JP2002221352A - 空調用ダクトおよびその使用方法 - Google Patents

空調用ダクトおよびその使用方法

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JP2002221352A
JP2002221352A JP2001014807A JP2001014807A JP2002221352A JP 2002221352 A JP2002221352 A JP 2002221352A JP 2001014807 A JP2001014807 A JP 2001014807A JP 2001014807 A JP2001014807 A JP 2001014807A JP 2002221352 A JP2002221352 A JP 2002221352A
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JP
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air
duct
nonwoven fabric
conditioning duct
conditioning
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Shigeki Tanaka
茂樹 田中
Tomomasa Yamada
知正 山田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で敷設が容易であって、さらに騒音の伝播
が少なく、かつ使い捨て可能な空調用ダクトを提供す
る。 【解決手段】ろ過機能を有する不織布を筒状に加工した
ことを特徴とする空調用ダクト及び空調用ダクトを不織
布の通気度が一定の値以下になった時点で交換すること
を特徴とする空調ダクトの使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柔軟性、通気性を有
する不織布を袋状に加工したフィルター機能を有する空
調用ダクトおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調用のダクトはブリキなどの金
属でできており、配管を行うのに多大な労力を有する、
重量が重く敷設が大変である、騒音を伝えやすい等の問
題があった。また、内壁面にダストが付着してカビなど
が発生して衛生上好ましくない場合があり、場合により
定期的に清掃を行う必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点がなく、軽量で敷設が容易であって、さらに騒音の伝
播が少なく、かつ使い捨て可能な空調用ダクトを提供す
ることにある。さらに詳しくは、フィルター機能を有し
て環境の浄化・快適化を行うことが可能であり、吸気、
排気口の設置が必ずしも必要でない優れた空調用ダクト
およびその使用法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ために本発明は以下の手段をとる。まず、第1の発明は
ろ過機能を有する不織布を筒状に加工したことを特徴と
する空調用ダクトである。
【0005】第2の発明は、前記の不織布の繊維径が1
〜35ミクロンの間にあり、通気度が0.5〜50cc
/cm2秒であることを特徴とする第1の発明に記載の
空調用ダクトである。
【0006】また、第3の発明は、前記の不織布の引っ
張り強さが50N/5cm以上であることを特徴とする
第1あるいは2発明に記載の空調用ダクトである。
【0007】さらに第4の発明は、前記の不織布に熱接
着性パウダーが10から200g/m 2付与されて接着
されていることを特徴とする第1〜3発明のいずれかに
記載の空調用ダクトである。
【0008】第1〜4発明のいずれかに記載の空調用ダ
クトを、不織布の通気度が一定の値以下になった時点で
交換することを特徴とする空調ダクトの使用方法であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明の空調用ダクトはフ
ィルター機能を有する不織布を用いていることが必要で
ある。本発明における不織布は、繊維の配列がランダム
であり適当な目付のものであれば繊維の種類などは必ず
しも限定されない。素材も特に限定される物ではない
が、筒状に加工する際に熱接着可能な熱可塑性樹脂が好
ましく、それ以外の繊維では縫製により筒状に加工する
ことが可能なものが好ましい。縫製による加工を行うと
きは、オーバーラップ部を折り曲げてステッチするシェ
ルステッチなどを利用することが、縫製部からのエアー
の吹き漏れを防止する観点から好ましい。
【0010】本発明における不織布を構成する繊維は、
好ましくは繊維径が1〜35ミクロンであると、ろ過機
能を高くすることが可能である。特に好ましくは繊維径
が1〜6ミクロンの繊維を含んでいると、ろ過機能が高
く好ましい。繊維径が1ミクロンより小さいと圧力損失
が高くなりすぎてフィルター機能を得ることが難しくな
りあまり好ましくない。繊維径が35ミクロンを越える
とかなり大きな粒子でも通過してしまい好ましくない。
スパンボンド不織布やメルトブローン不織布を用いるこ
とが、フィルター性能や不織布強度の観点から好まし
い。
【0011】不織布は1層でなくても、必要により2層
以上の積層品で機能分担させることも好ましい。また、
織布や多孔フィルムなどと積層する事も好ましい。ま
た、火災などの危険性を回避するために難燃加工してあ
ることも好ましい形態の一つである。
【0012】ポリエチレンやエチレンビニルアルコール
(EVA)、エチレンメチルアクリレート(EMA)な
どの熱接着性パウダーを不織布上に散布して接着するこ
とも好ましい態様のひとつである。粒度が20〜80メ
ッシュのパウダー粒子を、好ましくは10〜200g/
2、特に好ましくは20〜150g/m2散布した上
で、熱カレンダーなど加熱接着処理することにより、空
調ダクトの通気度の正確なコントロールが容易となる。
また、不織布の毛羽立ち防止や強度アップも期待でき
る。さらに、パウダー塗布面がダクト表面になるように
筒状に加工された場合には、ほこりなどで汚れた際にふ
き取り除去が可能となる。逆に、内部がパウダー塗布面
となる場合は、プレーンのカレンダーで表面を平滑化処
理しておくとソイルリリース性がよくなり、目詰まりを
起こしにくくなるという利点もでてくる。
【0013】ろ過機能を有する不織布層の少なくとも一
部がエレクトレット処理されていて、静電気力でろ過で
きることも低い圧力損失で高いろ過精度が得られること
から特に好ましい形態のひとつである。
【0014】本発明の空調ダクトの吹き出しガスに対す
るろ過精度は1〜2ミクロン程度の粒子を60〜100
%程度ろ過できることが本発明の目的を達成するうえで
好ましい。特に、エレクトレット化処理された適切な不
織布を用いた場合は0.3ミクロン以上の粒子を90%
以上の高いろ過精度で除去することも可能である。
【0015】本発明の空調ダクトの単位面積当たりの重
さ(目付)は、50g/m2以上300g/m2以下であ
ることが好ましい。目付が50g/m2未満では、引っ
張り強度が弱かったり、通気度が大きすぎる場合が多
く、あまり好ましくない。300g/m2より目付が大
きくなると、本発明の特徴である軽量性が失われるため
あまり好ましくない。
【0016】本発明の筒状ダクトの面に対する法線方向
の通気度は0.5〜50cc/cm2秒であることが好
ましい。通気度が50cc/cm2秒より高いと、空気
が抜けすぎて遠方に空気を供給するのが難しくなりあま
り好ましくない。通気度が0.5cc/cm2秒より小
さいと空気の通過時の圧力損失が大きすぎるため、十分
な空調機能を得ることが難しくなり、また、空気を送る
ために大型のコンプレッサーが必要になったり、電力費
がかさむなどの問題があり好ましくない。より好ましく
は1〜10cc/cm2秒、特に好ましくは3〜8cc
/cm2秒である。通気度をうまく設定すると、空調エ
アーを部屋全体に行き渡らせることが可能であり、かつ
電気代が安く適度なろ過性能を得ることが可能となる。
【0017】本発明の不織布層を有する空調ダクトの引
っ張り強さは50N/5cm以上であることが好まし
い。これより強度が低いとエアーによるダクト内圧で破
れを生じる可能性がありあまり好ましくない。また、敷
設時に力がかかり破れる可能性もあり好ましくない。
【0018】本発明の空調ダクトは、軽量で容易に交換
可能であり、必要に応じて交換して利用することが好ま
しい。例えば通過する空気の線速度1〜10cm/秒程
度での圧力損失が100mmAq以上になると交換して
用いることが、コンプレッサー電力消費とろ過性能のバ
ランスから好ましい。本発明の空調ダクトは、必要に応
じて意匠性を有する印刷を表面に施したり、エアーをよ
り均一に行き渡らせるために、内装にもう一つの筒状の
多孔体を設置して2重構造にしてもよい。また、形態保
持性を良くするためリテナーなどの枠となるものを内部
に挿入してもよい。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明するが、
本発明は何らこれらに限定されるものではない。なお、
本発明における測定方法は以下のとおりである。 (繊維径):光学顕微鏡あるいは、走査型電子顕微鏡に
て、繊維の側面の写真をとりノギスにて繊維径を測定し
た。メルトブローン不織布は繊維径のバラツキが大きい
ので100本の平均値を、その他の不織布は20本の平
均値を代表値とした。
【0020】(目付):20cm角の矩形のサンプルの
重量を測定し、1m2あたりの重量に換算して目付とし
た。 (フラジール通気度):市販のフラジール通気度試験機
により通気度を測定した。
【0021】(空気ろ過効率):線速度が5cm/cm
の大気塵を含む空気を、有効面積50cm2の円形の試
料に垂直に通過させ、その時の直径2ミクロン以上の大
気塵の入口個数濃度と出口個数濃度をパーティクルカウ
ンターにて測定し、以下の式にてろ過効率を求めた。 ろ過効率(%)=[1−(出口濃度/入口濃度)]x1
00
【0022】(引っ張り強さ):20cmx5cmの矩
形サンプルを切り出し、試長10cm、クロスヘッド速
度20cm/分で低速引っ張り試験を行い破断強度を測
定した。
【0023】実施例1 平均繊維径が3ミクロン、目付30g/m2、フラジー
ル通気度30cc/cm2秒のメルトブローン不織布と
繊維径が14ミクロン、目付70g/m2、フラジール
通気度210cc/cm2秒のスパンボンド不織布をエ
ンボス加工で積層したうえで(積層品のフラジール通気
度は、8cc/cm2秒で、引っ張り強度は190N/
5cmであった)、超音波ウェルダーにて直径300m
m、長さ10mの筒状に加工し、空調エアー空気の供給
口の反対側をシール封鎖した。円形のダクト保持金具で
固定して敷設して、コンプレッサーでエアーを供給し
た。ダクト表面よりの透過ガスは1ミクロン粒子が84
%以上ろ過された空気をダクト全長にわたって吹き出し
ていることが確認でき、部屋の温度も適切にコントロー
ルできることが分かった。
【0024】実施例2 厚み30ミクロン、フラジール通気度10cc/cm2
秒の孔径0.5mm、4.5cmピッチ千鳥配列多孔フ
ィルムと繊維径が14ミクロン、目付70g/m2、フ
ラジール通気度210cc/cm2秒のスパンボンド不
織布をエンボス加工で積層して(積層品のフラジール通
気度は10cc/cm2秒、引っ張り強度は210N/
5cmであった)、超音波ウェルダーにて直径300m
m、長さ10mの筒状に加工し、空調エアー空気の供給
口の反対側をシール封鎖した。円形のダクト保持金具で
固定して敷設して、コンプレッサーでエアーを供給し
た。ダクト表面よりの透過ガスは2ミクロン粒子が60
%以上ろ過された空気をダクト全長にわたって吹き出し
ていることが確認でき、部屋の温度も適切にコントロー
ルできることが分かった。
【0025】実施例3 繊維径が14ミクロン、目付70g/m2、フラジール
通気度210cc/cm2秒のスパンボンド不織布の上
に50メッシュのEVAパウダーを120g/m2均一
に散布した上で、熱カレンダーにより熱接着処理をし
た。複合品のフラジール通気度は10cc/cm2秒、
引っ張り強度は240N/5cmであった。パウダー散
布面を外側にして超音波ウェルダーにて直径300m
m、長さ10mの筒状に加工し、空調エアー空気の供給
口の反対側をシール封鎖した。円形のダクト保持金具で
固定して敷設して、コンプレッサーでエアーを供給し
た。ダクト表面よりの透過ガスは2ミクロン粒子が70
〜75%以上にろ過された空気をダクト全長にわたって
吹き出していることが確認でき、部屋の温度も適切にコ
ントロールできることが分かった。
【0026】
【発明の効果】本発明の空調ダクトは、軽量であるため
敷設が容易であって、さらに騒音の伝播が少なく、かつ
使い捨て可能な空調用ダクトを提供することが可能とな
る。同時に、本発明のダクトはフィルター機能を有する
ために環境の快適化を行うことが可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ろ過機能を有する不織布を筒状に加工した
    ことを特徴とする空調用ダクト。
  2. 【請求項2】前記の不織布の繊維径が1〜35ミクロン
    であり、通気度が0.5〜50cc/cm2秒であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空調用ダクト。
  3. 【請求項3】前記の不織布の引っ張り強さが50N/5
    cm以上であることを特徴とする請求項1あるいは2に
    記載の空調用ダクト。
  4. 【請求項4】前記の不織布に熱接着性パウダーが10〜
    200g/m2付与されて接着されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の空調用ダクト。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の空調用ダ
    クトを不織布の通気度が一定の値以下になった時点で交
    換することを特徴とする空調ダクトの使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008430A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Inoac Corp ダクト部材およびこれからなるダクト
JP2011099367A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Tigers Polymer Corp 通気ダクト及びその構成部材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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