JP2002223620A - 自走式ロールベーラー - Google Patents
自走式ロールベーラーInfo
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Abstract
稲のように背丈が高くて倒れ易く、また飼料作物を刈取
後に乾燥することなく、刈取と同時にベールチャンバー
に送って、青い状態でベールにするのに威力を発揮する
自走式ロールベーラーを提供する。 【解決手段】 機体の前部に掻込リールAを配置し、該
掻込リールAの後部に刈刃機構1と、掻寄オーガーBを
配置し、掻寄オーガーBにより掻き寄せた飼料作物を、
上部搬送装置Dを介して、上方のベールチャンバーCへ
搬送してベールとする構成とし、また、掻寄オーガーB
とベールチャンバーCの間の、上部搬送装置Dの経路内
に、刈り取った飼料作物を裁断するカッター機構Kを配
置した。
Description
して、青狩りの水稲等の作物を利用する場合において、
この水稲を引き起こして、刈取り、ベールチャンバーに
搬送して、ベールとして保存や持回りを容易に形に成型
して集束する自走式ロールベーラーの構成に関するもの
である。
る技術は、特開昭61−254123号公報のような技
術が公知とされている。また、掻込リールや掻寄オーガ
ーを設けたコンバインに関する技術は、特開平1−25
6313号公報の如き技術が公知とされている。
て、従来のような燕麦等の背丈の低い飼料作物ではなく
て、水稲のように背丈が高くて倒れ易く、また該飼料作
物を刈取後に乾燥することなく、刈取と同時にベールチ
ャンバーに送って、青い状態でベールにする場合におい
て、威力を発揮する自走式ロールベーラーを提供するも
のである。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、機体の前部に
掻込リールAを配置し、該掻込リールAの後部に刈刃機
構1と、掻寄オーガーBを配置し、該掻寄オーガーBに
より掻き寄せた飼料を、上部搬送装置Dを介して、上方
のベールチャンバーCへ搬送してベールとするものであ
る。請求項2においては、請求項1記載の自走式ロール
ベーラーにおいて、掻寄オーガーBとベールチャンバー
Cの間の、上部搬送装置Dの経路内に、刈り取った飼料
作物を裁断するカッター機構Kを配置したものである。
請求項3においては、請求項2記載の自走式ロールベー
ラーにおいて、カッター機構Kを、上部搬送装置Dの先
端と掻寄オーガーBの後端との間に配置したものであ
る。請求項4においては、請求項2記載の自走式ロール
ベーラーにおいて、カッター機構Kを、上部搬送装置D
の後端とベールチャンバーCとの間に配置したものであ
る。請求項5においては、請求項1記載の自走式ロール
ベーラーにおいて、飼料作物が水田に植生された青がり
水稲としたものである。
る。図1は、本発明の自走式ロールベーラーの全体右側
面図、図2は、同じく本発明の自走式ロールベーラーの
全体平面図、図3は、ベールチャンバーCの部分の詳細
を図示した全体右側面図、図4は、全体左側面図、図5
は、ベールチャンバーCからベールRを放出した状態の
右側面図、図6は、飼料作物を切断するカッター機構K
の切断刃7と掻込ロール8と切断刃回転体9の部分の拡
大図、図7は、上部搬送装置Dの部分をカッター機構K
の吹上筒10で兼用した場合の実施例を示す図面であ
る。
な構成を説明する。本発明の自走式ロールベーラーは、
クローラ式走行装置Eの上に搭載されている。クローラ
式走行装置Eの上には、後部にベールチャンバーCが配
置されており、該ベールチャンバーCの前には、エンジ
ン室11が設けられている。該エンジン室11の上部に
は、運転席5が設けられており、該運転席5の前には、
操縦ハンドル4が立設されている。前記運転席5と操縦
ハンドル4に対して、進行方向の右側の位置に、掻寄オ
ーガーBが配置されている。該掻寄オーガーBの後端
は、ベールチャンバーCに向かって、刈取・裁断した飼
料作物を投入すべく開口されている。
配置されており、上部搬送装置Dの先端部分にはカッタ
ー機構Kが配置されている。該カッター機構Kが配置さ
れた部分から左右方向に刈取デッキ12が配置されてい
る。該刈取デッキ12の下方には、該刈取デッキ12を
昇降する為の昇降アクチュエータ20が配置されてい
る。また、前記上部搬送装置Dの内部には、飼料作物を
上方へ搬送する為の掻上げチェーン3が配置されてい
る。該掻上げチェーン3の上面に飼料作物を乗せて搬送
すべく構成しても良いし、または掻上げチェーン3の下
方と上部搬送装置Dのケースとの間で、飼料作物を掻上
げるべく構成しても良いものである。前記刈取デッキ1
2内には掻寄オーガーBが配置されている。該掻寄オー
ガーBの下方の前部には、刈刃機構1が配置されてい
る。該刈刃機構1は、分草装置2・2により分草しなが
ら刈取を行うべく構成されており、バリカン刃により構
成されている。該刈刃機構1の上部で掻寄オーガーBの
前には、水平回転軸を中心に回転する掻込リールAが配
置されている。該掻込リールAが回転することにより、
倒伏している牧草等の飼料作物を引き起こすべく構成し
ている。
ガーBと上部搬送装置Dの先端との間にカッター機構K
を設ける以外に、上部搬送装置Dの後端とベールチャン
バーCとの間に、カッター機構Kを配置した構成も開示
している。該カッター機構Kは、牧草が長い作物である
場合において、また刈刃機構1により刈り取ったまま
で、ベールチャンバーCにおいてベールRに構成する場
合に、飼料の茎が固い為に、ベールチャンバーC等でベ
ールRを構成しにくい場合が発生するので、このような
場合において、ベールRが構成し易いように、一定の短
い長さの状態に飼料作物を切断する為に必要なのであ
る。
チャンバーCの構成について説明する。ベールチャンバ
ーCは、内部で出来上がったベールRを外部に排出可能
とするように、前部チャンバー室15と後部チャンバー
室13に分割可能に構成している。前部チャンバー室1
5と後部チャンバー室13とは、上部の枢支軸を中心に
回動開放可能に構成しており、該後部チャンバー室13
を開閉する為に、開閉アクチュエータ14が、後部チャ
ンバー室13と開閉アクチュエータ14との間に介装さ
れている。
て来る裁断飼料作物を、回転してベールRに成型する成
型ローラー16が、ベールチャンバーCの内面に複数本
配列されており、内部で強制駆動回転されている。前記
成型ローラー16が回転することにより、ベールチャン
バーCの内部に投入された裁断飼料作物は、内部で回転
しながら、雪だるまの如く、徐々に、新たに投入される
裁断飼料作物を外周に巻付けながら、径を大きくして行
くのである。そして、最終的に、ベールチャンバーCの
内部一杯にベールRが成長すると、該ベールRの周囲に
は、紐ケース17内に配置された巻付け紐が垂下され
て、ベールRの周囲には、成型ローラー16によるベー
ルRの回転に伴って、徐々に紐が巻付けられて、開閉ア
クチュエータ14により、ベールRが外部に放擲されて
も、ベールRの成型状態が崩れることの無いように構成
しているのである。
成長したベールRが、開閉アクチュエータ14により後
部チャンバー室13を開放することにより、外部へ放擲
されると、次にまた、上部搬送装置Dからベールチャン
バーCの内部に裁断された飼料作物が投入されて、ベー
ルチャンバーCの内部にベールRが成型され始めるので
ある。エンジン室11と運転席5の後部には、オペレー
タ又は補助者が乗降可能な作業ステップ18が配置され
ている。
成を説明する。通常のロールベーラーの場合には、飼料
作物をいったんリーパーにより刈り取ってから、数日間
天日干しをし、飼料作物の水分が蒸発して、枯れ草状態
となってから、ピッカーにより圃場面から枯れ草状態の
飼料作物を拾い上げて、ベールチャンバーCによりベー
ルRに構成する方式をとっている。しかし、本発明の自
走式ロールベーラーにおいては、圃場面に立毛状態の背
丈の高い飼料作物を、引起して刈取ると同時に、ベール
チャンバーC内に投入してベールRに構成するものであ
るから、乾燥作業が行われおらず、飼料作物の茎が固く
て、十分に成型ローラー16によるベールRへの巻き込
みが行われない場合が存在するのである。
ル化する場合の為に、飼料作物をカッター機構Kにより
細かく裁断して、成型ローラー16によるベール化を容
易とする長さに裁断しているのである。前記カッター機
構Kは、回転すべく構成された切断刃回転体9の外周
に、切断刃7が固定されている。そして、上下に設けら
れた掻込ロール8・8により掻き込まれて、回転する切
断刃回転体9と切断刃7により切断される。該切断刃7
による切断に際して、掻上げの為の風が発生するので、
吹上筒10の部分を使用して、上部搬送装置Dの代わり
に、裁断飼料作物を、ベールチャンバーCに吹き込み搬
送すべく構成しても良いものである。
ような効果を奏するものである。請求項1の如く、機体
の前部に掻込リールAを配置し、該掻込リールAの後部
に刈刃機構1と、掻寄オーガーBを配置し、掻寄オーガ
ーBにより掻き寄せた飼料を、上部搬送装置Dを介し
て、上方のベールチャンバーCへ搬送してベールとする
ので、圃場に植栽状態の飼料作物を、引起しながら刈取
り、そのままで、ベールRとすることが出来、従来の如
く、リーパーで刈り取った後に、圃場で乾燥し、次に、
ピッカーで拾い上げながら、ヘイベーラーでベールRと
するという手間を省くことが出来たものである。特に、
休耕田において植栽した水稲の、青がり状態で、飼料と
して刈取りベールRとする場合において、掻込リールA
や掻寄オーガーBが設けられていることにより、倒伏し
た水稲の場合にも、確実に刈り取ってベールRとするこ
とが出来るのである。
ールベーラーにおいて、掻寄オーガーBとベールチャン
バーCの間の、上部搬送装置Dの経路内に、刈り取った
飼料作物を裁断するカッター機構Kを配置したので、刈
り取ったばかりで、生の状態で、ベールチャンバーCに
入れてもなかなかベールRに形成できない飼料作物で
も、短尺の状態に裁断してベールチャンバーCに投入す
ることにより、確実にベールRとすることが可能となっ
たのである。
ールベーラーにおいて、カッター機構Kを、上部搬送装
置Dの先端と掻寄オーガーBの後端との間に配置したこ
とにより、裁断した状態で上部搬送装置Dにより上部搬
送するので、上部搬送装置Dにおいて、飼料作物が詰ま
ったりすることが少なくなったのである。
ールベーラーにおいて、カッター機構Kを、上部搬送装
置Dの後端とベールチャンバーCとの間に配置したの
で、刈取デッキ12の部分においてカッター機構Kを配
置することが無いので、掻込リールAと掻寄オーガーB
等を持ち上げる昇降アクチュエータ20に係る負担重量
を少なくすることが可能となったのである。また、カッ
ター機構KをベールチャンバーCの前部に配置すること
により、カッター機構Kの駆動機構も容易に構成するこ
とが出来たものである。
ールベーラーにおいて、飼料作物が水田に植生された青
がり水稲であるので、倒伏したりした場合にも、確実に
刈取してベールRとすることが可能となったものであ
る。
図。
面図。
体右側面図。
図。
態の右側面図。
込ロール8と切断刃回転体9の部分の拡大図。
筒10で兼用した場合の実施例を示す図面。
Claims (5)
- 【請求項1】 機体の前部に掻込リールAを配置し、該
掻込リールAの後部に刈刃機構1と、掻寄オーガーBを
配置し、該掻寄オーガーBにより掻き寄せた飼料作物
を、上部搬送装置Dを介して、上方のベールチャンバー
Cへ搬送してベールとすることを特徴とする自走式ロー
ルベーラー。 - 【請求項2】 請求項1記載の自走式ロールベーラーに
おいて、掻寄オーガーBとベールチャンバーCの間の、
上部搬送装置Dの経路内に、刈り取った飼料作物を裁断
するカッター機構Kを配置したことを特徴とする自走式
ロールベーラー。 - 【請求項3】 請求項2記載の自走式ロールベーラーに
おいて、カッター機構Kを、上部搬送装置Dの先端と掻
寄オーガーBの後端との間に配置したことを特徴とする
自走式ロールベーラー。 - 【請求項4】 請求項2記載の自走式ロールベーラーに
おいて、カッター機構Kを、上部搬送装置Dの後端とベ
ールチャンバーCとの間に配置したことを特徴とする自
走式ロールベーラー。 - 【請求項5】 請求項1記載の自走式ロールベーラーに
おいて、飼料作物が水田に植生された青がり水稲である
ことを特徴とする自走式ロールベーラー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101830106B1 (ko) * | 2016-10-04 | 2018-02-20 | 주식회사 명성 | 수분 함유량 조절장치가 구비된 옥수수 수확기 |
CN116491308A (zh) * | 2023-06-25 | 2023-07-28 | 黑龙江大学 | 一种基于物联网的车载式禾秆打捆机及打捆监测方法 |
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2001
- 2001-02-02 JP JP2001026576A patent/JP4445678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN116491308A (zh) * | 2023-06-25 | 2023-07-28 | 黑龙江大学 | 一种基于物联网的车载式禾秆打捆机及打捆监测方法 |
CN116491308B (zh) * | 2023-06-25 | 2023-09-01 | 黑龙江大学 | 一种基于物联网的车载式禾秆打捆机及打捆监测方法 |
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