JP2002226171A - クライミング架台 - Google Patents

クライミング架台

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JP2002226171A
JP2002226171A JP2001026091A JP2001026091A JP2002226171A JP 2002226171 A JP2002226171 A JP 2002226171A JP 2001026091 A JP2001026091 A JP 2001026091A JP 2001026091 A JP2001026091 A JP 2001026091A JP 2002226171 A JP2002226171 A JP 2002226171A
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Japan
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outrigger
receiving
protruding
receiving beam
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JP2001026091A
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Inventor
Tsukasa Monai
司 毛内
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YOSHINAGA Manufacturing
Yoshinaga Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
YOSHINAGA Manufacturing
Yoshinaga Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な形状・寸法の設置箇所や各種のタワーク
レーンに適合し、様々な条件のもとで幅広く使用するこ
とができるクライミング架台を提供すること。 【解決手段】一対の受梁1の内部に形成されたアウトリ
ガー収納部19にアウトリガー30が取り外し可能に設
けられている。アウトリガー30は、油圧シリンダ32
に駆動され、受梁1の長手方向に沿って変位可能になっ
ている。アウトリガー30の突出長さは、アウトリガー
30に設けられたストッパ45、46と、受梁1に着脱
可能に設けられたストッパ47、48とが選択的に係合
することにより調節可能になっている。受梁1は、外枠
62と、外枠62の内部に設置された2つの仕切り板
と、仕切り板64で仕切られて形成された上補強板設置
部60および下補強板設置部61に設置された補強板6
3とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タワークレーンの
クライミング架台に関する。
【0002】
【従来の技術】高層ビル等の建設工事にクライミング式
のタワークレーンが用いられている。このクライミング
式タワークレーンは、2つの本設梁(建造物本体の梁)
の間に、クライミング架台と呼ばれる仮設の梁を架け渡
し、この上にタワークレーンのマスト下端の脚部を載置
・固定した状態で使用される。
【0003】そして、タワークレーンは、建造物の上層
階の鉄骨組みが出来上がっていくに従い、クライミング
を繰り返して、上層に昇っていく。このクライミングの
方法について、図17を参照して説明する。
【0004】図17(a)は、タワークレーンの使用時
の状態を示している。下層階の2つの本設梁56、56
の間にクライミング架台200が掛け渡されている。ク
ライミング架台200は、略平行に配置された一対の受
梁210と、各受梁210の両端からそれぞれ突出し、
受梁210の長手方向に沿って変位可能なアウトリガー
220とを有している。受梁210の長さは、本設梁5
6、56の間隔(スパン)より短く設定されている。そ
して、アウトリガー220は、各受梁210の両端から
突出した状態となっており、本設梁56と固定部材によ
り固定されている。
【0005】タワークレーンは、タワーマスト3の上部
に昇降装置を有するクレーン本体8が支持された構成と
なっている。タワーマスト3の下端部には、折りたたみ
架台4が設置され、折りたたみ架台4と一対の受梁21
0とが固定手段により固定されている。このように、タ
ワークレーンの使用状態では、タワークレーンは、タワ
ーマスト3の下端部でクライミング架台200により支
持されている。
【0006】クライミングを行う際には、まず、図17
(b)に示すように、上層階の本設梁56、56の間に
ベル受架台300を設置し、ベル受架台300にクレー
ン本体8のガイドフレームを固定する。これにより、タ
ワークレーンを上層のベル受架台300で支持する。
【0007】次に、下層階の本設梁56とアウトリガー
220とを固定する固定部材を取り外してその固定を解
除し、アウトリガー220を受梁210の内部に引き込
む。そして、この状態でクレーン本体8の昇降装置を駆
動し、図17(c)に示すようにタワーマスト3とクラ
イミング架台200とをクライミングさせる(引き上げ
る)。
【0008】次に、所定の高さまでクライミングを行っ
たら、引き込んでいたアウトリガー220を再び突出さ
せ、固定部材により本設梁56に固定する。
【0009】次に、クレーン本体8のガイドフレームと
ベル受架台300との固定を解除してベル受架台300
を撤去し、クレーン本体8の昇降装置を駆動し、クレー
ン本体8自身をクライミングさせる。これにより、図1
7(d)に示すように、タワークレーン全体のクライミ
ングが終了する。
【0010】このようなクライミング架台200は、様
々な建造物の建設現場で、各種のタワークレーンと組み
合わせて、繰り返し使用される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のクライミング架台200には、以下のよ
うな問題がある。
【0012】・クライミング架台200の受梁210お
よびアウトリガー220は、ともに、タワークレーンや
吊り荷の重荷重に耐えるように十分に頑丈に作られてお
り、かなり重いものとなっている。そして、1つの受梁
210に2つのアウトリガー220が組み込まれている
ため、その1組の重量がかなり大きく、使用現場への運
搬、使用箇所への設置および使用後の撤去の際の取り扱
いが困難であるという問題がある。
【0013】・クライミング架台200は、前述したよ
うに、2つの本設梁56の間に架けて使用するので、ク
ライミング架台200の大きさ(長さ)は、その設置箇
所の本設梁56のスパンに合わせた長さとする必要があ
る。そのため、様々な設置箇所に対応して、大小様々な
大きさ(長さ)のクライミング架台200を製作しなけ
ればならず、費用がかさむという問題がある。
【0014】・タワークレーンの種類によって、タワー
クレーンの脚部(折りたたみ架台4)の大きさが様々に
異なる。このため、各種のタワークレーンに合わせて、
各部の寸法の異なる各種のクライミング架台200を製
作しなければならず、費用がかさむという問題がある。
【0015】・大型のタワークレーンを設置するために
は、クライミング架台200の強度を高くする必要があ
るが、前述したような運搬・設置・撤去の際の取り扱い
の容易さを考えると、それほど高い強度が必要でない場
合には、軽量であるものが望ましい。このため、タワー
クレーンの大きさに合わせて、高強度で重いものと、軽
量であるものとを各種用意しなければならず、費用がか
さむという問題がある。
【0016】本発明は、前記従来技術の欠点の少なくと
も1つを解消するものであり、その目的は、様々な形状
・寸法の設置箇所や各種のタワークレーンに適合し、様
々な条件のもとで幅広く使用することができるクライミ
ング架台を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(27)の本発明により達成される。
【0018】(1) 略平行に配置された一対の受梁
と、前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の
長手方向に変位可能な突出部材と、前記突出部材を変位
させる変位手段とを備えたクライミング架台であって、
前記突出部材は、前記受梁に対し取り外し可能に設置さ
れていることを特徴とするクライミング架台。
【0019】(2) 前記突出部材は、ピンの抜き取り
により取り外し可能となる上記(1)に記載のクライミ
ング架台。
【0020】(3) 前記突出部材のうち少なくとも同
方向に突出する2個の突出部材が、それぞれ、長さの異
なるものに交換可能である上記(1)または(2)に記
載のクライミング架台。
【0021】(4) 前記突出部材のすべてが、それぞ
れ、長さの異なるものに交換可能である上記(3)に記
載のクライミング架台。
【0022】(5) 略平行に配置された一対の受梁
と、前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の
長手方向に変位可能な突出部材と、前記突出部材を変位
させる変位手段とを備えたクライミング架台であって、
前記突出部材のうち少なくとも同方向に突出する2個の
突出部材の突出長さをそれぞれ調節することができるこ
とを特徴とするクライミング架台。
【0023】(6) 前記突出部材のすべての突出長さ
をそれぞれ調節することができる上記(5)に記載のク
ライミング架台。
【0024】(7) 前記各突出部材の突出長さをそれ
ぞれ独立に調節することができる上記(5)または
(6)に記載のクライミング架台。
【0025】(8) 前記突出部材の突出長さは、段階
的に調節可能である上記(5)ないし(7)のいずれか
に記載のクライミング架台。
【0026】(9) 前記突出部材の突出長さの調節
は、前記突出部材の突出長さを制限する制限手段により
行われる上記(5)ないし(8)のいずれかに記載のク
ライミング架台。
【0027】(10) 前記制限手段は、前記突出部材
に設けられた第1の凸部と、前記受梁に着脱可能に設け
られ、前記第1の凸部と係合し得る第2の凸部とを有す
る上記(9)に記載のクライミング架台。
【0028】(11) 前記制限手段は、前記突出部材
の異なる突出長さのそれぞれに対応する位置に複数設け
られた前記第1の凸部と、それら各第1の凸部に選択的
に係合する前記第2の凸部とを有する上記(10)に記
載のクライミング架台。
【0029】(12) 略平行に配置された一対の受梁
と、前記一対の受梁を連結する1または2以上の連結部
材と、前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁
の長手方向に変位可能な突出部材と、前記各突出部材を
変位させる変位手段とを備えたクライミング架台であっ
て、前記一対の受梁の間隔を調節することができること
を特徴とするクライミング架台。
【0030】(13) 前記一対の受梁の間隔の調節
は、前記連結部材の前記受梁に対する取り付け固定位置
の選択によりなされる上記(12)に記載のクライミン
グ架台。
【0031】(14) 前記連結部材は、複数のビーム
を組み合わせた枠状構造物で構成される上記(12)ま
たは(13)に記載のクライミング架台。
【0032】(15) 前記連結部材は、前記受梁の両
方に直交するように設置されている上記(12)ないし
(14)のいずれかに記載のクライミング架台。
【0033】(16) 前記一対の受梁の間隔は、段階
的に調節可能である上記(12)ないし(15)のいず
れかに記載のクライミング架台。
【0034】(17) 前記連結部材と前記受梁との一
方に前記連結部材と前記受梁とを結合するボルトの取り
付け孔を複数組設け、前記ボルトの取り付け位置を前記
複数組の取り付け孔から選択することにより前記間隔を
調節する上記(16)に記載のクライミング架台。
【0035】(18) 前記突出部材は、前記受梁に対
し取り外し可能に設置されている上記(12)ないし
(17)のいずれかに記載のクライミング架台。
【0036】(19) 前記突出部材のうち少なくとも
同方向に突出する2個の突出部材の突出長さをそれぞれ
調節することができる上記(12)ないし(18)のい
ずれかに記載のクライミング架台。
【0037】(20) 略平行に配置された一対の受梁
と、前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の
長手方向に変位可能な突出部材と、前記各突出部材を変
位させる変位手段とを備えたクライミング架台であっ
て、前記受梁は、横断面形状が略四角形状をなす筒状部
と、前記受梁の長手方向に延在し、前記筒状部の内部を
複数の空間に仕切る隔壁部とを有することを特徴とする
クライミング架台。
【0038】(21) 前記隔壁部は、前記受梁のほぼ
全長に渡って設置されている上記(20)に記載のクラ
イミング架台。
【0039】(22) 前記隔壁部により前記筒状部の
内部がクライミング架台の昇降方向に沿って少なくとも
3個の空間に仕切られ、前記突出部材は、前記3個の空
間のうちの中央の空間に挿入される上記(20)または
(21)に記載のクライミング架台。
【0040】(23) 前記複数の空間のうち少なくと
も1個の空間に補強部材が設置されている上記(20)
ないし(22)のいずれかに記載のクライミング架台。
【0041】(24) 前記補強部材は、前記空間の内
部をさらに複数の空間に仕切る隔壁である上記(23)
に記載のクライミング架台。
【0042】(25) 前記変位手段は、油圧シリンダ
である上記(1)ないし(24)のいずれかに記載のク
ライミング架台。
【0043】(26) 前記突出部材を建造物に固定す
る固定部材の少なくとも一部を搬送する搬送手段を有す
る上記(1)ないし(25)のいずれかに記載のクライ
ミング架台。
【0044】(27) 前記搬送手段は、前記受梁に設
置されている上記(26)に記載のクライミング架台。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明のクライミング架台
を添付図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説
明する。
【0046】図1は、本発明のクライミング架台の第1
実施形態を示す側面図、図2は、図1に示すクライミン
グ架台9Aの平面図、図15は、クライミング架台9A
の正面図である。
【0047】これらの図に示すように、クライミング架
台9Aは、一対の受梁1と、各受梁1同士を接続(連
結)する一対の垂直ブレス(連結部材)2と、各受梁1
の両端からそれぞれ突出するアウトリガー(突出部材)
30とを有している。以下、各部の構成について説明す
る。
【0048】一対の受梁1は、それぞれ、細長の略直方
体状をなし、平面視(図2)で見て略平行に配置されて
いる。各受梁1は、その構成が同様であるため、一方の
受梁1について代表的に説明する。受梁1の内部には、
その長手方向に沿って、アウトリガー30を挿通(収
納)する空間(アウトリガー収納部19)が形成されて
いる。アウトリガー収納部19の横断面形状は、略長方
形になっている。受梁1の長さは、クライミング架台9
Aを設置する箇所の2本の本設梁56、56の間隔(以
下、「本設梁のスパン」と言う。)より短く設定されて
いる。受梁1は、その中央から両側がほぼ対称に構成さ
れている。
【0049】一対の垂直ブレス2は、ともに同様の構成
であり、それぞれ、複数のビームを組み合わせて構成さ
れており、枠状をなしている。各垂直ブレス2は、各受
梁1にほぼ直交し、かつ、水平面に対して垂直な姿勢で
設置され、両受梁1を連結している。また、各垂直ブレ
ス2は、それぞれ、受梁1の両端から、受梁1の全長の
ほぼ1/4の長さだけ内側の位置に設置されている。こ
のような垂直ブレス2が設けられていることにより、ク
ライミング架台9Aは、タワークレーンから受ける水平
方向の力に対する強度が増大し、より強固にタワークレ
ーンを支持(固定)することができる。
【0050】アウトリガー30は、細長の略直方体状を
なし、各受梁1の両端から各受梁1内のアウトリガー収
納部19に挿入されるように設置されている。すなわ
ち、アウトリガー30は、クライミング架台9Aに4個
設置されており、その構成は、同様である。そして、各
アウトリガー30は、各受梁1のアウトリガー収納部1
9に沿って変位(摺動)可能であり、各受梁1の端部か
ら突出する長さ(突出長さ)を変えることができる。
【0051】図1および図2は、タワークレーンの使用
時(クライミングを行っていない状態)を示しており、
各アウトリガー30は、各受梁1の両端から突出した状
態にある。そして、各アウトリガー30の突出した部分
が、それぞれ、本設梁56の上に位置しており、これら
の部分と本設梁56とが後述する固定部材により固定さ
れている。
【0052】このように本設梁56上に固定されたクラ
イミング架台9Aの上に、タワークレーンのタワーマス
ト3の根幹部(下端部)に設けられた折りたたみ架台
(脚部)4が固定されている。タワークレーンの折りた
たみ架台4は、折りたたみ架台本体5と、この折りたた
み架台本体5の外周部に等角度間隔で設けられた4つの
脚6とを有している。各脚6は、いずれも同様の構成と
なっており、収納時(閉)には、この各脚6を鉛直方向
の回転軸を中心に図1中A方向の矢印で示すように回転
させ折りたたみ架台本体5に沿って折りたたむようにな
っている。また、使用時(開)には、この各脚6を、回
転軸を中心に図1中B方向の矢印で示すように回転さ
せ、折りたたまれていた各脚6を広げるようになってい
る。
【0053】折りたたみ架台4は、各脚6を前記使用時
の状態として、クライミング架台9Aに固定されてい
る。この状態では、各脚6は、平面視(図2)で見て、
タワーマスト3の中心(中心軸)から、等角度(90
°)間隔で径方向にそれぞれ突出し、各受梁1の上にそ
の2つずつが位置している。タワークレーンは、タワー
マスト3の中心をクライミング架台9Aの中心と一致さ
せて載置されている。すなわち、タワーマスト3の中心
軸は、受梁1の長手方向の中央に位置し、かつ、一対の
受梁1の間の中央に位置している。また、各脚6と各受
梁1とは、平面視で見て、ほぼ45°の角度をなしてい
る。そして、各脚6と各受梁1とは、後述する固定手段
により固定されている。
【0054】このようなクライミング架台9Aは、図2
(平面視)で見て上下左右に4箇所に分けた部分(各ア
ウトリガー30がそれぞれ突出/退避する部分)につい
て、その構成が同様または対称となっている。また、各
アウトリガー30と本設梁56との固定方法およびタワ
ークレーンの各脚6と各受梁1との固定方法についても
この4箇所で同様または対称となっている。そこで、以
下の説明では、これらの4箇所のうちの1箇所の構成に
ついて代表的に説明する。
【0055】アウトリガー30の突出した部分は、一対
の上カンザシ(架台固定用上カンザシ)52と、一対の
下カンザシ(架台固定用下カンザシ)53と、4本のカ
ンザシボルト(架台固定用ボルト)54とを含む固定部
材により、本設梁56に固定されている。
【0056】各上カンザシ52は、いずれも、カンザシ
ボルト54を挿通する孔が両端部にそれぞれ形成された
細長の部材であり、アウトリガー30の上にアウトリガ
ー30に直交して設置されている。各下カンザシ53
は、それぞれ、上カンザシ52とほぼ同様の部材であ
り、本設梁56の下に本設梁56と直交して設置されて
いる。すなわち、各上カンザシ52と各下カンザシ53
とは、互いに直交する向きを向いている。そして、各上
カンザシ52と各下カンザシ53とは、それぞれのボル
ト挿通孔の中心軸を合わせて設置されている。
【0057】4つのカンザシボルト54は、それぞれ、
両端にネジ部が形成された長尺のボルトであり、上カン
ザシ52のボルト挿通孔と下カンザシ53のボルト挿通
孔とを貫通し、アウトリガー30および本設梁56を挟
むように設置されている。そして、各カンザシボルト5
4の両端のネジ部にそれぞれナット145を組み付け、
これらのナット145を締め付けて、アウトリガー30
と本設梁56とが強固に固定されている。なお、クライ
ミングを行う際には、これらの固定部材を取り外し、ア
ウトリガー30と本設梁56との固定を解除する。
【0058】折りたたみ架台4の脚6は、上カンザシ
(クレーン固定用上カンザシ)10と、下カンザシ(ク
レーン固定用下カンザシ)13と、2本のカンザシボル
ト(クレーン固定用ボルト)25とを含む固定手段によ
り、受梁1に固定されている。
【0059】折りたたみ架台4の脚6には、厚さ方向に
貫通する孔部が形成されており、この孔部に上カンザシ
10が挿通されている。上カンザシ10は、カンザシボ
ルト25が上下方向に貫通するボルト挿通孔11が両端
部にそれぞれ形成された細長の部材である。上カンザシ
10は、脚6に直交するように設けられており、受梁1
に対しては、所定角度(45°程度)傾斜して位置して
いる。
【0060】下カンザシ13は、上カンザシ10とほぼ
同様の部材であり、カンザシボルト25が上下方向に貫
通するボルト挿通孔14が両端部にそれぞれ形成されて
いる。下カンザシ13は、受梁1の下に設置されてお
り、各ボルト挿通孔14の中心軸を各ボルト挿通孔11
の中心軸と合わせて、上カンザシ10と平行になってい
る。
【0061】2つのカンザシボルト25は、それぞれ、
両端にネジ部が形成された長尺のボルトであり、上カン
ザシ10のボルト挿通孔11と下カンザシ13のボルト
挿通孔14とを貫通し、受梁1を挟むように設置されて
いる。そして、各カンザシボルト25の両端のネジ部に
それぞれナット116を組み付け、これらのナット11
6を締め付けて、脚6(折りたたみ架台4)と受梁1と
が強固に固定されている。なお、この脚6と受梁1と
は、一旦固定した後は、通常、タワークレーンの使用を
終えてタワークレーンを解体・撤去するまで、固定した
ままの状態とされる。
【0062】図5は、アウトリガー30が受梁1内にす
べて収納された状態(クライミング時の状態)を、受梁
1の一方の側面部を取り去って示した断面側面図、図6
は、アウトリガー30を図5中のA−B線で切断した断
面正面図、図7は、アウトリガー30が最大の突出長さ
に突出した状態を、受梁1の一方の側面部を取り去って
示した断面側面図、図11は、アウトリガー30を図5
中のC−D線で切断した断面平面図である。以下、これ
らの図および前出の図を参照して、アウトリガー30の
構成等について説明する。なお、以下の説明では、アウ
トリガー30については、その突出する方向(図5中の
右方向)を「先端」、その反対方向(図5中の左方向)
を「基端」と言う。
【0063】図5に示すように、アウトリガー30は、
受梁1内に形成されたアウトリガー収納部19に設置さ
れており、受梁1の長手方向に沿って移動可能になって
いる。アウトリガー30は、箱型構造をなしており、受
梁1内のアウトリガー収納部19に設けられた油圧シリ
ンダ(変位手段)32に駆動され、受梁1の長手方向に
沿って搬送される(変位する)ようになっている。
【0064】油圧シリンダ32に油圧を供給する油圧ユ
ニット29は、一方の受梁1と一方の垂直ブレス2とが
なす角部の付近に設置されている(図2参照)。この油
圧ユニット29から各アウトリガー30を移動する4個
の油圧シリンダ32のそれぞれに油圧が供給される。油
圧シリンダ32は、油圧ユニット29から油圧が供給さ
れることより、ピストンロッド32aが伸縮し、アウト
リガー30を変位させる。
【0065】アウトリガー30の略々中央部には、アウ
トリガー30を補強等するために垂直補強板33がアウ
トリガー30の長手方向に直交するように設けられてい
る。すなわち、アウトリガー30の内部空間は、垂直補
強板33により、長手方向に略2等分割されている。
【0066】また、図6に示すように、アウトリガー3
0内の垂直補強板33からアウトリガー30の先端の先
端板35までの間には、アウトリガー30の長手方向に
沿って、水平面と垂直に平行補強板34が設けられてい
る。垂直補強板33からアウトリガー30の先端の先端
板35までの間の内部空間は、平行補強板34により、
水平方向に略2等分割されている。
【0067】また、図11に示すようにアウトリガー3
0の平行補強板34で仕切られた細長の空間は、垂直補
強板33に対して並行に設置された例えば6枚の垂直副
補強板55が設けられている。この垂直副補強板55
は、垂直補強板33および平行補強板34と共に、アウ
トリガー30に大きい荷重が掛かる部分(先端部分)を
補強するようになっている。このような構成により、ア
ウトリガー30は、タワークレーンや吊り荷の重量に対
し、十分な強度を有している。
【0068】油圧シリンダ32は、受梁1およびアウト
リガー30の長手方向に沿って設置されている。すなわ
ち、油圧シリンダ32のピストンロッド32aが伸縮す
る方向は、アウトリガー30が受梁1に対し変位する方
向と平行になっている。また、油圧シリンダ32は、図
5に示す状態では、最も収縮した状態となっている。
【0069】油圧シリンダ32の基端部には、接続ピン
挿入孔が形成されており、受梁1内のほぼ中央部に設置
されたブラケット28に接続ピン49を介して接続され
ている。
【0070】アウトリガー30の基端の基端板36に
は、シリンダ貫通孔37が設けられ、油圧シリンダ32
が挿通されている。すなわち、油圧シリンダ32の先端
側(ピストンロッド32a側)は、アウトリガー30の
内部に入り込んでおり、図5に示す状態では、油圧シリ
ンダ32aの大部分がアウトリガー30の内部に位置し
ている。
【0071】垂直補強板33には、シリンダ挿入孔38
が設けられ、アウトリガー30内に入り込んだ油圧シリ
ンダ32のピストンロッド32aの先端部39が挿通さ
れている。ピストンロッド32aの先端部39には、接
続ピン挿入孔40が設けられている。シリンダ挿入孔3
8の付近の平行補強板34にも接続ピン挿入孔が形成さ
れており、これと接続ピン挿入孔40とを合わせて、接
続ピン41が挿入されている。これにより、ピストンロ
ッド32aの先端部39がアウトリガー30と接続され
ている。
【0072】アウトリガー30には、図5に示すように
ピストンロッド32aの先端部39と平行補強板34と
の接続部分に、例えば人間の腕が挿入可能な孔部42が
設けられている。作業者は、この孔部42に腕を入れ、
接続ピン41の差し込み/引き抜きをすることができ
る。
【0073】このような構成により、油圧ユニット29
を駆動することでアウトリガー30を変位させることが
できる。すなわち、油圧ユニット29を送出駆動する
と、この油圧ユニット29の駆動時間に応じて油圧シリ
ンダ32によりアウトリガー30が送出される。そし
て、油圧シリンダ32がいっぱいに伸びきると油圧ユニ
ット29が自動的に停止する。図7に示すように、この
とき、アウトリガー30は、その全長の略々半分程度が
受梁1の端部から突出した状態となる。
【0074】また、油圧ユニット29を戻し駆動する
と、この油圧ユニット29の駆動時間に応じてアウトリ
ガー30が受梁1内に引き込まれる。そして、油圧シリ
ンダ32が縮みきると油圧ユニット29が自動的に停止
し、図5に示すようにアウトリガー30全体が受梁1内
に収納された(退避した)状態となる。
【0075】また、アウトリガー30は、前述したよう
に、ピストンロッド32aの先端部39に設けられてい
る接続ピン挿入孔40に接続ピン41を挿入すること
で、受梁1に対し油圧シリンダ32を介して接続されて
いるので、接続ピン41を引き抜くことにより、受梁1
から引き出して、簡単に取り外すことができる。また、
接続ピン41に代えて、油圧シリンダ32の基端部を受
梁1に接続している接続ピン49を引く抜くことによっ
ても、アウトリガー30を受梁1から簡単に取り外すこ
とができる。この場合には、アウトリガー30とともに
油圧シリンダ32も受梁1から取り外される。
【0076】このような構成により、受梁1からアウト
リガー30を取り外すことで、受梁1とアウトリガー3
0とを別々にして、重量を軽減することができる。これ
により、使用現場への運搬、使用箇所への設置および使
用後の撤去の際の取り扱いが容易となる。
【0077】図8は、アウトリガー30を取り外した状
態の受梁1の正面図、図9および図10は、それぞれ、
アウトリガー30の突出長さを制限する制限手段により
制限された長さにアウトリガー30が突出した状態を、
受梁1の一方の側面部を取り去って示した断面側面図で
ある。以下、これらの図および前出の図を参照して、ア
ウトリガー30の突出長さ(最大送出量)の制限手段の
構成等について説明する。
【0078】図5および図6に示すように、アウトリガ
ー30の一方の側面部の上側には、凸状のストッパ(第
1の凸部)45、46が固定的に設けられている。スト
ッパ46の取り付け位置は、ストッパ45の取り付け位
置に対し、アウトリガー30の基端方向に所定長さ離れ
ており、また、ストッパ45の取り付け位置に対し、下
方に所定長さ離れている。すなわち、各ストッパ45、
46の取り付け位置は、アウトリガー30の搬送方向に
沿って階段状にずれていることとなる。
【0079】これに対して、図8に示すように受梁1の
端部付近の内壁面(アウトリガー収納部19の内壁面)
には、アウトリガー30に設けられたストッパ45およ
びストッパ46に対応する位置(高さ)に、ストッパ
(第2の凸部)47、48が、それぞれ、例えばボルト
止め等により着脱可能に設けられている。
【0080】この着脱可能なストッパ47、48のう
ち、ストッパ47を受梁1に取り付けてアウトリガー3
0の送出を行うと、図5に一点鎖線で示すように、アウ
トリガー30側のストッパ45と、図5中点線で示す受
梁1側のストッパ47とが当接してアウトリガー30が
停止し、その送出量(突出長さ)が制限されることとな
る。
【0081】一方、ストッパ48を受梁1に取り付けて
アウトリガー30の送出を行うと、図5に一点鎖線で示
すように、アウトリガー30側のストッパ46と、図5
中点線で示す受梁1側のストッパ48とが当接してアウ
トリガー30が停止し、その送出量(突出長さ)が制限
されることとなる。
【0082】具体的には、受梁1にストッパ47を取り
付けた場合には、図9に示すように、アウトリガー30
側のストッパ45が受梁1側のストッパ47に当接して
アウトリガー30の送出が停止した状態で、アウトリガ
ー30は、その全長の略1/4程度が受梁1の端部から
突出する。
【0083】また、受梁1にストッパ48を取り付けた
場合には、図10に示すように、アウトリガー30側の
ストッパ46が受梁1側のストッパ48に当接してアウ
トリガー30の送出が停止した状態で、アウトリガー3
0は、その全長の略1/3程度が受梁1の端部から突出
する。
【0084】なお、受梁1にストッパ47およびストッ
パ48を取り付けない場合には、図7を用いて説明した
ように、油圧シリンダ32が伸びきった状態でアウトリ
ガー30の送出が停止し、アウトリガー30は、その全
長の略半分程度が受梁1の端部から突出する。
【0085】以上説明したように、クライミング架台9
Aは、アウトリガー30の突出する長さ(受梁1の端部
からアウトリガー30の先端までの長さ)を3段階に調
節することができる。これにより、クライミング架台9
Aは、本設梁56のスパンが様々な長さの場所に対応し
て、アウトリガー30を適当な長さに突出させて使用す
ることができる。
【0086】また、クライミング架台9Aの4個のアウ
トリガー30のうちの同方向に突出する2個のアウトリ
ガー30の突出長さと、他の2個のアウトリガー30の
突出長さとが異なるように調節すると、タワーマスト3
の中心軸(クレーンの旋回中心)を本設梁56のスパン
の中心から偏心させる(ずらす)ことができる。これ
は、次のような場合に有効である。すなわち、他のいく
つかのタワークレーンと合わせて、建造物の領域のすべ
てでクレーンを使用できるようにするために、クレーン
の旋回中心をどちらかの側に寄せたいという場合であ
る。通常は、両側の本設梁56に均等に重量がかかるよ
うに、タワーマスト3の中心軸を本設梁56のスパンの
中心に位置させることが多い。
【0087】また、建造物の構造によっては、タワーク
レーンを設置する2つの本設梁56が平行でなく傾斜し
ている場合(「ハ」の字状等)がある。このような場
合、クライミング架台9Aの一方の受梁1のアウトリガ
ー30の突出長さと、他方の受梁1のアウトリガー30
の突出長さとが異なるように調節することにより、クラ
イミング架台9Aを使用することができる。
【0088】このように、クライミング架台9Aは、様
々な形状・寸法の設置箇所に対応して、各アウトリガー
30を適当な長さに突出させて使用することができ、汎
用性が高い。
【0089】さらに、クライミング架台9Aは、前述し
たようにアウトリガー30が取り外し可能に設置されて
いるので、長さの異なる同様のアウトリガー30を用意
し、受梁1からアウトリガー30を取り外して、これに
交換することにより、アウトリガー30の突出長さを変
えることができる。これにより、さらに幅広くアウトリ
ガー30の突出長さを調節することが可能であり、上述
したような場合において、さらに幅広い条件に対応する
ことができ、汎用性がより高い。
【0090】ここで、図示の本実施形態では、アウトリ
ガー30は、全体が受梁1内に収納されるような長さの
ものであるが、アウトリガー30は、タワークレーンの
クライミングを妨げない程度(本設梁56と干渉しない
程度)に内側に退避すればよい。このため、異なる長さ
のアウトリガー30に交換する際、そのアウトリガー3
0の長さは、必ずしも全体が受梁1内に収納される長さ
とする必要はなく、タワークレーンのクライミングを妨
げない程度に受梁1内に収納される(引き込まれる)長
さであればよい。すなわち、図示のアウトリガー30よ
り長いものでも使用可能である。
【0091】また、交換したアウトリガー30に前述し
たようなストッパ45、46と同様のストッパを設ける
ことにより、さらに突出長さを様々に調節することがで
きる。
【0092】図5、図7、図9、図10に示すように、
アウトリガー30の側面部下側には、アウトリガー30
の長手方向に沿って複数の固定用孔50が設けられてい
る。また、受梁1には、図1に示すように、端部付近の
側面部に前記各固定用孔50に対応する位置(高さ)に
ピン挿入孔51が設けられている。各固定用孔50は、
前述したように3段階にアウトリガー30の突出長さが
調節されたときのそれぞれの状態で、ピン挿入孔51と
一致する位置に形成されている。
【0093】クライミング架台9Aを本設梁56に固定
するとき(タワークレーンの使用時)には、受梁1のピ
ン挿入孔51とアウトリガー30の固定用孔50とが重
なって形成される孔に、固定ピン57を挿入する。これ
により、アウトリガー30が受梁1に対し突出した状態
で固定される。このように、固定ピン57は、アウトリ
ガー30を突出した状態に固定する固定手段を構成する
ものである。タワークレーンの使用時には、タワークレ
ーンからクライミング架台9Aに対して、タワークレー
ンや吊り荷の重量により下向きに力が作用するのみなら
ず、水平方向にも、例えば数十トン程度の力が作用す
る。クライミング架台9Aにおいては、受梁1とアウト
リガー30とが固定ピン57で強固に固定されるため、
そのような力が作用したときも受梁1がアウトリガー3
0に対して移動することがなく、タワークレーンを安定
して支持することができる。
【0094】なお、アウトリガー30を突出した状態に
固定する固定手段は、固定ピン57のような構成に限ら
ず、例えば、凹部と凸部との係合、くさび形部材の挿
入、ボルト締めによる固定等であってもよい。
【0095】図12は、図5中のE−F線での断面平面
図、図13は、図5中のG−H線での断面正面図であ
る。以下、これらの図および前出の図を参照して、受梁
1の構成等について詳細に説明する。なお、図13で
は、アウトリガー30の図示を省略し、受梁1のみが図
示されている。
【0096】これらの図に示すように、受梁1は、横断
面形状が上下方向に長い略四角形状をなす筒状の外枠6
2を有している。図13に示すように、外枠62の内部
には、2つの仕切り板(隔壁部)64が水平に設置され
ている。すなわち、受梁1の横断面形状は、略「目」の
字状をなしている。これにより、外枠62の内部は、上
下に3つの空間に隔てられており、上から、上補強板設
置部60、アウトリガー収納部19、下補強板設置部6
1が形成されている。アウトリガー30は、中央のアウ
トリガー収納部19に摺動可能に設置(挿入)されてい
る。また、2つの仕切り板64は、図5等に示すよう
に、受梁1の全長に渡って設けられている。
【0097】外枠62の外周部の4つの角部には、フラ
ンジ68が水平方向に形成されている。また、外枠62
の側面部には、上下方向のリブ69が長手方向に沿って
複数箇所に設けられている。
【0098】上補強板設置部60および下補強板設置部
61の内部には、複数の補強板63が長手方向に垂直に
設けられている。すなわち、これらの各補強板63は、
上補強板設置部60および下補強板設置部61の内部を
長手方向にさらに複数の空間に仕切る隔壁のようになっ
ている。
【0099】補強板63は、クライミング架台9Aが本
設梁56に固定され、タワークレーンを支持している状
態のときに、アウトリガー30から力が大きくかかる位
置に設置されており、このような位置を補強する補強部
材を構成するものである。
【0100】具体的に述べると、図7、図9および図1
0に示すように、アウトリガー30を前記の3段階に調
節した長さに突出したときのアウトリガー30の基端に
対応する位置に、それぞれ、補強板63が設置されてい
る。また、アウトリガー30の突出長さにかかわらず大
きな力のかかる受梁1の端部にも、補強板63が設置さ
れており、この補強板63は、他の補強板63よりも厚
さの厚いものとされている。なお、補強板63は、これ
ら以外の位置にも適宜設置されている。
【0101】図7に示すアウトリガー30が最大に突出
した状態のときの、アウトリガー30の下角部65に対
応する部分には、最も大きな力がかかる。このため、こ
の位置の下補強板設置部61には、補強板63に加え
て、さらに4枚の副補強板67a〜67dが水平面と垂
直に設けられており、重点補強部66が形成されてい
る。
【0102】副補強板67a〜67dは、補強板63に
より仕切られた空間をさらに複数の空間に仕切る隔壁の
ようになっている。具体的には、図12に示すように、
副補強板67a、67bは、それぞれ、当該補強板63
の一方の側に設置され、副補強板67c、67dは、そ
れぞれ、当該補強板63の他方の側に設置されている。
そして、副補強板67aは、当該補強板63に対しほぼ
45°傾斜しており、副補強板67bは、当該補強板6
3に対し、副補強板67aと反対の方向にほぼ45°傾
斜している。同様に、副補強板67cは、当該補強板6
3に対しほぼ45°傾斜しており、副補強板67dは、
当該補強板63に対し、副補強板67cと反対の方向に
ほぼ45°傾斜している。換言すれば、副補強板67a
〜67dは、当該補強板63を挟んで、十文字状に配置
されている。このような重点補強部66により、受梁1
は、アウトリガー30が最大に突出した状態のときにか
かる大きな力に十分耐え得るようになっている。
【0103】以上述べたように、受梁1は、外枠62、
仕切り板64、補強板63等で構成されたボックス構造
(中空構造)となっている。これにより、大きな力のか
かるところに適宜補強部材を配置することができ、高い
強度が得られる。このため、クライミング架台9Aは、
大きなタワークレーンの自重や重い吊荷による荷重にも
十分耐え得ることができ、大小様々なタワークレーンに
対応して幅広く使用することができる。さらに、無駄な
部材のない合理化された構造であるため、受梁1の軽量
化が図られる。このため、クライミング架台9Aの設
置、撤去、運搬を容易に行うことができる。
【0104】図14は、油圧シリンダ32および油圧ユ
ニット29を含む油圧制御システムのブロック図であ
る。以下、図14を参照して、油圧シリンダ32を保護
する安全機構について説明する。
【0105】タワークレーンの使用時には、前述したよ
うに受梁1とアウトリガー30とが固定ピン57により
固定されているが、受梁1のピン挿入孔51およびアウ
トリガー30の固定用孔50と、固定ピン57との間に
は、遊びを設けているため、この固定状態でも、受梁1
とアウトリガー30とが相対的に例えば数ミリ程度は長
手方向に動くようになっている。その遊びの範囲内にお
いては、固定ピン57が前述したようなタワークレーン
からの水平方向の力を負担せず、その力が油圧シリンダ
32に作用することとなる。このため、油圧シリンダ3
2が座屈する等して、油圧シリンダ32が破損するおそ
れがある。
【0106】クライミング架台9Aにおいては、前述し
たように油圧シリンダ32の伸縮する方向がアウトリガ
ー30の突出方向(受梁1の長手方向)と平行になって
いる。これにより、上述したような場合でも、油圧シリ
ンダ32にかかる力は、そのピストンロッド32aが伸
縮する方向と平行に作用し、油圧シリンダ32を曲げる
ように作用しない。このため、油圧シリンダ32に無理
な力が掛かりにくい。
【0107】また、クライミング架台9Aは、前述した
ように、アウトリガー30の突出長さを調節可能である
ので、アウトリガー30の突出長さを設置箇所に合わせ
て、無理なく設置することができ、アウトリガー30と
受梁1との間に力が残留したまま固定されることがない
ので、油圧シリンダ32に余分な力が作用しない。
【0108】このように、クライミング架台9Aは、油
圧シリンダ32に負担の掛かりにくい構成となってお
り、油圧シリンダ32が破損するおそれが少ない。さら
に、クライミング架台9Aには、油圧シリンダ32にか
かる過大な力を逃がして、油圧シリンダ32を保護する
安全機構が設けられている。
【0109】図14に示すように、油圧シリンダ32
は、ピストン32bの両側に油圧を作用させることがで
きる複動油圧シリンダとなっている。すなわち、油圧シ
リンダ32内の底部側の第1室32cと、開口部側の第
2室32dとの両方に油圧(正圧)を作用することがで
きるようになっており、第1室32cに正圧を作用する
とピストンロッド32aが伸長し、第2室32dに正圧
を作用するとピストンロッド32aが収縮する。油圧シ
リンダ32の第1室32cには、伸長流路101の一端
が接続され、第2室32dには、収縮流路102の一端
が接続されている。そして、伸長流路101および収縮
流路102の他端が油圧ユニット29に接続されてい
る。なお、クライミング架台9Aには、4個のアウトリ
ガー30に対してそれぞれ油圧シリンダ32が設けられ
ているが、図14には、そのうちの1個の油圧シリンダ
32のみが代表的に図示されており、他の3個は、これ
と並列に接続されている。
【0110】油圧ユニット29は、作動油を貯留するタ
ンク91と、モータ90を駆動して作動油を送油するポ
ンプ92と、ポンプ92から送油された作動油を適宜切
り替えて各油圧シリンダ32に供給する切替弁93と、
タンク91内の作動油をポンプ92に供給するストレー
ナ94と、タンク91内に給油を行うための給油口付き
エアブリーザ95と、油面計96と、圧力計97と、ポ
ンプ92により送油された作動油を送る送り流路98
と、油圧シリンダ32から戻る作動油をタンク91に戻
す戻り流路99とを有している。
【0111】切替弁93は、以下に説明するように、そ
の構造上、前記安全機構としての機能を有している。
【0112】切替弁93は、送り流路98と戻り流路9
9とを、それぞれ、伸長流路101と収縮流路102と
に接続し、ピストンロッド32aを伸長する状態と、逆
に、送り流路98と戻り流路99とを、それぞれ、収縮
流路102と伸長流路101とに接続し、ピストンロッ
ド32aを収縮する状態とに切り替え可能になってい
る。アウトリガー30を変位させるときには、切替弁9
3をこのうちのいずれかの状態とする。
【0113】切替弁93は、さらに、伸長流路101と
収縮流路102とを接続(短絡)する状態に切り替える
ことができるようになっている。アウトリガー30を所
定の長さに突出するまで移動し、クライミング架台9A
を本設梁56に固定した後は、切替弁93をこの状態と
する。これにより、次に説明するように、油圧シリンダ
32に過大な力がかかることが防止される。
【0114】例えば、油圧シリンダ32に対して圧縮力
が作用し、ピストンロッド32aが収縮方向に若干移動
しようとすると、第1室32c内の作動油が伸長流路1
01に少量流入する。伸長流路101と収縮流路102
は、切替弁93により短絡されているので、伸長流路1
01および収縮流路102内の作動油は、伸長流路10
1に流入した作動油に押し出され、収縮流路102内の
作動油が少量第2室32d内に流入する。このように、
油圧シリンダ32の第1室32cから押し出された作動
油は、伸長流路101および収縮流路102を順に介し
て油圧シリンダ32の第2室32d内に戻るため、第1
室32c内の油圧が逃がされ、その油圧が高まることが
ない。
【0115】これと反対に、油圧シリンダ32に対して
引っ張りの力が作用したときは、作動油が逆の方向に流
れることにより、第2室32d内の油圧が逃がされ、そ
の油圧が高まることがない。よって、この状態では、ピ
ストンロッド32aが自由に伸縮することができる。こ
れにより、油圧シリンダ32に過大な力が作用すること
がなく、油圧シリンダ32が座屈したり、油圧ユニット
29が破損したりするおそれがない。また、数十トン程
度もの力に耐えるような大型の油圧シリンダに代えて、
遥かに小型の油圧シリンダを使用することができ、製造
コストを低減することができる。
【0116】図16(a)は、垂直ブレス2を取り外し
た状態の受梁1の断面正面図、図16(b)は、垂直ブ
レス2を取り付ける上ブラケット81および下ブラケッ
ト82の側面図である。以下、これらの図および前出の
図を参照して、垂直ブレス2の構成および受梁1と垂直
ブレス2との接続部分の構成等について説明する。ただ
し、垂直ブレス2の両端と各受梁1との接続部分は、同
様の構成となっているので、一方の側の構成について、
代表的に説明する。なお、図16(a)では、アウトリ
ガー30の図示を省略している。
【0117】前述したように、一対の受梁1は、一対の
垂直ブレス2により、それぞれ相互に連結されている。
図15に示すように、垂直ブレス2は、各受梁1の上端
部同士を接続する上水平バー70と、各受梁1の下端部
同士を接続する下水平バー71と、略「×」字状をなす
クロスバー76とを有している。クロスバー76は、ク
ロスバー片72と第1のクロスバー半片73と第2のク
ロスバー半片74とを中間接続部75で接合して構成さ
れている。
【0118】垂直ブレス2は、さらに、この上水平バー
70の一端部70aとクロスバー片72の一端部72a
とを接続する接続片77と、上水平バー70の他端部7
0bと第1のクロスバー半片73の一端部73aとを接
続する接続片78と、下水平バー71の一端部71aと
第2のクロスバー半片74の一端部74aとを接続する
接続片79と、下水平バー71の他端部71bとクロス
バー片72の他端部72aとを接続する接続片80とを
有している。
【0119】このように、垂直ブレス2は、複数のバー
(ビーム)を組み合わせて構成された枠状構造物となっ
ている。そして、垂直ブレス2の4つの角部には、それ
ぞれ、水平方向に沿って配置された2つのボルト孔が形
成されている。
【0120】図16に示すように、受梁1の内側面部の
上下には、それぞれ、垂直ブレス2を取り付ける上ブラ
ケット81、下ブラケット82が設置されている。上ブ
ラケット81および下ブラケット82は、側面視で見て
「コ」の字状をなし、受梁1の長手方向に垂直な向きに
突出するように設けられている。
【0121】上ブラケット81および下ブラケット82
には、垂直ブレス2の前記ボルト孔に対応するボルト孔
86が形成されており、垂直ブレス2と上ブラケット8
1および下ブラケット82とをボルト87で固定するこ
とができるようになっている。このようにして、受梁1
と垂直ブレス2とが接続される。
【0122】上ブラケット81および下ブラケット82
には、それぞれ、ボルト孔86が水平方向に沿って5つ
設けられている。これら5つのボルト孔86から選択し
た2つのボルト孔86に、垂直ブレス2の角部の前記2
つのボルト孔を合わせて、垂直ブレス2を取り付けるよ
うになっている。この、垂直ブレス2を取り付けるボル
ト孔86を選択することで、受梁1に対する垂直ブレス
2の取り付け固定位置を受梁1に垂直な方向に例えば4
段階に変えることができる。これにより、クライミング
架台9Aは、一対の受梁1の間隔を4段階に調節するこ
とができる。
【0123】ここで、タワークレーンは、その種類・大
きさ等により、脚6の大きさ(タワーマスト3の中心軸
からの突出長さ)が異なる。クライミング架台9Aは、
上述したような構成により、タワークレーンの脚6の大
きさに合わせて一対の受梁1の間隔を調節することによ
り、各種のタワークレーンを設置することができる。
【0124】図3は、下カンザシ13の一部切り欠き底
面図、図4は、下カンザシ13を取り外した状態受梁1
の底面図である。以下、これらの図を参照して、下カン
ザシ13の構成および下カンザシ13と受梁1との固定
部分の構成等について説明する。
【0125】図3に示すように、下カンザシ13は、カ
ンザシ本体16と、このカンザシ本体16を受梁1に取
り付けるための一対の取り付けプレート17とを有して
いる。各取り付けプレート17は、その上面をカンザシ
本体16の上端面と揃えて、カンザシ本体16に対して
所定の角度を持って(斜めになるように)、例えば溶接
処理等により強固に固着されている。
【0126】各取り付けプレート17の端部には、それ
ぞれ、2つのボルト孔18が取り付けプレート17の短
手方向に沿って並設されている。これらのボルト孔18
は、細長の長方形の4つの頂点にそれぞれ位置するよう
に配置されている。
【0127】これに対し、図4に示すように、受梁1の
外側の側面部には、フランジ20が設けられ、受梁1の
内側の側面部にはフランジ21が設けられている。フラ
ンジ20、21は、ともに略長方形のプレート部材であ
り、その下面を受梁1の下端面と揃えて、例えば溶接に
より受梁1に固着されている。また、フランジ20、2
1は、互いにほぼ同様の形状をなし、受梁1を挟んで向
かい合うように設置されている。フランジ21は、フラ
ンジ20の取り付け位置よりも所定長さ受梁1の端部方
向にずらした位置に取り付けられている。
【0128】フランジ20、21には、それぞれ、受梁
1の長手方向に沿って配置された6つのボルト孔20
a、21aが設けられている。フランジ20のボルト孔
20aと、フランジ21のボルト孔21aとは、受梁1
の長手方向について同じ位置に配置されている。また、
フランジ20、21には、カンザシボルト25が挿通す
る位置に、それぞれ、切り欠き20b、21bが形成さ
れている。
【0129】下カンザシ13は、その4つのボルト孔1
8を、フランジ20の6つのボルト孔20aのうちから
選択した隣り合う2つと、この2つのボルト孔20aと
受梁1の長手方向について同じ位置にある2つのボルト
孔21aとに合わせて、ボルトで取り付けるようになっ
ている。このボルト孔20a(または21a)の選択に
より、下カンザシ13は、受梁1に対する取り付け固定
位置を受梁1の長手方向に沿って4段階に調節すること
ができる。
【0130】以上述べたように、下カンザシ13は、ボ
ルト止めにより受梁1の下面にそれ自体で取り付けて固
定できるようになっている。これと異なり、下カンザシ
13が受梁1にそれ自体で取り付けておくことができな
い場合には、タワークレーンの設置時にクライミング架
台9Aの上にタワークレーンの折りたたみ架台4を固定
する際、下カンザシ13を何らかの手段で支えておく必
要がある。また、タワークレーンの撤去時に折りたたみ
架台4をクライミング架台9Aから取り外す際にも、同
様に下カンザシ13を支えておく必要がある。しかし、
下カンザシ13は、重量物である上に、受梁1の下に位
置するためクレーンを使用することができず、支えてお
く作業が困難で、作業者の負担が大きかった。
【0131】これに対し、クライミング架台9Aによれ
ば、タワークレーンの折りたたみ架台4を設置する際、
受梁1の下面に予め下カンザシ13を取り付けておくこ
とができ、下カンザシ13を支える必要がない。また、
タワークレーンの折りたたみ架台4を撤去する際も、下
カンザシ13を支える必要がない。これにより、作業を
迅速、容易かつ安全に行うことができ、作業者の負担も
軽減される。
【0132】また、下カンザシ13の受梁1に対する取
り付け固定位置を受梁1の長手方向に沿って4段階に調
節することができることにより、タワークレーンの脚6
の大きさ(タワーマスト3の中心軸からの突出長さ)に
合わせて、下カンザシ13の取り付け位置を調節して、
タワークレーンを設置することができる。これにより、
脚6の大きさの異なる各種のタイプのタワークレーンに
対応することができる。
【0133】図18は、本発明のクライミング架台の第
2実施形態について、受梁1の端部付近を示す側面図、
図19は、図18に示すクライミング架台9Bの受梁1
の端部付近を示す平面図、図20は、クライミング架台
9Bの受梁1の下部を示す正面図である。以下、これら
の図を参照して本発明のクライミング架台の第2実施形
態について説明するが、前述した実施形態との相違点を
中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略す
る。
【0134】本実施形態のクライミング架台9Bは、折
りたたみ架台4とクライミング架台9Bとを固定する固
定手段の構成が異なること、および、アウトリガー30
と本設梁56とを固定する固定部材を搬送する搬送手段
を有すること以外は、前記第1実施形態のクライミング
架台9Aと同様である。
【0135】クライミング架台9Bの各受梁1の各側面
部には、各カンザシボルト(クレーン固定用ボルト)2
5に対応する位置に、それぞれ、ブラケット110が設
置されている。ブラケット110は、上フランジ部11
1と、下フランジ部112と、この上下のフランジ部1
11、112に挟持されるように設置された略円筒状の
筒状部113とを有し、上下方向に沿ってボルト挿通孔
115が形成されている。そして、クライミング架台9
Bは、下カンザシ13に代えて、ブラケット110によ
ってカンザシボルト25の下部を保持して、タワークレ
ーンの折りたたみ架台4を固定するようになっている。
【0136】ここで、タワークレーンの使用時には、前
述したように、アウトリガー30と本設梁56とは、上
カンザシ(架台固定用上カンザシ)52、下カンザシ
(架台固定用下カンザシ)53およびカンザシボルト
(架台固定用ボルト)54を含む固定部材により固定さ
れている。タワークレーンのクライミングを行う際に
は、これらの固定部材を取り外して前記固定を解除し、
アウトリガー30を内側に退避させる(引き込む)。こ
のような固定部材(上カンザシ52、下カンザシ53お
よびカンザシボルト54)は、重量物であり、作業者が
人力で着脱するのは大変な労力を要する。そして、この
固定部材の着脱作業は、タワークレーンのクライミング
を行う毎に行う必要があるため、作業者に掛かる負担が
大きくなる問題がある。
【0137】本実施形態のクライミング架台9Bは、上
カンザシ52、下カンザシ53およびカンザシボルト5
4の搬送機構(搬送手段)を設け、これら各部52〜5
4を着脱する作業者の負担の軽減等を図ったものであ
る。
【0138】固定部材搬送機構は、クライミング架台9
Bの各受梁1の両端部にそれぞれ設けられている。すな
わち、クライミング架台9Bは、4つの固定部材搬送機
構を有している。これら4つの固定部材搬送機構は、そ
の構成が同様または対称であるため、以下、そのうちの
1つの構成について代表的に説明する。
【0139】図18に示すように、固定部材搬送機構
は、上カンザシ52およびカンザシボルト54を搬送す
る上カンザシ搬送機構(第1の搬送部)120と、下カ
ンザシ53を搬送する下カンザシ搬送機構(第2の搬送
部)121とを有している。
【0140】上カンザシ搬送機構120は、受梁1の上
方に突出するように、上下方向に沿って設けられたポー
ル128と、ポール128の上端部に水平方向に沿って
設けられたアーム129と、アーム129に設けられた
巻き取り機構(ホイストクレーン)127とを有してい
る。
【0141】ポール128は、長尺の部材であり、その
中心軸周りに回動可能になっている。アーム129は、
その一端部がポール128の上端部に接合されており、
ポール128を回転軸として、回動可能になっている。
また、アーム129には、その長手方向に沿ってレール
131が形成されており、巻き取り機構127は、移動
機構130を介して、レール131に沿って滑らかに移
動可能になっている。また、アーム129は、上階の本
設梁56と干渉しないような高さに設けられている。
【0142】上カンザシ搬送機構120は、さらに、一
対の支持ピン125と、一対の支持ピン125を保持す
る保持部材132と、保持部材132に一端が接続され
たチェーン126とを有している。図19に示すよう
に、一方の支持ピン125は、アウトリガー30の上部
に設けられる一対の上カンザシ52の一端部にそれぞれ
設けられた係合部に係合し、一対の上カンザシ52の一
端同士を連結している。同様に、他方の支持ピン125
は、一対の上カンザシ52の他端部にそれぞれ設けられ
た係合部に係合し、一対の上カンザシ52の他端同士を
連結している。このような構成により、保持部材132
と一対の支持ピン125とで、一対の上カンザシを支持
することができるようになっている。
【0143】チェーン126の他端は、チェーン126
の巻き取り機構127に接続され、巻き取り可能になっ
ている。巻き取り機構127は、手動または電動で駆動
されるようになっている。
【0144】一方、下カンザシ搬送機構121は、受梁
1の下部に受梁1の長手方向に沿って設けられたスライ
ドレール136と、スライドレール136に沿って移動
可能に設けられた支持部材137とを有している。そし
て、一対の支持ピン135が支持部材137に保持され
ている。図20に示すように、一方の支持ピン135
は、アウトリガー30の下部に設けられる一対の下カン
ザシ53の一端部にそれぞれ設けられた係合部に係合
し、一対の下カンザシ53の一端同士を連結している。
同様に、他方の支持ピン135は、一対の下カンザシ5
3の他端部にそれぞれ設けられた係合部に係合し、一対
の下カンザシ53の他端同士を連結している。このよう
な構成により、支持部材137は、一対の支持ピン13
5を介して、一対の下カンザシ53を支持することがで
きるようになっている。
【0145】支持部材137には、さらに、ローラー
(車輪)140が2箇所に設けられている。支持部材1
37は、この各ローラー140がスライドレール136
に沿って転動することにより、スライドレール136に
沿って滑らかに移動可能になっている。
【0146】次に、このような固定部材搬送機構の使用
方法について説明する。クライミングを行う際には、ま
ず、各カンザシボルト54の下端部に組み付けられたナ
ット145を取り外す。これにより、カンザシボルト5
4が自由となり、一対の上カンザシ52および4本のカ
ンザシボルト54が全体的に上カンザシ搬送機構120
で支持され、また、一対の下カンザシ53が全体的に下
カンザシ搬送機構121で支持された状態となる。
【0147】次に、この状態で上カンザシ搬送機構12
0の巻き取り機構127を駆動してチェーン126の巻
き取りを行う。これにより、チェーン126の巻き取り
量に応じて上カンザシ52およびカンザシボルト54が
吊り上げられる。
【0148】カンザシボルト54の下端部が本設梁56
の上端面よりさらに上に位置するまで、上カンザシ52
およびカンザシボルト54を吊り上げた後に、チェーン
126の巻き取りを停止する。
【0149】この状態で上カンザシ52およびカンザシ
ボルト54に対してアーム129の外側に向かう力を加
える。これにより、図18に2点鎖線で示すように上カ
ンザシ52およびカンザシボルト54が、巻き取り機構
127と共に、アーム129に沿って外側に移動する。
これにより、カンザシボルト54がアウトリガー30の
先端よりもさらに外側に位置し、アウトリガー30と干
渉しないようになる。この上カンザシ52およびカンザ
シボルト54の移動は、アーム129の先端部に設けら
れているストッパ147に移動機構130が当接して停
止するようになっている。
【0150】次に、アーム129の先端部に設けられて
いる回転操作ワイヤ150を用いて、アーム129に対
して受梁1側に回転移動する方向に力を加える。これに
より、アーム129が、図19に示すようにポール12
8を回転軸として回動し、アーム129に宙吊り状態で
支持されている上カンザシ52およびカンザシボルト5
4が受梁1側に移動し、タワークレーンのクライミング
を妨げない位置(受梁1の側部空間)に退避(移動)す
る。
【0151】次に、作業者は、下カンザシ53を支持し
ている支持部材137に対して、アウトリガー30の基
端方向に向かって力を加える。これにより、支持部材1
37がスライドレール136に沿って内側に移動し、支
持部材137と共に下カンザシ53が、タワークレーン
のクライミングを妨げない位置(受梁1の下部空間)に
退避する。
【0152】なお、この支持部材137の移動は、スラ
イドレール136の両端部にそれぞれ設けられたストッ
パ151およびストッパ152に支持部材137の各ロ
ーラー140が当接して停止するようになっている。
【0153】このように上カンザシ52、カンザシボル
ト54および下カンザシ53を移動した後、油圧シリン
ダ32を駆動してアウトリガー30を内側に退避させる
と、クライミングが可能になる。所定高さまでクライミ
ングを行った後、油圧シリンダを駆動して再びアウトリ
ガー30を突出させ、前述したのと逆の手順で上カンザ
シ52、カンザシボルト54および下カンザシ53を搬
送し、アウトリガー30と本設梁56とを固定する。
【0154】このように、本実施形態のクライミング架
台9Bは、クライミングを行う際に、上カンザシ搬送機
構120および下カンザシ搬送機構121により、上カ
ンザシ52、カンザシボルト54および下カンザシ53
を、それぞれ、タワークレーンのクライミングを妨げな
い位置に移動することができる。また、本設梁56への
固定時には、この各搬送機構120、121により、退
避した上カンザシ52、カンザシボルト54および下カ
ンザシ53を固定時の位置まで搬送することができる。
【0155】このため、クライミングの度に、重量の重
い上カンザシ52、カンザシボルト54、および下カン
ザシ53を持ち運ぶ必要がなく、クライミング時に作業
者に掛かる負担を大幅に軽減することができるうえ、簡
単な作業でクライミング架台の撤去および固定を可能と
することができるため、迅速にクライミングを行うこと
ができる。
【0156】また、上カンザシ52およびカンザシボル
ト54は、上カンザシ搬送機構120により全体的に支
持され、下カンザシ53は、下カンザシ搬送機構121
により全体的に支持されているため、取り外した上カン
ザシ52、カンザシボルト54および下カンザシ53の
落下を防止することができ、安全性が高い。
【0157】なお、本実施形態のクライミング架台9B
では、搬送機構として、上カンザシ搬送機構120およ
び下カンザシ搬送機構121の両方を設けることとした
が、このうちのいずれか一方の搬送機構のみを設けるよ
うにしてもよい。
【0158】以上、本発明のクライミング架台を図示の
実施形態について説明したが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、クライミング架台を構成する各部
は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換す
ることができる。例えば、一対の受梁1は、互いに長さ
の異なるものであってもよい。
【0159】また、一対の受梁1を連結する連結部材
は、垂直ブレス2のように水平面に対しほぼ垂直に設け
られたものに限らず、水平面に対しほぼ平行に設置され
たもの(水平ブレス)であってもよく、さらに、垂直ブ
レスと水平ブレスとを両方設けてもよい。
【0160】また、アウトリガー30を変位させる変位
手段は、油圧シリンダ32のような構成に限らず、例え
ば、ラックと、ピニオンと、そのピニオンを回転させる
例えばモーターのような駆動源とを有する構成であって
もよい。
【0161】また、固定部材搬送機構は、図示のような
構成に限らず、例えば、一組の上カンザシ52、下カン
ザシ53およびカンザシボルト54を1つの(共通の)
搬送機構で搬送するものであってもよい。
【0162】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、突
出部材を受梁に対し取り外し可能に設置したことによ
り、使用現場への運搬、使用箇所への設置や使用後の撤
去の際に、受梁から突出部材を取り外すことで重量を軽
減することができ、その際の取り扱いが容易である。
【0163】また、突出部材の突出長さを調節可能とし
たことにより、設置箇所の形状・寸法等に合わせて、突
出部材を適当な長さに突出させて使用することができ、
様々な設置箇所に設置することができる。例えば、本設
梁のスパンが異なる箇所、2つの本設梁が平行でない箇
所等にも適合することができる。また、どちらかの本設
梁の方に中心を寄せて、タワークレーンの位置を調節す
ることもできる。
【0164】また、突出部材を長さの異なるものに交換
することにより、突出長さをより広範囲に調節すること
ができ、さらに多様な形状・寸法の設置箇所に対応する
ことができる。
【0165】また、一対の受梁の間隔を調節可能とした
ことにより、脚部の寸法の異なるタワークレーンを載置
・固定することができ、様々なタワークレーンと組み合
わせて使用することができる。
【0166】また、受梁を、筒状部の内部に隔壁部が設
けられた構成としたことにより、高強度化と軽量化とが
両立されている。これにより、大型のタワークレーンに
も対応することができるとともに、運搬、設置、撤去等
の際の取り扱いも容易である。
【0167】また、突出部材と建造物の梁とを固定する
固定部材を搬送する搬送手段を有する場合には、固定部
材の着脱作業を迅速、容易かつ安全に行うことができ、
作業時間の短縮、作業者の負担の軽減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクライミング架台の第1実施形態を示
す側面図である。
【図2】図1に示すクライミング架台の平面図である。
【図3】クレーン固定用下カンザシの一部切り欠き底面
図である。
【図4】クレーン固定用下カンザシを取り外した状態の
受梁の底面図である。
【図5】アウトリガーが受梁内にすべて収納された状態
を示す断面側面図である。
【図6】アウトリガーを図5中のA−B線で切断した断
面正面図である。
【図7】アウトリガーが最大の突出長さに突出した状態
を示す断面側面図である。
【図8】アウトリガーを取り外した状態の受梁の正面図
である。
【図9】アウトリガーの突出長さを制限する制限手段に
より制限された長さにアウトリガーが突出した状態を示
す断面側面図である。
【図10】アウトリガーの突出長さを制限する制限手段
により制限された長さにアウトリガーが突出した状態を
示す断面側面図である。
【図11】アウトリガーを図5中のC−D線で切断した
断面平面図である。
【図12】受梁を図5中のE−F線で切断した断面平面
図である。
【図13】受梁を図5中のG−H線で切断した断面正面
図である。
【図14】油圧シリンダおよび油圧ユニットを含む油圧
制御システムのブロック図である。
【図15】図1に示すクライミング架台の正面図であ
る。
【図16】垂直ブレスを取り付ける受梁の上ブラケット
および下ブラケットを示す図である。
【図17】タワークレーンのクライミング方法を説明す
るための図である。
【図18】本発明の第2実施形態のクライミング架台に
設置された固定部材搬送機構の構成を示す側面図であ
る。
【図19】図18に示す固定部材搬送機構(上カンザシ
搬送機構)の平面図である。
【図20】図18に示す固定部材搬送機構(下カンザシ
搬送機構)の正面図である。
【符号の説明】
1 受梁 2 垂直ブレス 3 タワーマスト 4 折りたたみ架台 5 折りたたみ架台本体 6 折りたたみ架台の脚部 8 クレーン本体 9A、9B クライミング架台 10 上カンザシ 11 ボルト挿通孔 13 下カンザシ 14 ボルト挿通孔 16 カンザシ本体 17 取り付けプレート 18 ボルト孔 19 アウトリガー収納部 20 フランジ 20a ボルト孔 20b 切り欠き 21 フランジ 21a ボルト孔 21b 切り欠き 25 カンザシボルト 28 ブラケット 29 油圧ユニット 30 アウトリガー 32 油圧シリンダ 32a ピストンロッド 32b ピストン 32c 第1室 32d 第2室 33 垂直補強板 34 平行補強板 35 先端板 36 基端板 37 シリンダ貫通孔 38 シリンダ挿入孔 39 ピストンロッドの先端部 40 接続ピン挿入孔 41 接続ピン 42 孔部 45 ストッパ 46 ストッパ 47 ストッパ 48 ストッパ 49 接続ピン 50 固定用孔 51 ピン挿入孔 52 上カンザシ 53 下カンザシ 54 カンザシボルト 55 垂直副補強板 56 本設梁 57 固定ピン 60 上補強板設置部 61 下補強板設置部 62 外枠 63 補強板 64 仕切り板 65 アウトリガーの下角部 66 重点補強部 67a〜67d 副補強板 70 上水平バー 70a 上水平バーの一端部 70b 上水平バーの他端部 71 下水平バー 72 クロスバー片 73 第1のクロスバー半片 74 第2のクロスバー半片 75 中間接続部 76 クロスバー 77 接続片 78 接続片 79 接続片 80 接続片 81 上ブラケット 82 下ブラケット 86 ボルト孔 87 ボルト 90 モータ 91 タンク 92 ポンプ 93 切替弁 94 ストレーナ 95 エアブリーザ 96 油面計 97 圧力計 98 送り流路 99 戻り流路 101 伸長流路 102 収縮流路 110 ブラケット 111 上フランジ部 112 下フランジ部 113 筒状部 115 ボルト挿通孔 116 ナット 120 上カンザシ搬送機構 121 下カンザシ搬送機構 125 支持ピン 126 チェーン 127 巻き取り機構 128 ポール 129 アーム 130 移動機構 131 レール 132 保持部材 135 支持ピン 136 スライドレール 137 支持部材 140 ローラー 145 ナット 147 ストッパ 150 回転操作ワイヤ 151 ストッパ 152 ストッパ 200 クライミング架台 210 受梁 220 アウトリガー 300 ベル受架台

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行に配置された一対の受梁と、 前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の長手
    方向に変位可能な突出部材と、 前記突出部材を変位させる変位手段とを備えたクライミ
    ング架台であって、 前記突出部材は、前記受梁に対し取り外し可能に設置さ
    れていることを特徴とするクライミング架台。
  2. 【請求項2】 前記突出部材は、ピンの抜き取りにより
    取り外し可能となる請求項1に記載のクライミング架
    台。
  3. 【請求項3】 前記突出部材のうち少なくとも同方向に
    突出する2個の突出部材が、それぞれ、長さの異なるも
    のに交換可能である請求項1または2に記載のクライミ
    ング架台。
  4. 【請求項4】 前記突出部材のすべてが、それぞれ、長
    さの異なるものに交換可能である請求項3に記載のクラ
    イミング架台。
  5. 【請求項5】 略平行に配置された一対の受梁と、 前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の長手
    方向に変位可能な突出部材と、 前記突出部材を変位させる変位手段とを備えたクライミ
    ング架台であって、 前記突出部材のうち少なくとも同方向に突出する2個の
    突出部材の突出長さをそれぞれ調節することができるこ
    とを特徴とするクライミング架台。
  6. 【請求項6】 前記突出部材のすべての突出長さをそれ
    ぞれ調節することができる請求項5に記載のクライミン
    グ架台。
  7. 【請求項7】 前記各突出部材の突出長さをそれぞれ独
    立に調節することができる請求項5または6に記載のク
    ライミング架台。
  8. 【請求項8】 前記突出部材の突出長さは、段階的に調
    節可能である請求項5ないし7のいずれかに記載のクラ
    イミング架台。
  9. 【請求項9】 前記突出部材の突出長さの調節は、前記
    突出部材の突出長さを制限する制限手段により行われる
    請求項5ないし8のいずれかに記載のクライミング架
    台。
  10. 【請求項10】 前記制限手段は、前記突出部材に設け
    られた第1の凸部と、前記受梁に着脱可能に設けられ、
    前記第1の凸部と係合し得る第2の凸部とを有する請求
    項9に記載のクライミング架台。
  11. 【請求項11】 前記制限手段は、前記突出部材の異な
    る突出長さのそれぞれに対応する位置に複数設けられた
    前記第1の凸部と、それら各第1の凸部に選択的に係合
    する前記第2の凸部とを有する請求項10に記載のクラ
    イミング架台。
  12. 【請求項12】 略平行に配置された一対の受梁と、 前記一対の受梁を連結する1または2以上の連結部材
    と、 前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の長手
    方向に変位可能な突出部材と、 前記各突出部材を変位させる変位手段とを備えたクライ
    ミング架台であって、 前記一対の受梁の間隔を調節することができることを特
    徴とするクライミング架台。
  13. 【請求項13】 前記一対の受梁の間隔の調節は、前記
    連結部材の前記受梁に対する取り付け固定位置の選択に
    よりなされる請求項12に記載のクライミング架台。
  14. 【請求項14】 前記連結部材は、複数のビームを組み
    合わせた枠状構造物で構成される請求項12または13
    に記載のクライミング架台。
  15. 【請求項15】 前記連結部材は、前記受梁の両方に直
    交するように設置されている請求項12ないし14のい
    ずれかに記載のクライミング架台。
  16. 【請求項16】 前記一対の受梁の間隔は、段階的に調
    節可能である請求項12ないし15のいずれかに記載の
    クライミング架台。
  17. 【請求項17】 前記連結部材と前記受梁との一方に前
    記連結部材と前記受梁とを結合するボルトの取り付け孔
    を複数組設け、前記ボルトの取り付け位置を前記複数組
    の取り付け孔から選択することにより前記間隔を調節す
    る請求項16に記載のクライミング架台。
  18. 【請求項18】 前記突出部材は、前記受梁に対し取り
    外し可能に設置されている請求項12ないし17のいず
    れかに記載のクライミング架台。
  19. 【請求項19】 前記突出部材のうち少なくとも同方向
    に突出する2個の突出部材の突出長さをそれぞれ調節す
    ることができる請求項12ないし18のいずれかに記載
    のクライミング架台。
  20. 【請求項20】 略平行に配置された一対の受梁と、 前記各受梁の両端からそれぞれ突出し、前記受梁の長手
    方向に変位可能な突出部材と、 前記各突出部材を変位させる変位手段とを備えたクライ
    ミング架台であって、 前記受梁は、横断面形状が略四角形状をなす筒状部と、 前記受梁の長手方向に延在し、前記筒状部の内部を複数
    の空間に仕切る隔壁部とを有することを特徴とするクラ
    イミング架台。
  21. 【請求項21】 前記隔壁部は、前記受梁のほぼ全長に
    渡って設置されている請求項20に記載のクライミング
    架台。
  22. 【請求項22】 前記隔壁部により前記筒状部の内部が
    クライミング架台の昇降方向に沿って少なくとも3個の
    空間に仕切られ、前記突出部材は、前記3個の空間のう
    ちの中央の空間に挿入される請求項20または21に記
    載のクライミング架台。
  23. 【請求項23】 前記複数の空間のうち少なくとも1個
    の空間に補強部材が設置されている請求項20ないし2
    2のいずれかに記載のクライミング架台。
  24. 【請求項24】 前記補強部材は、前記空間の内部をさ
    らに複数の空間に仕切る隔壁である請求項23に記載の
    クライミング架台。
  25. 【請求項25】 前記変位手段は、油圧シリンダである
    請求項1ないし24のいずれかに記載のクライミング架
    台。
  26. 【請求項26】 前記突出部材を建造物に固定する固定
    部材の少なくとも一部を搬送する搬送手段を有する請求
    項1ないし25のいずれかに記載のクライミング架台。
  27. 【請求項27】 前記搬送手段は、前記受梁に設置され
    ている請求項26に記載のクライミング架台。
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