JP2002232305A - 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置 - Google Patents

故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置

Info

Publication number
JP2002232305A
JP2002232305A JP2001022688A JP2001022688A JP2002232305A JP 2002232305 A JP2002232305 A JP 2002232305A JP 2001022688 A JP2001022688 A JP 2001022688A JP 2001022688 A JP2001022688 A JP 2001022688A JP 2002232305 A JP2002232305 A JP 2002232305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distortion compensation
signal
compensation coefficient
distortion
failure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001022688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4223194B2 (ja
Inventor
Norio Kubo
徳郎 久保
Takayoshi Oide
高義 大出
Kazuo Hase
和男 長谷
Hajime Hamada
一 浜田
Hiroyoshi Ishikawa
広吉 石川
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
Nobukazu Satsuba
伸和 札場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001022688A priority Critical patent/JP4223194B2/ja
Publication of JP2002232305A publication Critical patent/JP2002232305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4223194B2 publication Critical patent/JP4223194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置
に関し、リニアライザを備えた送信装置のアナログ系回
路部の故障やゲイン変動を早期に判定して検出し、出力
信号の線形性劣化を防止する。 【解決手段】 非線形歪補償送信装置内に、乗算器8−
1と歪補償テーブル8−2と歪補償係数更新部8−3と
減算器8−4とから成るリニアライザを備える。該送信
装置の故障を診断する観測点として、リニアライザの歪
補償テーブル8−2から読み出される歪補償係数S1、
又は減算器8−4から出力される歪補償対象の入力信号
(ベースバンド信号)と非線形回路部を経た最終段出力
信号のフィードバック信号との差分信号であり、歪補償
係数更新部8−3に入力されるエラー信号S2を観測す
る。そしてこの観測点の変化値を故障判定部1−1で監
視することにより、非線形歪補償送信装置が故障してい
るかどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故障判定機能を備
えた非線形歪補償送信装置に関し、送信装置内における
増幅器やミキサー等の非線形歪を補償する非線形歪補償
装置(リニアライザ)を備え、アナログ系回路部等のゲ
イン変動や故障の発生を早期に判定し検出する非線形歪
補償送信装置に関する。
【0002】隣接帯域への漏洩電力比が厳しく規定され
ている無線通信システムにおいては、隣接帯域への漏洩
電力比の劣化をもたらす増幅器等の非線形歪を精度良く
補償する非線形歪補償装置(リニアライザ)が要求され
ている。特に、近年、周波数利用効率の良い線形変調方
式(QPSK等)の無線通信装置は携帯用通信端末等と
して多く使用されているが、それらの送信装置において
も隣接帯域への漏洩電力が小さくなるよう高い線形性が
要求される。
【0003】一般に、送信装置の最終段の高出力増幅器
に高い線形性を求めると、相反的に電力効率が低下し、
増幅器の電力効率を上げるには回路規模、電源容量、放
熱手段等の制約条件がより厳しくなる。そこで、電力効
率の良い非線形領域で増幅器を使用し、リニアライザに
より出力信号が線形となるように非線形歪を補償するこ
とによって、高い電力効率と線形性とを同時に満たすこ
とが可能となる。
【0004】リニアライザには幾つかの方式があるが、
本発明は、ディジタル信号処理によって非線形歪補償を
行う所謂「ディジタルプリディストーション方式」のリ
ニアライザを備えた送信装置を対象とし、その送信装置
内の故障判定を早期に且つ精度良く行うようにしたもの
である。
【0005】
【従来の技術】図8はリニアライザの原理説明図であ
る。リニアライザは、乗算器8−1と歪補償テーブル8
−2と歪補償係数更新部8−3と減算器8−4とを備
え、入力信号x(t)に対して非線形歪f(p)を与え
る増幅器やミキサ等の非線形部8−5からの非線形出力
信号y(t)=x(t)・f(p)と、入力信号x
(t)との誤差(エラー信号)を減算器8−4により検
出する。
【0006】該エラー信号は歪補償係数更新部8−3に
入力され、歪補償係数更新部8−3はエラー信号が最小
に成るように歪補償テーブル8−2の歪補償係数h
(p)を更新する。そして、更新された歪補償係数h
(p)を歪補償テーブル8−2から読み出し、乗算器8
−1によって入力信号x(t)に乗じてプレディストー
ションを与え、非線形部8−5による非線形出力信号y
(t)が線形となるように歪補償を行う。
【0007】図9にリニアライザを用いた送信装置の構
成を示す。乗算器8−1、歪補償テーブル8−2、歪補
償係数更新部8−3及び減算器8−4から構成されるリ
ニアライザ9−1に、ベースバンド信号を入力し、リニ
アライザ9−1の出力信号を順次、変調器(MOD)9
−2、ディジタルアナログ変換器(DAC)9−3、バ
ンドパスフィルタ9−4、無線周波数へのアップコンバ
ータ9−5、ドライバアンプ9−6、パワーアンプ9−
7に接続し、アンテナ9−8から無線送信信号として送
出する。
【0008】そして、最終段パワーアンプ9−7の出力
信号の一部を取り出し、ダウンコンバータ9−9、可変
減衰器(V_ATT)9−10、バンドパスフィルタ9
−11、アナログディジタル変換器(ADC)9−1
2、復調器(DEM)9−13へ順次入力することによ
り、上記出力信号を元のベースバンド信号に戻してフィ
ードバック信号を生成し、該フィードバック信号をリニ
アライザ9−1のエラー信号検出用の減算器8−4に入
力し、リニアライザ9−1によりプリディストーション
を与えて歪補償を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなリニアライ
ザ9−1により歪補償を行う送信装置において、ディジ
タルアナログ器(DAC)9−3以降のアナログ系回路
部が故障し、ゲインが大幅に変動したりすると、本来の
線形特性が得られなくなるばかりでなく、却って線形性
を劣化させてしまう場合がある。
【0010】一般に、アナログ系回路部のパワーアンプ
等の故障に対処する手段は幾つかあるが、その一例とし
て図10の(a)に示すように、二つのパワーアンプ
(PA)10−1,10−2を設け、該二つのパワーア
ンプ(PA)10−1,10−2をハイブリッド回路1
0−3,10−4によりパラレルに接続し、常時二つの
パワーアンプ(PA)10−1,10−2を並行動作さ
せる。
【0011】上記の構成により、一方のパワーアンプ
(PA)(例えば10−1)が故障して信号を全く出力
しなくなったとしても、他方の正常なパワーアンプ(P
A)(例えば10−2)から信号が出力されるため、送
信装置全体の出力レベルは低下しても、送信装置自体が
全く使用不可能となることはない。
【0012】しかしながら、上記のような二つのパワー
アンプ(PA)が並列動作する送信装置に、前述のリニ
アライザを適用した場合、リニアライザは、一方のパワ
ーアンプ(PA)の故障による出力レベル低下に対し
て、元の出力レベルに上げるようにプレディストーショ
ンを与えようとするが、プレディストーションによって
は補償し得ないレベル低下に対してもプレディストーシ
ョンを与えようとするため、歪補償係数の更新も誤った
ものになり、正しい歪補償が行われなくなり、リニアラ
イザを使用しない送信装置よりも出力信号は線形性が劣
化してしまう。
【0013】また、アナログ系回路部の故障に対処する
手段として、図10の(b)に示すように、ベースバン
ド信号を送信ダイバーシティ処理部10−5により二つ
に分離し、リニアライザを含む二つの送信部(TX)1
0−6,10−7からパワーアンプ(PA)10−8,
10−9及びアンテナを介して同時に送信信号を送出す
る送信ダイバーシチを採用することができる。
【0014】この場合、一方の送信部(TX)又はパワ
ーアンプ(PA)が故障した場合、他方の送信部(T
X)及びパワーアンプ(PA)から送信信号が送出され
るので、送信装置としては動作可能であるが、送信ダイ
バーシチの機能は果たせなくなるので、故障を早期に判
定して使用者に報知し、また、大きなゲイン変動による
非線形歪の発生を抑止するための措置が必要となる。
【0015】図10の(c)は送信部を冗長構成とした
例を示す。この構成例は、リニアライザを含む二つの送
信部(TX)10−10,10−11を設け、通常状態
では、各送信部(TX)10−10,10−11は、そ
れぞれのパワーアンプ10−12,10−13及びアン
テナを介して、それぞれ異なるセクターへ送信信号を送
出する。
【0016】一方の送信部(TX)(例えば10−1
0)が故障した場合、切り替えスイッチ10−14,1
0−15,10−16,10−17を、図示の接点位置
から反対側の接点位置に切り替えることにより、もう一
方の送信部(TX)(例えば10−11)は、これまで
のパワーアンプ10−13への送信と共に、パワーアン
プ10−12への送信も行う。
【0017】この場合、送信部(TX)10−11内の
一つのリニアライザが二つのパワーアンプ10−12,
10−13に対して歪補償を行う構成に自動的に切り替
わる構成にしないと、却って線形特性を劣化させてしま
う。また、一つのリニアライザで二つのパワーアンプの
歪補償を行うように切り替える際に、構成の変更に伴っ
て生じるアナログ系回路のゲイン変動を、アナログ系回
路で補正するか又はディジタル系処理部で補正する必要
がある。
【0018】本発明は、リニアライザにより非線形歪補
償を行う送信装置において、アナログ系回路部の故障や
ゲイン変動、或いは歪補償係数の更新処理の障害等によ
って引き起こされる出力信号の線形性劣化を防ぐため
に、これらの故障やゲイン変動を早期に判定し検出する
故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の非線形歪補償送
信装置は、(1)非線形歪を伴うアナログ系回路部を通
して送信信号を出力する送信装置であって、該非線形歪
を補償するための歪補償係数を入力信号に乗じ、且つ、
前記アナログ系回路部を経た送信信号を元に戻してフィ
ードバックし、該フィードバック信号と入力信号との誤
差が最小となるように前記歪補償係数を更新する非線形
歪補償送信装置において、出現頻度の高い入力信号レベ
ルに対する歪補償係数を抽出し記憶する歪補償係数記憶
手段と、該抽出した歪補償係数の値を、所定回数前に抽
出し記憶した歪補償係数の値と比較し、その変化値に基
づいて送信装置の故障を判定する故障判定手段とを備え
たものである。
【0020】また、(2)前記歪補償係数記憶手段は、
更に初期段階に抽出した歪補償係数を記憶し、前記故障
判定手段は、抽出した歪補償係数の値を該初期段階の歪
補償係数と比較し、その変化値に基づいてアナログ系回
路部のゲイン変動を検出する構成を備えたものである。
【0021】また、(3)前記歪補償係数の更新動作を
間欠的に行わせ、更新動作の停止期間中に、前記フィー
ドバック信号と入力信号との誤差を測定する手段と、該
フィードバック信号と入力信号との誤差に基づいて送信
装置の故障を判定する故障判定手段とを備えたものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の故障判定部による
非線形歪補償送信装置の観測点を示す。図1において、
乗算器8−1と歪補償テーブル8−2と歪補償係数更新
部8−3と減算器8−4とにより、非線形歪補償送信装
置におけるリニアライザを構成する。
【0023】本発明は、非線形歪補償送信装置の故障を
診断する観測点として、リニアライザの歪補償テーブル
8−2から読み出される歪補償係数S1、又は減算器8
−4から出力される歪補償対象の入力信号(ベースバン
ド信号)と非線形回路部を経た最終段出力信号のフィー
ドバック信号との差分信号であり、歪補償係数更新部8
−3に入力されるエラー信号S2を観測する。そしてそ
の観測点の変化値を故障判定部1−1で監視することに
より、非線形歪補償送信装置が故障しているかどうかを
判定する。
【0024】上記歪補償係数S1は、アナログ系回路部
が正常に動作している場合、或る一定値に収束した値と
なるが、アンプが故障し又はゲイン変動した場合、その
値が変化する。そこで、歪補償係数S1の変化を観測す
ることにより、アンプの故障又はゲイン変動の発生を判
定することができる。
【0025】アナログ系回路部の故障又は急なゲイン変
動が発生すると、フィードバック動作によりその変動を
吸収する方向に歪補償係数S1が変化し始める。即ち、
歪補償係数S1の変動がアナログ系回路部の変動を表わ
すので、この歪補償係数S1を観測することにより、ア
ナログ系回路部の故障又はゲイン変動の発生を判定する
ことが可能となる。更に、ゲインの変動量を歪補償係数
S1の変化値から推定することができ、アナログ系回路
部の経年変化や熱変動によるゲインの変動量を、歪補償
係数S1の追従動作の観測によって監視することができ
る。
【0026】上記エラー信号S2は、参照信号(入力信
号)とフィードバック信号との差分信号なので、正常動
作時には非常に小さい値(ほぼ零)に収束しているが、
アナログ系回路部にゲイン変動が起こると、エラー信号
のレベル値が増大するので、その変動を観測することに
より、故障又はゲイン変動の発生を判定することができ
る。
【0027】図2は歪補償係数観測により故障判定を行
う本発明の第1の実施形態を示す。歪補償係数の観測
は、歪補償テーブル8−2の歪補償係数を更新するため
の書込みアドレス(write )から特定の固有アドレスを
検出する固有アドレス検出器2−1と、該固有アドレス
の歪補償係数の更新値を記憶する歪補償係数メモリ2−
2と、最新の歪補償係数と過去の歪補償係数とを比較判
定する故障判定部2−3とを備える。
【0028】歪補償テーブル8−2は、入力ベースバン
ド信号のレベル値に対応したアドレス(read)を入力
し、該アドレス(read)位置の歪補償係数を読出して乗
算器8−1に出力する。一方、該入力ベースバンド信号
を遅延部(delay )2−4に入力し、入力ベースバンド
信号がアナログ系回路部を経てフィードバックされ、そ
のエラー信号を基に更新値が算出されるまでの時間分入
力ベースバンド信号を遅延させ、該遅延させた入力ベー
スバンド信号のレベル値に対応した歪補償テーブル8−
2の書込みアドレス(write )に、算出した歪補償係数
の更新値を書込んで更新する。
【0029】固有アドレス検出器2−1は、上記歪補償
テーブル8−2の更新用の書込みアドレス(write )を
入力し、入力された書込みアドレス(write )を予め設
定された或る特定のアドレス値と比較し、一致した場合
にトリガ信号を歪補償係数メモリ2−2に出力する。
【0030】固有アドレス検出器2−1に予め設定され
るアドレスは、通常動作時において高い頻度で出現する
入力信号レベル値に対応したアドレスを設定する。一般
に、入力信号レベル値の頻度分布はフラットではなく、
最も多く出現する信号レベル値が存在する。そこで、入
力信号レベル値の頻度分布を測定し、最も出現頻度の高
い入力信号レベル値について故障判定を行うことによ
り、故障検出時間の遅れをより少なくすることができ
る。
【0031】歪補償係数メモリ2−2は、このトリガ信
号が入力されたとき、歪補償テーブル8−2へ出力され
る歪補償係数の更新値を取り込んで記憶する。歪補償係
数メモリ2−2は、過去に取り込んだ幾つかの歪補償係
数を記憶し、今取り込んだ最新の歪補償係数とそのN回
前に取り込んだ過去の歪補償係数とを故障判定部2−3
に出力する。ここでNは適宜設定した1以上の整数であ
る。
【0032】故障判定部2−3は、最新の歪補償係数と
N回前の歪補償係数とを基に、歪補償係数の変動を観測
して故障を判定する。例えば、最新の歪補償係数とN回
前の歪補償係数との差又は比を所定の閾値と比較し、該
閾値を越えた場合に故障と判定して故障フラグを出力す
る。
【0033】この場合、比較する歪補償係数同士の更新
回数の差(ここではN)を適宜設定すると共に、該更新
回数の差(N)に応じて故障判定の基準とする変動量の
閾値を決定する。更新回数の差(N)を小さくした場
合、故障していても僅かの変動量しか観測されない、判
定誤差を生じやすい。
【0034】逆に、更新回数の差(N)を大きくした場
合、故障していれば大きな変動量が観測されるので故障
判定の精度を向上させることができるが、あまり大きく
すると故障判定にタイムラグを生じ好ましくない。従っ
て、最適な更新回数の差(N)を設定して故障判定を行
う必要があるが、これはリニアライザにおける歪補償係
数の更新の時定数に依存する。
【0035】更に、上述の実施形態において、最新の歪
補償係数とN回前の歪補償係数と比較する際に、最も出
現頻度の高い信号レベル値と、その近辺の複数の信号レ
ベルに対して、同様に最新の歪補償係数とN回前の歪補
償係数とを比較して故障判定を行うことにより、故障判
定の精度を向上させることができる。
【0036】図3は歪補償係数観測により故障判定を行
う本発明の第2の実施形態を示す。この第2の実施形態
は、歪補償係数メモリ3−1に、第1の実施形態におけ
るN回前の歪補償係数と共に、更に初期の段階(アナロ
グ系回路部のゲインを調整した起動時)の歪補償係数を
記憶させておき、故障判定及びゲイン変動検出部3−2
は、最新の歪補償係数を、N回前の歪補償係数と比較す
ると共に、該初期段階の歪補償係数とも比較することに
より、第1の実施形態と同様の故障判定のみならず、初
期段階からのゲインの変動量を歪補償係数の変動量から
推定することができる。
【0037】歪補償係数は、通常状態では各入力信号レ
ベル値に対して収束した一定の或る値となり、緩やかな
経年変化や熱変動に追従して変化するのみである。アナ
ログ系回路部の故障等により急なゲイン変動が発生する
と、ネガティブフィードバック動作により、その変動を
吸収する方向に歪補償係数が変化し始める。
【0038】従って、この歪補償係数の変動がゲインの
変動を表わすことになる。ゲイン変動は、或る範囲以下
の小さい変動である場合は問題にならないが、或る範囲
以上に大きくなると、リニアライザの歪補償係数による
変動吸収が不可能となり、歪補償動作そのものが劣化し
てくる。
【0039】そこで、歪補償係数の変動量から推定した
ゲイン変動量を、アナログ系回路部のゲイン可変部に通
知し、ゲイン可変部は、通知されたゲイン変動量を基に
該ゲイン変動量が相殺されるようにゲインを変化させる
ことにより、前述のリニアライザの歪補償係数による変
動吸収が不可能となるのを防ぐことができる。
【0040】なお、アナログ系回路部のゲイン可変部に
対してゲインを変化させる構成に代えて、ディジタル系
処理部における乗算器(ゲイン可変部)の係数を変化さ
せる構成とすることによっても同様に、リニアライザの
歪補償係数による変動吸収が不可能となるのを防ぐこと
ができる。
【0041】図4はエラー信号観測により故障判定を行
う本発明の実施形態を示す。同図の(a)はエラー信号
の振幅の絶対値を観測する実施形態を示し、同図の
(b)はエラー信号のパワーを観測する実施形態を示
す。
【0042】エラー信号の振幅の絶対値を観測する場
合、図4(a)に示すように、参照信号とフィードバッ
ク信号の差分を算出する減算器8−4の出力信号のI成
分及びQ成分について、その振幅絶対値を加算し、該加
算値を或る所定の期間平均化し、故障判定部4−1は該
平均化した振幅絶対値の加算値を所定の判定閾値と比較
して故障判定を行う。なお、この実施形態では参照信号
及びフィードバック信号として複素信号を想定している
ため、I成分及びQ成分という直交信号成分を示す表現
を用いている。
【0043】エラー信号のパワーを観測する場合、図4
(b)に示すように、参照信号とフィードバック信号の
差分を算出する減算器8−4の出力信号のI成分及びQ
成分に対して、その2乗値の和を算出し、該2乗値の和
を或る所定の期間平均化し、故障判定部4−1は、該平
均化した2乗値の和を所定の判定閾値と比較して故障判
定を行う。この実施形態も、参照信号及びフィードバッ
ク信号として複素信号を想定しているため、I成分及び
Q成分の表現を用いている
【0044】図5は本発明のゲイン変動検出部の構成を
示し、前述の図3に示した故障判定及びゲイン変動検出
部3−2におけるゲイン変動検出部の具体例を示す。図
5の(a)は、最新の歪補償係数をデシベル値(dB)
に変換し、また、初期の段階(初期起動時)の歪補償係
数もデシベル値(dB)に変換し、該デシベル値(d
B)に変換したこれらの歪補償係数の差分を減算器5−
1により算出し、該差分値を変動ゲイン値(dB)とし
て出力するとともに、該変動ゲイン値(dB)と所定の
許容ゲイン変動値(dB)とをコンパレータ5−2によ
り比較し、所定の許容ゲイン変動値(dB)を越えてい
る場合に、ゲインを変化させるためのゲイン可変フラグ
信号を出力する。
【0045】また、図5の(b)は、最新の歪補償係数
と初期の段階(初期起動時)の歪補償係数との差分を減
算器5−3により算出し、該差分値をデシベル値(d
B)に変換し、該差分値のデシベル値(dB)を変動ゲ
イン値(dB)として出力するとともに、該変動ゲイン
値(dB)と所定の許容ゲイン変動値(dB)とをコン
パレータ5−4により比較し、所定の許容ゲイン変動値
(dB)を越えている場合に、ゲインを変化させるため
のゲイン可変フラグ信号を出力する。
【0046】図6は本発明による故障判定のタイミング
の説明図である。本発明による故障判定を行う際、図6
の(a)に示すようにリニアライザを間欠的に動作さ
せ、故障判定は、リニアライザによる歪補償係数の更新
が行われていないときに行うようにする。このようにリ
ニアライザを間欠動作させて故障判定を行う手法は、エ
ラー信号を基に故障判定を行うときに特に有効となる。
【0047】アナログ系回路部が故障すると、その故障
によるゲイン変動分だけフィードバック信号が変動し、
エラー信号が増大するが、図6の(b)に示すように、
リニアライザを常時動作させて歪補償係数を更新させた
場合、ネガティブフィードバック制御によって直ちにエ
ラー信号を減少させる方向に歪補償係数を変化させてし
まうため、故障発生の初期段階のゲイン変動量が検出さ
れにくくなる。
【0048】従って、リニアライザを間欠動作させるこ
とにより、歪補償係数の更新を周期的に短期間停止さ
せ、その停止期間中にエラー信号を観測することによっ
て、故障発生による大きなゲイン変動を早期に検出する
ことが可能になる。更に、図6(c)に示すように、更
新動作の停止期間中において、適切な時間間隔で複数回
に亙ってエラー信号レベルを比較判定し、故障判定を行
うことにより、故障判定のタイムラグが減少し、故障の
早期検出が可能となる。
【0049】図7は上記更新動作の停止期間中に複数回
に亙ってエラー信号レベルを比較判定し、故障判定を行
う本発明の実施形態のフローを示す。先ず、歪補償係数
の更新部の動作が休止中であるか否かを判別し(ステッ
プ7−1)、否であれば故障判定を行うことなく、再び
歪補償係数の更新部の動作が休止中であるか否かを判定
する(ステップ7−1)。
【0050】上記ステップ7−1において、休止中であ
ると判別された場合、或る変数mを0に設定し(ステッ
プ7−2)、所定の期間T(m)におけるエラー信号レ
ベルの測定を行い(ステップ7−3)、該エラー信号レ
ベルが判定閾値以上であるか否かを判別する(ステップ
7−4)。
【0051】判定閾値以上であれば故障フラグを立てた
“故障有り”を示す信号を出力し(ステップ7−5)、
判定閾値以上でなければ前記変数mが所定の回数Nに等
しいか否かを判別し(ステップ7−6)、等しくなけれ
ば変数mに1を加えて(ステップ7−7)前述のステッ
プ7−3に戻って同様の処理を繰返す。変数mが所定の
回数Nに等しい場合は、この歪係数更新休止期間におけ
る故障判定処理を終了する(ステップ7−8)。
【0052】(付記1) 非線形歪を伴うアナログ系回
路部を通して送信信号を出力する送信装置であって、該
非線形歪を補償するための歪補償係数を入力信号に乗
じ、且つ、前記アナログ系回路部を経た送信信号を元に
戻してフィードバックし、該フィードバック信号と入力
信号との誤差が最小となるように前記歪補償係数を更新
する非線形歪補償送信装置において、出現頻度の高い入
力信号レベルに対する歪補償係数を抽出し記憶する歪補
償係数記憶手段と、該抽出した歪補償係数の値を、所定
回数前に抽出し記憶した歪補償係数の値と比較し、その
変化値に基づいて送信装置の故障を判定する故障判定手
段とを備えたことを特徴とする非線形歪補償送信装置。 (付記2) 前記歪補償係数記憶手段は、更に初期段階
に抽出した歪補償係数を記憶し、前記故障判定手段は、
抽出した歪補償係数の値を該初期段階の歪補償係数と比
較し、その変化値に基づいてアナログ系回路部のゲイン
変動を検出する構成を備えたことを特徴とする付記1に
記載の非線形歪補償送信装置。 (付記3) 非線形歪を伴うアナログ系回路部を通して
送信信号を出力する送信装置であって、該非線形歪を補
償するための歪補償係数を入力信号に乗じ、且つ、前記
アナログ系回路部を経た送信信号を元に戻してフィード
バックし、該フィードバック信号と入力信号との誤差が
最小となるように前記歪補償係数を更新する非線形歪補
償送信装置において、前記歪補償係数の更新動作を間欠
的に行わせ、更新動作の停止期間中に、前記フィードバ
ック信号と入力信号との誤差を測定する手段と、該フィ
ードバック信号と入力信号との誤差に基づいて送信装置
の故障を判定する故障判定手段とを備えたことを特徴と
する非線形歪補償送信装置。 (付記4) 前記フィードバック信号と入力信号との誤
差を測定する手段は、該誤差信号の振幅の絶対値を観測
し、前記故障判定手段は、該誤差信号の振幅の絶対値を
基に故障判定を行うことを特徴とする付記3記載の非線
形歪補償送信装置。 (付記5) 前記フィードバック信号と入力信号との誤
差を測定する手段は、該誤差信号のパワー値を観測し、
前記故障判定手段は、該誤差信号のパワー値を基に故障
判定を行うことを特徴とする付記3記載の非線形歪補償
送信装置。 (付記6) 前記歪補償係数記憶手段は、出現頻度の高
い複数の入力信号レベルに対する複数の歪補償係数を抽
出して記憶し、前記故障判定手段は、複数の入力信号レ
ベル毎に抽出した複数の歪補償係数の値を、それぞれ所
定回数前に抽出し記憶した歪補償係数の値と比較し、そ
の変化値に基づいて故障判定を行うことを特徴とする付
記1又は2に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記7) 更新動作の停止期間中に、前記フィードバ
ック信号と入力信号との誤差を複数回に亙って測定する
手段と、該フィードバック信号と入力信号との複数の誤
差に基づいて送信装置の故障を判定する故障判定手段と
を備えたことを特徴とする付記3記載の非線形歪補償送
信装置。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リニアライザにより非線形歪補償を行う送信装置におい
て、或る入力信号に対する歪補償係数の変動、又はエラ
ー信号の変動を観測し、それらの変動量によって、アナ
ログ系回路部の故障やゲイン変化、或いは歪補償係数の
更新処理の障害等によるゲイン変動の発生を判定するこ
とにより、早期に送信装置の故障やゲイン変動を検出す
るとともに、検出したゲイン変動量に対処する手段を講
じることにより、出力信号の線形性劣化を最少限に防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の故障判定部による非線形歪補償送信装
置の観測点を示す図である。
【図2】歪補償係数観測により故障判定を行う本発明の
第1の実施形態を示す図である。
【図3】歪補償係数観測により故障判定を行う本発明の
第2の実施形態を示す図である。
【図4】エラー信号観測により故障判定を行う本発明の
実施形態を示す図である。
【図5】本発明のゲイン変動検出部の構成を示す図であ
る。
【図6】本発明による故障判定のタイミングの説明図で
ある。
【図7】更新動作の停止期間中に故障判定を行う本発明
の実施形態のフロー図である。
【図8】リニアライザの原理説明図である。
【図9】リニアライザを用いた送信装置の構成を示す図
である。
【図10】アナログ系回路部のパワーアンプ等の故障に
対処する手段を示す図である。
【符号の説明】
1−1 故障判定部 8−1 乗算器 8−2 歪補償テーブル 8−3 歪補償係数更新部 8−4 減算器 S1 歪補償係数 S2 エラー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 広吉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大石 泰之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 札場 伸和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K060 BB07 HH06 KK06 PP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形歪を伴うアナログ系回路部を通し
    て送信信号を出力する送信装置であって、該非線形歪を
    補償するための歪補償係数を入力信号に乗じ、且つ、前
    記アナログ系回路部を経た送信信号を元に戻してフィー
    ドバックし、該フィードバック信号と入力信号との誤差
    が最小となるように前記歪補償係数を更新する非線形歪
    補償送信装置において、 出現頻度の高い入力信号レベルに対する歪補償係数を抽
    出し記憶する歪補償係数記憶手段と、該抽出した歪補償
    係数の値を、所定回数前に抽出し記憶した歪補償係数の
    値と比較し、その変化値に基づいて送信装置の故障を判
    定する故障判定手段とを備えたことを特徴とする非線形
    歪補償送信装置。
  2. 【請求項2】 前記歪補償係数記憶手段は、更に初期段
    階に抽出した歪補償係数を記憶し、前記故障判定手段
    は、抽出した歪補償係数の値を該初期段階の歪補償係数
    と比較し、その変化値に基づいてアナログ系回路部のゲ
    イン変動を検出する構成を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の非線形歪補償送信装置。
  3. 【請求項3】 非線形歪を伴うアナログ系回路部を通し
    て送信信号を出力する送信装置であって、該非線形歪を
    補償するための歪補償係数を入力信号に乗じ、且つ、前
    記アナログ系回路部を経た送信信号を元に戻してフィー
    ドバックし、該フィードバック信号と入力信号との誤差
    が最小となるように前記歪補償係数を更新する非線形歪
    補償送信装置において、 前記歪補償係数の更新動作を間欠的に行わせ、更新動作
    の停止期間中に、前記フィードバック信号と入力信号と
    の誤差を測定する手段と、該フィードバック信号と入力
    信号との誤差に基づいて送信装置の故障を判定する故障
    判定手段とを備えたことを特徴とする非線形歪補償送信
    装置。
JP2001022688A 2001-01-31 2001-01-31 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置 Expired - Fee Related JP4223194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022688A JP4223194B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022688A JP4223194B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002232305A true JP2002232305A (ja) 2002-08-16
JP4223194B2 JP4223194B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=18888067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001022688A Expired - Fee Related JP4223194B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4223194B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151119A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Fujitsu Ltd 歪補償装置
JP2006187002A (ja) * 2004-12-23 2006-07-13 Zetex Semiconductors Plc アンプ故障検出回路
WO2008090613A1 (ja) * 2007-01-25 2008-07-31 Fujitsu Limited 歪補償装置
JP2010258597A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ltd 電力増幅器の歪補償装置、電力増幅器の歪補償装置における故障検出方法
JP2012129914A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Fujitsu Ltd 増幅装置および歪み補償方法
JP2013046077A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Kyocera Corp 無線通信システム
JP2016082402A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 富士通株式会社 ベースバンド処理装置、無線装置、及び無線通信システム
US9602150B1 (en) 2015-09-30 2017-03-21 Fujitsu Limited Wireless device

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151119A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Fujitsu Ltd 歪補償装置
JP4641715B2 (ja) * 2003-11-14 2011-03-02 富士通株式会社 歪補償装置及び無線基地局
JP2006187002A (ja) * 2004-12-23 2006-07-13 Zetex Semiconductors Plc アンプ故障検出回路
WO2008090613A1 (ja) * 2007-01-25 2008-07-31 Fujitsu Limited 歪補償装置
JPWO2008090613A1 (ja) * 2007-01-25 2010-05-13 富士通株式会社 歪補償装置
JP5040924B2 (ja) * 2007-01-25 2012-10-03 富士通株式会社 歪補償装置
JP2010258597A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ltd 電力増幅器の歪補償装置、電力増幅器の歪補償装置における故障検出方法
JP2012129914A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Fujitsu Ltd 増幅装置および歪み補償方法
JP2013046077A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Kyocera Corp 無線通信システム
JP2016082402A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 富士通株式会社 ベースバンド処理装置、無線装置、及び無線通信システム
US9602150B1 (en) 2015-09-30 2017-03-21 Fujitsu Limited Wireless device
JP2017069767A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 富士通株式会社 無線装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4223194B2 (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8022763B2 (en) Amplifier failure detection apparatus
US7034612B2 (en) Apparatus and method for compensating pre-distortion of a power amplifier
JP5193027B2 (ja) 電力増幅器負荷切り替えのための動的利得及び位相補償
US7317353B2 (en) Amplification device
US6501805B1 (en) Broadcast transmission system with single correction filter for correcting linear and non-linear distortion
US7529524B1 (en) Adaptive power amplifier linearization in time division duplex communication systems
EP2202879A1 (en) A predistortion apparatus and predistortion method
JP2009273110A (ja) ポーラ変調送信装置及びポーラ変調送信方法
EP1162734B1 (en) Non-linear distortion compensating apparatus
US8514019B2 (en) Distortion compensation amplifier
US20130162348A1 (en) Adaptive predistortion for a non-linear subsystem based on a model as a concatenation of a non-linear model followed by a linear model
US20070042736A1 (en) Detection circuit and method of adjusting dectection circuit
US20180006615A1 (en) Systems and methods for a predistortion linearizer with frequency compensation
JP2002232305A (ja) 故障判定機能を備えた非線形歪補償送信装置
JP2005151119A (ja) 歪補償装置
JP2004064733A (ja) 歪補償装置
JP6098178B2 (ja) 増幅装置、歪補償装置および歪補償方法
US7030693B2 (en) Enhanced predistortion method and apparatus
JP3952359B2 (ja) 送信電力制御装置及び送信電力制御方法
JP2003078360A (ja) 歪み補償装置
US8659358B2 (en) Amplifier, transmission apparatus, and gate voltage determination method
US20020153948A1 (en) Linear amplifier
JP5040924B2 (ja) 歪補償装置
JP2006279775A (ja) 歪み補償装置及び歪み補償方法
WO2007049474A1 (ja) プリディストーション方式歪補償増幅装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees