JP2002228527A - トルクセンサ用軸材及び該軸材を用いているトルクセンサ - Google Patents
トルクセンサ用軸材及び該軸材を用いているトルクセンサInfo
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Abstract
クセンサ用軸材と該軸材を用いたトルクセンサを提供す
る。 【解決手段】 質量%でC:0.30〜1.50%、S
i:0.1〜4.0%、Mn:0.1〜4.0%、C
r:5.0%を超えて20.0%以下、残部が実質的に
Feから成り、強磁性のマルテンサイト主体の組織で組
織中に含有する非磁性の残留オ−ステナイト量が5.0
〜40.0%であるとともに、残留磁束密度Brが0.
6T(テスラ)以下のトルクセンサ用軸材である。
Description
れるトルクを磁気的に検出するために利用される磁歪式
トルクセンサの内、被測定軸の材質とその材質を用いて
いるトルクセンサに関するものである。
磁性鋼を被測定軸として使用し、磁性鋼が有する磁歪効
果を利用して、被測定軸にかかる弾性トルクを磁気的に
検出する手法が用いられている。図1はトルクセンサの
出力特性図を示す。トルクセンサの特性は、弾性トルク
(入力信号)に対する出力電圧の傾きS(以下、感度と
記す。)と、弾性トルクを除去した後の出力電圧の初期
値からのずれh(以下、ヒステリシスと記す。)によっ
て評価される。感度(図1のS)が大きく、かつヒステ
リシス(図1のh)が小さい程、トルクセンサ特性は優
れたものとなる。この様なトルクセンサの被測定軸に
は、磁性とともに機械的強度が要求されるので、従来J
ISのSK材、SCM材、SNCM材等の構造用鋼が使
用されることが多い。これらの構造用鋼は、Feが有す
る磁歪効果を持ち、かつ安価なので好んで使用される。
ところが、磁歪が小さい為に感度が小さく、かつヒステ
リシスも大きいので、正確なトルク検出を行えないとい
う問題があった。
軸用の材料開発に関し、多くの検討が行われている。例
えば、特許2132909号には、質量%でC:0.1
〜0.5%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下
及び、Ni:5.0%以下とCr:5.0%以下のいず
れか一方または両方を含有し残部がFeと不可避不純物
の組成からなる材料をトルクセンサの軸材として使用す
る技術が開示されている。また特許2697846号に
は、特許2132909号の材料を更に改良した組成と
して、C:0.1〜1.5%、Si:0.5〜4.0
%、Mn:0を超え3.0%以下、Al:0を超え3.
0%以下及び、Ni:5.0%以下とCr:5.0%以
下のいずれか一方または両方を含有し残部がFeと不可
避不純物の組成からなる材料をトルクセンサの軸材とし
て使用する技術が開示されている。これらの技術は、合
金元素の添加によって材料の強度、硬さを確保するとと
もに、各添加元素の特徴を生かし、JISSK材、SC
M材、SNCM材等よりも感度が大きく、かつヒステリ
シスが小さくなる様に合金成分を調整しているという点
で優れた材料技術である。
きく、強度が高いマルエ−ジング鋼を磁歪式トルクセン
サの軸材として使用する技術が開示されている。この技
術は、磁歪が大きいFe−Ni系合金に着目することに
よりトルクセンサの感度を高め、更にマルエ−ジング鋼
のマルテンサイト組織とAl、Ti等の析出強化元素に
よって材料の強度、硬さを確保できるという点で優れた
技術である。
ると、上述した特許2132909号や特許26978
46号、更に特許2132587号に開示されている技
術は、トルクセンサ軸材の磁性や磁歪を改善することに
よって、トルクセンサの感度を上げるという点では有利
であるものの、ヒステリシスをゼロ近傍にまでは小さく
出来ないという問題がある。その為、被測定軸のゼロ点
安定性という点で問題があった。本発明の目的は、上述
の問題を解決し、ヒステリシスをゼロ近傍にまで低減し
たトルクセンサ用軸材とその軸材を用いたトルクセンサ
を提供することである。
トルクセンサ用軸材のヒステリシスの問題に関して、軸
材の磁気特性と金属組織の観点から、ヒステリシスに及
ぼす材料因子の影響を調査した。その結果、軸材の残留
磁束密度を0.6T(テスラ)以下とすることによっ
て、ヒステリシスが低減することを見出した。更にトル
クセンサ用軸材に要求される機械的強度を満たした上
で、上述の磁気特性を満足するためには、軸材の金属組
織として、強磁性であって且つ強度が高いマルテンサイ
トを主体としたマトリックス(基地)中に、所定範囲に
調節した非磁性の残留オ−ステナイトを残すことが有効
であることを見出し、これらの磁気特性と金属組織を満
足するための最適な材料組成をも検討した結果、本発明
に到達した。
〜1.50%、Si:0.1〜4.0%、Mn:0.1
〜4.0%、Cr:5.0%を超えて20.0%以下、
残部が実質的にFeから成り、マルテンサイト主体の組
織で組織中に含有する残留オ−ステナイト量が5.0〜
40.0%であるとともに、残留磁束密度が0.6T
(テスラ)以下のトルクセンサ用軸材である。好ましく
は、更にNi:0.1〜5.0%、Al:0.1〜4.
0%、Co:0.1〜4.0%、Mo:0.1〜4.0
%の1種以上を含有する上述のトルクセンサ用軸材であ
る。好ましくは、ロックウェル硬さが45HRC以上で
ある上述何れかのトルクセンサ用軸材である。更に本発
明は、上述何れかのトルクセンサ用軸材を用いているト
ルクセンサである。
クセンサのヒステリシスをゼロ近傍にまで低減する為
に、トルクセンサ用軸材の磁気特性と金属組織を所定の
範囲に調整したものであり、これらを満足する最適な材
料組成を見出したことにある。
必須元素の含有量を限定した理由を述べる。 C:0.30〜1.50% Cは、軸材の機械的強度、硬さを確保するために必要な
元素である。また本発明のトルクセンサ用軸材の金属組
織において、マルテンサイトと残留オ−ステナイトを得
るために必要な元素である。但し、0.30%未満では
効果が小さく、逆に1.50%を超えると靭性や塑性加
工性が悪くなるので、上述の範囲とした。 Si:0.1〜4.0% Siは、0.1〜0.5%の組成範囲では製鋼時の脱酸
剤として作用する元素である。また0.5〜4.0%の
範囲では軸材の応力に対する感度を高める効果がある。
但し、4.0%を超えると靭性や塑性加工性が悪くなる
ので、上述の範囲とした。
である。また磁気特性と残留オーステナイト量を本発明
の範囲内に調整する上で有効な元素である。但し、0.
1%未満では脱酸剤としての効果も小さく、逆に4.0
%を超えると加工性が悪くなるので、上述の範囲とし
た。 Cr:5.0%を超えて20.0%以下 Crは、焼入れ性を良くして本発明のトルクセンサ用軸
材の硬さを上げるとともに、磁気特性と残留オーステナ
イト量を本発明の範囲内に調整する上で重要な元素であ
る。また自動車部品として使用されるトルクセンサの軸
材には、耐食性が要求されることが多く、耐食性を確保
する為にも重要な元素である。但し、5.0%以下では
耐食性を確保する効果が小さく、また20.0%を超え
ると加工性が悪くなるので上述の範囲とした。
対する感度を上げるためにNi,Al,Co,Moの1
種以上を添加することができる。ここで、これらの元素
の組成範囲とその限定した理由を述べる。 Ni:0.1〜5.0% NiはFe基合金中で磁歪を大きくする効果があるの
で、軸材の応力に対する感度を高めるのに有効な元素で
ある。またCrと同様、磁気特性と残留オーステナイト
量を本発明の範囲内に調整する上で有効な元素である。
但し、0.1%未満では効果が小さく、逆に5.0%を
超えると、軸材の金属組織は非磁性のオーステナイト主
体となって感度が下がるので、上述の範囲に限定した。 Al:0.1〜4.0% AlはSiとよく似た作用を持つ元素であり、軸材の応
力に対する感度を高める効果がある。但し0.1%未満
では効果が小さく、逆に4.0%を超えると加工性が悪
くなるので、上述の範囲に限定した。
応力に対する感度を高める効果がある。但し0.1%未
満では効果が小さく、逆に4.0%を超えると加工性が
悪くなるので、上述の範囲に限定した。 Mo:0.1〜4.0% Moも軸材の応力に対する感度を高める効果がある。但
し0.1%未満では効果が小さく、逆に4.0%を超え
ると加工性が悪くなるので、上述の範囲とした。本発明
においては、上述したNi,Al,Co,Moの内の1
種を選択添加しても良いし、これらの内の2種以上を複
合添加しても良い。尚、本発明の軸材は不可避不純物と
してP,S,Oを、軸材の感度、ヒステリシス特性を劣
化させない範囲として、各0.1%までは含有しても良
い。
ンサの入力信号に対する出力電圧のヒステリシスが小さ
い。特にヒステリシスの絶対値が0.5%以下となって
いるものである。この小さいヒステリシスを得るには、
軸材の磁気特性として残留磁束密度が0.6T(テス
ラ)以下である必要がある。以下にその理由を述べる。
磁歪を有する材料は、磁場中で弾性変形を起こす。トル
クセンサは磁歪の逆現象を利用している。すなわち弾性
トルクを掛けることによって発生する軸材の透磁率の変
化をセンサ部が検出するので、外力(弾性トルク)を掛
けることによって軸材を磁化していると考えることがで
きる。ここで、本発明者らは図1に示すトルクセンサの
入力信号(弾性トルク)に対する出力電圧の関係を、図
2に示す軸材の磁化曲線に置き換えて考察した。上述し
た様にトルクセンサ用軸材では、外力(弾性トルク)
は、軸材を磁化する際の外部磁場に置き換えて考えるこ
とが出来る。更にトルクセンサの出力電圧に生じるヒス
テリシス(初期値からのずれ)は、強磁性材料を磁化し
た後、外部磁場をゼロに戻した場合の残留磁束密度Br
に相当すると考えることが出来る。以上の観点から、本
発明では軸材の残留磁束密度Brを小さくすることが、
トルクセンサのヒステリシスを低減する上で有効である
と考えた。残留磁束密度Brを0.6T(テスラ)以下
としたのは、これを超えるとヒステリシスが特に大きく
なるので、残留磁束密度を0.6T以下としている。
した理由を述べる。上述した通り、本発明軸材には残留
磁束密度0.6T以下の磁気特性が要求される。鉄鋼材
料の組織には、フェライト、マルテンサイト、オ−ステ
ナイト等があるが、強磁性の組織であって、かつトルク
センサ用軸材に必要な機械的強度、硬さを満足するため
には、マトリックス(基地)組織はマルテンサイトを主
体とする必要がある。ところがマトリックス(基地)が
強磁性のマルテンサイト100%の組織になっている
と、磁化曲線は磁場に対して飽和し易い特性となり、そ
れに伴って残留磁束密度は高くなる。これは、軸材のヒ
ステリシス増大に繋がる。このため本発明では、強磁性
のマルテンサイト組織中に非磁性の残留オーステナイト
を所定量含有する組織とすることにより、軸材の残留磁
束密度ひいてはヒステリシスを低減できるという新規な
知見をもとに、残留オーステナイト量を5.0〜40.
0%の範囲に規定した。この理由は、5.0%未満では
上述の残留磁束密度ひいてはヒステリシスを低減する効
果が小さく、逆に40.0%を超えると非磁性組織が多
くなり過ぎて、軸材の感度が落ちるからである。
ェル硬さ45HRC以上であることが好ましい。この硬
さは構造体の強度として最低限必要な硬さである。望ま
しい硬さは50HRC以上である。本発明のトルクセン
サ用軸材は、優れたヒステリシスを示すので、本発明の
トルクセンサ用軸材を用いてトルクセンサとすれば、磁
歪式トルクセンサ用途として、特に使い易い材質であ
る。
気特性、残留オ−ステナイト量が特に重要であり、硬さ
も重要なものである。種々の組成を有する21種の鋼塊
を真空溶解炉で作製した。実験材の化学組成を表1に示
す。
o.1〜3は、本発明の範囲内でCとCrを変動させた
組成である。No.4〜19は、No.3の組成を基本
として、それぞれCを低減した組成(No.4〜5)、
Siを増量した組成(No.6〜7)、Niを添加した
組成(No.8〜10)、Alを添加した組成(No.
11〜13)、Coを添加した組成(No.14〜1
6)、Moを増量した組成(No.17〜19)であ
る。No.1〜19は、いずれも本発明の組成である。
No.20〜21は比較例の組成である。No.20は
質量%でFe−4%Ni−0.35%Cを基本組成とす
る合金であり、これは特許2132909号に開示され
るトルクセンサ用軸材の組成に含まれる。またNo.2
1は質量%でFe−18%Ni−9.2%Co−0.1
%Al−0.5%Tiを基本組成とするマルエ−ジング
鋼であり、特許2132587号に開示されるトルクセ
ンサの軸材質に相当する。
た後、1100℃で熱間鍛造し、直径22mmの丸棒を
得た。次に870℃の炉内で4h保持後、20℃/hの
冷却速度で600℃まで冷却した後、炉内で室温まで冷
却した。この焼鈍処理により素材は軟らかくなり、実際
にトルクセンサ軸を作製する場合の塑性加工が可能とな
る。本実施例では、材料特性の評価用サンプルとして、
この素材より下記の3種の試験片を採取した。 a) 丸棒:直径10mm×長さ80mm(両端ネジ加
工) b) 板:板厚1mm×幅8mm×長さ100mm c) 円板:板厚7mm×直径22mm 上記a)丸棒は、トルクセンサ特性である感度とヒステ
リシスを測定するための試験片である。上記b)板は磁
性測定片であり、上記c)円板は残留オ−ステナイト量
と硬さを測定するための測定片である。
硬くなる条件で熱処理を行った。各素材の磁気特性は、
上記b)の板サンプルに対し、40,000A/mの直
流磁場を印加した後の残留磁束密度Brを測定した。ま
た各素材の残留オ−ステナイト量は、上記c)の円板を
用いて、X線回折により測定した。また硬さは、ロック
ウェル硬度計により測定した。
特性を簡易的に評価する手法として上記a)の試験片を
使い、引張試験機とLCRメ−タを用いて評価した。以
下、評価方法を述べる。まず、磁気検出用のサ−チコイ
ルとして、内径10mmの円筒状の空芯コイル(コイル
長さ20mm)を作製した。コイル巻数は100回とし
た。このサ−チコイルを上記a)の試験片に被せ、試験
片の両端は引張試験機に、サ−チコイルの両端はLCR
メ−タに接続した。LCRメ−タの設定は、周波数80
kHz、電流値8mAとした。試験片に印加した磁場は
56.6A/mである。
クタンスの初期値L0をLCRメ−タで測定した。次
に、素材の弾性限内で引張応力を掛け、応力を負荷した
時のインダクタンスの値(L負荷時)を測定した。続い
て引張応力を除荷し、応力ゼロに戻した時のインダクタ
ンスの値(L除荷時)を測定した。引張応力の値を素材
の弾性限内で徐々に上げて行き、上記の測定を繰り返し
た。測定例として、本発明の素材No.4のインダクタ
ンス−応力特性を図3に示す。また比較例として素材N
o.20のインダクタンス−応力特性を図4に示す。図
3〜4から、本発明の素材No.4では除荷時のインダ
クタンス(図3の〇印)が初期値の近傍で安定している
のに対し、比較例の素材No.20では除荷時のインダ
クタンス(図4の〇印)が応力増加とともに初期値から
ずれて行くことが分かる。
Sは、次式(1)で評価した。 S=(L負荷時−L0)/σ [μH/MPa]…(1) また、引張応力σ[MPa]を印加した後、除荷した時
のヒステリシスhは、次式(2)で評価した。 h=100×(L除荷時−L0)/L0[%]…(2) 各素材の熱処理条件と磁気特性、残留オ−ステナイト
量、ロックウェル硬さ、及び250MPaの応力を掛け
た場合の各素材の感度S[μH/MPa]と、250M
Paの応力を掛けた後、応力を除荷した時の各素材のヒ
ステリシスh[%]を表2にまとめて示す。
して、ヒステリシスの絶対値が0.50%以下であるこ
ととしている。ヒステリシスの絶対値が0.50%以下
であれば、トルクセンサ被測定軸のゼロ安定性は良く、
トルク検出を行う上での支障は無いと判断できる。本発
明のトルクセンサ用軸材であるNo.1〜19では、い
ずれもヒステリシスの絶対値が0.50%以下の特性を
満足しており、トルクセンサ軸材としてゼロ点の安定性
が優れていると判断できる。一方、比較例のNo.20
〜21では、ヒステリシスの絶対値は0.50%を超
え、約1%まで大きくなっている。
テナイト量を見ると、本発明のNo.1〜19では、い
ずれも残留磁束密度0.6T以下、残留オ−ステナイト
量5.0〜40.0%の範囲を満足している。一方、比
較例のNo.20〜21では、残留磁束密度は0.6T
を超え、残留オ−ステナイト量は5%未満となってい
る。また本発明のNo.1〜19では、いずれもロック
ウェル硬さ45HRC以上の硬さを有している。本実施
例から、素材の組成、残留磁束密度、残留オ−ステナイ
ト量を本発明の範囲内に調節することにより、トルクセ
ンサ軸材として優れたヒステリシスが得られることが分
かる。本発明のトルクセンサ軸材は、優れたゼロ点安定
性を有するトルクセンサとして使用できることが明らか
である。
成、残留磁束密度、残留オ−ステナイト量を所定の範囲
内に調整することにより、トルクセンサのヒステリシス
を飛躍的に低減することができる。本発明はゼロ点安定
性に優れたトルクセンサを実現するに当たって欠くこと
のできない技術である。
−応力特性を示す図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 質量%でC:0.30〜1.50%、S
i:0.1〜4.0%、Mn:0.1〜4.0%、C
r:5.0%を超えて20.0%以下、残部が実質的に
Feから成り、マルテンサイト主体の組織で組織中に含
有する残留オ−ステナイト量が5.0〜40.0%であ
るとともに、残留磁束密度が0.6T(テスラ)以下で
あることを特徴とするトルクセンサ用軸材。 - 【請求項2】 更にNi:0.1〜5.0%、Al:
0.1〜4.0%、Co:0.1〜4.0%、Mo:
0.1〜4.0%の1種以上を含有することを特徴とす
る請求項1に記載のトルクセンサ用軸材。 - 【請求項3】 ロックウェル硬さが45HRC以上であ
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のト
ルクセンサ用軸材。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
トルクセンサ用軸材を用いているトルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026258A JP3693577B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | トルクセンサ用軸材及び該軸材を用いているトルクセンサ |
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JP2001026258A JP3693577B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | トルクセンサ用軸材及び該軸材を用いているトルクセンサ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002228527A true JP2002228527A (ja) | 2002-08-14 |
JP3693577B2 JP3693577B2 (ja) | 2005-09-07 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004239652A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
US6959781B2 (en) | 2003-02-04 | 2005-11-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Rotational torque detection mechanism and power steering apparatus |
JP2008224678A (ja) * | 2008-04-21 | 2008-09-25 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサの異方性付与方法 |
-
2001
- 2001-02-02 JP JP2001026258A patent/JP3693577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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