JP2002220079A - 補助動力付き車両 - Google Patents

補助動力付き車両

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JP2002220079A
JP2002220079A JP2001015712A JP2001015712A JP2002220079A JP 2002220079 A JP2002220079 A JP 2002220079A JP 2001015712 A JP2001015712 A JP 2001015712A JP 2001015712 A JP2001015712 A JP 2001015712A JP 2002220079 A JP2002220079 A JP 2002220079A
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Japan
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casing
packing
rotating
vehicle
torque
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Application number
JP2001015712A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tomoshige
一弘 友重
Seiji Yamaguchi
征史 山口
Kazuhisa Matsumoto
和久 松本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動部分を小型化するために回転ケーシング
内に駆動部を内蔵する構成にしても、水や泥が回転ケー
シング内に入るのを防ぐことができ、モータや制御基板
等が腐食したりするのを防止できる補助動力付き車両を
提供する。 【解決手段】 人力によって車輪を駆動する人力駆動部
と、この人力駆動部の人力トルクを検出するトルク検出
部(51,54〜60等)と、このトルク検出部の検出
値に応じて制御されるモータ40によって車輪を駆動す
る電動駆動部30とを備え、前記車輪と共に回転するハ
ブを構成する回転ケーシング23内にトルク検出部と電
動駆動部40を内蔵すると共に、人力駆動部からトルク
検出部への連結部(センサプレート51)と回転ケーシ
ング23aとの間に生じる隙間にパッキン52を介在さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電動アシスト自
転車などの補助動力付き車両に係わり、特にその駆動部
の防水(防塵)機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の補助動力付き車両として、特開
平11−321773号公報(B62M 23/02)
に開示された電動自転車においては、回転ケーシングと
固定ケーシングとを左右に配置して、それらの開口周縁
が重なり合うように構成し、回転ケーシングが固定ケー
シングの周りを回転するようにしていた。
【0003】このように構成すると、回転ケーシングは
固定ケーシングの周りを回転するので、回転ケーシング
と固定ケーシングとの間は防水加工をすることができ
ず、そこから入った水や泥によって制御基板やモータが
破損や腐食しないようにモールドしなければならなかっ
た。また、入った水は回転ケーシングと固定ケーシング
との間から抜け出るようになっているため、強力な防水
加工を施すこともできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開200
0−105155号公報(G01L 3/14)に開示
された電動アシスト自転車においては、回転ケーシング
でトルクセンサやモータ及びそれらの制御基板等を含む
駆動部全てを覆うようにしているが、このように構成し
た場合、小型化は図れるが、回転ケーシングとトルクセ
ンサとの間の隙間から入った水は抜け出るところがない
ため、このような構成においても、モータや制御基板を
水や泥から守るためのモールドを行わなければならなか
った。
【0005】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、駆動部分を小型化する
ために回転ケーシング内に駆動部を内蔵する構成にして
も、水や泥が回転ケーシング内に入るのを防ぐことがで
き、モータや制御基板等が腐食したりするのを防止でき
る補助動力付き車両を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、人力によって車輪を駆動する
人力駆動部と、この人力駆動部の人力トルクを検出する
トルク検出部と、このトルク検出部の検出値に応じて制
御されるモータによって前記車輪を駆動する電動駆動部
とを備え、前記車輪と共に回転するハブを構成する回転
ケーシング内に前記トルク検出部と電動駆動部を内蔵す
ると共に、前記人力駆動部からトルク検出部への連結部
と前記回転ケーシングとの間に生じる隙間にパッキンを
介在させたことを特徴とするものである。
【0007】また、前記トルク検出部は、前記人力駆動
部に連結された第1の回転板と、この第1の回転板に弾
性体を介して連結されると共に前記回転ケーシングに連
結された第2の回転板とを有し、前記第1の回転板と回
転ケーシングと間に生じる隙間に前記パッキンを介在さ
せたことを特徴とするものである。
【0008】また、前記パッキンは前記回転ケーシング
側に取り付けられて前記第1の回転板に当接することを
特徴とするものである。
【0009】また、前記パッキンの前記回転ケーシング
への取付部に、前記回転ケーシングの開口周縁が差し込
まれる環状溝を形成したことを特徴とするものである。
【0010】さらに、前記パッキンの前記回転ケーシン
グへの取付面に、接着剤が入れられる凹部を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、前記パッキンに、前記第1の回転板
の複数箇所に当接する複数の当接部を形成したことを特
徴とするものである。
【0012】また、前記複数の当接部は、前記第1の回
転板との当接形態が異なる2つの当接片から成ることを
特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を、電
動アシスト自転車を例にとって説明する。
【0014】まず、電動アシスト自転車全体の構成につ
いて、図6に基づき説明する。
【0015】この電動アシスト自転車は、前部に設けら
れたヘッドパイプ1と、サドル2が取り付けられるシー
トチューブ3とがメインフレーム4で連結され、このメ
インフレーム4と前記シートチューブ3とが連結する部
分に人力によって回転するペダル5が取り付けられてい
る。
【0016】上記ヘッドパイプ1には、ヘッドパイプ1
を通して連結するようにハンドル6とこのハンドル操作
によって走行方向を定める前輪7が取り付けられてい
る。なお、図では、前輪7のリム8とタイヤ9のみを示
し、スポークは図示を省略している。
【0017】また、ヘッドパイプ1に取り付けられた前
かご10の下には、後述するモータ等の電源となるバッ
テリ11が取り付けられており、このバッテリ11には
24ボルトのニッカド電池が用いられている。上記バッ
テリ11はバッテリケース内に収納されて取り外し可能
になっており、充電の際は取り外して屋内で充電するこ
とができるようになっている。
【0018】また、前記ペダル5には、ペダル5と共に
回転する前スプロケット12が取り付けられており、こ
の前スプロケット12にチェーン13がかけられ、前ス
プロケット12の回転をチェーン13を介して後輪14
の図示しない車軸に設けられた後スプロケットに伝達す
るようになっている。
【0019】駆動輪となる後輪14は、タイヤ15、リ
ム16及びスポーク(図示せず)と、後輪14を駆動す
るための駆動部17とから構成されている。この駆動部
17には、後述するように、チェーン13を介して伝達
される人力トルクを検出するトルク検出部(トルクセン
サ)、モータ及び減速機構から成る電動駆動部、前記ト
ルク検出部の検出値を入力して前記モータに駆動信号を
出力するマイコン等から成る制御回路などが内蔵される
と共に、前記ハンドル6に取り付けられたブレーキレバ
ー18の操作により後輪14を制動するブレーキ装置1
9が取り付けられている。
【0020】上述のように、前記後輪14は、ペダル
5、前スプロケット12、チェーン13、後スプロケッ
ト及び変速機等から成る人力駆動部と、モータ及び減速
機構等から成る電動駆動部の2つの駆動部によって駆動
され、それらを併用して走行することができるようにな
っている。
【0021】次に、この電動アシスト自転車の駆動部1
7について、図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0022】後輪14の車軸20には、その長手方向の
一部に通常の自転車と同様の内装式変速機21が設けら
れ、この変速機21は後スプロケット22に一方向クラ
ッチ(図示せず)を介して連結されており、前記ペダル
5の一方向の回転でしか動力伝達せず、ペダル5を逆回
転させたときには変速機21への動力伝達が遮断される
ようになっている。
【0023】内装式変速機21は、車軸20を中心に後
輪14のハブを構成する回転ケーシング23で覆われ、
この回転ケーシング23は2部品からなっており、一方
は、外周にスポークを取り付けるための2本の環状リブ
24a,24bが形成された回転ケーシング23aで、
他方は、前記回転ケーシング23aの開口部を塞ぐよう
に複数箇所で前記環状リブ24bにネジ止め固定された
回転ケーシング23bである。
【0024】前記他方の回転ケーシング23bの内側に
は減速機構の最終段を構成する大ギア25が、外側には
ブレーキホルダ26がそれぞれ車軸20と同心円状を成
すようにネジ止め固定されている。ブレーキホルダ26
には、回転ケーシング23b外側に向かって円盤状の立
壁を形成した回転片27がネジや溶接等によって取り付
けられ、この回転片27の内周には前記ブレーキレバー
18の操作によって外方向,即ち前記回転片27の内周
に摺接して回転ケーシング23の回転を制動するための
ブレーキ装置19が設けられている。これら回転片27
及びブレーキ装置19はブレーキカバー28で覆われて
いる。
【0025】前記バッテリ11からの電源線やその他の
信号線等のコード29はブレーキカバー28を貫通し、
電動駆動部30を構成する固定ケーシング31における
蓋部31bの一部を切り欠いた部分に挿通させ、固定ケ
ーシング31の蓋部31b内側に取り付けられた基板ケ
ース32内の制御基板33に接続されている。
【0026】固定ケーシング31は、後述するDCブラ
シレスモータを覆う本体部31aと、前記制御基板33
を内蔵する基板ケース32や減速機構を構成する大プー
リ34等が取り付けられる蓋部31bとがネジ止め固定
されて成る。本体部31aはベアリング35を介して変
速機21外周に取り付けられ、蓋部31bは、外側に突
出する筒状部31cが車軸20の変速機21が設けられ
ていない部分に固定されている。制御基板33は基板ケ
ース32で覆われて、熱伝導性の良好なアルミ合金等で
形成された蓋部31bに取り付けられているので、制御
基板33からの発熱は蓋部31bを介して放熱される。
【0027】固定ケーシング31の本体部31aの内側
面には、DCブラシレスモータ40を構成するステータ
41が取り付けられ、このステータ41は、18スロッ
トを形成する鉄心に巻線を巻いて構成されている。ま
た、このステータ41には固定ケーシング31の蓋部3
1b内側に取り付けられた基板ケース32内の制御基板
33を介して3相の回転磁界を形成するための電力が供
給されるようになっている。
【0028】前記ステータ41の内周側には、ロータ4
2が2個のベアリング43,43を介して変速機21外
周に回転自在に設けられている。このロータ42は、軽
量なアルミ合金で形成された内リング44と積層した珪
素綱板で形成された外リング45から成り、外リング4
5の外周部には磁極を形成する複数のマグネット46が
埋め込まれており、内リング44には蓋部31b側に突
出するように歯付きの小プーリ47が取り付けられてい
る。
【0029】前記ロータ42に設けられた小プーリ47
と、固定ケーシング31の蓋部31b内側に一方向クラ
ッチ36を介して取り付けられた大プーリ34及び図示
しないテンションプーリ間にはベルトがかけられてい
る。前記各プーリ及びベルトは歯付きのもので、滑りが
生じないようになっている。また、大プーリ34の出力
軸は蓋部31bの外側に突出して小ギヤ37が形成され
ており、この小ギヤ37が回転ケーシング23bの内側
に取り付けられた大ギヤ25と噛み合うように構成され
ている。従って、ロータ42の回転は、小プーリ47、
大プーリ34、一方向クラッチ36、小ギヤ37及び大
ギヤ25を介して減速されて回転ケーシング23bに伝
達される。なお、回転ケーシング23bの内側に取り付
けられた大ギヤ25と、固定ケーシング31の蓋部31
bから外側に突出して車軸20に固定される筒状部31
c外周との間にはベアリング39が設けられている。
【0030】上記のように、回転が速くて大きなギヤ音
が発生しやすいモータ40の出力段の減速機構をプーリ
とベルトで構成したことにより、減速機構の発生する音
を低減できる。
【0031】また、前記制御基板33が収納された基板
ケース32の裏面側には、DCブラシレスモータ40を
駆動制御するために必要なロータ42の磁極位置を検出
するためのホール素子49がロータ42のマグネット4
6に対応する位置に取り付けられており、このホール素
子49の検出信号が制御基板33に搭載されたマイコン
に入力されてモータ制御信号を作っている。
【0032】一方、人力が伝達される後スプロケット2
2側の変速機21外周には、回転ケーシング23aの内
側にあって人力トルクを検出するトルクセンサ用のセン
サプレート(第1の回転板)51が固定されている。後
で詳述するが、上記回転ケーシング23aの開口周縁に
は上記センサプレート51に摺接するパッキン52が取
り付けられて、防水,防塵等の対策が施されている。
【0033】上記センサプレート51の内側には、変速
機21の外周にベアリング53を介して取り付けられる
と共に回転ケーシング23aにネジ止め固定されたセン
サケース(第2の回転板)54が設けられており、これ
らセンサプレート51とセンサケース54は、センサプ
レート51に固定された押さえピン51aとセンサケー
ス54に設けられた収納部54a間に介在させたコイル
スプリング55を介して連結されている。即ち、変速機
21から人力駆動力がセンサプレート51に伝わると、
人力トルクの大きさに応じた収縮量でコイルスプリング
55を収縮させ、センサケース54を介して回転ケーシ
ング23aを回転させるようになっている。なお、コイ
ルスプリング55を介した回転ケーシング23aとセン
サプレート51の変位量(角度)は最大7度に設定され
ている。
【0034】上記センサケース54の内側には、リング
ホルダ56外周に摺動自在に円弧状のアルミ製リング5
7が配置され、このリング57は、リング57外周の数
カ所にピン58に嵌め込まれて取り付けられ、ピン58
には広がる方向に付勢力を有するコインスプリング59
が挿通されている。また、リング57は、リングホルダ
56に形成した傾斜面(図示せず)と当接するようにな
っており、人力が加わったときにセンサプレート51と
リング57とが回転方向にズレを生じることによって、
リング57は回転しながらリングホルダ56の傾斜面に
沿ってリング57が車軸方向に移動する。そして、この
リング57の外周に配置され、制御回路が搭載された制
御基板33に接続されたコイル60によって、リング5
7の車軸20方向の変位をインダクタンスの変化として
取り入れることになる。即ち、このインダクタンスの変
化は、人力トルクの大きさを示す電気信号として制御基
板33に取り入れられ、この信号値に基づいてモータ4
0が制御されるようになっている。
【0035】このように、コイルスプリング55の収
縮、即ち人力トルクの大きさによって変位量が変わるリ
ング57を用いたので、人力トルクの大きさによってコ
イル60のインダクタンスを変化させることができ、人
力トルクの大きさを電気信号で出力することができる。
【0036】上述したトルクセンサ(トルク検出部)を
囲む側の回転ケーシング23aは、センサプレート(第
1の回転板)51が固定された変速機21周りを開放し
ている。そして、この開放部分を塞ぐように、円環状の
ゴム製のパッキン52が回転ケーシング23aの開口周
縁に取り付けられている。
【0037】図4,図5に示すように、上記パッキン5
2の外周側の取付部52aには、回転ケーシング23a
の開口周縁が差し込まれる環状溝52bが形成されてい
る。また、取付面52cには、接着剤52dが入れられ
る凹部52eが形成されている。このように構成するこ
とにより、組み立て時には、凹部52eに接着剤52d
を入れて環状溝52bに回転ケーシング23aの開口周
縁が差し込まれるように嵌め込むだけでよいので、組み
立て性が向上する。
【0038】一方、パッキンの内周側には、センサプレ
ート51との当接形態が異なる2つの当接片52f,5
2gが形成されており、一方の当接片52fはセンサプ
レート51側の当接面に真っ直ぐ伸びて先端部で接触
し、他方の当接片52gはセンサプレート51側の当接
面に斜めに伸び当接面に沿うように曲げられて面接触す
るように形成されている。このように接触面積は小さい
が撓み難い当接片52fと接触面積は大きいが撓み易い
当接片52gの2つを形成したことにより、簡単な構成
で確実に防水することができる。
【0039】また、上記パッキン52は回転ケーシング
23a側に取り付けられてセンサプレート51に当接す
るように構成したので、組み立てる際、回転ケーシング
23aに上述したようにしてパッキン52を取り付けて
おき、そこにセンサプレート51を装着するだけでよ
く、パッキン52の装着具合を見ながら作業しなくても
よくなるため、組み立て性が格段に向上する。
【0040】また、上記パッキン52が当接するセンサ
プレート51は、通常走行時には回転ケーシング23a
と共に回転しており、人力の最大トルクが生じても、回
転ケーシング23aとセンサプレート51の変位は僅か
7度しかないので、即ち、回転ケーシング23aに固定
されるパッキン52とセンサプレート51との変位も最
大で7度しかなく、パッキン52の各当接片52f,5
2gに継続的な負荷がかかって摩耗が早くなるようなこ
とがない。
【0041】次に、以上のように構成された電動アシス
ト自転車の動力伝達について説明する。
【0042】まず始めに、人力駆動力の伝達について説
明する。
【0043】ペダル5から人力駆動力が入力されると、
ペダル5に固定された前スプロケット12が回転し、チ
ェーン13を介して後スプロケット22が回転する。後
スプロケット22が回転すると、一方向クラッチ(図示
せず)によって一方向のみに動力が伝達される。
【0044】進行方向の動力が伝達されると、使用者の
指示するギヤ比に設定された変速機21で変速された
後、トルクセンサを構成するスプリング55を収縮させ
ながら回転ケーシング23(23a)を回転させ、後輪
14を回転させることができる。
【0045】次に、電動駆動力の伝達について説明す
る。
【0046】前述したトルクセンサのリング57の変位
によりコイル60で検出されるインダクタンスの変化
は、電気信号として制御基板33のマイコンに入力され
る。そして、その信号値に基づき、モータ40の駆動回
路に信号が出力され、駆動回路内のFETのオンオフに
よってステータ41の極性を変化させて回転磁界を発生
させることにより、ロータ42に設けたマグネット46
によってロータ42が回転し、モータ40が回転駆動す
る。モータ40の回転駆動力は、小プーリ47、大プー
リ34、一方向クラッチ36、小ギヤ37及び大ギヤ2
5から成る減速機構よって減速されて、回転ケーシング
23(23b)を回転させ、後輪14が回転するように
なる。
【0047】以上のように、人力駆動力と電動駆動力は
回転ケーシング23(23a,23b)で合力されて後
輪14を駆動するようになるので、使用者がペダル5を
踏む力に応じた電動駆動力が加わり、坂道等でも楽に走
行することができる。
【0048】また、本実施形態では、後輪14の車軸2
0に取り付けられた内装式変速機21にベアリング43
を介してモータ40のロータ42を取り付けたことによ
り、車軸20の内装式変速機21をモータ40の軸とし
て有効利用し、モータ40自体も上述した構成により軽
量化されているので、軽量かつコンパクトな電動アシス
ト自転車が実現できる。
【0049】なお、上記実施形態においては、本願発明
を電動アシスト自転車に適用した場合について示した
が、アシスト式の電動車いすなど、モータによって補助
駆動される車両に適用して効果的である。
【0050】また、上記実施形態では、車軸20に内装
式変速機21を備えたものに本願発明を適用した場合に
ついて示したが、車軸に変速機を有しないものにも適用
可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、人力に
よって車輪を駆動する人力駆動部と、この人力駆動部の
人力トルクを検出するトルク検出部と、このトルク検出
部の検出値に応じて制御されるモータによって前記車輪
を駆動する電動駆動部とを備え、前記車輪と共に回転す
るハブを構成する回転ケーシング内にトルク検出部と電
動駆動部を内蔵すると共に、人力駆動部からトルク検出
部への連結部と回転ケーシングとの間に生じる隙間にパ
ッキンを介在させたことにより、従来行えなかった回転
ケーシングの防水(防塵)が簡単に行えるようになり、
モータや制御基板等が腐食したりするのを防ぐことがで
きる。
【0052】また、前記トルク検出部は、人力駆動部に
連結された第1の回転板と、この第1の回転板に弾性体
を介して連結されると共に回転ケーシングに連結された
第2の回転板とを有し、前記第1の回転板と回転ケーシ
ングと間に生じる隙間にパッキンを介在させたことによ
り、回転ケーシングに対して第1の回転板の変位は僅か
しかないので、パッキンに継続的な負荷がかかって摩耗
が速くなるようなことがない。
【0053】また、前記パッキンは回転ケーシング側に
取り付けられて前記第1の回転板に当接するように構成
したので、組み立てる際、回転ケーシングにパッキンを
取り付けておき、そこに第1の回転板を装着するだけで
よく、パッキンの装着具合を見ながら作業しなくてもよ
いため、組み立て性が格段に向上する。
【0054】また、前記パッキンの回転ケーシングへの
取付部に、回転ケーシングの開口周縁が差し込まれる環
状溝を形成したことにより、パッキンの環状溝に回転ケ
ーシングの開口周縁が差し込まれるよう嵌め込めばよい
ため、組み立て性が向上する。
【0055】さらに、前記パッキンの回転ケーシングへ
の取付面に、接着剤が入れられる凹部を形成したことに
より、予め形成されている凹部に接着剤を入れればよい
ため、組み立て性が向上する。
【0056】また、前記パッキンに、前記第1の回転板
の複数箇所に当接する複数の当接部を形成したことによ
り、パッキンは回転板の複数箇所に当接するので、防水
性が向上する。
【0057】また、前記複数の当接部は、前記第1の回
転板との当接形態が異なる2つの当接片から成るもので
あるから、簡単な構成で確実に防水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る電動アシスト自転車
の駆動部の要部断面図。
【図2】上記駆動部を後スプロケット側から見た平面
図。
【図3】上記図1の要部拡大断面図。
【図4】上記実施形態で用いられるパッキンの断面図。
【図5】上記パッキンの要部拡大断面図。
【図6】本願発明が適用される電動アシスト自転車の全
体構成を示す側面図。
【符号の説明】
5 ペダル 11 バッテリ 12 前スプロケット 13 チェーン 14 後輪 17 駆動部 20 車軸 21 内装式変速機 22 後スプロケット 23,23a,23b 回転ケーシング 30 電動駆動部 31 固定ケーシング 31a 本体部 31b 蓋部 31c 筒状部 33 制御基板 40 DCブラシレスモータ 41 ステータ 42 ロータ 46 マグネット 49 ホール素子 51 センサプレート 51a 押さえピン 52 パッキン 52a 取付部 52b 環状溝 52c 取付面 52d 接着剤 52e 凹部 52f,52g 当接片 53 ベアリング 54 センサケース 54a 収納部 55 コイルスプリング 56 リングホルダ 57 リング 60 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 和久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3J006 AE16 AE41

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力によって車輪を駆動する人力駆動部
    と、この人力駆動部の人力トルクを検出するトルク検出
    部と、このトルク検出部の検出値に応じて制御されるモ
    ータによって前記車輪を駆動する電動駆動部とを備え、 前記車輪と共に回転するハブを構成する回転ケーシング
    内に前記トルク検出部と電動駆動部を内蔵すると共に、
    前記人力駆動部からトルク検出部への連結部と前記回転
    ケーシングとの間に生じる隙間にパッキンを介在させた
    ことを特徴とする補助動力付き車両。
  2. 【請求項2】 前記トルク検出部は、前記人力駆動部に
    連結された第1の回転板と、この第1の回転板に弾性体
    を介して連結されると共に前記回転ケーシングに連結さ
    れた第2の回転板とを有し、前記第1の回転板と回転ケ
    ーシングと間に生じる隙間に前記パッキンを介在させた
    ことを特徴とする請求項1記載の補助動力付き車両。
  3. 【請求項3】 前記パッキンは前記回転ケーシング側に
    取り付けられて前記第1の回転板に当接することを特徴
    とする請求項2記載の補助動力付き車両。
  4. 【請求項4】 前記パッキンの前記回転ケーシングへの
    取付部に、前記回転ケーシングの開口周縁が差し込まれ
    る環状溝を形成したことを特徴とする請求項3記載の補
    助動力付き車両。
  5. 【請求項5】 前記パッキンの前記回転ケーシングへの
    取付面に、接着剤が入れられる凹部を形成したことを特
    徴とする請求項3又は請求項4記載の補助動力付き車
    両。
  6. 【請求項6】 前記パッキンに、前記第1の回転板の複
    数箇所に当接する複数の当接部を形成したことを特徴と
    する請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の補助動
    力付き車両。
  7. 【請求項7】 前記複数の当接部は、前記第1の回転板
    との当接形態が異なる2つの当接片から成ることを特徴
    とする請求項6記載の補助動力付き車両。
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