば、異なるトラヒックカテゴリへ割当て
られる値は、無線ネットワークの構成中に指定された所
定値である。それぞれのトラヒックカテゴリ許可確率
(TCPP)は確率であるから、区間〔0,1〕内にあ
る。区間〔0,1〕は、TCPPが、0および1を含
め、0と1との間の値を有しうることを示すが、TCP
Pは実際には、一般に1よりも著しく小さい。さらに、
高い優先順位を有するトラヒックカテゴリは、大きいT
CPPを割当てられる。本発明のもう1つの実施例によ
れば、無線ネットワークの動作の過程中に、TCPPは
媒体の負荷状態を反映して変化しうる。本発明のさらに
もう1つの実施例によれば、TCPPが変化する時に
は、TCPPはメモリ内へセーブされるので、次に無線
ネットワークが再初期化される時には、セーブされたT
CPPが復元され、デフォルト初期値の代わりに用いら
れうる。
【0033】トラヒックカテゴリとは、BSS内の諸局
間におけるデータトラヒック転送のサービスの品質(Q
oS)をサポートするための優先権付与技術における、
無線ネットワーク上を搬送されるデータトラヒックのパ
ーティショニングである。QoSのサポートは、ネット
ワークが使用可能なレベルの通信を配信しうるように、
音声トラヒック、またはビデオトラヒックのような、あ
るクラスのネットワークトラヒックが十分な特別待遇を
受けることを保証するために必要である。例えば、本発
明の実施例によれば、無線ネットワーク上のデータトラ
ヒックは、少なくとも8つの異なるカテゴリの1つの中
へ分類される。データが受けるサービスのレベルは、そ
のデータが入れられたカテゴリにより決定される。本発
明の実施例によれば、異なるトラヒックカテゴリに対す
る許可確率は、1.0より小さいか、または1に等しく
なるように加算される。
【0034】アルゴリズム300が、異なるトラヒック
カテゴリのための許可確率へ初期値を割当てた後に、ア
ルゴリズム300は、更新の動作相へ入り(ブロック3
20および330)、そこでそれはネットワークのパフ
ォーマンスを絶えず注意してモニタする。もしネットワ
ークのパフォーマンスが満足なものでなければ、アルゴ
リズム300は、媒体の負荷を変化させるためにTCP
Pを変更する。もし媒体の負荷が、(十分なトラヒック
が存在すると仮定して)小さ過ぎれば、TCPPにはも
っと大きい値が割当てられ、それにより媒体の負荷は大
きくなる。一方、もし媒体の負荷が大き過ぎれば、TC
PPにはもっと小さい値が割当てられ、媒体の負荷は小
さくなる。すなわち、このアルゴリズムは自己適応性を
有する。しかし、本発明の実施例によれば、アルゴリズ
ム300は、媒体において(空き状態、満足できる送
信、または衝突のような)イベントが起こった後に、直
ちにTCPPを更新する必要はない。代わりに、アルゴ
リズム300は、更新間隔が満了するまで待つ。更新間
隔が満了した時に、アルゴリズム300は諸局のための
TCPPを更新する。
【0035】本発明の実施例によれば、更新間隔は固定
された時間間隔である。固定された更新間隔の1つが満
了した時に、アルゴリズム300はTCPPを更新す
る。もしTCPPが、現在のネットワーク条件に対し誤
っていれば、次の更新間隔が開始された時にそれらのT
CPPは訂正される。
【0036】本発明のもう1つの実施例によれば、アル
ゴリズム300は、いくつかの更新間隔にわたりネット
ワークパフォーマンスデータを維持し、その多重更新間
隔からのデータを、TCPPに対する更新の決定に用い
る。異なる更新間隔からのデータは、異なる重み付けを
される。例えば、最も最近の更新間隔からのデータは、
最も古い更新間隔からのデータよりも大きく重み付けさ
れる。あるいは、それぞれの更新間隔からのデータに等
しく重み付けしてもよい。多重更新間隔を含めると、T
CPP、従って得られる媒体へのトラヒック負荷は、極
めて大きい値と極めて小さい値との間で振動することを
防止される。
【0037】本発明のもう1つの実施例によれば、更新
間隔は固定された時間間隔ではない。その代わりとし
て、アルゴリズム300は、ネットワークパフォーマン
スをモニタする。アルゴリズム300は、ネットワーク
パフォーマンスのメトリックを計算し、これらのメトリ
ックを、TCPPを更新すべき時を決定するために用い
る。例えば、もしアルゴリズム300が、空き時間の、
衝突時間に対する比が悪化したことに気付けば、アルゴ
リズム300はTCPPを更新してネットワークパフォ
ーマンスを修正しうる。
【0038】本発明の実施例によれば、更新は、ネット
ワークパフォーマンスのメトリックが受入れ可能な範囲
の外へ出た時に行われる。ネットワークパフォーマンス
の1つのメトリックは、媒体が空き状態にある時間の量
の、媒体が衝突状態にある時間の量に対する比である。
最適のパフォーマンスは、この比が1にほぼ等しい時に
得られる。本発明の実施例によれば、もしこの比が、ε
をある所定のスレショルド値として範囲(1−ε,1+
ε)の外へ出れば、アルゴリズム300はTCPP値を
更新する。例えば、もし空き状態のために媒体が無駄に
する時間の量が、衝突のために媒体が無駄にする時間の
量よりも少なければ、媒体が過負荷であることを示して
おり、アルゴリズム300はTCPPの値を減少させ
る。TCPPの値を減少させることにより、ネットワー
クにおけるトラヒックの量は減少し、従って、衝突のた
めに媒体が無駄にする時間の量も減少する。
【0039】ここで図3bを参照すると、そのブロック
図は、本発明の実施例により、無線局において実行され
る適応集中競合アクセスアルゴリズム350を示してい
る。アルゴリズム350は、図3aに示されているアル
ゴリズム300に類似している。図3aのアルゴリズム
300はハイブリッド制御装置において実行されるが、
アルゴリズム350は無線局において実行される。本発
明の実施例によれば、BSS内のそれぞれの局はアルゴ
リズム350のコピーを実行する。
【0040】アルゴリズム350はブロック355にお
いて開始され、そこでそれはハイブリッド制御装置か
ら、それぞれのトラヒックカテゴリのための許可確率の
割当てを受取る。TCPPを受取った後、局は、もし送
信すべきトラヒックがなければアイドル状態となる。そ
の局は、ブロック360において、送信すべきトラヒッ
クを得るまで待つ。
【0041】局が送信すべきトラヒックを有する時は、
局はそのトラヒックをカテゴリ化し、理想的にはトラヒ
ックカテゴリ毎に1つのキューに入るように、それらを
キュー内へ配置する。局は次に、局が有するトラヒック
のための特定のトラヒックカテゴリにおける全ての個々
の許可確率を加算することにより、総合許可確率PPを
計算する(ブロック365)。例えば、もし局が、カテ
ゴリ1、2、および5内にトラヒックを有すれば、総合
許可確率PPは、トラヒックカテゴリ1、2、および5
におけるTCPPの和である。
【0042】総合許可確率PPを計算した後に、局は、
ハイブリッド制御装置がTCPPを更新したかどうかを
調べるためのチェックを行う(ブロック370)。もし
更新していれば、局は総合許可確率PPを再計算する
(ブロック375)。アルゴリズム350は次に、媒体
へのアクセスのための競合を定める(ブロック38
0)。競合アクセスアルゴリズムは、以下において説明
する。もし競合が許可されていれば、局は、キューに入
れたあるトラヒックを送信しうる。あるトラヒックが送
信されてから、局は、ほかにキューに入れられているト
ラヒックがあるかどうかを調べるためのチェックを行わ
なければならない(ブロック385)。もしほかにキュ
ーに入れられているトラヒックがあれば、アルゴリズム
350はブロック370へ復帰する。もしほかにキュー
に入れられているトラヒックがなければ、アルゴリズム
350はブロック360へ復帰し、送信すべき新しいト
ラヒックを待つ。もし競合が許可されていなければ、キ
ューに入れられているトラヒックは1つも送信されず、
アルゴリズム350はブロック370へ復帰する。
【0043】ここで図4を参照すると、そのブロック図
は、本発明の実施例による適応分散競合アクセスアルゴ
リズム400を示している。図3aおよび図3bに示さ
れ、かつ上述されたアルゴリズム300および350
は、集中アルゴリズムであり、その意味は、ハイブリッ
ド制御装置と呼ばれる集中制御装置が存在し、それが、
アルゴリズムの動作を制御するか、またはアルゴリズム
の動作を制御するデータ/情報を供給するということで
ある。アルゴリズム400は分散アルゴリズムであり、
その意味は、集中制御装置が存在せず、アルゴリズム4
00が、外部ソースからの(データトラヒック以外の)
入力なしに、それ自身を制御するということである。
【0044】本発明の実施例によれば、アルゴリズム4
00は、ネットワーク内のそれぞれの局において実行さ
れる。アルゴリズム400は、競合局が送信すべきトラ
ヒックを有するかどうかを調べるためのチェックを、そ
の競合局が行うことにより開始される(ブロック41
0)。もしその局が、送信すべきトラヒックを有してい
なければ、アルゴリズム400はブロック410に留ま
り、その局にトラヒックが到着するのを待つ。もしその
局が送信すべきトラヒックを有すれば、局はそのトラヒ
ックをキュー内へ、それらのキューのトラヒックカテゴ
リに従って配置し、そのキュー内においてトラヒックを
有するそれぞれのトラヒックカテゴリに対し許可確率を
割当てる(ブロック420)。トラヒックを持たないト
ラヒックカテゴリの許可確率は、ゼロにセットされる。
【0045】トラヒックをキュー内に配置した後に、局
は、TCPPの加算を行うことにより、総合許可確率P
Pを計算する(ブロック430)。局は、そのキュー内
においてトラヒックを有する全てのトラヒックカテゴリ
における許可確率を加算する。例えば、もし局が、カテ
ゴリ1、2、および5内にトラヒックを有すれば、総合
許可確率PPは、トラヒックカテゴリ1、2、および5
におけるTCPPの和である。キューに入れられたトラ
ヒックを持たないトラヒックカテゴリのTCPPはゼロ
にセットされているので、それらのTCPPをゼロでな
いTCPPと加算しても総合許可確率PPに対しなんら
影響はなく、同等の結果となる。ブロック440におい
ては、局は、それが加算を行ってから、アルゴリズム4
00がいずれかのTCPPを更新したかどうかをチェッ
クする。もしアルゴリズムがTCPPを更新していれ
ば、局は総合許可確率PPを再計算する(ブロック45
0)。
【0046】このアルゴリズム400は分散アルゴリズ
ムであるので、TCPPを更新する集中制御装置はな
い。代わりに、アルゴリズム400は、それ自身で更新
を行う。ネットワークパフォーマンスと、局が送信しつ
つあるトラヒックのパフォーマンスとを、局がモニタし
ていることにより、アルゴリズム400はTCPPのチ
ェックを調整する。本発明の実施例によれば、キューに
入れられたトラヒックを有する局のみが、TCPPの更
新を行う。本発明のもう1つの実施例によれば、キュー
に入れられたトラヒックを有するトラヒックカテゴリの
みが、アルゴリズム400により更新される資格があ
り、キューに入れられたトラヒックをもたないトラヒッ
クカテゴリのTCPPはゼロ(0)であり、更新されな
い。アルゴリズム400は、どのようにTCPPを調整
すべきかを決定することを助けるさまざまなメトリック
を用いる。
【0047】本発明の実施例によれば、更新間隔は固定
された時間間隔である。固定された更新間隔の1つが満
了した時に、アルゴリズム400はTCPPを更新す
る。もしTCPPが、現在のネットワーク条件に対し誤
っていれば、次の更新間隔が開始された時にそのTCP
Pは訂正される。
【0048】本発明のもう1つの実施例によれば、更新
間隔は固定された時間間隔ではない。その代わりとし
て、アルゴリズム400は、ネットワークパフォーマン
スをモニタし、もし空き時間の、衝突時間に対する比が
悪化したことに気付けば、アルゴリズム400はTCP
Pを更新してネットワークパフォーマンスを修正しう
る。
【0049】本発明の実施例によれば、ネットワークパ
フォーマンスの1つのメトリックは、媒体が空き状態に
ある時間の量の、媒体が衝突状態にある時間の量に対す
る比である。最適のパフォーマンスは、この比が1にほ
ぼ等しい時に得られる。本発明のもう1つの実施例によ
れば、もしこの比が、εをある所定のスレショルド値と
して範囲(1−ε,1+ε)の外へ出れば、アルゴリズ
ム400はTCPP値を調整する。例えば、もし空き状
態のために媒体が無駄にする時間の量が、衝突のために
媒体が無駄にする時間の量よりも多ければ、アルゴリズ
ム400は許可確率の値を増加させる。これは、ネット
ワークにおけるトラヒックの量を増加させ、媒体の空き
時間を減少させ、従って、ネットワークの利用を改善す
る。
【0050】局がパフォーマンスを測定するために用い
うる、もう1つのネットワークパフォーマンスメトリッ
クは、局自身が送信するトラヒックの相対パフォーマン
スである。もし局が送信する大量のトラヒックが衝突を
起こすならば、局は、送信しつつあるトラヒックの量を
減少させるために、関連するトラヒックカテゴリのTC
PPを減少させうる。これはネットワークにおける総合
トラヒックを減少させ、衝突率を減少させる。この特定
のメトリックは、比較的にモニタするのが簡単である。
そのわけは、局には、それが送信するトラヒックと、い
ずれの1つが衝突したかと、がわかるからである。
【0051】アルゴリズム400は次に、媒体へのアク
セスのための競合を定める(ブロック450)。競合ア
クセスアルゴリズムは、以下において説明する。もし競
合が許可されていれば、局は、キューに入れたあるトラ
ヒックを送信しうる。あるトラヒックが送信されてか
ら、局は、ほかにキューに入れられているトラヒックが
あるかどうかを調べるためのチェックを行わなければな
らない(ブロック470)。もしほかにキューに入れら
れているトラヒックがあれば、アルゴリズム400はブ
ロック440へ復帰する。もしほかにキューに入れられ
ているトラヒックがなければ、アルゴリズム400はブ
ロック410へ復帰し、新しいトラヒックが送信のため
に局に到着するのを待つ。もし競合が許可されていなけ
れば、キューに入れられているトラヒックは1つも送信
されず、アルゴリズム400はブロック440へ復帰す
る。
【0052】通信媒体へのアクセスの競合は、多数のユ
ーザがその通信媒体を共用する場合には決定的に重要で
ある。もし競合アクセスのためのアルゴリズムが適切に
設計されていなければ、ネットワークの利用可能な帯域
幅のかなりの量が、多数のユーザにより送信されたデー
タ間の衝突によるか、または全く送信がないために空き
状態にあることにより無駄になる。
【0053】IEEE802.11技術規格は、衝突を
減少させて解決するために、切捨て2進指数バックオフ
として公知である方法を用いる競合アクセスアルゴリズ
ムを指定している。局が送信すべきトラヒックを得る前
に、その局は、0を含むがCWを含まない競合ウィンド
ウ〔0,CW)からランダムバックオフ時間を選択す
る。ただし、CW=CWmin+1であり、CWmin
は技術規格において指定された値である。そのランダム
バックオフ時間は、バックオフカウンタ内に置かれる。
そのバックオフカウンタは、媒体を空きスロットが通過
する毎にカウントダウンし、すなわち、局が送信を待つ
間にもし媒体が使用中になれば、バックオフカウンタは
減少しない。しかし、バックオフカウンタは、媒体がD
IFS期間の間空き状態になるまで、カウントダウンを
開始、または再開せず、このDIFSの値もまた技術規
格において指定される。バックオフカウンタがゼロに到
達した時に局は送信する。もし衝突が起これば、局は競
合ウィンドウ〔0,2*CW)から別のランダムバック
オフ時間を選択しなければならない。もし衝突が起こり
続ければ、競合ウィンドウは衝突が起こる毎にサイズを
2倍にされ続けるが、最大サイズ〔0,CWmax〕は
超えない。ただしCWmaxは、技術規格において指定
された別の値である。
【0054】技術規格に述べられている競合アクセスア
ルゴリズムは、軽度および中程度の媒体負荷に対しては
役立つが、負荷が増大すると非効率的になり故障さえす
る。バックオフタイマの満了を待つ間に費やされる時間
は、低い媒体負荷の場合には空き状態によりかなりの量
のネットワーク帯域幅を無駄にし、高い媒体負荷の場合
には衝突によりかなりの量のネットワーク帯域幅を無駄
にする。これは、競合アクセスアルゴリズムが、BSS
内の活動状態にある全ての局からの総合的な媒体装荷の
責任をもたないからである。
【0055】ここで図5aを参照すると、そのブロック
図は、本発明の実施例による、確率に基づく媒体競合ア
ルゴリズム500を示している。本発明の実施例によれ
ば、競合アルゴリズム500は、送信すべきトラヒック
を有するそれぞれの局において実行される。競合アルゴ
リズム500は、ネットワーク内のそれぞれの局に存在
するが、送信すべきトラヒックを有する局においてのみ
動作する。競合アルゴリズム500は、図3bのブロッ
ク380および図4のブロック460において通信媒体
へアクセスを行い、もし媒体へのアクセスが得られたな
らばデータを送信するために用いられる、競合アルゴリ
ズムの例である。
【0056】競合アルゴリズム500は、競合局が乱数
Xを発生することにより開始される(ブロック51
0)。本発明の実施例によれば、乱数Xは、区間〔0,
1〕上に一様に分布する確率変数から発生せしめられ
る。指数、カイ二乗、ガウス、などのような他のタイプ
の分布を有する乱数も用いられうるが、それらのゆがん
だ分布は、ある送信を他の送信よりも有利に扱うことに
なる。乱数Xを発生した後に、競合局はブロック520
において、それを総合許可確率PPと比較する。この総
合許可確率PPは、図3bのステップ365および図4
のステップ430において計算されたものであり、キュ
ーに入れられたトラヒックを有する全てのトラヒックカ
テゴリにおける個々の許可確率の和である。
【0057】もし乱数Xが総合許可確率PPより小さい
か、またはそれに等しければ、局は通信媒体へアクセス
することを許される。局は、トラヒックカテゴリNから
のトラヒックを送信し、ただしNは以下の基準から選択
される(ブロック530)。
【0058】
【数1】 ここで、TCPPiは、トラヒックカテゴリiにおける
許可確率であって、もしトラヒックカテゴリiが局から
送信すべきトラヒックをもたなければゼロにセットされ
る。
【0059】上記の式は、もっと簡単にいうと、もしX
が区間
【数2】 内にあれば、カテゴリN内のトラヒックは送信される、
ということができる。N=0という特殊な場合があり、
その場合は、上記区間は(0,TCPP1〕となる。ト
ラヒックの送信後、競合アルゴリズム500は終了する
(ブロック550)。
【0060】ここで図5bを参照すると、そのグラフ表
示図は、トラヒックカテゴリNを乱数Xによって選択す
る上述の基準を示している。数直線570は、0と1と
の間の区間を示す。数直線570は、いくつかのセグメ
ントを示しており、それぞれのセグメントはトラヒック
カテゴリ許可確率に等しい。第1のセグメント580は
トラヒックカテゴリ0のTCPPを表し、第2のセグメ
ント585はトラヒックカテゴリ1のTCPPを表す。
第3のセグメント559はトラヒックカテゴリNのTC
PPを表す。最終セグメントの終りが、数直線の終りと
一致する必要はないことに注意すべきである。最終セグ
メントの終りは、総合許可確率PPに等しい。
【0061】目盛り595は、数直線570上における
乱数Xの位置を表す。目盛り595は、トラヒックカテ
ゴリNのTCPPを表すセグメント590の内部にある
ので、局はトラヒックカテゴリNからトラヒックを送信
しうる。
【0062】もし乱数Xが総合許可確率PPよりも大き
ければ、局は通信媒体にアクセスすることを許されない
(ブロック540)。媒体アクセスのための競合が許さ
れないので、競合アルゴリズム500は終了する。競合
が拒否されたので、トラヒックは送信されておらず、局
は、後に再び競合することを許された時に、再び競合ア
クセスを試みなければならない。もし他局がトラヒック
を送信しなければ、局は同じ競合アルゴリズム500を
用い、まさに次のタイムスロット中に再び競合しうる。
【0063】本発明の実施例によれば、もし局が媒体内
への送信を許されたが、その送信が成功せず、例えば、
それが他局からの送信と衝突すれば、その局は、媒体が
DIFS期間の間空き状態になった後に、同じ競合アル
ゴリズム500を用いて再び競合を試み、それはいま
は、図3bのブロック370および375、および図4
のブロック440および450により、異なるTCP
P、従ってPPの値を有する。競合アルゴリズム500
が用いられる毎に、ブロック520および図5bにおい
て用いるために、新しい乱数Xが、前に発生された乱数
とは無関係に発生される。
【0064】ネットワークパフォーマンスを改善するた
めに、確率に基づく競合アクセスをどのように用いるべ
きかの例をあげると、次のようになる。もしネットワー
クにおけるトラヒックが、単一のタイムスロット内に容
易に適合する短い諸データフレームから成り、かつ1つ
のトラヒックカテゴリのみが存在し、またもしネットワ
ーク内に通信する5つの局があったとすれば、トラヒッ
クカテゴリのための許可確率は0.20にセットされう
る。その時統計的には、5つの空きスロットのシーケン
ス内のそれぞれの空きスロット中において、5つの局の
1つが媒体へアクセスすることを許される。これは、確
率に基づく競合アクセスを用いる利点を示す。そのわけ
は、空きスロットが利用可能となると直ちに、それがト
ラヒックを満足に送信するために用いられる十分な確率
が得られるからである。
【0065】ここで図6aを参照すると、そのブロック
図は、本発明の実施例による、バックオフに基づく媒体
競合アルゴリズム600を示している。本発明の実施例
によれば、競合アルゴリズム600は、送信すべきトラ
ヒックを有するそれぞれの局において実行される。競合
アルゴリズム600は、ネットワーク内のそれぞれの局
に存在するが、送信すべきトラヒックを有する局におい
てのみ動作する。競合アルゴリズム600は、図3bの
ブロック380および図4のブロック460において通
信媒体へアクセスを行い、もし媒体へのアクセスが得ら
れたならばデータを送信するために用いられる、競合ア
ルゴリズムの例である。
【0066】競合アルゴリズム600は、競合局が乱数
Xを発生することにより開始される(ブロック61
0)。本発明の実施例によれば、乱数Xは、区間〔0,
1〕上に一様に分布する確率変数から発生せしめられ
る。この乱数Xは、次にバックオフ時間Jを計算するた
めに用いられる(ブロック620)。バックオフ時間J
は、次の式を用いて計算される。
【0067】
【数3】J=〔log(X)/log(1−PP)〕 ただし、〔Y〕はYを超えない最大の整数を表す。
【0068】本発明の実施例によれば、バックオフ時間
Jの計算に用いられる対数は、10を底とする対数であ
る。しかし、自然対数を用いても同等の結果が得られ
る。例えば、もしX=0.33およびPP=0.45な
らば、次のようになる。
【0069】
【数4】 J=〔log(0.33)/log(1−0.45)〕 =〔log(0.33)/log(0.55)〕 =〔−0.48/−0.26〕 =〔1.85〕 =1.0 もしX=0.05およびPP=0.45ならば、J=
5.0となる。
【0070】バックオフ時間Jは、空きタイムスロット
をカウントダウンするバックオフタイマ内に置かれる。
しかし、バックオフタイマは、媒体がDIFSの間空き
状態になるまで、カウントダウンしない。バックオフタ
イマが満了した時に(ブロック630)、局は送信す
る。局は、トラヒックカテゴリNからのトラヒックを送
信し、ただしNは以下の基準から選択される(ブロック
640)。
【0071】
【数5】 ここで、
【数6】 、Zはトラヒックカテゴリの数であり、TCPPiは、
局から送信すべきトラヒックをもたないトラヒックカテ
ゴリにおいてはゼロにセットされる。
【0072】上式は次のように簡単に言える。もしC*
Xが区間
【数7】 内にあれば、カテゴリN内のトラヒックは送信される。
N=0という特殊な場合があり、その場合は、上記区間
は(0,TCPP1〕となる。上述の基準は、図6bに
グラフ形式で示されている。トラヒックの送信後、競合
アルゴリズム600は終了する(ブロック660)。
【0073】本発明の実施例によれば、もし局が媒体内
への送信を許されたが、その送信が成功せず、例えば、
それが他局からの送信と衝突すれば、その局は、媒体が
DIFS期間の間空き状態になった後に、同じ競合アル
ゴリズム600を用いて再び競合を試み、それはいま
は、図3bのブロック370および375、および図4
のブロック440および450により、異なるTCP
P、従ってPPの値を有する。競合アルゴリズム600
が用いられる毎に、ブロック620および図6bにおい
て用いるために、新しい乱数Xが、前に発生された乱数
とは無関係に発生される。
【0074】ここで図7を参照すると、そのブロック図
は、本発明の実施例による集中競合アクセスのためのハ
ードウェアサポートを有するハイブリッド制御装置(H
C)700を示している。HC700は、ネットワーク
においてサポートされるそれぞれのトラヒックカテゴリ
のための、許可確率の割当て、保持、および更新に責任
があるプロセッサ710を有する。プロセッサ710
は、TCPPをメモリ720内に記憶する。
【0075】HC700は、通信媒体740に結合せし
められたネットワークモニタ730を有する。ネットワ
ークモニタ730は、媒体上の負荷をモニタし、媒体が
空き状態にあった時間の量、媒体が衝突状態にあった時
間の量、媒体が満足な送信状態にあった時間の量、満足
に送信されたフレームの数、不満足に送信されたフレー
ムの数、などのようなネットワークパフォーマンスメト
リックを発生する。ネットワークモニタ730が発生し
たパフォーマンスメトリックは、TCPPを更新するた
めにプロセッサ710により用いられる。例えば、もし
媒体の空き時間の、媒体の衝突時間に対する比が、1よ
り遥かに小さい(<<)か、または遥かに大きい(>
>)とすれば、TCPPに対する調整は、その比が1よ
りわずかにに小さい(<)か、またはわずかに大きい
(>)時に行われる調整よりも大きい。
【0076】パフォーマンスメトリックは、TCPPを
強制的に更新するためにも用いられる。本発明のもう1
つの実施例によれば、パフォーマンスメトリックは、T
CPPの更新をトリガするために用いられる。例えば、
もし媒体の空き時間の、媒体の衝突時間に対する比が、
εを所定値とする時に間隔(1−ε,1+ε)の外にあ
れば、TCPPは更新される。
【0077】本発明のもう1つの実施例によれば、TC
PPの更新が必要な時は、プロセッサ710に対し、更
新の必要を通知するための更新フラグ(図示せず)が表
明される。この更新フラグは、(更新が一定の時間間隔
で行われる場合には)満了したタイマにより表明され、
または、(不規則な時間間隔で行われる更新の場合は)
パフォーマンスメトリックが所望範囲の外へ出た時にネ
ットワークモニタ730により表明される。その時、プ
ロセッサ710は、所定の固定量だけ、またはパフォー
マンスメトリックに依存する可変量だけ、TCPPに対
する調整を行う。
【0078】図7には、通信媒体740が物理接続であ
るように示されている。しかし、本発明の実施例によれ
ば、通信媒体740は、データを伝送しうるどのような
媒体でもよい。異なる可能な通信媒体の例には、ワイヤ
(電力線、電話線、ツイストペア、同軸ケーブル、多導
体ワイヤ、など)、光ファイバ(シングルモードおよび
マルチモード)、無線(高周波無線周波数、赤外線、マ
イクロ波、レーザ光、など)が含まれるが、これらに制
限されるわけではない。
【0079】ここで図8を参照すると、そのブロック図
は、本発明の実施例による、集中競合アクセスおよび分
散競合アクセスの双方のためのハードウェアサポートを
有する局800を示している。本発明の実施例によれ
ば、局は、集中制御装置からのTCPPを受入れうべき
であり(集中動作)、または、それ自身のTCPPを発
生しうるべきである(分散動作)。図8に示されている
局800は、いずれのモードにおいても動作しうる。局
800は、とりわけTCPPの受信または割当て、およ
び保持に責任があるプロセッサ810を有する。プロセ
ッサ810は、TCPPを記憶するメモリ820に結合
している。
【0080】プロセッサ810には、媒体競合ユニット
830も結合している。媒体競合ユニット830は、通
信媒体840へのアクセスの競合に対し責任を有する。
本発明の実施例によれば、通信媒体840へのアクセス
のために競合する方法は、確率的競合、および適応バッ
クオフを用いる競合を含めていくつかある。局800が
通信媒体840に対するアクセスを得た時は、その局
は、プロセッサ810およびメモリ820の双方に結合
している送信機850を用いてデータを送信する。
【0081】分散アクセス機構をサポートするために、
局はさらにネットワークモニタ860を有する。ネット
ワークモニタ860は、図7において説明したネットワ
ークモニタ730と同様に働く。ネットワークモニタ8
60は、TCPPに対する調整を助けるため、またTC
PPの更新を強制的に行う時を知るための、ネットワー
クのパフォーマンスメトリックを保持する。
【0082】本発明のもう1つの実施例によれば、TC
PPの更新が必要な時は、プロセッサ810に対し、更
新の必要を通知するための更新フラグ(図示せず)が表
明される。この更新フラグは、(更新が一定の時間間隔
で行われる場合には)満了したタイマにより表明され、
または、(不規則な時間間隔で行われる更新の場合は)
パフォーマンスメトリックが所望範囲の外へ出た時にネ
ットワークモニタ860により駆動される。
【0083】ここで図9を参照すると、その時間−空間
図900は、本発明の実施例による確率に基づく競合ア
ルゴリズムの動作を示している。時間−空間図900
は、通信媒体上のトラヒックフレームを時間の関数とし
て示す。
【0084】時間空間図900は、通信媒体のスーパフ
レームの開始時から始まる。通信媒体のスーパフレーム
の開始時は、通信媒体におけるターゲットビーコン送信
時刻(TBTT)により示されている。ビーコンフレー
ム905は一般に、TBTTにおいて、またはTBTT
の後に、アクセスポイント(またはハイブリッド制御装
置)により送信され、全ての局を共通のタイムベースに
同期させ、また全ての局に媒体アクセスの準備をさせる
ために用いられる。ビーコンフレーム905はまた、更
新されたTCPPをBSS内の諸局へ一斉送信するため
にも用いられる。
【0085】IEEE802.11技術仕様によれば、
スーパフレームは、無競合期間および競合期間の2部分
に分解される。無競合期間はゼロ期間、または指定され
た最大期間までのものでありうる。競合期間は、スーパ
フレームの残りの期間の間持続する。無競合期間の終り
は、CF終了フレーム910により示される。
【0086】ブロック915は、通信媒体が、1つの分
散調整機能(DCF)フレーム間スペース(DIFS)
より長い期間にわたり空き状態にないことを示し、この
DIFSは、局が媒体のために競合できる前に、通信媒
体に対し待たなければならない時間の最小量である。強
調されている領域920は、通信媒体における空きDI
FS期間を示す。
【0087】通信媒体が1DIFS期間の間空き状態に
あれば、送信すべきトラヒックを有する局は、アクセス
のために競合し始めることができる。本発明の実施例に
よれば、その局は、空きスロット925毎に1回、アク
セスのために競合しうる。図9は、局が、ある他の局が
媒体へのアクセスを得る前に(ブロック930として示
されている)、4つの空きスロットにおいて競合を試み
ることを示しており、他の局が媒体へのアクセスを得た
時には、その局はアクセスを得る試みを停止する。
【0088】第2のDIFSの媒体空き間隔の後には、
その局は、再び媒体へのアクセスを得ることを試みる。
数回の試みの後に、その局は媒体へのアクセスを得て、
あるトラヒックフレームを送信しうるようになる(ブロ
ック935)。点線のブロック940は、その局が期待
する受理通知を示すが、その局が送信したフレームのア
ドレス指定された局から、それを受信していない。すな
わち、ブロック935における送信は失敗したのであ
る。
【0089】第3のDIFSの空き間隔が始まり、局は
再びアクセスを得ることを試みるが、いくつかの空きス
ロットが通過した後に、スーパフレームの終りが到着し
つつあり、局が有するトラヒックを送信するための、ま
た対応する受理通知を受信するための、十分な時間がな
いと局が決定した時は、局は試みをやめる。このプロセ
スは、次のスーパフレームが開始されると繰返される。
【0090】適応性アルゴリズムは、そのアルゴリズム
が動作する条件に依存して、そのアルゴリズムの働き方
を変える能力を有する。上述のように、通信媒体上の負
荷に依存してTCPPおよびバックオフ時間の量を動的
に再割当てする適応性アルゴリズムは、ネットワーク内
のユーザが、現在の条件を最もよく利用するために通信
方法を変えうるようにする。TCPPおよびバックオフ
時間は、まさに、媒体上の負荷の関数としてユーザの行
動を調整するために変化させうるネットワークアクセス
パラメータの2つの例である。
【0091】本発明のもう1つの実施例によれば、媒体
上の負荷が変化する時に、ユーザの行動を調整するため
に変化させうるもう1つのネットワークアクセスパラメ
ータは、競合ウィンドウのサイズである。競合ウィンド
ウは、前述のように、そこから乱数を選択する区間であ
る。この数は、次にバックオフタイマをセットするため
に用いられる。競合ウィンドウの例は、空き状態の通信
媒体における最初の競合のためのバックオフ時間を選択
するために用いられるウィンドウ〔0,CW)である。
【0092】もし競合ウィンドウが、例えば〔0,2*
CW)に拡大されれば、ユーザが送信を試みる前に待た
なければならない媒体空き時間の平均量は、最初の競合
ウィンドウ〔0,CW)の1/2CWではなく、CWと
なる。競合ウィンドウの拡大の効果は、媒体上の総合負
荷を減少させることである。もし競合ウィンドウが減少
すれば、媒体上の総合負荷は増加する。
【0093】本発明のもう1つの実施例によれば、媒体
上の負荷が変化した時にユーザの行動を調整するために
変化するもう1つのネットワークアクセスパラメータ
は、DIFS期間の値である。IEEE802.11技
術規格によれば、DIFS期間は、媒体が空き状態にな
った後に、ユーザが媒体のために競合することを試みる
前に待たなければならない時間の量である。DIFS期
間は固定値であり、ネットワークの適切な動作のために
は決定的に重要である。しかし、もしDIFS期間が変
化したとしても、DIFS期間が適切なネットワーク機
能を保証する最小値よりも小さくならない限り、媒体が
空き状態になった後にユーザが待たなければならない時
間の量は、媒体負荷に依存して調整されうる。
【0094】本発明の実施例によれば、DIFS期間は
トラヒックカテゴリの優先順位に依存して変化する。高
い優先順位を有するトラヒックカテゴリは、小さいDI
FS値を割当てられ、従って、通信媒体が空き状態にな
った後に待たなければならない時間の量が短くなる。低
い優先順位のトラヒックカテゴリは、大きいDIFS値
を割当てられ、それらのトラヒックカテゴリは、待たな
ければならない時間の量が長くなる。本発明のもう1つ
の実施例によれば、SIFS、PIFS、EIFS(拡
大フレーム間スペース)のような他の時間間隔もまた、
トラヒックカテゴリの優先順位に依存して変化しうる。
上述のように、SIFS、PIFS、EIFSの時間間
隔が、適切なネットワーク機能のために要求される最小
値より小さくなるように調整されない限り、時間間隔の
調整はネットワークに対し不利な影響は与えない。
【0095】一般に、ネットワークトラヒック負荷は、
さまざまなネットワークアクセスパラメータにより制御
される。これらのアクセスパラメータは、局が共用通信
媒体へのアクセスの競合を開始しうる時を決定する。I
EEE802.11技術規格により指定されているよう
に、アクセスパラメータは静的なものであり、ネットワ
ーク条件を反映して変化することはできない。アクセス
パラメータは、トラヒックが時間に影響されやすい情報
であるか、または時間に影響されにくいファイル転送で
あるかにかかわらず、ネットワーク内の全てのトラヒッ
クに対し同じである。
【0096】本発明は、現在のネットワーク条件をモニ
タしてアクセスパラメータを変化させ、ネットワークパ
フォーマンスを改善する方法を開示している。本発明は
また、優先順位を付与されたネットワークトラヒックを
用い、高い優先順位のネットワークトラヒックが、低い
優先順位のネットワークトラヒックに対し特別待遇を受
けることを保証する。
【0097】本発明を説明用の実施例に関連して説明し
てきたが、この説明は限定的な意味に解釈すべきではな
い。説明用の実施例のさまざまな改変および組合せ、お
よび本発明の他の実施例は、本説明を参照する時当業者
にとって明らかとなろう。従って、添付の特許請求の範
囲は、そのような改変または実施例のいずれをも包含す
るように意図されている。
【0098】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)共用通信媒体を有する通信ネットワークにおける
ネットワークトラヒック負荷を適応制御する方法におい
て、前記ネットワークトラヒック負荷を決定するステッ
プと、前記ネットワークトラヒック負荷に基づきネット
ワークパフォーマンスメトリックを計算するステップ
と、前記ネットワークパフォーマンスメトリックに基づ
き前記ネットワークトラヒック負荷を調整するステップ
と、を含む前記方法。
【0099】(2)前記共用通信媒体が複数の局により
共用され、送信すべきトラヒックを有する局のみが、ト
ラヒック負荷をモニタし、ネットワークパフォーマンス
メトリックを計算し、かつトラヒック負荷を調整する、
第1項記載の方法。
【0100】(3)前記ネットワークパフォーマンスメ
トリックが、前記共用通信媒体が空き状態にある時間の
量と、前記共用通信媒体が衝突状態にある時間の量と、
前記共用通信媒体が満足すべき伝送状態にある時間の量
と、満足に送信されたフレームの数と、不満足に送信さ
れたフレームの数と、これらの組合せと、から成るグル
ープから選択される、第1項記載の方法。
【0101】(4)前記ネットワークトラヒック負荷を
決定するステップが、前記共用通信媒体のことごとくの
タイムスロットにおける前記共用通信媒体の状態をモニ
タするステップを含む、第1項記載の方法。 (5)前記ネットワークトラヒック負荷を決定するステ
ップが、ハイブリッド制御装置により行われる、第4項
記載の方法。
【0102】(6)前記共用通信媒体が複数の局により
共用され、前記ネットワークトラヒック負荷を決定する
ステップがそれぞれの局により行われる、第4項記載の
方法。 (7)前記調整ステップが、前記ネットワークパフォー
マンスメトリックに基づき、ネットワークアクセスパラ
メータに対する調整を計算するステップと、前記ネット
ワークアクセスパラメータを決定するステップと、を含
む、第1項記載の方法。
【0103】(8)前記共用通信媒体が複数の局により
共用され、前記ネットワークアクセスパラメータがそれ
ぞれの局により決定される、第7項記載の方法。 (9)前記ネットワークアクセスパラメータが、競合ウ
ィンドウサイズ、トラヒックカテゴリ許可確率、DIF
S値、PIFS値、SIFS値、EIFS値、更新間隔
値、更新間隔スレショルド、バックオフ時間量、および
これらの組合せから成るグループから選択される、第7
項記載の方法。
【0104】(10)前記ネットワークアクセスパラメ
ータがハイブリッド制御装置により決定される、第7項
記載の方法。 (11)前記共用通信媒体が複数の局により共用され、
前記ネットワークアクセスパラメータがそれぞれの局へ
ビーコンフレームにより送信される、第7項記載の方
法。
【0105】(12)共用通信媒体を有する通信ネット
ワークにおけるネットワークトラヒックを適応制御する
方法において、(1)トラヒックカテゴリ許可確率を決
定するステップと、(2)総合許可確率PPを計算する
ステップと、(3)前記共用通信媒体へのアクセスを競
合するステップと、(4)更新されたトラヒックカテゴ
リ許可確率を決定するステップと、(5)バッファされ
たトラヒックが送信されるまでステップ(2)からステ
ップ(4)までを繰返すステップと、を含む前記方法。
【0106】(13)トラヒックカテゴリ許可確率を決
定するステップが、集中制御装置が前記トラヒックカテ
ゴリ許可確率を割当てるステップを含む、第12項記載
の方法。 (14)前記共用通信媒体が複数の局により共用され、
トラヒックカテゴリ許可確率を決定するステップが、そ
れぞれの局が前記トラヒックカテゴリ許可確率を割当て
るステップを含む、第12項記載の方法。
【0107】(15)複数のトラヒックカテゴリが存在
し、トラヒックカテゴリ許可確率がそれぞれのトラヒッ
クカテゴリに対し割当てられる、第12項記載の方法。 (16)総合許可確率PPを計算するステップが、それ
ぞれのトラヒックカテゴリに対し割当てられた前記トラ
ヒックカテゴリ許可カテゴリを加算するステップであ
る、第15項記載の方法。
【0108】(17)前記共用通信媒体が複数の局によ
り共用され、前記総合許可確率計算ステップが送信すべ
きトラヒックを有する局により行われる、第12項記載
の方法。 (18)前記アクセス競合ステップが、競合している局
が送信を許可されるかどうかを決定するステップと、適
切なトラヒックカテゴリからのトラヒックを送信するス
テップと、を含む、第12項記載の方法。
【0109】(19)前記決定ステップが、乱数Xを発
生するステップと、前記競合している局に、前記乱数X
が前記総合許可確率PPより小さいか、または前記総合
許可確率PPに等しい場合に限り、送信の許可を与える
ステップと、を含む、第18項記載の方法。
【0110】(20)適切なトラヒックカテゴリからの
トラヒックを送信する前記ステップが、トラヒックカテ
ゴリNからのトラヒックを送信するステップを含み、こ
こでNは、
【数8】 であり、ただしTCPPiは、トラヒックカテゴリiに
おけるトラヒックカテゴリ許可確率であって、もしトラ
ヒックカテゴリiが前記競合している局から送信すべき
トラヒックをもたなければゼロにセットされる、第18
項記載の方法。
【0111】(21)前記アクセス競合ステップが、バ
ックオフタイマをセットするステップと、競合している
局が送信しうるかどうかを決定するステップと、適切な
トラヒックカテゴリからのトラヒックを送信するステッ
プと、を含む、第12項記載の方法。
【0112】(22)バックオフタイマをセットする前
記ステップが、乱数Xを発生するステップと、前記乱数
Xに基づきバックオフ時間を計算するステップと、前記
バックオフタイマを前記バックオフ時間にセットするス
テップと、を含む、第21項記載の方法。
【0113】(23)バックオフ時間を計算する前記ス
テップが、J=〔log(X)/log(1−PP)〕
を用い、ここで〔Y〕はYを超えない最大の整数を表
し、PPは前記総合許可確率である、第22項記載の方
法。
【0114】(24)前記決定ステップが、前記共用通
信媒体が使用中である時にバックオフタイマを凍結する
ステップと、前記共用通信媒体が、点調整機能のフレー
ム間スペース期間の間空き状態であった後に、バックオ
フタイマを減少させるステップと、前記バックオフタイ
マが満了するまで待つステップと、を含む、第21項記
載の方法。
【0115】(25)適切なトラヒックカテゴリからの
トラヒックを送信する前記ステップが、トラヒックカテ
ゴリNからのトラヒックを送信するステップを含み、こ
こでNは、
【数9】 であり、ただし
【数10】 、Zはトラヒックカテゴリの総数であり、TCPP
iは、トラヒックカテゴリiにおけるトラヒックカテゴ
リ許可確率であって、もしトラヒックカテゴリiが前記
競合している局から送信すべきトラヒックをもたなけれ
ばゼロにセットされる、第21項記載の方法。
【0116】(26)更新されたトラヒックカテゴリ許
可確率を決定する前記ステップが、前記媒体が空き状態
にある時間量の、前記媒体が衝突状態にある時間量に対
する比が、最適値からどれだけ遠いかに比例する量だ
け、前記トラヒックカテゴリ許可確率を更新する、第1
2項記載の方法。
【0117】(27)更新されたトラヒックカテゴリ許
可確率を決定する前記ステップが、一定の固定時間間隔
毎に行われる、第12項記載の方法。 (28)前記共用通信媒体が複数の局により共用され、
更新されたトラヒックカテゴリ許可確率を決定する前記
ステップが、送信すべきトラヒックを有するそれぞれの
局により行われる、第12項記載の方法。
【0118】(29)更新されたトラヒックカテゴリ許
可確率を決定する前記ステップが集中制御装置において
行われる、第12項記載の方法。 (30)更新されたトラヒックカテゴリ許可確率を決定
する前記ステップが、規則的な時間間隔で行われ、ネッ
トワークパフォーマンスメトリックによりトリガされ
る、第12項記載の方法。
【0119】(31)前記ネットワークパフォーマンス
メトリックが、εを所定値とする時に間隔(1−ε,1
+ε)の外部にある、前記媒体が空き状態にある時間量
の、前記媒体が衝突状態にある時間量に対する比であ
る、第30項記載の方法。
【0120】(32)メモリと、前記メモリに結合した
プロセッサであって、前記プロセッサがトラヒックカテ
ゴリ許可確率を発生しまた更新する回路を含む前記プロ
セッサと、共用通信媒体および前記プロセッサに結合せ
しめられたネットワークモニタであって、前記ネットワ
ークモニタがネットワークパフォーマンスメトリックを
保持する回路を含む前記ネットワークモニタと、前記プ
ロセッサに結合せしめられる確率更新信号フラグであっ
て、前記確率更新信号フラグが前記プロセッサに前記ト
ラヒックカテゴリ許可確率を更新するように通知する前
記確率更新信号フラグと、を含む集中制御装置。
【0121】(33)前記確率更新信号フラグが規則的
な時間間隔で表明される、第32項記載の集中制御装
置。 (34)ネットワークパフォーマンスメトリックが規定
値を超えた時に、前記確率更新信号フラグが表明され
る、第32項記載の集中制御装置。
【0122】(35)前記トラヒックカテゴリ許可確率
の送信のための送信機をさらに含む、第32項記載の集
中制御装置。 (36)前記トラヒックカテゴリ許可確率の更新に続い
て、前記トラヒックカテゴリ許可確率の送信が行われ
る、第35項記載の集中制御装置。
【0123】(37)メモリと、前記メモリに結合した
プロセッサであって、前記プロセッサがトラヒックカテ
ゴリ許可確率を発生しまた更新する回路を含む前記プロ
セッサと、共用通信媒体および前記プロセッサに結合せ
しめられた媒体競合ユニットであって、前記媒体競合ユ
ニットが前記共用通信媒体へのアクセスを競合する前記
媒体競合ユニットと、を含む局において、前記媒体競合
ユニットが、前記共用通信媒体に結合せしめられる媒体
状態フラグであって、前記媒体状態フラグが前記共用通
信媒体の状態を表す前記媒体状態フラグと、前記共用通
信媒体および前記プロセッサに結合せしめられる局状態
フラグであって、前記局状態フラグが送信のための前記
局の状態を示す前記局状態フラグと、を含み、前記局
が、前記プロセッサおよび前記共用通信媒体に結合せし
められた送信機をさらに含み、前記送信機が情報を送信
する、前記局。
【0124】(38)タイマが事前指定された数の空き
スロットを数え終わった時に、前記局状態フラグが表明
される、第37項記載の通信局。 (39)前記プロセッサが発生した乱数が、前記プロセ
ッサが計算した総合許可確率より小さいか、またはそれ
に等しい時に、前記局状態フラグが表明される、第37
項記載の通信局。
【0125】(40)前記共用通信媒体が空き状態にあ
ることが前記通信媒体により検出された時に、前記媒体
状態フラグが表明される、第37項記載の通信局。 (41)前記媒体状態フラグおよび前記局状態フラグの
双方が表明された時に、前記局が情報を送信することを
許可される、第37項記載の通信局。
【0126】(42)前記共用通信媒体および前記プロ
セッサに結合せしめられたネットワークモニタであっ
て、前記ネットワークモニタはネットワークパフォーマ
ンスメトリックを計算する前記ネットワークモニタと、
前記プロセッサに結合せしめられる確率更新信号フラグ
であって、前記確率更新信号フラグは前記トラヒックカ
テゴリ許可確率が更新を必要とすることを示す前記確率
更新信号フラグと、をさらに含む、第37項記載の局。
【0127】(43)前記プロセッサは、確率更新信号
フラグが表明された時に前記トラヒック確率許可確率を
更新する、第42項記載の通信局。 (44)前記確率更新信号フラグが一定の時間間隔で表
明される、第43項記載の通信局。 (45)前記確率更新信号フラグは、ネットワークパフ
ォーマンスメトリックが事前指定された値を超えた時に
表明される、第43項記載の通信局。
【0128】(46)前記プロセッサに結合せしめられ
るトラヒックカテゴリ許可確率更新フラグをさらに含
み、前記トラヒックカテゴリ許可確率更新フラグは前記
トラヒックカテゴリ許可確率が更新され終わったことを
示す、第37項記載の通信局。 (47)前記局が集中制御装置から前記トラヒックカテ
ゴリ許可確率を受取る、第46項記載の通信局。
【0129】(48)前記トラヒックカテゴリ許可確率
更新フラグは、前記局が前記トラヒックカテゴリ許可確
率の更新を受取った時に表明される、第46項記載の通
信局。 (49)前記プロセッサは、前記トラヒックカテゴリ許
可確率更新フラグが表明された時に新しい総合許可確率
を計算する、第48項記載の通信局。
【0130】(50)共用通信媒体と、前記共用通信媒
体に結合した少なくとも2つの局であって、それぞれの
局が相互に通信することができる前記少なくとも2つの
局と、を含む通信ネットワークにおいて、それぞれの局
が、メモリと、前記メモリに結合したプロセッサであっ
て、前記プロセッサがトラヒックカテゴリ許可確率を発
生しまた更新する回路を含む前記プロセッサと、前記共
用通信媒体および前記プロセッサに結合せしめられた媒
体競合ユニットであって、前記媒体競合ユニットが前記
共用通信媒体へのアクセスを競合する前記媒体競合ユニ
ットと、を含み、前記媒体競合ユニットが、前記共用通
信媒体に結合せしめられる媒体状態フラグであって、前
記媒体状態フラグが前記共用通信媒体の状態を表す前記
媒体状態フラグと、前記共用通信媒体および前記プロセ
ッサに結合せしめられる局状態フラグであって、前記局
状態フラグが送信のための前記局の状態を示す前記局状
態フラグと、を含み、前記局が、前記プロセッサおよび
前記共用通信媒体に結合せしめられた送信機をさらに含
み、前記送信機が情報を送信する、前記通信ネットワー
ク。
【0131】(51)前記局の1つが集中制御装置をさ
らに含む、第50項記載の通信ネットワーク。 (52)それぞれの局が、それ自身のトラヒックカテゴ
リ許可確率を指定しまた更新する、第50項記載の通信
ネットワーク。 (53)集中制御装置をさらに含む、第50項記載の通
信ネットワーク。
【0132】(54)通信ネットワークにおける共用通
信媒体に対する競合は、空き状態にある多くのネットワ
ーク帯域幅の浪費と、衝突から回復してのデータの送信
と、の間の精密平衡動作を含む。本発明は、共用媒体に
対するアクセスのための新しい競合適応概念と、確率お
よびバックオフを用いる競合アクセスのための新しい適
応アルゴリズムと、を含む。1つの実施例においては、
共用通信媒体を有する通信ネットワークにおけるネット
ワークトラヒック負荷を適応制御する方法は、トラヒッ
クカテゴリ許可確率を決定するステップ(355)と、
総合許可確率PPを計算するステップ(365)と、を
含む。次に、前記共用通信媒体へのアクセスを競合する
ステップが行われる。次に、更新されたトラヒックカテ
ゴリ許可確率が決定される(375)。PPを計算する
ステップと、競合するステップと、更新するステップと
は、バッファされたトラヒックが送信されるまで繰返さ
れる。
【0133】本願は、2000年12月18日付出願の
「競合アクセスの最適制御のための適応アルゴリズム」
と題する仮特許出願第60/256,421号に対する
優先権を主張する。その仮出願は、ここで参照して、そ
の内容を本願に取り込むこととする。
【0134】(関連出願に対するクロスリファレンス)
本発明は、出願者を共通とする、2001年9月28日
付出願の「ローカルエリアネットワークにおけるサービ
スの品質(QoS)をサポートするための統一されたチ
ャネルアクセス」と題する特許出願第09/967,1
64号、代理人事件番号TI−32159、および20
01年9月28日付出願の「オーバラップするカバレー
ジ環境における共用通信チャネルアクセス」と題する特
許出願第09/966,393号、代理人事件番号TI
−32700に関連する。これらの出願は、ここで参照
することにより、その内容の全体を本願に取り込むこと
とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線ローカルエリアネットワークの代表的な
(従来技術の)構成を示す。
【図2】無線ローカルエリアネットワークにおける、競
合期間中の(従来技術の)競合アクセスを示す時空図で
ある。
【図3a】本発明の実施例による、ハイブリッド制御装
置において実行される適応集中競合アクセスアルゴリズ
ムを示す。
【図3b】本発明の実施例による、無線局において実行
される適応集中競合アクセスアルゴリズムを示す。
【図4】本発明の実施例による適応集中競合アクセスア
ルゴリズムを示す。
【図5】aは、本発明の実施例による、確率に基づく媒
体競合アルゴリズムを示す。bは、本発明の実施例によ
る、送信するために特定のトラヒックカテゴリからトラ
ヒックを選択するアルゴリズムのグラフ表示図である。
【図6】aは、本発明の実施例による、バックオフに基
づく媒体競合アルゴリズムを示す。bは、本発明の実施
例による、送信するために特定のトラヒックカテゴリか
らトラヒックを選択するアルゴリズムのグラフ表示図で
ある。
【図7】本発明の実施例による、集中競合アクセスのた
めの組込みサポートを有するアクセスポイントを示す。
【図8】本発明の実施例による、集中競合アクセスおよ
び分散競合アクセスの双方のための組込みサポートを有
する局を示す。
【図9】本発明の実施例による、確率に基づく媒体競合
アルゴリズムの動作を示す時間−空間図である。
【符号の説明】
710 プロセッサ 720 メモリ 730 ネットワークモニタ 740 通信媒体 810 プロセッサ 820 メモリ 840 通信媒体 860 ネットワークモニタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共用通信媒体を有する通信ネットワーク
    におけるネットワークトラヒック負荷を適応制御する方
    法において、 前記ネットワークトラヒック負荷を決定するステップ
    と、 前記ネットワークトラヒック負荷に基づきネットワーク
    パフォーマンスメトリックを計算するステップと、 前記ネットワークパフォーマンスメトリックに基づき前
    記ネットワークトラヒック負荷を調整するステップと、
    を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 メモリと、 前記メモリに結合したプロセッサであって、前記プロセ
    ッサがトラヒックカテゴリ許可確率を発生しまた更新す
    る回路を含む前記プロセッサと、 共用通信媒体および前記プロセッサに結合せしめられた
    ネットワークモニタであって、前記ネットワークモニタ
    がネットワークパフォーマンスメトリックを保持する回
    路を含む前記ネットワークモニタと、 前記プロセッサに結合せしめられる確率更新信号フラグ
    であって、前記確率更新信号フラグが前記プロセッサに
    前記トラヒックカテゴリ許可確率を更新するように通知
    する前記確率更新信号フラグと、を含む集中制御装置。
JP2001383183A 2000-12-18 2001-12-17 通信ネットワークにおけるネットワークトラヒック負荷を適応制御する方法および集中制御装置 Expired - Lifetime JP4111708B2 (ja)

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