JP2002230639A - カップ式自動販売機のカップ供給装置 - Google Patents

カップ式自動販売機のカップ供給装置

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JP2002230639A
JP2002230639A JP2001023153A JP2001023153A JP2002230639A JP 2002230639 A JP2002230639 A JP 2002230639A JP 2001023153 A JP2001023153 A JP 2001023153A JP 2001023153 A JP2001023153 A JP 2001023153A JP 2002230639 A JP2002230639 A JP 2002230639A
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cup
cups
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disconnecting
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Yukihide Mochida
幸秀 持田
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択された商品に柔軟に対応でき、紙カップ
にホット飲料が注ぎ入れられた場合であっても、そのカ
ップを容易に持てるよう、カップを供給することができ
るカップ式自動販売機のカップ供給装置を提供する。 【解決手段】上下方向に積み重なった複数のカップCを
収納するとともに、販売時に、下側のカップCを切り離
し、落下させることによって供給するカップ式自動販売
機のカップ供給装置9であって、選択された商品に応じ
て、供給すべきカップCの数を決定するカップ数決定手
段と、このカップ数決定手段で決定された数のカップC
を、複数のカップCの下側から切り離すカップドロップ
リング22と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホット飲料やコー
ルド飲料などをカップに注ぎ入れて販売するカップ式自
動販売機のカップ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカップ供給装置として、
特開平5−81547号公報に記載のものが知られてい
る。このカップ供給装置は、上下方向に積み重なった多
数のカップを収納する円筒状のカップ収納器と、このカ
ップ収納器の下端部に設けられ、最下位のカップを、そ
の上の他のカップと切り離し、落下させるためのカップ
ドロップリングなどを備えている。カップドロップリン
グは、中央部にカップを通過させる貫通孔を有するケー
ス状のカップドロップリング本体と、このカップドロッ
プリング本体内に、貫通孔に臨むように配置された複数
のカップ切離しカムとを有している。
【0003】これらのカップ切離しカムはいずれも、ほ
ぼ円柱状に形成されており、鉛直軸線を中心に回転自在
に構成されている。また、これらのカップ切離しカム
は、販売待機時に、最下位のカップのカール部(飲み口
の周囲にカール状に形成された部分)に係合することに
より、カップ収納器内のカップを支持する一方、販売時
に、回転に伴ってその係合を解除するとともに、最下位
のカップの直ぐ上のカップのカール部に係合することに
より、最下位のカップのみを切り離し、落下させるよう
に構成されている。したがって、飲料の販売時に、カッ
プ切離しカムが1回転することにより、最下位のカップ
のみが切り離されて落下し、カップドロップリングの下
方に設けられたカップステージ上に供給される。なお、
カップステージ上に供給されたカップには、ホットコー
ヒーなどのホット飲料や、ジュースなどのコールド飲料
など、購入者によって選択された飲料が注ぎ入れられ、
購入者に提供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカップ供
給装置が組み込まれたカップ式自動販売機では、一般
に、紙カップが使用されており、しかも、上述したよう
に、販売時には、最下位のカップのみが切り離され、常
に、1個のカップで飲料が提供される。このため、例え
ば、購入者によってホット飲料が選択された場合に、カ
ップに注ぎ入れられたホット飲料の熱さがカップを持つ
購入者の手に伝わり、購入者にとって、カップが持ちづ
らくなることがある。このため、外周面に断熱紙などを
貼った断熱性を有するカップを使用することが知られて
おり、それにより、ホット飲料の熱さが手に伝わるのを
抑制でき、そのカップを難なく持つことが可能となる。
しかし、この場合には、カップ自体のコストが高くなる
ことに加えて、積み重なった状態のカップ同士がくっつ
きやすく、販売時に、最下位のカップを切り離しにくく
なることで、複数個のカップが一緒に供給されるなど、
カップを安定して供給することができないことがある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、選択された商品に柔軟に対応
でき、紙カップにホット飲料が注ぎ入れられた場合であ
っても、そのカップを容易に持てるよう、カップを供給
することができるカップ式自動販売機のカップ供給装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカップ式自
動販売機のカップ供給装置は、上下方向に積み重なった
複数のカップを収納するとともに、販売時に、下側のカ
ップを切り離し、落下させることによって供給するカッ
プ式自動販売機のカップ供給装置であって、選択された
商品に応じて、供給すべきカップの数を決定するカップ
数決定手段と、このカップ数決定手段で決定された数の
カップを、複数のカップの下側から切り離すカップ切離
し手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、カップ数決定手段によ
り、販売時に選択された商品に応じて、供給すべきカッ
プの数が決定され、この数のカップが、カップ切離し手
段によって、上下方向に積み重なった複数のカップの下
側から切り離される。そして、切り離されたカップは、
落下し、供給される。これにより、例えば、選択された
商品がホットコーヒーなどのホット飲料である場合に
は、供給すべきカップの数を複数個(例えば2個)に決
定するように、カップ数決定手段をあらかじめ設定する
ことにより、ホット飲料が選択されたときには、複数の
カップが重なった状態で供給される。この場合には、供
給された重なったカップに、ホット飲料が注ぎ入れられ
ても、カップの周囲が1個の場合に比べて厚い分、これ
を持つ手にホット飲料の熱さが伝わるのを抑制すること
ができる。逆に、選択された商品がジュースなどのコー
ルド飲料である場合には、例えば供給すべきカップ数を
1個に決定するように、カップ数決定手段をあらかじめ
設定することにより、コールド飲料が選択されたときに
は、1個のカップが供給される。このように、上記構成
のカップ供給装置は、選択された商品に応じて、供給す
べきカップ数に柔軟に対応することができ、一般的な紙
カップが使用され、これにホット飲料が注ぎ入れられた
場合であっても、そのカップを容易に持てるよう、カッ
プを供給することができる。
【0008】請求項2に係るカップ式自動販売機のカッ
プ供給装置は、請求項1において、上下方向に互いに別
個に積み重なった複数組の複数のカップをそれぞれ1組
ずつ収納する複数のカップ収納部を更に備え、カップ切
離し手段は、複数のカップ収納部の下端部にそれぞれ設
けられ、互いに異なる所定の数のカップを切り離すよう
に構成された複数のカップ切離し機構と、これら複数の
カップ切離し機構のうち、カップ数決定手段で決定され
た数に等しい数のカップを切り離すカップ切離し機構を
選択的に駆動制御する制御手段と、を有していることを
特徴とする。
【0009】この構成によれば、制御手段により、互い
に異なる所定の数のカップを切り離す複数のカップ切離
し機構のうち、カップ数決定手段で決定された数に等し
い数のカップを切り離すカップ切離し機構が選択され、
これが駆動制御される。このように、決定されたカップ
数に基づき、カップ切離し機構を選択し駆動するという
簡単な制御によって、供給すべき数のカップを確実に供
給することができる。
【0010】請求項3に係るカップ式自動販売機のカッ
プ供給装置は、請求項2において、複数のカップの各々
は、開口周縁部にカール部を有しており、複数のカップ
切離し機構の各々は、上下方向に延びる回転軸線を中心
に回転自在に構成されるとともに、外周面に沿って螺旋
状に延び、かつ、カール部に係脱可能な螺旋凸部を有す
るカップ切離しカムを有しており、カップ切離しカム
は、販売待機時に、螺旋凸部が最下位のカップのカール
部に係合することにより、複数のカップを支持し、販売
時に、螺旋凸部による最下位のカップの係合を解除する
と同時に、最下位のカップよりも上位のカップのカール
部に螺旋凸部が係合することにより、係合したカール部
のカップよりも下位のカップを落下させるように、制御
手段によって回転駆動制御されるように構成され、複数
のカップ切離し機構のカップ切離しカムは、それぞれの
所定の数のカップを落下させるような、互いに異なる螺
旋凸部のピッチを有していることを特徴とする。
【0011】この構成によれば、複数のカップ切離し機
構がそれぞれ、回転自在に構成されるとともに、外周面
に沿って螺旋状に延び、かつ、カップのカール部に係脱
可能な螺旋凸部を有するカップ切離しカムを有してお
り、複数のカップ切離し機構のカップ切離しカムが、そ
れぞれの所定の数のカップを落下させるような、互いに
異なる螺旋凸部のピッチを有しているので、供給すべき
カップの数に応じたカップを切り離すカップ切離し機構
を、外周面に所定の螺旋凸部を有するカップ切離しカム
で、簡単に構成することができる。また、販売待機時
に、螺旋凸部が最下位のカップのカール部に係合する一
方、販売時に、その係合を解除すると同時に、最下位の
カップよりも上位のカップのカール部に螺旋凸部が係合
し、この係合したカール部のカップよりも下位のカップ
を落下させるので、供給すべきカップ数が複数である場
合には、それらのカップを互いに重なった状態のまま、
安定して供給することができる。
【0012】請求項4に係るカップ式自動販売機のカッ
プ供給装置は、請求項1において、前記カップ切離し手
段は、1回の作動で最下位のカップのみを切り離すよう
に構成されたカップ切離し機構と、前記カップ数決定手
段で決定されたカップ数に等しい回数、連続作動するよ
うに、前記カップ切離し機構を駆動制御する制御手段
と、を有していることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、1回の作動で最下位の
カップのみを切り離すカップ切離し機構を、カップ数決
定手段で決定されたカップ数に等しい回数、連続作動す
るように、駆動制御するので、通常、最下位のカップの
みを切り離す既存のカップ切離し機構を、異なる数のカ
ップを切り離すカップ切離し機構として共用することが
でき、これにより、供給すべきカップ数に対応するカッ
プ供給装置を、低コストで実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態によるカップ供給装置を備えたカップ式
自動販売機の内部を示している。この自動販売機は、ホ
ットコーヒーなどのホット飲料やジュースなどのコール
ド飲料を紙カップに注ぎ入れて販売するものである。同
図に示すように、自動販売機1は、販売機本体2と、上
下方向の中央部よりも若干下側に販売口3を有するとと
もに販売機本体2の前面を開閉するメインドア4などを
備えている。販売機本体2内には、パウダー系原料およ
びシロップ系原料の原料容器5と、水タンクおよび湯タ
ンク(いずれも図示せず)と、炭酸を供給する炭酸ガス
ボンベ6と、氷を作る製氷機7と、メインドア4の販売
口3に相当する位置に配置されたカップステージ8と、
販売時に、カップCをカップステージ8上に載置するよ
うに落下させることによって供給するカップ供給装置9
と、カップステージ8の下方に配置され、販売後に飲料
の供給ノズル10から垂れる残液などを貯留しておくた
めの排水バケツ11などが設けられている。また、図示
しないが、販売機本体2には、上記カップ供給装置9を
含め、自動販売機1の各種制御を行うマイクロコンピュ
ータを有する制御回路(制御手段、カップ数決定手段)
が設けられており、この制御回路は、販売時に選択され
る商品に応じて、供給すべきカップ数を設定できるよう
になっている。
【0015】この自動販売機1において、例えばインス
タントコーヒーなどのパウダー系のホット飲料を販売す
る場合には、まず、カップ供給装置9からホット飲料用
のカップCを落下させ、このカップCが図示しないカッ
プシュートを介してカップステージ8上に載置される。
そして、原料容器5からのコーヒー粉末、さらには砂糖
やクリームが混合器12で熱湯と混合され、所定の供給
ノズル10を介してカップCに供給される。一方、ジュ
ースなどのシロップ系のコールド飲料が販売される場合
には、上記と同様にして、カップ供給装置9からコール
ド飲料用のカップCがカップステージ8上に載置された
後、原料容器5からの濃縮された原料、および水タンク
からの水またはその水に炭酸ガスボンベ6からの炭酸を
混入した炭酸水が所定の供給ノズル10を介して、さら
には製氷機7からの氷がホース13を介して、カップC
に供給される。
【0016】カップ供給装置9は、上下方向に多数積み
重なった状態の複数組(本実施形態では2組)のカップ
Cを収納するとともに、これらのカップCを下側から順
に切り離し落下させることによって、カップステージ8
上に供給するものである。このカップ供給装置9は、ホ
ット飲料用およびコールド飲料用の2種類のカップCを
供給可能に構成されており、カップCを収納するカップ
収納器21と、このカップ収納器21の下端部に設けら
れ、下側のカップCを、上側の他のカップと切り離し落
下させるカップドロップリング22(カップ切離し手
段、カップ切離し機構)とを備えている。
【0017】カップ収納器21は、上下方向に延びるボ
ックス状に形成されており、内部には、同一種のカップ
Cを上下方向に多数積み重ねた状態で収納可能な2つの
収納室23、23(カップ収納部)が左右方向に並設さ
れている。そして、各収納室23の下端部には、上記カ
ップドロップリング22が配置されている。
【0018】図2は、ホット飲料用カップを切り離すカ
ップドロップリング22、図3はコールド飲料用カップ
を切り離すカップドロップリング22を示している。な
お、これらのカップドロップリング22の基本的な構造
は同一であるので、以下の説明では、図2に示すホット
飲料用のカップドロップリング22を中心に説明する。
また、両カップドロップリング22、22を特に区別す
る場合には、ホット飲料用カップおよびコールド飲料用
カップをそれぞれ切り離すカップドロップリングに、そ
れぞれ「22A」、「22B」の符号を付す。
【0019】図2に示すように、カップドロップリング
22は、ケース状に形成されるとともに、中央部にカッ
プCの通過を許容する貫通孔24を有するカップドロッ
プリング本体25と、このカップドロップリング本体2
5内に、貫通孔24に臨むように配置され、下側の2つ
のカップCを切り離し落下させるための複数のカップ切
離しカム26(図2では2個のみ図示)とを有してい
る。
【0020】カップ切離しカム26は、ほぼ円柱状に形
成されており、上下方向に延びる回転軸27(回転軸
線)を中心に回転自在に構成されている。また、カップ
切離しカム26の外周面には、上から下に向かって螺旋
状にほぼ一回りする螺旋凸部28が形成されている。こ
の螺旋凸部28は、上側の始端部と下側の終端部が互い
に所定間隔のピッチHを存し、上下方向に重なり合うと
ともに、始端部が矢印で示す回転方向に向かって先細り
の楔状に形成されている。
【0021】また、カップ切離しカム26は、販売待機
時に、螺旋凸部28の途中で、最下位のカップCのカー
ル部29に、これを下側から支持するように係合するこ
とにより、収納室23内の全カップCを支持している。
そして、これらのカップ切離しカム26は、上記制御回
路に接続された駆動モータ(図示せず)によって回転駆
動され、販売時に、互いに同期して1回転することによ
り、2個のカップCを切り離すようになっている。
【0022】具体的には、図2(a)に示す販売待機状
態から、カップ切離しカム26が矢印の方向に回転し始
めると、その螺旋凸部28の始端部が下から2つ目のカ
ップCのカール部29と、その直ぐ上のカップCのカー
ル部29との間に入り込みながら両カール部29、29
間の距離を次第に大きくする。これと同時に、螺旋凸部
28による最下位のカップCの係合を解除する。これに
より、同図(b)に示すように、下側の2個のカップC
は、それらよりも上側のカップCから切り離され、落下
する。
【0023】一方、図3に示すコールド飲料用のカップ
ドロップリング22Bは、上記ホット飲料用のカップド
ロップリング22Aと同様に、カップドロップリング本
体25および複数のカップ切離しカム26を備えてい
る。各カップ切離しカム26は、上記ホット飲料用のカ
ップドロップリング22Aのそれと比較して、螺旋凸部
28のピッチHが小さくなるように形成されており、回
転駆動されることにより、最下位のカップCのみを切り
離すように構成されている。
【0024】ここで、販売時におけるカップ供給装置9
の動作について説明する。販売時に、ホット飲料が選択
されると、上記制御回路により、カップCを2個供給す
べきであるとして、2つのカップドロップリング22、
22のうち、ホット飲料用のカップドロップリング22
Aが選択され駆動される。これにより、図2(b)に示
すように、上下方向に積み重なった状態で収納された多
数のカップCのうち、下側の2個のカップCが切り離さ
れて落下し、カップステージ8上に供給される。逆に、
販売時にコールド飲料が選択されると、制御回路によ
り、カップCを1個供給すべきであるとして、コールド
飲料用のカップドロップリング22Bが駆動される。こ
れにより、図3(b)に示すように、最下位のカップC
のみが切り離されて落下し、カップステージ8上に供給
される。
【0025】また、例えば、通常、カップCが1個供給
されるコールド飲料について、カップCが2個供給され
るように、上記制御回路に設定されている場合には、カ
ップドロップリング22Bのカップ切離しカム26が、
1回の販売時に連続して2回転するように駆動される。
これにより、カップ切離しカム26が1回転するごと
に、カップCが1個ずつ切り離され、2個のカップCが
互いに重なった状態でカップステージ8上に供給され
る。このように、販売時にコールド飲料が選択された場
合に、2個のカップCを供給することにより、内側のカ
ップ表面に結露が生じても、外側のカップ表面に結露が
生じるのを防止でき、その結果、カップCを持つ手や、
カップCを置いたテーブルなどが濡れてしまうことを回
避することができる。
【0026】以上詳述したように、本実施形態のカップ
供給装置9によれば、販売時に、ホット飲料が選択され
ると、カップ収納器21から2個のカップCが重なった
状態で切り離され、カップステージ8上に供給されるの
で、このカップCに、熱いホット飲料が注ぎ入れられて
も、カップCの周囲が1個の場合に比べて厚い分、これ
を持つ手に熱さが伝わるのを抑制することができる。逆
に、コールド飲料が選択されると、通常は、1個のカッ
プCが供給される。このように、販売時に選択された商
品に応じて、供給すべきカップ数に柔軟に対応すること
ができ、一般的な紙カップCにホット飲料が注ぎ入れら
れた場合であっても、そのカップCを容易に持てるよ
う、カップCを供給することができる。
【0027】なお、本発明は、説明した上記実施形態に
限定されることなく、種々の態様で実施することができ
る。例えば、実施形態では、1回の販売での複数のカッ
プの供給として、2個のカップCを供給する場合につい
てのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、カップCを2個よりも多く供給するようにしても
よい。この場合には、カップドロップリング22のカッ
プ切離しカム26のピッチHを、供給すべきカップ数に
応じて、あらかじめ大きく設定したり、カップドロップ
リング22Bのような、1個切り離しのカップ切離しカ
ム26を、供給すべきカップ数分、回転させるように制
御することによって、容易に対応することが可能であ
る。
【0028】さらに、実施形態で示したカップドロップ
リング22やカップ切離しカム26の細部の構成など
は、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適
宜、変更することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のカップ式
自動販売機のカップ供給装置は、選択された商品に柔軟
に対応でき、紙カップにホット飲料が注ぎ入れられた場
合であっても、そのカップを容易に持てるよう、カップ
を供給することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカップ供給装置を組
み込んだカップ式自動販売機のメインドアを開放した状
態を示す正面図であり、カップ供給装置を右前方にスラ
イドさせた状態を示す。
【図2】ホット飲料用のカップを切り離すカップドロッ
プリングを示す内部構造図であり、(a)は販売待機状
態、(b)は販売時に2つのカップを切り離した直後の
状態を示す。
【図3】コールド飲料用のカップを切り離すカップドロ
ップリングを示す内部構造図であり、(a)は販売待機
状態、(b)は販売時に1つのカップを切り離した直後
の状態を示す。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 販売機本体 9 カップ供給装置 21 カップ収納器 22 カップドロップリング(カップ切離し手段、カ
ップ切離し機構) 23 収納室(カップ収納部) 25 カップドロップリング本体 26 カップ切離しカム 28 螺旋凸部 29 カール部 C カップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に積み重なった複数のカップを
    収納するとともに、販売時に、下側のカップを切り離
    し、落下させることによって供給するカップ式自動販売
    機のカップ供給装置であって、 選択された商品に応じて、供給すべきカップの数を決定
    するカップ数決定手段と、 このカップ数決定手段で決定された数のカップを、前記
    複数のカップの下側から切り離すカップ切離し手段と、 を備えていることを特徴とするカップ式自動販売機のカ
    ップ供給装置。
  2. 【請求項2】 上下方向に互いに別個に積み重なった複
    数組の前記複数のカップをそれぞれ1組ずつ収納する複
    数のカップ収納部を更に備え、 前記カップ切離し手段は、前記複数のカップ収納部の下
    端部にそれぞれ設けられ、互いに異なる所定の数のカッ
    プを切り離すように構成された複数のカップ切離し機構
    と、 これら複数のカップ切離し機構のうち、前記カップ数決
    定手段で決定された数に等しい数のカップを切り離すカ
    ップ切離し機構を選択的に駆動制御する制御手段と、 を有していることを特徴とする請求項1に記載のカップ
    式自動販売機のカップ供給装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のカップの各々は、開口周縁部
    にカール部を有しており、 前記複数のカップ切離し機構の各々は、上下方向に延び
    る回転軸線を中心に回転自在に構成されるとともに、外
    周面に沿って螺旋状に延び、かつ、前記カール部に係脱
    可能な螺旋凸部を有するカップ切離しカムを有してお
    り、 当該カップ切離しカムは、販売待機時に、前記螺旋凸部
    が最下位のカップのカール部に係合することにより、前
    記複数のカップを支持し、 販売時に、前記螺旋凸部による前記最下位のカップの係
    合を解除すると同時に、当該最下位のカップよりも上位
    のカップのカール部に前記螺旋凸部が係合することによ
    り、当該係合したカール部のカップよりも下位のカップ
    を落下させるように、前記制御手段によって回転駆動制
    御されるように構成され、 前記複数のカップ切離し機構の前記カップ切離しカム
    は、それぞれの前記所定の数のカップを落下させるよう
    な、互いに異なる前記螺旋凸部のピッチを有しているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のカップ式自動販売機の
    カップ供給装置。
  4. 【請求項4】 前記カップ切離し手段は、1回の作動で
    最下位のカップのみを切り離すように構成されたカップ
    切離し機構と、 前記カップ数決定手段で決定されたカップ数に等しい回
    数、連続作動するように、前記カップ切離し機構を駆動
    制御する制御手段と、 を有していることを特徴とする請求項1に記載のカップ
    式自動販売機のカップ供給装置。
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