JP4112269B2 - 複数のユーザが共有するネットワークにおいてデータ衝突を解決する方法 - Google Patents

複数のユーザが共有するネットワークにおいてデータ衝突を解決する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のユーザがデータネットワークへのアクセス(権)を得る際に競合する場合のデータ競合解決法に関し、特に、データの衝突を解決するシステムと方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のユーザが共有通信チャネルに接続されるようなネットワークにおいて衝突が発生する場合に、ユーザがチャネルの使用権を確保することの出来る解決方法が通常存在する。複数のユーザが同一の帯域でデータを同時に送信しようと試みる時には衝突が発生し、データが失われることがある。複数のユーザ間の競合を解決し、データの衝突によるデータ喪失を回復するための様々な方法は、媒体アクセス制御(Medium Access Control,MAC)プロトコールと称する。
【0003】
MACプロトコールの主なカテゴリーは、ランダムアクセス型である。これらのプロトコールは、パッケージ競合技術、例えばSlotted ALOHAあるいはCSMA(Carrer Sense Multiple A ccess)を用いて、チャネルの競合を処理(回避)している。Slotted ALOHAは、チャネルをタイムスロットに分割し、各スロットの開始点でユーザが送信することを要求することにより、データの衝突回数を減らしている。Slotted ALOHAシステムで衝突が発生するのは、複数のユーザが同一のタイムスロットで同時に送信しようとする時である。一方CSMAは、送信する際に、チャネルがビジー(使用中)か、利用可能(待機中)であるかを決定するために、ユーザに対しデータチャネルを監視させることにより衝突を減らしている。CSMAで衝突が発生する時は、複数のユーザが同一チャネルが利用可能であることを同時に検出し、同時に送信をする時である。
【0004】
MACプロトコールの別のカテゴリーは、デマンド(需要割り当て)型である。これらのプロトコールは、チャネルを予約スロットに分割し、ユーザが送信するためにチャネルを予約することを必要とすることにより、ネットワークの競合を管理している。ランダムアクセス型のプロトコールとは異なり、デマンド(需要割り当て)システムの利用者は、予約が成功すると衝突無しにデータを送信できることを確認出来る。しかしデマンド型の衝突は、送信の予約フェーズにおいて複数のユーザが同一の帯域で予約を同時に行おうと試みた時に発生する。
データの衝突は、複数のユーザが共有通信チャネルに接続される時に現実に発生する問題であり、これはランダムアクセスプロトコールあるいはデマンド(需要割り当て)プロトコールのいずれを用いても発生するものである。衝突が発生した時にデータの喪失を回避するために、MACプロトコールは、衝突解決アルゴリズムあるいはバックオフ(back-off)アルゴリズムを用いて、衝突から回復し,衝突したデータを再送信できる時を決定している。
【0005】
3種類のバックオフアルゴリズムが現在公知である。第1のタイプのアルゴリズムは分割アルゴリズムであり、ツリー(tree)アルゴリズムとしても知られている。第2のタイプは、adaptive p-persistence アルゴズムであり、第3のタイプは、binary exponential back-off(BEB)アルゴリズムである。各アルゴリズムは、以前に衝突したデータを再送信する時期を決定する際に、異なるアプローチを採用している。
【0006】
3種類のバックオフアルゴリズム(back-offalgorithms)の内でどれが最適かを決定する単一の標準は存在しない。1つの標準の性能はスループットである。一般的にスループットとは、特定の時間内にあるユーザから別のユーザに転送できるデータ量である。競合解決アルゴリズムにおいてはスループットとは、全送信機会数に対する送信が成功した回数の比率で測定される。デマンド−割り当てプロトコールを採用する無線インターネットアクセスシステムにおいてはスループットは利用可能な予約スロットの全数に対する予約の成功数の比率である。
【0007】
前述した3種類のバックオフアルゴリズムの内でツリーアルゴリズムが一般的に最も高いスループットを有する。その最大の安定したスループットは未知ではあるが、ツリーアルゴリズムは0.4878のスループットを達成している。しかしより高いスループットも経費をかけることにより達成可能である。ツリーアルゴリズムは、3種類のバックオフアルゴリズムのうちで実現する際には最も優れたものであるが、ツリーアルゴリズムを実行することの出来るネットワークの数が限られている理由は、このアルゴリズムはユーザが各予約スロットに対し3種類の状態(成功状態/衝突状態/アイドル状態)に対する十分な知識を有することが必要だからである。
【0008】
第2の種類のバックオフアルゴリズムは、adaptive p-persistenceアルゴリズムである。adaptive p-persistenceアルゴリズムは、予約スロットからのフィードバックを用いて、帯域を取り合っている所謂稼働中ユーザの数を予測することにより決定される再送信確率pを計算して動作する。このアルゴリズムはアイドル状態のスロット数が増える時にpを増加させ、衝突が検出されるとpを減少させている。システムに無限の数のユーザが存在する場合には、adaptive p-persistenceアルゴリズムの最大達成可能なスループットは、最大1/ε=0.3679である。このような状況においては、アイドル状態は、1/ε即ち0.3679の確率で発生し、衝突は1−2/ε〜0.2642で発生する。
【0009】
ツリーアルゴリズムの場合と同様にadaptive p-persistenceアルゴリズムはデータチャネルに関するフィードバックを必要とするが、これは多くのネットワークが提供することが出来ないものである。多くのコンピュータネットワーク、および無線通信ネットワークを含む多くのシステムにおいては、個々のユーザは自分自身のパケットの送信が成功したか否かは分かっているが、ネットワーク内の他のチャネルの状態に関する情報は有していない。多くのマルチユーザシステム(Ethernet(登録商標),CATV無線ワイヤレスネットワークを含む)は必要とされるチャネルフィードバックを提供することが出来ないので、BEBアルゴリズムは衝突の解決に時々採用される。
【0010】
ツリーアルゴリズム、adaptive p-persistenceアルゴリズムとは異なり、BEBアルゴリズムは、ユーザが各データチャネルに関するフィードバックを提供することを必要としない。BEBアルゴリズムの動作は次の通りである。パケットが送信待ち行列の先頭で到着すると。直ちに第1回の送信が行われる。送信中のユーザが衝突を検出すると、k個のスロット後に再送信する。ここでkは間隔(1,2)に渡って均一に分布するランダムな整数である。均一に分布する数が、引き出される間隔は、以下の説明ではバックオフウィンドウ(back-off window)と称する。i(衝突の回数)が、16を越えた場合には、パケットが失われドロップされる。パケットの送信が成功するかあるいはパケットがドロップされると、iはゼロにリセットされる。BEBアルゴリズムの基礎となるロジック(論理)は、あるパケットに対し送信が成功しなかった数が増えるとは、より多くのユーザが利用可能な帯域で競合し、更に大きなバックオフウィンドウを開かなければならないことを意味している。
【0011】
BEBアルゴリズムの欠点の1つは、BEBアルゴリズムは幾つかの性能の問題があることである。第1の問題点としては、ユーザの数が非常に大きくなるにつれて、ネットワークが不安定になることである。即ちシステム上のユーザの数が無限に近づくにつれて、BEBシステムのスループットはゼロに近づく。さらにBEBアルゴリズムでは競合するユーザ間で最後に来たものに最初にサービス(last-come-first-serve)することとなる。具体的に説明すると、送信待ち行列の先頭に新たに(最後に)到着したパケットを有するユーザは、待ち行列で既に待機しており衝突を経験したユーザよりも、予約スロットを確保する確率が高くなる点である。この事が起こるのは、待ち行列に到着したばかりのパケットを有するユーザは、既に衝突を何回も繰り返しているユーザよりもバックオフウィンドウが小さいからである。これは、一人あるいは数人の勝利したユーザが利用可能な帯域を支配できるために、捕獲効果(capture effect)と称する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は上記した従来技術の欠点を解決するデータ衝突解決方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ衝突解決システムと方法は、同一のバックオフウィンドウを複数のリモートユーザに送信し、衝突レートを維持するためにダイナミックにそれを調整してスループットを改善する。本発明の一実施例によれば衝突レートは予約スロットの衝突を検出することにより予測し、バックオフウィンドウのサイズは衝突レートを1−2/εに維持するよう調整される。
【0014】
本発明の一実施例によれば本発明の方法は第1のバックオフウィンドウの全てのネットワークユーザに送信し、第2のバックオフウィンドウをネットワークの1つあるいは複数の動作特性に基づいて計算し、第2のバックオフウィンドウをユーザに送信する。
【0015】
本発明の方法は、システムの衝突レートに基づいてバックオフウィンドウを計算する方法を開示し、他の実施例においてはバックオフウィンドウを衝突レートが1−2/εとなるよう調整する。さらに本発明の他の実施例によれば1つあるいは複数の予約スロットの状態を用いてシステムの衝突レートを予測している。
【0016】
本発明の他の実施例によれば本発明の衝突解決方法は共通のバックオフウィンドウを全てのネットワークユーザに送信しこのバックオフウィンドウをダイナミックに調整してスループットを最大にしている。本発明の他の実施例では衝突レートに基づいてバックオフウィンドウをダイナミックに調整しさらに別の実施例によればバックオフウィンドウは衝突レートが1−2/εとなるよう調整する。
【0017】
さらに別の実施例によればバックオフウィンドウのサイズはシステム上のユーザ数がバックオフウィンドウの数に等しくするよう調整される。
【0018】
本発明の他の実施例によれば本発明の共有ネットワークデータ衝突解決システムは請求項11記載した特徴を有する。即ち(A)複数のリモートデバイスと
(B)前記複数のリモートデバイスと通信状態にあるアクセスポイントと
を有する共有ネットワークのデータ衝突解決システムにおいて前記(B)アクセスポイントは(B1)前記複数のリモートデバイスと通信する交換器と(B2)前記複数のリモートデバイスとの間で情報を送受信するトランシーバと(B3)前記複数のリモートデバイスに送信すべき最初のバックオフウィンドウを計算し、衝突レートを一定に維持するためにバックオフウィンドウをダイナミックに調整する衝突解決デバイスとを有することを特徴する共有ネットワークのデータ衝突解決システムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
I,アーキテクチャ
以下の説明において本発明はワイヤレス(無線インターネットアクセスシステム)を例に説明する。これは単なる例示であり、当業者には本発明をスロットおよびタイムシアリングプロトコール、例えばケーブルテレビジョン(CATV)とパケット解決多重アクセスシステム(packet resolution multiplo access systems“PRMA”)と、汎用時分割多重システム等にも適用可能であることは明らかである。
【0020】
図1において、無線インターネットアクセスシステム10は、複数の無線デバイス14と、この無線デバイス例えばパーソナルデジタルアシスタント携帯電話、あるいは無線モデムを具備した他のコンピューティングデバイスと通信可能なアクセスポイント12とを有する。無線デバイス14の例は、例えばパーソナルデジタルアシスタント携帯電話、あるいは無線モデムを具備した他のコンピューティングデバイスである。無線通信リンク16は、無線デバイス14とアクセスポイント12とを好ましくは双方向リンクでもって結合する。アクセスポイント12は、複数の無線デバイス14との間で、トランシーバ13を介して情報を送受信する。アクセスポイント12は、ネットワーク18に対する基地局として機能し、本発明による衝突解決デバイス30を有し、ユーザ間でのデータの競合を制御する。衝突解決デバイス30の動作については、セクションIIとIIIで説明する。
【0021】
さらにアクセスポイント12は、例えば交換器15と関連メモリ19とマイクロプロセッサ17とを有し、交換器15を制御しネットワーク18へのアクセスを与える。本発明の好ましい一実施例においては、アクセスポイント12から無線デバイス14への通信は下流方向で行われ、アクセスポイント12により制御およびスケジューリングされる。無線デバイス14からアクセスポイント12への上流方向通信は、以下に説明するディマンド−割り当てプロトコールの予約スロットを介して行われる。
【0022】
無線通信リンク16を用いた各無線デバイス14は、伝送待ち行列20を有しデバイスが送信する必要のあるデータパケット22を保持する。例えば図1から分かるように、無線デバイス14は伝送待ち行列20内に最新パケット24を有する。最新パケット24は無線通信リンク16がアクセスポイント12に対し利用可能となった時に最初に送信される。
【0023】
パケットが伝送待ち行列20の先頭に到着すると、無線デバイス14は予約スロットを介して無線通信リンク16上に帯域を予約する。無線デバイス14が、予約スロット内で予約を試みると、無線デバイス14間に競合が存在しパケットの衝突が起こる。無線デバイス14が予約に成功するとアクセスポイント12は衝突(即ちエラー)無しに最新パケット24を受領し、アクセスポイント12はデータ伝送用に帯域を割り当て、無線デバイス14はこの割り当てられた帯域でその自分のデータを衝突の危険性無しに送信する。しかし、複数の無線デバイス14が同一のタイムスロットで予約を同時に試みると、パケットが衝突し予約が成功しない。パケットが衝突すると複数の無線デバイス14は、バックオフして別の予約を試みる前に、ランダムな時間間隔だけ待機しなければならない。
【0024】
本発明の一実施例においては、衝突解決デバイス30が各予約スロットの状態をチェックして衝突が発生しているか否かを決定し、 FCRアルゴリズム(Fixed Collision Rate:固定衝突レート) アルゴリズムに従って、バックオフウィンドウを再計算して1−2/ε(〜0.2642)である一定の衝突レートを維持し、これによりスループットを最大にしている。FCRアルゴリズムにおいては、衝突解決デバイス30は、衝突レートを0.25に一定に維持するが、これは1−2/ε(0.2642)に比較的近い値である。衝突解決デバイス30は、ある予約スロットで衝突が発生しているか否かを決定することにより、システムの衝突レートを予測する。予約スロットの25%以上が衝突する場合には、衝突解決デバイス30はバックオフウィンドウのサイズを増加させ、予約スロットの25%未満しか衝突していない時にはバックオフウィンドウを減少させる。衝突解決デバイス30は、再計算されたバックオフウィンドウをアクセスポイント12に送り、そしてアクセスポイント12は新たなバックオフウィンドウをリモートデバイスである無線デバイス14に送る。
【0025】
本発明の他の実施例においては、FCRアルゴリズムは、メモリ32内に記憶されたソフトウエアにより実行される。衝突解決デバイス30は、中央演算処理装置34を用いてメモリ32と相互作用してこれらのアルゴリズムを実行する。アルゴリズムを実行するコンピュータのインストラクションは、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエアで実現可能である。コンピュータのインストラクションは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、あるいは他のプログラム可能なデータ処理装置に記憶されて、マシンを生成しそしてコンピュータあるいは他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行されるインストラクションが本明細書に開示した機能を実行できる手段を形成するようにしている。
【0026】
II 動作
以下では、FCRアルゴリズムと本発明の一実施例による衝突回避の新たな方法を詳述し、さらに図1の無線インターネットアクセスシステムを例にFCRアルゴリズムを説明する。ここに開示した方法は、様々なシステム上で実現可能であるが、その理由はツリーアルゴリズム及びp-persistenceアルゴリズムとは異なり、FCRバックオフアルゴリズムはネットワーク内の他の全てのチャネルの状態に対する完全な知識を個々のユーザが持つ必要が無いからである。その点に関し少なくとも本発明は、ツリーアルゴリズムあるいはp-persistenceアルゴリズムよりもBEBアルゴリズムに近いものである。しかしFCRアルゴリズムはBEBアルゴリズムで発生するような多くの性能の問題例えば不安定性と捕獲効果を回避できる。
【0027】
FCRアルゴリズムと別のバックオフアルゴリズムとの間の別の相異点は、FCRアルゴリズムはネットワーク内の各ユーザに対し同一のバックオフウィンドウを割り当てる点である。このことは各ユーザは、そのユーザのデータが以前に何回衝突したかに関わらず、ネットワークの資源を確保する同一のチャンスを有することを意味する。かくしてFCRアルゴリズムは、さらに公平な方法でネットワーク資源を共有し同時にBEBアルゴリズムで見られる捕獲効果を回避できる。
【0028】
FCRアルゴリズムは共通のバックオフウィンドウを周期的に再計算し、新たなバックオフウィンドウをユーザに送信することにより高いスループットを維持する。FCRアルゴリズムはネットワークの動作特性に基づいてバックオフウィンドウを再計算する。例えば本発明の一実施例においては、FCRアルゴリズムは衝突レートを維持するようバックオフウィンドウを再計算する。他の実施例においては、バックオフウィンドウはシステム上のユーザの数に対応する。
【0029】
本発明の発明者は、モンテカルロシュミレーション技術を用いて、無線インターネットネットワーク上で最大のスループットが発生する時は、ネットワーク内の稼働中のユーザの数がバックオフウィンドウのサイズに等しい場合であると決定できた。その結果、発明者等は、スループットが最大になる時は、ネットワークの衝突レートが1−2/εで一定であり、かつ衝突レートがネットワーク上の稼働中のユーザの数が増加しても一定に維持される時であることを見いだした。これらの発見は数学的にも確認できる。
【0030】
本発明者等は、モンテカルロシュミレーションを実行し、異なるバックオフウィンドウ(Wで表す)を用いて稼働中のユーザ数Uに対するスループットを計算した。以下のシュミレーションの議論においては「ユーザ」と「稼働中ユーザ」とは区別している。「ユーザ」とは、システムによりアイドル(空白)状態の者、即ちチャネルの帯域を競合していない者と認識されたものである。一方「稼働中ユーザ」とは、直ちに伝送するために、待ち行列中で待機しているパケットを有し、チャネル帯域を得るために他の稼働中ユーザと競合している者を言う。稼働中ユーザのスループットのシュミレーションの結果を、ユーザ数U=2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024に対し図2に示す。図2から導き出される第1の結論は、最大スループットはU=W(稼働中ユーザの数がバックオフウィンドウの数に等しい時)の時に発生するということである。図2から導き出される第2の結論は、稼働中ユーザの数が無限に近づくにつれて最大達成可能なスループットは1/ε,3679に近づくということである。第3の結論は、稼働中ユーザの数が小さい場合にはより高いスループットが可能であるということである。例えば図2は2人の稼働中ユーザが帯域を競合している場合には、0.5という高いスループットが達成可能である。
【0031】
図3のグラフは、モンテカルロシュミレーションの他の結果を示す。図3はユーザ数U=2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024対するバックオフウィンドウサイズ(W)に対するスロット衝突レートを比較したグラフである。本明細書では、スロット衝突レートとは、スロットの全数に対する衝突スロットの割合を意味する。図3によれば、スロット衝突レートはバックオフウィンドウサイズが大きくなると小さくなる減少関数である。四角を用いてW=Uのポイントにおけるスロット衝突レートの値を示すが、稼働中ユーザの数がバックオフウィンドウサイズに等しい時はスロット衝突は1−2/ε〜0,2642のほとんど一定のレートで発生する。重要なことは、このスロット衝突レートは、システム上の稼働中ユーザの数が増加してもほぼ一定である点である。
【0032】
以下の説明は図2,3で述べたモンテカルロシュミレーションの結果の基礎となる数学的に導かれたプロセスを示す。nを稼働中ユーザの数とする。Pを稼働中ユーザが予約スロット番号1を取り上げる確率(probability)とする。ここで稼働中ユーザは。1とバックオフウィンドウWの間の数をランダムに採るものとすると、P=1/Wである。同様に全ての稼働中ユーザに同一のバックオフウィンドウが割り当てられて、競合スロット1を採る稼働中ユーザの数は、パラメータPとnを有する二項分布を有する。
P=(1-p)=ユーザが予約スロット番号1を採らない確率。
P=np(1-p)n−1=一人のユーザが予約スロット番号1を採る確率。
【0033】
一人の稼働中ユーザが特定の予約スロットをランダムに選択する唯一の稼働中ユーザである時に、スループットが得られるために、スループットの確率は、P=np(1-p)n−1として表される。この式においてPは、pの二項関数であり、p=1/nのときに、P1max=(1-1/n)n−1のピーク値を有する。するとスループットは、バックオフウィンドウが稼働中ユーザの数に等しい時に最大となり、nが無限に近づくとP1max=(1-1/n)n−1→1/εでなる。
【0034】
上記の式の右側は、複数の稼働中ユーザが同一の予約スロットを選択して、予約を行った時に衝突が発生することを意味している。衝突が発生する確率(衝突発生確率C)は次式で表される。
C=1−P−P=1−(1-p)−np(1-p)n−1=1−(1-p)n−1(1+(n-1)p)
稼働中ユーザの数が無限に近づくと、衝突確率は1−2/ε〜,2624となる。更にまたスループットが最大の時(即ちW=Uでp=1/nの時)には、衝突の確率は全てのnに対し1−2/ε近づき次式で表される。
opt=1−(1−1/n)n−1(2-1/n)
ここでCoptは、最大スループットの時点における衝突確率である。
【0035】
上記のシュミレーション及び数学的解析により以下のことが分かる。最大スループットは、バックオフウィンドウサイズがシステム上の稼働中ユーザの数に等しい時発生し、最大スループットがこの状態に到達すると、パケットの衝突は1−2/εの一定の割合で発生する。
【0036】
実際には稼働中ユーザの数またはスロット衝突レートのいずれかを追跡する機能を有するシステムは少ない。本発明者等はスマートなシステムを必要としない即ちシステム上のあらゆるチャネルに対する状態の完全な知識(空白状態、成功状態、衝突状態)を具備したシステムを必要としない新たなバックオフアルゴリズムを追求した。このため本発明者等はどのような中央制御システムでも利用可能なチャネル状態情報を用いてスロット衝突レートを正確に予測できるFCRアルゴリズムを開発した。本発明のFCRアルゴリズムは、バックオフウィンドウをダイナミックに再計算して、予測衝突レートを1−2/ε〜0,2642に維持した。これによりシステムは最大のスループットで動作することが可能となる。
【0037】
本発明の方法の一実施例を以下に説明する。この実施例はワイヤレスインターネットアクセスシステムを例に説明するが、当業者はFCRアルゴリズムはスロット化されたプロトコール及びタイムシアリングプロトコールを用いるあらゆる共有ネットワーク環境で用いることが出来ることを分かるであろう。
【0038】
本発明の一実施例においては新たなバックオフウィンドウが少なくとも4個の予約スロット毎にブロードキャスト(放送)される。これらの4個の予約スロットは、本明細書においては予約履歴長さ(history length of reservation)と称する。予約履歴長さは、スロット衝突レートを予測するために、FCRアルゴリズムが使用する予約スロットの数である。4個の予約スロットは、0,25が目標とするスロット衝突レートである1−2/ε〜0,2642に比較的近いために用いられる。しかし予約履歴長さは、スロット衝突レートをより正確に予測するためおよびより高い頻度でバックオフウィンドウを放送するために調整することが可能である。予約履歴長さのサイズが増加すると、衝突レートのより正確な予測が得られるが、より長い予約履歴長さはバックオフウィンドウの調整があまり頻繁には行われないことを意味する。しかしシュミレーションの結果では、別の予約履歴長さは性能に影響を及ぼすが、スループットの増加は最小であることを示している。
【0039】
図4は、FCRアルゴリズム予約スロットと衝突カウンタを如何に用いてスロット衝突レートを予測し、全ての無線デバイス(稼働中ユーザ)14にブロードキャストされるバックオフウィンドウをダイナミックに調整するかを示すフローチャート図である。図1,4において、バックオフウィンドウステップ100で初期化される。1の初期バックオフウィンドウがしばしば用いられる。ステップ102において予約スロットカウンタと衝突カウンタはゼロに設定される。予約スロットカウンタは予約スロットの全数を追跡し、衝突カウンタは、衝突した予約スロットの数を追跡する。前述したように予約スロットは、チャネル上の帯域を予約するために、無線デバイス14に用いられるデータチャネルの一部である。無線デバイス14が予約に成功すると、アクセスポイント12はデータ伝送用に帯域を割り当て、無線デバイス14がこの帯域を用いてデータをアクセスポイント12に送信する。複数の無線デバイス14が同一の予約スロットを同時に予約しようとした時に予約スロットで衝突が起こる。
【0040】
バックオフウィンドウが初期化され、予約カウンタと衝突カウンタがゼロに設定されると、アクセスポイント12は、バックオフウィンドウを無線デバイス14に放送し(ステップ104)、次の予約スロットを(得る為に)待機する(ステップ106)。予約スロットが到着すると予約スロットカウンタは1だけ増分され(ステップ108)、衝突が予約スロットで起こったか否かの決定が行われる。衝突を検出する複数の方法が当業者には公知であるが、これらの方法を包括的にレビューすることは本発明の説明には不要であるの省略する。要するにアクセスポイント12が誤りデータあるいは誤り状態の情報を受領すると、FCRアルゴリズムはパケットの衝突が発生したと確認し衝突カウンタを1だけ増分させる(ステップ112)。
【0041】
アクセスポイント12は、スロット衝突レートを予測するのに十分な数の予約スロットを受領するまで新たなバックオフウィンドウを放送することはない。この実施例においては予約履歴長さは4であり、そのため予約カウンタが4に達しない場合には(ステップ116)、FCRアルゴリズムはステップ106に戻り次の予約スロットが到達するのを待つ。バックオフウィンドウサイズが予約履歴長さより短い時はこのルールに対する例外が発生する(ステップ114)。この実施例においてはバックオフウィンドウが4よりも小さくかつ予約カウンタがバックオフウィンドウよりも小さい場合には、FCRアルゴリズムはステップ106に戻り次の予約を待機する(ステップ118)。しかしバックオフウィンドウが4未満であり(ステップ114)かつ予約スロットカウンタがバックオフウィンドウに等しい時(ステップ118)の時には、FCRアルゴリズムは、スロット衝突レートを予測し新たなバックオフウィンドウを計算し(ステップ120)、アクセスポイント12は新たなバックオフウィンドウを放送する。
【0042】
図5は本発明の一実施例によりスロット衝突レートを予測しその予測値を用いて新たなバックオフウィンドウを計算するFCRアルゴリズムの動作方法を示すフローチャート図である。前述したように、この予測値とバックオフウィンドウの計算(ステップ130)は、(a)予約カウンタが予約履歴長さに達した時または(b)バックオフウィンドウが予約履歴長さ未満で予約カウンタがバックオフウィンドウに等しいかのいずれかの時に行われる。
【0043】
ステップ132において、FCRアルゴリズムはバックオフウィンドウのサイズをチェックする。1のバックオフウィンドウは、アクセスポイント12が最後のバックオフウィンドウが放送されてから、唯一の予約スロットを受領したことを意味する。ステップ134において、衝突カウンタをチェックして単一の予約スロット内で衝突が発生したかを見る。衝突が無い場合には、FCRアルゴリズムはステップ200に戻り、アクセスポイント12は同一のバックオフウィンドウ(サイズ1)を無線デバイス14に放送する。一方衝突がある場合(衝突カウンタが2に等しい)、FCRアルゴリズムはバックオフウィンドウを2に増加し(ステップ136)、アクセスポイント12はより大きなバックオフウィンドウを放送する(ステップ200)。
【0044】
バックオフウィンドウが1を超えるが4未満の場合には(ステップ138)、FCRアルゴリズムはステップ140に進む。ステップ140において、予約スロットカウンタは2または3のいずれかの値を有し、FCRアルゴリズムはこれらのスロット内で何回衝突をしたかを決定するために衝突カウンタをチェックする。衝突回数がゼロの場合にはバックオフウィンドウは1に設定され(ステップ142)放送される(ステップ200)。衝突が一回発生した場合には(ステップ144)バックオフウィンドウは変更されず再放送される(ステップ200)。最後に衝突が2回以上発生した場合はバックオフウィンドウは4に設定され(ステップ146)で放送される(ステップ200)。
【0045】
この実施例においては、バックオフウィンドウのサイズが4(予約履歴長さ)に以上の時にFCRアルゴリズムはステップ148に進む。このことは最後のバックオフウィンドウが放送されて以来4個の予約スロットが発生したことを意味する。ステップ148において衝突カウンタをチェックして何回の衝突が発生したかを決定する。衝突が無い場合にはFCRアルゴリズムはバックオフウィンドウのサイズを1だけ減分し(ステップ150)、より小さなバックオフウィンドウを放送する(ステップ200)。一回の衝突が発生場合(ステップ152)には、バックオフウィンドウは変更せず再放送される(ステップ200)。最後に複数回の衝突が発生した場合にはバックオフウィンドウは1だけ増分され(ステップ154)、放送される(ステップ200)。
【0046】
図6は複数の無線デバイス14から見たFCRアルゴリズムのフローチャート図である。ステップ300において無線デバイス14はバックオフウィンドウを受領する。ステップ302において予約スロットに対する待機(チャネルへのアクセス)を開始する。予約スロットが必要な場合には、無線デバイス14はスロットが到着するまで待機を継続する(ステップ306)。予約スロットが到着するとFCRアルゴリズムはステップ308に進む。ステップ308において無線デバイス14は1とバックオフウィンドウのサイズとの間の数(k)をランダムに選択する。例えばバックオフウィンドウのサイズが2の場合にはランダム選択は1又は2のいずれかである。この乱数は無線デバイス14が別の予約を試みるために用いる次に来る予約スロットを特定する。FCRアルゴリズムはステップ308で選択された乱数が4(予約履歴長さ)を超えるかを決定する。乱数が4を超える場合には予約を試みないが、次のバックオフウィンドウを待機する(ステップ312)。新たなバックオフウィンドウが到着すると無線デバイス14はステップ300に戻る。
【0047】
ステップ310で選択された乱数が4未満の時にはFCRアルゴリズムはステップ316に進み、無線デバイス14はランダムに選択された数に対応する予約スロットを待機する(ステップ318)。ランダムに選択された予約スロットが到着すると、無線デバイス14は予約スロットで予約を行うよう試みる(ステップ320)。無線デバイス14が特定の予約スロットで予約を試みた唯一のデバイスの場合には予約は成功する。しかし複数の無線デバイス14が同一の予約スロットで予約を試みた場合には予約は失敗し衝突が発生する。予約が成功すると無線デバイス14にはデータ伝送用のチャネル帯域が割り当てられる(ステップ324)。割り当てが行われると無線デバイス14は待ち行列にあるデータを送信する。データ送信が完了するとFCRアルゴリズムは次の衝突まで終了する(ステップ326)。FCRアルゴリズムがステップ322においてステップ320での予約の試みが失敗したと決定すると、無線デバイス14はステップ312に進み次のバックオフウィンドウを待機する。
【0048】
本発明による装置と方法は、従来公知の他のバックオフアルゴリズムよりも様々な点で優れたバックオフアルゴリズムを提供できる。ツリーアルゴリズム、p−persistenceアルゴリズムとは異なり、FCRアルゴリズムはネットワーク内のあらゆるチャネルに対し3つの可能性のある状態(空白状態、衝突状態、成功状態)の完全な知識をネットワークが有することを必要としない。その結果FCRアルゴリズムは比較的容易かつ経費をかけずに実行することができ、ツリーアルゴリズムおよびp−persistenceアルゴリズムにより必要とされるフィードバックを行わないネットワーク上で実行可能である。
【0049】
FCRアルゴリズムは、BEBアルゴリズムよりも利点を有する。図7のグラフはFCRアルゴリズムとBEBとの平均パケット遅延を比較したものである。ここで到着時間とは、稼働中のユーザが予約を試みる回数(頻度)を表す。低到着時間は、稼働中ユーザが精力的にチャネル資源を求め、その結果わずかな数の予約スロットが予約の試行無くして通過することを意味する。これに対し、高到着時間は、稼働中ユーザは予約をそれほど頻繁には行わずに、比較的多数の予約スロットが予約試行の間に通過することを意味する。
【0050】
図7はFCRアルゴリズムが大多数のトラフィックパターンおよびシステム負荷の元で平均パケット遅延が小さいことを示す。唯一の例外は、システム上に少数の稼働中ユーザ(464)が存在し、この少数の稼働中ユーザが帯域を精力的に確保しようとする場合に発生する(平均到着時間=2スロット)。このような限定された条件の元ではBEBアルゴリズムはFCRアルゴリズムよりも低い平均パケット遅延を有するように見える。しかしこのような条件の元でBEBアルゴリズムで発生した伝送の成功は捕獲効果(capture effect)に支配されている。このような条件の元で起こっていることは、少数のユーザが衝突回数が少なくして送信でき、多数のユーザはバックオフウィンドウサイズを増加させていることである。
【0051】
図7はFCRアルゴリズムとBEBの平均パケット遅延の差が活性ユーザの増加と共に増加することを示している。かくしてFCRアルゴリズムの性能は活性ユーザの数が増加するにつれて増加する。例えば1024人のユーザがいる場合にはFCRアルゴリズムの最悪の平均パケット遅延は2780スロットであるが、BEBアルゴリズムでは最適な場合でも6177スロットである。
【0052】
図8はFCRアルゴリズムとBEBアルゴリズムの間の遅延の標準偏差を示す。遅延の標準偏差はシステムが如何に稼働中ユーザ間でチャネル帯域を公平に共有しているかを決定するものである。遅延の標準偏差が小さいことは、送信が成功する前にほぼ同じ時間パケットを待機しその結果競合するユーザ間で帯域を公平に共有していることを示している。一方遅延の標準偏差が大きいことは、帯域が競合するユーザにより等しく共有されていないことを意味する。かくして捕獲効果が存在すると標準偏差が大きくなるが、その理由は一部のパケットは衝突の確率が小さい状態で送信され、一方別のパケットはバックオフウィンドウを増加させて伝送の成功確率が減るからである。
【0053】
図7で議論したように、シュミレーションが示すところによれば、FCRアルゴリズムはほとんどのシステム条件の元ではBEBアルゴリズムよりも平均パケット遅延は小さい。唯一の例外は帯域を得るために競合する稼働中ユーザが少数存在する場合である。図8はこのような特定の条件の元でBEBアルゴリズムの平均パケット遅延が小さい理由を示している。帯域を求めて精力的に競合するユーザが少ない場合には、BEBアルゴリズムは非常に大きな遅延の標準偏差を有する。このことはこれらの限られた条件の元では平均パケット遅延が小さいことは捕獲効果の結果であることを意味する。同図は同一の条件の元でFCRアルゴリズムはBEBアルゴリズムよりも遙かに小さい標準偏差を有し、そのため捕獲効果を被らないことを示している。図8は更にFCRアルゴリズムは稼働中ユーザの数が増加するにつれて標準偏差が減り続け、その結果FCRアルゴリズムは常に十分公平な方法でシステムの資源を共有することを示している。
【0054】
図9はFCRアルゴリズムとBEBアルゴリズムのスループットを比較したものである。同図は捕獲効果によりBEBアルゴリズムは、少数の稼働中ユーザが帯域を精力的に確保しようとする場合の限られた条件の元で遙かに高いスループットを有することを示している。他の全ての場合においてはFCRアルゴリズムはBEBアルゴリズムよりも高いスループットを有するか、あるいはその差は無視できる程度である。特記すべき点としてFCRアルゴリズムはネットワーク上の活性稼働中ユーザの数にかかわらず1/ε〜0.3679のスループットを保持することがあげられる。
【0055】
FCRアルゴリズムの詳細な説明をおえるにあたって当業者には上記の実施例に対し多くの変形例を本発明の原理に離れることなく実行できる。これらの変形例は特許請求の範囲に記載された発明の範囲に含まれる。さらにまた特許請求の範囲中で構成材料および動作およびこれらの手段あるいはステップとの均等物も本発明の範囲以内に入る。
【0056】
特許請求の範囲の発明の要件の後に括弧で記載した番号がある場合は、本発明の一実施例の対応関係を示すものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークのブロック図
【図2】稼働中ユーザの数が変動する場合におけるバックオフウィンドウサイズとスループットとの関係を表すグラフ。
【図3】ユーザの数が変動する場合バックオフウィンドウサイズと、スロット衝突レートとの関係を表すグラフ。
【図4】アクセスポイントが予約スロットと衝突を追跡可能な固定衝突レートアルゴリズムの方法を表すフローチャート図。
【図5】アクセスポイントがダイナミックにバックオフウィンドウを調節することの出来る固定衝突レートアルゴリズムの方法を表すフローチャート図
【図6】無線デバイスから見た固定衝突レートアルゴリズムのプロセスを表すフローチャート図。
【図7】固定衝突レートアルゴリズムとBEBアルゴリズムの平均パケット遅延の比較グラフ。
【図8】固定衝突レートアルゴリズムとBEBアルゴリズムの遅延の標準偏差の比較グラフ。
【図9】固定衝突レートアルゴリズムとBEBアルゴリズムのスループットの比較グラフ。
【符号の説明】
10 無線インターネットアクセスシステム
12 アクセスポイント
14 無線デバイス
16 無線通信リンク
18 ネットワーク
13 トランシーバ
15 交換器
17 マイクロプロセッサ
19 関連メモリ
20 伝送待ち行列
22 データパケット
24 最新パケット
30 衝突解決デバイス
32 メモリ
34 中央演算処理装置
100 バックオフウィンドウを初期化する。
102 予約スロットカウンターと衝突カウンターをゼロに設定する。
104 バックオフウィンドウを放送する。
106 予約スロットを待機する。
107 予約スロットは到着したか?
108 予約スロットのカウンターを増分する。
110 衝突が検出されたか?
112 衝突カウンターを増分する
118 予約スロットカウンター=バックオフウィンドウ?
114 バックオフウィンドウが<4か?
120 新たなバックオフウィンドウを計算する図5
116 予約スロットカウンター=4か?
112 新たなバックオフウィンドウを計算する図5
130 開始
132 バックオフウィンドウ=1か?
134 衝突カウンター=1か?
136 バックオフウィンドウを2に設定する
138 バックオフウィンドウが<4?
140,144 衝突カウンター=1か
146 バックオフウィンドウを4に設定する
142 バックオフウィンドウを1に設定する
200 バックオフウィンドウを放送する
148 衝突カウンターが<1?
152 衝突カウンターが=1?
150 バックオフウィンドウを1だけ減分する
154 バックオフウィンドウを1だけ増分する
300 バックオフウィンドウを受領する
302 予約スロットを待機する
306 予約スロットが到着したか?
308 1とバックオフウィンドウの間乱数kを取り出す
310 k>4?kが4以上か
312 次のバックオフウィンドウを待機する
314 次のバックオフウィンドウが到着したか?
316 ランダムに選択された予約スロットを待機する
318 選択された予約スロットが到着したか
320 予約を開始する
322 予約が成功したか
324 データを送信する
326 終了

Claims (5)

  1. 複数のユーザが共有するネットワークにおいてデータ衝突を解決する方法であって、
    第1のバックオフウィンドウをネットワークの複数のユーザの各々に送信するステップ
    予約履歴長にわたる衝突レートを予測するステップであって、該予約履歴長が4つの予約スロットからなる、ステップ、
    ネットワークの少なくとも一つの動作特性に基づいて第2のバックオフウィンドウを計算するステップであって、該ネットワークの少なくとも一つの動作特性が該予約履歴長にわたる衝突レートからなる、ステップ、及び
    衝突レートを約1−2/εに維持するよう、前記第2のバックオフウィンドウをネットワークの複数のユーザの各々少なくとも4つの予約スロット毎に送信するステップ
    からなる方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、さらに、
    ネットワークの少なくとも一つの動作特性に基づいて後続のバックオフウィンドウを計算するステップ、及び
    前記後続のバックオフウィンドウをネットワークの複数のユーザの各々に送信するステップ
    からなる方法。
  3. 請求項1記載の方法であって、さらに、
    衝突率を実質的に一定に維持するよう後続のバックオフウィンドウをダイナミックに計算するステップ、及び
    前記後続のバックオフウィンドウをネットワークの複数のユーザの各々に送信するステップ
    からなる方法。
  4. 請求項1記載の方法において、前記ネットワークの少なくとも一つの動作特性に基づいて第2のバックオフウィンドウを計算するステップが、さらに、ネットワークのユーザの数に基づいてバックオフウィンドウを計算するステップを含む方法。
  5. 請求項4記載の方法において、前記ネットワークの少なくとも一つの動作特性に基づいて第2のバックオフウィンドウを計算するステップが、さらに、バックオフウィンドウのサイズがユーザの数に等しくなるようバックオフウィンドウを計算するステップを含む方法。
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