JP2002227272A - 洗浄水供給装置 - Google Patents

洗浄水供給装置

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JP2002227272A
JP2002227272A JP2001029820A JP2001029820A JP2002227272A JP 2002227272 A JP2002227272 A JP 2002227272A JP 2001029820 A JP2001029820 A JP 2001029820A JP 2001029820 A JP2001029820 A JP 2001029820A JP 2002227272 A JP2002227272 A JP 2002227272A
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valve
water supply
driving force
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cleaning water
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JP2001029820A
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Kazuyuki Watanabe
一幸 渡邊
Noboru Niihara
登 新原
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
Tomohiro Hirakawa
智博 平河
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段から弁開閉手段へ供給される駆動エ
ネルギーを有効に利用することができる洗浄水供給装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗浄水を供給するための流路と、前記流
路の途中に配設された弁体と、弁体の開閉を制御する弁
開閉手段と、弁開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手
段の駆動力を弁開閉手段に伝達する駆動力伝達手段を備
えた洗浄水供給装置において、駆動力伝達手段は、互い
に係り合いし位置決めされ、駆動量に応じて、駆動力を
異ならせたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄水を供給する
ための流路と、前記流路の途中に配設された弁体と、弁
体の開閉を制御する弁開閉手段と、弁開閉手段を駆動す
る駆動手段と、駆動手段の駆動力を弁開閉手段に伝達す
る駆動力伝達手段を備えた洗浄水供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】特開平6−20576には、流体の通路
を開閉する複数のバルブ機構の作動時間を切り替えるバ
ルブ切替タイマユニットと、蓄勢されたばねが解放され
るときの巻上軸の回転を調速する渦電流ガバナと、ばね
の解放力で回転する巻上軸の回転を伝達されてそれぞれ
回転し、複数のバルブ機構の作動時間に応じたカム形状
を有する複数のカムからなった手動操作用の切換えタイ
マユニットが開示されている。
【0003】特開2000−309974、特開200
0−309969、特開2000−309968には、
複数の流路それぞれに弁体が機械的に開開操作される開
開弁が設けられ、各弁体を開開操作するための機械的操
作力を伝達するカムが各開開弁ごとに設けられ、各開開
弁へそれぞれカムを通じて機械的操作力を与えるモータ
が設けられ、モータから各カム等への機械的操作力の出
力時期が各カム等ごとに所定の時間的ずれを持つように
構成されるとともに、モータの駆動軸を直接手動で駆動
可能な手動操作ユニットを備えることにより、電動およ
び手動のいずれにおいても操作可能な簡便な構造の流路
切替えユニットが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄水供給装置
においては、弁体を駆動させるエネルギーは、平歯車や
カムにて伝達されており、平歯車を使用した場合は、確
実に駆動力は伝達されるが、弁駆動力は、一時的に大き
な駆動エネルギーを必要とする起動時、又は弁体を開く
時の駆動力を基準に設定するため、駆動エネルギーを大
きく設定せざるおえない為、エネルギーを効率良く利用
できない等の問題点があった。又、カムを使用した場合
は、カム同士がすべることにより、確実に駆動力を伝達
することができない等の問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、洗浄水を供給するための流路と、前記流路の途
中に配設された弁体と、弁体の開閉を制御する弁開閉手
段と、弁開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段の駆
動力を弁開閉手段に伝達する駆動力伝達手段を備えた洗
浄水供給装置において、駆動力伝達手段は、互いに係り
合いし位置決めされ、駆動量に応じて、駆動力を異なら
せたものであり、駆動力を確実に弁体に伝達できると共
に、弁開閉手段の負荷変動に応じて駆動力を変化させる
ことができるため、駆動エネルギーを有効に利用するこ
とができる洗浄水供給装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1におい
ては、洗浄水を供給するための流路と、前記流路の途中
に配設された弁体と、弁体の開閉を制御する弁開閉手段
と、弁開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段の駆動
力を弁開閉手段に伝達する駆動力伝達手段を備えた洗浄
水供給装置において、駆動力伝達手段は、互いに係り合
いし位置決めされ、駆動量に応じて、駆動力を異ならせ
たもので、確実に駆動力が弁開閉手段に伝達されると共
に、弁開閉手段の負荷変動に応じて駆動力を変化させる
ことができるため、洗浄水供給装置の駆動エネルギーを
有効に利用することができる。又、同じ駆動エネルギー
を使用した場合、弁開閉手段の負荷に対する駆動力を十
分持たせることができるため、弁の開閉制御が確実に行
え、洗浄水供給装置の信頼性の向上にもつながる。
【0007】請求項2においては、駆動力伝達手段は、
駆動力の入出力特性を非線形化する、ものであり、弁開
閉手段の負荷変動に応じて駆動力の出力を変化させて
も、駆動力入力は、駆動力の出力と無関係に設定できる
ため駆動エネルギーを自由に蓄えさせることができ、洗
浄水供給装置の駆動手段を選定する際の自由度が増し、
洗浄水供給手段の小型化・低コスト化にもつながる。
【0008】請求項3においては、弁開閉手段の負荷特
性に応じて、駆動力伝達手段の出力を異ならせたもので
あり、弁開閉手段の負荷変動に応じて駆動力を変化させ
ることができるため、洗浄水供給装置の駆動エネルギー
を有効に利用することができる。又、同じ駆動エネルギ
ーを使用した場合、弁開閉手段の負荷に対する駆動力を
十分持たせることができるため、弁の開閉制御が確実に
行え、洗浄水供給装置の信頼性の向上にもつながる。
【0009】請求項4においては、弁開閉手段の起動
時、及び又は弁体の開弁時に、駆動力伝達手段の出力を
異ならせたものであり、大きな駆動力を必要とする弁開
閉手段の起動時、及び又は弁体の開弁時の出力を大きく
することにより、駆動手段の駆動エネルギーを有効に利
用することがでる。
【0010】請求項5においては、所定の操作を行うこ
とにより、駆動力を生起する操作手段を備えた洗浄水供
給装置であって、記駆動手段が前記操作手段となるもの
であり、弁開閉手段の駆動エネルギーは、手動操作時に
より蓄えられるため、本発明においては、駆動エネルギ
ーを有効に利用できることより、洗浄水供給装置の操作
力を低減することができる。又、駆動力の入出力を非線
形化できることより、操作手段の操作量に無関係に操作
力を一定にすることもでき、洗浄水供給装置の操作性向
上につながる。
【0011】請求項6においては、駆動力伝達手段は、
操作手段の変位量に応じて、操作力を異ならせたもので
あり、操作開始時のみ操作力を大きくし、操作の勢いで
所定の操作を完了させることもでき、洗浄水供給装置の
操作性が向上する。
【0012】請求項7においては、駆動力伝達手段は、
手動操作時、弁開閉手段に駆動力を伝達させないクラッ
チを備えたものであり、手動操作完了後、弁開閉手段に
駆動力を伝達するため、手動操作により蓄えられたエネ
ルギーをより有効に弁の開閉手段に伝達することがで
き、洗浄水供給手段の操作力をさらに低減できる。又、
給水圧力の異なる現場においても、洗浄水供給手段の操
作力、操作感を常に一定に保つことができる。
【0013】請求項8においては、弁開閉手段に、速度
に応じて制動力を生起する速度設定手段を備えたもので
あり、弁開閉手段の負荷変動に応じて駆動力の変化させ
るより弁体の開閉時間をより正確に制御することがで
き、洗浄水供給装置の吐水時間、吐水量をより正確に制
御することができ、洗浄水供給装置の小型化にもつなが
る。
【0014】請求項9においては、洗浄水を供給する流
路と、前記流路の途中に配設された弁体を複数備えたも
のであり、複数流路の開閉を制御することができ、洗浄
水供給装置の洗浄性能が向上し、節水化につながる。
【0015】請求項10においては、弁体はパイロット
作動式であり、給水圧力のエネルギーを利用することに
より、弁体の駆動エネルギーが小さくすることができ、
電動式の場合は、洗浄水供給装置の消費電力を小さくで
きるし、手動式の場合は、洗浄水供給装置の操作力を低
減することができる。
【0016】請求項11においては、請求項1乃至9の
いずれか一項に記載の洗浄水供給装置を備えた水栓であ
り、自動水栓、自閉水栓の小型化・操作力低減に役立に
たつ。
【0017】請求項12においては、請求項1乃至9の
いずれか一項に記載の洗浄水供給装置を備えた便器であ
り、自動洗浄便器、自閉洗浄便器の洗浄水供給装置の小
型化・操作力の低減に役に立つ。洗浄水供給装置の小型
にすることにより、便器のデザイン性の向上にもつなが
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図10は、本発明の実施例
のおける電動式の弁制御装置20の説明図である。図1
は電動式の弁制御装置20の構成図を、図2は弁体4、
7の断面図を、図3はクラッチ14の構成図を、図4は
クラッチ14と勘合する溝を持つ第一ギヤ18の構成図
を、図5は第一カム17の構成図を、図6は第二カム1
3の構成図を、図7は、非線形ギヤ30の構成図を示
す。
【0019】弁制御装置20には弁体4、7が設けられ
ている。弁体4には入水口2から水が供給され可動体の
弁3と対向する弁座1とで弁体4を形成し、弁体4の開
閉に伴って出水口5から水を排出する。弁体7も同様に
入水口9から水が供給され可動体の弁6と対向する便座
とで弁体7を形成し、弁体7の開閉に伴って出水口8か
ら水を排出する構成となっている。弁体4、7はいずれ
も非作動時には水圧で閉状態となるように構成されてお
り、弁の駆動エネルギーは供給水圧に応じて変化するた
め、供給水圧の低い現場では操作力が軽くなる。なお弁
体7は一次圧を制御するため耐圧性能を高めた構成とな
っている。
【0020】次に、電動式の弁制御装置20の作動原理
について説明する。洗浄スイッチ22を入れるとモータ
23が回転し、モータ軸24に連結されたクラッチ14
も一体で同方向に回転する。ある角度以上回転後、モー
タ23が反対方向に回転を始めるとクラッチ14が第一
ギヤ18に形成された溝29と勘合し、第一ギヤ18も
一体で反対方向に回転を始める。又、第一ギヤ18は第
二ギヤ15とかみ合い、第二ギヤ15と一体で形成され
カム回転体25も回転を始める。カム回転体25に形成
された第一カム17、第二カム13により、所定の回転
角度で弁3、6を押圧し、開閉する仕組みになってい
る。
【0021】クラッチ14と第一ギヤ18に形成された
溝29は、モータ軸24の回転角度θをα<θ<βの位
置に設定して反対方向に回転させた場合、かみ合うよう
に構成されており、モータ23の回転角度制御がラフに
設定できる為、使用中に、モータ23の回転角度が多少
変化しても、上記範囲であれば弁体4、7を開閉するタ
イミングがずれることがない。
【0022】第一ギヤ18と第二ギヤ15には、非線形
ギヤ30が使われており、第一ギヤ18と第二ギヤ15
のピッチ円半径が駆動量(回転角度)に応じて異なるよ
うになっている。大きな駆動トルクを必要とする起動
時、第一ギヤ18のピッチ円半径は小さく、第二ギヤ1
5のピッチ円半径が大きくなるようにかみ合い、モータ
23の駆動トルクは、増大されカム回転体25に伝達さ
れる仕組みになっている。
【0023】図16は、駆動トルクの入出力特性を示し
たものである。横軸はカム回転体25の回転角度、縦軸
はトルクを示しており、モータ23の駆動トルク(入
力)、カム回転体25の駆動トルク、弁体4、7を開閉
する為に必要な負荷トルクが記載されている。負荷トル
クに応じてカム回転体25の駆動トルクを変化させてい
るが、モータのトルク23は、ほぼ一定にすることがで
きる。
【0024】図8は、ベルト32介して、非線形ギヤ3
0により駆動トルクを非線形出力するもので、非線形ギ
ヤ30が直接かみ合うより、駆動力を滑らかに非線形伝
達することができる。
【0025】図9は、ギヤチェンジにより駆動トルクを
非線形出力するもので、複数の駆動トルク変換行える。
モータ軸24に3種類の歯車40が連結されており、こ
の3種類の歯車40とかみ合う歯車41がカム回転体2
5と連結されている。駆動量(回転角度)に応じて、モ
ータ軸23に連結された歯車軸42を移動させることに
より、カム回転体25の駆動トルクを変化させる仕組み
なっている。モータ軸23を右側に動かすと、カム回転
体25の駆動トルクは大きくなり、左側に動かすと、カ
ム回転体25の駆動トルクは小さくなる。
【0026】図10は、歯欠け歯車43により駆動トル
クを非線形出力するもので、モータ軸に歯の一部を切欠
いた2種類の歯車43が連結されており、この2種類の
歯車43とかみ合う歯車44がカム回転体25に連結さ
れている。駆動量(回転角度)に応じて、かみ合う歯車
43、44が自動的に変わり、カム回転体25の駆動ト
ルクが変化する仕組みなっている。
【0027】図11は、本発明の実施例のおける手動式
の弁制御装置20の構成図である。操作レバー33を回
転させると、操作軸34に連結された第三ギヤ35が回
転する。第三ギヤ35は第四ギヤ36とかみ合い、第四
ギヤ36に連結されたクラッチ14も回転する。第四ギ
ヤ36の軸45には、ねじりコイルバネ39が取り付け
られており、この軸45を回転させることにより、ねじ
りコイルバネ39に歪エネルギーが蓄えられる。第四ギ
ヤ36の軸45をある角度以上回転させた状態で操作レ
バー33から手を離すと、ねじりコイルバネ39の歪エ
ネルギーにより第四ギヤ36の軸45は、反対方向に回
転を始めると共に、クラッチ14が第一ギヤ18に形成
された溝29と勘合し、第一ギヤ18も一体で反対方向
に回転を始める。又、第一ギヤ18は第二ギヤ15とか
み合い、第二ギヤ15と一体で形成されえたカム回転体
25も回転し、カム回転体25に形成された第一カム1
7、第二カム13により、所定の回転角度で弁体4、7
の開閉を行う仕組みになっている。
【0028】カム回転体25には第五ギヤ37が一体で
備えられており、第五ギヤ37は、第六ギヤ38とかみ
合い、第六ギヤ38に連結された速度設定手段11によ
り、カム回転体25の回転速度が設定される仕組みにな
っている。速度設定手段11は、速度に応じて制動力を
生起するもので、流体(空気・油など)の粘性抵抗を制
動力とするものや、電磁力を制動力とするものがある。
【0029】第一ギヤ18、第二ギヤ15、第三ギヤ3
5、第四ギヤ36には、非線形ギヤ30が使われてお
り、第一ギヤ18と第二ギヤ15のピッチ円半径が駆動
量(回転角度)に応じて異なるようになっている。大き
な駆動トルクをを必要とする起動時、第一ギヤ18のピ
ッチ円半径は小さく、第二ギヤ15のピッチ円半径が大
きくなるようにかみ合い、ねじりコイルバネ39の駆動
トルクは、増大されカム回転体25に伝達される仕組み
になっている。
【0030】又、第三ギヤ35、第四ギヤ36のピッチ
円半径も操作レバー33の操作量(操作角度)に応じて
異なるようなっている。ねじりコイルバネ39は、ねじ
り角度に比例してトルクが大きくなるが、操作開始時
は、第三ギヤ35のピッチ円半径を大きく、第四ギヤ3
6のピッチ円半径を小さく設定し、操作完了時は、第三
ギヤ35のピッチ円半径を小さく、第四ギヤ36のピッ
チ円半径を大きく設定することにより、使用者の操作力
を一定にしたり、操作開始時のみ操作力を大きくしする
こともできる。
【0031】図12、図13、図15には本発明の実施
例における弁本体の説明図を示す。図12には弁制御装
置20により駆動される弁本体151の外観図を、図1
3には断面図を、図15には作動原理図を示す。弁本体
151は主弁部152と切替え弁部156とで構成され
ており、締結部155でスナップフィットにより固定さ
れている。主弁部152は主弁154、給水口153で
構成されている。切替え弁部156は、第一切替え弁1
59、第二切替え弁165、バキュームブレーカー16
3とで構成されている。締結部155には給水圧力に関
わらず流量を略一定に制御する定流量弁172が挿入さ
れている。主弁154、第一切替え弁159にはそれぞ
れパイロットポート171、パイロットポート160が
備えられている。なお定流量弁172は給水口153内
部流路に挿入しても良い。定流量弁172は略台形上の
コイルバネで構成されており、コイルバネの空隙面積が
前後の圧力差により変化する。圧力差が大きい場合には
コイルバネの変位量が大きくなり空隙面積が低下し、圧
力差が小さい場合にはコイルバネの変位量が小さくなり
空隙面積が増大する。圧力差の平方根に比例する流速で
空隙を通過するので、空隙面積は圧力差の平方根に反比
例するようにコイルバネのバネ定数や構造を決定する。
【0032】給水口153より主弁部152に供給され
た水は、主弁154で通水および止水を制御され、定流
量弁を通過した後、切替え弁部156に流入する。通常
時はパイロットポート160が閉止されており、第一切
替え弁159は閉止状態なので、流入した水は第二流入
路157を通過し第二切替え弁165を押し上げて第二
流出路162へと流れる。次にパイロットポート160
が開状態となると、水の一部が第一流入路158を通過
して第一切替え弁159に開孔されている小孔部173
を通過してパイロットポート160から外部へ排出され
る。小孔部173を通過する際に圧力が低下するので、
第一切替え弁159の背圧は低下し開状態に駆動され水
は第一流出路161へと流動する。第一流出路161へ
の通水があると第一流出路161の下流側に連通し図示
しない負荷により第一流出路161の圧力は増大し、こ
の圧力は連通口164を経由して第二切替え弁165の
背圧を上昇させる。所定の背圧に達したところで第二切
替え弁165は閉状態に駆動され第二流出路162への
流動は停止する。このようにパイロットポート160の
開閉を制御することにより、切替え弁部156は第一流
出路161と第二流出路162を選択的に切替えて外部
への通水を行う。主弁部152についても同様であり、
パイロットポート171の開閉状態を制御し小孔部16
6を通過することによって背圧が変化し、主弁154の
開閉を制御可能である。バキュームブレーカー163
は、弁本体151が非作動状態であり通水が停止されて
いる時、あるいは第一通水路161及び又は第二通水路
162が負圧状態となった際に大気に開放され、第一流
出路161と第二流出路162とこれらの流路に連通す
る図示しない通水路に所定のエアギャップを設ける。弁
本体151は、図12とおりに重力方向を向かって略鉛
直下向きとするように設置される。
【0033】弁本体151と弁制御装置20とは次のよ
うに接続される。入水口9とパイロットポート171、
入水口2とパイロットポート160とがそれぞれ連通さ
れる。出水口5と出水口8はいずれも大気開放される。
これにより、弁体7の開閉で主弁154が開閉駆動さ
れ、弁体4の開閉により第一切替え弁159が開閉駆動
される。すなわち、手動式の弁制御装置20の操作レバ
ーをある角度以上回転させた時点で手を離すと第一ギア
は反転してクラッチを勘合させ、速度設定手段11によ
る制動力とねじりコイルバネとのトルクの釣合により、
カム回転体は所定の速度で回転駆動され、カム回転体の
第一カムにより弁体7を開く。さらに、カム回転体の第
二カムにより、所定時間T後に弁体4を開き、これに
連動して第一切替え弁159が開状態となり第二切替え
弁165が閉状態となるので、第二流出路162からの
流出は停止し、代わって第一流出路161から水が流出
される。次に所定時間T後にカム回転体の第二カム1
0は弁体4を閉じ、同様に第二流出路162へと流出路
は切り替えられる。さらに所定時間T後にカム回転体
の第一カム13は弁体7を閉じ、主弁154を閉状態と
することにより全ての通水を停止する。最後に弁制御装
置20は所定時間の空走を行って作動を停止する。電動
式の場合も弁本体151の制御手順は手動操作の場合と
同様である。
【0034】図14には弁体の作動と通水とのタイミン
グチャートを示す。図14(a)は、通水のタイミング
チャートを示しており、縦軸が通水量、横軸が時間をあ
らわしている。また通水量には、第一流出路161の通
水量と第二流出路162の通水量、および両者の和であ
る総通水量がそれぞれ示されている。図14(b)は、
弁体4、7の開度のタイミングチャートを示しており、
縦軸が開度、横軸が時間をあらわしている。また開度に
は、弁体4と弁体7の開度がそれぞれ示されている。t
=Tは操作手段19を所定量以上操作したあとに開放
した際の時間をあらわし、t=Tは弁制御装置20が
全ての作動を停止する時間をあらわしている。Tおよ
びTは第一切替え弁165が開状態であり第一流出路
161が通水状態にある時間であり、Tは第二切替え
弁166が開状態であり第二流出路162が通水状態に
ある時間をあらわす。Tは弁体4が開状態に駆動され
てから第一切替え弁165が閉状態となり第二切替え弁
166が開状態となるまでの時間をあらわし、Tは弁
体4が閉状態に駆動されてから第一切替え弁165が開
状態となり第二切替え弁166が閉状態となるまでの時
間をあらわし、Tは弁体7が閉状態に駆動されてから
主弁154が閉状態となり全ての通水を停止するまでの
時間をあらわす。これらT、T、Tはいずれも弁
体4、7の開閉作動によって制御される弁本体151の
作動遅れ時間をあらわす。これら作動遅れ時間は弁の構
造等によって定まる固有の時間なのであらかじめ把握し
ておくことができ、所望の通水時間に対してこれら作動
遅れ時間を加味したうえで弁体の駆動時間を定めておけ
ばよい。なおここでは、T=T−T、T=T
+T−Tである。Tは弁制御装置20に設けられ
た空走時間であり、弁制御装置20は操作手段19を開
放したt=TからT+T後(t=T=T+T+
)に全ての作動を停止し初期位置に復帰する。この
ように弁体制御終了後にも所定の空走距離を設けること
により経年変化等による機械的精度が低下した場合であ
っても確実な止水を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例における電動式の弁制御装置の構成
【図2】 本実施例における弁制御装置のパイロット弁
の断面図
【図3】 本実施例におけるクラッチの構成図
【図4】 本実施例における第一ギヤの構成図
【図5】 本実施例における第一カムの構成図
【図6】 本実施例における第二カムの構成図
【図7】 本実施例における非線形ギヤの構成図
【図8】 本実施例におけるベルトを介した非線形ギヤ
の構成図
【図9】 本実施例におけるギヤチェンジの構成図
【図10】 本実施例における歯欠けギヤの構成図
【図11】 本実施例における手動式の弁制御装置の構
成図
【図12】 本実施例における弁本体の外観図
【図13】 同上の断面図
【図14】 本実施例における弁体の作動と通水とのタ
イミングチャート
【図15】 本実施例における弁本体の作動原理図
【図16】 駆動トルクの入出力特性図
【符号の説明】
1 弁座 2・9 入水口、 3・6 弁、 4・
7 弁体、5・8 出水口、 11 速度設定手段、
13 第二カム 14 クラッチ、 15 第二ギア、 17 第一カ
ム、18 第一ギア、20 弁制御装置、 22 洗浄
スイッチ、23 モータ、24 モータ軸、 25 カ
ム回転体、26 駆動手段、 27 弁開閉手段、28
駆動力伝達手段、29 第一ギヤの溝、 30 非線
形ギヤ、31 カム回転体の軸、32 ベルト、 33
操作レバー、34 操作軸、35 第三ギヤ、 36
第四ギヤ、 37 第五ギヤ、38 第六ギヤ、39
ねじりコイルバネ、 40 歯車、41 歯車、 4
2 歯車軸43 歯欠け歯車、44 歯欠け歯車、 4
5 第四ギヤの軸、 151 弁本体、152 主弁
部、 153 給水口、154 主弁、155 締結
部、 156 切替え弁部、159 第一切替え弁、
160・171 パイロットポート、161 第一流出
路、 162 第二流出路、163 バキュームブレー
カー、164 連通口、165 第二切替え弁、 16
6・173 小孔部、172 定流量弁
フロントページの続き (72)発明者 平河 智博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 BB00 FD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄水を供給するための流路と、前記流路
    の途中に配設された弁体と、弁体の開閉を制御する弁開
    閉手段と、弁開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段
    の駆動力を弁開閉手段に伝達する駆動力伝達手段を備え
    た洗浄水供給装置において、駆動力伝達手段は、互いに
    係り合いし位置決めされ、駆動量に応じて、駆動力を異
    ならせることを特徴とする洗浄水供給装置。
  2. 【請求項2】前記駆動力伝達手段は、駆動力の入出力特
    性を非線形化することを特徴とする請求項1記載の洗浄
    水供給装置。
  3. 【請求項3】前記弁開閉手段の負荷特性に応じて、前記
    駆動力伝達手段の出力を異ならせたことを特徴とする請
    求項1乃至2のいずれか1項に記載の洗浄水供給装置。
  4. 【請求項4】前記弁開閉手段の起動時、及び又は前記弁
    体の開弁時に、駆動力伝達手段の出力を異ならせたこと
    特徴とする請求項3記載の洗浄水供給装置。
  5. 【請求項5】所定の操作を行うことにより、駆動力を生
    起する操作手段を備えた洗浄水供給装置であって、記駆
    動手段が前記操作手段であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載の洗浄水供給装置。
  6. 【請求項6】前記駆動力伝達手段は、前記操作手段の変
    位量に応じて、操作力を異ならせたことを特徴とする請
    求項5記載の洗浄水供給装置。
  7. 【請求項7】前記駆動力伝達手段は、手動操作時、弁開
    閉手段に駆動力を伝達させないクラッチを備えたことを
    特徴とする請求項5乃至6のいずれか一項に記載の洗浄
    水供給装置。
  8. 【請求項8】前記弁開閉手段に、速度に応じて制動力を
    生起する速度設定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれか一項に記載の洗浄水供給装置。
  9. 【請求項9】前記弁体はパイロット作動式であることを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の洗浄水
    供給装置。
  10. 【請求項10】洗浄水を供給する流路と、前記流路の途
    中に配設された弁体と、を複数備えたことを特徴とする
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の洗浄水供給装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか一項に記載
    の洗浄水供給装置を備えた水栓装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれか一項に記載
    の洗浄水供給装置を備えた便器。
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