JP2002228450A - ジャイロ装置およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

ジャイロ装置およびそれを用いた電子装置

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JP2002228450A JP2001020435A JP2001020435A JP2002228450A JP 2002228450 A JP2002228450 A JP 2002228450A JP 2001020435 A JP2001020435 A JP 2001020435A JP 2001020435 A JP2001020435 A JP 2001020435A JP 2002228450 A JP2002228450 A JP 2002228450A
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Akira Kumada
明 久万田
Kazuhiro Ebara
和博 江原
Katsumi Fujimoto
克己 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度情報をS/Nの悪化を招かない形でデ
ジタル信号として出力することのできるジャイロ装置お
よびそれを用いた電子装置を提供する。 【解決手段】 平滑増幅回路10の出力と振動子2の駆
動信号を元に生成した三角波を比較回路14で比較する
ことによって、角速度情報とジャイロ装置の温度情報を
含むパルス幅変調信号を出力する。 【効果】 駆動電圧の低下に伴うS/Nの悪化という問
題が発生せず、EMIノイズに対する耐性も低下しな
い。また、分解能をほぼ無限に向上させることもでき
る。さらに、温度情報が得られるので、これを用いた温
度補正が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャイロ装置およ
びそれを用いた電子装置、例えば自動車のナビゲーショ
ンシステムやビデオカメラなどの手ぶれ補正装置などに
用いられるジャイロ装置およびそれを用いた電子装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のナビゲーションシステムやビデ
オカメラなどの手ぶれ補正装置などにはジャイロ装置が
用いられ、その構成としてはさまざまなものが提案され
ている。そして、ジャイロ装置で得られた角速度情報を
デジタル信号として扱うことが多くなっているが、角速
度の情報をデジタル信号として扱うことに関する公知文
献としては、例えば実開平6−33022号公報や特開
平10−332381号公報がある。
【0003】前者はアナログ信号として出力された角速
度情報をA/Dコンバータでデジタル信号(ビット情
報)に変換し、このデジタル信号をあらかじめ記憶され
ている角速度と雰囲気温度との関係と比較することによ
って、角速度情報の温度補正を行おうというものであ
る。
【0004】また、後者は、アナログ信号として出力さ
れた角速度情報をA/Dコンバータでデジタル信号に変
換し、このデジタル信号をあらかじめ記憶された補正デ
ータに基づいてCPUで演算して補正を行い、再度D/
Aコンバータでアナログ信号に戻して出力している。こ
れは、アナログ信号による角速度情報の各種の補正が不
十分なところを、デジタル化とCPUによる演算処理に
よって補って、より自由度の高い補正を行うことを目的
としている。
【0005】このように、従来はアナログ信号をA/D
コンバータを用いてデジタル信号に変換することが一般
的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ナビゲーシ
ョンシステムや手ぶれ補正装置などに用いられるマイク
ロプロセッサやメモリなどの半導体は、PC用やゲーム
器用のマイクロプロセッサやメモリとの共通化が進んで
おり、それにしたがって駆動電圧の低下が進んでいる。
例えば、従来は5Vだった駆動電圧が3Vや2Vに低下
していくという傾向がある。
【0007】しかしながら、従来のA/Dコンバータを
用いたものの場合には、駆動電圧の低下に伴ってアナロ
グ信号のデジタル化の際の信号のノイズマージンが低下
して、角速度情報のS/Nの悪化を招くという問題があ
る。また、EMIノイズに対する耐性も低下するという
問題がある。
【0008】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、角速度情報をS/Nの悪化を招かない
形でデジタル信号として出力することのできるジャイロ
装置およびそれを用いた電子装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のジャイロ装置は、角速度を検出する角速度
検出手段と、該角速度検出手段で検出された角速度情報
でキャリア信号をパルス幅変調してパルス幅変調信号と
して出力するパルス幅変調手段とを有することを特徴と
する。
【0010】また、本発明のジャイロ装置は、前記角速
度検出手段が所定の駆動信号で駆動される振動子を有す
るジャイロ装置であって、前記駆動信号から前記キャリ
ア信号を生成するキャリア信号生成手段を有することを
特徴とする。
【0011】また、本発明のジャイロ装置は、前記パル
ス幅変調信号から角速度情報を復調する復調手段と、前
記パルス幅変調信号から前記キャリア信号の周波数を検
出するキャリア周波数検出手段と、該キャリア周波数検
出手段で検出した周波数を、あらかじめ記憶されている
補正情報と対応させて、前記復調された角速度情報の温
度補正を行う温度補正手段を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の電子装置は、上記のジャイ
ロ装置を用いたことを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、本発明の
ジャイロ装置においては、角速度情報をS/Nの良い形
でデジタル信号として出力することができる。
【0014】また、本発明の電子装置においては、性能
の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のジャイロ装置の
一実施例の概略ブロック図を示す。図1において、ジャ
イロ装置1は、振動子の一種である圧電振動子2、抵抗
R1およびR2、加算回路3、移相回路4、AGC回路
5、移相回路7、差動回路8、同期検波回路9、平滑増
幅回路10、波形成形回路12、三角波発生回路13、
比較回路14、出力端子16から構成されている。
【0016】ここで、図2に圧電振動子2の構成を示
す。圧電振動子2は、厚み方向に分極されるとともに一
方主面に検出電極2L、2Rが形成された圧電体基板2
Uと、厚み方向に分極されるとともに一方主面に共通電
極2Cが形成された圧電体基板2Dが、中間電極2Fを
介して他方主面同士で貼り合わされて構成されている。
【0017】図1に戻って、このように構成された圧電
振動子2の検出電極2Lは、抵抗R1を介して基準電位
に接続されている。また、圧電振動子2の検出電極2R
は、抵抗R2を介して基準電位に接続されている。2つ
の検出電極2L、2Rは、加算回路3に接続され、その
出力は移相回路4とAGC回路5を順に介して圧電振動
子2の共通電極2Cに接続されている。また、同じく2
つの検出電極2L、2Rは、差動回路8に接続され、そ
の出力は同期検波回路9、平滑増幅回路10を介して比
較回路14の一方の入力に接続されている。加算回路3
の出力は移相回路7を介して同期検波回路9に接続され
ている。さらに、加算回路3の出力は波形成形回路12
と三角波発生回路13を順に介して比較回路14の他方
の入力に接続されている。比較回路14の出力は出力端
子16に接続されている。
【0018】このように構成されたジャイロ装置1にお
いて、2つの検出電極2L、2Rに発生する電荷は抵抗
R1、R2によって電圧に変換され、加算回路3に入力
されて加算され、移相回路4で位相が調節され、AGC
回路5で増幅されて共通電極2Cに印加される。これに
よって、圧電振動子2は厚み方向(圧電体基板2H、2
Lの厚み方向)に屈曲振動するように自励発振で駆動さ
れる。したがって、加算回路3、位相回路4、および増
幅回路5は圧電振動子駆動手段6を構成している。ま
た、加算回路3、位相回路4、AGC回路5から出力さ
れる信号は、位相や振幅などは異なるものの、いずれも
圧電振動子2を駆動するための駆動信号ということがで
きる。
【0019】このようなジャイロ装置1の厚み方向に屈
曲振動する圧電振動子2は、角速度の印加されない状態
においては、圧電振動子2の厚み方向の屈曲振動によっ
て2つの検出電極2L、2Rで発生する信号が一致する
ように、抵抗R1および抵抗R2の抵抗値が設定されて
いる。
【0020】そして、ジャイロ装置1の厚み方向に屈曲
振動する圧電振動子2に、その長手方向に平行な軸を回
転の軸とする角速度が印加されると、圧電振動子2はコ
リオリ力によって幅方向(圧電体基板2H、2Lの幅方
向)にも屈曲振動する。これによって、2つの検出電極
2L、2Rで発生する信号にも、コリオリ力に応じて互
いに逆方向の変化が生じる。
【0021】2つの検出電極2L、2Rで発生した信号
は差動回路8にも入力されて、その差の信号(差動信
号)が出力される。この差動信号はコリオリ力に応じた
ものとなる。差動信号は同期検波回路9に入力される。
一方、加算回路3から出力された信号は移相回路7で位
相が調整された上で同期検波回路9に同期信号として入
力される。同期検波回路9に入力された差動信号は同期
信号にしたがって同期検波され、平滑増幅回路10で平
滑・増幅され、角速度に応じてレベルの変化するアナロ
グ信号として比較回路14に入力される。すなわち、平
滑増幅回路10から出力されるアナログ信号には角速度
情報が含まれていることになる。したがって、移相回路
7、差動回路8、同期検波回路9、平滑増幅回路10は
コリオリ力検出手段11を構成している。また、振動子
2、抵抗R1、抵抗R2、圧電振動子駆動手段6、コリ
オリ力検出手段11はいわゆる振動ジャイロ方式の角速
度検出手段を構成している。
【0022】加算回路3から出力された信号は波形成形
回路12にも入力される。加算回路3から出力された信
号は波形成形回路12で矩形波信号に成形され、さらに
三角波発生回路13で三角波信号に成形され、比較回路
14に入力される。このとき、三角波発生回路13は、
最大値と最小値が入力される矩形波信号の周波数に依存
せず、周波数の変化に応じて傾きが変化するような回路
であることが望ましい。
【0023】比較回路14は三角波発生回路13から入
力された三角波信号と平滑増幅回路10から入力された
コリオリ力に応じた信号を比較し、三角波信号がコリオ
リ力に応じた信号よりレベルが低いときにはLレベル、
レベルが高いときにはHレベルとなるデジタル信号とし
て出力端子16から出力する。三角波信号が常に一定の
波形を保つのに対して、コリオリ力に応じた信号は角速
度の大きさにしたがってレベルが変化する。そのため、
比較回路14から出力されるデジタル信号は、角速度の
大きさに応じて周波数は変化せず、デューティの変化す
るパルス幅変調信号となる。したがって、波形成形回路
12、三角波発生回路13、比較回路14はパルス幅変
調手段15を構成していることになる。また、波形成形
回路12から出力される矩形波信号は、パルス幅変調さ
れる前のキャリア信号であり、また加算回路3から出力
された駆動信号から生成されたものである。そして、波
形成形回路12はキャリア信号生成手段と言える。
【0024】ここで、図3に、ジャイロ装置1から出力
されるパルス幅変調信号の波形と角速度との関係を示
す。図3(a)は角速度=ゼロの時、(b)は角速度=
ω1の時、(c)は角速度=−ω1の時の波形である。
このように、角速度=ゼロの時はデューティ=50の矩
形波となるのに対して、例えば角速度=ω1の時はデュ
ーティー=66の矩形波となり、逆に角速度=−ω1の
時はデューティ=33の矩形波となり、角速度に応じて
デューティが変化することが分かる。
【0025】なお、比較回路14に入力されるコリオリ
力に応じた信号には駆動信号の周波数の成分は含まれて
いないために、同じく比較回路14に入力される三角波
信号は位相に関する制限はない。そのため、ジャイロ装
置1においては、加算回路3の出力を駆動信号として波
形成形回路12に入力しているが、移相回路4やAGC
回路5の出力を駆動信号として波形成形回路12に入力
しても構わず、さらには加算回路3に入力される2つの
信号の一方を駆動信号としても構わないものである。
【0026】このように、本願発明のジャイロ装置1に
おいては、角速度情報をパルス幅変調を行ったデジタル
信号として出力することができる。この場合、A/Dコ
ンバータを用いていないために、その分解能が駆動電圧
に依存しない。そのため、駆動電圧の低下に伴うS/N
の悪化という問題は発生せず、EMIノイズに対する耐
性も低下しない。特に、分解能に関しては、例えば駆動
信号を何度か分周してキャリア信号の周波数を下げるこ
とによって分解能をほぼ無限に向上させることができ、
角速度情報の精度を大幅に向上させることができるとい
う優れたメリットを有している。
【0027】また、パルス変調のためのキャリア信号を
振動子の駆動信号から生成しているため、キャリア信号
のために独自の信号源を備える必要がなく、デジタル信
号出力構成とすることによるジャイロ装置のコスト上昇
や回路の大型化を最小限にすることができる。
【0028】なお、上記のジャイロ装置1においては、
振動子2を、その共振周波数を利用して自励発振させて
いるが、キャリア信号を生成するための振動子の駆動信
号を得る手段としては、独立した発振器を利用した他励
発振によって駆動信号を得ているものでも構わないもの
で、自励発振の場合と全く同様の作用効果を奏するもの
である。
【0029】また、上記のジャイロ装置1においては、
角速度検出手段として振動ジャイロを用い、しかもキャ
リア信号を振動ジャイロの振動子の駆動信号から生成し
ていたが、本発明のジャイロ装置としてはこれに限定さ
れるものではない。
【0030】例えば、角速度検出手段に加えてキャリア
信号のための独自の信号源をジャイロ装置の内部に備え
ていたり、あるいはジャイロ装置の外部から供給するよ
うな構成であっても構わないものである。ジャイロ装置
の外部からキャリア信号を供給する方法としては、例え
ばナビゲーションシステムのMPUから供給することな
どが考えられる。
【0031】そして、キャリア信号を振動子の駆動信号
から生成しない場合には、角速度検出手段が振動ジャイ
ロである必要すらなく、回転体ジャイロや光ファイバー
ジャイロなどの振動子(振動質量)を持たない角速度検
出手段であっても構わないものである。
【0032】ところで、振動ジャイロの振動子を自励発
振で駆動する場合、振動子(すなわち振動ジャイロ)の
動作温度に応じて振動子の共振周波数が変化するため
に、駆動信号の周波数も変化する。これは、振動子の動
作温度と共振周波数(厳密には自励発振の駆動周波数)
との関係があらかじめわかっていれば、キャリア信号、
すなわち駆動信号の周波数を検出して比較することによ
って振動ジャイロの動作温度を知ることができるという
ことを意味している。
【0033】そして、図1に示したジャイロ装置1にお
いては、出力端子16からはキャリア信号と同じ周期の
パルス幅変調信号が出力されている。このパルス幅変調
信号からはキャリア信号の周波数を容易に求めることが
できる。したがって、補正情報として振動子2の動作温
度とキャリア信号の周波数との関係をあらかじめ記憶し
ておくことによって、ジャイロ装置1の動作温度を検出
し、それによって動作温度の変化によって発生する角速
度情報の変化に対して補正を行うことができる。
【0034】なお、角速度検出手段からの出力に含まれ
る角速度情報の補正という見地からすれば、周波数情報
をわざわざ温度情報に変換する必要もない。単純に、周
波数と、この周波数に応じた補正情報があれば、より直
接的に直截的に角速度情報を補正することが可能とな
る。
【0035】ここで、図4に、ジャイロ装置1から出力
されるパルス幅変調信号の波形と動作温度との関係を示
す。図4(a)は温度=T0で角速度=ゼロの時、
(b)は温度=T1で角速度=ゼロの時、(c)は温度
=T1で角速度=ω1の時の波形である。このように、
温度=T0で角速度=ゼロの時にキャリア信号の周波数
=f1でデューティ=50の矩形波となるように設定し
ておくと、例えば温度=T1で角速度=ゼロの時にはキ
ャリア信号の周波数はf2に変わるもののデューティは
50のままである。さらに、温度=T1で角速度=ω1
になると、キャリア信号の周波数=f2でデューティ=
66となり、角速度に応じてデューティが変化するだけ
でなく、温度に応じてキャリア信号の周波数が変化する
ことが分かる。
【0036】このように、本願発明のジャイロ装置にお
いては、パルス幅変調信号によって角速度情報を出力す
ることができるだけでなく、その周波数によってジャイ
ロ装置の動作温度の情報を出力することができ、1つの
パルス幅変調信号に2つの情報が乗っていることにな
る。
【0037】なお、上記の説明は振動子を自励発振で駆
動する振動ジャイロを角速度検出手段とするものに関し
ていたが、他励発振の振動ジャイロ、あるいは振動ジャ
イロ以外の角速度検出手段を有するジャイロ装置であっ
ても、ジャイロ装置の中に備えられたキャリア信号のた
めの信号源に、動作温度と発振周波数との関係があらか
じめわかっているものを用いれば、全く同様に周波数に
よって動作温度の情報を出力することができ、角速度情
報の温度補正をすることができるものである。
【0038】図5に、本発明のジャイロ装置の別の実施
例のブロック図を示す。図5において、ジャイロ装置2
0は、前述の角速度情報の温度補正を行う手段を有する
ジャイロ装置で、図1に示したジャイロ装置1に加え
て、ジャイロ装置1の出力に接続されてパルス幅変調信
号から角速度情報を復調する復調手段21、同じくジャ
イロ装置1の出力に接続されてパルス幅変調信号からキ
ャリア信号の周波数を検出するキャリア周波数検出手段
22、キャリア信号の周波数と温度との関係を記憶して
いる記憶手段23、キャリア周波数検出手段22で検出
したキャリア信号の周波数と記憶手段23に記憶されて
いるキャリア信号の周波数と温度との関係にしたがっ
て、復調手段21で復調された角速度情報の温度補正を
行う温度補正手段24を備えている。温度補正手段24
の出力は出力端子25に接続されている。
【0039】このように構成されたジャイロ装置20に
おいては、図1に示したジャイロ装置1においてジャイ
ロ装置の外部に備えられた何らかの回路において行って
いた温度補正を、ジャイロ装置自身で行うことができ
る。
【0040】もちろん、このような補正をジャイロ装置
を搭載する装置側のMPUとメモリを用いて実施するこ
とも可能である。また、ジャイロ装置の筐体に補正情報
を添付・表示し、この情報をMPUもしくはメモリに供
給・記憶させることも可能である。
【0041】図6に、本発明の電子装置の一実施例であ
るビデオカメラの斜視図を示す。図6において、ビデオ
カメラ30は、手ぶれ補正用に本発明のジャイロ装置1
を備えている。
【0042】このように構成されたビデオカメラ30に
おいては、S/Nの良い角速度情報がデジタルデータと
して得られ、温度補正の容易なジャイロ装置1を用いて
いるため、性能の向上を図ることができる。
【0043】なお、本発明の電子装置としては、ビデオ
カメラに限られるものではなく、振動ジャイロを同じく
手ぶれ補正用に用いるデジタルカメラや、位置検出に用
いるナビゲーションシステムなど、振動ジャイロを用い
るあらゆる電子装置を含むものである。
【0044】
【発明の効果】本発明のジャイロ装置によれば、角速度
を検出する角速度検出手段と、検出された角速度情報で
キャリア信号をパルス幅変調してパルス幅変調信号とし
て出力するするパルス幅変調手段とを有することによっ
て、S/Nの良い角速度情報をデジタル信号として出力
することができる。また、同じデジタル信号からジャイ
ロ装置の温度を検出することができ、角速度情報の温度
補正を容易に行うことができる。
【0045】また、本発明の電子装置によれば、本発明
のジャイロ装置を用いることによって性能の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャイロ装置の一実施例を示す概略ブ
ロック図である。
【図2】図1のジャイロ装置における圧電振動子を示す
斜視図である。
【図3】図1のジャイロ装置から出力されるパルス幅変
調信号を示す波形図である。
【図4】図1のジャイロ装置から出力されるパルス幅変
調信号を示す波形図である。
【図5】本発明のジャイロ装置の別の実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、20…ジャイロ装置 2…圧電振動子 2L、2R…検出電極 3…加算回路 4、7…移相回路 5…増幅回路 6…圧電振動子駆動手段 8…差動回路 9…同期検波回路 10…平滑増幅回路 11…コリオリ力検出手段 12…波形成形回路 13…三角波発生回路 14…比較回路 15…パルス幅変調手段 16、25…出力端子 21…復調手段 22…キャリア周波数検出手段 23…記憶手段 24…温度補正手段 30…ビデオカメラ R1、R2…抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角速度を検出する角速度検出手段と、 該角速度検出手段で検出された角速度情報でキャリア信
    号をパルス幅変調してパルス幅変調信号として出力する
    パルス幅変調手段とを有することを特徴とするジャイロ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記角速度検出手段が所定の駆動信号で
    駆動される振動子を有する振動ジャイロであって、 前記駆動信号から前記キャリア信号を生成するキャリア
    信号生成手段を有することを特徴とする、請求項1に記
    載のジャイロ装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス幅変調信号から角速度情報を
    復調する復調手段と、 前記パルス幅変調信号から前記キャリア信号の周波数を
    検出するキャリア周波数検出手段と、 該キャリア周波数検出手段で検出した周波数を、あらか
    じめ記憶されている補正情報と対応させて、前記復調さ
    れた角速度情報の温度補正を行う温度補正手段を有する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のジャイロ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のジ
    ャイロ装置を用いたことを特徴とする電子装置。
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