JP2002225910A - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JP2002225910A
JP2002225910A JP2001019199A JP2001019199A JP2002225910A JP 2002225910 A JP2002225910 A JP 2002225910A JP 2001019199 A JP2001019199 A JP 2001019199A JP 2001019199 A JP2001019199 A JP 2001019199A JP 2002225910 A JP2002225910 A JP 2002225910A
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liquid
cap
filter member
nozzle
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JP2001019199A
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Keinosuke Isono
啓之介 磯野
Kenichi Yuya
賢一 油谷
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Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間繰り返し使用しても、収容室に収容さ
れた液体を無菌状態で維持できるとともに、流出させた
液体が微生物により汚染されることを防止でき、かつ人
体への安全性を十分に確保した液体容器を提供する。 【解決手段】 液体を収容した収容室5及び開口部7を
有する容器本体1と、開口部7を覆うように配置されて
液体の通過を許容するとともに微生物の通過を阻止する
フィルタ部材9と、フィルタ部材9の下流部を気密に覆
う着脱可能な第1のキャップ16とを備えた液体容器に
おいて、フィルタ部材9及び第1のキャップ16で囲ま
れる内部に、活性酸素を発生させる光触媒または光触媒
含有物が配置され、第1のキャップ16の少なくとも一
部が光触媒の反応を引き起こす光を透過できる材料から
なっていて、第1のキャップ16を透過した光により気
密に覆われた内部に活性酸素を発生させて滅菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物汚染が懸念
される液体を収容するのに好適な容器に関し、特に、長
期間繰り返し使用しても、収容室に収容された液体およ
び流出させた液体が微生物や毒素等により汚染されるこ
とを防止でき、点眼薬、点鼻薬、皮膚治療薬等の局所適
用のための治療用製品を収容するのに有利な液体容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】点眼液等の微生物汚染が懸念される液体
を収容する容器として、容器壁を押すことによりノズル
から液体を絞り出す、所謂スクイズボトル形式の液体容
器が知られている。このような液体容器は使用時にノズ
ルを露出させるため、大気中の微生物が付着したり、人
体等に直接接触して、ノズルが微生物により汚染されや
すい。このノズルから液体を流出させるとノズルの微生
物が流出液中に移行して、流出液が微生物により汚染さ
れることがある。また、容器壁を押して液体を絞り出し
た後、該容器壁が復元する際、ノズル部分の残留液や外
気を吸引するため、ノズルの微生物や外気中の微生物を
容器内に取り込みやすく、収容室内の液体自体が微生物
により汚染されることがある。そのため、このような容
器では、予め液体中に防腐剤を配合して、微生物による
汚染を防止していた。しかし、防腐剤の使用は目の炎症
やアレルギー反応をしばしば引き起こすなどの欠点があ
るため、防腐剤を配合することなく、無菌状態を維持で
きる容器が望まれていて、多数の容器が提案されてい
る。
【0003】例えば特表平9−510629号公報に
は、収容室を有する容器本体の開口部に液体の通過を許
容するとともに微生物の通過を阻止するメンブランフィ
ルタを配置し、このフィルタ部材の下流部にノズルを配
置し、該メンブランフィルタ並びにノズルに難溶性の抗
菌剤に担持させたりあるいはそれらの部材に化学結合し
た非溶出型の抗菌剤を存在させた容器が提案されてい
る。このような容器によれば、メンブランフィルタによ
り微生物を補足して抗菌剤の作用により静菌または殺菌
できるため、メンブランフィルタに微生物が繁殖するこ
とがなくて接触した液が微生物により汚染されることが
ないとともに、収容室内に微生物が侵入することもない
ので、繰り返し使用しても流出液及び収容室内の液体を
無菌状態で維持することが可能であるとされている。
【0004】しかしながら、上記のものは、非溶出型の
抗菌剤を用いた場合、抗菌効果が弱く、微生物の繁殖を
完全に抑制することができないという問題点があり、難
溶性の抗菌剤を用いた場合、微量の抗菌剤が溶出してそ
の効果を発現するため、排出液中にもその抗菌剤が含ま
れてしまい、目など人体への悪影響があり、さらに死滅
させた微生物に由来するエンドトキシン等の毒素や汚れ
などが流出させた液や収容室内の液体中に混入するな
ど、安全性に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
点を解決するためになされたもので、長期間繰り返し使
用しても、収容室に収容された液体を無菌状態で維持で
きるとともに、流出させた液体が微生物や毒素等により
汚染されることを防止でき、かつ人体への安全性を十分
に確保した液体容器を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の液体容器は、液
体を収容した収容室及び開口部を有する容器本体と、前
記開口部を覆うように配置されて前記液体の通過を許容
するとともに微生物の通過を阻止するフィルタ部材と、
該フィルタ部材の下流部を気密に覆う着脱可能な第1の
キャップとを備えた液体容器において、前記フィルタ部
材及び第1のキャップで囲まれる内部に光触媒または該
光触媒含有物が配置され、前記第1のキャップの少なく
とも一部が前記光触媒を活性化させる光を透過できる材
料からなることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、液体の通過を許容すると
ともに微生物の通過を阻止するフィルタ部材及び該フィ
ルタ部材の下流部を、光触媒または該光触媒含有物を配
置して該光触媒を活性化させる光を透過できる材料から
なる第1のキャップで気密に覆ったので、第1のキャッ
プを装着していても太陽光や室内光等の光触媒を活性化
させる光を光触媒または光触媒含有物に照射でき、光触
媒によりフィルタ部材周囲の酸素、水等からヒドロキシ
ラジカルやスーパーオキサイドイオン、過酸化水素など
の活性酸素を発生させることができる。これらの活性酸
素は、細菌、真菌等の微生物に優れた殺菌力または静菌
力を示すので、フィルタ部材及びその下流部の静菌また
は殺菌を行うことができる。また、活性化された光触媒
により酸化分解力が得られるので、死滅させた微生物に
由来するエンドトキシン等の毒素や汚れなども同時に分
解することができる。そのため、流出させる液体が接触
するフィルタ部材及びその下流部を清浄な状態で維持す
ることができ、液体を流出させても微生物や毒素などに
より汚染されることがない。しかも、光触媒は液体中に
溶出され難く、また、この光触媒により生じた活性酸素
は光触媒の表面を離れると短時間で消滅し易いので、流
出させた液中には溶出物や活性酸素等も残留せず、人体
への安全性も確保することができる。また、第1のキャ
ップにより該内部のフィルタ部材及びその下流部は気密
に覆われているため、新たに微生物によって汚染される
ことがなく、フィルタ部材及びその下流部を常に清浄な
状態で維持することができ、しかも、フィルタ部材が微
生物の通過を阻止するものであるため、収容室内に微生
物を取り込むこともない。そのため、長期間の繰り返し
使用においても流出液や収容室内の液体が微生物や毒素
等により汚染されることもない。
【0008】なお、本発明において、フィルタ部材に光
触媒または該光触媒含有物が担持されていると、光触媒
の酸化分解力や発生させた活性酸素により、フィルタ部
材をより清浄な状態で維持することができ、さらに、微
生物が細胞分裂する際にフィルタ部材を通過することも
防止でき、収容室内部の無菌状態を維持し易い。
【0009】また、第1のキャップの内表面に光触媒ま
たは光触媒含有物が担持されていれば、内表面がフィル
タ部材或いはその下流部に対向させる部分であるため、
この部分が第1のキャップを取外して放置している間に
外気中等の微生物により汚染されても、光触媒の酸化分
解力や発生させた活性酸素により清浄な状態に維持する
ことができ、使用後に第1のキャップを装着してもフィ
ルタ部材及びその下流部に微生物や毒素などを移送する
ことがない。また、第1のキャップの外表面に、前記光
触媒または光触媒含有物が担持されていると、光触媒の
酸化分解力により、第1のキャップを繰り返し着脱する
際に付着する汚れを分解することができる。そのため、
第1のキャップを繰り返し着脱しても外表面が汚れにく
く、光触媒を活性化する光の透過率が低下するのを防止
することができる。この場合、第1のキャップの外表面
に凹凸部を有し、該凹凸部の凸部分に前記光触媒または
光触媒含有物が担持されていれば、第1のキャップを着
脱する際に使用者が接触する部分が凸部分に限られて該
部分に汚れが付着することになり、凹部を汚れにくくす
ることができ、光の透過量が低下するのを防止すること
ができる。さらに、本発明では、光触媒を活性化する光
を透過しない材料からなり、第1のキャップを覆う着脱
可能な第2のキャップを有すると、第2のキャップを装
着すれば光触媒を遮光状態に保つことができ、使用開始
前或いは長期間使用しない場合等に、光触媒の酸化分解
力や発生させた活性酸素等により、さらには紫外線等に
よりフィルタ部材及びその下流部の各部材が劣化するこ
とを防止できる。
【0010】また、前記光触媒を活性化する光を透過で
きる材料からなり、光触媒または光触媒含有物を一部ま
たは全部に担持したノズルを前記フィルタ部材の下流部
に配置し、前記第1のキャップにより気密に覆うと、排
出抵抗を少なくするためにフィルタ部材の面積を広くし
てもノズルによりフィルタ部材から流出させた液体を案
内して排出位置を特定することができる。しかも、光触
媒の酸化分解力や発生させた活性酸素によりノズルを清
浄な状態に維持することができるとともに、ノズルを透
過した光によりフィルタ部材の微生物の繁殖を防止する
ことができ、フィルタ部材及びその下流部全体の清浄な
状態を確保することができる。
【0011】さらに、液体が活性酸素消去剤を含有する
と、フィルタ部材やノズル表面に光触媒または光触媒含
有物により発生させた活性酸素が残留する場合、この活
性酸素を消去することができる。光触媒表面で発生した
活性酸素は一般的に不安定で消去され易いため、人体に
対して安全であるとされているが、種類によっては消去
されるまでに多少の時間が必要なものがある。例えばヒ
ドロキシラジカルは短時間に消滅しやすいが、スーパー
オキサイドイオンや過酸化水素は比較的寿命が長い。こ
れらは、量が微量であり、人体に付着すれば蒸発するた
め、通常、人体への影響はない。しかしながら、医療に
使用する場合の安全性をさらに考えれば、より短時間に
消滅させることが好ましい。そこで、収容室中の液体に
活性酸素消去剤を含有させれば、流出させた後人体に到
達する前に活性酸素をさらにすばやく消去することがで
き、安全性をさらに高めることができる。しかも、活性
酸素は光触媒或いは光触媒含有物に付着している液だけ
に存在し、収容室中の液体には存在しないので、収容室
から液体を流出させれば、活性酸素を含有する液体を希
釈することができ、極めて高い安全性を確保することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図を用い
て説明する。図1は実施形態の液体容器としての点眼容
器の縦断面図である。図において、1は無菌液体3を収
容する略円筒状の収容室5および開口部7とを有する容
器本体である。2は開口部7に設けられたフィルタホル
ダ部であり、容器本体1と一体に形成されたものでも別
体に形成して液密に組立てられてたものであってもよ
い。容器本体1及びフィルタホルダ部2は、例えばポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラー
ト、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアリレート、ポ
リスルホン若しくはポリエーテルスルホン等の熱可塑性
または熱硬化性の高分子材料を用いて製造されている。
【0013】9は無菌液体3の通過を許容するとともに
微生物の通過を阻止するフィルタ部材であり、開口部7
全面を覆い開口部7との間に無菌液体および外気が通過
可能な隙間を形成しないように、フィルタホルダ部2に
接着、溶着等で配置固定されている。フィルタ部材9
は、所定の孔径を有するフィルタ基材に、少なくとも下
流側表面、この実施形態では全面に、光触媒または光触
媒含有物を担持させたものである。フィルタ基材の材質
としては、特に限定されるものではないが、天然繊維も
しくは合成繊維の織布または不織布、ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ニトロセルロース、セルロース混合エ
ステル、もしくはセルロースアセテート等の合成樹脂か
らなるメンブランフィルタ等が例示できる。また、平均
孔径が特に微細な場合には、収容液がフィルタを通過す
るために、フィルタが親水性であることが好ましい。フ
ィルタ基材の平均孔径は、微生物の通過を阻止できると
同時に収容室からの無菌液を通過させることができる寸
法を有する必要がある。そのため、孔径は0.1μm以
上1.2μm以下、より好ましくは0.65μm以下、
特に好ましくは0.22μm以下であると微生物の通過
をより阻止できて好適である。
【0014】このフィルタ基材に担持させる光触媒また
は光触媒含有物の光触媒としては、二酸化チタン、チタ
ン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ナト
リウム、二酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、α−F
などが挙げられるが、これらの中では二酸化チ
タンが代表的である。これらの光触媒は、光、例えば所
定の波長を有する光を照射することにより活性化される
ものであり、周囲の水分、液体、空気中の酸素からヒド
ロキシラジカルやスーパーオキサイドイオン、過酸化水
素などの活性酸素を発生させることができるものであ
る。光触媒を活性化することのできる光とは、例えばア
ナターゼ型の酸化チタンの場合、バンドギャップ以上の
エネルギーを持つ光、具体的には波長が380nm付近
以下の光などである。
【0015】このような光触媒は、単体として担持させ
てもよいが、例えばフィルタ部材への結着強度を高める
結着剤や、光触媒の活性を向上させる金属または金属酸
化物等と混合した状態の光触媒含有物として担持させて
もよい。結着剤としては、例えばSiO等が挙げられ
る。光触媒の活性を向上させる金属または金属酸化物と
しては、例えば、白金、金、パラジウム、銀、銅、ニッ
ケル、コバルト、ロジウム、ニオブ、スズ、酸化ルテニ
ウム、酸化ニッケル、酸化カルシウム、三二酸化鉄、酸
化マンガンからなる群から選択される金属等が挙げら
れ、これらを1種単独で用いても良いが、好ましくは2
種以上を併用することが好適であり、なかでも、効果の
点から白金、金、パラジウム、銀が、さらに加工の容易
さ、価格の点からパラジウムが特に好ましく用いられ
る。なお、微量に溶出される金属または金属酸化物の場
合には使用量をできるだけ少なくするのが好ましい。
【0016】フィルタ基材への光触媒または光触媒含有
物の担持方法は、蒸着法、スパッタリング法、焼結法、
ゾル−ゲル法、塗布による方法、焼き付け塗装による方
法など、周知の担持方法を適宜に用いることができる。
【0017】11は光触媒を活性化させる光を透過でき
る材料で作られ、フィルタ下流部に配置されたノズルで
ある。ノズル11は、フィルタ部材9の下流側表面との
間に流体の流動が可能な狭い空間12を形成する基部1
3、該空間12と連続する流路14及び排出口15を有
し、フィルタ部材9の全面を覆うように容器本体1また
はフィルタホルダ部2に固定されている。そして、少な
くとも流路12及び排出口13の周囲、好ましくは全表
面が前述と同様の光触媒または光触媒含有物でコーティ
ングされている。ノズル11の材料としては、ノズル1
1を透過した光により光触媒を活性化できる程度の光透
過率を有する必要があり、例えば、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、ナイロン等のプラスチック、ガラス、シリ
コンまたはセラミックス等が挙げられ、それらの材料を
単独で用いたり、組み合わせて用いることができる。好
ましくは該光の透過率が50〜100%であるものが好
適である。
【0018】16は少なくとも天面16a、この実施形
態では全部が光触媒を活性化させる光を透過できる材料
で作られ、前記フィルタ部材9及びノズル11の外表面
を気密に覆うように装着された取り付け、取り外し可能
な第1のキャップである。外表面の周囲にはリブ状の凹
凸部17が形成されている。この凹凸部は、凸部分18
間の間隔が例えば10mm以下、より好ましくは5mm
以下で、凸部分18と凹部分19との高低差が0.5m
m以上、好ましくは1mm以上となるように形成されて
いて、使用者が第1のキャップ16の着脱を行う際に
は、凸部分18を指先で把持することができる。この第
1のキャップ16の材料は、第1のキャップ16を透過
した光により光触媒を活性化できる程度の光透過率を有
する必要があり、、例えばポリメタクリル酸メチル、ポ
リスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ナイロン等のプラスチック、ガラス、シリコンまた
はセラミックス等が挙げられ、それらの材料を単独で用
いたり、組み合わせて用いることができ、該光の透過率
が50〜100%であることが好ましい。また、この第
1のキャップの外表面の凸部分18及びその近傍には前
述と同様の光触媒または光触媒含有物によりコーティン
グされている。
【0019】19は、光触媒を活性化させる光を透過し
ない材料からなり、第1のキャップ16を透過する光を
実質的に無くすように第1のキャップ16を覆った第2
のキャップである。この第2のキャップ19は、着脱自
在に形成されていて、第1のキャップ16に嵌合するこ
とにより装着されている。ここで、光触媒を活性化させ
る光を透過しない材料とは、装着することによりフィル
タ部材9或いはノズル11に担持された光触媒が活性酸
素を発生させる反応を実質的に生じない程度に遮光する
ことができる材料が好ましく、例えば光触媒反応を引き
起こす光の透過率が50%未満、より好ましくは10%
以下、特に好ましくは1%以下の材料である。具体的に
は、光の透過を阻害する物質を混合したポリオレフィン
等のプラスチック、アルミニウム等の金属などが挙げら
れる。
【0020】以上のような構成の液体容器の収容対象と
しては、輸液、創傷治療薬、点眼液等の医療用薬液、調
味料等の液体状食品、ローション等の化粧品など、特に
微生物汚染が懸念される液体が好適である。この実施形
態では点眼液が収容されていて、さらに活性酸素消去剤
を含有している。活性酸素消去剤は、前記光触媒或いは
光触媒含有物から生じた活性酸素の消去に要する時間を
短縮することができるもので、例えばスーパーオキサイ
ドイオン消去剤としてはSOD(スーパーオキシドジス
ムターゼ)等、過酸化水素消去剤としてはカタラーゼ、
グルタチオン・ペルオキシダーゼ等、ヒドロキシラジカ
ル消去剤としてはエタノール、安息香酸ナトリウム、ア
スコルビン酸等が挙げられ、さらに果糖やマントール等
のOH基を有するものなどが挙げられる。
【0021】このような液体容器を使用するには、ま
ず、第2のキャップ19を取り外し、続いて第1のキャ
ップ16を取り外し、ノズル11を被排出部位に配向さ
せて、容器本体1の壁を押圧することにより収容室5内
の内圧を増加させ、これにより収容室5内の液体をフィ
ルタ部材9を通過させ、ノズル11の空間部12及び流
路14を経由して排出口15から滴下させることにより
使用する。このようにして使用した後は、容器壁の押圧
を解除することにより容器壁を復元させる。このときノ
ズル11の表面及び内部に残留した液体の一部が吸引さ
れて収容室5に収容される。そして、第1のキャップ1
6を装着することにより、フィルタ部材9及びノズル1
1を気密に被覆して保存し、次回の使用に供する。な
お、長期間使用しない場合には、さらに第2のキャップ
19を装着して保存することにより、次回の使用に供す
る。
【0022】このような液体容器によれば、使用後にフ
ィルタ部材9及びノズル11を第1のキャップ16によ
り気密に覆っても太陽光や室内光等の光触媒を活性化さ
せる光を光触媒または光触媒含有物に照射することがで
き、フィルタ部材9周囲の酸素や水等からヒドロキシラ
ジカルやスーパーオキサイドイオン、過酸化水素などの
活性酸素を発生させることができる。そのため、使用時
にノズル11に外気から微生物が付着したり、ノズル1
1に使用者が接触して微生物が付着しても、この活性酸
素の殺菌力または静菌力により、細菌、真菌等の微生物
の繁殖を抑えることができる。また活性化された光触媒
の酸化分解力により死滅させた微生物に由来するエンド
トキシン等の毒素や汚れなどを分解することができる。
そのため、フィルタ部材9を清浄な状態で維持すること
ができ、次回の使用時に収容室5から液体を流出させて
も該液体が微生物や毒素などにより汚染されることがな
い。しかも、光触媒が液体中に溶出し難く、また発生し
た活性酸素が消滅しやすいので、フィルタ部材9及びノ
ズル11から液体を流出させれば短時間で消滅して残留
し難いため、点眼により人体に害を与えることはなく、
安全性も確保されている。また、第1のキャップ16に
よりフィルタ部材9及びその下流部は気密に覆われてい
るため、内容液の液漏れを防ぐと同時に新たに微生物に
よって汚染されることがなくて常に清浄な状態で維持で
き、しかもフィルタ部材9が微生物の通過を阻止するも
のであるため、収容室5内に微生物を取り込むこともな
く、また、フィルタ部材9に光触媒が担持されているた
め、微生物が細胞分裂する際にフィルタ部材を通過する
ことも防止できる。従って、この点眼容器は、長期間繰
り返し使用しても、収容室に収容された液体及び流出さ
せた液体が微生物や毒素により汚染されることを防止で
き、人体への安全性を十分に確保することができる。
【0023】また、第1のキャップ11の外表面にも光
触媒または光触媒含有物が担持されているので、第1の
キャップを繰り返し着脱する際に付着する汚れを活性化
された光触媒の酸化分解力により分解することができ、
外表面の汚れを防止して、ノズル11やフィルタ部材9
に到達する光触媒を活性化させる光が低下しにくい。特
に、第1のキャップ11の外表面に凹凸部17を形成し
て使用者が接触する部分を限定しているので、凹部の光
透過率は低下せず、内部への光の透過量をある水準で維
持することができる。さらに、使用開始前或いは長期間
使用しない場合、光触媒を活性化させる光を透過しない
材料からなる第2のキャップを装着すれば、遮光状態に
保つことができ、保存時に光触媒或いは光触媒含有物の
酸化分解力や発生した活性酸素等により、さらには紫外
線等によりフィルタ部材9やノズル11が劣化すること
を防止できる。
【0024】また、光触媒を活性化させる光を透過でき
る材料からなるノズル11を配置したため、フィルタ部
材9の排出抵抗を少なくするために面積を広くしても、
流出させた液体の排出位置を特定しやすいとともに、ノ
ズル11を通してフィルタ部材9に光を照射でき、フィ
ルタ部材9の清浄な状態を維持することができる。ま
た、ノズルにも光触媒或いは光触媒含有物を担時させた
ため、ノズル11も清浄な状態で維持することができ
る。
【0025】さらに、収容室5に収容された液体に活性
酸素消去剤を含有させたため、フィルタ部材9から液体
を排出させると、フィルタ部材9の殺菌または静菌効果
を発現できる程度の濃度でフィルタ部材9に付着してい
た活性酸素を、液中の活性酸素消去剤によりすばやく消
去することができ、安全性をさらに高めることができ
る。
【0026】図2は他の実施形態の点眼容器を示す縦断
面図である。この点眼容器は、図1のようなノズル11
を有さず、第1のキャップ16の内表面の一部がフィル
タ部材9に近接して対向する対向面21を有し、フィル
タ部材9に光触媒及び光触媒含有物を担持させずに第1
のキャップ16の表面に担持させている他は、図1の点
眼容器と同様である。このような容器であっても、使用
時にフィルタ部材9に微生物が付着しても、前記と同様
に静菌または殺菌効果が得られ、また、使用時に第1の
キャップを取外して放置している間に第1のキャップ1
6の内表面に外気中等の微生物が付着しても、活性酸素
により殺菌または静菌を行うことができ、使用後に装着
してフィルタ部材に対向させても、付着した微生物がフ
ィルタ表面に繁殖することはない。また、第1のキャッ
プ16を外して収容室5内の液体を絞り出す際、活性酸
素がフィルタ部材9の表面ではなく、第1のキャップ1
6の表面に多くあるため、フィルタ部材9を通過して流
出される液体に混合される活性酸素の量を少なくするこ
とができ、人体への安全性を高めることができる。
【0027】図3はさらに他の実施形態の点眼容器を示
す縦断面図である。この実施形態では、図1と同様にノ
ズル11を有するが、このノズル11には光触媒または
光触媒含有物を担持させていない。また、第1のキャッ
プ16の内側がノズル11の外表面の形状に対応してい
るとともに、流路18に対応した形状の挿入部23を有
していて、第1のキャップ16を装着することにより第
1のキャップ16の内表面がノズル11の外表面と近接
して配置されるとともに、挿入部23の外表面が流路1
8の壁面と近接して配置されるように形成されている。
この第1のキャップ16の表面には光触媒または光触媒
含有物が担持されているとともに、フィルタ部材9にも
光触媒または光触媒含有物が担持されている。その他は
図1の点眼容器と同様である。このような点眼容器によ
れば、ノズル11に光触媒または光触媒含有物を担持さ
せないため製造が容易になるが、第1のキャップ16の
表面の光触媒または光触媒含有物によりノズル11の流
路及び外表面等のフィルタ部材9の下流部の静菌或いは
殺菌効果を得ることができる。そのため図1と同様の効
果が得られる。
【0028】なお、上記実施形態においては、フィルタ
部材9やノズル11、さらに第1のキャップ16に直接
光触媒または光触媒含有物を担持させたが、例えば、E
uドープドストロンチウムアルミネート、Eu・Dyド
ープドストロンチウムアルミネート、Eu・Ndドープ
ドカルシウムアルミネート等の畜光材料を介して担持さ
せてもよく、各部材の内部にこれらの畜光材料を埋設す
ることも可能である。また、上記実施形態では、スクイ
ズボトル形式の点眼容器について説明したが、何ら限定
されるものではなく、本発明は、注射筒型の容器、蛇腹
型の容器およびバック形式の容器等、少量の収容液を繰
り返し排出する容器、その他の医療用容器や食品容器に
も適用可能である。さらに、第2のキャップ16とし
て、第1のキャップに嵌合して装着できるものでなく、
第1のキャップの光の照射面積を調整できる開閉窓を有
する形式にすることも可能である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 容器本体の開口部を気密に覆うように、酸化チタンをコ
ーティングした孔径0.22μmのPVDFメンブラン
フィルタを配置し、内表面がメンブランフィルタに近接
するように形成されたポリメタクリル酸メチル製のキャ
ップで気密に覆い、2ccの生理食塩水を収容して、図
3に示すような液体容器を作製した。 実施例2 ポリメタクリル酸メチル製のノズルを配置するととも
に、内表面が該ノズルに近接するように形成されたキャ
ップを用いた図1に示す液体容器を用いる他は、実施例
1と同じに液体容器を作製した。 比較例1 光を通さないアルミ箔をラミネートしたポリエチレン製
のキャップを有する他は実施例1と同じに液体容器を作
製した。
【0030】光触媒のコーティング PVDFメンブランフィルタ及びノズルを酸化チタンゾ
ル溶液にディッピングした後、それを取り出し、110
℃で40分間、オーブンに入れ、乾燥した。この操作を
4回繰り返した後、常温で24時間放置した。
【0031】抗菌作用の確認 一般細菌数が10個/mlの菌液を作成し、実施例お
よび比較例のフィルタあるいはノズル表面に菌液を滴下
し、第一のキャップを装着して24時間室内に放置し
た。この結果、実施例1、2の容器のメンブランフィル
タ及びノズルの細菌数は、いずれも5個より少なく、比
較例容器の細菌数は1.5×10個となり、実施例容
器の抗菌作用が確認できた。さらに、実施例容器につい
て上記抗菌作用の確認を20日間(10回)繰り返して
行ったところ、放置後の菌数の増加はみられなかった。
【0032】
【発明の効果】以上、詳述の通り、本発明によれば、長
期間繰り返し使用しても、収容室に収容された液体を無
菌状態で維持できるとともに、流出させた液体が微生物
により汚染されることを防止でき、かつ人体への安全性
を十分に確保した液体容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液体容器としての点眼容器の縦断面
図である。
【図2】他の実施形態の点眼容器を示す縦断面図であ
る。
【図3】さらに他の実施形態の点眼容器を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 容器本体 3 無菌液 5 収容室 7 開口部 9 フィルタ部材 11 ノズル 16 第1のキャップ 18 第2のキャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/24 A61J 1/00 313B 4G069 83/00 B65D 83/00 G Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC04 PD15 PE30 PF06 PF10 3E062 AA09 AB01 AC02 BB02 KA01 KB02 KC05 3E067 AA03 AB81 AC01 BA03A BB14A BC03A BC07A CA30 EA34 EB27 FA01 FC01 GC05 GC10 GD01 3E084 AA02 AA12 AA24 AB05 AB09 BA02 CA01 CC01 CC03 DA01 DB12 DB13 DC03 EC03 FA09 FB01 FC01 GA04 GA08 GB04 GB12 KB01 LB02 LD01 4C058 AA16 BB02 CC02 EE14 4G069 AA03 AA08 BA04B BA48A CD10 DA05 EA08 EB01 EC22Y FA03 FB23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容した収容室及び開口部を有す
    る容器本体と、前記開口部を覆うように配置されて前記
    液体の通過を許容するとともに微生物の通過を阻止する
    フィルタ部材と、該フィルタ部材の下流部を気密に覆う
    着脱可能な第1のキャップとを備えた液体容器におい
    て、 前記フィルタ部材及び第1のキャップで囲まれる内部に
    光触媒または該光触媒含有物が配置され、 前記第1のキャップの少なくとも一部が前記光触媒を活
    性化させる光を透過できる材料からなることを特徴とす
    る液体容器。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ部材に前記光触媒または該
    光触媒含有物が担持された請求項1に記載の液体容器。
  3. 【請求項3】 前記第1のキャップの表面に、前記光触
    媒または光触媒含有物が担持された請求項1または2に
    記載の液体容器。
  4. 【請求項4】 前記第1のキャップの外表面に凹凸部を
    有した請求項1、2または3に記載の液体容器。
  5. 【請求項5】 前記光触媒を活性化させる光を透過しな
    い材料からなり、前記第1のキャップを覆う着脱可能な
    第2のキャップを有する請求項1〜4のいずれかに記載
    の液体容器。
  6. 【請求項6】 前記光触媒を活性化させる光を透過でき
    る材料からなり、光触媒または光触媒含有物を一部また
    は全部に担持したノズルを前記フィルタ部材の下流部に
    配置し、前記第1のキャップにより気密に覆った請求項
    1〜5の何れかに記載の液体容器。
  7. 【請求項7】 活性酸素消去剤を前記液体が含有する請
    求項1〜6の何れかに記載の液体容器。
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