JP2000140116A - 酸素濃縮器用加湿器内の浄化法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は加湿器の水を交換、補充及び／又は
加湿器内を洗浄する場合等に雑菌の侵入や汚染に対し
て、除菌・殺菌・抗菌・滅菌を行うと共に水の腐敗・汚
染を防止し脱臭・消臭を行い、常に清浄で新鮮な濃縮酸
素を利用者に提供するのが目的である。 【構成】 加湿器内壁に光触媒コーティング剤の塗布及
び／又はフィルム・コート材の貼付及び／又は容器等に
入れた光触媒粒子体を加湿器内に投入する。更に、加湿
器収納ボックス周辺の一面及び／又は多面に紫外線ラン
プを取り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は濃縮酸素を加湿する加
湿器の清掃及び／又は水の交換・補充の際、細菌の感染
や汚染及び悪臭等から長期間にわたって防護する加湿器
の浄化方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来、呼吸機能疾患者及び運動の激し
い人に対して濃縮酸素による酸素療法及び酸素補充が行
われて来た。酸素濃縮器で生成された濃縮酸素を、呼吸
に適した湿気を保持するために加湿器内で水中を通過さ
せる。該加湿器内は、使用者本人又は介護人によって毎
日洗浄され、水の交換・補充が行われ、清潔が保たれて
いる。洗浄が毎日確実に実行されなかったり、不十分だ
ったりすると加湿器内が汚れたり、細菌が侵入したりす
る危険性が生じる。又、病院内においては院内感染等も
懸念される。酸素濃縮器で生成された濃縮酸素は加湿器
内の水中を通過し、適度に加湿されて、使用者の鼻腔内
に送られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、加
湿器内の濃縮酸素及び水の殺菌、抗菌、除菌、脱臭、消
臭を行い、常に清潔な状態を保持することにある。従っ
て、使用者自身洗浄が不十分だったりり、忘れた場合で
も、長期間加湿器内が清浄で無菌状態に保持されること
が望ましい。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 一般に加湿器は、濃縮
酸素の発生手段と、一端が該発生手段に連通し、他端が
鼻力ニューラを通して使用者の鼻腔内へと連通してい
る。一般に加湿器は、酸素濃縮器本体の正面外観収納ボ
ックスに収納している。従って、酸素濃縮器が明るい部
屋にあるときは、加湿器は太陽光線及び／又は紫外線の
照射を受ける。加湿器は透明なケースで出来ており、光
線は簡単に透過する。加湿器内側面に光触媒酸化チタ
ン／コート剤を塗布するか又は湿器内側面に光触媒酸
化チタン／コート・フィルムを貼付するか又は加湿器
内にボール状又は粒状体の光触媒酸化チタンを、透明
で、粒状の触媒が流出しない程度に細かい穴の開いたビ
ニール袋やプラスチック容器等に入れて投入する。又は
太陽光線及び／又は紫外線の届かない暗い部屋で使用
する場合は、加湿器収納ボックス周壁の一面又は多面に
２００〜４００ｎｍの紫外線を照射する。

【０００５】

【作用】 本発明における光触媒酸化チタンの特徴は殺
菌・抗菌力及び細菌やウイルスを分解する性質を有して
いる。酸化チタンの光触媒反応が利用できる光は、波長
が４００ｎｍ以下の紫外線に限られる。又、酸化チタン
光触媒には強力な分解力があり、さまざまなものを分解
する能力がある。酸化チタンは太陽光で水を分解する。
酸化チタンの表面では酸化・還元反応が起こる。加湿器
内の水溶液は酸化還元反応が促進されて抗菌、脱臭、殺
菌、除菌、有機物分解等が起こり、水溶液は浄化され、
通過する濃縮酸素は浄化され、脱臭・消臭される。

【０００６】

【発明の実施の形態】 以下、図面に示す実施例によ
り、本発明を詳細に説明する。図１ないし図２に示す本
発明の実施例において、図１は加湿器本体で、濃縮酸素
を適度に加湿するための清浄な水が入っている。図２は
前記加湿器を保持、収納する加湿器収納ボックスであ
る。加湿器キャップ１には、濃縮酸素流入パイプ２及び
流出パイブ３が付いている。加湿器図１内の洗浄及び／
又は水８の交換、補充の際には加湿器キャップ１を取り
外して行う。加湿器内側面及び濃縮酸素導入管９に透明
な光触媒コート剤４を塗布するか又は光触媒フィルムコ
ート材５を貼付する。又は、光触媒粒子体６を微細穴あ
きポリ袋又はポリ容器に詰めて加湿器に投入しても良
い。濃縮酸素７は導入管９を通り、導入管フィルター１
０で微細な気泡となり適度に湿気を吸収する。窓際の太
陽光線の入る明るい部屋で使用する場合や、蛍光灯が点
灯する明るい部屋で使用する場合は、光触媒酸化チタン
の酸化・還元反応で、殺菌及び抗菌効果が生じ、水溶液
及び濃縮酸素気体が清浄化される。又、太陽光線及び／
又は紫外線の届かない暗い部屋で使用される場合は、加
湿器収納ボックス１１の一面又は多面に２００〜４００
ｎｍの紫外線を照射する。

【０００７】

【発明の効果】 加湿器内壁に光触媒体を、コート状
にして塗布するか、フィルム・コート状にして貼付す
るか、粒子状のものを容器及び／又は容器に入れて液
体中に投入する。ある程度の光を受けると光触媒作用に
よって酸化還元反応が起こり水溶液が浄化され、殺菌・
抗菌・脱臭効果が生じると同時に、濃縮酸素気体におい
ても光触媒作用によって抗菌・脱臭・消臭効果が生じ、
清浄で爽やかな空気を使用者に提供できる。更に加湿器
周辺を紫外線（ブラックライト）で照射すると、上記効
果は一段と促進し、紫外線で照らされた水はきれいに輝
き清涼感が増大する。光触媒酸化チタンに紫外線を照射
することによって安価で効果的な除菌が可能となり、常
に清浄な濃縮酸素を使用者に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る加湿器の構成を示す斜視
図である。

【図２】本発明の実施例に係る加湿器収納ボックスを示
す斜視図である。

【符号の説明】

１．加湿器キャップ ２．濃縮酸素流入パ
イプ ３．濃縮酸素流出パイプ ４．光触媒コート剤 ５．光触媒フィルムコート材 ６．光触媒粒子体 ７．濃縮酸素 ８．水 ９．濃縮酸素導入管 １０．導入管フィル
ター

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 病院、家庭等で使用する酸素濃縮器に収
   納する加湿器内側面及び濃縮酸素導入管表面に光触媒酸
   化チタン・コート剤を塗布し、加湿器内の水及び濃縮酸
   素の浄化方法。
2. 【請求項２】 加湿器内側面に光触媒酸化チタンコート
   フィルムを貼付したことを特徴とする請求項１の浄化方
   法。
3. 【請求項３】 加湿器内側底部に、ポリウレタン製又は
   プラスチック製微細穴付容器に入れた光触媒酸化チタン
   粒状体を、投入したことを特徴とする請求項１の浄化方
   法。
4. 【請求項４】 加湿器を収納する収納ボックスの周壁の
   一面及び／又は複数面に２００〜４００ｎｍの紫外線を
   照射することを特徴とする請求項１〜請求項３の浄化方
   法。