JP2002230337A - 企業間取引方法及び企業間取引仲介方法 - Google Patents

企業間取引方法及び企業間取引仲介方法

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JP2002230337A
JP2002230337A JP2001028983A JP2001028983A JP2002230337A JP 2002230337 A JP2002230337 A JP 2002230337A JP 2001028983 A JP2001028983 A JP 2001028983A JP 2001028983 A JP2001028983 A JP 2001028983A JP 2002230337 A JP2002230337 A JP 2002230337A
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辰哉 鈴木
Toshijiro Ohashi
敏二郎 大橋
Yoshie Matsuzaki
吉衛 松崎
Yumiko Sawada
裕美子 澤田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来の企業間取引では、取引実績の無い企業、
または取引実績の少ない供給側企業の供給する物の品質
を事前に客観的に定量評価することが難しいため、調達
側企業においては、高品質な物を効率良く調達すること
ができず製品コスト増加や納期遅延を招いたり、また高
品質なものが調達することができず製品品質の低下を招
くなどの問題が生じている。 【解決手段】企業間取引仲介サイトをインターネット上
に設け、製品品質を「製品の仕様」と「製造職場の条
件」とに分けて評価し、それらの評価結果を総合して製
品の品質を評価推定できる品質計算プログラムを、取引
希望企業へネットワークを通じて提供することとした。
これにより、企業間取引を希望する企業が、取引対象の
ものの品質を示す指標や、企業が有する、取引対象のも
のの品質達成に関する実力水準を示す指標を計算できる
ようにして、それを取引の希望条件として使えるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】企業間の取引の仲介方法に関
し、特に取引対象の品質水準の情報、または取引対象を
提供する企業が有する品質達成に関する実力水準の情報
を基に企業間取引の仲介を行う方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の企業間取引仲介サービスとして
は、調達側企業からの調達先募集依頼と、発注を受注し
たい企業(供給側企業;サプライヤ)からの受注希望を
インターネット上で受け付け、両者による商談の成立を
支援する企業間取引仲介サービスがある。その一例を以
下に示す。
【0003】企業間取引仲介サービスを行う業者は、商
談斡旋サービスサイトをインターネット上に設け、仕事
を発注したい調達側企業と、仕事を受注したい供給側企
業を商談斡旋サイトの会員として登録してもらう。当該
サイトは、調達側企業から、インターネット経由で、調
達先募集案件情報を受付け、仕事を受注したい供給側企
業へ配信する。供給側企業は提供された案件に対し、納
期や価格見積もり情報をインターネット経由で調達側企
業へ提示する。調達側企業は、提示された条件の中から
最も良い条件を提示したものを選び、これを提示した供
給側企業と商談に入ることができる。
【0004】上記従来技術においては、調達側企業は、
供給側企業の提示する納期やコスト見積もり情報を基
に、商談相手となる供給側企業を選定していた。調達側
企業は、最終的には供給側企業より購買するもの(供給
を受けるもの)の価格、納期、品質を主に勘案して、取
引先を決定する。しかし、供給側企業より見積もり書で
提出されるのは、上記したように価格と納期の情報であ
り、調達側企業が供給を受けるものの品質に関しては事
前に確認することが難しかった。取引実績の有る供給側
企業からの購買であれば、従来の納入品の品質実績情報
などを基に評価することも可能であるが、取引実績の無
い企業から調達する場合、その企業が提供する製品の品
質を簡単に評価する方法はなく、事前にその調達先企業
の提供する製品の品質水準や、その調達先企業がどの程
度の品質を達成しうる水準を有しているかを知ることは
難しかった。
【0005】企業がどの程度の品質を達成できる水準を
有しているかを判断する根拠となり得るものとしては、
従来、ISO(国際標準化機構)によって制定された品質保
証のための国際規格であるISO9000シリーズが知られて
いる。これは、製造工程・品質管理体制までも含めて、
所要の品質を作り出し、維持するための「品質システ
ム」が具備すべき必要事項を、20項目にまとめて作成さ
れた国際規格である。ISO9000シリーズには、製品の供
給者の製品供給体制に応じて、ISO9001(生産者が設計
・開発、製造、据え付け、および付帯サービスまでのす
べての業務を実施している場合に適用する規格)、ISO9
002(設計がすでに確立している場合、または購入者あ
るいは外部から与えられている場合で、生産者が製造、
据え付け、付帯サービスを実施しているときに適用する
規格)、ISO9003(設計、製造、その他の使用方法が長
時間にわたって確立していて、品質保証要求事項が最終
検査、最終試験で十分とされる場合に適用する規格)の
3種類がある。
【0006】製品を供給する企業は、その製品供給体制
に応じて、上記の3つの中から受査する品質規格を決
め、その企業の「品質システム」がISO9000シリーズの
定める規格に適合しているか否かを、ISO(国際標準化機
構)の認める認証代行機関に審査を依頼する。当該規格
認証代行機関により、ISO9000シリーズに適合している
と判断された場合は、その企業の「品質システム」がIS
O9000シリーズに適合していることがISO(国際標準化機
構)によって認証され、登録証が発行される。
【0007】このISO9000シリーズの認証を受けている
か否かが、企業の有する品質達成水準を判断する一つの
根拠として使用される場合もあった。調達側企業の中に
は、取引先企業の条件として、ISO9000シリーズの認証
を取得していることを設定している企業もある。
【0008】その他、上記ISO9000シリーズと同様のも
のとして、米国の自動車メーカ(BIG3(ダイムラークラ
イスラー、フォード、GM)など))が定める品質規格QS
-9000がある。これは、ISO9000シリーズをベースにした
共通品質システム基準であり、米国の自動車メーカに自
動車部品・材料を供給する者はQS-9000の規格に適合し
ていることが条件づけられている。調達側メーカによっ
ては、第三者による適合の認証取得を取り引きの条件に
している。
【0009】QS-9000の認証を請け負う第三者機関は、
製品供給者の「品質システム」が具備すべき必要事項
を、20項目に分けて審査し、項目毎に採点を行う。当該
第三者機関は、評価対象の全項目において、項目毎に設
けられた基準点を満たす場合に適合と認証し、審査結果
として、項目毎の点数と、要素毎の得点の合計を要素数
で割った点数である総合得点等を報告する。自動車部品
・材料を購入する顧客側は、このQS-9000の審査結果を
考慮して、購買先の決定を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の企業間
取引では、取引実績の無い企業、または取引実績の少な
い供給側企業の供給する製品や情報やサービスの品質を
事前に客観的に定量評価することが難しいため、高品質
な製品や情報やサービスを供給できる企業を選定できる
とは限らず、結果的に高品質な製品や情報やサービスを
調達できるとは限らないという問題点があった。一方、
供給側企業にとっては自社の供給するものの品質の水準
を調達側企業に示すことができず、品質の高さが取引価
格には反映され難いという問題があった。
【0011】また、従来の企業間取引では、取引実績の
無い企業、または取引実績の少ない供給側企業の有する
品質達成に関する実力の水準を事前に客観的に定量評価
することが難しいため、高品質な製品や情報やサービス
を供給できる企業を選定できるとは限らず、結果的に高
品質な製品や情報やサービスを調達できるとは限らない
という問題点があった。一方、供給側企業にとっては、
自社の有する品質達成に関する実力の水準を示すことが
出来ず、品質の高さが取引価格には反映され難いという
問題があった。
【0012】結果として、調達側企業においては、高品
質な製品や情報やサービスを効率良く調達することがで
きずコスト増加や納期遅延を招いたり、また高品質なも
のが調達することができず製品品質の低下を招くなどの
問題が生じている。グローバル調達を行おうとする場
合、取引実績がない企業との商談が大半を占めることに
なる。高品質な製品や情報やサービスを効率良く調達で
きるしくみが必要とされている。
【0013】また、上記した従来技術の品質システム規
格に関しては、現在既に、多くの企業が該品質システム
規格の認証を受けている状況で、「品質システム規格の
認証を受けている」ことだけでは、複数の供給側企業の
中から購買先を決める際の有力な判断材料にはならず、
購買の判断をするためには不十分であった。
【0014】また、上記従来技術の品質システムの審査
結果として報告される評価点数は、複数の供給側企業の
中から購買先を決めるための判断材料となり、複数企業
の水準を相対的に比較することができる。しかし、上記
従来技術の評価点数からは、具体的に、その企業の供給
する製品の不具合率(納入不良率)がどの程度になりそ
うかを判断することは難しく、購買の判断をするために
は不十分であった。
【0015】製品を購入する顧客は、該購入した製品
が、顧客の使用条件において問題無く使用できること、
または顧客が製品供給側企業に対して要求する製品仕様
を満たす製品が、安定して供給されることを望んでい
る。従って購買時には、製品の納入不良のポテンシャル
がどのくらい有るのか、納入される製品によるリスク
(想定される不具合モードと、重要度、発生頻度の積)
はどのくらい低いか、等を定量的に把握し、製品購買費
用と納入不良発生による損失費用とを勘案して購買先の
決定を行うことが理想的である。そのためには、購入し
ようとする製品の納入不良ポテンシャル、又は供給側企
業の有する供給品の品質達成に関する実力水準を事前に
定量的に知ることが必要である。
【0016】本発明は、前述の従来の問題点を解決する
ためになされたものである。
【0017】本発明の第1の目的は、取引に、企業が提
供する製品や情報やサービスの品質水準、又は供給側企
業の有する供給品の品質達成に関する実力水準を示す指
標(尺度)を導入することにより、調達側企業は調達先
募集条件として前記品質水準指標を用いて調達先企業の
募集を行えるようにし、供給品の購入を円滑化すること
である。
【0018】また、本発明の第2の目的は、取引に、企
業が提供する製品や情報やサービスの品質水準、又は供
給側企業の有する供給品の品質達成に関する実力水準を
示す指標(尺度)を導入することにより、供給側企業は
前記調達側企業の示す調達先募集条件である品質水準指
標を自社の供給する製品や情報やサービスの品質水準指
標、又は自社の有する品質達成に関する実力水準指標と
比較して応募するか否かを判断できるようにし、応募す
る場合は自社の製造品質水準を前記品質水準指標を用い
て取引仲介者または調達側企業へ提供することにより、
供給品の販売を円滑化することである。
【0019】また、本発明の第3の目的は、取引仲介者
は応募してきた供給側企業の品質水準指標を調達側企業
の調達先募集条件とした希望品質水準指標と比較し、複
数供給側企業が応募してきた際には供給側企業間の品質
水準指標を比較することで高品質水準を有する調達先を
効率良く選定できるようにする企業間取引仲介方法を提
供することにある。
【0020】また、本発明の第4の目的は、調達側企業
が各供給側企業から送付された見積もり情報を比較検討
し、その入札企業へは結果をネットワークを通じて連絡
し、また各入札企業の評価結果は調達側企業のWebサイ
トにて公開することで、品質評価内容、基準、および入
札結果(品質評価結果)が明らかとし、品質に関して公
正な評価をしていることを示し、取引に透明性を持たせ
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の企業間取引仲介方法では、取引対象の製品
の品質水準や、製品を供給する企業の製造職場の品質水
準に基づいた商談が効率良く行えるための機能を有す
る、企業間取引の仲介を行う企業間取引仲介サイトをイ
ンターネット上に設けた。更に、この企業間取引仲介サ
イトは、製品品質を製造対象の「製品の仕様」と、製品
を製造する「製造職場の条件」とに分けて評価し、それ
ら二つの評価結果を総合して製品の品質を評価推定でき
る品質計算プログラムを、企業間取引を希望する企業へ
ネットワークを通じて提供することとした。これによ
り、企業間取引を希望する企業が、・取引対象の製造
物、サービスなどの品質を示す指標(推定不良率値)、
・企業が有する、取引対象の製造物、サービスなどの品
質達成に関する実力水準を示す指標(職場定数)、・取
引対象の製造物、サービスなどそのものが有する、高品
質実現の難度を示す指標(製品構造係数)を計算できる
ようにして、それを取引の希望条件として使えるように
した。即ち、品質計算プログラムを提供することによ
り、企業間取引において・取引対象の製造物、サービス
などの品質を示す尺度、・企業が有する、取引対象の製
造物、サービスなどの品質達成に関する実力水準を示す
尺度、・取引対象の製造物、サービスなどそのものが有
する、高品質実現の難度を示す尺度、を導入することと
した。
【0022】調達側企業は、企業間取引仲介サイトより
入手した品質計算プログラムを使って、調達製品の設計
情報を入力して、調達対象製品の製造物の製造難度を示
す指標(製品構造係数)を計算する。更に、当該の調達
側企業が希望する、調達対象製品の品質水準(不良率係
数)と調達対象製品の製造物の製造難度を示す指標(製
品構造係数)とから、前記した当該の調達側企業が希望
する、調達対象製品の品質水準(不良率係数)を実現す
るために、調達先企業が有するべき製造品質水準指標
(職場定数)を計算する。そして、該調達側企業は、該
調達側企業が取引を希望する取引対象の製品の品質を示
す指標(不良率係数)と、調達側企業が希望する、調達
対象製品の品質水準(不良率係数)を実現するために、
調達先企業(供給側企業)が有するべき製造品質水準の
指標(職場定数)を希望取引条件として、ネットワーク
を介して企業間取引仲介サイトへ送ることができる。
【0023】一方、供給側企業は、企業間取引仲介サイ
トより入手した品質計算プログラムを使って、供給側企
業の製造職場条件情報を入力して、自社の製造職場の有
する製造品質水準を示す指標(職場定数)を計算し、こ
の計算した自社の製造職場の有する製造品質水準値情報
を希望取引条件として、ネットワークを介して企業間取
引仲介サイトへ送ることができる。または、企業間取引
仲介サイトより入手した品質計算プログラムを使って、
供給側企業が製造する製品の設計情報を入力して、調達
対象製品の製造物の製造難度を示す指標(製品構造係
数)を計算し、そして供給側企業の製造職場条件情報を
入力して、自社の有する製造品質水準を示す指標(職場
定数)を計算し、それら計算した2つの指標から、供給
側企業が製造する製品の品質を示す指標(不良率係数)
を計算し、この計算した取引対象の製造物の品質を示す
指標(不良率係数)の情報を希望取引条件として、ネッ
トワークを介して企業間取引仲介サイトへ送ることがで
きる。
【0024】企業間取引仲介サイトは、調達希望企業と
供給希望企業とから希望取引条件情報を受け付ける。具
体的には、調達側企業は自分の希望する、取引対象の製
造物の品質水準(不良率係数)や供給側企業の製造品質
水準(職場定数)を条件として企業間取引仲介サイトへ
提示する。一方、供給側企業は、供給側企業が供給する
取引対象の製造物の品質を示す指標(不良率係数)や、
供給側企業の有する製造品質水準を示す指標(職場定
数)を、企業間取引仲介サイトへ提示する。
【0025】企業間取引仲介サイトは、前記受け付けた
調達希望企業の提示する取引対象の製造物の品質水準
(不良率係数)や供給側企業の製造品質水準(職場定
数)と、前記受け付けた供給側企業が供給する取引対象
の製造物の品質を示す指標(不良率係数)や、供給側企
業の有する製造品質水準を示す指標(職場定数)とを比
較して、調達希望企業の提示する条件を満たす供給側企
業を選定し調達先候補企業として、調達側企業および供
給側企業へ連絡する。
【0026】上記では、取引をしたい企業側が自ら品質
指標を計算する場合を記載したが、企業間取引仲介業者
が企業側から品質計算に必要な情報を受け付けて、該受
け付けた情報から品質水準の計算を行うこととしても良
い。
【0027】このようにすることで、調達側企業にとっ
ては、容易に、自分の希望する品質水準を有する供給側
企業と商談することが可能となる。また供給側企業にと
っても、容易に、自社の品質水準に合致する調達先募集
案件の商談が行えるようになる。また、予め、上記指標
を基に商談相手を選定できるので、迅速に商談へ移るこ
とが出来、迅速に高品質な物を調達できるようになる。
【0028】このように本発明の方法によれば、調達メ
ーカにとっては効率良く高品質の物が調達することが出
来るようになる。また供給側メーカにとっても、取引を
するための品質が与えられるので、自分の品質水準に合
致した取引に選択でき、また取引をするための品質目標
が定まり品質向上意欲が高まるなど、産業界全体として
高品質化が促進される効果がある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0030】図1に、本発明の企業間取引仲介を実現す
るための品質計算プログラムに用いた、取り引き対象の
製品の製造品質評価の考え方を示す。
【0031】製品の製造品質は、製造しようとする製品
の有する製造難度(品質達成難度)と、それを製造する
職場の品質達成に関する実力水準で決まり、また、前記
の製品の有する製造難度(品質達成難度)は、製品仕様
で決まり、一方、前記の職場の品質達成に関する実力は
職場の職場環境条件で決まることが、我々の研究から明
らかになった。
【0032】即ち、製品仕様の情報から製品の有する製
造難度(品質達成難度)を評価し、職場の職場環境条件
から職場の品質達成に関する実力水準を評価し、これら
評価結果から製品の品質水準又は製品の不良率を推定で
きることがわかった。
【0033】このことを利用して、取引対象の品質水準
による取引先選定を実現する企業間取引仲介方法を説明
する。
【0034】以下に、本発明の企業間取引仲介方法の第
一の実施例について説明する。
【0035】図2に本発明の企業間取引仲介方法を実現
する形態の概要を示す。
【0036】本発明では、インターネット上に、企業間
の取引を仲介する企業間取引仲介ウエブサイト11を設
け、企業間取引を行いたい企業と情報を送受信できるよ
うにした。企業間取引を行いたい企業は、物品や情報や
サービスを調達したい調達側企業と、物品や情報やサー
ビスを供給したい供給側企業との二つに大分されるが、
これらの企業間取引を行いたい各企業は、インターネッ
ト15を経由して企業間取引仲介ウエブサイト11に接
続して、該企業間取引仲介ウエブサイト11へ取引に関
する希望条件に関する情報を送信することができ、また
該企業間取引仲介ウエブサイト11から商談案件情報を
受信することができる。
【0037】即ち、本発明に係るネットワークを利用し
て物品や情報やサービスの企業間取り引きの仲介を行う
システムは、図2に示すように、物品や情報やサービス
の調達をしたい企業(調達側企業)より該調達側企業が
調達したい物品や情報やサービスに関する情報をネット
ワークを通じて受けつけ、また物品や情報やサービスの
供給をしたい企業(供給側企業)より、該供給側企業に
関する情報をネットワークを通じて受けつけ、該受けつ
けた各情報を基に、商談候補の案件を選定し、選定した
商談候補案件情報を、その商談の当事者である調達側企
業と供給側企業へネットワークを通じて送信する企業間
取引仲介ウエブサイト11と、調達側企業のインターネ
ット接続用端末12と、供給側企業のインターネット接
続用端末13とを、インターネット(ネットワーク)1
5で接続して広域情報検索システム(WWW(World Wi
de Web))で構成される。この広域情報検索システム
は、ネットワーク(特にインターネット)15上にハイ
パーテキストを構築し、あらゆる情報をアクセス可能と
している。従って、本発明に係る企業間取引仲介ウエブ
サイト(企業間取引仲介システム)11は、インターネ
ット15上に開設されることになる。
【0038】企業間取引仲介ウエブサイト11は企業間
取引仲介システム10を有する。図3に本発明に係る企
業間取引仲介システム10の詳細を示す。
【0039】図3に示すように、企業間取引仲介システ
ム10は、キーボード、マウス、ペン入力タブレット等
の入力手段1、ディスプレイモニター等の表示手段、印
刷手段を介しての出力手段等で構成された出力手段2
と、本発明の取引仲介処理を実行する計算手段3と、受
け取った品質評価結果データや計算手段3によって計算
された結果、企業へ提供するための品質計算プログラ
ム、等を記憶する記憶手段4a、4b、4c、4d、4
e、4f、4gと、他システムとインターネット等のネ
ットワークを通じて情報の入出力を行う通信手段5から
構成される。なお、計算手段3は、CPU32、所定の
プログラムを格納したROM31、各種データを一次格
納するRAM33、入出力インターフェース部34、お
よびバスライン35などから構成される。
【0040】企業間取引仲介システム10は、コンピュ
ータ(計算手段)3をモデムなどの通信手段5を通じて
インターネット15に接続し、取り引きをしたい企業に
対して、品質計算プログラム(取り引き対象製品の製造
品質を推定する「製品構造評価用計算プログラム」と供
給側企業の職場の供給品の品質達成に関する実力水準を
評価する「職場評価用計算プログラム」)を提供するた
めに、そして調達側企業が調達したい物品や情報やサー
ビスの情報や供給側企業に関する情報を受け付け収集し
提供するためのウェブページ(いわゆるホームページ)
を公開する。そのため、記憶手段4gには、HTML
(Hyper Text Markup Language)形式(ハイパー・テキ
スト・マークアップ・ランゲージ形式)などで記述され
た、品質計算プログラム(取り引き対象製品の製造品質
を推定する「製品構造評価用計算プログラム」と、供給
側企業の職場の供給品の品質達成に関する実力水準を評
価する「職場評価用計算プログラム」)が記憶され、ま
た記憶手段4gは、調達側企業が調達したい物品や情報
やサービスの情報や供給側企業に関する情報を受け付け
収集し提供するためのウェブページ画面に表示する文字
や図表情報、それらの配置情報を記憶している。
【0041】この情報を調達企業側、供給企業側でイン
ターネット接続用の端末12,13に組み込まれたブラ
ウザソフトによって閲覧すれば、ウエブページが出力画
面上に表示することが可能となる。
【0042】具体的には、企業間取引仲介ウエブサイト
(企業間取引仲介システム)11のコンピュータ3に接
続された記憶装置には、供給側企業の職場の供給品の品
質達成に関する実力水準を評価する職場評価用計算プロ
グラム(またはその評価)に用いる係数や定数等を格納
するデータベース4a、取り引き対象製品の製造品質を
推定する製品構造評価用計算プログラムやその評価に用
いる係数や定数等を格納するデータベース4b、調達側
企業から受け取った、調達したい物品や情報やサービス
に関する情報を記憶する調達側企業の希望取引条件情報
データベース4c、供給側企業から受け取った供給側企
業の希望取引条件情報を記憶する供給側企業の希望取引
条件情報データベース4d、企業間取引仲介ウエブサイ
ト(企業間取引仲介システム)11が選定した商談候補
案件の情報を記憶する商談候補案件情報データベース4
e、企業間取引仲介ウエブサイトで取引の仲介を受けた
い調達側企業または供給側企業の名称やIDコードなど
の登録情報を記憶しているサイト登録企業データベース
4f、企業へ提供するための品質計算プログラムを記憶
する企業提供用品質計算プログラムデータベース4gが
含まれている。
【0043】前記において、調達側企業より受け付ける
該調達側企業が調達したい物品や情報やサービスに関す
る情報とは、調達したい物品や情報やサービスに関する
仕様の情報、調達希望価格、調達希望数量、調達希望納
期、調達希望品質、調達側企業が希望する供給側企業の
有する供給品の品質達成に関する実力水準などの情報で
ある。
【0044】また、供給側企業より受けつける該供給側
企業に関する情報とは、供給可能品目、供給側企業の供
給能力に関する情報等である。また、前記供給側企業の
供給能力の情報としては、当該供給側企業が一定期間に
供給が可能な量、供給品の品質達成に関する実力水準な
どの情報である。
【0045】また、企業は、インターネット接続用端末
12または13によりインターネット15に接続するこ
とで、本発明に係る企業間取引仲介ウエブサイト(企業
間取引仲介システム)11に接続でき、そこから記憶手
段4gに蓄積されている品質計算プログラム(取り引き
対象製品の製造品質を推定する「製品構造評価用計算プ
ログラム」と供給側企業の職場の供給品の品質達成に関
する実力水準を評価する「職場評価用計算プログラ
ム」)をダウンロードにより入手したり、企業間取引仲
介ウエブサイトに登録されている調達側企業からの調達
したい物品や情報やサービスに関する情報を閲覧した
り、登録されている調達側企業や供給側企業に関する情
報を閲覧したり、商談情報を受け取ったり、あるいは、
逆にそこへ取引希望条件の情報を送信することができ
る。
【0046】また、同様に、インターネット接続用端末
13により、公開評価法提供ウエブサイト(図示せず)
に接続でき、そこから物品や情報やサービスおよびそれ
らを提供する企業の品質を評価するために公開された評
価法の情報や評価プログラムなどを入手することが可能
である。
【0047】図4に、本発明の方法による企業間取引仲
介までの処理の流れの一例を示す。以下、図4の各ステ
ップに沿って説明する。また、本発明の実施の形態にお
けるウェブ上の画面のフローを図23に示し、それぞれ
の画面の詳細を、図24〜図35に示す。これらの画面
は、調達側企業の有する端末装置12、供給側企業の有
する端末装置13、または企業間取引仲介業者の有する
端末装置の表示装置に表示される。
【0048】(ステップ1000)企業間取引仲介ウエ
ブサイト11に初めて参加する調達側企業および供給側
企業が、端末装置から企業間取引仲介ウエブサイトに企
業情報を登録するステップ:企業間取引仲介ウエブサイ
ト11に初めて参加する調達側企業および供給側企業
が、それぞれ、該調達側企業のインターネット接続用端
末12と、供給側企業のインターネット接続用端末13
を使って、企業間取引仲介ウエブサイト11に接続し、
予め企業情報を登録する。
【0049】登録する方法の例としては、企業間取引仲
介ウエブサイト11のホームページの中に、企業間取引
仲介ウエブサイトに参加したい企業が、該企業の該企業
間取引仲介ウエブサイトに登録するに当たり必要な情報
を入力して、該企業間取引仲介ウエブサイトへ送信する
ことで該企業間取引仲介ウエブサイト参加企業として登
録できる、企業間取引仲介ウエブサイトへの登録ページ
を設け、そのウエブページへ企業間取引仲介ウエブサイ
トに参加したい企業がアクセスして、登録できるように
する方法がある。その他、企業間取引仲介ウエブサイト
に参加したい企業が電子メールによって、企業間取引仲
介ウエブサイトに登録するに当たり必要な情報を該企業
間取引仲介ウエブサイトへ送信し、該情報を受信した該
企業間取引仲介ウエブサイトが登録処理を行うことで、
登録を行う方法などがある。
【0050】(ステップ1100)企業間取引仲介ウエ
ブサイトからのユーザID・パスワード発行、品質計算
プログラム提供:企業間取引仲介ウエブサイト11は、
ステップ1000で企業情報を登録した企業に対して
は、ユーザIDとパスワードを発行し、企業から受け付
けた登録情報と共に、企業間取引仲介ウエブサイト11
の企業間取引仲介システム10に設けた企業間取引仲介
サイト登録企業情報データベース4fに記憶する。そし
て、該企業情報を登録した企業へ該ユーザIDとパスワ
ードの情報をネットワークを通じて提供する。提供方法
としては、電子メールを使って提供する方法、企業間取
引仲介ウエブサイトの画面上で提供する方法などがあ
る。いずれの方法によっても、登録された調達側企業ま
たは供給側企業は、当該企業間取引の会員となることが
できる。
【0051】また、企業間取引仲介ウエブサイト11
は、ステップ1000で企業情報を登録した企業に対し
てネットワークを通じて品質計算プログラムを提供す
る。提供する品質計算プログラムは、取り引き対象製品
の製造品質を推定する「製品品質計算プログラム」と供
給側企業の職場の供給品の品質達成に関する実力水準を
評価する「職場品質計算プログラム」であり、企業間取
引仲介ウエブサイト11の企業間取引仲介システム10
に設けたデータベース4gに記憶されている。
【0052】品質計算プログラムの提供方法としては、
企業間取引仲介ウエブサイトのウエブページの画面上
に、品質計算プログラムのダウンロードボタンを設けて
おき、品質計算プログラムを使用したい企業が企業間取
引仲介ウエブサイトのウエブページに接続して、品質計
算プログラムのダウンロードボタンを押す(マウスでク
リックする)ことで、品質計算プログラムが品質計算プ
ログラムを使用したい企業の接続端末であるコンピュー
タに送信する方法がある。この場合は、企業側のコンピ
ュータに品質計算プログラムをインストールして使用す
る。
【0053】また、品質計算プログラムの他の提供方法
として、企業間取引仲介ウエブサイトのウエブページ上
で、品質計算プログラムを利用できるようにする方法が
ある。この場合、品質計算プログラムを使用したいとき
には、会員企業はその都度企業間取引仲介ウエブサイト
のウエブページに接続して、計算に必要な情報をウエブ
ページ上で入力して企業間取引仲介ウエブサイトへ送信
することで、企業間取引仲介ウエブサイトの企業間取引
仲介システムに記憶されている品質計算プログラムによ
り該入力情報を基に品質計算が行われ、計算結果が企業
間取引仲介ウエブサイトのウエブページ上に表示される
というもので、企業間取引仲介ウエブサイトがASP
(Application Service Provider;;アプリケーション
・サービス・プロバイダ)として品質計算プログラムを
提供する方法である。
【0054】(ステップ1200)企業間取引仲介ウエ
ブサイト登録した企業のユーザID・パスワード情報の
受け取り:企業情報を登録した企業は、企業間取引仲介
ウエブサイトから、企業間取引仲介ウエブサイトへ参加
するためのユーザID・パスワードの情報を受け取り、
それらを用いて当該サイトにアクセスでき、会員として
取引の仲介サービスを受けられることになる。
【0055】(ステップ1300)企業間取引仲介ウエ
ブサイト登録した企業の品質計算プログラムの使用権入
手:企業間取引仲介ウエブサイトに登録した企業が品質
計算プログラムの使用権を入手する形態としては、上記
ステップ1100にて説明したように、企業間取引仲介
ウエブサイトから当該品質計算プログラムをダウンロー
ドしてプログラムそのものを入手して使用できるように
する形態と、企業間取引仲介ウエブサイトのウエブペー
ジ上で品質計算プログラムを使用できるようにする形態
などがある。
【0056】ここで、使用権とは、ASPの提供する品
質計算プログラムを使用する権利を含み、使用する時間
の制限や、後述する取引対象の品種や品目に限定する制
限付きの使用権とすることもできる。
【0057】(ステップ1400)調達側企業が品質計
算プログラムにより、取引先(供給側企業)の有する品
質達成に関する実力水準の希望値(基準値)を計算する
ステップ:調達側企業は、使用権を入手した取り引き対
象製品の製造品質を推定する「製品構造評価用計算プロ
グラム」を使って調達希望製品の仕様に関する情報と希
望品質の情報とを入力して(図18,19に入力画面例
を示す)、調達側企業が希望する品質水準の製品を供給
するために供給側企業の有すべき供給品の品質達成に関
する実力水準の指標を計算する。「製品構造評価用計算
プログラム」の詳細については後述する。
【0058】(ステップ1500)供給側企業が品質計
算プログラムにより、自社の有する品質達成に関する実
力水準を計算(自己評価)するステップ:供給側企業は
使用権を入手した、供給側企業の職場の供給品の品質達
成に関する実力水準を評価する「職場評価用計算プログ
ラム」を使って、供給側企業の供給品の製造職場の職場
環境条件を入力し(図12に入力画面例を示す)、当該
供給側企業の供給品の製造職場の有する供給品の品質達
成に関する実力水準の指標を計算する。「職場評価用計
算プログラム」の詳細については後述する。
【0059】(ステップ1600)調達側企業および供
給側企業が取引希望条件を企業間取引仲介ウエブサイト
に送信するステップ:調達側企業は、ステップ1400
にて計算した、取引を希望する供給側企業の有すべき供
給品の品質達成に関する実力水準の指標の情報を、調達
したい製品に関する条件情報の一つとして企業間取引仲
介サイト11へ送信する。
【0060】ここで、まず、調達側企業は、図24に示
すウェブ上の入力画面において、先に取得したユーザ名
とパスワードを用いて企業間取引仲介サイト11へ接続
する(図23(1))。そして、図25に図示する会員
用トップページにおいて、「調達希望登録へ」を選択し
(図23(2))、図26に示す調達希望登録画面に移
る。
【0061】図26では、調達側企業が、カスタム品を
調達希望する例を示している。調達側企業の端末では、
カスタム品の品種「基板ASSY」、品名「カスタム
品」をプルダウンメニューにより選択し、具体的品名と
して「電極基板ASSY」を個別入力する。本実施の形
態では、上記の入力情報に加えて当該調達したい物品等
に関する情報である調達希望数量、調達希望納期、調達
希望単価及び、先に(ステップ1400)で演算出力し
た希望品質水準である製造品質水準(サプライヤの職場
品質水準の指標値)を入力している。ここで、調達品が
汎用品の場合は、希望品質水準としては納入品品質水準
(モノの品質水準の指標値)が入力されることとなる。
【0062】従来の電子商取引においては、製品品質の
具体的基準値を供給側企業の「職場環境」又は「供給
品」に求めることができなかったが、本実施の形態によ
れば、具体的基準値を供給側企業に要求可能で、その結
果、製品品質の具体的基準値を考慮した上で供給側企業
の絞り込み、または選定を行うことができる。尚、ここ
では「基板ASSY」は、カスタム品の分類として扱う
ものとする。汎用品の分類の場合(品種:ファスナ等)
は、品番も入力することができる。
【0063】一方、供給側企業は、ステップ1500に
て計算した当該供給側企業の供給品の製造職場の有する
供給品の品質達成に関する実力水準の指標の情報を、供
給側企業に関する情報の一つとして企業間取引仲介サイ
ト11へ送信する。
【0064】ここで、まず、上述の調達側企業の場合と
同様に、ユーザ名とパスワードを用いて企業間取引仲介
サイト11へ接続する。その後、図25に示す会員用ト
ップページにおいて、「サプライヤ供給希望登録へ」を
選択し(図23(2))、図27にに示すサプライヤ供
給希望登録画面に移る。
【0065】図27では、供給側企業(サプライヤ)
が、カスタム品である品種「基板ASSY」の品種「電
極基板ASSY」について供給を希望する場合を示して
いる。ここで、供給側企業が入力する情報(供給側企業
に関する情報)は、供給能力値又は供給能力範囲、納入
リードタイム、及び先の(ステップ1500)で演算出
力した供給側企業の品質達成に関する実力水準(供給品
品質水準)であるが、その他に供給希望価格等も入力し
ても本発明の範囲内である。
【0066】このように、ある品種、品目について供給
側企業の品質実力水準を具体的数値として取引の条件と
することができるので、品質能力の高い供給側企業とし
ては品質能力を客観的基準としての売り込み材料とする
ことができる。
【0067】(ステップ1700)企業間取引仲介ウエ
ブサイトが調達側企業および供給側企業からの取引希望
条件を受け付けるステップ:企業間取引仲介ウエブサイ
ト11は、調達側企業から、取引を希望する供給側企業
の有すべき供給品の品質達成に関する実力水準の指標の
情報を含む、調達したい製品に関する条件情報を取引希
望条件として受け付け、企業間取引仲介ウエブサイトの
企業間取引仲介システム10に設けた調達側企業の希望
取引条件情報データベース4cに記憶する。
【0068】一方、供給側企業から、当該供給側企業の
供給品の製造職場の有する供給品の品質達成に関する実
力水準の指標の情報を含む、供給側企業に関する情報を
取引希望条件として受け付け、企業間取引仲介ウエブサ
イトの企業間取引仲介システム10に設けた供給側企業
の希望取引条件情報データベース4dに記憶する。
【0069】これらの処理は、図26や図27の登録ボ
タンをマウス等でクリックすることで、調達側企業又は
供給側企業の有する端末装置からネットワークを介して
送信され、データベース4c又は4dに登録される。
【0070】図28〜図32は、企業間取引仲介ウェブ
サイト11での表示手段における表示例を示す。
【0071】図28及び図29は、調達側企業が入力し
送信した調達したい物品等に関する情報のリストであ
り、リストNo.1に先に調達側企業の端末からネット
ワークを介して送信された品種「基板ASSY」に関す
る情報が登録されていることを示す(図23(5)−1
〜2)。
【0072】また図30乃至図32は、供給側企業が入
力し送信した供給したい物品等に関する情報のリストで
あり、それぞれ汎用品の分類で見たリストと、カスタム
品の分類で見たリストを示す(図23(6)−1〜
3)。図31では、品種「ファスナ」、品名「クラン
プ」の検索条件下、クランプA300等の品目が抽出さ
れた表示画面例が示されている。また、図32では、品
種「基板ASSY」品目「電極基板ASSY」により検
索処理を行った結果、「基板ASSY」の「電極基板A
SSY」を供給するサプライヤのAD社、EG社等が抽
出された表示画面例が示されている。品種はこれ以外
に、モールド品、プレス品等の種別で検索することもで
きる。
【0073】本実施の形態では、上記のように品種や品
目での検索ができるが、これは企業間取引仲介サイト側
が主体となって検索する場合だけでなく、調達側企業が
多種多様な供給品の中から、自己が調達を求める品種・
品目を条件に抽出作業を行う場合も同様に実現できる。
【0074】(ステップ1800)企業間取引仲介ウエ
ブサイトが調達側企業の希望取引条件条件を満たす供給
側企業を選定するステップ:企業間取引仲介サイト11
の企業間取引仲介システム10は、まず、商談候補案件
を選定する対象として、ある調達側企業より受けつけた
調達したい製品や部品に関する条件情報(以下、調達先
募集条件情報と呼ぶ)を調達側企業の希望取引条件情報
データベース4cの中から選び出し、その選び出した調
達先募集条件情報と、供給側企業の希望取引条件情報デ
ータベース4dに記憶している、供給側企業より受けつ
けた供給側企業に関する情報とを比較し、前記の調達先
募集条件情報を満たす供給側企業を選び出す。具体的に
は、下記の条件を満たす供給側企業を選定する。 ・供給側企業が、調達側企業の調達したい対象の製品種
類を供給対象としているか。 ・調達側企業の調達したい量を供給側企業が供給可能
か。 ・供給側企業の製造職場の有する供給品の品質達成に関
する実力水準が、調達側企業の希望する基準を満たして
いるか。
【0075】例えば、調達側企業が調達したい製品が板
金プレス品であれば、供給側企業の中から板金プレス品
を供給品に指定している供給側企業を選び出す。あるい
は、調達側企業が調達したい製品が電気機器の組立品で
あれば、供給側企業の中から電気機器の組立品を供給品
に指定している供給側企業を選び出す、というように製
品分類や製品名を利用して供給側企業を絞りこむことも
できる。
【0076】ここで、本発明の企業間取引仲介方法で
は、品質水準に関する供給側企業の絞りこみにおいて、
調達側企業から受けつけた該調達側企業が「製品構造評
価用計算プログラム」によって計算した該調達側企業の
希望する「供給側企業の製造職場の有する供給品の品質
達成に関する実力水準の基準値」を示す指標と、供給側
企業から受けつけた、該供給側企業が「職場評価用計算
プログラム」によって計算した、該供給側企業の「供給
品の製造職場の有する供給品の品質達成に関する実力水
準」を示す指標とを比較して、前記該調達側企業の希望
する「供給側企業の製造職場の有する供給品の品質達成
に関する実力水準の基準値」を満たす、「供給品の製造
職場の有する供給品の品質達成に関する実力水準」を有
する供給側企業を選定する。
【0077】選定方法としては上記の方法に限定される
ことはなく、品質条件に加えて納期条件やコスト条件を
考慮したりする方法でも本発明の範囲内である。またそ
れらの品質、納期、コストの条件に優先順位に応じた重
み付け係数を設定し、取引条件としての総合指標値を算
出し、当該値に基づいて選定することもできる。これら
の重み付け係数は、調達側企業が個別に設定することが
できる。
【0078】選定された結果の一例を図34に示す(図
23(8))。図34では、クランプについて調達側企
業「日立」の調達先募集条件に合った供給側企業(サプ
ライヤ)A、C、Kの3社が選定されている。ここでの
マッチング処理は、企業間取引仲介サイト11の企業間
取引仲介システム10が所定の期間に受付けた調達側企
業からの情報、供給側からの情報に基づいて自動的に行
う場合や、調達側企業が、希望品種・品目について当該
サイトにアクセスした際に、調達側企業が主体となって
選定(抽出)処理を実行する場合もある。
【0079】このようにして、企業間取引仲介サイト1
1の企業間取引仲介システム10は、調達側企業の希望
する条件を満たす供給側企業を選び出す。
【0080】次いで、企業間取引仲介システム10は、
前記選び出した供給側企業を特定する情報(ID情報
等)を、対象の調達先募集条件情報を特定する情報と共
に、該システムに設けた商談候補案件情報データベース
4eに記憶する。
【0081】(ステップ1900)企業間取引仲介サイ
トが、調達側企業の希望取引条件を調達先募集情報とし
て、選定した供給側企業へ提供するステップ:企業間取
引仲介システム10は、商談候補案件情報データベース
4eより、ステップ1800で選定した供給側企業を特
定する情報と、対象の調達先募集条件情報を特定する情
報とを取り出す。次いで、前記取り出した情報に基づ
き、選定した供給側企業と対象の調達先募集条件情報を
特定し、該特定した供給側企業へ、該特定した調達先募
集条件情報を調達先募集情報として、ネットワーク15
を通じて提供する。
【0082】提供方法の例としては、企業間取引仲介サ
イト登録企業情報データベース4fより、供給側企業を
特定する情報に基づき、該当する供給側企業の連絡先
(電子メールアドレス)の情報を入手して、電子メール
を使って提供する方法がある。
【0083】提供方法の他の例としては、ステップ18
00で選定した供給側企業が企業間取引仲介システム1
0の調達側企業の希望取引条件情報データベース4cに
アクセスできるようにし、該調達側企業の希望取引条件
情報データベース4cに記憶された対象の調達先募集条
件情報を入手できるようにする方法がある。この際、事
前に供給側企業へは、電子メール等により、提供する調
達先募集条件情報があることを連絡することが望まし
い。また、この提供方法の場合、調達先募集条件情報を
入手しようとする企業が、ステップ1800で選定した
供給側企業であることを企業のID情報やパスワード情
報等により事前に判定し、該調達先募集条件情報を入手
しようとする企業がステップ1800で選定した供給側
企業である場合のみ、前記の対象の調達先募集条件情報
を入手できるようにすることが望ましい。
【0084】本実施の形態の更に具体的な例としては、
企業間取引仲介サイト11のウエブページの中に調達先
募集条件情報を入手するためのページを設けて、そのペ
ージに企業のID情報やパスワード情報を入力し企業間
取引仲介システムへ送信できるようにしておき、企業間
取引仲介システムが該送信された企業のID情報やパス
ワード情報を基に、商談候補案件情報データベース4e
より、該当する供給側企業へ提供するべき調達先募集条
件情報を特定する情報を選び出し、該選び出した調達先
募集条件情報を特定する情報を基に、調達側企業の希望
取引条件情報データベース4cより該供給側企業へ提供
するべき調達先募集条件情報を特定し、該特定した調達
先募集条件情報をウエブページ上に表示する方法があ
る。
【0085】(ステップ2000)供給側企業が企業間
取引仲介サイトより、調達先募集情報を受け取るステッ
プ:ステップ1800で企業間取引仲介サイト11によ
って選定された供給側企業は、企業間取引仲介サイト1
1から調達先募集情報を、ステップ1900に記した提
供方法などによりネットワーク15を通じて入手する。
【0086】(ステップ2100)供給側企業が企業間
取引仲介サイトへ取引希望の連絡をするステップ:企業
間取引仲介サイト11より調達先募集情報を受け取った
供給側企業は、該調達先募集情報の内容を検討し、該調
達先募集に応募するか否かを決定し、応募する場合に
は、該調達先募集に対して取引を希望することを、企業
間取引仲介サイト11へネットワーク15を通じて連絡
する。
【0087】連絡方法の例としては、企業間取引仲介サ
イト11へ電子メールを使って提供する方法がある。ま
た、連絡方法の他の例としては、企業間取引仲介サイト
11のウエブページに中に、当該供給側企業に提供され
た調達先募集条件情報に対して応募するか否かを連絡す
るための機能を設ける方法がある。これは例えば、前記
ステップ1900の説明において示した例である調達先
募集条件情報を提供するウエブページにおいて、提供さ
れた一つ一つの調達先募集条件情報に対して、応募する
際に押す「応募ボタン」を設けておき、それを対象の供
給側企業が押すことで、その調達先募集に応募すること
が企業間取引仲介システム10へ送信されるようにして
おくことで実現できる。
【0088】(ステップ2200)企業間取引仲介サイ
トが、調達先候補企業を受付け、調達先候補企業の情報
を商談情報として、該当調達希望企業へ提供するステッ
プ:企業間取引仲介サイト11の企業間取引仲介システ
ム10は、ステップ2100において該調達先募集に対
して取引を希望することを連絡してきた供給側企業を、
当該調達側企業の調達先候補企業として受け付け、該調
達先候補企業とした供給側企業に関する情報を該当する
調達側企業へネットワークを通じて提供する。
【0089】調達側企業へ調達先候補企業とした供給側
企業に関する情報の提供方法の例としては、電子メール
を使って提供する方法がある。この場合、企業間取引仲
介システム10は、ステップ2100において該調達先
募集に対して取引を希望することを連絡してきた供給側
企業を、当該調達側企業の調達先候補企業として受け付
け、その企業を特定する情報(ID情報など)をRAM
33に一次記憶し、該調達先候補企業とした供給側企業
に関する情報を、企業間取引仲介サイト登録企業情報デ
ータベース4f、供給側企業の希望取引条件情報データ
ベース4d、より選び出して、該選び出した調達先候補
企業とした供給側企業に関する情報を、該当する調達側
企業へ電子メールに記載また添付して提供する方法など
がある。尚、上記でRAM33に一次記憶した、調達先
募集に対して取引を希望することを連絡してきた供給側
企業、即ち調達先候補企業を特定する情報は、商談候補
案件情報データベース4eに記憶することが望ましい。
この際、ステップ1800で商談候補案件情報データベ
ース4eで既に記憶した、対象の調達先募集条件情報を
特定する情報と、その調達先募集条件に合致する供給側
企業を特定する情報に関連付けて記憶する。
【0090】調達側企業へ調達先候補企業とした供給側
企業に関する情報の提供方法の他の例としては、企業間
取引仲介サイト11のウエブページ中に、調達側企業向
けに調達先候補企業の情報を入手するためのページを設
ける方法がある。具体的には、調達側企業が、ウエブペ
ージ上でその企業のID情報やパスワード情報を入力し
企業間取引仲介システム10へ送信できるようにしてお
き、企業間取引仲介システム10は該送信された調達側
企業のID情報やパスワード情報を基に、調達側企業を
特定し、そこへ提供するべき調達先募集条件情報を特定
する情報と、その調達先募集条件情報を特定する情報に
関連付けて記憶されている調達先候補企業を特定する情
報とを、商談候補案件情報データベース4eより選び出
し、該選び出した情報を基に、調達側企業の希望取引条
件情報データベース4cより提供するべき調達先募集条
件情報を選び出し、また、企業間取引仲介サイト登録企
業情報データベース4fと供給側企業の希望取引条件情
報データベース4dより調達先候補企業とした供給側企
業に関する情報を選び出し、該選び出した情報を前記ウ
エブページ上に表示する、というものである。
【0091】(ステップ2300)調達側企業が商談情
報を受け取るステップ:上記ステップ2200において
説明したような方法によって、調達側企業は、該調達側
企業が企業間取引仲介サイト11に提出した調達先募集
条件情報に対する調達先候補企業に関する情報を商談情
報として、ネットワーク15を通じて企業間取引仲介サ
イト11より入手する。
【0092】図35は、調達側企業である「日立」の端
末の表示画面の一例である。ここでは、サプライヤA、
C、Kともに、(ステップ2100)において日立との
取引を希望した結果であることを示している。
【0093】尚、(ステップ1900)から(ステップ
2100)は、供給側企業の取引の意志を確認するため
のステップであり、本発明の実施の形態おいて必ずしも
必要なステップではない。
【0094】(ステップ2400)調達側企業が商談先
を決定し、商談を開始するステップ:調達側企業は、ス
テップ2300において入手した調達先候補企業の情報
を基に、商談を行うか否かを決定する。商談を行う場
合、商談をする調達先候補企業である供給側企業を一つ
以上決定し、その企業と電子メールなど使い連絡をと
り、商談を開始する。
【0095】以上により、本発明に係る企業間取引仲介
方法を実現するシステムが構築されることになる。
【0096】次に、本発明に係る企業間取引仲介方法を
実現するための、品質計算プログラムについて詳細を説
明する。
【0097】本発明に係る品質計算プログラムは、企業
間取引仲介サイトの企業間取引仲介システム10である
コンピュータにインストールされて使用される場合と、
企業間取引仲介サイトに参加する企業の有するコンピュ
ータにインストールされて使用される場合とがあるが、
いずれにしても、本発明に係る品質計算プログラムがイ
ンストールされた場合は、品質計算プログラムによる品
質評価装置としては、図7に示すような装置構成とな
る。構成の詳細は後述する。
【0098】本発明に係る品質計算プログラムは、供給
側企業の職場の供給品の品質達成に関する実力水準を評
価する「職場品質計算プログラム」と、引き対象製品の
製造品質を推定する「製品品質計算プログラム」とがあ
る。それらについて説明する。
【0099】まずは、「職場品質計算プログラム」にお
ける、評価の実施の形態について図面を用いて説明す
る。
【0100】本発明に係る製造職場の評価手法を用いて
定量評価することによって、不良の実績データが無くと
も職場の不良の起こし易さ(不良発生度:不良発生率)
を推定できることにある。即ち、本発明は、製造職場の
評価手法を用いて定量評価すれば、不良の実績データと
ほぼ一致することを見出したことにある。
【0101】製造職場の不良起こし易さ(不良発生
度)、即ち製造職場の実力としては、[不良発生抑制
力]×[不良発生時対処力]×[不良検出力]で表わす
ことができる。
【0102】[不良発生抑制力]は、不良品を製造しな
いという職場の力であり、図5において不良作り込み度
=(ab)/(AB)で表わすことが可能となる。[不
良発生時対処力]は、不良品が発生してしまったとき、
不良対処時間をできるだけ短くして不良品を発生しない
ようにする職場の力であり、図5において不良発生時か
ら対処完了時までの間の不良対処時間度合で表わすこと
が可能となる。[不良検出力]は、製造職場からその後
工程の職場に不良品を送り込まないように不良品を検出
(摘出)できる職場の力であり、図5において不良摘出
度=(ab’)/(ab)で表わすことが可能となる。
【0103】そこで、基準の製造作業(組立作業の場
合、基準組立作業は例えば最も単純な下移動作業とす
る。)に対する[不良発生抑制力]×[不良発生時対処
力]×[不良検出力]を算出することによって、製造職
場の実力を評価することが可能となる。
【0104】ところで、製造職場は、製造作業を行う作
業者、該作業者を監督(マネージメント)する監督者、
製造作業に使用する工具・治具や製造ライン設備等の製
造設備、および作業者等が存在する気温、湿度、明る
さ、騒音などの職場環境で形成される。従って、製造職
場における不良発生要因(不良発生カテゴリ)として
は、製造作業者に関するもの、製造設備に関するもの、
製造ラインスピードや生産ロット数/単位時間等の製造
条件に関するもの、製造物理的環境に関するもの、およ
び製造職場のマネージメントに関するもの等に分類され
ることが我々の研究から明らかになった。
【0105】しかしながら、これら製造職場における不
良発生要因と、[不良発生抑制力である不良作り込み
度]、[不良発生時対処力である不良対処時間度合]、
[不良検出力である不良摘出度]との対応を取ることが
できない。そこで、[不良発生抑制力である不良作り込
み度]、[不良発生時対処力である不良対処時間度
合]、[不良検出力である不良摘出度]との対応を取る
ことができる職場条件不良影響項目に細分類する必要が
ある。
【0106】製造作業者に関する細分類された職場条件
不良影響項目(評価要素)としては、製造作業者の出勤
率、製造作業者の性質や能力、製造作業者の作業熟練
度、製造作業者への作業指示体制等がある。
【0107】製造設備に関する細分類された職場条件不
良影響項目(評価要素)としては、設備の性能や信頼
性、設備についての保守を含む管理体制、設備に対する
担当者の決定度合等がある。
【0108】製造条件に関する細分類された職場条件不
良影響項目(評価要素)としては、製造ラインスピー
ド、生産ロット数/単位時間等の生産形態がある。
【0109】製造物理的環境に関する細分類された職場
条件不良影響項目としては、気温、湿度、明るさ、騒音
等の物理的環境がある。
【0110】製造職場のマネージメントに関する細分類
された職場条件不良影響項目(評価要素)としては、作
業者への教育・訓練、作業者への作業指示・配分、不良
発生時対処方法、作業チェック方法等がある。
【0111】以上説明したように、細分類された職場条
件不良影響項目(評価要素)を設定することによって、
図6に矢印で示すように、[不良作り込み度]、[不良
対処時間度合]、[不良摘出度]との相関をとることが
可能となり、予め、これら各項目毎に、基準製造作業
(組立作業の場合、基準組立作業は例えば最も単純な下
移動作業とする。)に対する基準レベル(例えば最も不
良を発生しない高いレベル)における不良発生度係数で
ある不良作り込み係数、不良摘出度係数、不良対処時間
係数、および項目間相対的重み係数からなる職場評価用
データベース4a1(図7に示す。)を用意しておくこ
とによって、製造職場の不良起こし易さ(不良発生
度)、即ち製造職場の実力を推定することが可能とな
る。即ち、細分類された職場条件不良影響項目を設定す
ることによって、これら各項目毎に、基準製造作業に対
する[不良作り込み度]、[不良対処時間度合]、[不
良摘出度]との相関を示す基準レベルにおける不良発生
度係数である不良作り込み係数、不良摘出度係数、不良
対処時間係数、および項目間相対的重み係数を決めてお
くことが可能となる。なお、項目間相対的重み係数は、
不良発生度係数の中に盛り込むことも可能である。
【0112】なお、職場評価用データベースの作り方と
して、代表する製造職場において実測される職場条件不
良影響項目毎のレベルに応じた基準製造作業に対する不
良発生度度である不良作り込み度、不良摘出度、および
不良対処時間度合を基に、職場条件不良影響項目毎の基
準レベルにおける不良発生度係数である不良作り込み係
数、不良摘出度係数、不良対処時間係数、および項目間
相対的重み係数を算出すればよい。当然、代表する製造
職場における不良起こし易さ(不良発生度)、即ち実力
を示す不良発生度合計、および職場不良率も実測される
ことになる。
【0113】このように、代表する製造職場における実
測値に基いて職場評価用データベースを作って用意して
おくことによって、様々な製造職場において職場条件不
良影響項目毎のレベルを入力するだけでその製造職場に
おける実力(不良発生度合計、および職場不良率)を評
価推定することが可能となる。これも、代表する製造職
場以外の複数の製造職場において実測値と推定値とがほ
ぼ一致することが発明者等によって確認できているから
である。
【0114】以上説明したように、様々な製造職場にお
いて職場条件不良影響項目毎のレベルを入力するだけで
その製造職場における実力(不良発生度合計、および職
場不良率)を評価推定することが可能となり、この推定
された製造職場の実力を図7に示す製品構造評価用デー
タベース(作業対象評価用データベース)4b1内の職
場定数(各製造職場の製造作業の信頼性の実力を示す指
標)として登録することによって、特開平10−334
151号公報に記載されているようにその製造職場にお
いて製造(例えば組立)する製品の不良率を推定するこ
とが可能となる。
【0115】次に、本発明に係る様々な製造職場におい
て職場条件不良影響項目毎のレベルを入力するだけでそ
の製造職場における実力(不良発生度合計、および職場
不良率)を評価推定する方法の実施例について説明す
る。
【0116】図7は、本発明に係る製造職場における実
力(不良発生度合計、および職場不良率)を評価推定す
る職場評価部10aおよびその製造職場における製品も
しくは製品の部分品を製造する際の不良率を推定する製
品評価部(製造作業対象評価部)10bの一実施例を示
す構成図である。以下は、製造として組立して製品を製
造する場合について説明する。なお、製造職場における
製品もしくは製品の部分品を製造する際の不良率を推定
する製品評価部10bについては、特開平10−334
151号公報に記載されているため、簡単に説明する。
【0117】本発明に係る品質計算プログラムは、企業
間取引仲介サイトの企業間取引仲介システム10である
コンピュータにインストールされて使用される場合と、
企業間取引仲介サイトに参加する企業の有するコンピュ
ータにインストールされて使用される場合とがあるが、
いずれにしても、本発明に係る品質計算プログラムがイ
ンストールされた場合は、品質計算プログラムによる品
質評価装置としては、図7に示すような装置構成とな
る。
【0118】具体的には、一般的なコンピュータシステ
ムに、品質計算を行うためのデータベースである製品構
造評価用データベース4aと製造職場評価用データベー
ス4bが追加されることになり、バス35に接続された
CPU32、所定のプログラムを記憶したROM31、
および各種データを一時記憶するRAM33等で構成さ
れる計算手段3と、該計算手段3にインターフェース3
4を介して接続された入力手段1、表示手段2、記憶装
置4、および出力手段5bとから構成される。入力手段
1は、部品の組付作業時の組付動作の情報1b1、組付
部品及び被組付品の性質情報1b2、チェック工程有無
の情報1b3、および製造職場名の情報1b4、並びに
製造職場を評価する時の製造職場条件情報1a等を入力
することができるように、キーボードやマウスや記録媒
体やネットワーク等から構成される。表示手段2は、入
力手段1で各種の情報を入力するための入力用画面を表
示したり、製造職場の評価結果(診断結果および改善ア
ドバイス等)を表示したり、製品構造(製造作業対象)
の評価結果(製品の不良率、不良現象、および製造コス
ト等)を表示したりすることができるように構成され
る。記憶装置4は、製造職場評価用データベース4a
1、製造職場評価用計算プログラム4a2、および製造
職場評価用入出力制御プログラム4a3を格納した製造
職場評価用記憶部分4aと、製品構造評価用データベー
ス4b1、製品構造評価用計算プログラム4b2、およ
び製品構造評価用入出力制御プログラム4b3を格納し
た製品構造評価用記憶部分4bとで構成される。出力手
段5は、製造職場の評価結果や製品構造の評価結果を出
力できるように、表示手段2とは別に設けられた記録媒
体やネットワーク等で構成される。更に、品質計算プロ
グラムによる品質評価装置は、設計システム20をネッ
トワークまたは記録媒体等で接続し、製造する製品の設
計データを入力できるように構成される。
【0119】以上説明したように、本発明に係る品質計
算プログラムによる品質評価装置100は、機能的に
は、大きく、製造職場の有する不良発生度を評価処理す
る職場評価部100a(図9に示す。)と、製造職場で
製造する製品の不良発生度評価をする製品評価部100
b(図17に示す。)とから構成されている。ところ
で、本発明の品質計算プログラムでは、職場評価部10
0aだけで、職場評価を行うことができるが、機能的
に、製品評価部100bとつないで、職場評価部100
aによる製造職場の不良発生度の評価情報と、製品評価
部100bによる製品の不良発生度評価とを用いること
によって、ある製品をある製造職場で製造したときの具
体的な不良率を推定することが可能となる。
【0120】このことを利用して、調達側企業は、製品
評価部100bを用いて調達しようとする製品の有する
不良発生度評価を行い、その製品の希望品質、即ち希望
する不良率を決めることで、該希望する不良率を満たす
ことのできる職場の不良発生度の評価指標の下限値が計
算できる。これにより、調達側企業は、本発明の品質計
算プログラムを用いることで、調達したい製品の希望品
質、即ち希望する不良率と、それを満たすことの出来る
供給側企業の品質達成に関する実力値である「職場の不
良発生度の評価指標の下限値」を計算でき、希望取引条
件として提示できるようになる。
【0121】一方、供給側企業は、本発明の品質計算プ
ログラムの職場評価部100aにより、該供給側企業の
製造職場の有する品質達成に関する実力値である「職場
の不良発生度の評価指標」を計算でき希望取引条件とし
て提示できるようになる。
【0122】本発明に係る品質計算プログラムによる品
質評価装置100は、上記した様々な製造職場条件の中
から、特に不良発生度に影響のある条件項目(職場条件
不良影響項目)を多数選定して、該選定した職場条件不
良影響項目毎に、該職場条件の基準レベルに対して、製
造職場の有する不良発生度にどの程度影響するのか、そ
の影響する不良発生度の大きさを示す値(「不良作り込
み係数」、「不良摘出度係数」、「不良対処時間係数」
からなる「不良発生度係数」および「項目間相対的重み
係数」)を定めて職場評価用データベース4a1として
記憶しておき、そして、計算手段3は、入力手段1によ
って入力された様々な職場条件の中から多数の職場条件
不良影響項目の各々に対する評価対象の職場はどの程度
のレベルであるかの情報を基に、各々の職場条件不良影
響項目の当該職場の基準レベルに対して設定されている
「不良発生度係数」および「項目間相対的重み係数」を
読み出して、該読み出した各「不良発生度係数」および
「項目間相対的重み係数」により、多数の職場条件不良
影響項目に亘る評価対象製造職場の不良発生度および不
良率を計算し、記憶装置4の製品構造評価用データベー
ス4b1の職場定数の領域に登録する。
【0123】予め、記憶装置4の職場評価用記憶部分4
aの職場評価用データベース4a1としては、図8に示
すように、製造職場における不良発生要因(不良発生カ
テゴリ)の情報60と、該不良発生要因を細分類した職
場条件不良影響項目の内容を記述する情報(複数の職場
水準(レベル)毎の職場状態を記述する情報63も含
む)62、63と、各職場条件不良影響項目に対して設
定された基準の製造作業に対する基準レベル(例えばレ
ベル1)における「不良作り込み係数」65a、「不良
摘出度係数」65b、「不良対処時間係数」65cから
なる「不良発生度係数」65および「項目間相対的重み
係数」64の情報と、製造職場における少なくとも不良
発生要因毎、もしくは細分類した職場条件不良影響項目
毎に不良発生度が著しく悪い場合の改善(対策)アドバ
イス等を情報66から構成されたものが用意されてい
る。
【0124】図8に示す例では、評価カテゴリ1(製造
作業者)に関する細分類された職場条件不良影響項目
(No.1)としては、製造作業者の出勤率を示し、評
価カテゴリ2(製造設備)に関する細分類された職場条
件不良影響項目(No.8)としては、設備の担当者の
決定を示し、評価カテゴリ4(製造物理的環境)に関す
る細分類された職場条件不良影響項目(No.13)と
しては、明るさ(照度)を示している。
【0125】そして、各職場条件不良影響項目62に対
して基準レベル(例えばレベル1(レベルが高い))を
基準にして複数のレベル(職場水準)63が設定され
る。例えば、職場条件不良影響項目「出勤率」に対して
は、レベル1(レベルが高い)が「出勤率97%以
上」、レベル2(中)が「出勤率90%以上97%未
満」、レベル3(低い)が「出勤率90%未満」という
ように3つの職場水準が設定される。例えば、職場条件
不良影響項目「設備の担当者」に対しては、レベル1が
「すべてきまっている」、レベル2が「決まっている
(全設備の90%以上)」、レベル3が「決まっている
(全設備90%未満)」というように3つの職場水準が
設定される。例えば、職場条件不良影響項目「照度
(L)」に対しては、レベル1が「L≧1000l
x」、レベル2が「1000lx>L≧600lx」、
レベル3が「600lx>L」というように3つの職場
水準が設定されている。このように、図8の例では各職
場条件不良影響項目毎の職場水準63をレベル1〜3の
3段階に設定しており、レベル1が最も不良が起きにく
い職場状態に該当し、レベル3が最も不良が起きやすい
職場状況に該当し、レベル2はレベル1とレベル3の中
間レベルの不良の起こし易さをもつ職場状態に該当す
る。設定する職場水準は少なくとも、その職場状態に該
当するか否かを示すための2水準は必要であるが、上限
は特に無い。水準数が多くなると、評価精度が向上でき
る長所はあるが、逆に入力時の選択肢が増え、入力の手
間は増えることになる。
【0126】更に、各職場条件不良影響項目62に対し
て設定された基準の製造作業(組立作業の場合、基準組
立作業は例えば最も単純な下移動作業とする。)に対す
る基準職場水準レベル(例えばレベル1)における「不
良作り込み係数」65a、「不良摘出度係数」65b、
「不良対処時間係数」65cからなる「不良発生度係
数」65および「項目間相対的重み係数」64が設定さ
れている。例えば、職場条件不良影響項目「出勤率」に
対しては、「不良作り込み係数」が「3」、「不良摘出
度係数」が「1」、「不良対処時間係数」が「2」から
なる「不良発生度係数」65および「項目間相対的重み
係数」が「2」として設定されている。職場条件不良影
響項目「設備の担当者」に対しては、「不良作り込み係
数」が「2」、「不良摘出度係数」が「2」、「不良対
処時間係数」が「1」からなる「不良発生度係数」65
および「項目間相対的重み係数」が「1」として設定さ
れている。職場条件不良影響項目「照度(L)」に対し
ては、「不良作り込み係数」が「2」、「不良摘出度係
数」が「2」、「不良対処時間係数」が「0」からなる
「不良発生度係数」65および「項目間相対的重み係
数」が「1」として設定されている。ここで、項目間相
対的重み係数が「2」であることは、他の項目に比べて
「不良発生度」が2倍であることを意味する。不良作り
込み係数、不良摘出度係数、不良対処時間係数が「2」
または「3」であることは、「1」に比べて2倍、3倍
であることを意味する。また、不良作り込み係数、不良
摘出度係数、不良対処時間係数が「0」であることは、
無関係であることを意味する。これら係数は、図8にお
いては判り易く全て整数で示しているが、整数で示す必
要はない。
【0127】更に、製造職場における少なくとも不良発
生要因(評価カテゴリ)毎、もしくは細分類した職場条
件不良影響項目毎に不良発生度が著しく悪い場合の改善
(対策)アドバイス66やコメント67が不良発生度の
悪さのレベル2、3に応じて短期的対策案と長期的対策
案が設定されている。
【0128】次に、職場評価部100aを用いて製造職
場における実力(不良発生度合計、および職場不良率)
を評価推定する処理フローについて、図10を用いて説
明する。
【0129】まず、評価しようとする製造職場における
製造職場条件情報1aを、入力手段1を用いて入力する
(ステップS100a〜S100h)。具体的には、各
職場条件不良影響項目に対して、該当する職場の水準を
選択して入力する。
【0130】即ち、評価者(例えば製造職場の監督者)
などによって本評価装置が起動されると、まず、計算手
段3は、図11に示すような「新規入力」51aか、
「既登録ファイル開く」51bのか、どちらかを選択さ
せる画面51を表示手段2に表示する(ステップS10
0a)。既登録ファイルを開く場合は、一旦評価された
製造職場を参照して新たな製造職場を評価する場合や一
旦評価した製造職場について再度評価しなおす場合に使
用する。
【0131】評価者が、「新規入力」51aを選択した
場合(ステップS100b)、その情報を計算手段3が
認知して、図12に示す入力画面70を表示手段2に表
示する(ステップS100c)。なお、評価者が、「既
存ファイルを開く」51bを選択した場合(ステップS
100b)、図11(b)に示すファイル指定画面52
が表示され(ステップS100f)、ファイル名を指定
することによってファイル指定情報が受付され(ステッ
プS100g)、該当ファイル(入力画面70に既入力
情報を反映して)が開くことになる(ステップS100
h)。
【0132】入力情報となる質問項目75、回答選択肢
76は、記憶装置4の職場評価用記憶部分4aに記憶さ
れている評価カテゴリ毎の各職場条件不良影響項目の情
報62と、各職場条件不良影響項目に対してレベル分け
して記憶された職場水準項目の情報63とを読み出し
て、入力画面70上に表示される。こうすることで、評
価するべき項目や職場水準の設定の変更は、記憶装置4
に記憶されている情報を変更するだけで良いので、評価
装置の保守、改良が容易である。
【0133】次いで、評価者が入力画面70および入力
手段1を用いて評価しようとする評価対象職場の情報を
入力することによって計算手段3は該情報を受け付けて
例えばRAM33に一時記憶される(ステップS100
e)。まず、評価しようとする評価対象職場名「製造職
場X」を入力する。そして、評価カテゴリ毎の質問項目
(職場条件不良影響項目62)75の各々について補足
説明のボタン75aを押すことによって別ウインドウと
して得られる質問項目を定義した文書を参照しながら、
回答76におけるどの職場水準レベルか76a〜76c
を指定することによって入力される。即ち、質問項目す
なわち各職場条件不良影響項目毎に、3つの回答選択肢
(すなわち3つの水準の職場状態)が予め表示されてお
り、評価対象職場の職場条件に該当するもののラジオボ
タンをマウスでクリックしていくだけで入力することが
可能となる。このように入力は、キーボードやマウスな
どによる入力手段1からの入力の他、コンピュータネッ
トワークを通じて他の記憶装置に記憶されている職場情
報を取り込むようにしてもよい。なお、フロッピー(登
録商標)ディスクなどの記憶媒体を介して、計算手段3
に入力することも可能である。必要に応じて、評価に必
要な情報を検索でき読み出せるように構成すれば良い。
【0134】評価者の入力終了後、計算手段3であるC
PU32は、評価計算実行指示が与えられたのを認知
し、RAM33等に入力されて記憶された職場条件情報
に基づき、記憶装置4の職場評価用記憶部分4aより各
職場条件不良影響項目に対して設定された基準の製造作
業に対する基準職場水準レベルにおける「不良作り込み
係数」65a、「不良摘出度係数」65b、「不良対処
時間係数」65cからなる「不良発生度係数」65およ
び「項目間相対的重み係数」64の情報を読み出し、R
AM33に一時記憶する(ステップS110)。
【0135】図9に示す職場評価部(CPU32を有す
る計算手段3)100aにおける判定部51は、入力手
段1によって各職場条件不良影響項目毎に入力された職
場水準レベル情報を判定し、職場条件不良影響項目を示
す番号の情報と、職場水準レベルを示す情報を検索キー
として、記憶装置4の職場評価用記憶部分4aより該当
する「不良発生度係数」65および「項目間相対的重み
係数」64の情報を検索し読み出し、RAM33に一時
記憶していく。これを、全ての評価するべき職場条件不
良影響項目に関して繰り返して行う。
【0136】図12に示す入力情報を用いて説明する。
職場条件不良影響項目が、「出勤率」に対して職場水準
レベル「2」、「設備の担当者」に対して職場水準レベ
ル「3」、「照度」に対して職場水準レベル「1」で入
力されている。この入力より、本職場評価部10aにお
けるCPU32は、職場条件不良影響項目を示す番号が
「1」、「8」、「13」の項目に対しては、「レベル
2」、「レベル3」、「レベル1」の水準であると判断
し、これらの職場条件不良影響項目を示す番号情報
「1」、「8」、「13」と職場水準レベルを示す情報
「レベル2」、「レベル3」、「レベル1」の2つの情
報を検索キーとして、それに該当する基準職場水準レベ
ルに対する職場水準レベルの係数(不良発生度係数)、
「不良作り込み係数」65a、「不良摘出度係数」65
b、「不良対処時間係数」65cからなる「不良発生度
係数」65および「項目間相対的重み係数」64の情報
を、記憶装置4の職場評価用記憶部分4aに記憶されて
いる不良発生度係数データベースから検索して、RAM
33に記憶する。図8に示すデータベースの場合、基準
職場水準レベルに対する職場水準レベルの係数(不良発
生度係数)は、職場水準レベルに対応させている。
【0137】次に、計算手段3のCPU32(図9に示
す職場条件項目別影響度算出部52)は、図13に示す
如く、ステップS121aにおいて、職場条件不良影響
項目の番号iが指定されることによって、職場評価用記
憶部分4aに記憶された職場評価用計算プログラムを用
いて、RAM33に記憶された製造職場Xにおける職場
条件不良影響項目毎の基準職場水準レベルに対する職場
水準レベルの係数(不良発生度係数)(図8においては
職場水準レベルで示している。)、「不良作り込み係
数」65a、「不良摘出度係数」65b、「不良対処時
間係数」65cからなる「不良発生度係数」65および
「項目間相対的重み係数」64の情報に基いて、職場条
件不良影響項目毎の不良発生度92(「不良作り込み
度」92a(ステップS121b)、「不良摘出度」9
2b(ステップS121c)、「不良対処時間度合」9
2c(ステップS121d)、これら「不良作り込み
度」「不良摘出度」「不良対処時間度合」を総計した
「不良発生度」92d(ステップS121e)、および
「改善余地」92e(ステップS121g))、「理想
職場不良発生度」93a、および「最悪職場不良発生
度」93b(ステップS121f)を計算し、一時RA
M33に記憶する。「理想職場不良発生度」93aは、
例えば職場水準レベル1(最もレベルが高い。)場合の
不良発生度を示すことになる。「最悪職場不良発生度」
93bは、例えば職場水準レベル3(最もレベルが低
い。)場合の不良発生度を示すことになる。「改善余
地」92eは、「不良発生度」92dと「理想職場不良
発生度」93aとの差で示される。例えば、図14に示
す評価カテゴリが「1」の場合、職場水準レベルが
「2」であり、項目間相対的重み係数が「2」であるた
め、「不良作り込み度」、「不良摘出度」、「不良対処
時間度合」の各々は、不良作り込み係数「3」、不良摘
出度係数「1」、不良対処時間係数「2」の4倍とな
り、「不良発生度」はそれらの総計「12」となる。
「理想職場不良発生度」が「12」であることから、
「改善余地」は「12」となる。
【0138】そして、計算手段3のCPU32(図9に
示す職場定数算出部53)は、ステップS121hにお
いて、全ての不良発生要因(評価カテゴリ)に亘る職場
条件不良影響項目の全てについて累計の計算をして、図
14に示す如く「不良作り込み度」の合計98a、「不
良摘出度」の合計98b、および「不良対処時間度合」
の合計98c並びにそれらの合計98を算出して一時R
AM33に記憶させる(ステップS121i)。次に、
計算手段3のCPU32は、RAM33に記憶された
「不良作り込み度」、「不良摘出度」、および「不良対
処時間度合」の合計98を基に、職場不良率99を算出
し、記憶装置4の作業対象評価用記憶部分4bの作業対
象評価用データベース4b1の職場定数の部分に記憶さ
せる(ステップS121j)。このように、図14に示
す如く、評価しようとする製造職場Xにおける実力(不
良発生度合計98、および職場不良率99)が評価推定
されて作業対象評価用データベース4b1の職場定数の
部分に記憶されることになる。
【0139】ところで、製造職場毎に、得意な製造動作
(例えば組付動作)・不得意な製造動作(組付動作)が
ある。それを職場評価に反映するためには、単一の職場
定数ではなく、複数の職場定数を、作業対象評価用デー
タベース4b1の職場定数の部分に記憶設定することに
よって解決することができる。例えば、製造作業をいく
つかに分類される製造動作(組付動作の場合、「圧入」
「はんだ付け」「ねじ締め」など)別に職場定数を設定
すればよい。この場合、職場評価部100aにおいて製
造動作別に、それに対応する職場条件不良影響項目に基
いて職場の不良の起こし易さを評価することが必要とな
る。そして、製造職場評価のための入力情報である製造
職場条件情報1aとして、職場を細分類するための、製
造動作種別の情報を入力する必要がある。当然、製品を
評価するときにも、入力情報である製造職場名情報1b
4として、細分類された製造職場名情報か、あるいは製
造動作種別を追加させる必要がある。
【0140】次に、ステップS130において、製造職
場Xについて評価した評価計算結果として、職場不良率
99の外、職場診断結果1(評価カテゴリ別評点86
や、評価カテゴリ別コメント87)、職場診断結果2
(改善ポイントアドバイス)等を図11に画面80で示
すように例えば表示手段2に表示して出力しようとする
場合、計算手段3のCPU32(図9に示すメッセージ
制御部54におけるカテゴリ別影響度算出部54a)
は、ステップS122において、評価カテゴリ毎に、
「不良作り込み度」の合計、「不良摘出度」の合計、お
よび「不良対処時間度合」の合計並びにそれらの合計
(不良発生度)を算出し、この算出された不良発生度に
応じた評点(不良率)を求めて例えば記憶装置4に記憶
する。ついで、CPU32は、ステップS123におい
て、評価カテゴリ毎に、カテゴリに属する職場条件不良
影響項目の「改善余地」92eの中から値の最も大きい
職場条件不良影響項目を判定し、この判定された職場条
件不良影響項目に対応するコメントを職場評価用テーブ
ル4a1から検索して例えば記憶装置4に記憶する。さ
らに、CPU32は、ステップS124において、職場
条件不良影響項目の「改善余地」92eの値が大きい順
に複数の職場条件不良影響項目を選出し、該選出された
職場条件不良影響項目と、その項目に対して入力された
職場水準レベルとから、改善ポイントアドバイスを職場
評価用テーブル4a1から検索して例えば記憶装置4に
記憶する。従って、ステップS130において、製造職
場Xについて評価した評価計算結果が出力されることに
なり、改善することが可能となる。特に、評価カテゴリ
毎の評点を、円グラフや折線グラフ表示等をすれば、何
が影響しているかどうかを一目瞭然に把握することが可
能となる。
【0141】以上説明したように、製造職場Xについて
の評価推定結果の内必要とするデータが記憶装置4に記
憶されて保存されることになる。
【0142】ところで、図15には、本発明に係る職場
評価部100aの出力画面の一例を示す。図15の出力
例では (1)不良発生度として「職場基準不良率推定値」 (2)職場診断結果1 (3)職場診断結果2 の3種類の評価結果を出力する。
【0143】上記(1)に示す「職場基準不良率推定
値」は、評価対象製造職場Xにおける基準製造作業をし
た場合の平均的な推定される不良率値であり、これによ
り製造職場間で不良発生度の比較が可能となる。
【0144】更に、2種類の職場診断結果を出力してい
る。まず、職場診断結果1としては、評価カテゴリ毎に
おける職場レベルの評価点である。この評価点は、例え
ば、理想の製造職場を100点、最も水準の低い製造職
場を0点として、評価対象製造職場Xにおける評価カテ
ゴリ毎の各係数値の合計値が、それらの間のどこに位置
するかを示すものである。職場診断結果2としては、職
場改善ポイントのアドバイス内容である。これは、改善
余地の大きい、すなわち改善すると不良発生度低減効果
の大きい、職場条件不良影響項目を「職場改善ポイン
ト」として提示し、更に、その対策案を短期的にできう
る対策案と長期的に取り組むべき対策案とに分けて提示
する。これは、記憶装置4の製造職場評価用データベー
ス4a1に、職場条件不良影響項目毎に、短期的にでき
うる対策案と長期的に取り組むべき対策案とを分けて記
憶しておき、それを読み出すことで実現することができ
る。また、必要に応じて、複数の職場条件不良影響項目
の職場水準の組合せに対しても、短期的にできうる対策
案と長期的に取り組むべき対策案とを分けて記憶してお
いてもよい。
【0145】また、改善余地の大きい、すなわち改善す
ると不良発生度低減効果の大きい順に表示することが、
効率の良く、的を得た対策を行うのには好ましい。改善
余地の計算を行い、その大きい順に並べ替えて出力する
ことによってこれは可能である。具体的には、各職場条
件不良影響項目毎に、評価対象製造職場の不良発生度係
数と理想の製造職場(即ち職場水準がレベル1の職場)
の不良発生度係数との差を計算し、その大きさを比較す
ることで大きな順に出力が可能である。
【0146】以上の処理により、簡単な入力により信頼
性の高い製造職場評価結果を提供することが可能とな
る。また、この評価結果として、改善余地の大きな順に
製造職場条件項目(即ち職場改善ポイント)を出力する
ので、すぐに効果的な製造職場改善に取りかかれる。
【0147】このように職場評価部100aを用いれ
ば、評価対象の製造職場で実際に製品を作らなくても、
その製造職場の不良の起こし易さ(実力)を定量的に把
握することができる。
【0148】また、製造部門では、その製造職場におけ
る不良発生に影響の大きい職場条件項目と、その項目を
改善、または対策すればどれだけ不良発生度が低減でき
るかを定量的に把握することができるため、職場水準向
上を効率的に行うための製造職場改善計画立案に役立
ち、不良発生防止の効果がある。また、生産前に評価を
行えば、製造職場における重点管理ポイントが事前に明
らかになるので、的確な検査工程配置、検査方法の選択
などが可能になり、不良摘出にも大きな効果がある。ま
た、設計・開発部門においては、事前に、製品を製造す
る予定の製造職場の不良発生度を推定することができる
ので、その製造職場に応じた製品開発・設計を効率的に
行うことができる。
【0149】次に、製品評価部100bにおいて、以上
説明したように作業対象評価用データベース4b1の職
場定数の部分に記憶された製品を製造しようとする製造
職場の不良率99を基に、その製造職場において製造
(例えば組立)する製品の不良率を推定する実施例につ
いて簡単に説明する。
【0150】以下、製品を製造する作業の内、組立作業
の場合について説明する。
【0151】なお、設計システム20からは製品を構成
するための部品の部品名、部品番号、材質、重量、単価
などの情報が提供されることになる。なお、本発明に係
る企業間取引仲介システム10に品質計算プログラムが
インストールされた場合は、設計システム20からでは
なく、ネットワークを通じ通信手段を介して、企業間取
引仲介サイトに参加する企業より上記情報の提供を受け
ることが多い。
【0152】本発明に係る製品の不良発生モデルとして
は、図16で示される。一つの組立作業の順序として
「位置決め動作」と、その後「結合動作」となる。即
ち、一つの組立作業は、「位置決め動作」と、その後の
「結合動作」とで構成される。不良の発生としては、
[動作のばらつき]が[ばらつきの許容範囲]を越え
て、しかも不良の発見ができなかった場合と考えられ
る。[動作のばらつき]は、組付動作および部品の性質
によって決まる「位置決め動作」の際生じる「位置決め
のばらつき」、および「結合動作」の際生じる「力のば
らつき」等から成り立つ。
【0153】[ばらつきの許容範囲]は、部品の性質か
ら「位置決め動作」の際決まる「寸法精度、損傷し易さ
等」と「結合動作」の際決まる「必要動作力」等とによ
って決まる。そこで、「位置決め」に起因する不良発生
としては、損傷変形などがあり、「力」に起因する不良
発生としては、挿入未完などがある。
【0154】以上説明したように、一つの組立作業動作
は、基本的には「位置決め動作」「その後の結合動作」
の繰り返しと考えられる。標準組付動作の中には、部品
を保持する動作や、電線を整形する動作のような「位置
決め動作」だけの動作もあるが、多くの組付動作は「位
置決め」をした上で「結合動作」を行っている。
【0155】このように、標準組付動作は「位置決め動
作」「結合動作」から構成され、作業不良も大きく、位
置決め動作時に発生するものと、結合動作時に発生する
ものの2つに分かれる。
【0156】まず、位置決め動作時に発生する不良は、
位置決め動作時の部品位置や部品姿勢のばらつき(不正
確さ)に起因して発生する不良である。位置決めが不十
分なまま、本結合動作へ移行すると、本結合動作が行え
ない不良(作業不完全不良)が発生するが、組付部品や
被組付品の結合部の強度や本動作の動作力によっては、
結合部の損傷不良、変形不良に至る。通常、作業者は位
置決めが十分である事を確認した上で結合動作へ移行す
るため、位置決めが不十分であれば、本結合動作へ移行
する前に位置決めの修正を行ったうえで結合動作へ移行
する。作業部位が見にくいなど位置決め確認が困難であ
ったり、うっかり位置決め確認を忘れてしまったときに
上記のような不良が特に発生し易くなる。
【0157】その他、結合動作が原因で起こる組立不良
は、結合動作の軌跡の制御不良、即ち動作軌跡のばらつ
きが原因で起こるものと、結合動作力が不足して起こる
ものとがある。上記結合動作の軌跡の制御不良が原因で
起こる組立不良は、特に長区間動作時に発生頻度が高
い。一方、結合動作力が不足して起こる組立不良は、組
み付けに必要な動作力が発揮できない場合であり、特
に、圧入動作など必要動作力が大きい時、または動作や
部品の性質条件などにより所定の動作力が発揮できない
場合に発生頻度が高い。
【0158】従って、評価対象となる製品、部組品の組
立作業は、複数の部品を順次組み立てる複数の組立作業
から構成されるため、予め設定された複数の標準組付動
作(下移動、横移動、反転、圧入、はんだ付け、ねじ締
め、整形等)の組み合わせで表現される。そして、評価
対象となる製品、部組品の組立作業における組立不良の
起き易さ(不良率)は、それぞれの標準組付動作の有す
る不良率係数を総合することによって算出することがで
きる。そして、それぞれの標準組付動作の有する不良率
係数を、任意の組立作業を完成させるまでの組付動作の
数、組付部品・被組付部品の性質条件(例えば、機能
(意匠品等の部品種)、大きさ、重量、形状(組付部品
条件としては微小部品、複数組付け姿勢(多点同時位置
合わせ)、被組付品条件としては微細穴/小穴、組付完
了判定、位置合わせ箇所数、組付部周囲空間、位置決め
ガイド無、可動部への組付等)、寸法精度、表面精度、
材質(接触不可面有り、特殊な材質)、機能せ)等)、
組立職場の条件(職場定数)、組付完了を確認するチェ
ック工程の有無を補正係数として補正することで、評価
対象となる製品、部組品の組立作業における組立不良の
起き易さ(不良率)の推定精度を向上させることができ
る。
【0159】すなわち、評価対象を標準組付動作の組み
合わせで表現し、それぞれの標準組付動作の有する不良
率係数を、組付動作の数、組付部品・被組付部品の性質
条件、組立職場の条件、組付完了を確認する工程の有無
により補正した値を総合して不良率を算出する。
【0160】このように、部品組付作業の組立不良率
を、組付作業の動作の内容と、組付部品および被組付品
の性質と、作業が適切に完了しているか否かを確認する
チェック工程の有無と、組付作業を行う職場の条件とで
決定する理由は以下の通りである。
【0161】組付動作があれば当然、組立不良が起きう
るポテンシャル(組立不良率係数)があり、主として不
良の発生し易さに影響の大きいものは組付動作である。
【0162】この組付動作の持つ組立不良率係数を増減
する要素として、組付部品および被組付品の性質と、組
付作業を行う職場の条件がある。
【0163】組付部品および被組付品の性質に関して言
えば、例えば、組み付ける部品や組み付けられる部品の
形状が組み付けにくい形状であれば、組付動作の持つ組
立不良率係数は増幅される。また、組付部品および被組
付品の性質として部品種(機能)を入力出来るようにし
たのは、以下の理由による。
【0164】即ち、組立不良には大きく分けて、組立不
完全と部品損傷・汚れの2種類がある。「組立不完全」
は主に人間の作業動作のぶれ(動作精度のばらつき)や
間違えにより起こるもので、この種の不良事例として
は、コネクタ挿入作業の場合、「挿入不完全(奥まで完
全に挿入されていない状態)」や「コネクタの左右逆向
き挿入」などがある。一方、「部品損傷・汚れ」は、主
に、上記の人間の作業動作のぶれ(動作精度のばらつ
き)や間違えの結果として起こるものであるが、「部品
損傷・汚れ」として不良になるか否かは、同じ損傷・汚
れ具合でも部品の種類によって異なる。例えば、外観に
露出する意匠部品は、その他の例えば製品内部の部品と
は異なり、ちょっとした傷や汚れでも不良となり得る部
品種である。
【0165】つまり、部品種すなわち部品の機能によっ
ては、同じ外力(ストレス)がその部品に働いても、不
良になるかどうかは一律ではないのである。そこで、部
品種毎にその部品種のもつ外力に対する強さ(抗力)を
示す係数値をデータベースに持ち、組付部品および被組
付品の部品種の入力を可能とし、評価対象部品の外力に
対する強さ(抗力)と、当該部品の組付動作時に部品に
働く外力(ストレス)の大きさとを比較して「部品損傷
・汚れ」不良となる確率も考慮して推定不良率を算出し
た。このように組立不良として「組立不完全」の不良だ
けでなく「部品損傷・汚れ」の不良も考慮して不良率を
推定している。
【0166】同様に、組立作業を行う職場の条件によっ
ても組付動作の持つ組立不良率係数は影響を受ける。例
えば、作業に用いる設備が不良の出やすいものであれ
ば、同じ組付動作でも組付動作のもつ不良率係数は高く
なり、また職場の作業者の技術レベルが全体的に高けれ
ば、同じ組付動作でも、逆にその組付動作のもつ不良率
係数は低くなる。
【0167】その他、不良発見ポテンシャルとして、組
立不良率推定対象の組付作業工程の後に、当該組付作業
が適切に完了しているか否かを確認するチェック工程が
有るならば、もし不良が発生していたとしても、その工
程で発見され、手直し対策が施されることにより、最終
的に不良となる確率は低下する。
【0168】このようなことから、製品評価部100b
では、組立不良に大きく影響を与える、組付作業の動作
の内容と、組付部品および被組付品の性質と、作業が適
切に完了しているか否かを確認するチェック工程の有無
と、組付作業を行う職場の条件とに基いて、不良率を算
出することとした。
【0169】このため、記憶装置4の製品構造評価用記
憶部分4bには、標準組付動作(部品の組付動作)の種
類に対応した標準組付動作別不良率係数、任意の組立作
業を完成させるまでの組付動作の数(組付数と称す)に
対応した動作順補正係数、組付部品および被組付品の性
質等に対応した組付部品条件および被組付品条件補正係
数、組付作業の後工程において組付完了を確認する工程
が設けていた場合のチェック工程補正係数、組立作業を
行う組立職場の条件に対応した職場定数を格納した製品
構造評価用データベース4b1と、本製品評価部の不良
率の算出を実行する算術式を含んだ製品構造評価用計算
プログラムを格納した部分4b2と、製品構造評価用入
出力制御プログラムを格納した部分4b3等がある。こ
れら製品構造評価用データベース4b1に記憶される係
数は、それぞれ不良の発生しやすい項目ほど大きく、も
しくは小さくなるように組立不良の発生実績データに基
いて設定されている。
【0170】そこで、まず、入力画面を表示手段2に表
示し、入力手段1を用いて、図7に示す部品の組付作業
時の組付動作の情報(動作の種類、動作の順番)1b
1、組付部品及び被組付品の性質情報(組付動作の不確
実度に影響を与える因子に関する情報)1b2、チェッ
ク工程有無の情報1b3、および組付作業を行う製造職
場名の情報1b4を、組付動作に対応させて入力し、R
AM33に一時記憶する。
【0171】ついで、CPU32(図17に示す判別部
131における抽出部131a〜131c)は、入力さ
れたそれぞれの標準組付動作要素に対応する不良率係数
をデータベース4b1に格納された標準組付動作別不良
率係数から抽出し、入力されたそれぞれの標準組付動作
における組付数(標準組付動作の順番)に対応する補正
係数をデータベース4b1に格納された動作順補正係数
から抽出し、入力されたそれぞれの標準組付動作におけ
る組付部品及び被組付品の性質情報に対応する補正係数
をデータベース4b1に格納された組付部品条件および
被組付品条件補正係数から抽出し、入力されたそれぞれ
の標準組付動作におけるチェック工程有無に対応する補
正係数をデータベース4b1に格納されたチェック工程
補正係数から抽出し、入力された一連の標準組付動作が
行われる製造職場名に対応する補正係数をデータベース
4b1に格納された職場定数から抽出し、一時RAM3
3に記憶させる。
【0172】ついで、CPU32(図17に示す製品構
造の不良率算出部132)は、製品の組立不良率推定値
を、部分4b2に格納された製品構造評価用計算プログ
ラムに従って、次に示す(数1)式の関係に基づく(数
2)式の組立不良推定式に基いて、部品組付動作毎の不
良率推定値を積算することによって算出する。
【0173】 製品の組立不良率推定値 =Σf1(組付動作内容、組付数、部品の性質、職場条件、チェック工程の有 無) (数1) =Σf2(組付動作別不良率係数、動作順補正係数、部品補正係数、職場補正 係数、チェック工程補正係数) (数2) なお、上記f1()、f2()は関数を表す。これら関
数としては、例えば、組付動作別不良率係数に、動作順
補正係数、部品補正係数、職場補正係数、チェック工程
補正係数を乗算する方式、または加減算する方式、また
は指数関数的に補正を加える等の種々の方式がある。
【0174】また、一つの組付動作に対し、複数の動作
順補正係数、部品補正係数、職場補正係数、チェック工
程補正係数がある場合の補正方法についても、当該の組
付動作の組付動作別不良率係数に、全ての動作順補正係
数、部品補正係数、職場補正係数、チェック工程補正係
数を掛け合わせる方式、当該の組付動作の組付動作別不
良率係数に、全ての動作順補正係数、部品補正係数、職
場補正係数、チェック工程補正係数を加算(減算含む)
する方式等がある。
【0175】本発明では、いずれの手法を選択しても良
く、組付動作別不良率係数を、動作順補正係数、部品補
正係数、職場補正係数、チェック工程補正係数により補
正するもので有ればよい。
【0176】データベース4b1における動作順補正係
数は、複数の標準組付動作要素で表現される組付作業の
場合に、動作数が増えるに従って、作業の複雑さが増す
ことから、その組付作業を構成する個々の組付動作の順
番に応じて、各々の動作の「組付動作別不良率基本係
数」を大きくするための補正係数である。
【0177】更に、各組付動作のもつ作業不良の起き易
さは、組付部品や被組付品やその周辺部の条件によっ
て、影響を受けることから、部品条件補正係数を設け
る。すなわち、各組付動作のもつ作業不良の起き易さ
は、組付部品の大きさ、重量、材質、合せ箇所数、など
の組付部品の性質の条件によって変化する。また、同様
に被組付品の性質条件によっても変化する。以上のこと
からデータベース4b1における組付部品条件補正係数
データベースと被組付部品条件補正係数データベース
は、組付動作のもつ作業不良の起き易さに重要な影響を
及ぼす、組付部品性質因子及び被組付品性質因子を設定
し、各因子毎に、標準組付動作別不良率係数を補正する
ための部品条件補正係数である。なお、組付部品条件補
正係数データベースと被組付部品条件補正係数データベ
ースとのデータベースの構造を異ならせても良い。
【0178】更に、各組付動作のもつ作業不良の起き易
さは、組立作業を行なう製造職場の条件によって大きく
異なることから、職場評価部100aで評価推定された
「下移動」のような基準組立作業(基準製造作業)に対
する製造職場の平均的な不良の起き易さ(製造職場の実
力の指標)を示す職場定数がデータベース4b1に格納
されている。なお、職場定数として、製造職場における
平均的な不良の起き易さ(製造職場の実力の指標)を示
すものであるが、必ずしも、単一の職場定数にする必要
がなく、一連の組付動作を複数の組付動作に分類し、こ
の分類された複数の組付動作毎に職場定数を職場評価部
100aにおいて評価してデータベース4b1に格納し
てもよい。即ち、複数の職場定数を職場評価部100a
において評価してデータベース4b1に格納してもよ
い。このようにすることによって、上記(数2)式にお
いて複数の組付動作毎に職場定数である職場補正係数を
変えることが可能となる。
【0179】更に、チェック工程補正係数は、組立不良
率推定対象の部品組付作業を行った後に当該部品組付作
業が適切に行われているか否かをチェックする工程が有
る場合、そのために不良率は低下するため、その効果を
反映するための補正係数である。なお、チェック作業の
種類によって、不良摘出率が異なる場合は、異なるチェ
ック工程毎にチェック工程補正係数を設定しても良い。
なお、チェック工程の有無に関する情報1b3は、必ず
しも必要ではなく、該情報が無くとも所望の不良率を算
出することができる。
【0180】以上説明した製品の不良率を評価推定する
際、組付部品自身には不良が無いとしているが、実際に
は組付部品自身にも不良率が存在するので、組付部品自
身の不良率を考慮すれば、真の製品の不良率を算出する
ことができる。組付部品自身の不良率は、組付部品を製
造している職場あるいはメーカの管理によるものである
ことからして、製造職場の評価と同様に組付部品自身の
不良率による補正係数を算出して、組付部品名に対応さ
せて製品構造評価用データベース4b1に格納すること
ができる。
【0181】次に、製品評価部100bに設けられた不
良現象推定部(CPU32)133について説明する。
製品構造の不良率算出部132からは、組付動作別の補
正された合計の不良率係数もしくは不良率が算出される
ので、不良現象推定部133において、この算出された
組付動作別の合計の不良率係数もしくは不良率の群の中
から例えば最も大きいものから複数選択することによっ
て、不良現象を最も起こしているものと推定される組付
動作を選択することができる。そして、不良現象推定部
133は、更に、組付動作別の合計の不良率係数を決め
ている不良率係数、動作順補正係数、部品補正係数等を
探索することによって、「位置決め動作」によるもの
か、「結合動作」によるものか等不良現象を突き止める
ことができる。
【0182】次に、製品評価部100bに設けられた組
立コスト算出部134a、組立不良による損失コスト算
出部134b、および総コスト算出部134cからなる
製造コスト算出部(CPU32)134について説明す
る。組付部品の単価は、設計システム20から入力され
て製品構造評価用データベース4b1に格納されてい
る。また、製品構造評価用データベース4b1には、標
準組付動作別に要する作業時間と、組付部品条件、被組
付品条件、動作順、チェック工程有無の補正係数に対応
させた作業時間補正係数と、製造職場定数に応じた単位
作業時間当たりの費用とが格納されている。従って、組
立コスト算出部134aでは、標準組付動作別の作業時
間と、作業時間補正係数と、製造職場定数に応じた単位
作業時間当たりの費用とを基に組立コストを算出して推
定することができる。また、製品全体の不良率、および
標準組付動作別の合計不良率が算出できているので、組
立不良による損失コスト算出部134bでは、分解して
不良の組付部品を良品の組付部品に交換して再度組付け
る作業時間を、組立コストを算出する際に使用したデー
タを基に算出して推定することが可能となる。なお、こ
の際、良品の組付部品の単価や不良の組付部品を廃棄に
要する費用を加味する必要が有る。また、不良の組付部
品を良品にすることができる場合には、その修理に要す
る費用を加味すればよい。
【0183】以上、総コスト算出部134cでは、組立
コスト算出部134aで算出された総組立コストと、組
立不良による損失コスト算出部134bで算出された総
損失コストと、組付部品の総単価とを総計することによ
って、製品の製造コストを算出することができる。
【0184】以上説明したように、製品構造の不良率算
出部132で推定された製品または部組品の不良率、不
良現象推定部133で推定された不良現象、製造コスト
算出部134で推定された製品または部組品の製造コス
トを製品または部組品の名称と共に表示手段2または出
力手段5に出力することができる。
【0185】なお、製品または部組品の不良率等の推定
を、組立作業の場合について説明したが、加工作業の場
合にも同様に適用することが可能である。加工作業の場
合には、標準組付動作別を細分類した標準加工動作別に
置き換え、組付部品、被組付品条件を、加工手段、被加
工品の条件(性質)に置き換え、組付動作順を加工動作
順に置き換えれば良い。
【0186】次に、本発明の企業間取引仲介方法の第二
の実施例について説明する。前述した第一の実施例で
は、取引をしたい企業側が、品質計算を行う例を示した
が、これは、企業間仲介取引サイトが行ってもよく、そ
の際の本発明の企業間取引仲介方法の処理フローは、図
20に示すようなものとなる。具体的には、図4に示し
たフローと異なる部分は、図4におけるステップ140
0以降、1800の前までである。この部分が次のよう
な処理となる。企業側が、企業間取引仲介サイトが品質
計算をするために必要な情報を取引希望条件情報に含め
て、企業間取引仲介サイトへ送信(ステップ1450,
1550)し、それを企業間取引仲介サイトが受け付け
て、該受け付けた情報を基に品質計算プログラムによ
り、各品質水準指標を計算する(ステップ1750)、
という処理となる。その他は第一の実施例と同様であ
る。
【0187】次に本発明の企業間取引仲介方法の第三の
実施例について説明する。前述した第一の実施例、第二
の実施例では、供給側企業の品質水準に関する情報で取
引先を選定する例であった。本実施例では、取引対象の
「もの」に求める品質水準の情報により取引先を選定す
る例である。この場合、調達側企業は今までの実績値等
により、調達希望品に求める品質水準(不良率値:pp
m)を設定し、その設定値により供給側企業を選定する
ことができる。この際の本発明の企業間取引仲介方法の
処理フローは、図21に示すようなものとなる。具体的
には、図4に示したフローと異なる部分は、図4におけ
るステップ1400以降、1600までである。この部
分が次のような処理となる。調達側企業が、調達対象製
品に対する希望品質水準の情報(不良率値)を取引希望
条件情報に含めて、企業間取引仲介サイトへ送信(ステ
ップ1470)し、供給側企業は、自社の供給するもの
の品質水準指標(推定不良率)を品質計算プログラムに
よって計算し、その計算結果を取引希望条件情報に含め
て、企業間取引仲介サイトへ送信(ステップ1570)
し、それを企業間取引仲介サイトが受け付けて(ステッ
プ1700)、該受け付けた情報を基に供給側企業を選
定する(ステップ1900)という処理となる。その他
は第一の実施例と同様である。
【0188】次に本発明の企業間取引仲介方法の第四の
実施例について説明する。前述した第三の実施例は、供
給側企業が自ら品質計算を行う例を示したが、これは、
企業間仲介取引サイトが行ってもよく、その際の本発明
の企業間取引仲介方法の処理フローは、図22に示すよ
うなものとなる。具体的には、図4に示したフローと異
なる部分は、図4におけるステップ1400以降、18
00の前までである。この部分が次のような処理とな
る。調達対象製品に対する希望品質水準の情報(不良率
値)を取引希望条件情報に含めて、企業間取引仲介サイ
トへ送信(ステップ1480)し、企業側が企業間取引
仲介サイトが品質計算をするために必要な情報を取引希
望条件情報に含めて、企業間取引仲介サイトへ送信(ス
テップ1580)し、それを企業間取引仲介サイトが受
け付けて、該受け付けた情報を基に品質計算プログラム
により、供給側企業の供給するものの品質水準指標を計
算する(ステップ1750)、という処理となる。その
他は第一の実施例と同様である。
【0189】次に本発明の企業間取引方法の第五の実施
例について説明する。本実施の形態では、上記の実施例
と異なり企業間取引仲介サイトを介すること無く、調達
側企業と供給側企業とがネットを介して直接的に情報の
授受を行うことに特徴がある。
【0190】以下、図面を用いて本実施の形態をさらに
詳細に説明する。
【0191】本実施の形態のネットワーク上の概略構成
は図38に示すようになる。ここでは、調達側企業と供
給側企業とがインターネット等のネットワークを介して
接続され、調達側企業が調達を希望する製品、部品(募
集案件)についてネット公開し、供給側企業は、当該募
集案件に対して品質見積もりを行った上で入札をするこ
とができる。
【0192】図39に本実施の形態における品質見積も
りシステム1000のハードウェア構成を示す。品質見
積もりシステム1000は、図38に示す調達側企業ウ
ェブサイトの機能として持たせることができるが、他事
業体のASPの一機能として持たせても本発明の範囲内
である。ここでは、調達側企業が、調達品の要求仕様情
報を募集案件要求仕様DBから読み出し、前記要求仕様
情報と品質見積もりプログラムと評価用DBの情報とを
用いて、調達品に求める品質指標値をCPU32により
算出する。この算出値がネット上で公開されて、当該調
達品を供給希望する供給側企業の目標値となる。また、
供給側企業は、品質見積もりの対象案件IDを入力後、
自己の製造職場条件等の情報を入力し、品質見積もりプ
ログラムを用いて品質見積もり処理を行う。ここで調達
品の品質見積もりに必要な情報構成を図40に示す。供
給側企業は、調達品が汎用品の場合には、調達品の構造
や製造プロセス条件に基づき品質見積もりを行い、カス
タム品の場合には、供給側企業の製造職場条件等に基づ
き品質見積もりを行い、具体的に達成できる品質指標を
算出する。
【0193】品質見積もり処理の結果は、ネットワーク
を介して供給側企業のシステムに送信される。それ以
外、図3と同一の記号が付してある部分は、図3の機能
と同様である。尚、ここで品質見積もりプログラムは、
第1の実施の形態での評価計算プログラムと同様の構成
で実現できる。
【0194】図36に、本発明の方法による取引先決定
までの流れの一例を示す。これは、調達側企業が公開見
積もりを行う場合のものである。以下に各ステップにつ
いて説明する。
【0195】(ステップ100)企業情報の登録 初めて公開見積もりに参加する供給側企業は、調達側企
業のウェブサイトにて、予め企業情報を登録する。
【0196】(ステップ200)ユーザID、パスワー
ドの連絡 ステップ100で企業情報を登録した企業に対しては、
ユーザIDとパスワードが与えられ、公開見積もり案件
の情報の入手や、見積もり提出ができるようになる。
【0197】(ステップ300)供給側企業による公開
見積もり案件の検索 ユーザID、パスワードを入手した供給側企業は、調達
側企業がウェブサイトに公開している見積もり案件を検
索する。入札を希望する案件があれば、次のステップに
て公開見積案件の詳細情報を供給側企業による入手す
る。
【0198】(ステップ400)公開見積案件の詳細情
報の入手 入札を希望する案件について、下記に示す詳細情報を入
手する。 ・調達側の要求仕様情報(図面情報含む) ・品質見積もりプログラム ・調達側の希望品質水準 (ステップ500)供給側企業による見積の作成 供給側企業は、調達品に関する要求仕様情報から製造ラ
インを推定し、少なくとも職場評価計算プログラムを含
む品質見積もりプログラムにより、自己の品質見積もり
結果を算出する。その結果データはネットを介して調達
側企業ウェブサイトに送信される。また、調達品に関す
る要求仕様情報に基づいて、製品構造評価計算プログラ
ムをも用いることで、自己の供給品についての品質見積
もりの総合指標を算出することもできる。
【0199】(ステップ600)供給側企業による見積
もりデータの送信(入札) ステップ500における見積もり結果データはネットを
介して調達側企業ウェブサイトに送信される。この場
合、ウェブサイトに送信する情報としては、見積もり結
果データの他に納期や希望価格、供給能力に関する情報
を併せて送信することもできる。
【0200】(ステップ700)調達側企業による提出
された見積の評価 調達側企業は先に算出した調達品に関する品質目標値
と、供給側企業が提出した品質見積もり値とを比較する
ことで、条件を満たす案件を抽出する。
【0201】(ステップ800)調達側企業による採用
可否の連絡および入札企業全ての評価結果の公開 (ステップ900)供給側企業による採用可否情報の入
手、評価結果の確認 (ステップ1000)採用が決定した供給側企業による
サンプル製作提出 (ステップ1100)調達側企業による認定試験 (ステップ1200)価格・納期の最終決定 (ステップ1300)調達側企業からの注文 上記の調達側企業と供給側企業との品質見積もりを用い
た取引は、図37に示すように、複数の供給側企業を相
手に行うこともできる。これにより、調達側企業は、品
質に関する具体的基準値を用いて取引先を決定すること
ができ、結果として製品生産における歩留まりの向上を
図ることができる。また供給側企業は、高品質の部品を
生産できるという品質に関する実力水準を具体的に調達
側企業に示すことができ、受注確度を上げる効果があ
る。
【0202】以上説明したように、本発明の品質計算プ
ログラム又は品質見積もりプログラムを用いれば、供給
側企業の有する製造職場の製造プロセスの評価が可能と
なり、製造職場の有する品質達成に関する実力水準が定
量指標で示すことが可能となる。また、本発明の品質計
算プログラムを用いれば、調達側企業が開発する製品の
製品構造が有する不良発生度を定量評価が可能となり、
製品の不良発生度(製造難度)を定量指標で示すことが
可能となる。また、上記した、製造職場の有する品質達
成に関する実力水準の指標と、製品構造の有する不良発
生度の指標とを用いることで、ある製品をある職場で製
造したときの具体的な不良率値が推定可能となる。
【0203】このように、本発明の品質計算プログラム
は、製品の品質水準と、製造職場の品質水準とを測る尺
度を提供し、その尺度に基づく品質水準を示す定量指標
を提供するものであり、更に、これらの指標を組合せる
ことで、具体的な製品の不良率値を推定することを可能
とする。
【0204】このように、本発明の企業間取引仲介方法
において、この品質計算プログラムを用いれば、調達側
企業は、調達したい製品の不良発生度(製造難度)が評
価でき、さらに、希望する不良率で調達するために、供
給側企業の製造職場が有するべき品質達成に関する実力
水準の下限値を計算でき、それを調達先企業に対する取
引希望条件として提示することが可能となる。
【0205】また、本発明の品質計算プログラムを用い
れば、供給側企業は、該供給側企業の製造職場の有する
品質達成に関する実力水準値を評価計算できるようにな
り、それを調達側企業へ対しての取引希望条件として提
示でき、供給側企業が応じられる取引案件の範囲を示す
ことができるようになる。
【0206】以上より、本発明の企業間取引仲介方法に
よれば、調達側企業の希望する品質水準を有する供給側
企業との商談を、迅速的確に提供することが可能とな
る。調達側企業は、高品質な製品を迅速に調達すること
ができるようになる。また供給側企業は、効率良く、自
社の品質水準に応じた取引案件の情報を得る事が出来る
ようになる。
【0207】また、品質水準の評価指標を用いること
で、調達側企業は調達しようとする製品構造の設計改善
に利用することが出来、供給側企業は製造職場の改善に
利用することが出来る。本発明の品質計算プログラム
は、企業の品質保証部門において工場の審査に使用する
ことで、その工場の製造プロセスの評価いも利用可能で
あり、必要な品質を満たす工場か否かの判定や、品質向
上のための指導に活用することもでき、品質向上に効果
がある。
【0208】また、本発明の品質計算プログラムを、企
業の設計・製造・品質保証の各部門で用いれば、不良発
生防止・不良摘出活動が的確にできるようになるという
効果も有る。
【0209】また、開発・製造の各プロセスの中で本発
明に係る品質計算プログラムを用いることで、製造工程
内で発生する不良、市場で発生する不良を大幅に低減す
ることができ、その結果、供給側企業の出荷製品の信頼
性、または調達側企業の出荷製品の信頼性を大幅に高め
ることが可能となる。
【0210】
【発明の効果】本発明によれば、調達メーカにとっては
効率良く高品質の物が調達することが出来るようにな
る。また供給側メーカにとっても、取引をするための具
体的品質が与えられるので、自分の品質水準に合致した
取引に選択でき、また取引をするための品質目標が定ま
り品質向上意欲が高まるなど、産業界全体として高品質
化が促進される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の品質計算方法の考え方を示す図
【図2】本発明のシステムの一実施例の構成を示す図
【図3】本発明のシステムの一実施例の構成を示す図
【図4】本発明の方法の企業間取引方法における処理の
流れの一例を示す図
【図5】本発明の品質計算方法の考え方を示す図
【図6】本発明の品質計算方法の考え方を示す図
【図7】本発明の品質計算プログラムをインストールし
たシステムの構成を示す図
【図8】本発明の品質計算プログラムで使用するデータ
ベースの一例を示す図
【図9】本発明の品質計算プログラムをインストールし
たシステムの構成を示す図
【図10】本発明の品質計算プログラムの処理フローの
一例を示す図
【図11】本発明の品質計算プログラムの入力画面の一
例を示す図
【図12】本発明の品質計算プログラムの入力画面の一
例を示す図
【図13】本発明の品質計算プログラムの処理フローの
一例を示す図
【図14】本発明のシステムの出力画面の一例を示す図
【図15】本発明のシステムの出力画面の一例を示す図
【図16】本発明の品質計算方法の考え方を示す図
【図17】本発明の品質計算プログラムをインストール
したシステムの構成を示す図
【図18】本発明のシステムの入力画面の一例を示す図
【図19】本発明のシステムの入力画面の一例を示す図
【図20】本発明の方法の企業間取引方法における処理
の流れの一例を示す図
【図21】本発明の方法の企業間取引方法における処理
の流れの一例を示す図
【図22】本発明の方法の企業間取引方法における処理
の流れの一例を示す図
【図23】本発明の企業間取引方法におけるウェブ上の
画面フローの一例を示す図
【図24】本発明における取引仲介サイトのトップペー
ジ画面の一例を示す図
【図25】本発明における取引仲介サイトの会員用トッ
プページ画面の一例を示す図
【図26】本発明における調達希望登録画面の一例を示
す図
【図27】本発明におけるサプライヤ供給希望登録画面
の一例を示す図
【図28】本発明の調達募集案件表示の選択画面の一例
を示す図
【図29】本発明の調達募集案件の一覧の一例を示す図
【図30】本発明の供給希望案件表示の選択画面の一例
を示す図
【図31】本発明の汎用品におけるサプライヤの供給品
希望案件の検索結果の一例を示す図
【図32】本発明のカスタム品におけるサプライヤの供
給品希望案件の検索結果の一例を示す図
【図33】本発明の実施の形態における品質算出方法説
明画面の一例を示す図
【図34】本発明の取引方法における案件マッチング処
理の結果の表示画面の一例を示す図
【図35】本発明における調達側企業に送信されてきた
取引案件情報の一例を示す図
【図36】本発明の他の一実施形態のフローを示す図
【図37】本発明の他の一実施形態の情報の授受の関係
を示す図
【図38】本発明の他の一実施形態のネット上の接続状
態を示す図
【図39】本発明の他の一実施形態の品質見積もりシス
テムのハードウェア構成図を示す図
【図40】本発明の他の一実施形態における品質見積も
りの算出概念を示す図
【図41】本発明の他の一実施形態の調達側企業ウェブ
サイトでの表示画面の一例を示す図
【符号の説明】
1…入力手段、2…表示手段、3…計算手段、4…記憶
手段、5…通信手段、10…企業間取引仲介システム、
11…企業間取引仲介ウエブサイト、12…供給側企業
のインターネット接続用端末、13…調達側企業のイン
ターネット接続用端末、15…インターネット、31…
ROM、32…CPU、プログラム実行部、33…RA
M、34…入出力インターフェース部、35…バスライ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 吉衛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 澤田 裕美子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調達側企業が調達対象の製品又は部品に対
    して要求する納入品質水準の条件の情報と、供給側企業
    が供給する製品又は部品において達成し得る納入品質水
    準の情報とに基づき、演算処理手段により調達側企業の
    要求する納入品質水準条件を満たす納入品質水準を達成
    し得る供給側企業を選定し、当該調達側企業および選定
    した供給側企業に対し商談案件情報を提供することを特
    徴とする企業間取引仲介方法。
  2. 【請求項2】請求項1に示す企業間取引仲介方法におい
    て、調達側企業が調達対象の製品又は部品に対して要求
    する納入品質水準の条件の情報には、企業間取引仲介者
    側のサイトが提供する、納入品質水準を定量評価する評
    価計算プログラムを実行して得られる納入品質水準指標
    データを含むことを特徴とする企業間取引仲介方法。
  3. 【請求項3】請求項1に示す企業間取引仲介方法におい
    て、供給側企業が供給する製品又は部品において達成し
    得る納入品質水準の情報には、企業間取引仲介者のサイ
    トが提供する、納入品質水準を定量評価する品質計算プ
    ログラムを実行して得られる納入品質水準指標データを
    含むことを特徴とする企業間取引仲介方法。
  4. 【請求項4】調達側企業が調達対象の製品又は部品を供
    給する企業に対して要求する製造品質水準の条件の情報
    と、供給側企業が有する製造品質水準の情報とに基づい
    て、演算処理手段により調達側企業の要求する製造品質
    水準水準条件を満たす製造品質水準を有する供給側企業
    を選定し、当該調達側企業および選定した供給側企業に
    対し商談案件情報を提供することを特徴とする企業間取
    引仲介方法。
  5. 【請求項5】請求項4に示す企業間取引仲介方法におい
    て、調達側企業が調達対象の製品を供給する企業に対し
    て要求する製造品質水準の条件の情報には、企業間取引
    仲介者のサイトが提供する、ある納入品質水準を達成す
    るのに必要な製造品質水準を定量評価する品質計算プロ
    グラムを実行して得られる製造品質水準指標データを含
    むことを特徴とする企業間取引仲介方法。
  6. 【請求項6】請求項4に示す企業間取引仲介方法におい
    て、供給側企業が有する製造品質水準の情報には、企業
    間取引仲介者のサイトが提供する、ある納入品質水準を
    達成するのに必要な製造品質水準を定量評価する品質計
    算プログラムを実行して得られる製造品質水準指標デー
    タを含むことを特徴とする企業間取引仲介方法。
  7. 【請求項7】請求項4に示す企業間取引仲介方法におい
    て、企業間取引仲介者が、調達側企業より入手した調達
    対象製品又は部品の仕様に関する情報とその調達対象製
    品に対して要求する納入品質水準の情報を基に、前記調
    達側企業が調達対象の製品又は部品に対して要求する納
    入品質水準を満たすために供給側企業が有するべき製造
    品質水準指標を算定し、前記推定した供給側企業が有す
    るべき製造品質水準指標を、供給側企業が有する製造品
    質水準の情報の条件の情報に含むことを特徴とする企業
    間取引仲介方法。
  8. 【請求項8】請求項4に示す企業間取引仲介方法におい
    て、企業間取引仲介者が、供給側企業より入手した製造
    条件情報を基に、前記供給側企業が有する製造品質水準
    指標を算定し、前記算定した供給側企業が有する製造品
    質水準指標を、調達側企業が調達対象の製品又は部品を
    供給する企業に対して要求する製造品質水準の条件の情
    報に含むことを特徴とする企業間取引仲介方法。
  9. 【請求項9】調達側企業の端末から調達品に関する希望
    品質情報、希望納期情報、希望価格情報の調達側希望情
    報の入力を受け、前記調達側希望情報に基づいて演算処
    理手段により希望総合指標値を算出し、 供給側企業の端末から納入品に関する製造品質水準情
    報、可能納期情報、希望価格情報の供給側希望情報の入
    力を受け、前記供給側希望情報に基づいて演算処理手段
    により可能総合指標値を算出し、 前記希望総合指標値の条件を満たす可能総合指標値を有
    する供給側企業を抽出し、 当該供給側企業に、商談案件情報を送信することを特徴
    とする企業間取引仲介方法。
  10. 【請求項10】調達側企業のサイトが、供給側企業の端
    末から納入品に関する製造品質情報の入力を受け、調達
    側企業の希望する品質指標を満たす製造品質指標を有す
    る供給側企業を演算処理手段により選定し、当該選定さ
    れた供給側企業の端末に対して、商談案件情報を送信す
    ることを特徴とする企業間取引方法。
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