JP2002222385A - 企業財務関係書類の作成システム及びその作成方法 - Google Patents
企業財務関係書類の作成システム及びその作成方法Info
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Abstract
通知などの企業財務関係の複数種の開示書類の作成効率
を向上できるシステムを提供することにある。 【解決手段】コンピュータシステムを利用して、決算短
信、有価証券報告書、株主総会招集通知の各決算開示文
書を作成するための作成システムが開示されている。本
システムは、各決算開示文書を作成するために必要なデ
ータ群の中で、特に数値データ群を共通データと固有デ
ータとに区分して利用可能にしたデータベースを記憶装
置4を使用して構築する。CPU1は、財務関係書類の
作成事項に基づいて出力形式を決定し、当該出力形式に
従って数値データ群から該当する共通データと固有デー
タとを展開し、かつ文章データとを統合化して企業財務
関係書類情報を作成する。
Description
務関係の書類を作成するためのコンピュータシステムに
関し、特に企業の決算開示書類または財務諸表を自動的
に作成する機能を有するシステムに関する。
いる企業(株式公開会社)は、当該取引所の規則及び関
係法律(主として証券取引法及び商法)に従って、企業
財務関係の開示書類(各種の決算開示書類や財務諸表な
ど)を作成することが要求されている。
所規則による決算短信、証券取引法による有価証券報告
書、及び商法による株主総会招集通知がある。また、企
業会計原則上での財務諸表は、損益計算書、貸借対照
表、財務諸表附属明細書、利益処分計算書からなる。
作成方針が異なるため、異なった書式で作成することが
要求される。決算開示書類及び財務諸表を作成するため
には、主として各企業内で蓄積している経理関係データ
が使用される。しかし、特に決算開示書類の中には、経
理関係データ以外にも、営業、総務、人事などの各種の
データが必要とされる場合もある。これらのデータは、
各企業内では決算開示書類の作成を目的として、統合的
なデータベースとして蓄積及び利用可能になっていない
のが一般的である。
要なデータには共通して使用できる共通データ(決算上
の数値データ群)も多い。例えば、財務諸表に含まれる
損益計算書及び貸借対照表の各数値データは、決算短
信、有価証券報告書、及び株主総会招集通知の各決算開
示書類に共通する共通データとして使用可能である。
する場合に、各企業では、作成上必要なデータ群が統合
的なデータベースとして用意されていない場合には、各
書類毎に個別にデータ群を収集し、コンピュータに入力
する必要がある。このため、各書類の作成に必要な共通
データも多いにも関わらず、データの重複入力が発生
し、各書類の作成に合わせてデータの整合性をチェック
するなどの多大な労力を要する作業が必要であった。
る財務諸表は、通常では証券取引法の財務諸表等規則の
様式に従って作成される。しかし、細部の様式について
は、作成する各企業側の任意であり、必ずしも同じでは
ない。このため、従来では、財務諸表を作成するための
標準的なソフトウェアは開発されていない。各企業側
は、独自の仕様で設計した作成用ソフトウェアを使用し
て、財務諸表を作成することが一般的である。従って、
財務諸表の様式を変更したり、全く新たな作成用ソフト
ウェアを開発する場合には、多大な労力やコストを要す
ることになる。
信、有価証券報告書、及び株主総会招集通知などの企業
財務関係の複数種の開示書類を作成するためのデータの
入力及整合性のチェック処理の効率化を図り、結果とし
て複数種の開示書類の作成効率を向上できるシステムを
提供することにある。
まで含めた所定の様式の財務諸表を、簡単な操作で効率
的に作成することができる財務諸表作成システムを提供
することにある。
コンピュータシステムを利用して、具体的には主として
決算短信、有価証券報告書、株主総会招集通知の企業財
務関係の3決算開示文書を作成するための作成システム
に関する。本システムは、各決算開示文書を作成するた
めに必要なデータ群の中で、特に数値データ群を共通デ
ータと固有データとに区分して利用可能にしたデータベ
ースを主要構成要素としたものである。
係書類の作成に必要な財務関係データを蓄積・保存する
ための記憶手段と、財務関係データを企業財務関係書類
の種類毎に設定される作成事項に従った文章データ群と
数値データ群とに分類し、かつ当該数値データ群を種類
間で共通に使用可能な共通データ群と種類別の固有デー
タ群とに分類して記憶手段に保存する手段と、作成対象
として指定された企業財務関係書類の作成事項に基づい
て当該書類を作成するための出力形式を決定する手段
と、当該出力形式に従って、記憶手段に保存されている
数値データ群から該当する共通データと固有データとを
展開し、かつ文書データ群から該当する文章データを特
定して指定された企業財務関係書類の情報を出力する出
力手段とを備えた企業財務関係書類の作成システムであ
る。
では各決算開示文書を作成するために必要なデータ群
を、各決算開示文書別に意識しないで入力するだけで、
各決算開示文書別に分類して利用可能にすることができ
る。従って、特に各決算開示文書に共通して使用可能な
共通データの重複入力を回避し、各決算開示文書に使用
するデータ群の整合性をチェックする処理の効率化を図
ることができる。これにより、必要最小限の操作作業
で、各決算開示文書を効率的に作成することが可能とな
る。
テムを利用して、損益計算書及び貸借対照表などの財務
諸表を作成するための作成システムに関する。具体的に
は、本システムは、財務諸表を構成する所定の勘定科目
グループ毎に付加された貸借属性情報を有し、当該勘定
科目グループ単位でデータを入力するためのデータ入力
用テーブル情報を保存する記憶手段と、データ入力対象
の勘定科目グループの指定に応じて、前記記憶手段から
該当するデータ入力用テーブル情報を検索する検索手段
と、データ入力用テーブル情報により定義された勘定項
目毎に入力された数値データ及び貸借属性情報に従っ
て、勘定科目グループ単位での財務諸表情報を作成する
作成手段とを備えたものである。
は、財務諸表の各勘定科目毎に貸方及び借方の貸借属性
を判断することなく、当該各勘定科目に対応するデータ
を入力するだけで貸借属性に適合した財務諸表を作成す
ることが可能となる。
所定の勘定科目グループ単位での財務データ、及び当該
勘定科目グループに含まれる所定の勘定科目毎に様式ス
タイルを設定するための様式スタイル情報を入力するた
めのデータ入力用テーブル情報を保存する記憶手段と、
データ入力対象の勘定科目グループの指定に応じて記憶
手段から該当するデータ入力用テーブル情報を検索する
検索手段と、データ入力用テーブル情報により定義され
た勘定項目毎に入力された数値データ及び様式スタイル
情報に従って勘定科目グループ単位でかつ指定の様式ス
タイルでの財務諸表情報を作成する作成手段とを備えた
ものである。
様式が可能な財務諸表を一元的に定義することが可能と
なり、勘定項目毎に様式スタイルを設定できるため、要
求される様式の財務諸表を効率的に作成することができ
る。
テムであれば、企業会計原則や証券取引法の財務諸表等
規則などの会計関係知識が不十分なユーザでも、適正な
財務諸表を簡単な操作だけで作成することが可能とな
る。
施の形態を説明する。
タシステムの要部を示すブロック図である。
ムは、決算開示書類作成部10及び後述する財務諸表作
成部20を含むCPU1と、データ入力部2と、出力部
3と、記憶装置4と、外部インターフェース5とを有す
るコンピュータシステムを想定する。
フトウェアとにより、後述する決算短信、有価証券報告
書、株主総会招集通知の3決算開示文書を作成する機能
を実現する構成要素である。データ入力部2は、具体的
にはキーボードやマウス、及びGUI(graphical user
interface)などから構成されており、当該各決算開示
文書の作成に必要な各種のデータ群(数値データ群と文
書データ群とに大別される)を入力する機能を実現す
る。出力部3は、ディスプレイ及びプリンタを含み、入
力されたデータ群を画面上に表示し、かつ作成された各
決算開示文書を印刷する機能を実現する。
(HDD)から構成されており、データ入力部2により
入力されたデータ群を蓄積する。さらに、記憶装置4
は、決算開示書類作成部10により、当該データ群が文
書データ40と数値データ41とに分類されて、さらに
当該数値データ41が共通データと固有データとに分類
されたデータベースを構成する構成要素である。
ーネット6に接続し、当該データ群を外部から入力した
り、また決算開示書類作成部10により作成された各決
算開示文書データを出力する。ここで、本システムは、
例えばインターネット6に接続された企業側のコンピュ
ータから送信されたデータ群を外部インターフェース5
を介して入力する。そして、本システムは、入力された
データ群を使用して、決算開示書類作成部10により作
成された各決算開示文書データを、外部インターフェー
ス5を介して企業側のコンピュータに送信することがで
きる。
図6を参照して、本システムの動作及び決算開示書類の
作成手順を説明する。
び決算開示書類の作成手順の概略を説明する。
U1)は、各決算開示文書の作成に必要なデータ群を、
ユーザの操作によりデータ入力部2から入力する。ここ
で、入力されるデータ群は、図2に示すように、文章デ
ータと数値データとに大別される。データ入力部2は、
決算短信、有価証券報告書、株主総会招集通知の各決算
開示文書の種類別の文章データを作成して入力すること
になる。
成に共通して使用可能な共通データと、各決算開示文書
毎の個別データからなる固有データとに分類する。即
ち、システム(CPU1)は、予め記憶装置4に保存さ
れている分類用のテーブル情報(入力表情報)を使用し
て、入力された数値データを共通データと固有データと
に分類する(後述する図5のステップS3を参照)。
に説明する。
決算開示文書の作成に必要な数値データの構成(共通デ
ータと固有データ)を示す。同様に、同図(B)は有価
証券報告書(有報と略す)の決算開示文書の作成に必要
な数値データの構成を示す。また、同図(C)は株主総
会招集通知(便宜的に商法と表記する)の決算開示文書
の作成に必要な数値データの構成を示す。ここで、共通
データ(AD)は、短信、有報、及び商法の3文書に共
通なデータを意味する。共通データ(BD)は、短信及
び有報の2文書に共通なデータを意味する。共通データ
(CD)は、有報及び商法の2文書に共通なデータを意
味する。さらに、共通データ(DD)は、短信及び商法
の2文書に共通なデータを意味する。
データ入力部2から入力されたデータ群を、各決算開示
文書の種類別に、文章データと数値データ(共通データ
と固有データとに分類)とに分類し、各決算開示文書の
作成に必要なデータベース(40,41)を記憶装置4
に構築する(図4(B)を参照)。
(CPU1)は、入力データ群を分類構成したデータベ
ースを利用して、当該数値データ(41)を各決算開示
文書の種類別に展開して、所定の入力表データを作成す
る(図6を参照)。ここで、具体例として、短信、有
報、及び商法の3文書に共通な共通データ(AD)とし
ては、例えば財務諸表に含まれる損益計算書及び貸借対
照表の各数値データ(財務諸表データ)がある。但し、
決算短信及び有価証券報告書では、財務諸表の形式がほ
ぼ同一であるため、入力された財務諸表データは当該各
開示書類の財務諸表としてそのまま使用が可能である。
一方、株主総会招集通知の財務諸表は、当該2文書とは
様式が多少異なる。このため、株主総会招集通知の財務
諸表を作成する場合には、システムは、図7に示すよう
な形式の展開表データに展開する。ユーザは、出力部3
のディスプレイ画面上で当該展開表データを確認しなが
ら、データ入力部2での操作により調整が可能である。
(D)に示すように、各開示書類毎に展開した数値デー
タ(共通データと固有データとからなる表データ)と、
入力された文書データとをリンク指定によりリンク付け
して、データの統合化処理を実行する。そして、図4
(E)に示すように、システム(CPU1)は、数値デ
ータと文書データとを統合して指定された決算開示文書
データを作成し、出力部3のディスプレイの画面上また
はプリンタから出力する。プリンタにより、決算短信、
有価証券報告書、及び株主総会招集通知のいずれか又は
全ての決算開示書類を印刷出力することができる。ま
た、システムは、外部インターフェース5を介してイン
ターネット6に接続された企業側コンピュータに、作成
した決算開示文書データを送信することができる。
されたデータ群を使用して、各決算開示書類の種類毎に
整合性の取れた数値データと文書データとを統合して、
指定した種類の決算開示書類である決算短信、有価証券
報告書、及び株主総会招集通知のいずれか又は全てを自
動的に作成できる。システムは、入力された数値データ
群を、各決算開示書類毎に共通データ及び固有データに
分類構成するため、ユーザは、数値データを入力する場
合に、各決算開示書類毎に共通データ及び固有データの
いずれかを意識することなく、入力操作することができ
る。また、各決算開示書類に共通の共通データの重複入
力も回避することができる。
表データを参照して、前述の各決算開示書類の作成手順
における数値データの処理手順を説明する。
により、作成対象の決算開示書類の種類(ここでは決算
短信、有価証券報告書、及び株主総会招集通知のいずれ
か)を指定されると、当該書類の作成に必要な項目情報
を決定する(ステップS1,S2)。
と固有データとに分類された数値データ(41)から構
成されるデータベースとして、図6(A),(B)に示
すような入力表情報を記憶装置4に格納している。シス
テムは、データベースから入力表情報を取得して、決定
した項目情報に対応する数値データ(共通データと固有
データ)を、所定の出力形式で展開する(ステップS
3)。ここで、出力形式とは、決算開示書類の種類別に
予め決定されている出力パターンから構成されている。
システムは、作成対象の決算開示書類に対応する出力パ
ターン情報を取得して、出力形式を決定する(ステップ
S5,S6)。
例えば短信及び有報の2文書に共通な共通データ(B
D)として、連結FS(財務諸表)データ、非連結FS
(財務諸表)データ、原価明細表などがある。ここで、
「N/A」は該当なしを意味し、作成項目として含まな
いことを意味する。また、出力形式の形式1は、表デー
タの左側に前期の数値データ、右側に当期の数値データ
を示す表示様式を意味する。また、形式2は当期のみの
表示様式を意味する。また、同図(B)に示すように、
決算短信、有価証券報告書、及び株主総会招集通知の3
文書のそれぞれに対応する固有データ(短信データ、商
法データ、有報データ)があり、出力形式(例えば形式
4)が定義されている。
作成対象として指定された決算開示書類の種類(決算短
信、有価証券報告書、株主総会招集通知)に従って、必
要な項目毎に共通データと固有データとを設定し、当該
各数値データを所定の出力形式で出力するように展開処
理を実行する(ステップS6)。
形態に関するコンピュータシステムの財務諸表作成部2
0を主構成要素とする財務諸表の作成システムについて
説明する。
U1とソフトウェアとにより、財務諸表を作成する機能
を実現する構成要素である。なお、本システムは、CP
U1により実行する財務諸表作成部20以外では、決算
開示書類の作成システムと同様に、データ入力部2と、
出力部3と、記憶装置4と、外部インターフェース5と
を有するコンピュータシステムを想定する。
報告書、株主総会招集通知の3決算開示文書を作成する
場合にも使用される企業の会計報告書である。会計原則
上では、財務諸表(FS)は、損益計算書,貸借対照表
(バランスシート),財務諸表附属明細書,利益処分計
算書からなる。
た会計文書であり、特に貸借対照表では借方と貸方とを
区分して記載される。具体的には、貸借対照表では、借
方側には資産が記載されて、貸方側には負債と資本とが
記載される。
の財務諸表等規則の様式に従って作成される。しかし、
細部の様式については、作成する各企業側の任意であ
り、必ずしも同じではない。具体的には、例えば損益計
算書の売上高の表示において、図10(A)に示すよう
な売上高の明細を開示する様式がある。一方、同じ内容
を、同図(B)に示すような様式で開示することも可能
である。なお、損益計算書は、1会計期間に属する実現
収益とこれに対応する費用とを源泉別に表示し、両者の
差額として当期純損益を記載した財務諸表の計算書類で
ある。
えば貸借対照表の作成では、各勘定項目について借方と
貸方との区分(貸借属性)を判断できる会計関係の知識
が要求される。また、例えば損益計算書において税引後
利益のような会計上複雑な勘定項目を作成する場合に
は、貸借属性の判断が必要不可欠となる。さらに、財務
諸表で新規の勘定項目が発生した場合に、貸借属性の判
断は困難である。
り、財務諸表の様式を変更して作成することは、各企業
側で独自の仕様で設計した作成用ソフトウェアを実行す
るコンピュータシステム(ワードプロセッサなども含
む)ではできない。
る場合に,各勘定項目毎の貸借属性の判断を要すること
なく、かつ指定の様式での作成または様式の変更を簡単
に実現できる財務諸表の作成システムを提供する。
1、図12及び図13を参照して、本システムでの財務
諸表の作成手順を説明する。
データ入力用テーブル情報を予め記憶装置4に蓄積・保
存している。即ち、記憶装置4には、所定の勘定科目グ
ループ(集合体)を定義しているデータ入力ボックスの
データベースが構築されている。各データ入力ボックス
は、勘定科目グループ毎の貸借属性を判断するために必
要な貸借属性情報を有し、複式簿記での貸借属性の異な
る勘定科目は含まれない。
に示すように、例えば貸借対照表に含まれる流動資産の
勘定科目グループの内容(現金及び預金や有価証券など
の各勘定項目)を表示するテーブル情報である。このデ
ータ入力ボックスをディスプレイの画面上に表示出力す
ることにより、ユーザは、入力すべき勘定項目が属する
勘定科目グループを容易に確認できる。また、データ入
力ボックスは予め貸借属性情報を有するため、ユーザが
判断することなく、自動的に入力すべき勘定項目の貸借
属性を設定できる。
目グループ名の入力に応じて、記憶装置4から該当する
データ入力ボックスを検索し、出力部3のディスプレイ
画面上に表示する(ステップS10)。CPU1は、検
索したデータ入力ボックスに付加されている貸借属性情
報により、当該勘定科目グループの借方/貸方の属性を
判定する(ステップS11)。
した本システムの入力インターフェース(GUI)によ
り、ディスプレイ画面上に表示されたデータ入力ボック
スを使用して、各勘定項目に対するデータ入力を実行す
る。CPU1は、判定した借方/貸方の属性に基づい
て、データ入力ボックスへの入力データを処理し、財務
諸表情報を作成する(ステップS12)。
動資産の勘定科目グループに対応するデータ入力ボック
ス(ここでは借方属性)を使用して、ユーザは、データ
入力部2から各勘定項目毎に残高試算表の数値データを
入力する。即ち、「現金・預金」の勘定項目から順番
に、入力ボックスの前期(前決算期)及び当期(当決算
期)に対応する数値データを入力する。ここで、先頭行
は、タイトル行(ここでは流動資産というタイトル)で
あり、後述する様式スタイル情報の入力ボックス「字
下」に記入された「T」により指定される。また、今回
の財務諸表(貸借対照表)の作成では、使用しない勘定
項目については、ユーザは削除してもよいし、また数値
データを入力しない状態を維持すればよい。CPU1
は、いずれの場合でも当該勘定項目については出力しな
い。また、入力ボックス「注」には、参照される注記番
号の入力が可能である。
入力ボックスを使用し、入力インターフェースを介し
て、該当勘定項目グループに属する各勘定項目に対して
数値データを入力する。これにより、本システムは、自
動的に貸借属性を判定し、当該貸借属性に基づいて入力
データを処理して、所定の勘定項目グループの財務諸表
情報(例えば貸借対照表の一部)を作成・出力すること
ができる。要するに、各勘定項目について借方と貸方と
の区分(貸借属性)を判断できる会計関係の知識を要す
ることなく、各勘定項目に対応する数値データを入力す
るだけで、所定の勘定項目グループ毎の財務諸表情報を
作成できる。
ックスに設けられた様式スタイル情報の入力ボックスを
使用して、勘定項目グループ毎の財務諸表情報を作成す
る場合の様式(出力形式)を決定する手順を説明する。
に、「表示」、「罫線」、「字下」と表記した様式スタ
イル情報の入力ボックスが設けられている。当該各入力
ボックスに対する入力により、各勘定項目毎に、表示位
置、罫線の有無、字下に関する様式スタイルの属性情報
を設定する(ステップS13)。
は、「左,右,右上,なし」の入力を選択することがで
きる。この「表示」の様式スタイル情報により、当該勘
定項目の行に入力されたデータ(項目名と数値)を、財
務諸表(貸借対照表)の左右の列のいずれかに表示した
り、また1行上の右(合計などの項目の場合)に表示し
たり、あるいは表示しない状態にする(例えば図13を
参照)。また、「罫線」の入力ボックスでは、「あり,
ブランク」の入力を選択することができる。即ち、「あ
り」の場合には、当該勘定項目の行に入力されたデータ
の下に罫線(アンダーラインに相当)を引く表示を行な
う。また,「ブランク」の場合には、罫線を表示しな
い。さらに、「字下」の入力ボックスでは、「T,0,
1,2,3」の入力を選択することができる。「T」は
前述したように、該当行に勘定科目のタイトル(例えば
流動資産)の属性を指定することができる。また、数値
「0,1,2,3」はインデント量(字下の割合)の指
定を意味する。さらに、入力ボックス「%」に記号
「%」が入力されると、当該位置に構成比などを表示す
るための属性が設定される(ステップS14)。
ープ(流動資産、固定資産、有形固定資産、無形固定資
産、投資その他の資産など)毎のデータ入力ボックスに
対して様式スタイル情報が入力されると、CPU1は当
該様式スタイル属性を設定した財務諸表の出力形式を決
定する(ステップS15)。そして、CPU1は、勘定
科目グループ毎に決定した出力形式に従って、例えば貸
借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成し、出力部
3から出力することができる(ステップS16)。
スタイル属性(表示位置、罫線の有無、字下など)を設
定するための様式スタイル情報の入力ボックスを有する
データ入力ボックスを使用することにより、ユーザが要
望する様式での財務諸表を作成することができる。換言
すれば、本システムは、様式と切り離して財務諸表を一
元的に定義することが可能となるため、様式スタイル属
性を設定することにより、各種の様式に即した財務諸表
を作成することが可能となる。従って、基本的な様式に
ついては証券取引法の財務諸表等規則に従って作成し、
細部の様式については、ユーザ側(企業側)の任意で容
易に設定又は変更することが可能となる。例えば図12
に示すような税効果に関する明細表を作成するような場
合に、例えば「前期」を「前会計年度」のような表記に
設定するようなことを簡単に可能となる。また、各内訳
項目毎に、表示位置の変更、罫線の有無、字下のような
様式スタイル属性の設定が容易である。
ンピュータシステムを利用した企業財務関係書類の作成
システムにおいて、第1に決算短信、有価証券報告書、
及び株主総会招集通知などの企業財務関係の複数種の開
示書類を作成するためのデータの入力及整合性のチェッ
ク処理の効率化を図り、結果として複数種の開示書類の
作成効率を向上させることができる。具体的には、各企
業では各決算開示文書を作成するために必要なデータ群
を、各決算開示文書別に意識しないで入力するだけで、
各決算開示文書別に分類して利用可能にすることができ
る。従って、特に各決算開示文書に共通して使用可能な
共通データの重複入力を回避し、各決算開示文書に使用
するデータ群の整合性をチェックする処理の効率化を図
ることができる。これにより、必要最小限の操作作業
で、各決算開示文書を効率的に作成することが可能とな
る。
毎に貸方及び借方の貸借属性を判断することなく、当該
各勘定科目に対応するデータを入力するだけで貸借属性
に適合した財務諸表を作成することが可能となる。さら
に、勘定項目毎に様式スタイルを設定できるため、要求
される細部の様式まで含めた所定の様式の財務諸表を簡
単な操作で効率的に作成することができる。
ムの要部を示すブロック図。
されるデータ群の分類内容を説明するための図。
明するための図。
概略を説明するための図。
関係する処理手順を説明するためのフローチャート。
するための図。
して数値データの展開方法を説明するための図。
作成手順を説明するためのフローチャート。
明するための図。
するための図。
説明するための図。
するための図。
Claims (12)
- 【請求項1】 複数種の企業財務関係書類の作成に必要
な財務関係データを蓄積・保存するための記憶手段と、 前記財務関係データを前記企業財務関係書類の種類毎に
設定される作成事項に従った文章データと数値データと
に分類し、かつ当該数値データを前記種類間で共通に使
用可能な共通データと前記種類別の固有データとに分類
する手段と、 作成対象として指定された企業財務関係書類の作成事項
に基づいて当該書類を作成するための出力形式を決定す
る手段と、 前記出力形式に従って前記数値データから該当する共通
データと固有データとを展開し、かつ該当する文章デー
タを特定して前記指定された企業財務関係書類の情報を
出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする企業
財務関係書類の作成システム。 - 【請求項2】 複数種の企業財務関係書類の作成に必要
な財務関係データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記財務関係データを蓄
積・保存するための記憶手段と、 前記財務関係データを前記企業財務関係書類の種類毎に
設定される作成事項に従った文章データと数値データと
に分類し、かつ当該数値データを前記種類間で共通に使
用可能な共通データと前記種類別の固有データとに分類
する手段と、 前記企業財務関係書類の種類毎に、前記共通データ及び
前記固有データとして設定された項目群及び当該各項目
の出力形式から構成されるテーブル情報を取得する取得
手段と、 前記テーブル情報を参照して、作成対象として指定され
た企業財務関係書類の種類に該当する各項目に該当する
共通データまたは固有データである数値データを前記出
力形式で展開する手段と、 前記展開された数値データと前記企業財務関係書類の種
類に対応する文章データとを統合して、作成対象として
指定された企業財務関係書類の情報を出力する出力手段
と、を具備したことを特徴とする企業財務関係書類の作
成システム。 - 【請求項3】 前記企業財務関係書類は、証券取引所規
則による決算短信、証券取引法による有価証券報告書、
及び商法による株主総会召集通知に含まれる決算開示文
書であり、 前記出力手段は、当該決算開示文書を表示出力、印刷出
力または外部にデータ形式で出力する機能を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の企業財務関係
書類の作成システム。 - 【請求項4】 前記企業財務関係書類は、証券取引所規
則による決算短信、証券取引法による有価証券報告書、
及び商法による株主総会召集通知に含まれる各決算開示
文書であり、 前記分類手段は、前記数値データを前記3文書に共通な
共通データ、前記3文書の中で所定の2文書間で共通な
共通データ、及び前記3文書のそれぞれに個別データと
して必要な固有データに分類するように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の企業財務
関係書類の作成システム。 - 【請求項5】 企業財務関係書類の作成システムに適用
する作成方法であって、 複数種の企業財務関係書類の作成に必要な財務関係デー
タを入力するステップと、 前記入力ステップにより入力された前記財務関係データ
を記憶手段に蓄積・保存するステップと、 前記財務関係データを前記企業財務関係書類の種類毎に
設定される作成事項に従った文章データと数値データと
に分類し、かつ当該数値データを前記種類間で共通に使
用可能な共通データと前記種類別の固有データとに分類
するステップと、 前記企業財務関係書類の種類毎に、前記共通データ及び
前記固有データとして設定された項目群及び当該各項目
の出力形式から構成されるテーブル情報を取得するステ
ップと、 前記テーブル情報を参照して、作成対象として指定され
た企業財務関係書類の種類に該当する各項目に該当する
共通データまたは固有データである数値データを前記出
力形式で展開するステップと、 前記展開された数値データと前記企業財務関係書類の種
類に対応する文章データとを統合して、作成対象として
指定された企業財務関係書類の情報を出力するステップ
と、からなることを特徴とする企業財務関係書類の作成
方法。 - 【請求項6】 コンピュータシステムにより構成された
企業財務関係書類の作成システムにおいて、 複数種の企業財務関係書類の作成に必要な財務関係デー
タを入力する機能と、 前記入力機能により入力された前記財務関係データを記
憶手段に蓄積・保存する機能と、 前記財務関係データを前記企業財務関係書類の種類毎に
設定される作成事項に従った文章データと数値データと
に分類し、かつ当該数値データを前記種類間で共通に使
用可能な共通データと前記種類別の固有データとに分類
する機能と、 前記企業財務関係書類の種類毎に、前記共通データ及び
前記固有データとして設定された項目群及び当該各項目
の出力形式から構成されるテーブル情報を取得する機能
と、 前記テーブル情報を参照して、作成対象として指定され
た企業財務関係書類の種類に該当する各項目に該当する
共通データまたは固有データである数値データを前記出
力形式で展開する機能と、 前記展開された数値データと前記企業財務関係書類の種
類に対応する文章データとを統合して、作成対象として
指定された企業財務関係書類の情報を出力する機能と
を、 前記コンピュータシステムに実現させるためのプログラ
ム。 - 【請求項7】 コンピュータシステムを使用して財務諸
表を作成するための財務諸表作成システムであって、 財務諸表を構成する所定の勘定科目グループ毎に付加さ
れた貸借属性情報を有し、当該勘定科目グループ単位で
データを入力するためのデータ入力用テーブル情報を保
存する記憶手段と、 データ入力対象の勘定科目グループの指定に応じて、前
記記憶手段から該当するデータ入力用テーブル情報を検
索する検索手段と、 前記データ入力用テーブル情報により定義された勘定項
目毎に入力された数値データ及び前記貸借属性情報に従
って、前記勘定科目グループ単位での財務諸表情報を作
成する作成手段と、を具備したことを特徴とする財務諸
表作成システム。 - 【請求項8】 コンピュータシステムを使用して財務諸
表を作成するための財務諸表作成システムであって、 財務諸表を構成する所定の勘定科目グループ単位での財
務データ、及び当該勘定科目グループに含まれる所定の
勘定科目毎に様式スタイルを設定するための様式スタイ
ル情報を入力するためのデータ入力用テーブル情報を保
存する記憶手段と、 データ入力対象の勘定科目グループの指定に応じて、前
記記憶手段から該当するデータ入力用テーブル情報を検
索する検索手段と、 前記データ入力用テーブル情報により定義された勘定項
目毎に入力された数値データ及び前記様式スタイル情報
に従って、前記勘定科目グループ単位でかつ指定の様式
スタイルでの財務諸表情報を作成する作成手段と、を具
備したことを特徴とする財務諸表作成システム。 - 【請求項9】 前記検索手段により検索されたデータ入
力用テーブル情報の画面を表示出力し、当該表示画面を
介して勘定項目毎のデータ入力を実現する入力インター
フェース手段を有することを特徴とする請求項7又は請
求項8記載の財務諸表作成システム。 - 【請求項10】 前記様式スタイル情報は、表示位置、
罫線の有無、及び字下げに関する表示スタイルを設定す
るための属性情報であることを特徴とする請求項8記載
の財務諸表作成システム。 - 【請求項11】 コンピュータシステムを使用して財務
諸表を作成するための財務諸表作成システムに適用する
作成方法であって、 財務諸表を構成する所定の勘定科目グループ毎に付加さ
れた貸借属性情報を有し、当該勘定科目グループ単位で
データを入力するためのデータ入力用テーブル情報を記
憶手段に保存するステップと、 データ入力対象の勘定科目グループの指定に応じて、前
記記憶手段から該当するデータ入力用テーブル情報を検
索するステップと、 前記データ入力用テーブル情報により定義された勘定項
目毎に入力された数値データ及び前記貸借属性情報に従
って、前記勘定科目グループ単位での財務諸表情報を作
成するステップと、からなることを特徴とする財務諸表
の作成方法。 - 【請求項12】 コンピュータシステムを使用して財務
諸表を作成するための財務諸表作成システムに適用する
作成方法であって、 財務諸表を構成する所定の勘定科目グループ単位での財
務データ、及び当該勘定科目グループに含まれる所定の
勘定科目毎に様式スタイルを設定するための様式スタイ
ル情報を入力するためのデータ入力用テーブル情報を記
憶手段に保存するステップと、 データ入力対象の勘定科目グループの指定に応じて、前
記記憶手段から該当するデータ入力用テーブル情報を検
索するステップと、 前記データ入力用テーブル情報により定義された勘定項
目毎に入力された数値データ及び前記様式スタイル情報
に従って、前記勘定科目グループ単位でかつ指定の様式
スタイルでの財務諸表情報を作成するステップと、から
なることを特徴とする財務諸表の作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001017227A JP4162862B2 (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 企業財務関係書類の作成システム及びその作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002222385A true JP2002222385A (ja) | 2002-08-09 |
JP4162862B2 JP4162862B2 (ja) | 2008-10-08 |
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ID=18883463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001017227A Expired - Lifetime JP4162862B2 (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 企業財務関係書類の作成システム及びその作成方法 |
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JP (1) | JP4162862B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005059792A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-06-30 | Three C Consulting Co., Ltd. | 書類作成システム及び書類作成プログラム |
KR100699151B1 (ko) | 2005-02-28 | 2007-03-21 | 에스케이 텔레콤주식회사 | 문서작성을 통한 업무 진행 상태 관리 방법 |
-
2001
- 2001-01-25 JP JP2001017227A patent/JP4162862B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005059792A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-06-30 | Three C Consulting Co., Ltd. | 書類作成システム及び書類作成プログラム |
KR100699151B1 (ko) | 2005-02-28 | 2007-03-21 | 에스케이 텔레콤주식회사 | 문서작성을 통한 업무 진행 상태 관리 방법 |
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JP4162862B2 (ja) | 2008-10-08 |
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