JP2002294792A - 便器洗浄バルブ - Google Patents

便器洗浄バルブ

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JP2002294792A
JP2002294792A JP2001093210A JP2001093210A JP2002294792A JP 2002294792 A JP2002294792 A JP 2002294792A JP 2001093210 A JP2001093210 A JP 2001093210A JP 2001093210 A JP2001093210 A JP 2001093210A JP 2002294792 A JP2002294792 A JP 2002294792A
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Japan
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drive unit
valve
toilet
driving
water
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JP2001093210A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Watanabe
一幸 渡邊
Noboru Niihara
登 新原
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
Tomohiro Hirakawa
智博 平河
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器洗浄の駆動手段が電動式及び手動式に係
らず、手洗い用水栓・局部洗浄装置・照明・空調機器な
どの駆動及び停止動作と便器洗浄動作とを連動させる便
器洗浄バルブを提供する。 【解決手段】 便器洗浄水を弁の開閉により供給する第
一弁体と、前記第一弁体を開閉する第一駆動部と、前記
第一駆動部を駆動させる第一駆動手段を備えた便器洗浄
バルブにおいて、前記第一駆動部により駆動される第二
駆動部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器洗浄水を弁の
開閉により供給する弁体と、前記弁体を開閉する駆動部
と、前記駆動部を駆動させる駆動手段を備えた便器洗浄
バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−20576には、流体の通路
を開閉する複数のバルブ機構の作動時間を切り替えるバ
ルブ切替タイマユニットと、蓄勢されたばねが解放され
るときの巻上軸の回転を調速する渦電流ガバナと、ばね
の解放力で回転する巻上軸の回転を伝達されてそれぞれ
回転し、複数のバルブ機構の作動時間に応じたカム形状
を有する複数のカムからなった手動操作用の切換えタイ
マユニットが開示されている。
【0003】特開2000−309974、特開200
0−309969、特開2000−309968には、
複数の流路それぞれに弁体が機械的に開開操作される開
開弁が設けられ、各弁体を開開操作するための機械的操
作力を伝達するカムが各開開弁ごとに設けられ、各開開
弁へそれぞれカムを通じて機械的操作力を与えるモータ
が設けられ、モータから各カム等への機械的操作力の出
力時期が各カム等ごとに所定の時間的ずれを持つように
構成されるとともに、モータの駆動軸を直接手動で駆動
可能な手動操作ユニットを備えることにより、電動およ
び手動のいずれにおいても操作可能な簡便な構造の流路
切替えユニットが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、便器の洗浄動作
とトイレ空間にある手洗い水栓・局部洗浄装置・照明・
空調機器などの装置を直接連動させたのものはない。そ
の理由としては、トイレ空間に存在する装置を各々電化
し、人体検知センサー等を介して使用者の動きに応じて
各装置を駆動させることが容易に実現できることが挙げ
られる。但し、この方式は、電気的に制御しているた
め、連動させる装置は、必ず電動式に限定される。又、
停電時に使用できるように手動式の補助駆動手段を各々
備えている場合が多く、最適な構成とは言いがたい。
【0005】今後、トイレ空間の有効活用を追求してい
くと、ロータンク近傍に手洗いスペースが必要な手洗い
付ロータンク式便器より、背の低いローシルエット便器
と手洗い用水栓を別途備える場合が多くなると考えられ
る。ローシルエット便器にすることにより、収納スペー
スを増やすことができるが、便器に便器洗浄の操作部を
設けると操作しにくくなる為、使用者の使いやすい位置
に便器洗浄動作の操作部を設ける必要性が生じてくる。
又、手洗い用水栓を別途備えているため手洗いの為の操
作が必要であり、手洗い水栓の吐水動作と便器洗浄動作
を連動させることにより、使用者の利便性が向上する。
この様に、トイレ空間の有効利用を追求すると、便器洗
浄動作と他の装置を連動させることが必要になってく
る。
【0006】本発明は、上記問題を鑑みてなされたもの
であり、便器洗浄水を弁の開閉により供給する第一弁体
と、前記第一弁体を開閉する第一駆動部と、前記一駆動
部を駆動させる第一駆動手段を備えた便器洗浄バルブに
おいて、前記第一駆動部により駆動される第二駆動部を
備えることにより、便器洗浄の駆動手段が電動式及び手
動式に係らず、手洗い用水栓・局部洗浄装置・照明・空
調機器などの駆動及び停止動作と便器洗浄動作とを連動
させる便器洗浄バルブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1におい
ては、便器洗浄水を弁の開閉により供給する第一弁体
と、前記第一弁体を開閉する第一駆動部と、前記第一駆
動部を駆動させる第一駆動手段を備えた便器洗浄バルブ
において、前記第一駆動部により駆動される第二駆動部
を備えたものであり、便器洗浄の駆動手段が電動式及び
手動式に係らず、トイレ空間に存在する便器洗浄以外を
目的とした装置の駆動及び停止に必要な駆動力を第二駆
動部により伝達することができ、便器洗浄動作と連動さ
せることができる。ここでの便器洗浄とは、便器のボー
ル面洗浄と汚物の排水管までの搬送を目的とした洗浄を
意味する。
【0008】請求項2においては、便器洗浄と用途が異
なる洗浄水を弁の開閉により供給する第二弁体を備え、
前記第二駆動部で前記第二弁体を開閉するものであり、
便器洗浄以外の洗浄水の吐水動作と便器洗浄動作を連動
させることができるようになる。
【0009】請求項3においては、前記第一弁体の開閉
動作の前後で前記第二弁体の開閉を行うものであり、一
般家庭の水道管は細く、便器洗浄と便器洗浄以外の吐水
を同時に行うと給水圧力が著しく低下するが、便器洗浄
の前後で便器洗浄以外の吐水を行うことにより、十分な
給水圧力を得ることができ、便器洗浄と便器洗浄以外の
吐水を確実に行えるようになる。
【0010】請求項4においては、前記第二駆動部で駆
動されるスイッチを備えたものであり、便器洗浄以外を
目的とした電動式装置の駆動及び又は停止スイッチを第
二駆動部で駆動させることにより、便器洗浄動作と電動
装置を連動させることができるようになる。
【0011】請求項5においては、前記第一駆動部を駆
動させる第二駆動手段を備え、前記第一駆動手段と前記
第二駆動手段の駆動力を第一駆動部に択一的に伝達する
クラッチ機構を備えたものであり、便器洗浄バルブを電
動、手動のいずれの操作でも駆動させることができ、使
用者の利便性がさらに向上する。又、第一駆動部に伝達
される駆動力の変動を抑えることができるため、各駆動
手段の駆動力を確実に伝達することができる。
【0012】請求項6においては、前記第二駆動部を駆
動させる第三駆動手段を備え、前記第三駆動手段の駆動
力を第一駆動部に伝達させないクラッチ機構を備えたも
のであり、トイレ空間の便器洗浄以外を目的とした装置
を便器洗浄動作とは無関係に駆動及び停止をさせること
ができるようになる。
【0013】請求項7においては、前記第一駆動手段、
前記第二駆動手段、前記第三駆動手段の駆動源の少なく
とも1は、バネの歪みエネルギ−を利用したものであ
り、電気を使用せずに、便器洗浄バルブとトイレ空間存
在する他の装置を駆動させことができる。
【0014】請求項8においては、前記第一駆動部を所
定の速度で駆動させる速度設定手段を備えたものであ
り、第一駆動部の速度を制御することにより便器洗浄時
間を管理することができる他、第二駆動部の速度も同時
に制御することができるため、便器洗浄動作と連動させ
る装置の駆動時間を制御することができるようになる。
【0015】請求項9においては、流量調節手段を備え
たものであり、便器洗浄水の流量を管理することができ
るため、便器洗浄時間の管理と同時に行うことにより、
便器洗浄水の吐水量を管理できるようになる。
【0016】請求項10においては、前記スイッチが照
明用スイッチであり、便器洗浄動作と照明を連動させる
ことができるようになる。特に、用便器後の使用者の行
為は限定されることより、用便後に使用する装置と連動
させることにより、より効果的となる。第二駆動部で照
明の遅延スイッチと駆動させることにより、照明の消し
忘れ対策となる。
【0017】請求項11においては、前記スイッチが空
調装置用スイッチであり、便器洗浄動作と空調装置を連
動させることができるようになる。第二駆動部で空調装
置の遅延スイッチを駆動させることにより、空調機装置
の消し忘れ対策となる。
【0018】請求項12においては、前記第二弁体が手
洗い水栓用バルブであり、便器洗浄動作と手洗い吐水を
連動させることができるようになる。手洗い水栓を必ず
必要とするローシルエット便器等との組み合わせによ
り、手洗い水栓の吐水動作と便器洗浄動作の始動操作性
が1回で済み、トイレ空間における利便性が向上する。
特に、背の低いローシルエット便器の場合、便器本体に
始動操作部を設けると操作性が悪いが、手洗い水栓の吐
水と連動させ、操作部を手洗い水栓付近に設けることに
より、操作性の改善も期待できる。
【0019】請求項13においては、前記第二弁体が局
部洗浄装置用バルブであり、便器洗浄動作と局部洗浄装
置の吐水を連動させることができるようになる。局部洗
浄装置の洗浄動作と便器洗浄動作の始動操作が1回で済
み、トイレ空間における利便性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明における便
器洗浄バルブ2の第一実施例の説明図であり、図1は完
全手動操作式の便器洗浄バルブ2をトイレ空間に設置し
た場合のレイアウト図を、図2は完全手動操作式の便器
洗浄バルブ2構成図を、図3は弁体9、10の断面図
を、図4はクラッチ13、16、18、26の外観図
を、図5は第一ギヤ13、第三ギヤ23の外観図を、図
6は第一駆動部15の外観図を、図7は第二駆動部17
の外観図を示したものである。
【0021】便器洗浄バルブ2は、手洗いボール3を備
えた棚4の内部に取り付けられており、操作部35のみ
が露出されており、使用者は用便後、手洗いボール3近
傍で立った状態で便器洗浄操作が行える為、操作性が良
い。便器洗浄水と、手洗い用洗浄水は、水道管36から
分岐し定流量弁44、45を介し便器洗浄バルブ2に入
水され、便器洗浄バルブ2より便器洗浄水流路7又は、
手洗い用洗浄水流路8を介して便器1又は、手洗いボー
ル3に吐水される。
【0022】便器洗浄バルブ2には弁体9、10が設け
られており、弁体9には、入水口29から水が供給され
可動体の弁33と対向する弁座37とで弁体9を形成
し、弁体9の開閉に伴って出水口から排出される。弁体
10も同様に、入水口30から水が供給され可動体の弁
34と対向する便座38とで弁体10を形成し、弁体1
0の開閉に伴って出水口から排出する構成となってい
る。弁体9、10は、いずれも非作動時には水圧で閉状
態となり、耐圧性能を高めた構成となっている。
【0023】手動操作により便器洗浄動作と、手洗い用
洗浄水の吐水動作と、照明の遅延動作を連動する仕組み
について説明する。手洗いボール3近傍に設置された便
器洗浄レバー5を回転させると、ねじりコイルバネ11
とクラッチ13が取り付けられたバネ軸12が回転し、
ねじりコイルバネ11に歪エネルギーが蓄えられる。便
器洗浄レバー5をある角度以上回転させた状態で便器洗
浄レバー5から手を離すと、ねじりコイルバネ11の歪
エネルギーによりバネ軸12は、反対方向に回転を始め
る。このとき、クラッチ13が第一ギヤ14に形成され
た溝39と勘合し、第一ギヤ14、第一ギヤ14と連結
された第一駆動部15も一体で反対方向に回転を始め
る。又、第一駆動部15に形成されたクラッチ16と第
二駆動部17の溝40が勘合し、第二駆動部17も同じ
方向に回転を始める。第一駆動部15には第一カム41
が形成されており、この第一カム41により所定の回転
角度で弁体9が開閉され、便器1に洗浄水が供給され
る。第二駆動部17には、第二カム42、第三カム43
が形成されており、第二カム42により所定の回転角度
で弁体10が開閉され、洗浄水が手洗い用ボール3吐水
され、第三カム43にて所定の回転角度で照明遅延スイ
ッチ21が駆動させ照明遅延装置22が作動する仕組み
になっている。便器洗浄水の吐水時間、手洗い用洗浄水
の吐水時間、照明の遅延時間等は、第一ギヤ14とかみ
合う第二ギヤ19に連結された速度調整手段20により
第一駆動部15、第二駆動部17の回転速度を制御する
ことにより管理されている。速度調整手段20は、速度
に応じて制動力を生起するものが用いられており、流体
(空気・油など)の粘性抵抗を制動力とするものや電磁
力を制動力とするものがある。又、便器洗浄水と手洗い
用洗浄水については、各洗浄水流路7,9に定流量弁4
4、45が配設されており、吐水量まで管理されてい
る。
【0024】手動操作により手洗い用洗浄水の吐水及び
照明の遅延動作のみを行う仕組みについて説明する。手
洗いボール3の近傍に設置された手洗いレバー6を回転
させると、ねじりコイルバネ28とクラッチ26が取り
付けられたバネ軸27が回転し、ねじりコイルバネ28
に歪エネルギーが蓄えられる。手洗いレバー6をある角
度以上回転させた状態で手洗いレバー6から手を離す
と、ねじりコイルバネ28の歪エネルギーによりバネ軸
27は、反対方向に回転を始めると共に、クラッチ26
が第三ギヤ23に形成された溝46と勘合し、第三ギヤ
23と連結されたクラッチ18が第二駆動部17形成さ
れた溝47と勘合し、第三ギヤ23、第二駆動部17が
一体で反対方向に回転を始める。このとき、第一駆動部
15に形成されたクラッチ16と第二駆動部17の溝4
0はすべり、駆動力は第一駆動部15には伝達されな
い。そのため、第二駆動部17に形成された第二カム4
2、第三カム43により洗浄水を手洗いボール3に吐水
し、照明遅延スイッチ21を駆動し、照明遅延装置22
が作動する仕組みになっている。手洗い用洗浄水の吐水
時間と、照明の遅延時間は、第三ギヤ23とかみ合う第
四ギヤ25に連結された速度調整手段25により第二駆
動部17の回転速度を制御することにより管理されてい
る。
【0025】図8〜図9は、本発明における便器洗浄バ
ルブ2の第二実施例の説明図であり、図8は、電動と手
動操作可能な便器洗浄バルブ2をトイレ空間に設置した
場合のレイアウト図を、図9は、電動及び手動操作可能
な便器洗浄バルブ2の構成図を示したものである。便器
洗浄バルブ2は、便器1内に隠蔽されており手動式操作
部48のみが露出されており、電動式操作部49は、手
洗いボール3の近傍に設置されている。電動式操作部4
9に、人体検知センサーやリモコンを用いると、さらに
利便性の向上が期待できる。
【0026】便器洗浄水と手洗い用洗浄水は、各々水道
管36から分岐し定流量弁44、45を介し便器洗浄バ
ルブ2に入水され、便器洗浄バルブ2より便器洗浄水流
路7、手洗い用洗浄水流路8を介して便器1又は、手洗
いボール3に吐水される。便器洗浄バルブ2には弁体
9,10が設けられており、弁体9には、入水口29か
ら水が供給され可動体の弁33と対向する弁座37とで
弁体9を形成し、弁体9の開閉に伴って出水口31から
排出される。弁体10も同様に、入水口30から水が供
給され可動体の弁34と対向する便座38とで弁体10
を形成し、弁体10の開閉に伴って出水口32から排出
する構成となっている。弁体10は、いずれも非作動時
には水圧で閉状態となり、耐圧性能を高めた構成となっ
ている。
【0027】電動操作により便器洗浄動作と、手洗い用
洗浄水の吐水動作と、照明遅延動作が連動する仕組みに
ついて説明する。手洗いボール3付近に設置された便器
洗浄スイッチ50を押すと、ステッピングモータ51が
回転し、所定の回転角度で反転を始める。ステッピング
モータ51と連結れさたモータ軸52にはクラッチ53
が取り付けられており、反転時にクラッチ53と第五ギ
ヤ54の溝55と勘合し、第五ギヤ54が回転する。第
五ギヤ54と第六ギヤ56はかみ合い、第六ギヤ56と
一体で形成された第一駆動部15も一体で回転する。
又、第一駆動部15にはクラッチ16が取り付けられて
おり、第二駆動部17に形成された溝40と勘合し、第
二駆動部17も第一駆動部15と同じ方向に回転する。
第一駆動部15には第一カム41が形成されており、こ
の第一カム41により所定のの回転角度で弁体9が開閉
され、便器1に洗浄水を供給する。第二駆動部17に
は、第二カム42と第三カム43が形成されており、第
二カム42により所定の回転角度で弁体10が開閉し、
手洗い用洗浄水を手洗ボール3に吐水し、第三カム43
により所定の回転角度で照明の遅延スイッチ21を駆動
し、照明遅延装置22が作動する仕組みになっている。
便器洗浄水の吐水時間、手洗い用洗浄水の吐水時間、照
明の遅延時間などは、ステッピングモータ51の回転速
度を制御することにより管理されている。又、便器洗浄
水と手洗い用洗浄水については、各洗浄水流路7,8に
定流量弁44,45が配設されており、吐水量まで管理
されている。
【0028】手動操作により便器洗浄動作と、手洗い用
洗浄水の吐水動作と、照明の遅延動作が連動する仕組み
について説明する。便器1に取り付けられた便器洗浄レ
バー5を回転させると、ねじりコイルバネ11とクラッ
チ13が取り付けられたバネ軸12が回転し、ねじりコ
イルバネ11に歪エネルギーが蓄えられる。便器洗浄レ
バー5をある角度以上回転させた状態で便器洗浄レバー
5から手を離すと、ねじりコイルバネ11の歪エネルギ
ーによりバネ軸12は、反対方向に回転を始める。この
とき、クラッチ13が第一ギヤ14に形成された溝39
と勘合し、第一ギヤ14と一体のクラッチ56と第一駆
動部15と一体の第六ギヤ57の溝58が勘合し、第一
駆動部15とバネ軸12は一体で反対方向に回転を始め
る。又、第一駆動部15に形成されたクラッチ16と第
二駆動部17の溝40が勘合し、第二駆動部17も同じ
方向に回転を始める。第一駆動部15には第一カム41
が形成されており、この第一カム41により所定の回転
角度で弁体9が開閉され、便器1に洗浄水が供給され
る。第二駆動部17には、第二カム42と第三カム43
が形成されており、第二カム42により所定の回転角度
で弁体10が開閉され、洗浄水が手洗いボール3吐水さ
れ、第三カム43により所定の回転角度で照明の遅延ス
イッチ21を駆動し、照明遅延装置22が作動する仕組
みになっている。このとき、第五ギヤ54とクラッチ5
3は滑り、ステッピングモータ軸52には駆動力が伝わ
らないので、ねじりコイルバネ11に蓄えた歪エネルギ
ーを有効に利用できる他、ステッピングモータ51の破
損防止にもなる。
【0029】便器洗浄水の吐水時間、手洗い用洗浄水の
吐水時間、照明の遅延時間等は、第一ギヤ14とかみ合
う第二ギヤ19に連結された速度調整手段20により第
一駆動部15、第二駆動部17の回転速度を制御するこ
とにより管理されている。速度調整手段20は、速度に
応じて制動力を生起するものが用いられており、流体
(空気・油など)の粘性抵抗を制動力とするものや電磁
力を制動力とするものがある。又、便器洗浄水と手洗い
用洗浄水については、各洗浄水流路7,8に定流量弁4
4,45が配設されており、吐水量まで管理されてい
る。
【0030】電動操作により手洗い用洗浄水の吐水と照
明の遅延動作のみを行う場合を説明する。手洗いボール
3付近に設置された手洗いスイッチ59を押すと、ステ
ッピングモータ60が回転し、所定の回転角度で反転を
始める。ステッピングモータ60と連結れさたモータ軸
61にはクラッチ62が取り付けられており、反転時に
クラッチ62と第二駆動部17に設けられた溝47が勘
合し、第二駆動部17も同じ方向に回転する。このと
き、第一駆動部15のクラッチ16と第二駆動部17に
形成された溝40はすべり、駆動力は第一駆動部15へ
は伝達されず、第一駆動部15は回転しない。第二駆動
部17には、第二カム42と第三カム43が形成されて
おり、第二カム42により所定の回転角度で弁体10が
開閉し、洗浄水を手洗いボール3に吐水し、第三カム4
3により所定の回転角度で照明の遅延スイッチ21を駆
動し、照明遅延装置22が作動する仕組みになってい
る。手洗い用洗浄水の吐水時間、照明の遅延時間など
は、ステッピングモータ60の回転速度を制御すること
により管理されている。又、手洗い用洗浄水について
は、洗浄水流路8に定流量弁45が配設されており、吐
水量まで管理される。
【0031】電動操作方式には、第一駆動部15と第二
駆動部16の回転速度を検出する回転数検出器63が備
えられており、手動操作により、便器洗浄バルブ2が作
動している場合は、便器洗浄スイッチ50と手洗いスイ
ッチ59により便器洗浄バルブ2は作動しない仕組みに
なっており、同時に操作された場合の優先順位が決めら
れている。第二駆動部17で照明の遅延スイッチ21の
他に、冷暖房、換気などの空調機器の遅延スイッチを取
り付けると、さらにトイレ空間の利便性が向上する。
【0032】図10は、本発明における便器洗浄と手洗
いの吐水シーケンスを示したチャート図である。手洗い
用洗浄水の吐水が完了後、便器洗浄動作が開始してお
り、水道管の細い一般家庭において、給水圧力の著しい
低下を防止でき、便器洗浄が確実に行えるようになる。
【0033】図11は、本発明における便器洗浄と局部
洗浄装置の吐水シーケンスを示したチャート図である。
局部洗浄水の吐水が完了後、便器洗浄動作が開始してお
り、水道管の細い一般家庭において、給水圧力の著しい
低下を防止でき、便器洗浄が確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例における完全手動操作式の便器洗浄
バルブをトイレ空間に設置した場合のレイアウト図。
【図2】 本発明における完全手動操作式の便器洗浄バ
ルブの構成図。
【図3】 本実施例における弁体の断面図。
【図4】 本実施例におけるクラッチ13、16、1
8、26の外観図。
【図5】 本実施例における第一ギヤ13、第三ギヤ2
3の外観図
【図6】 本実施例における第一駆動部15の外観図。
【図7】 本実施例における第二駆動部17の外観図。
【図8】 本実施例における電動と手動操作可能な便器
洗浄バルブをトイレ空間に設置した場合のレイアウト
図。
【図9】 本実施例における電動及び手動操作可能な便
器洗浄バルブの構成図。
【図10】 本実施例における便器洗浄と手洗いの吐水
シーケンスを示したチャート図。
【図11】 本実施例における便器洗浄と局部洗浄装置
の吐水シーケンスを示したチャート図。
【符号の説明】
1 便器、 2 便器洗浄バルブ、 3 手洗いボ
ール、 4 棚、5 便器洗浄レバー、 6 手洗い
レバー、 7 便器洗浄水流路 8 手洗い洗浄水流路、9・10 弁体、11・2
8、ねじりコイルバネ、12・27 バネ軸、13・1
6・18・26・53・56・62 クラッチ、14
第一ギヤ、 15 第一駆動部、 17 第二駆動部、
19 第二ギヤ、 20・25 速度設定手段、21
照明遅延スイッチ、22 照明遅延装置、23 第三ギ
ヤ、 24 第四ギヤ、29・30 入水口、 31・
32 出水口、 33・34 弁、35 操作部、 3
6 水道管、 37・38 弁座、39・40・46・
47・55・58 溝、 41 第一カム、42 第二
カム、 43 第三カム、 44・45 定流量弁、4
8 手動式操作部、 49 電動式操作部、 50 便
器洗浄スイッチ、51・60 ステッピングモータ、
52・61 ステッピングモータ軸、54 第五ギヤ、
57 第六ギヤ、 59 手洗いスイッチ、63 回
転数検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 好信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 平河 智博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB05 2D039 AA02 CD01 CD02 CD03 EA01 FD00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器洗浄水を弁の開閉により供給する第
    一弁体と、前記第一弁体を開閉する第一駆動部と、前記
    第一駆動部を駆動させる第一駆動手段を備えた便器洗浄
    バルブにおいて、前記第一駆動部により駆動される第二
    駆動部を備えたことを特徴とする便器洗浄バルブ。
  2. 【請求項2】 便器洗浄と用途が異なる洗浄水を弁の開
    閉により供給する第二弁体を備え、前記第二駆動部で前
    記第二弁体を開閉することを特徴とする請求項1記載の
    便器洗浄バルブ。
  3. 【請求項3】 前記第一弁体の開閉動作の前後で前記第
    二弁体の開閉を行うことを特徴とする請求項2記載の便
    器洗浄バルブ。
  4. 【請求項4】 前記第二駆動部で駆動されるスイッチを
    備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    記載の便器洗浄バルブ。
  5. 【請求項5】 前記第一駆動部を駆動させる第二駆動手
    段を備え、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段の駆動
    力を第一駆動部に択一的に伝達するクラッチ機構を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の
    便器洗浄バルブ。
  6. 【請求項6】 前記第二駆動部を駆動させる第三駆動手
    段を備え、前記第三駆動手段の駆動力を第一駆動部に伝
    達させないクラッチ機構を備えたことを特徴とする請求
    項5項記載の便器洗浄バルブ。
  7. 【請求項7】 前記第一駆動手段、前記第二駆動手段、
    前記第三駆動手段の駆動源の少なくとも1は、バネの歪
    みエネルギ−を利用したものであることを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれか1項記載の便器洗浄バルブ。
  8. 【請求項8】 前記第一駆動部及び又は第二駆動部を所
    定の速度で駆動させる速度設定手段を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の便器洗浄バ
    ルブ。
  9. 【請求項9】 流量調節手段を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれか1項記載の便器洗浄バルブ。
  10. 【請求項10】 前記スイッチが照明用スイッチである
    ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項記載の
    便器洗浄バルブ。
  11. 【請求項11】 前記スイッチが空調装置用スイッチで
    あることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項
    記載の便器洗浄バルブ。
  12. 【請求項12】 前記第二弁体が手洗い水栓用バルブで
    あることを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項
    記載の便器洗浄バルブ。
  13. 【請求項13】 前記第二弁体が局部洗浄装置用バルブ
    であることを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1
    項記載の便器洗浄バルブ。
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