JP2002228489A - アブソリュートエンコーダ用ディスク - Google Patents

アブソリュートエンコーダ用ディスク

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JP2002228489A JP2001022242A JP2001022242A JP2002228489A JP 2002228489 A JP2002228489 A JP 2002228489A JP 2001022242 A JP2001022242 A JP 2001022242A JP 2001022242 A JP2001022242 A JP 2001022242A JP 2002228489 A JP2002228489 A JP 2002228489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アブソリュートエンコーダにおいて、常に測
定値の信頼性が高く、測角計算に要する時間が短く、し
かも、ディスク1周に配置できるスリット数の自由度の
高くする。 【解決手段】 ディスクの周方向に沿って配置されたス
リットにより表わされる測角用符号語11は、角度情報
を表わす7ビットの角度情報ビット12、角度情報ビッ
トの読み誤りを検出して訂正する8ビットの検査ビット
14、及び、さらに読み誤りを検出する1ビットのパリ
ティチェックビット16からなる角度情報用符号語18
を含む。測角用符号語11は、さらに、8ビットのブロ
ック検出用符号語22の先頭からの順次取り出した1ビ
ットを角度情報用符号語18の2ビットおきに順次挿入
して、全部で24ビットからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量機等に用いら
れるアブソリュートエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアブソリュートエンコーダは、本
出願人の出願に係る特開平7−198420号公報に開
示されたようなものが知られており、このブロック図を
図5に示す。アブソリュートエンコーダ用ディスク1に
は、スリット2が円周方向に沿うトラックT上に等間隔
に配置されている。これらのスリット2には、2進数の
符号化された測角用符号語を表わすため、「1」を表わ
す太いスリットと、「0」を表わす細いスリットの2種
類が用いられている。これらのスリット2に対して、任
意の位置から連続して所定数のスリット2を読み込む
と、これらのスリット2に対応する数の並びは、他の領
域の数の並びと重複することなく、ただ1つに定まるよ
うにスリット2は配置されている。
【0003】従来のアブソリュートエンコーダで角度を
検出するには、ディスク1の一面側に配置したLED
(発光ダイオード)等の図示しない光源からスリット列
に向けて光を照射し、ディスク1の他面側に配置したC
CD等の検出手段3、5で、スリット列を透過した光を
受光する。測角用符号語を読み取るためには、所定数の
スリット2を選択して、検出手段3、5で読み取ったス
リット幅から所定数のビット列に変換する。このビット
列は、算出手段6により、予め記憶手段7に記憶してい
る角度符号語テーブルとコードマッチング(比較)され
る。そして、このビット列が角度符号語テーブル中で最
も一致する位置を求め、この位置を角度に変換して角度
を求め、表示手段10に表示させていた。
【0004】さて、このような測角用符号語の読み誤り
を検出するため、巡回数列を円形に配置したとき、18
0°対向する位置の数字が常に反転するセルフコンプリ
メンタルコード(以下、SCCという。)に従って、測
角用符号語を決めていた。この測角用符号語の一例の一
部を次に示す。
【0005】 (0−180°) (180−360°) 0000011 1111100 0000110 1111001 0001100 1110011 −−−−−−− −−−−−−− −−−−−−− −−−−−−− このため、180°対向する位置の測角用符号語を2つ
の検出手段3、5で同時に読み取って判別手段4で比較
すると、両者間に値の一致するビットが存在する場合に
は、測角用符号語の読み誤りがあったことが簡単に分か
る。そこで、算出手段6は、2つの読み取った測角用符
号語と予め記憶手段7に記憶している角度符号語テーブ
ルを比較して、測角用符号語の読み誤りがあった場合、
訂正できる場合は訂正して角度を求め、訂正できない場
合、読み誤りを知らせる警報を出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載されたようなアブソリュートエンコーダでは、
次のような問題があった。
【0007】塵埃等の多い厳しい環境下で使用されるた
め、エンコーダ用ディスク1の細いスリット2にごみ等
が付着して、測角用符号語の読み誤りが生じることもあ
るが、この場合に、誤り訂正能力が対向する2つの検出
領域で1ビットと小さく、測定できないこともあった。
このことは、常に測定値の高信頼性が要求される測量機
としては問題であった。
【0008】また、読み取った測角用符号語と大きな角
度符号語テーブルとのコードマッチングを行うため、測
角計算に要する時間が長くなるという問題もあった。
【0009】さらに、SCCに従って、測角用符号語を
決定していたので、選定したSCCによって、ディスク
1周に配置される全ビット数、すなわちディスク1周に
配置できる全スリット数が予め定まってしまい、スリッ
ト数選択の自由度が低く、精度等から要請される最適の
スリット数を満足させることが困難であるという問題も
あった。
【0010】このため、常に測定値の信頼性が高く、測
角計算に要する時間が短く、しかも、ディスク1周に配
置できるスリット数の自由度の高いアブソリュートエン
コーダが求められていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明では、測角用符号語を表わすス
リットが周方向に沿って配置されたアブソリュートエン
コーダ用ディスクにおいて、前記測角用符号語は、角度
情報を表わす角度情報ビットと角度情報ビットの読み誤
りを検出して訂正する検査ビットとを含む角度情報用符
号語と、該角度情報用符号語を検出するための目印とな
るブロック検出用符号語とから構成した。
【0012】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明において、前記測角用符号語は、ブロック検出用符
号語の先頭から順次1ビットづつ取り出した各ビット
を、前記角度情報用符号語の所定ビットおきに順次挿入
するとともに、各測角用符号語は、角度情報ビットの各
ビットが反転したものを前又は後に隣接して配置した。
【0013】請求項3に係る発明では、請求項1又は2
に係る発明において、前記角度情報用符号語は、7ビッ
トの角度情報ビットと8ビットの検査ビットからなる
(15、7)BCH符号に、1ビットのパリティチェッ
クビットを付加したものとした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例のアブソリュー
トエンコーダ用ディスクも、従来例のように、周方向に
沿って配置されたスリット列によって、測角用符号語が
表わされている。図1に示したように、測角用符号語1
1は、角度情報を表わす7ビットの角度情報ビット1
2、角度情報ビット12の読み誤りを検出して訂正する
8ビットの検査ビット14、及び、さらに角度情報ビッ
ト12と検査ビット14の読み誤りを検出する1ビット
のパリティチェックビット16からなる角度情報用符号
語18を含む。測角用符号語11は、さらに、この角度
情報用符号語18を検出するための目印にするため、8
ビットのブロック検出用符号語22の先頭から順次1ビ
ットづつ取り出した各ビットを角度情報用符号語18の
2ビットおきに順次挿入し、全部で24ビットからなっ
ている。
【0015】すなわち、測角用符号語11の24ビット
は、左側から数えて、第1、2ビットが角度情報ビッ
ト、第3ビットがブロック検出用ビット、第4、5ビッ
トが角度情報ビット、第6ビットがブロック検出用ビッ
ト、第7、8ビットが角度情報ビット、第9ビットがブ
ロック検出用ビット、第10ビットが角度情報ビット、
第11ビットが検査ビット、第12ビットがブロック検
出用ビット、第13、14ビットが検査ビット、第15
ビットがブロック検出用ビット、第16、17ビットが
検査ビット、第21ビットがブロック検出用ビット、第
22ビットが検査ビット、第23ビットがパリティチェ
ックビット、第24ビットがブロック検出用ビットとな
る。
【0016】なお、パリティチェックビットとは、符号
語を構成する各ビットの値の総和が常に偶数(又は奇
数)になるように、余分に加えられる1ビットのことで
あり、符号語を読み取ったとき、符号語を構成する各ビ
ットの値の総和が偶数(又は奇数)にならないときに
は、符号語の読み誤りがあったことが分かるようにした
ものである。また、7ビットの角度情報ビット12に8
ビットの検査ビット14を付加した符号長15ビットの
符号語として、巡回符号の一種で復号が容易でかつ誤り
訂正能力の高い(15、7)BCH符号を用いる。この
ような符号としては、BCH符号以外にも、誤り訂正機
能を持つブロック符号、たとえば、BCH符号以外の巡
回符号、BCH符号の特別な例であるハミング符号等も
用いることもできるので、必要な情報ビット数や誤り訂
正可能なビット数等の要求に応じて、適切な符号を選択
する。これらの符号は、デジタル通信等において広く使
われていて周知であるから、説明を省略する。
【0017】ブロック検出用符号語22としては、検出
しやすいビット並びを有する「11101000」を用
いる。この「11101000」は、(7,4)ハミン
グ符号にパリティチェックビットが付加されたものにも
なっているから、1ビットの誤り訂正が可能である。と
ころで、ブロック検出用符号語22は、「111010
00」に限るものでなく、(7、4)ハミング符号にパ
リティチェックビットを付加した8ビットの符号語のう
ち、0または1の一方のみに偏らないもの、例えば「1
1101000」を反転した「00010111」等、
適切な8ビットの符号語であってもよい。ただし、「1
1111111」「00000000」「101010
10」のように先頭が判別できない符号語は使用できな
い。また、「00000001」「10000000」
のように、1ビット読み誤っただけで、符号語として使
用できなくなるようなものも使用すべきではない。
【0018】さて、本実施例では、24ビットの測角用
符号語を90語、ディスク周方向に沿って配置したた
め、スリット数は、24*90=2160本になり、ス
リット間隔は、10’となる。各測角用符号語11の先
頭ビットに対応するスリット2の間の間隔は、4°とな
る。そして、角度情報ビット12は、角度情報として、
測角用符号語11の配置された順序に従って、1、2、
3−−−−−(2進数の0000001が1に対応す
る。)と規則正しい番号が付与されるとともに、各測角
用符号語11の後(又は前)には、該角度情報ビット1
2の各ビットを反転させた測角用符号語11を配置して
いる。このような測角用符号語11の並びの一部を図2
に示す。
【0019】このようなスリット列により表わされた測
角用符号語11から、角度情報を取り出すための構成
は、図5に示した従来例のブロック図と比べて、検出手
段3、5は1つでよく、判別手段4が必要ない点で相違
する以外は略同じである。しかし、記憶手段7には、大
きな角度符号語テーブルの代わりにブロック検出用符号
語22を記憶させるだけでよく、算出手段6における符
号語の読み誤りの検出方法、訂正方法及び測角計算方法
は、以下に説明するように大きく異なっている。
【0020】以下に、図4のフロー図に従って、測角用
符号語11から、角度情報を取り出す方法を説明する。
【0021】まず、ステップ1(S1)として、従来と
同様に、所定数のスリット2を選択して、これを所定数
のビット列に変換する。このさい、各測角用符号語11
は、24ビットで構成されているから、少なくとも1つ
の測角用符号語11を取り出すためには、48ビット分
のスリット列を読み取って、図3に示したような48ビ
ットのビット列24を得る。
【0022】次に、ステップ2(S2)として、ブロッ
ク検出用符号語22を検出する。このためには、ブロッ
ク検出用符号語22を構成する各ビットは、測角用符号
語11の2ビットおきに配置されているから、図3に示
したように、48ビットのビット列24を3ビットから
なる部分26に区切ると、この部分26には必ず左、真
ん中、右のいずれかのビットにブロック検出用符号語2
2の1ビットが含まれる。そこで、最初の3ビットから
なる部分26と、これから24ビット後方の3ビットか
らなる部分28と比較して、最も一致するビットの位置
が左、真ん中、右のいずれであるか求める。次の3ビッ
トからなる部分26’も、同様に24ビット後方の3ビ
ットからなる部分28’と比較し、最も一致するビット
の位置が左、真ん中、右のいずれであるかを求める。こ
のような比較をステップ1で読み取ったビット列24に
対して可能な限り行い、比較した各部分で最も一致する
位置が左、真ん中、右のいずれであるかを求め、この位
置のビットを左から8つの各部分26、26’−−−か
ら順次取り出すと、ブロック検出用符号語22が得られ
る。ただし、11101000とは並んでいないことも
あるが、この数字の並ぶ順序は記憶しているので、ブロ
ック検出用符号語22の先頭位置が検出ができるのであ
る。図3に示した例では、各部分とも末尾のビットが最
もよく一致しているから、各部分26、26’、−−−
の末尾のビットを取り出すと、ブロック検出用符号語2
2が得られる。
【0023】もし、ブロック検出用符号語22に1ビッ
トの誤りがあったとしても、本実施例の場合は、ブロッ
ク検出用符号語22以外に前記一致が得られるのは、常
に6ビット以下となっているので、ブロック検出用符号
語22の残り7ビットが前記一致をしていれば、この7
ビットの位置からブロック検出用符号語22を検出する
ことができる。また、このブロック検出用符号語22自
身が(7,4)ハミング符号にパリティチェックビット
が付加されたものになっているから、1ビットの誤り訂
正をすることにより、ブロック検出用符号語22を確認
することができる。
【0024】次に、ステップ3(S3)として、測角用
符号語11において、ブロック検出用符号22の各ビッ
トの配置された位置は、図1に示したように定まってい
るから、これを基準にして、角度情報用符号語18、す
なわち、角度情報ビット12、検査ビット14及びパリ
ティチェックビット16を取り出す。
【0025】次にステップ4(S4)として、取り出さ
れた角度情報ビット12、検査ビット14及びパリティ
チェックビット16から、従来周知の方法によって、誤
りビットの有無を判断する。誤りビットがなければ、ス
テップ6(S6)へ進む。誤りビットを検出したとき
は、ステップ5(S5)へ進む。
【0026】ステップ5(S5)では、角度情報ビット
12と検査ビット14から角度情報ビット12の誤りビ
ット位置を決定できる場合には、誤りビットを訂正す
る。本実施例の場合には、2ビットの誤り検出と訂正が
可能な(15、7)BCH符号に、パリティチェックビ
ット16を付加しているので、3ビットの誤り検出と2
ビットの誤り訂正が可能である。これらの誤り検出と訂
正の方法は、当業者に周知であるから説明を省略する。
パリティチェックにより、訂正できない誤りを検出した
場合には、エラーを表示する。
【0027】ステップ4(S4)又はステップ5(S
5)で誤りのない角度情報ビット12が得られると、ス
テップ6(S6)に進み、角度情報ビット12から測角
計算して角度を求める。測角用符号語11の先頭ビット
を表わすスリット2の間の角度は4°で、角度情報ビッ
ト12を反転した測角用符号語11を1つおきに配置し
ているから、測角用符号語11の先頭ビットを表わすス
リット2の角度αは、角度情報ビット12が、0101
101以下のとき、 α=(角度情報ビットが表わす数−1)*8° 角度情報ビット12が、1010010以上のとき、 α=(角度情報ビットを反転したものが表わす数−1)
*8°+4° と簡単に求まる。ただし、角度情報ビット000000
1を含む測角用符号語11の先頭ビット位置を0°とし
た。また、スリット2は10’間隔で配置されているか
ら、各スリット2の角度も簡単に求めることができる。
【0028】本実施例によれば、次のような効果があ
る。
【0029】すなわち、測角用符号語11を、SCCに
従って決めず、16ビットの角度情報用符号語18に、
8ビットのブロック検出用符号語22を加えて全体で2
4ビットのブロック符号としたから、ディスク1周に配
置される測角用符号語11全体のビット数は24の整数
倍、すなわちスリット数も24の整数倍という条件で自
由に選択でき、スリット数の選択の自由度が高くなる。
このため、精度等から要請される最適なスリット2の数
と間隔を実現することが容易になる。
【0030】そして、角度情報用符号語18は、7ビッ
トの角度情報ビットと8ビットの検査ビットからなる
(15、7)BCH符号に、1ビットのパリティチェッ
クビットを付加したものであるから、3ビットの誤り検
出と2ビットの誤り訂正ができるため、常に実用上充分
な信頼性の測定値が得られる。
【0031】また、角度情報ビット12は角度情報を表
わしているから、読み取った測角用符号語11から角度
情報ビット12を取り出すと、測角用符号語11を角度
符号語テーブルと照合することなく、単純な計算で簡単
に角度が求まり、測角計算の時間を短縮できる。
【0032】さらに、ブロック検出用符号語22の各ビ
ットは、角度情報用符号語18の2ビットおきに配置さ
れるという条件があるため、ブロック検出用符号語22
に1ビットの読み誤りがあっても、前述のように、ブロ
ック検出用符号語22の検出が可能になる。そして、各
測角用符号語11は、後又は前に、角度情報ビット12
の各ビットが反転した測角用符号語11を隣接させて配
置しているから、隣接する測角用符号語11間では、ブ
ロック検出用符号語22以外には一致するビットがない
か、あってもわずかなので、ブロック検出用符号語22
を容易に検出できるという利点がある。しかも、「11
101000」なるブロック検出用符号語22は、検出
し易いビット並びになっている。さらに、ブロック検出
用符号語22自身が、(7、4)ハミング符号にパリテ
ィチェックビットが付加されたものになっていて、1ビ
ットの誤り訂正ができるので、ブロック検出用符号語2
2の確認ができ、確実に角度情報用符号語18の検出が
できる。
【0033】ところで、本発明は、前記実施例に限るも
のではなく、種々の実施例が考えられる。たとえば、ブ
ロック検出用符号語22は、角度情報用符号語18の前
又は後に単純に配置して、測角用符号語11を構成して
もよい。この場合、ブロック検出用符号語22を検出す
るプログラムが簡単になり、測角計算の時間を短縮でき
る。また、検出手段3、5は、図5に示した従来例と同
じように2つ設けてもよい。この場合、両検出手段から
得た角度に180°の差があるかどうかを調べることに
より、測角用符号語11の読み誤りを検出することがで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1に係る発
明によれば、測角用符号語は、角度情報用符号語にブロ
ック検出用符号語を加えたブロック符号としたから、デ
ィスク1周に配置されるスリット数を比較的自由に決め
ることができ、精度等から要請される最適のスリット数
を実現できる。また、測角用符号語は、角度情報ビット
の読み誤りを検出して訂正する機能を有した検査ビット
を含んでいるため、角度情報ビットの読み誤り訂正がで
きるので、常に信頼性の高い測定値が得られる。さら
に、角度情報ビットは角度情報を表わしているから、測
角用符号語から角度情報ビットを取り出すと簡単に角度
が求まり、測角計算の時間を短縮できる。
【0035】請求項2に係る発明によれば、ブロック検
出用符号語の各ビットは、測角用符号語において所定ビ
ットおきに配置されているという条件があるため、ブロ
ック検出用符号語に読み誤りを生じた場合にも、ブロッ
ク検出用符号語を検出し易いという利点がある。しか
も、各測角用符号語は、前又は後に角度情報ビットが反
転した測角用符号語を配置しているから、隣接する測角
用符号語間でブロック検出用符号語以外には一致するビ
ットがないか、あってもわずかなので、ブロック検出用
符号語の検出がいっそう容易になる。
【0036】請求項3に係る発明によれば、角度情報用
符号語は、7ビットの角度情報ビットと8ビットの検査
ビットからなる(15、7)BCH符号に、1ビットの
パリティチェックビットを付加したものであるから、3
ビットの誤り検出と2ビットの誤り訂正ができるため、
常に実用上充分な信頼性の測定値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の測角用符号語の構成方法を
示す図である。
【図2】同実施例における測角用符号語の並びの一部を
示す図である。
【図3】同実施例において、ブロック検出用符号語の検
出方法を示す図である。
【図4】同実施例における測角処理のフロー図である。
【図5】従来のアブソリュートエンコーダを示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スリット 11 測角用符号語 12 角度情報ビット 14 検査ビット 16 パリティチェックビット 18 角度情報用符号語 22 ブロック検出用符号語
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 13/15 H03M 13/15 13/19 13/19 Fターム(参考) 2F077 AA09 CC02 NN02 NN23 PP19 QQ01 RR11 RR23 RR26 5J022 DA02 DB03 DB06 DC01 DD01 5J065 AD01 AD05 AD11 AH01 AH07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測角用符号語を表わすスリットが周方
    向に沿って配置されたアブソリュートエンコーダ用ディ
    スクにおいて、 前記測角用符号語は、角度情報を表わす角度情報ビット
    と角度情報ビットの読み誤りを検出して訂正する検査ビ
    ットとを含む角度情報用符号語と、該角度情報用符号語
    を検出するための目印となるブロック検出用符号語とか
    らなることを特徴とするアブソリュートエンコーダ用デ
    ィスク。
  2. 【請求項2】 前記測角用符号語は、ブロック検出用
    符号語の先頭から順次1ビットづつ取り出した各ビット
    を、前記角度情報用符号語の所定ビットおきに順次挿入
    するとともに、各測角用符号語は、角度情報ビットの各
    ビットが反転したものを前又は後に隣接して配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のアブソリュートエンコ
    ーダ用ディスク。
  3. 【請求項3】 前記角度情報用符号語は、7ビットの
    角度情報ビットと8ビットの検査ビットからなる(1
    5、7)BCH符号に、1ビットのパリティチェックビ
    ットを付加したものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のアブソリュートエンコーダ用ディスク。
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Cited By (3)

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