JP2002221175A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JP2002221175A
JP2002221175A JP2001021065A JP2001021065A JP2002221175A JP 2002221175 A JP2002221175 A JP 2002221175A JP 2001021065 A JP2001021065 A JP 2001021065A JP 2001021065 A JP2001021065 A JP 2001021065A JP 2002221175 A JP2002221175 A JP 2002221175A
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Yasuhide Kumakura
泰秀 熊倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮容量の異なる複数種のベーンロータリ型
気体圧縮機に共通のベーンを使用できるようにする。 【解決手段】 複数種のベーンロータリ型気体圧縮機の
圧縮容量差に対応する幅Wの部分ベーン5を並べてロー
タ幅WRに合わせて、1〜複数の部分ベーン5でひとつ
のベーン形状にすることにより、1種類の部分ベーン5
を用意するだけで、小圧縮容量から大圧縮容量までの種
々の圧縮機のベーンとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベーンロータリ
型気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】ベーンロータリ型気体圧縮機は、図1お
よび図2に示すように、シリンダ室1と、このシリンダ
室1内で回転自在のロータ2と、このロータ2にほぼ放
射状に刻設されたベーン溝3と、このベーン溝3に摺動
・出没自在に挿入され、先端4aが上記シリンダ室1の
内壁面1bに摺接する1枚物のベーン4と、このベーン
4により上記シリンダ室1が仕切られて形成される圧縮
室6、6、‥‥と、上記シリンダ室1内に開口してシリ
ンダ室1と吸入室14とを連通させる吸入穴7、7と、
上記シリンダ室1内に開口してシリンダ室1と吐出室1
0とを連通させる吐出穴8、8とを具備し、ロータ2の
回転により上記圧縮室6を膨張収縮させながら吸入室1
4から吸入穴7を経由して気体を圧縮室6に吸入し、圧
縮室6で圧縮した気体を吐出穴8を経由して吐出室10
へ吐出するようになっている。
【0003】ロータ2の両端面2a、2aおよびベーン
4の両端面4b、4bは、シリンダ室1の外周のシリン
ダブロック9を両側から気密に挟んだフロントサイドブ
ロック21の端面21a、リアサイドブロック22の端
面22aと摺接し、これらの摺接面とシリンダ室内壁面
1bとベーン先端4aとの摺接面は、気密が保たれ、シ
リンダ室1内の圧縮室6と隣の圧縮室6との圧力差に耐
えて圧縮室6をシールしている。
【0004】また、上記ロータ2は、これと一体的に構
成されたロータ軸13が上記フロントサイドブロック2
1およびリアサイドブロック22に形成された軸受1
2、12により回転自在に保持され、外部から電磁クラ
ッチ25を介して回転駆動される。
【0005】そして、ロータ軸13とその軸受12、1
2との摺動面、ベーン4とシリンダ室内壁面1bとの摺
動面等には、潤滑と気密性維持のために潤滑油が供給さ
れるようになっている。
【0006】また、ベーン4をシリンダ室内壁面1b側
に付勢する背圧を発生させるために、ベーン溝3内には
加圧された潤滑油が導入される。なお、この潤滑油はベ
ーン4とベーン溝3の摺接面あるいはロータ2と両サイ
ドブロック21、22との摺接面に少しずつ滲み出して
潤滑する。
【0007】この潤滑油は、吐出室10の下方の油溜り
11から各摺動面、ベーン溝3に供給され、圧縮室6で
圧縮された気体に混入して吐出室10に戻ってきて油分
離器により分離され、油溜り11に貯留される。
【0008】ところで、気体圧縮機の(ロータ1回転当
たりの)圧縮容量は、空調システムの大きさや用途によ
り大小種々のものが要求される。気体圧縮機の圧縮容量
を選定するには、(1)シリンダ室1の断面を変えて、
それに合わせてベーン4の長さを変えるか、または、
(2)シリンダ室1の断面は変えずに、ロータ2の軸方
向の長さを変え、それに合わせてベーン4の幅を変える
かすればよいことになるが、前者では、両サイドブロッ
ク21、22等も、設定圧縮容量毎に別寸法のものを用
意しなければならず、部品種類が増えてコストアップに
なる。後者では、両サイドブロック21、22等の部品
は、圧縮容量の異なる複数種の気体圧縮機に共通に使用
することができ、また、シリンダ室1の断面形状寸法が
共通となるから、加工設備も共有化できて、経済的であ
る。
【0009】しかし、後者では、ロータ2、シリンダブ
ロック9、ベーン4のロータ軸方向の寸法は、圧縮容量
毎に異なるという欠点はある。特に、ベーンは、そのロ
ータ軸方向の寸法が大きいと、その表面に施されている
メッキ面の面積が大きくなり、以下に説明するように、
平面度が悪くなる。
【0010】ベーン4は、ベーン溝3、シリンダ室内壁
面1b、両サイドブロック21、22と、気体圧縮機運
転中、常時摺動する。摺動性をよくするために、ベーン
4は精密に加工され、摺動面には潤滑油が供給される。
しかし、潤滑油面が介在しても、なお、過酷な摺動によ
り磨耗を生じやすいので、従来から、耐磨耗性を向上す
るために、摺動する相手の面と異なる材料、例えば、ア
ルミニウム合金を用いた場合でも、相手側のアルミニウ
ム合金とは異なるアルミニウム合金を使用し、その表面
に電解メッキによりメッキ層を形成している。
【0011】このメッキ層は、ベーンの面積が大きい
と、メッキ時の電流ムラが元で、角の部分よりも面の中
央部のメッキ層が薄くなり、メッキ厚のムラが大きくな
る。メッキ厚のムラが大きくなるとベーン摺動面の平面
度が悪くなり、摺動性劣化につながるので、このような
場合は、メッキ後に研削加工を加える必要が生じ、コス
トアップとなる。
【0012】更に、また、面積の大きいベーンをアルミ
ニウム合金等の素材から精密な寸法、平面度、平行度に
削り出すには、削り出し中の素材温度の変化がないよう
に素材温度をコントロールする必要があり、その加工コ
ストも高いものになる。
【0013】更に、また、気体圧縮機の運転中、圧縮に
よる力によって、1枚物の面積の大きいベーン4が曲が
り、この変形によるベーン4とベーン溝3とに加わるむ
りな応力で、ロータ2のベーン溝3周辺に異常摩耗や亀
裂を生じたり、ベーン4が永久変形したり異常摩耗、損
傷したりするという欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の問
題点を解決し、種々の圧縮容量のベーンロータリ型気体
圧縮機のベーンの製造コストを引き下げるとともに、そ
の品質を向上し、信頼性の高い気体圧縮機を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明の気体圧縮機においては、シリンダ室
と、このシリンダ室内で回転自在のロータと、このロー
タにほぼ放射状に刻設されたベーン溝と、このベーン溝
に摺動・出没自在に挿入され、先端が上記シリンダ室の
内壁面に摺接するベーンと、このベーンにより上記シリ
ンダ室が仕切られて形成される圧縮室と、上記シリンダ
室内に開口してシリンダ室と吸入室とを連通させる吸入
穴と、上記シリンダ室内に開口してシリンダ室と吐出室
とを連通させる吐出穴とを具備し、ロータの回転により
上記圧縮室を膨張収縮させながら吸入室から吸入穴を経
由して気体を圧縮室に吸入し、圧縮室で圧縮した気体を
吐出穴を経由して吐出室へ吐出する気体圧縮機におい
て、ひとつのベーン溝に挿入されたベーンが、ベーンの
摺動方向に沿って分割された複数枚の部分ベーンからな
るようにする。
【0016】このように構成すると、部分ベーンの大き
さが比較的小さくなり、製造が容易で、ローコストにな
る。また、気体圧縮機の運転中にシリンダ室内で部分ベ
ーンに加わる力が分散されて大きな曲げ力などを受けな
くなる。
【0017】また、この気体圧縮機において、ベーン溝
に挿入される複数枚の部分ベーンの幅を等しくすると、
同一サイズの部分ベーンを用いて圧縮容量の異なる気体
圧縮機のシリーズ化が容易になる。
【0018】ひとつのベーン溝に挿入された部分ベーン
と隣り合う部分ベーンとが密に接し、あるいは、部分ベ
ーンの根元側で結合して、先端側で互いにフリーになっ
ているようにすると、シリンダ室内で受ける力に対して
それぞれの部分ベーンが独立に変形しやすくなる。
【0019】ひとつのベーン溝に挿入された部分ベーン
と隣り合う部分ベーンとを結合して一体化すると気密性
が増し、部分ベーン間の気体のリークがなくなる。
【0020】また、ひとつのベーン溝に挿入された部分
ベーンと隣り合う部分ベーンとを弾性的にシールする
と、それぞれの部分ベーンが独立に変形しやすくて、部
分ベーン間の気体のリークがなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下、
図1〜図4を参照して説明する。
【0022】図1および図2は、この発明になる気体圧
縮機の実施の形態を示し、図1は縦断面図、図2は図1
のII−II線断面図である。図1および図2について
は、既に従来の技術の項で説明したので、以下、この発
明の特徴である図3のベーンについて説明する。
【0023】図3は、図1および図2に示した気体圧縮
機のロータおよびベーンの一実施の形態を示す斜視図で
ある。
【0024】この発明においては、図3に示すように、
ひとつのベーン溝3に挿入されたベーン4が、ベーンの
摺動方向に沿って分割された2枚の等幅Wの部分ベーン
5、5からなっている。部分ベーン5は、従来の1枚の
ベーンと同様に、図5に示すように、ベーン溝3と接す
る両面P、Pの平行度、平面度、サイドブロック21
(22)あるいは隣の部分ベーン5と接する両側面S、
Sの平行度、平面度が高精度に仕上げてある。それ故、
隣り合う2枚の部分ベーン5、5は密に接してベーン溝
3に出入り自在、摺動自在に挿入される。
【0025】上記部分ベーン5の材料は、ロータ2、シ
リンダブロック9、両サイドブロック21、22のアル
ミニウム合金材料とは含有成分が若干異なるアルミニウ
ム合金材料であり、大きいサイズの素材から削り出さ
れ、その全表面にNi系のメッキが施されている。部分
ベーン5の幅Wは、24mmとしてある。部分ベーンの
素材からの削り出し、削り出した部分ベーン表面へのメ
ッキを、幅Wが異なるサイズについて実験したところ、
幅Wが15〜30mmの範囲では、削り出し中、特別に
温度変化に注意を払わなくても、素材からの削り出し精
度がよく、優れた寸法精度、平行度、平面度が容易に得
られた。また、メッキ厚のムラも少なく、良好な平面度
を維持できて、平面度修正のための研削仕上げは不要で
あった。一方、幅Wが30mmを超えると、削り出し精
度を維持するのに手間がかかるようになり、メッキ厚の
ムラも次第に増加して、ベーンとして使用するには、研
削仕上げが必要になった。
【0026】運転中の部分ベーン5それぞれの挙動は、
ベーン背圧の圧力やロータ回転の遠心力、吸入気体の圧
力、流動等の状態変化等によって決まるわけであるが、
隣接するベーンの影響は少なく、ひとつのベーンと同様
の作動をしているものと思われる。
【0027】また、シリンダ室1内に液化した冷媒、潤
滑油が多く吸い込まれ、圧縮室6が異常に高圧になる起
動時の運転音は、一般に騒音レベルが高くなり、ベーン
4やロータ2の損傷につながることもあるのであるが、
部分ベーン5、5を使用した気体圧縮機では、1枚のベ
ーンの場合よりも静かであり、始動を繰り返しての試験
運転後の分解検査でも、特別の磨耗、損傷等は認められ
なかった。その理由は、幅の狭い部分ベーン5、5がそ
れぞれ独立に圧縮室6の異常高圧により変形し、その変
形量が1枚のベーンの変形量よりも少なくて済み、騒音
レベルが低くなる、また、部分ベーン5の変形量が少な
いから、部分ベーン5とベーン溝3とに加わる応力が弱
く、ベーン溝3周辺に亀裂を生じたり、部分ベーン5が
永久変形したりするおそれはないものと思われ、従っ
て、部分ベーン5、ロータ2の寿命は、1枚のベーンの
寿命よりも長くなるものと思われる。なお、運転後の分
解検査の際、2枚の部分ベーン5、5の接触面を観察し
たところ、潤滑油が微量滲み込んだ痕跡が認められた。
【0028】次に、隣り合う2枚の部分ベーン5、5を
接着剤で接着し、接着した2枚の部分ベーン5、5を組
み込んで気体圧縮機を運転したところ、この場合も、ス
ムーズな圧縮運転を行えることが確認できた。上記と同
様の試験運転後、分解して2枚の部分ベーン5、5の接
着面を観察したところ、接着面に変化は認められず、潤
滑油の滲み込みは皆無であり、この接触面からの潤滑油
のリークは起こらないものと考えられる。従って、隣り
合う部分ベーン5、5とが結合されて一体化していれ
ば、圧縮率の高い圧縮運転に好適である。
【0029】隣り合う部分ベーン5、5の結合・一体化
は、接着剤による他、ロウ付け、ねじ結合、ピン結合等
の他の手段によることもできる。
【0030】ねじ結合、ピン結合等による場合、結合部
分を、例えば、根元B(図5参照)側のみにすると、先
端T側は互いにフリーになる。このようにすると、接触
面での潤滑油リークは防げないが、部分ベーン5、5の
それぞれ独立の変形が可能となって、密に接した部分ベ
ーンと同様に、起動時の騒音レベル低減作用がありなが
ら、部分ベーン5、5の一体摺動が確実になる。
【0031】次に、隣り合う2枚の部分ベーン5、5の
幅寸法Wをやや小さく仕上げて、接触面を液状ガスケッ
トで接着し、接着した2枚の部分ベーン5、5を組み込
んで気体圧縮機を上記と同様に試験運転した。この場合
も、スムーズな圧縮運転を行えることが確認できた。ま
た、起動時の騒音レベルも低かった。この場合は、液状
ガスケットにより部分ベーン5、5間がシールされ、し
かも、部分ベーン5と隣の部分ベーン5とは弾性的に結
合されているから、圧縮室圧力等により互いにフリーに
変形できる。
【0032】ひとつのベーン溝3に挿入された部分ベー
ン5と隣り合う部分ベーン5とを弾性的にシールするに
は、上記の液状ガスケットの他、ゴム等の弾性材のガス
ケットで接着してもよい。
【0033】上述したこれらの実施の形態では、部分ベ
ーン5の幅Wを全て等しくし、全てのベーン溝3に挿入
した。このように幅Wの等しい1種類の部分ベーンを用
いると、部分ベーンの生産設備、生産工程管理が容易に
なり、ローコストで品質のよい部分ベーンが得られ、在
庫も少なくて済むようになる。しかも、ロータ幅WR
(図5参照)を部分ベーン幅Wの整数倍としたロータ
2、シリンダブロック9を種々準備すれば、気体圧縮機
の圧縮容量のシリーズ化ができ、全シリーズのコストダ
ウン、品質向上となる。
【0034】例えば、図3と同一の部分ベーン5を3枚
並べてベーン4を構成した例が図4である。図4におい
ては、幅WR3=WR×3のロータ20と、このロータ
20に合わせて長く形成したロータ軸19とを用い、ロ
ータ20のベーン溝30に部分ベーン5、5、5を並べ
て挿入して、ベーン40を構成したものである。図4の
ロータ軸19、ロータ20、ベーン40を用い、シリン
ダブロックもロータ20の幅WR3に合わせて幅を大き
くした気体圧縮機は、図3の気体圧縮機の1.5倍の圧
縮容量となっている。
【0035】図4の場合にも、ひとつのベーン溝に挿入
され、隣り合う部分ベーン5、5を互いに接着等により
密に接するようにしたり、結合して一体化したり、弾性
的にシールしたり、あるいは、部分ベーンの根元側で結
合され、先端側で互いにフリーにしたりすることができ
る。
【0036】また、更に、ひとつのベーン溝に挿入され
る部分ベーン5の枚数を増やせば、圧縮容量が更に大き
い気体圧縮機とすることができる。
【0037】圧縮容量の大小にかかわらず、部分ベーン
の製造コストが安価で、その品質がよく、気体圧縮機起
動時の騒音、振動、それによるロータ、部分ベーンの損
傷は発生しない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
おいては、ひとつのベーン溝に挿入されたベーンが、ベ
ーンの摺動方向に沿って分割された複数枚の部分ベーン
からなるようにしてから、部分ベーンをひとつあるいは
2以上組み合わせて1枚のベーンを構成することがで
き、その組み合わせにより、部分ベーンを圧縮容量の異
なる複数種の気体圧縮機に使用することができる。更
に、ベーン溝に挿入される複数枚の部分ベーンの幅が等
しいものにすれば、単一種類の部分ベーンを用意するだ
けで済み、一層のコストダウンが達成できる。
【0039】更に、ひとつのベーン溝に挿入された部分
ベーンと隣り合う部分ベーンとが密に接しているように
すると、気体圧縮機の起動時に圧縮室に液化した冷媒や
潤滑油が多量に混入してベーンの圧縮室に面した先部に
強い異常圧力が加わった場合に、複数の部分ベーンが個
別に変形して、1枚ベーンのような大きな変形にはなら
ず、ベーンの変形、ベーン溝の割れ、シリンダ室の摩耗
ないしは損傷等の障害が軽減される。
【0040】また、ひとつのベーン溝に挿入された部分
ベーンと隣り合う部分ベーンとを結合して一体化した
り、弾性的にシールするようにすると、部分ベーンと部
分ベーンとの接触面からの気体の漏れがなく、隣り合う
圧縮室の間の機密性が、1枚ベーンの場合と同レベルに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】この発明の一実施の形態のロータおよびベーン
を示す斜視図。
【図4】この発明の他の実施の形態のロータおよびベー
ンを示す斜視図。
【図5】この発明に使用される部分ベーンの例を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 シリンダ室 1b シリンダ室内壁面 2 ロータ 2a ロータ端面 3 ベーン溝 4 ベーン 4a ベーン先端 5 部分ベーン 6 圧縮室 7 吸入穴 8 吐出穴 9 シリンダブロック 10 吐出室 13 ロータ軸 14 吸入室 19 ロータ軸 20 ロータ 21 フロントサイドブロック 22 リアサイドブロック 30 ベーン溝 40 ベーン B 部分ベーン根元 S 部分ベーン側面 T 部分ベーン先端 W 部分ベーン幅 WR ロータ幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室と、このシリンダ室内で回転
    自在のロータと、このロータにほぼ放射状に刻設された
    ベーン溝と、このベーン溝に摺動・出没自在に挿入さ
    れ、先端が上記シリンダ室の内壁面に摺接するベーン
    と、このベーンにより上記シリンダ室が仕切られて形成
    される圧縮室と、上記シリンダ室内に開口してシリンダ
    室と吸入室とを連通させる吸入穴と、上記シリンダ室内
    に開口してシリンダ室と吐出室とを連通させる吐出穴と
    を具備し、ロータの回転により上記圧縮室を膨張収縮さ
    せながら吸入室から吸入穴を経由して気体を圧縮室に吸
    入し、圧縮室で圧縮した気体を吐出穴を経由して吐出室
    へ吐出する気体圧縮機において、 ひとつのベーン溝に挿入されたベーンが、ベーンの摺動
    方向に沿って分割された複数枚の部分ベーンからなるこ
    とを特徴とする気体圧縮機。
  2. 【請求項2】 ベーン溝に挿入される複数枚の部分ベー
    ンの幅が等しいことを特徴とする請求項1記載の気体圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 ひとつのベーン溝に挿入された部分ベー
    ンと隣り合う部分ベーンとが密に接していることを特徴
    とする請求項1または2記載の気体圧縮機。
  4. 【請求項4】 ひとつのベーン溝に挿入された部分ベー
    ンと隣り合う部分ベーンとが結合されて一体化している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の気体圧縮機。
  5. 【請求項5】 ひとつのベーン溝に挿入された部分ベー
    ンと隣り合う部分ベーンとが弾性的にシールされている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の気体圧縮機。
  6. 【請求項6】 ひとつのベーン溝に挿入された部分ベー
    ンと隣り合う部分ベーンとが部分ベーンの根元側で結合
    され、先端側で互いにフリーになっていることを特徴と
    する請求項1または2記載の気体圧縮機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101407199B1 (ko) 2011-12-26 2014-06-12 한라비스테온공조 주식회사 베인 로터리 압축기
CN104019031A (zh) * 2014-06-19 2014-09-03 卞雨花 旋转压缩机
CN106762636A (zh) * 2017-01-14 2017-05-31 盐城中德劲博机电有限责任公司 滑片式压缩机
CN106762635A (zh) * 2017-01-14 2017-05-31 盐城中德劲博机电有限责任公司 滑片式压缩机转子结构

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