JP2002223176A - 時分割多重接続送受信機、及びその受信自動利得制御方法 - Google Patents
時分割多重接続送受信機、及びその受信自動利得制御方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高速にかつ広いダイナミックレンジで受信電界
が変化する様な厳しい外部伝搬環境下でも、復調器内部
の復調器入力レベルの高速収束、及び受信機の低雑音性
と安定性を確保した時分割多重接続送受信機を実現す
る。 【解決手段】受信タイミング時には、RFスイッチ12
は受信部2側に接続され、アンテナ11で受信されたR
F信号は、アイソレータ3、RFフィルタ4を介して増
幅部5に入力され、自動利得増幅を受けた後、復調部6
に入力される。RSSI61で受信信号レベルを検出
し、閾値を越えると復調器62はRFスイッチを送信出
力のない送信部7側へ切替させ、受信部の入力に大きな
減衰を与え、増幅部の自動利得制御機能を簡易な回路構
成で実現可能とする。アイソレータは切替スイッチの切
替状況の如何に関わらず、増幅部入力インピーダンスの
整合を維持し、低雑音性と安定性を確保する。
が変化する様な厳しい外部伝搬環境下でも、復調器内部
の復調器入力レベルの高速収束、及び受信機の低雑音性
と安定性を確保した時分割多重接続送受信機を実現す
る。 【解決手段】受信タイミング時には、RFスイッチ12
は受信部2側に接続され、アンテナ11で受信されたR
F信号は、アイソレータ3、RFフィルタ4を介して増
幅部5に入力され、自動利得増幅を受けた後、復調部6
に入力される。RSSI61で受信信号レベルを検出
し、閾値を越えると復調器62はRFスイッチを送信出
力のない送信部7側へ切替させ、受信部の入力に大きな
減衰を与え、増幅部の自動利得制御機能を簡易な回路構
成で実現可能とする。アイソレータは切替スイッチの切
替状況の如何に関わらず、増幅部入力インピーダンスの
整合を維持し、低雑音性と安定性を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時分割多重接続送受
信機、及びその受信自動利得制御方法に関し、特にアン
テナを共用しながら無線周波数信号の送信と受信とをそ
れぞれ時分割された異なるタイミングで行う時分割多重
接続送受信機と、その受信信号に対する自動利得制御方
法とに関する。
信機、及びその受信自動利得制御方法に関し、特にアン
テナを共用しながら無線周波数信号の送信と受信とをそ
れぞれ時分割された異なるタイミングで行う時分割多重
接続送受信機と、その受信信号に対する自動利得制御方
法とに関する。
【0002】
【従来の技術】受信機の入力電界・入力レベルが大きく
変動する外部伝搬環境下で用いられる時分割多重接続送
受信機において、特にその低雑音受信系及び受信自動利
得制御方式を設計する場合は、受信系総合利得の温度変
動・周波数偏差・個体差を含め、想定される大きな受信
ダイナミックレンジを復調前に吸収し、復調信号レベル
を常に一定に保つ様な回路的・方式的手段が必要とな
る。そこで一般的には高速・大容量の受信を行う程、受
信系復調器の負担を軽くするため、復調器およびRSS
I回路入力に到達した受信レベルを検出判定した上で、
復調器入力の受信信号レベルを受信劣化を起こさない様
な許容入力レンジまで圧縮させる様、適宜復調器から制
御信号を発しRF/IF部の自動利得制御増幅幅器に対
して利得制御を行う。
変動する外部伝搬環境下で用いられる時分割多重接続送
受信機において、特にその低雑音受信系及び受信自動利
得制御方式を設計する場合は、受信系総合利得の温度変
動・周波数偏差・個体差を含め、想定される大きな受信
ダイナミックレンジを復調前に吸収し、復調信号レベル
を常に一定に保つ様な回路的・方式的手段が必要とな
る。そこで一般的には高速・大容量の受信を行う程、受
信系復調器の負担を軽くするため、復調器およびRSS
I回路入力に到達した受信レベルを検出判定した上で、
復調器入力の受信信号レベルを受信劣化を起こさない様
な許容入力レンジまで圧縮させる様、適宜復調器から制
御信号を発しRF/IF部の自動利得制御増幅幅器に対
して利得制御を行う。
【0003】図4に、このような時分割多重接続送受信
機の従来例を示す。すなわち、送受信機は、装置全体を
制御する制御部80と、送信データを変調し無線周波数
信号として出力する送信部7と、無線周波数信号を受信
し受信データに復調する受信部20と、制御部80の制
御の下、送信タイミング時にはアンテナ11を送信部7
側へ、受信タイミング時にはアンテナ11を受信部20
側へそれぞれ切替え接続するRFスイッチ12を有する
共用部10とを備えている。また、受信部20の増幅部
5は、図3(分図a〜d)に示すような種々の変形が可
能であり、初段の低雑音増幅器51以降、中間周波数
(IF)の変換段数に応じて、自動利得制御増幅器52
及び固定利得増幅器54をそれぞれ任意に組み合わせて
受信高周波信号の増幅を行い、復調部60へ入力する。
機の従来例を示す。すなわち、送受信機は、装置全体を
制御する制御部80と、送信データを変調し無線周波数
信号として出力する送信部7と、無線周波数信号を受信
し受信データに復調する受信部20と、制御部80の制
御の下、送信タイミング時にはアンテナ11を送信部7
側へ、受信タイミング時にはアンテナ11を受信部20
側へそれぞれ切替え接続するRFスイッチ12を有する
共用部10とを備えている。また、受信部20の増幅部
5は、図3(分図a〜d)に示すような種々の変形が可
能であり、初段の低雑音増幅器51以降、中間周波数
(IF)の変換段数に応じて、自動利得制御増幅器52
及び固定利得増幅器54をそれぞれ任意に組み合わせて
受信高周波信号の増幅を行い、復調部60へ入力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特に受信電界が高速に
大きく変動する外部伝搬環境下で、かつ高速・大容量デ
ータを扱う様なシステムの場合、より高速応答特性を有
しかつ大きく受信利得量を制御できる様なRF/IF自
動利得制御回路方式が必要となる。この様なシステムの
場合、図4に示す従来例では、大きな受信利得量を可変
制御するため、多段・複数の自動利得制御増幅段を受信
系中に多数装備する必要があり、回路の複雑化・大規模
化・高価格化を招いていた。また、自動利得制御の高速
応答を求める点で制御回路およびRF/IF利得可変回
路の複雑化を伴い、要求応答の実現に対して高い難易度
が存在していた。
大きく変動する外部伝搬環境下で、かつ高速・大容量デ
ータを扱う様なシステムの場合、より高速応答特性を有
しかつ大きく受信利得量を制御できる様なRF/IF自
動利得制御回路方式が必要となる。この様なシステムの
場合、図4に示す従来例では、大きな受信利得量を可変
制御するため、多段・複数の自動利得制御増幅段を受信
系中に多数装備する必要があり、回路の複雑化・大規模
化・高価格化を招いていた。また、自動利得制御の高速
応答を求める点で制御回路およびRF/IF利得可変回
路の複雑化を伴い、要求応答の実現に対して高い難易度
が存在していた。
【0005】本発明の目的は、従い、これら受信自動利
得制御に対する要求を満たし、かつ従来例の上記問題点
を克服することを可能とした時分割多重接続送受信機、
及びその受信自動利得制御方法を提供することにある。
得制御に対する要求を満たし、かつ従来例の上記問題点
を克服することを可能とした時分割多重接続送受信機、
及びその受信自動利得制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の時分割多重接続
送受信機は、アンテナを共用しながら無線周波数信号の
送信と受信とをそれぞれ時分割された異なるタイミング
で行う時分割多重接続送受信機において、前記アンテナ
を送信系及び受信系のいずれか一方側に切替え接続する
切替スイッチと、送信タイミング時には前記切替スイッ
チを送信系側に切替えて送信信号を前記アンテナへ出力
させ、受信タイミング時には受信信号の受信レベルを判
定し、前記受信レベルが所定値以下の場合は前記切替ス
イッチを受信系側に切替えて、前記アンテナからの受信
信号をそのまま受信系に入力させ、前記受信レベルが前
記所定値を超える場合は前記切替スイッチを送信系側に
切替えて、高減衰されて漏洩した前記アンテナからの信
号を受信系に入力させる制御手段とを備える。
送受信機は、アンテナを共用しながら無線周波数信号の
送信と受信とをそれぞれ時分割された異なるタイミング
で行う時分割多重接続送受信機において、前記アンテナ
を送信系及び受信系のいずれか一方側に切替え接続する
切替スイッチと、送信タイミング時には前記切替スイッ
チを送信系側に切替えて送信信号を前記アンテナへ出力
させ、受信タイミング時には受信信号の受信レベルを判
定し、前記受信レベルが所定値以下の場合は前記切替ス
イッチを受信系側に切替えて、前記アンテナからの受信
信号をそのまま受信系に入力させ、前記受信レベルが前
記所定値を超える場合は前記切替スイッチを送信系側に
切替えて、高減衰されて漏洩した前記アンテナからの信
号を受信系に入力させる制御手段とを備える。
【0007】また上記構成において、前記切替スイッチ
と受信系の初段増幅器との間に、前記切替スイッチの切
替え状態に関わらず、前記初段増幅器の入力インピーダ
ンスを整合するアイソレータを設けた構成、あるいは、
受信信号からデータを復調する復調手段が、前記受信信
号の受信レベルを判定する手段と、前記受信レベルが所
定値を超える場合に前記切替スイッチを送信系側に切替
えさせる手段とを有する構成、さらに、前記切替スイッ
チと前記復調手段との間に、無線周波数信号あるいは中
間周波数信号の増幅器として自動利得制御増幅器を任意
数分設け、受信信号の自動利得制御を前記切替スイッチ
と前記自動利得制御増幅器とに分散させて行う構成とす
ることができる。
と受信系の初段増幅器との間に、前記切替スイッチの切
替え状態に関わらず、前記初段増幅器の入力インピーダ
ンスを整合するアイソレータを設けた構成、あるいは、
受信信号からデータを復調する復調手段が、前記受信信
号の受信レベルを判定する手段と、前記受信レベルが所
定値を超える場合に前記切替スイッチを送信系側に切替
えさせる手段とを有する構成、さらに、前記切替スイッ
チと前記復調手段との間に、無線周波数信号あるいは中
間周波数信号の増幅器として自動利得制御増幅器を任意
数分設け、受信信号の自動利得制御を前記切替スイッチ
と前記自動利得制御増幅器とに分散させて行う構成とす
ることができる。
【0008】本発明の受信自動利得制御方法は、アンテ
ナを共用しながら無線周波数信号の送信と受信とをそれ
ぞれ時分割された異なるタイミングで行う時分割多重接
続送受信機の受信自動利得制御方法において、受信タイ
ミング時には受信信号の受信レベルを判定し、前記受信
レベルが所定値以下の場合は、前記アンテナを送信系及
び受信系のいずれか一方側に切替え接続するための切替
スイッチを受信系側に切替えて、前記アンテナからの受
信信号をそのまま受信系に入力させ、前記受信レベルが
前記所定値を超える場合は、前記切替スイッチを送信系
側に切替えて、高減衰されて漏洩した前記アンテナから
の信号を受信系に入力させる工程を有する。
ナを共用しながら無線周波数信号の送信と受信とをそれ
ぞれ時分割された異なるタイミングで行う時分割多重接
続送受信機の受信自動利得制御方法において、受信タイ
ミング時には受信信号の受信レベルを判定し、前記受信
レベルが所定値以下の場合は、前記アンテナを送信系及
び受信系のいずれか一方側に切替え接続するための切替
スイッチを受信系側に切替えて、前記アンテナからの受
信信号をそのまま受信系に入力させ、前記受信レベルが
前記所定値を超える場合は、前記切替スイッチを送信系
側に切替えて、高減衰されて漏洩した前記アンテナから
の信号を受信系に入力させる工程を有する。
【0009】また上記工程において、自動利得制御を、
前記切替スイッチと、前記切替スイッチと受信信号から
データを復調するための復調手段との間に無線周波数信
号あるいは中間周波数信号の増幅器として設けられた自
動利得制御増幅器とに分散させて行う工程を有すること
ができる。
前記切替スイッチと、前記切替スイッチと受信信号から
データを復調するための復調手段との間に無線周波数信
号あるいは中間周波数信号の増幅器として設けられた自
動利得制御増幅器とに分散させて行う工程を有すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】まず本発明の概要を説明する。本
発明は、受信電界が高速に大きく変動する外部伝搬環境
下で、かつ高速・大容量データを扱う時分割多重接続送
受信機において、より高速応答特性を有しかつ大きく受
信利得量を制御できる様なRF/IF自動利得制御を、
少ない利得制御段から成る簡易な回路構成で実現してい
る。
発明は、受信電界が高速に大きく変動する外部伝搬環境
下で、かつ高速・大容量データを扱う時分割多重接続送
受信機において、より高速応答特性を有しかつ大きく受
信利得量を制御できる様なRF/IF自動利得制御を、
少ない利得制御段から成る簡易な回路構成で実現してい
る。
【0011】すなわち、本発明の第一の特徴としては、
そもそも送受時分割方式の送受パス切り替えに使用して
いるRFスイッチのアンテナ−低雑音増幅部2点間の接
続を解放した際の2点間の大きな減衰特性に着目し、こ
れを積極的に自動利得制御機能の一部として利用してい
る。特に高電界信号受信時、復調器或いはRSSIでの
入力検出レベルしきい値を超えた場合は、受信総合利得
の大きな低減制御を高速に行うべく、受信しながらも敢
えて送信側にRFスイッチを接続するモードを設定し、
高速にかつ大きな受信総合利得の必要可変幅をRFスイ
ッチの接続・解放で実現している。
そもそも送受時分割方式の送受パス切り替えに使用して
いるRFスイッチのアンテナ−低雑音増幅部2点間の接
続を解放した際の2点間の大きな減衰特性に着目し、こ
れを積極的に自動利得制御機能の一部として利用してい
る。特に高電界信号受信時、復調器或いはRSSIでの
入力検出レベルしきい値を超えた場合は、受信総合利得
の大きな低減制御を高速に行うべく、受信しながらも敢
えて送信側にRFスイッチを接続するモードを設定し、
高速にかつ大きな受信総合利得の必要可変幅をRFスイ
ッチの接続・解放で実現している。
【0012】次に本発明の第二の特徴としては、初段低
雑音増幅器の入力側インピーダンス条件が、RFスイッ
チの設定モードに依らず50オーム近傍で一定かつ安定
となる様、RFスイッチと初段低雑音増幅器の間にイン
ピーダンス改善のためにアイソレータを挿入することを
回路構成的上の大きな特徴としている。
雑音増幅器の入力側インピーダンス条件が、RFスイッ
チの設定モードに依らず50オーム近傍で一定かつ安定
となる様、RFスイッチと初段低雑音増幅器の間にイン
ピーダンス改善のためにアイソレータを挿入することを
回路構成的上の大きな特徴としている。
【0013】つまりこの第二の特徴である入力アイソレ
ータ挿入により、初段低雑音増幅器入力インピーダンス
は常に50オーム近辺に安定化され、これにより高入力
電界時も安定に初段低雑音増幅器の低雑音特性が確保で
きることとなり、広い受信入力ダイナミックレンジに渡
って、第一の特徴で示した復調器入力レベルの高速収束
と相俟って高受信感度を共に実現できる高性能な受信機
を実現できる。この入力アイソレータの挿入により、高
感度の受信機特性(基準感度特性)を広い受信入力電界
で安定に確保し続けることができるのは次のような理由
による。
ータ挿入により、初段低雑音増幅器入力インピーダンス
は常に50オーム近辺に安定化され、これにより高入力
電界時も安定に初段低雑音増幅器の低雑音特性が確保で
きることとなり、広い受信入力ダイナミックレンジに渡
って、第一の特徴で示した復調器入力レベルの高速収束
と相俟って高受信感度を共に実現できる高性能な受信機
を実現できる。この入力アイソレータの挿入により、高
感度の受信機特性(基準感度特性)を広い受信入力電界
で安定に確保し続けることができるのは次のような理由
による。
【0014】まず第一の特徴として広い受信入力ダイナ
ミックレンジに対してRFスイッチを含めた自動利得制
御で対応しているが、このRFスイッチの設定状態に関
わらず、安定して受信機の低雑音特性を保持する回路構
成がさらに重要になってくる。その場合特に考慮すべき
点は、受信機の低雑音特性を決定する初段低雑音増幅器
の雑音特性と安定性であり、これらは特に初段低雑音増
幅器の入力負荷側インピーダンスに大きく依存する。
ミックレンジに対してRFスイッチを含めた自動利得制
御で対応しているが、このRFスイッチの設定状態に関
わらず、安定して受信機の低雑音特性を保持する回路構
成がさらに重要になってくる。その場合特に考慮すべき
点は、受信機の低雑音特性を決定する初段低雑音増幅器
の雑音特性と安定性であり、これらは特に初段低雑音増
幅器の入力負荷側インピーダンスに大きく依存する。
【0015】一般的には第一の特徴で示した様な高入力
電界時のRFスイッチが送信側に切り替わった状態(解
放状態)での初段低雑音増幅器入力端から入力負荷側を
見込んだソース・インピーダンスは、低入力電界時のR
Fスイッチが通常に受信系に接続されている状態での低
雑音増幅器から入力負荷を見込んだ50オーム近傍のソ
ース・インピーダンス(=自由伝搬空間内にアンテナを
設置した場合のアンテナ出力インピーダンス)から大き
くはずれ劣化する。
電界時のRFスイッチが送信側に切り替わった状態(解
放状態)での初段低雑音増幅器入力端から入力負荷側を
見込んだソース・インピーダンスは、低入力電界時のR
Fスイッチが通常に受信系に接続されている状態での低
雑音増幅器から入力負荷を見込んだ50オーム近傍のソ
ース・インピーダンス(=自由伝搬空間内にアンテナを
設置した場合のアンテナ出力インピーダンス)から大き
くはずれ劣化する。
【0016】別の見方をすれば、初段低雑音増幅器から
入力側を見込んだVSWR(電圧定在波比)は、RFス
イッチ解放時のスイッチを見込んだインピーダンス(V
SWR)で決まり、一般的にはスイッチ解放時つまり高
電界入力時の入力負荷VSWRは増加することこととな
る。
入力側を見込んだVSWR(電圧定在波比)は、RFス
イッチ解放時のスイッチを見込んだインピーダンス(V
SWR)で決まり、一般的にはスイッチ解放時つまり高
電界入力時の入力負荷VSWRは増加することこととな
る。
【0017】そもそも初段低雑音増幅器設計時は、入力
負荷インピーダンスがアンテナ接続時の公称50オーム
であることことを前提に、この50オームより低雑音増
幅器入力から入力負荷側を見込んだ最適雑音整合を与え
るインピーダンスへとインピーダンス変換し、つまり最
適雑音整合回路を設計しているのが通例である。またこ
の低雑音整合と併せて、50オーム入力負荷を前提に初
段低雑音増幅器の絶対安定(不要発振防止)をも確保す
る様、Kファクターが広い周波数範囲で絶対安定条件で
ある1以上となる様に低雑音増幅器入力整合回路を設計
している。
負荷インピーダンスがアンテナ接続時の公称50オーム
であることことを前提に、この50オームより低雑音増
幅器入力から入力負荷側を見込んだ最適雑音整合を与え
るインピーダンスへとインピーダンス変換し、つまり最
適雑音整合回路を設計しているのが通例である。またこ
の低雑音整合と併せて、50オーム入力負荷を前提に初
段低雑音増幅器の絶対安定(不要発振防止)をも確保す
る様、Kファクターが広い周波数範囲で絶対安定条件で
ある1以上となる様に低雑音増幅器入力整合回路を設計
している。
【0018】つまり通常の低入力電界時はこの状況に近
く、初段低雑音増幅器の低雑音特性と安定性は確保され
ることこととなる。
く、初段低雑音増幅器の低雑音特性と安定性は確保され
ることこととなる。
【0019】これに対して、高入力電界時は入力スイッ
チが解放となることことにより、低雑音増幅器の入力負
荷インピーダンスは逸脱・変化し、低雑音増幅器入力側
の最適雑音整合+絶対安定条件が崩れ、雑音の劣化ない
しは帯域内外の特定周波数で不要発振が発生してしまう
可能性・問題点を除去・克服する必要がある。
チが解放となることことにより、低雑音増幅器の入力負
荷インピーダンスは逸脱・変化し、低雑音増幅器入力側
の最適雑音整合+絶対安定条件が崩れ、雑音の劣化ない
しは帯域内外の特定周波数で不要発振が発生してしまう
可能性・問題点を除去・克服する必要がある。
【0020】そこで第二の特徴であるアイソレータをR
Fスイッチと初段低雑音増幅器の間に挿入し、初段低雑
音増幅器の入力側インピーダンスを改善する。
Fスイッチと初段低雑音増幅器の間に挿入し、初段低雑
音増幅器の入力側インピーダンスを改善する。
【0021】次に、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【0022】図1及び図2は本発明の一実施の形態を示
すブロック構成図である。図1は送受状態として低入力
電界にて受信時のRFスイッチ12の状態(モード:受
信側接続、スイッチロス:小)及び受信機全体構成を主
に説明するものであり、図2は送受状態として高入力電
界にて受信時のRFスイッチ12の状態(モード:送信
側=受信解放、スイッチロス:大=高減衰)及び受信機
全体構成を主に説明するものである。図1,2において
本例の時分割多重接続送受信機は、共用部1と、受信部
2(受信系)と、送信部7(送信系)と、制御部8とか
ら成る。
すブロック構成図である。図1は送受状態として低入力
電界にて受信時のRFスイッチ12の状態(モード:受
信側接続、スイッチロス:小)及び受信機全体構成を主
に説明するものであり、図2は送受状態として高入力電
界にて受信時のRFスイッチ12の状態(モード:送信
側=受信解放、スイッチロス:大=高減衰)及び受信機
全体構成を主に説明するものである。図1,2において
本例の時分割多重接続送受信機は、共用部1と、受信部
2(受信系)と、送信部7(送信系)と、制御部8とか
ら成る。
【0023】共用部1は、電波による無線周波数信号
(RF信号)を送受信するアンテナ11と、アンテナ1
1との接続を受信部2側か、送信部7側かのいずれかに
切り替えるRFスイッチ12と、制御部8及び受信部2
の制御の下にRFスイッチ12の接続先の切替制御を行
うスイッチ切替器13とを有している。
(RF信号)を送受信するアンテナ11と、アンテナ1
1との接続を受信部2側か、送信部7側かのいずれかに
切り替えるRFスイッチ12と、制御部8及び受信部2
の制御の下にRFスイッチ12の接続先の切替制御を行
うスイッチ切替器13とを有している。
【0024】受信部2は、サーキュレータ31及び終端
器32(50オーム)を含み、入力側に入力されるRF
スイッチ12からの受信RF信号を後段に出力するとと
もに、出力側に入力される後段からの反射信号を終端器
32に導くアイソレータ3と、アイソレータ3からの受
信RF信号に対し所定帯域の信号を通過/減衰させる高
周波フィルタ(RFフィルタ)4と、RFフィルタ4か
らの受信RF信号の増幅を行う増幅部5と、増幅部5か
らの受信RF信号の復調(データ再現)を行う復調部6
とを有している。
器32(50オーム)を含み、入力側に入力されるRF
スイッチ12からの受信RF信号を後段に出力するとと
もに、出力側に入力される後段からの反射信号を終端器
32に導くアイソレータ3と、アイソレータ3からの受
信RF信号に対し所定帯域の信号を通過/減衰させる高
周波フィルタ(RFフィルタ)4と、RFフィルタ4か
らの受信RF信号の増幅を行う増幅部5と、増幅部5か
らの受信RF信号の復調(データ再現)を行う復調部6
とを有している。
【0025】RFフィルター4は、外来妨害波から被る
受信ブロッキング=感度抑圧・劣化が問題となる場合、
これを防ぐために、受信選択度特性を確保するためのフ
ィルターである。状況に応じて、帯域通過型フィルター
(Band Pass Filter)、ないしは低域
通過型フィルター(Low Pass Filte
r)、高域通過型フィルター(High Pass F
ilter)、帯域阻止型フィルター(Band El
imination Filter)等を使い分ける。
受信ブロッキング=感度抑圧・劣化が問題となる場合、
これを防ぐために、受信選択度特性を確保するためのフ
ィルターである。状況に応じて、帯域通過型フィルター
(Band Pass Filter)、ないしは低域
通過型フィルター(Low Pass Filte
r)、高域通過型フィルター(High Pass F
ilter)、帯域阻止型フィルター(Band El
imination Filter)等を使い分ける。
【0026】増幅部5は、図1においては低雑音増幅器
51及び自動利得制御増幅器52で構成されているが、
これに限定されることなく、図3(分図a〜d)に示す
ような各種変形が考えられる。
51及び自動利得制御増幅器52で構成されているが、
これに限定されることなく、図3(分図a〜d)に示す
ような各種変形が考えられる。
【0027】図3(a)は、図1と同じ構成のものであ
り、低雑音増幅器51と、自動利得制御増幅器52を各
1台備えており、中間周波数(IF)への周波数変換を
行わず、アンテナ11で受信した周波数(RF)のまま
で増幅を行う。増幅部5における自動利得制御(AG
C)はRF用の自動利得制御増幅器52のみで行う。す
なわち、RFスイッチ12を含めた自動利得制御段を、
RF部のみに集約させた構成である。
り、低雑音増幅器51と、自動利得制御増幅器52を各
1台備えており、中間周波数(IF)への周波数変換を
行わず、アンテナ11で受信した周波数(RF)のまま
で増幅を行う。増幅部5における自動利得制御(AG
C)はRF用の自動利得制御増幅器52のみで行う。す
なわち、RFスイッチ12を含めた自動利得制御段を、
RF部のみに集約させた構成である。
【0028】図3(b)は、周波数変換機53(ミキサ
531、局部発振器532)による中間周波数(IF)
への周波数変換を1段のみ行うものであり、低雑音増幅
器51を1台の他に、自動利得制御増幅器52をRF用
とIF用とで2台備えている。すなわち、RFスイッチ
12を含めた自動利得制御段を、RF部と1次IF段
(初段)とに分散させた構成である。
531、局部発振器532)による中間周波数(IF)
への周波数変換を1段のみ行うものであり、低雑音増幅
器51を1台の他に、自動利得制御増幅器52をRF用
とIF用とで2台備えている。すなわち、RFスイッチ
12を含めた自動利得制御段を、RF部と1次IF段
(初段)とに分散させた構成である。
【0029】図3(c)は、IF変換を複数段行うもの
であり(図中省略)、低雑音増幅器51及びRF用自動
利得制御増幅器52各1台とともに、任意(n次)の1
つのIF段の増幅器のみを自動利得制御増幅器52と
し、他のIF段の増幅器を固定利得増幅器54としたも
のである。すなわち、RFスイッチ12を含めた自動利
得制御段を、RF部とn次IF段(n段)とに分散させ
た構成である。
であり(図中省略)、低雑音増幅器51及びRF用自動
利得制御増幅器52各1台とともに、任意(n次)の1
つのIF段の増幅器のみを自動利得制御増幅器52と
し、他のIF段の増幅器を固定利得増幅器54としたも
のである。すなわち、RFスイッチ12を含めた自動利
得制御段を、RF部とn次IF段(n段)とに分散させ
た構成である。
【0030】図3(d)は、上記各構成をミックスした
ものであり、RFスイッチ12を含めた自動利得制御段
を、RF部及び1次IF段〜n次IF段に最も分散させ
た構成である。すなわち、低雑音増幅器51以外のRF
用及びIF用増幅器の各々を、自動利得制御増幅器52
か固定利得増幅器54かのいずれかに任意に設定可能と
したものである。
ものであり、RFスイッチ12を含めた自動利得制御段
を、RF部及び1次IF段〜n次IF段に最も分散させ
た構成である。すなわち、低雑音増幅器51以外のRF
用及びIF用増幅器の各々を、自動利得制御増幅器52
か固定利得増幅器54かのいずれかに任意に設定可能と
したものである。
【0031】なお、RFスイッチ12は、そもそも送受
時分割方式の送受パス切り替えに使用しているスイッチ
であり、アンテナ11と低雑音増幅部(アイソレータ
3,RFフィルタ4,増幅部5)との2点間の接続を解
放した際、大きな減衰特性(一般的には接続/解放の両
者間で20〜30dBロス変化)が得られる。
時分割方式の送受パス切り替えに使用しているスイッチ
であり、アンテナ11と低雑音増幅部(アイソレータ
3,RFフィルタ4,増幅部5)との2点間の接続を解
放した際、大きな減衰特性(一般的には接続/解放の両
者間で20〜30dBロス変化)が得られる。
【0032】復調部6は、受信信号強度表示器(RSS
I:Received Signal Strengt
h Indicator)61と、復調器62とを有し
ている。RSSI61は、受信信号のレベルを検波・検
出する信号強度検出器であり、受信信号の強弱を絶対値
的に検出する。
I:Received Signal Strengt
h Indicator)61と、復調器62とを有し
ている。RSSI61は、受信信号のレベルを検波・検
出する信号強度検出器であり、受信信号の強弱を絶対値
的に検出する。
【0033】復調器62は、受信信号からデータを復調
する。その際、広い受信レベルを検出し、その広いレン
ジを吸収すべく(広いままだと復調器の最適レンジを逸
脱し受信劣化:ビットエラーを引き起こす)、あとどの
くらいレベルを利得可変で制御すればOKかを内蔵する
ディジタル演算部で計算し、その必要制御量を対応する
利得可変手段に伝達し制御する。本例においては、RS
SI61から報知される受信レベルを所定の閾値と比較
し、閾値を越えた場合に、共用部1のスイッチ切替器1
3を制御し、RFスイッチ12と受信部2との直接接続
を切り離させる。
する。その際、広い受信レベルを検出し、その広いレン
ジを吸収すべく(広いままだと復調器の最適レンジを逸
脱し受信劣化:ビットエラーを引き起こす)、あとどの
くらいレベルを利得可変で制御すればOKかを内蔵する
ディジタル演算部で計算し、その必要制御量を対応する
利得可変手段に伝達し制御する。本例においては、RS
SI61から報知される受信レベルを所定の閾値と比較
し、閾値を越えた場合に、共用部1のスイッチ切替器1
3を制御し、RFスイッチ12と受信部2との直接接続
を切り離させる。
【0034】送信部7は、送信データを無線周波数信号
に変調する変調器71と、変調器71からの無線周波数
信号の電力増幅を行う送信機高出力増幅器72とを有し
ている。
に変調する変調器71と、変調器71からの無線周波数
信号の電力増幅を行う送信機高出力増幅器72とを有し
ている。
【0035】制御部8は、送受信機全体を制御し、送信
タイミング及び受信タイミングに応じて、送信部7と受
信部2とをそれぞれ動作させ、共用部1のスイッチ切替
部13を制御して、RFスイッチ12の接続を送信部7
側か受信部2側かに切替えさせる。なお、スイッチ切替
部13は、共用部1ではなく、制御部8に含まれる構成
とすることができる。
タイミング及び受信タイミングに応じて、送信部7と受
信部2とをそれぞれ動作させ、共用部1のスイッチ切替
部13を制御して、RFスイッチ12の接続を送信部7
側か受信部2側かに切替えさせる。なお、スイッチ切替
部13は、共用部1ではなく、制御部8に含まれる構成
とすることができる。
【0036】次に、図1及び図2を参照して、本発明の
時分割多重接続送受信機用の動作、及びその受信自動利
得制御方法を説明する。
時分割多重接続送受信機用の動作、及びその受信自動利
得制御方法を説明する。
【0037】制御部8は、送信タイミング時には共用部
1のスイッチ切替部13を制御して、RFスイッチ12
におけるアンテナ11の接続先を送信部7側とさせ、送
信部7で作成された無線周波数信号をアンテナ11に送
出させる。なお、このときのRFスイッチ12の接続状
態は図2と同様になるが、図2の状態は受信タイミング
における受信信号レベルが大のときの接続電波を示すも
のであり、送信部7から信号が出力されていない点が異
なる。
1のスイッチ切替部13を制御して、RFスイッチ12
におけるアンテナ11の接続先を送信部7側とさせ、送
信部7で作成された無線周波数信号をアンテナ11に送
出させる。なお、このときのRFスイッチ12の接続状
態は図2と同様になるが、図2の状態は受信タイミング
における受信信号レベルが大のときの接続電波を示すも
のであり、送信部7から信号が出力されていない点が異
なる。
【0038】制御部8は、受信タイミング時には共用部
1のスイッチ切替部13を制御して、RFスイッチ12
におけるアンテナ11の接続先を受信部2側とさせ、ア
ンテナ11で受信された無線周波数信号(RF信号)を
受信部2のアイソレータ3に入力させる。
1のスイッチ切替部13を制御して、RFスイッチ12
におけるアンテナ11の接続先を受信部2側とさせ、ア
ンテナ11で受信された無線周波数信号(RF信号)を
受信部2のアイソレータ3に入力させる。
【0039】アイソレータ3に入力されたRF信号は、
RFフィルタ4で所定の帯域通過/阻止作用を受け、妨
害波の影響が排除されて、増幅部5に入力される。
RFフィルタ4で所定の帯域通過/阻止作用を受け、妨
害波の影響が排除されて、増幅部5に入力される。
【0040】増幅部5は、入力されたRF信号を、まず
低雑音増幅器51で増幅し、必要に応じてRF信号のま
まかIF信号に変換して、自動利得増幅器52あるいは
固定増幅器54で増幅して復調部6に入力させる。
低雑音増幅器51で増幅し、必要に応じてRF信号のま
まかIF信号に変換して、自動利得増幅器52あるいは
固定増幅器54で増幅して復調部6に入力させる。
【0041】復調部6のRSSI61は、入力された受
信信号(RF信号あるいはIF信号)のレベル(受信レ
ベル)を検出し復調器62に通知する。復調器62は、
RSSI61から通知された受信レベルを所定の閾値と
比較し、受信レベルが閾値以下ならば、受信信号からデ
ータを復調する。受信レベルが閾値を越えた場合、復調
器62は共用部1のスイッチ切替器13を制御し、RF
スイッチ12の接続先を送信部7側とし、受信部2との
直接接続を切り離させる(図2に示す状態)。
信信号(RF信号あるいはIF信号)のレベル(受信レ
ベル)を検出し復調器62に通知する。復調器62は、
RSSI61から通知された受信レベルを所定の閾値と
比較し、受信レベルが閾値以下ならば、受信信号からデ
ータを復調する。受信レベルが閾値を越えた場合、復調
器62は共用部1のスイッチ切替器13を制御し、RF
スイッチ12の接続先を送信部7側とし、受信部2との
直接接続を切り離させる(図2に示す状態)。
【0042】図2に示す状態では、RFスイッチ12の
接続先が送信部7側となっているが、上述したように送
信タイミングではなく受信タイミング中なので送信部7
からの信号送出はなく、アンテナ11からのRF信号に
大きな減衰(例えば、20〜30dBロス)が与えられ
て、受信部2に入力される。
接続先が送信部7側となっているが、上述したように送
信タイミングではなく受信タイミング中なので送信部7
からの信号送出はなく、アンテナ11からのRF信号に
大きな減衰(例えば、20〜30dBロス)が与えられ
て、受信部2に入力される。
【0043】この減衰によりレベルの下げられた受信信
号は、上述と同様のルート(アイソレータ3,RFフィ
ルタ4,増幅部5)を通して復調部6に入力され、デー
タに復調される。このようにアンテナ11での受信信号
レベルが大きくなっても、増幅部5で処理される信号の
レベルは大幅に下げられるので、増幅部5での自動利得
制御の制御量を小さくすることができ、自動利得制御の
ための回路構成を簡略化することができる。
号は、上述と同様のルート(アイソレータ3,RFフィ
ルタ4,増幅部5)を通して復調部6に入力され、デー
タに復調される。このようにアンテナ11での受信信号
レベルが大きくなっても、増幅部5で処理される信号の
レベルは大幅に下げられるので、増幅部5での自動利得
制御の制御量を小さくすることができ、自動利得制御の
ための回路構成を簡略化することができる。
【0044】この状態のとき、復調部6は、受信信号レ
ベルが所定の閾値以下に下がったことを検出すると、ス
イッチ切替器13を制御し、RFスイッチ12の接続先
を受信部2側に戻させる。RFスイッチ12の接続先を
受信部2側から送信部7側へ切替える時の受信レベル閾
値(L1)と、送信部7側から受信部2側へ切戻す時の
受信レベル閾値(L2)とは互いに異なる値とすること
ができる。通常は、L1>L2とし、RFスイッチ12
の切替えが頻繁に発生しないようにヒステリシス特性を
もたせる。
ベルが所定の閾値以下に下がったことを検出すると、ス
イッチ切替器13を制御し、RFスイッチ12の接続先
を受信部2側に戻させる。RFスイッチ12の接続先を
受信部2側から送信部7側へ切替える時の受信レベル閾
値(L1)と、送信部7側から受信部2側へ切戻す時の
受信レベル閾値(L2)とは互いに異なる値とすること
ができる。通常は、L1>L2とし、RFスイッチ12
の切替えが頻繁に発生しないようにヒステリシス特性を
もたせる。
【0045】なお本例では、受信信号の信号レベルの検
出を復調部6で行っているが、これに限定されることな
く、周知の適切な手段を設けることにより増幅部5ある
いはその前段で検出することができる。
出を復調部6で行っているが、これに限定されることな
く、周知の適切な手段を設けることにより増幅部5ある
いはその前段で検出することができる。
【0046】次に、本発明の特徴であるアイソレータ3
の働きについて詳細に説明する。
の働きについて詳細に説明する。
【0047】受信電界が高速に大きく変動する外部伝搬
環境下で、かつ高速・大容量DATAを扱う様なシステ
ムの場合、より高速応答特性を有しかつ大きく受信利得
量を制御できる様なRF/IF自動利得制御回路を少な
い利得制御段から成る簡易な回路構成で要求を実現する
ため、本発明の第一の特徴としては、そもそも送受時分
割方式の送受パス切り替えに使用しているRFスイッチ
12におけるアンテナ11−低雑音増幅51の2点間の
接続を解放した際の2点間の大きな減衰特性(一般的に
は接続/解放の両者間で20〜30dBロス変化)に着
目し、これを積極的に自動利得制御機能の一部として利
用している。このように、受信しながらも敢えて送信側
にRFスイッチ12を接続し、受信側との接続を解放す
るようにしたことにより、特に高電界信号受信時、受信
総合利得の大きな低減制御を高速に行うことが可能とな
った。
環境下で、かつ高速・大容量DATAを扱う様なシステ
ムの場合、より高速応答特性を有しかつ大きく受信利得
量を制御できる様なRF/IF自動利得制御回路を少な
い利得制御段から成る簡易な回路構成で要求を実現する
ため、本発明の第一の特徴としては、そもそも送受時分
割方式の送受パス切り替えに使用しているRFスイッチ
12におけるアンテナ11−低雑音増幅51の2点間の
接続を解放した際の2点間の大きな減衰特性(一般的に
は接続/解放の両者間で20〜30dBロス変化)に着
目し、これを積極的に自動利得制御機能の一部として利
用している。このように、受信しながらも敢えて送信側
にRFスイッチ12を接続し、受信側との接続を解放す
るようにしたことにより、特に高電界信号受信時、受信
総合利得の大きな低減制御を高速に行うことが可能とな
った。
【0048】しかし、高感度の受信機特性(基準感度特
性)を広い受信入力電界で安定に確保し続けるために
は、RFスイッチ12の設定状態に関わらず、安定して
受信機の低雑音特性を保持する回路構成を提供すること
が重要になってくる。その場合特に考慮すべき点は、受
信機の低雑音特性を決定する初段低雑音増幅器51の雑
音特性と安定性であり、これらは特に初段低雑音増幅器
51の入力負荷側インピーダンスに大きく依存する。
性)を広い受信入力電界で安定に確保し続けるために
は、RFスイッチ12の設定状態に関わらず、安定して
受信機の低雑音特性を保持する回路構成を提供すること
が重要になってくる。その場合特に考慮すべき点は、受
信機の低雑音特性を決定する初段低雑音増幅器51の雑
音特性と安定性であり、これらは特に初段低雑音増幅器
51の入力負荷側インピーダンスに大きく依存する。
【0049】一般的には、高入力電界時のRFスイッチ
12が送信側に切り替わった状態(解放状態)での初段
低雑音増幅器51入力端から(RFフィルタ4を介し
て)入力負荷側を見込んだソース・インピーダンスは、
低入力電界時のRFスイッチ12が通常に受信系に接続
されている状態での低雑音増幅器51から(RFフィル
タ4を介して)入力負荷を見込んだ50オーム近傍のソ
ース・インピーダンス(=自由伝搬空間内にアンテナ1
を設置した場合のアンテナ1の出力インピーダンス)か
ら大きくはずれ劣化する。
12が送信側に切り替わった状態(解放状態)での初段
低雑音増幅器51入力端から(RFフィルタ4を介し
て)入力負荷側を見込んだソース・インピーダンスは、
低入力電界時のRFスイッチ12が通常に受信系に接続
されている状態での低雑音増幅器51から(RFフィル
タ4を介して)入力負荷を見込んだ50オーム近傍のソ
ース・インピーダンス(=自由伝搬空間内にアンテナ1
を設置した場合のアンテナ1の出力インピーダンス)か
ら大きくはずれ劣化する。
【0050】別の見方をすれば、初段低雑音増幅器51
から入力側を見込んだVSWR(電圧定在波比)は、R
Fスイッチ12解放時のスイッチを見込んだインピーダ
ンス(VSWR)で決まり、一般的にはスイッチ解放時
つまり高電界入力時の入力負荷VSWRは増加すること
となる。
から入力側を見込んだVSWR(電圧定在波比)は、R
Fスイッチ12解放時のスイッチを見込んだインピーダ
ンス(VSWR)で決まり、一般的にはスイッチ解放時
つまり高電界入力時の入力負荷VSWRは増加すること
となる。
【0051】そもそも初段低雑音増幅器51設計時は、
図1に示すように、入力負荷インピーダンスがアンテナ
接続時の公称50オームで終端されることを前提に、こ
の50オーム(50オーム正規化インピーダンス=1+
j0)より低雑音増幅器入力から入力負荷側を見込んだ
最適雑音整合を与える正規化インピーダンス“Zo=R
o+jXo=Zs=Rs+jXs”へとインピーダンス
変換し、つまり最適雑音整合回路を設計しているのが通
例である。
図1に示すように、入力負荷インピーダンスがアンテナ
接続時の公称50オームで終端されることを前提に、こ
の50オーム(50オーム正規化インピーダンス=1+
j0)より低雑音増幅器入力から入力負荷側を見込んだ
最適雑音整合を与える正規化インピーダンス“Zo=R
o+jXo=Zs=Rs+jXs”へとインピーダンス
変換し、つまり最適雑音整合回路を設計しているのが通
例である。
【0052】ここでZoは低雑音増幅器51の入力側に
配備した、アンテナ11(50オーム近傍)〜RFスイ
ッチ12〜アイソレータ3〜(RFフィルター4)〜低
雑音増幅器51の入力側に位置する入力雑音整合回路迄
を一群と見なした場合の、その入力整合回路出力端から
入力側を見込んだ場合の実際の回路正規化インピーダン
スを表しており、Zsは低雑音増幅器51が周波数毎に
固有に持つ最適雑音NFmin(最小雑音)を与えるソ
ース・インピーダンスを示している。
配備した、アンテナ11(50オーム近傍)〜RFスイ
ッチ12〜アイソレータ3〜(RFフィルター4)〜低
雑音増幅器51の入力側に位置する入力雑音整合回路迄
を一群と見なした場合の、その入力整合回路出力端から
入力側を見込んだ場合の実際の回路正規化インピーダン
スを表しており、Zsは低雑音増幅器51が周波数毎に
固有に持つ最適雑音NFmin(最小雑音)を与えるソ
ース・インピーダンスを示している。
【0053】ちなみに、これら任意の入力回路を低雑音
増幅器入力に配備した際に得られる低雑音増幅器の雑音
指数NFとNFmin、Zo、Zsおよび等価入力雑音
抵抗Rnとの関係は次式(数1)で与えられる。
増幅器入力に配備した際に得られる低雑音増幅器の雑音
指数NFとNFmin、Zo、Zsおよび等価入力雑音
抵抗Rnとの関係は次式(数1)で与えられる。
【0054】
【数1】
【0055】上式より、Zo=Zsとなるように予め低
雑音増幅器入力整合回路を設計することによって、低雑
音増幅器51のNF=最小雑音NFminが得られるこ
ととなる。
雑音増幅器入力整合回路を設計することによって、低雑
音増幅器51のNF=最小雑音NFminが得られるこ
ととなる。
【0056】そこで本発明の場合だが、入力アイソレー
タ3の挿入を特徴とすることにより、図1に示すRFス
イッチ12が受信系側に接続されている低入力電界時は
勿論のこと、図2に示すRFスイッチ12が送信系側に
接続され受信系から解放された高入力電界時の状況で
も、低雑音増幅器51から入力側を見込んだ場合のRF
スイッチ12のインピーダンス変化は、挿入アイソレー
タ3によってマスクされる。結局、状況に依らずアイソ
レータ3内部の50オーム終端器32が入力インピーダ
ンスとして確定できることにより、RFスイッチ12の
接続・解放状態に依らず低雑音増幅器51の雑音指数N
Fは最小のまま保たれることとなる。
タ3の挿入を特徴とすることにより、図1に示すRFス
イッチ12が受信系側に接続されている低入力電界時は
勿論のこと、図2に示すRFスイッチ12が送信系側に
接続され受信系から解放された高入力電界時の状況で
も、低雑音増幅器51から入力側を見込んだ場合のRF
スイッチ12のインピーダンス変化は、挿入アイソレー
タ3によってマスクされる。結局、状況に依らずアイソ
レータ3内部の50オーム終端器32が入力インピーダ
ンスとして確定できることにより、RFスイッチ12の
接続・解放状態に依らず低雑音増幅器51の雑音指数N
Fは最小のまま保たれることとなる。
【0057】なお、低雑音増幅器51の安定性について
も同様に、RFスイッチ12の状況に依らずアイソレー
タ内部の50オーム終端器32が入力インピーダンスと
して確定できることにより、入力インピーダンス状態に
依らず常に低雑音増幅器51の動作安定性は保たれるこ
ととなり、不要発振等の問題は生じない。
も同様に、RFスイッチ12の状況に依らずアイソレー
タ内部の50オーム終端器32が入力インピーダンスと
して確定できることにより、入力インピーダンス状態に
依らず常に低雑音増幅器51の動作安定性は保たれるこ
ととなり、不要発振等の問題は生じない。
【0058】従い、以上第二の特徴である入力アイソレ
ータ3の挿入により、初段低雑音増幅器51の入力イン
ピーダンスは常に50オーム近辺に安定化されることと
なる。これにより高入力電界時も安定に初段低雑音増幅
器51の低雑音特性が確保できることとなり、広い受信
入力ダイナミックレンジに渡って、第一の特徴で示した
復調器入力レベルの高速収束と相俟って高受信感度を有
する高性能な受信機を実現できる。
ータ3の挿入により、初段低雑音増幅器51の入力イン
ピーダンスは常に50オーム近辺に安定化されることと
なる。これにより高入力電界時も安定に初段低雑音増幅
器51の低雑音特性が確保できることとなり、広い受信
入力ダイナミックレンジに渡って、第一の特徴で示した
復調器入力レベルの高速収束と相俟って高受信感度を有
する高性能な受信機を実現できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、時
分割多重接続送受信機において、送受時分割方式の送受
パス切り替えに使用している切替スイッチ(RFスイッ
チ)のアンテナ−受信系(低雑音増幅部)の2点間の接
続を切断した際の2点間の大きな減衰特性を積極的に自
動利得制御機能の一部として利用するとともに、受信系
の初段増幅器(低雑音増幅器)の入力側インピーダンス
条件が、切替スイッチの設定モードに依らず一定となる
様、切替スイッチと初段増幅器との間にアイソレータを
挿入し、高電界信号受信時、復調手段での入力検出レベ
ルしきい値を超えた場合は、受信しながらも敢えて送信
系側に切替スイッチを接続するので、高速にかつ大きな
受信総合利得の必要可変幅を実現し、高速にかつ広いダ
イナミックレンジで受信電界が変化するような厳しい外
部伝搬環境下でも高速・大容量データ等の無線通信を行
うシステムを構築でき、復調手段内部の入力レベルの高
速収束および受信機の低雑音性と安定性の確保により、
ビットエラー等の受信劣化を与えないように受信特性を
最大限に確保し、かつ高信頼度かつ高受信感度を伴った
良好なる無線通信用時分割多重接続送受信機を実現でき
る。
分割多重接続送受信機において、送受時分割方式の送受
パス切り替えに使用している切替スイッチ(RFスイッ
チ)のアンテナ−受信系(低雑音増幅部)の2点間の接
続を切断した際の2点間の大きな減衰特性を積極的に自
動利得制御機能の一部として利用するとともに、受信系
の初段増幅器(低雑音増幅器)の入力側インピーダンス
条件が、切替スイッチの設定モードに依らず一定となる
様、切替スイッチと初段増幅器との間にアイソレータを
挿入し、高電界信号受信時、復調手段での入力検出レベ
ルしきい値を超えた場合は、受信しながらも敢えて送信
系側に切替スイッチを接続するので、高速にかつ大きな
受信総合利得の必要可変幅を実現し、高速にかつ広いダ
イナミックレンジで受信電界が変化するような厳しい外
部伝搬環境下でも高速・大容量データ等の無線通信を行
うシステムを構築でき、復調手段内部の入力レベルの高
速収束および受信機の低雑音性と安定性の確保により、
ビットエラー等の受信劣化を与えないように受信特性を
最大限に確保し、かつ高信頼度かつ高受信感度を伴った
良好なる無線通信用時分割多重接続送受信機を実現でき
る。
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック構成図で
あり、受信信号レベルが小さい場合の状態を示す図であ
る。
あり、受信信号レベルが小さい場合の状態を示す図であ
る。
【図2】図1に示すブロック構成図において、受信信号
レベルが大きい場合の状態を示す図である。
レベルが大きい場合の状態を示す図である。
【図3】受信部の増幅器の多段構成の例を示す図であ
る。
る。
【図4】従来の時分割多重接続送受信機の一例を示すブ
ロック構成図である。
ロック構成図である。
1 共用部 2 受信部 3 アイソレータ 4 RFフィルタ 5 増幅部 6 復調部 7 送信部 8 制御部 11 アンテナ 12 RFスイッチ 13 スイッチ切替器 51 低雑音増幅器 52 自動利得制御増幅器 61 RSSI 62 復調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 JA01 KA05 QA01 SA02 5K011 BA01 DA12 DA21 EA03 FA07 GA06 JA03 KA01 5K018 AA04 BA03 CA06 DA02 DA06 FA01 GA03 5K028 AA01 BB04 CC02 HH04 SS02 SS12
Claims (6)
- 【請求項1】 アンテナを共用しながら無線周波数信号
の送信と受信とをそれぞれ時分割された異なるタイミン
グで行う時分割多重接続送受信機において、 前記アンテナを送信系及び受信系のいずれか一方側に切
替え接続する切替スイッチと、 送信タイミング時には前記切替スイッチを送信系側に切
替えて送信信号を前記アンテナへ出力させ、受信タイミ
ング時には受信信号の受信レベルを判定し、前記受信レ
ベルが所定値以下の場合は前記切替スイッチを受信系側
に切替えて、前記アンテナからの受信信号をそのまま受
信系に入力させ、前記受信レベルが前記所定値を超える
場合は前記切替スイッチを送信系側に切替えて、高減衰
されて漏洩した前記アンテナからの信号を受信系に入力
させる制御手段とを備えることを特徴とする時分割多重
接続送受信機。 - 【請求項2】 前記切替スイッチと受信系の初段増幅器
との間に、前記切替スイッチの切替え状態に関わらず、
前記初段増幅器の入力インピーダンスを整合するアイソ
レータを設けたことを特徴とする請求項1記載の時分割
多重接続送受信機。 - 【請求項3】 受信信号からデータを復調する復調手段
が、前記受信信号の受信レベルを判定する手段と、前記
受信レベルが所定値を超える場合に前記切替スイッチを
送信系側に切替えさせる手段とを有することを特徴とす
る請求項1または2記載の時分割多重接続送受信機。 - 【請求項4】 前記切替スイッチと前記復調手段との間
に、無線周波数信号あるいは中間周波数信号の増幅器と
して自動利得制御増幅器を任意数分設け、受信信号の自
動利得制御を前記切替スイッチと前記自動利得制御増幅
器とに分散させて行うことを特徴とする請求項3記載の
時分割多重接続送受信機。 - 【請求項5】 アンテナを共用しながら無線周波数信号
の送信と受信とをそれぞれ時分割された異なるタイミン
グで行う時分割多重接続送受信機の受信自動利得制御方
法において、 受信タイミング時には受信信号の受信レベルを判定し、
前記受信レベルが所定値以下の場合は、前記アンテナを
送信系及び受信系のいずれか一方側に切替え接続するた
めの切替スイッチを受信系側に切替えて、前記アンテナ
からの受信信号をそのまま受信系に入力させ、前記受信
レベルが前記所定値を超える場合は、前記切替スイッチ
を送信系側に切替えて、高減衰されて漏洩した前記アン
テナからの信号を受信系に入力させることを特徴とする
受信自動利得制御方法。 - 【請求項6】 自動利得制御を、前記切替スイッチと、
前記切替スイッチと受信信号からデータを復調するため
の復調手段との間に無線周波数信号あるいは中間周波数
信号の増幅器として設けられた自動利得制御増幅器とに
分散させて行うことを特徴とする請求項5記載の受信自
動利得制御方法。
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