JP2002219953A - 不整地走行車の車速検出装置 - Google Patents

不整地走行車の車速検出装置

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JP2002219953A
JP2002219953A JP2001015885A JP2001015885A JP2002219953A JP 2002219953 A JP2002219953 A JP 2002219953A JP 2001015885 A JP2001015885 A JP 2001015885A JP 2001015885 A JP2001015885 A JP 2001015885A JP 2002219953 A JP2002219953 A JP 2002219953A
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裕一 河本
Takahito Takano
恭人 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不整地走行車の車速検出装置において、特別
に保護カバーで保護しなくとも、簡単に外部からの泥や
石などから保護でき、また、車速メータまでの配線を短
くして、配線作業を簡単に行なえるようにすることであ
る。 【解決手段】 クランクケースのクランク軸芯方向の一
側にVベルト式無段変速機を備え、エンジンからVベル
ト式無段変速機及びギヤ式変速機を介して車輪に動力を
伝達する不整地走行車に適用される。Vベルト式無段変
速機を覆うベルトコンバータカバー30の下側であっ
て、ベルトコンバータカバー30の平面範囲内に車速セ
ンサー110を配置する。好ましくは、ギヤ式変速機1
3の出力用べベルギヤ81に噛み合うドライブ軸17の
べベルギヤ82に対向配置し、また、車速センサー11
0から後向きにハーネス接続部110aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、クランクケース
のクランク軸芯方向の一側にVベルト式無段変速機を備
え、エンジンからVベルト式無段変速機及びギヤ式変速
機を介して車輪に動力を伝達する不整地走行車の車速検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はこの種不整地四輪走行車の平面図
を示しており、車輌構成及び動力伝達経路を簡単に説明
すると、左右1対の前車輪1と左右1対の後車輪2を備
えると共に、前後の車輪1,2間にエンジン3を搭載
し、エンジン3の左右両側にステップ4を備えている。
車体上部には、前部にバー状の操向ハンドル5を、後部
に騎乗型シート6を備えている。操向ハンドル5の中央
部には車速メータ(車速表示部)103が設けられ、グ
リップにはブレーキレバー8等が設けられている。
【0003】エンジン3のクランクケース10は後方に
延び、後端部に変速機ケース11を一体に有しており、
該変速機ケース11内にはギヤ式変速機13が内蔵され
ている。クランクケース10の右側面には、上記ギヤ式
変速機13よりも動力上流側に位置するVベルト式無段
変速機15が配置されている。
【0004】変速機ケース11の下部には前後に向くド
ライブ軸17が配置されており、該ドライブ軸17の前
端部と後端部には、それぞれ前輪用プロペラ軸18と後
輪用プロペラ軸19が連結し、前輪用プロペラ軸18の
前端部は、前輪用減速ギヤケース21内のギヤ機構に連
動連結し、後輪用プロペラ軸12の後端部は後輪用減速
ギヤケース22内のギヤ機構に連結している。
【0005】図1のような不整地四輪走行車において、
従来、車輌の走行速度を検知するための車速センサー
は、後輪用の減速ギヤケース(アクスルケース)22の
後車軸支持部分B1に設けられており、後車軸22aの
回転を検出するようになっている。
【0006】車速センサーとしては、機械式と電気式が
あり、機械式は回転体のギヤに係合するギヤを有するケ
ーブル又はロッドを備え、該ケーブル等が直接車速伝達
機構となっており、一方、電気式は、電気式専用のロー
タを回転体に結合し、該ロータの回転を電気的なパルス
信号として検出し、ハーネスを介して車速表示部に発信
するようになっている。
【0007】従来の車速検出装置の具体例としては、特
開平11−183499号公報に記載された車速検出装
置があり、図8に示すような構造となっている。図8は
図1の後輪用減速ギア−ケース22の右側面B1部分に
対応する位置に、上記公報の車速センサー200を備え
た状態を示しており、後車軸22aと同一軸芯上に、後
車軸22aと一体的に回転するねじギヤ(ウォームギ
ヤ)201を設け、該ねじギヤ201に噛み合うピニオ
ン軸203を車速センサー200内に回転可能に有して
いる。運転中、上記ピニオン軸203の回転を検出し
て、ハーネス210を介して図1の車速メータ103へ
車速信号を発信する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8のように車速セン
サー200を後輪用減速ギヤケース22に配置している
と、走行中に泥や水がかかり易く、また、車体前方の車
速メータ103までの距離が長いので、ハーネス210
の配線が長くなり、配線作業に手間がかかると共に、ハ
ーネス210を外部から保護するためのカバー部材も必
要となってくる。
【0009】
【発明の目的】本願発明の目的は、特に保護カバー等を
設けることなく、外部の泥や水あるいは石等から車速セ
ンサーを簡単に保護でき、また、車速メータまでの配線
を短くして、配線作業を簡単に行なうことができる不整
地走行車の車速検出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の発明は、クランクケースのクラン
ク軸芯方向の一側にVベルト式無段変速機を備え、エン
ジンからVベルト式無段変速機及びギヤ式変速機を介し
て車輪に動力を伝達する不整地走行車の車速検出装置に
おいて、Vベルト式無段変速機を覆うベルトコンバータ
カバーの下側であって、ベルトコンバータカバーの平面
範囲内に車速センサーを配置している。これにより、特
に保護カバー等を設けなくとも、ベルトコンバータカバ
ーにより外部の泥や飛散する石等から車速センサーを保
護することができる。また、操向ハンドル等に設けられ
た車速表示部に対して、従来の後輪用減速ギヤケースよ
りも近くに車速センサーが位置することになり、ハーネ
スの配線長さを短くすることができ、配線作業が容易に
なる。また、ハーネスの保護も容易になる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の不
整地走行車の車速検出装置において、車速センサーは、
ギヤ式変速機の出力部から前後方向に延びるドライブ軸
の回転を検出するように配置している。これにより、ベ
ルトコンバータカバーの下側への車速センサーの取付け
作業を、外部から簡単に行なうことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の不
整地走行車の車速検出装置において、車速センサーは、
ギヤ式変速機の出力用べベルギヤに噛み合うドライブ軸
のべベルギヤに対向配置している。このようにべベルギ
ヤの回転を直接検出するようにしていると、車速検出専
用のロータ等の部材を設ける必要がなく、電気式の車速
センサーを取り付けるだけで車速を検出することができ
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の不整地走行車の車速検出装置において、車速センサー
から後向きにハーネス接続部を設け、車速表示部に接続
されたハーネスを、ギヤ式変速機の後側に位置する車体
フレーム構成部材に沿って上記ハーネス接続部まで配線
している。これにより、車速センサーから車速表示部ま
でのハーネスを、特別の保持部材を設けることなくしっ
かりと車体に保持し、ガイドすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本願発明が適用される騎乗
型不整地四輪走行車の平面図であり、既に全体構造及び
動力伝達経路の概略は説明しているので、重複説明は省
略する。
【0015】図2は図1の右側面図であり、エンジン3
としてV形2気筒エンジンを搭載しており、変速機ケー
ス11の後側近傍には、車体フレーム構成部材の1つと
して、下部パイプ24aの後端部から立ち上がる立上が
りパイプ24が位置しており、立上がりパイプ24の上
端は、車体前後方向の略全長に亘って延びる左右1対の
上部パイプ23に溶着されている。Vベルト式無段変速
機15は、前部の駆動プーリ26と、後部の被駆動プー
リ28と、両プーリ26,28間に巻き掛けられたVベ
ルト29から構成されており、Vベルト式無段変速機1
5は、クランクケース11の右側面に着脱自在に取り付
けられたベルトコンバータカバー30により覆われてい
る。
【0016】ハンドル5の右端部下方にはシフト操作レ
バー32が配置されており、シフト操作レバー32は、
変速機ケース部11の上端部に配置された外側チェンジ
レバー部35に連結ロッド33を介して連動連結してい
る。
【0017】[Vベルト式無段変速機]図4はクランク
軸芯O0を通る切断面による断面図であり、クランク軸
36の右端部に前記駆動プーリ26の駆動軸25が同一
軸芯上に結合されており、クランク軸36の左側にはジ
ェネレータ38及びリコイルスタータ39等が配置され
ている。駆動プーリ26は、左側の固定シーブ41と、
該固定シーブ41に右側から対向する可動シーブ42か
らなっている。固定シーブ41は駆動軸25に対し、回
転不能及び軸方向移動不能に固定されており、可動シー
ブ42は駆動軸25に対し、回転方向にはスパイダー4
4を介して一体回転可能に係合し、軸方向には移動可能
に嵌合している。
【0018】可動シーブ42の背面側(右側)には、前
記スパイダー44、複数のフライウエイト45、調圧ば
ね46及びサポート盤47等からなる駆動プーリ推力発
生機構が設けられている。フライウエイト45は、可動
シーブ42の背面に設けられた複数のピン48に回動自
在に支持されており、駆動軸25の回転数の増加に伴
い、遠心力により右方へ拡開するようになっている。可
動シーブ42の背面にはスパイダー44を通過して右方
へ延びる連結アーム49が形成されており、該連結アー
ム49の右端縁にサポート盤47が結合されている。サ
ポート盤47は、駆動軸25に対して軸方向移動可能に
嵌合すると共に、内周端部に軸受50が嵌着され、該軸
受50の内輪にはエンジンブレーキ用の規制レバー53
が当接する環状座51が嵌着されている。
【0019】スパイダー44は、可動シーブ42の右側
に配置されると共に駆動軸25に螺着され、上記各フラ
イウエイト45が当接する受圧ローラ52を備えてい
る。調圧ばね46はスパイダー44とサポート盤47の
間に縮設されており、サポート盤47を右方に付勢する
ことにより、連結アーム49を介して間接的に可動シー
ブ42を右方に付勢している。すなわち、駆動プーリ2
6の両シーブ41,42間を開く方向に付勢しており、
エンジン回転数が増加してフライウエイト45が拡開す
ると、受圧ローラ52の反力により可動シーブ42がサ
ポート盤47と共に調圧ばね46に抗して左方に移動
し、両シーブ41,42間でVベルト29を挟圧するよ
うになっている。
【0020】被駆動プーリ28は、図5に示すように右
側の固定シーブ54と左側の可動シーブ55からなって
いる。固定シーブ54は、従動軸27に固定された筒形
カム軸56に対して軸方向移動不能及び回転不能に固定
されており、カム軸56には螺旋状のカムガイド溝57
が複数形成されている。可動シーブ55は、内周端部に
固着されたスリーブ58が上記カム軸56に軸方向移動
可能かつ回動可能に嵌合すると共に、調圧ばね59によ
り固定シーブ側に付勢されている。上記スリーブ58に
支持されたカムローラ60は上記カムガイド溝57に摺
動自在に係合している。
【0021】すなわち、Vベルト29からの回転トルク
が増加して可動シーブ55が回転方向の前方にねじれる
と、カムローラ60とカムガイド溝57とのカム作用に
より可動シーブ55を固定シーブ側へと押し、挟持圧を
増加させる。
【0022】[ギヤ式変速機及びシフト機構]図6はク
ランクケース10と一体の変速機ケース11内の変速軸
配置を示す縦断左側面図であり、変速機ケース11内の
上端部近傍には、変速用入力軸62が左右に向いて配置
され、下端部近傍には変速用出力軸63が入力軸62と
平行に配置され、入力軸62と出力軸63の上下間に
は、入力軸芯O1と出力軸芯O4を結ぶ線よりも前側
(クランク軸配置側)にカウンタ軸64が入力軸62と
平行に配置され、後側に後進用アイドル軸65が入力軸
62と平行に配置されている。カウンタ軸64と後進用
アイドル軸65は概ね同一高さに配置されている。さら
に入力軸62の後ろ斜め上方位置には入力軸62と平行
に単一のシフトロッド72が配置されている。上記のよ
うに径の最も大きい前進低速用中間ギヤ74を有するカ
ウンタ軸64を、スペース的に余裕のある前側に、後進
用アイドル軸65を後側に配置することにより、変速機
ケース11の後壁を後方へ張出し形成する必要がない。
なお、前記ドライブ軸17は出力軸63と略同一高さに
配置されている。
【0023】図5は変速機ケース11内を、各変速軸芯
O1、O2,O3、O4を通る面で切断した断面展開図
(図6のV−V断面展開図)であり、変速用入力軸62
は、前記被駆動プーリ28の従動軸27と一体成形され
ている。入力軸62とカウンタ軸64と後進用アイドル
軸65は、左右両端部が軸受を介して変速機ケース11
の左右側壁に支持されているが、出力軸63は上記各変
速用の軸62,64、65よりも短く形成され、変速機
ケース11内に固着された軸ホルダー66に左右1対の
軸受61を介して支持されている。ドライブ軸17は出
力軸63の右側に配置されている。
【0024】入力軸62の右端部には、前進高速用ギヤ
67と前進低速用ギヤ68が軸方向に隣接した状態で並
列に配置され、左端部には後進用ギヤ69が配置され、
中央部分には、前進2段、中立、後進を切り換えるシフ
ト用のドグクラッチ機構を構成する単一のシフトスリー
ブ70が軸方向移動可能にスプライン嵌合している。
【0025】後進用ギヤ69は、右端面にドグ爪69a
を有すると共にニードル軸受を介して入力軸62に回転
可能に嵌合している。前進低速用ギヤ68は、左方に延
びるボス部分の左端縁にドグ爪68aを有すると共に、
入力軸62にニードル軸受を介して回転可能に嵌合して
いる。前進高速用ギヤ67は、左方に延びるアーム部の
左端部に内向きのドグ爪67aを有すると共に、前進低
速用ギヤ68のボス部分の外周にニードル軸受を介して
回転可能に嵌合している。シフトスリーブ70の左右端
面にはそれぞれ後進用ドグ爪70bと前進用ドグ爪70
aが形成されている。
【0026】前進高速用と前進低速用の両ドグ爪67
a、68aの軸方向間隔は、スリーブ70の前進用ドグ
爪70aが一旦中立状態となり得る程度に確保されてい
る。
【0027】シフトスリーブ70の外周環状溝には単一
のシフトフォーク71が嵌合しており、シフトフォーク
71は前記単一のシフトロッド72に固定され、シフト
ロッド72は左右方向移動可能に変速機ケース11に支
持されている。図5の状態は中立状態を示しており、該
中立状態からシフトスリーブ70を左方に移動すると、
シフトスリーブ70の後進用のドグ爪70bが後進用ギ
ヤ69のドグ爪69aに噛み合い、反対に右方へ移動す
ると、シフトスリーブ70の前進用ドグ爪70aが、ま
ず前進高速用ギヤ67のドグ爪67aに噛み合い、次に
中立状態を経て前進低速用ギヤ68のドグ爪68aに噛
み合うように構成されている。すなわち、1本のシフト
フォーク71の操作により、前進高速、前進低速、中立
及び後進の4つの変速段に切り換えることができるよう
になっている。
【0028】シフトロッド72の右端部には上方突出状
のチェンジピン85が設けられ、該チェンジピン85に
は内側チェンジレバー部86が係合し、該内側チェンジ
レバー部86はチェンジレバー軸87を介して前記外側
チェンジレバー部35に連結されている。
【0029】カウンタ軸64の右端部には、前進高速
用、低速用ギヤ67,68にそれぞれ噛み合う前進用中
間ギヤ73,74が固定され、左端部には中間出力ギヤ
75が固定されている。
【0030】後進用アイドル軸65の左端部には、前記
後進用ギヤ69に噛み合う大径の後進用第1アイドルギ
ヤ77と上記中間出力ギヤ75に噛み合う小径の後進用
第2アイドルギヤ78が固定されている。後進用アイド
ル軸65の右半部分65aは左半部分よりも小径に形成
されており、該小径右半部分65aの外周面には、前記
カウンタ軸64上で最も大径の前進低速用中間ギヤ74
の外周縁が、わずかな隙間S1を隔てて、可能な限り接
近している。すなわち、カウンタ軸64と後進用アイド
ル軸65との軸間距離が可能な限り短くなるように構成
してある。
【0031】中間出力ギヤ75は出力軸63の左端部に
固定された出力ギヤ80に噛み合い、出力軸63の右端
部に一体成形されたべベルギヤ81は、ドライブ軸17
に固定されたべベルギヤ82と噛み合っている。
【0032】[車速センサー]図3はクランクケース1
0及びベルトコンバータカバー30の右側面図であり、
車速センサー110は、ベルトコンバータカバー30の
後部、すなわち被駆動プーリ収納部分の直下に配置され
ており、後向きにハーネス接続部110aが一体的に設
けられ、該ハーネス接続部110aにハーネス112の
接続部がモジューラージャック方式で着脱自在に接続さ
れている。ハーネス112はハーネス接続部110aの
直後から緩やかに上方へ湾曲し、前記車体フレームの立
上がりパイプ24にバンド114等により保持されなが
ら立上がりパイプ24に沿って上方へ延び、立上がりパ
イプ24の上端からは上部パイプ23に沿って前方に延
び、前記図1の車速メータ103へ至っている。
【0033】図7は図3のVII-VII断面拡大図であり、
変速機ケース11の右端壁にはベルトコンバータケース
部11bが一体に形成されており、該ベルトコンバータ
ケース部11bの右端面に、パッキンを介してベルトコ
ンバータカバー30が右方張出状に取り付けられてい
る。前記出力用のべベルギヤ82に対応する変速機ケー
ス11の右端壁部分11cは、べベルギヤ82の形状に
沿った半円形に形成されており、該半円形右端壁部分1
1cに車速センサー取付孔116が形成されている。該
車速センサー取付孔116の中心O8の位置は、べベル
ギヤ82の軸芯O7の高さよりも僅かに低い位置に設定
されている。
【0034】車速センサー110は前記取付孔116に
右方から嵌入されると共に、フランジ部110cが取付
座117に当接し、ボルト118により締着されてい
る。取付後の状態では、先端検知面110bがべベルギ
ヤ82の外周端面に対して僅かな隙間を隔てて対向して
いる。車速センサー110の具体的な配置位置は、ベル
トコンバータカバー30の下壁30aの略直下であっ
て、上方から見てベルトコンバータカバー30の下壁3
0aの平面範囲内に完全に納まっている。しかも、車速
センサー110とベルトコンバータカバー30の下壁3
0aとの間隔ができるだけ小さくなるように、車速セン
サー110はベルトコンバータカバー30の下壁30a
に接近配置されている。
【0035】車速センサー110としては電気式のもの
を採用しており、べベルギヤ82の歯部自体を、被検出
用ロータとして利用し、べベルギヤ82の歯部によって
繰り返される遮断作用を検出し、べベルギヤ82の回転
数を電気的パルス信号に変換し、ハーネス112を介し
て発信するものである。
【0036】
【作用】図1において、エンジン3の回転力は、Vベル
ト式無段変速機15、ギヤ式変速機13、ドライブ軸1
7を介して前後のプロペラ軸18及び19に伝達され、
各減速ギヤ等を介して前後の車輪1,2に伝達される。
【0037】図2のシフト操作レバー32を手動操作す
ることにより、連結ロッド33を介して、図5の外側チ
ェンジレバー部35、チェンジレバー軸87及び内側チ
ェンジレバー部86を回動し、これによりチェンジレバ
ーピン85を介してシフトロッド72をシフトロッド軸
芯O6方向(左右方向)に移動し、前進低速、前進高
速、中立及び後進位置の間で切り換える。
【0038】車輌運転中、図7の車速センサー110
は、ドライブ軸17のべベルギヤ82の回転数を電気的
に検出し、ハーネス112を介して図1の車速メータ1
03に車速信号を送る。
【0039】
【その他の発明の実施の形態】(1)ドライブ軸17に
被検知プレートを設け、この被検知プレートの回転を車
速センサーにより検出する構造とすることも可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本願発明は、クラン
クケースのクランク軸芯方向の一側にVベルト式無段変
速機を備え、エンジンからVベルト式無段変速機及びギ
ヤ式変速機を介して車輪に動力を伝達する不整地走行車
の車速検出装置において、 (1)Vベルト式無段変速機を覆うベルトコンバータカ
バーの下側であって、ベルトコンバータカバーの平面範
囲内に車速センサーを配置しているので、特に保護カバ
ー等を設けなくとも、ベルトコンバータカバーにより外
部の泥や飛散する石等から車速センサーを保護すること
ができる。また、操向ハンドル等に設けられる車速表示
部に対して、従来の後輪用減速ギヤケースよりも近くに
車速センサーが位置することになり、ハーネスの配線長
さを短くすることができ、配線作業が容易になる。
【0041】(2)車速センサーを、ギヤ式変速機の出
力部から前後方向に延びるドライブ軸の回転を検出する
ように配置していると、ベルトコンバータカバーの下側
への車速センサーの取り付け作業を、外部から簡単に行
なうことができる。また、ハーネスの保護も容易にな
る。
【0042】(3)車速センサーを、ギヤ式変速機の出
力用べベルギヤに噛み合うドライブ軸のべベルギヤに対
向配置していると、車速検出専用のロータ等の部材を設
ける必要がなく、電気式の車速センサーを取り付けるだ
けで車速を検出することができる。
【0043】(4)車速センサーから後向きにハーネス
接続部を設け、操向用ハンドルの車速メータに接続され
たハーネスを、ギヤ式変速機の後側近傍に位置する車体
フレーム構成部材に沿って上記ハーネス接続部まで配線
していると、車速センサーから車速表示部までのハーネ
スを、特別の保持部材を設けることなくしっかりと車体
に保持し、ガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した不整地走行車の平面図で
ある。
【図2】 図1の不整地走行車の右側面図である。
【図3】 変速機ケース及びベルトコンバータカバーの
右側面図である。
【図4】 クランクケースのクランク軸部分の縦断面図
である。
【図5】 変速機ケース内を各変速軸芯を通る切断面で
切断した断面展開図である。
【図6】 変速機ケース内の変速軸配置を示す縦断左側
面図である。
【図7】 図3のVII-VII断面図である。
【図8】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
3 エンジン 10 クランクケース 11 変速機ケース 13 ギヤ式変速機 17 ドライブ軸 23 車体フレームの上部パイプ 24 車体フレームの立上がりパイプ 24a 車体フレームの下部パイプ 63 出力軸 82 べベルギヤ 110 車速センサー 110a ハーネス接続部
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月5日(2001.3.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01P 3/488 G01P 3/488 F Fターム(参考) 3D039 AA01 AA03 AA29 AB07 AC21 AD12 3J063 AA01 AB02 AB22 AC03 BA03 BB46 CD41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケースのクランク軸芯方向の一
    側にVベルト式無段変速機を備え、エンジンからVベル
    ト式無段変速機及びギヤ式変速機を介して車輪に動力を
    伝達する不整地走行車の車速検出装置において、 Vベルト式無段変速機を覆うベルトコンバータカバーの
    下側であって、ベルトコンバータカバーの平面範囲内に
    車速センサーを配置していることを特徴とする不整地走
    行車の車速検出装置。
  2. 【請求項2】 車速センサーは、ギヤ式変速機の出力部
    から前後方向に延びるドライブ軸の回転を検出するよう
    に配置していることを特徴とする請求項1記載の不整地
    走行車の車速検出装置。
  3. 【請求項3】 車速センサーは、ギヤ式変速機の出力用
    べベルギヤに噛み合うドライブ軸のべベルギヤに対向配
    置していることを特徴とする請求項2記載の不整地走行
    車の車速検出装置。
  4. 【請求項4】 車速センサーから後向きにハーネス接続
    部を設け、車速表示部に接続されたハーネスを、ギヤ式
    変速機の後側に位置する車体フレーム構成部材に沿って
    上記ハーネス接続部まで配線していることを特徴とする
    請求項1〜3記載の不整地走行車の車速検出装置。
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