JP2002225150A - 無端歯付ベルトの歯形状修正方法及びその装置 - Google Patents
無端歯付ベルトの歯形状修正方法及びその装置Info
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Abstract
間で修正でき、修正する部分での歯の幅収縮やピッチ収
縮が生じない無端歯付ベルトの歯形状修正方法及びその
装置を提供する。 【解決手段】 無端歯付ベルトの継ぎ目部を、前記歯付
ベルトの歯形状と同一形状の歯溝を有する金型11を備
えた第1熱盤4と、前記第1熱盤4に対向する平板状の
第2熱盤5とから構成される歯形状修正装置1に、前記
歯付ベルトの歯と、前記歯溝とが合致するように設置す
るとともに、前記歯付ベルトの背面側に、前記歯付ベル
トと同一樹脂からなる樹脂シートを介在させて設置し、
前記歯形状修正装置1で加圧、加熱して、前記樹脂シー
トを溶融し、前記継ぎ目部の歯形状を再形成する。
Description
歯形状修正方法及びその装置に関し、特に、無端歯付ベ
ルトの継ぎ目部の歯形状を修正する歯形状修正方法及び
その装置に関する。
尺品では反応型ウレタン樹脂液を用い、芯線を巻き付け
た所定寸法の円筒状内金型を円筒状外金型の中に入れ、
内金型と外金型との空隙部に注入された樹脂液を架橋さ
せて硬化した後、得られた広幅のベルトスリーブを所定
幅に切断する反応注型法が知れている。
付ベルトを製造する場合、金型の外径を大きくする必要
があり、併せて周長サイズ毎に大きさが合った専用の金
型を用意する必要がある。この金型の大径化はコスト増
の大きな要因であり、ベルト周長2300mmの無端歯
付ベルトを製造するのが限度であった。
ベルトを製造する技術として、前述の反応注型法とは異
なり、特公昭60−2978号、特開2000−225
652号に開示される熱可塑性樹脂の押出法が知られて
いる。
1歯付モールド車と伸張用の第2歯付モールド車からな
る一対の歯付モールド車の間に芯線を螺旋状に巻き付
け、第1歯付モールド車の約半周をスチールバンドで覆
い、歯付ベルト用の型となる型キャビティを形成した状
態にする。この状態で、一対の歯付モールド車を同期的
に回転駆動するとともに、スチールバンドを共回りさ
せ、前記型キャビティに連続的に溶融樹脂を圧入する。
芯線に沿って歯付ベルトが順次形成され、形成された歯
付ベルトの最前端部が第2歯付モールド車を経て第1歯
付モールド車まで至り、第1歯付モールド車で形成され
る歯付ベルトの後端部と融合させることにより、任意の
周長の無端歯付ベルトを製造する方法である。
の軸間距離を長くすると、それに応じて周長の長い長尺
の無端歯付ベルトを製造することができる。近年では伝
動用途や搬送用途において、2軸間隔の長い高速搬送や
精密伝動向けのベルトが求められるようになった。
される無端歯付ベルトは、最前端部と後端部とを融合さ
せる継ぎ目部分の数歯に欠け等の歯形状に欠陥が生成さ
れ易いという問題が生じていた。このため、欠陥の生じ
た歯の歯形状を修正する必要がある。
されている熱可塑性樹脂ベルト用ジョイントプレスが用
いられている。
塑性樹脂ベルト用ジョイントプレスでは、加熱、加圧、
冷却という一連の工程に1時間以上を要し、作業効率が
悪いという問題があった。また、加熱する熱盤部分とプ
レス両端部が一体構造となっていたため、プレスの端部
に位置するベルトの幅収縮や、歯ピッチの収縮などが発
生し、幅不良やかみ合い不良が生じるという問題もあっ
た。
歯形状を短時間で修正でき、修正する部分での歯の幅収
縮やピッチ収縮が生じない無端歯付ベルトの歯形状修正
方法及びその装置を提供することを目的とする。
の本発明の請求項1に記載の無端歯付ベルトの歯形状修
正方法は、同じ歯型を有する第1歯付モールド車及び第
2歯付モールド車からなる一対の歯付モールド車の軸間
距離を定め、この一対の歯付モールド車の間に芯線を巻
回し、前記第1歯付モールド車の外周の一部を覆って型
キャビティを形成し、前記型キャビティに溶融樹脂を注
入しつつ前記一対の歯付モールド車を回転させることに
より前記芯線に沿って歯付ベルトを形成し、前記歯付ベ
ルトの最前端部と後端部とを突き合わせて融合して継ぎ
目部とすることによって無端とされて形成される無端歯
付ベルトの歯形状修正方法であって、前記継ぎ目部を、
前記歯付ベルトの歯形状と同一形状の歯溝を有する金型
を備えた第1熱盤と、前記第1熱盤に対向する平板状の
第2熱盤とから構成される歯形状修正装置に、前記歯付
ベルトの歯と、前記歯溝とが合致するように設置し、前
記歯形状修正装置で加圧、加熱して、前記継ぎ目部の歯
形状を再形成するようにしたことを特徴とする。
ルトの継ぎ目部に生成した歯の欠け等の欠陥部分と、同
一形状の歯溝を有する金型との空間に、歯付ベルトの背
面部の余分な樹脂が溶融して流れ込み、欠陥部分を埋め
て歯形状を修正する。これによって、継ぎ目部の歯形状
と他の部分の歯形状とが同一となり、歯形状の欠陥のな
い無端歯付ベルトとすることができる。
修正方法は、請求項1において、前記歯付ベルトの背面
側に、前記歯付ベルトと同一樹脂からなる樹脂シートを
介在させて前記歯型形状修正装置に設置し、前記継ぎ目
部の歯形状を再形成するものである。
と同一樹脂が同一形状の歯溝を有する金型との空間に溶
融して流れ込み、欠陥部分を埋めて歯形状を確実に修正
することができる。
修正方法は、請求項1又は2において、前記歯形状修正
装置は、一対のプレスフレームのそれぞれの内側に加熱
及び冷却機能を有する第1熱盤及び第2熱盤を断熱材を
介して配し、前記第1熱盤及び第2熱盤の長手方向両側
部に、冷却機能を有する冷却バーを空隙を介して配設
し、少なくとも一方のプレスフレームは更にその内側に
配設した押えプレートが冷却バー側縁より張り出す拡大
部を有し、熱盤部分と冷却バー部分を含めた全域を加圧
範囲とするものである。
範囲より熱盤及び冷却バーの加圧範囲を広くすることに
より、加熱部分と冷却部分を同時に加圧するため加熱部
分で溶融された熱可塑性樹脂がはみだしてきても、均一
圧力下で温度勾配があるため境界線マークが発生しな
い。また、押えプレート端部は完全に冷却されるととも
に、熱盤との間に空隙を有しているため、熱盤端部付近
においてもある程度の温度を維持しながら、加圧処理す
ることができる。これによって、溶融物の収縮や変形を
抑制でき、歯付ベルトの幅収縮やピッチ収縮を抑制でき
る。
修正方法は、請求項3において、前記歯形状修正装置を
加熱した時の前記第1熱盤及び第2熱盤と、それぞれに
配設された前記冷却バーとの温度差が120℃以上であ
るものである。
と冷却バーとの温度差を120℃以上、好ましくは14
0℃以上とすることで、ベルトの幅収縮及びピッチ収縮
を抑制することができる。
修正装置は、同じ歯型を有する第1歯付モールド車及び
第2歯付モールド車からなる一対の歯付モールド車の軸
間距離を定め、この一対の歯付モールド車の間に芯線を
巻回し、前記第1歯付モールド車の外周の一部を覆って
型キャビティを形成し、前記型キャビティに溶融樹脂を
注入しつつ前記一対の歯付モールド車を回転させること
により前記芯線に沿って歯付ベルトを形成し、前記歯付
ベルトの最前端部と後端部とを突き合わせて融合して継
ぎ目部とすることによって無端とされて形成される無端
歯付ベルトの歯形状修正装置であって、一対のプレスフ
レームのそれぞれの内側に加熱及び冷却機能を有する第
1熱盤及び第2熱盤を断熱材を介して配し、前記第1熱
盤及び第2熱盤の長手方向両側部に、冷却機能を有する
冷却バーを空隙を介して配設し、少なくとも一方のプレ
スフレームは更にその内側に配設した押えプレートが冷
却バー側縁より張り出す拡大部を有し、熱盤部分と冷却
バー部分を含めた全域を加圧範囲とし、前記第1熱盤及
び第2熱盤の何れか一方の上に前記無端歯付ベルトの歯
形状と同一形状の歯溝を有する金型を設置したことを特
徴とするものである。
ルトの継ぎ目部の歯に生成した歯形状の欠陥を、短時間
で修正できるとともに、継ぎ目部分と他の部分とを同一
の物性とすることが可能である。
に従って説明する。図1は、本発明の実施形態の無端歯
付ベルトの歯形状修正装置(以下、修正装置という。)
の要部概略正面図である。まず、修正装置を説明し、次
に修正方法を説明する。
スフレーム2,3のそれぞれの内側に加熱及び冷却機能
を有する第1熱盤4及び第2熱盤5を断熱材6,6を介
して配している。そして、第1熱盤4及び第2熱盤5の
長手方向両側部には、冷却機能を有する冷却バー7が空
隙8を介して配設されている。このように、加熱部分と
冷却部分とを完全に独立させた構造とすることによっ
て、各熱盤4,5と、各熱盤4,5の両側部に配設され
ている冷却バー7との温度差を120℃以上、好ましく
は140℃以上とすることができる。これによって、修
正装置1の端部に位置する無端歯付ベルトのベルト幅や
歯ピッチの収縮を抑えることができる。
形状と同一形状の歯溝を有する金型11が長手方向両側
部に空隙8を介して配設されている冷却バー7を跨ぐよ
うにして設置されている。このため、金型11は、修正
装置1の中心部から外部に向かって温度勾配が形成され
る。また、この金型11に形成された歯溝数は、実際に
欠陥が生じる4〜5歯の10倍程度の歯数の40〜50
歯程度が好ましい。これによって、継ぎ目部の欠陥が生
じた歯の前後の歯を同時に加圧、加熱することができ、
継ぎ目部分の歯形状を修正した部分の歯を、周囲の歯形
状と同一にするとともに、ベルト幅の収縮やピッチの収
縮を抑制することができる。
に、押えプレート9が冷却バー7側縁より張り出す拡大
部10を有し、第2熱盤5部分と冷却バー7部分を含め
た全域を加圧範囲とするように設けられている。これに
よって、第1熱盤4及び第2熱盤5によって加熱される
全範囲を加圧範囲とすることが可能となる。このため、
無加圧の加熱部分がなくなるため、熱可塑性樹脂溶融物
の収縮等を抑制することができる。この押えプレート9
は通常ジェラルミン、鉄、アルミニウム等で形成された
熱伝導性良好で軽量かつ熱による変形が小さい事が望ま
しい。
ないが、水、空気または油等により加圧可能なゴム、樹
脂等の弾性体からなる加圧バッグが加圧バッグ固定プレ
ートと共に設けられ、この加圧バッグによって加圧する
範囲を第1熱盤4部分より広げ冷却バー7部分も含めて
第1熱盤4と同じ圧力で加圧する。加圧バッグには、そ
の下面の金属板の中央部に、圧力を注入、排気する穴が
削設されており、加圧バッグ固定用プレートの穴から
水、空気又は油等が所定の圧力で封入されると、加圧バ
ッグの中の弾性体が膨張し、冷却バー7と第1熱盤4部
分を同時に持ち上げて押さえプレート9の圧力の均一化
を図るように構成されている。
て、歯形状を修正される無端歯付ベルトは、通常、図2
に示すような製造装置によって製造される。図2は、押
出し法による無端歯付ベルトの製造装置の一例の要部概
略図である。
モールド車21aと、第2歯付モールド車21bとから
なる一対の歯付モールド車21と、一対の歯付モールド
車21の間に芯線を巻回すスピニング機構22と、第1
歯付モールド車21aの略半周分の歯型を外周から覆っ
て歯型との間に空隙を有する型キャビティを形成するガ
イド手段23と、この型キャビティに溶融樹脂を注入し
つつ前記芯線に沿って歯付ベルトを形成する押出手段2
4とで構成されている。
20において、以下のようにして製造される。まず、同
じ歯型形状を有する第1歯付モールド車21a及び第2
歯付モールド車22bからなる一対の歯付モールド車2
1の軸間距離を、スライド台25を摺動させることによ
り、所定周長になるように定める。そして、スピニング
機構22を作動させる。一対の歯付モールド車21a,
22bの間に、芯線26を所定の芯線ピッチで所定幅に
螺旋状に巻回し、丁度簾状になった芯線26の構成体を
形成する。このとき、ガイド手段23は二点鎖線の退出
位置にある。用いられる芯線1cは、主としてスチール
コードであるが、ステンレスコード、アラミド繊維、ナ
イロン繊維、ポリエステル繊維、PBO繊維或いはガラ
ス繊維に代表される低伸度、高強力の繊維が使用でき
る。このスピニング工程は、第1歯付モールド車21a
と第2歯付モールド車21bの同期運転且つ高速回転で
行われる。
実線の作動位置に進出させ、ガイドベルト27と第1歯
付モールド車21aの歯型との間に型キャビティを形成
し、第1歯付モールド車21a及び第2歯付モールド車
21bを同速度の低速で矢印方向に回転させながら、押
出手段24から溶融した熱可塑性エラストマー28を一
定量平板状に押し出し、前述した型キャビティ内に充填
する。なお、熱可塑性エラストマーには、主として熱可
塑性ポリウレタンが使用されているが、熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマー、熱可塑性スチレン系エラストマ
ー、熱可塑性オレフィン系エラストマー、或いは熱可塑
性ポリアミド系エラストマーを使用することができる。
ガイドベルト27の共回り走行と第1歯付モールド車2
1aの回転に伴い、所定の歯型形状に圧縮成形されると
ともに、冷却固化される。熱可塑性エラストマー28
は、ガイドベルト27の出口では50ーC前後まで温度
が下げられ、歯付ベルト1となって、ガイドベルト27
から排出される。歯付ベルトAは、背部30と歯部31
が一体の熱可塑性エラストマーで形成され、背部30の
厚み方向の略中間に芯線26が埋設された構造である
(図3参照)。このようにして、形成された歯付ベルト
の最前端部と後端部とを突き合わせて融合して継ぎ目部
とし、無端歯付ベルトAとなる。
トAの継ぎ目部分には、図4(a)、(b)、(c)に
示すように、継ぎ目部における3〜4個の歯が、歯が欠
けていたり、歯が出ていない等の欠陥が生じる。これ
は、無端歯付ベルト形成時に、溶融した熱可塑性エラス
トマー28が十分に行き渡らないことが原因の一つであ
ると考えられている。この歯欠け等の欠陥を修正するに
は、前述の図1に示す修正装置1の一対のプレスフレー
ム2,3間に無端歯付ベルトAの歯欠け等の欠陥を有す
る継ぎ目部分を設置する。
歯欠け等の欠陥が生じた歯部31を、金型11に形成さ
れた歯溝12に合致させ、この歯欠け部分が金型11の
略中央部に位置するように設置する。そして、この歯付
ベルトAの背面30の上に歯付ベルトAと同一材料の熱
可塑性樹脂からなる樹脂シート13を置く。更にその上
には、艶消しシートやテフロン(登録商標)シート等の
離型紙14、ジュラルミン板15、ゴム板16、アルミ
ニウム板17を置き、押えプレート9の下側に設置す
る。そして、一対のプレスフレーム2,3の間隔を調整
しながら加圧バッグにて加圧し、押えプレート9及び金
型11にて歯付ベルトAの表裏両面を挟持する。この
際、第1熱盤4及び第2熱盤5は、図示しない加熱手
段、例えば蒸気、電気、または高周波等の熱源により1
80℃〜225℃に加熱され、また両側の冷却バー7
は、内部に設けられている冷却手段18、例えば、冷却
水により常に冷却され、この両者の間の温度差を120
℃以上、好ましくは140℃以上とし、この状態で歯付
ベルトAの継ぎ目部は0.1〜0.5MPaの加圧下で
5〜20分間加熱される。この時、歯付ベルトAの背面
30側に置いた樹脂シート13が溶融し、金型11の歯
溝12と歯部31との間の空間に流れ込み金型11に形
成された歯溝12に沿った歯形状に修正される。また、
熱盤4,5と冷却バー7との温度差が120℃以上、好
ましくは140℃以上に維持された状態で加圧処理され
るため、金型11及び押えプレート9の表面は、内部か
ら外周に向かって温度勾配を持つことになる。このた
め、ベルトの幅収縮や、歯ピッチの収縮を抑制すること
が可能となる。
ト表面は依然として粘着性を有しているため、第1熱盤
4及び第2熱盤5の加熱用熱源を切り、冷却する。第1
熱盤4及び第2熱盤5が40℃以下に冷却されたら、一
対のプレスフレーム2,3を開離することにより歯形状
を修正した無端歯付ベルトAを取り出す。これら一連の
作業には、20分〜30分程度の時間を要するが、これ
は、従来の熱可塑性樹脂ベルト用ジョイントプレスを用
いての修正方法に比べて半分以下の時間である。このよ
うに、作業時間を従来の半分に短縮することができる。
部の歯に形成される歯形状の欠陥を容易に、短時間に修
正することができる。また、ベルトの幅収縮や、歯ピッ
チの収縮等を抑制でき、作業効率を大幅に向上させるこ
とができる。
装置は、上記実施形態例に限定されるものではなく、例
えば、金型11は、第2熱盤5側に設けることもでき
る。また、金型11は、各歯付ベルトの歯形状に合わせ
て取り替えることが可能であり、歯形状としては、メー
トル、インチ、スーパートルク、AT、フラット等に適
用可能である。
トの継ぎ目部に生成した歯の欠け等の欠陥部分と、同一
形状の歯溝を有する金型との空間に、歯付ベルトの背面
部の余分な樹脂が溶融して流れ込み、欠陥部分を埋めて
歯形状を修正することができ、これによって、継ぎ目部
の歯形状と他の部分の歯形状とが同一となり、歯形状の
欠陥のない無端歯付ベルトとすることができる。
一樹脂が同一形状の歯溝を有する金型との空間に溶融し
て流れ込み、欠陥部分を埋めて歯形状を確実に修正する
ことができる。
より熱盤及び冷却バーの加圧範囲を広くすることによ
り、加熱部分と冷却部分を同時に加圧するため加熱部分
で溶融された熱可塑性樹脂がはみだしてきても、均一圧
力下で温度勾配があるため境界線マークが発生しない。
また、押えプレート端部は完全に冷却されるとともに、
熱盤との間に空隙を有しているため、熱盤端部付近にお
いてもある程度の温度を維持しながら、加圧処理するこ
とができる。これによって、溶融物の収縮や変形を抑制
でき、歯付ベルトの幅収縮やピッチ収縮を抑制できる。
却バーとの温度差を120℃以上、好ましくは140℃
以上とすることで、ベルトの幅収縮及びピッチ収縮を抑
制することができる。
の継ぎ目部の歯に生成した歯形状の欠陥を、短時間で修
正できるとともに、継ぎ目部分と他の部分とを同一の物
性とすることができる。
形態例の要部正面断面図を示す。
トの製造装置の一例の要部概略図である。
要部拡大断面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 同じ歯型を有する第1歯付モールド車及
び第2歯付モールド車からなる一対の歯付モールド車の
軸間距離を定め、この一対の歯付モールド車の間に芯線
を巻回し、前記第1歯付モールド車の外周の一部を覆っ
て型キャビティを形成し、前記型キャビティに溶融樹脂
を注入しつつ前記一対の歯付モールド車を回転させるこ
とにより前記芯線に沿って歯付ベルトを形成し、前記歯
付ベルトの最前端部と後端部とを突き合わせて融合して
継ぎ目部とすることによって無端とされて形成される無
端歯付ベルトの歯形状修正方法であって、 前記継ぎ目部を、前記歯付ベルトの歯形状と同一形状の
歯溝を有する金型を備えた第1熱盤と、前記第1熱盤に
対向する平板状の第2熱盤とから構成される歯形状修正
装置に、前記歯付ベルトの歯と、前記歯溝とが合致する
ように設置し、前記歯形状修正装置で加圧、加熱して、
前記継ぎ目部の歯形状を再形成するようにしたことを特
徴とする無端歯付ベルトの歯形状修正方法。 - 【請求項2】 前記歯付ベルトの背面側に、前記歯付ベ
ルトと同一樹脂からなる樹脂シートを介在させて前記歯
型形状修正装置に設置し、前記継ぎ目部の歯形状を再形
成する請求項1に記載の無端歯付ベルトの歯形状修正方
法。 - 【請求項3】 前記歯形状修正装置は、一対のプレスフ
レームのそれぞれの内側に加熱及び冷却機能を有する第
1熱盤及び第2熱盤を断熱材を介して配し、前記第1熱
盤及び第2熱盤の長手方向両側部に、冷却機能を有する
冷却バーを空隙を介して配設し、少なくとも一方のプレ
スフレームは更にその内側に配設した押えプレートが冷
却バー側縁より張り出す拡大部を有し、熱盤部分と冷却
バー部分を含めた全域を加圧範囲とする請求項1又は2
に記載の無端歯付ベルトの歯形状修正方法。 - 【請求項4】 前記歯形状修正装置を加熱した時の前記
第1熱盤及び第2熱盤と、それぞれに配設された前記冷
却バーとの温度差が120℃以上である請求項3に記載
の無端歯付ベルトの歯形状修正方法。 - 【請求項5】 同じ歯型を有する第1歯付モールド車及
び第2歯付モールド車からなる一対の歯付モールド車の
軸間距離を定め、この一対の歯付モールド車の間に芯線
を巻回し、前記第1歯付モールド車の外周の一部を覆っ
て型キャビティを形成し、前記型キャビティに溶融樹脂
を注入しつつ前記一対の歯付モールド車を回転させるこ
とにより前記芯線に沿って歯付ベルトを形成し、前記歯
付ベルトの最前端部と後端部とを突き合わせて融合して
継ぎ目部とすることによって無端とされて形成される無
端歯付ベルトの歯形状修正装置であって、 一対のプレスフレームのそれぞれの内側に加熱及び冷却
機能を有する第1熱盤及び第2熱盤を断熱材を介して配
し、前記第1熱盤及び第2熱盤の長手方向両側部に、冷
却機能を有する冷却バーを空隙を介して配設し、少なく
とも一方のプレスフレームは更にその内側に配設した押
えプレートが冷却バー側縁より張り出す拡大部を有し、
熱盤部分と冷却バー部分を含めた全域を加圧範囲とし、
前記第1熱盤及び第2熱盤の何れか一方の上に前記無端
歯付ベルトの歯形状と同一形状の歯溝を有する金型を設
置したことを特徴とする無端歯付ベルトの歯形状修正装
置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR3002477A1 (fr) * | 2013-02-28 | 2014-08-29 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Outillage pour la fabrication de pieces en materiaux composites thermoplastiques |
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FR3002477A1 (fr) * | 2013-02-28 | 2014-08-29 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Outillage pour la fabrication de pieces en materiaux composites thermoplastiques |
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