JP2002219778A - 剥離材及びその製造方法並びに粘着性物品 - Google Patents

剥離材及びその製造方法並びに粘着性物品

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JP2002219778A
JP2002219778A JP2001017143A JP2001017143A JP2002219778A JP 2002219778 A JP2002219778 A JP 2002219778A JP 2001017143 A JP2001017143 A JP 2001017143A JP 2001017143 A JP2001017143 A JP 2001017143A JP 2002219778 A JP2002219778 A JP 2002219778A
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Yasuo Oyama
康夫 大山
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Daikyo Giken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離力を所望の値にバラツキなく自在にコン
トロールすることが可能で、例えば、粘着性物品の打ち
抜き加工時に、剥離、破損することを有効に防止し、ま
た、粘着性物品自体が破損することを有効に防止するこ
とが可能であるとともに、剥離作業時に、剥離材の軽剥
離(小さな剥離力により剥離が可能なこと)を実現し、
剥離材及び粘着性物品の破断を有効に防止することが可
能で、各種粘着性物品、特に、軽剥離が要求される微細
打ち抜き加工を伴う粘着性物品や、貼付面積の大きな粘
着性物品に好適に用いられる剥離材及びその製造方法並
びに粘着性物品を提供する。 【解決手段】 支持部材1と、支持部材1上に配設され
た第1の剥離剤からなる平坦な第1の剥離層2と、第1
の剥離層2上に配設された第2の剥離剤からなる微細凹
凸構造を有する第2の剥離層3とを備えてなることを特
徴とする剥離材10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、剥離材及びその
製造方法並びに粘着性物品に関する。さらに詳しくは、
剥離力を所望の値にバラツキなく自在にコントロールす
ることが可能で、例えば、粘着性物品の打ち抜き加工時
に、剥離、破損することを有効に防止し、また、粘着性
物品自体が破損することを有効に防止することが可能で
あるとともに、剥離作業時に、剥離材の軽剥離(小さな
剥離力により剥離が可能なこと)を実現し、剥離材及び
粘着性物品の破断を有効に防止することが可能で、各種
粘着性物品、特に、軽剥離が要求される微細打ち抜き加
工を伴う粘着性物品や、貼付面積の大きな粘着性物品に
好適に用いられる剥離材及びその製造方法並びに粘着性
物品に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来から、基材の上に種々の粘着剤か
らなる粘着層を形成した粘着フィルム等の粘着層側に、
剥離紙やライナーと呼ばれる剥離材を積層した粘着性物
品が種々の分野で用いられている。
【0003】 このような粘着性物品に用いられる剥離
材としては、例えば、紙、ラミネート紙、合成紙、プラ
スチックフィルム、プラスチックシート、金属箔等の支
持部材の上に各種剥離剤からなる剥離層を形成したもの
がよく知られているが、特に、打ち抜き加工を施す粘着
性物品に用いられる場合、打ち抜き加工時に剥離、破損
することがないこと、粘着性物品自体を破損させないこ
と、及び打ち抜き後の粘着層からの剥離が容易(軽剥
離)であること等が要求される。
【0004】 この要求に応えるため、通常は、打ち抜
き加工を施す前に、一旦剥離材を粘着性物品から剥がし
て、上記要求を満たすために最適な剥離力を有する剥離
材を選定し、貼り直している。この作業は極めて煩雑で
生産性を低下させるとともに、資源の無駄使いであり、
また、ごみの増大を伴うことから環境負荷を増大させる
という問題があった。
【0005】 また、軽剥離を実現するため、エンボス
加工を施した支持部材上に、また、微細な植毛を施した
支持部材上に、剥離剤を塗布して剥離層を形成すること
も行われているが、塗布ムラや塗布欠損に伴う剥離力の
バラツキを生じ易く、作業性を悪化させるとともに、最
終製品の粘着性物品自体を破損させるという問題があっ
た。
【0006】 さらに、剥離力を最適なものにコントロ
ールするため、剥離剤の塗布量を調整したり、剥離剤の
種類を変更することも行われているが、例えば、塗布量
を多くして剥離力を高めようとしても、剥離剤は粘着層
に転写しやすくなることから、その上昇には制限があ
り、所望の剥離力を得る(コントロールする)ことが困
難であるという問題があった。
【0007】 具体的には、剥離層が、シリコーン樹脂
を溶解してなる超臨界流体を微少ノズルあるいはオリフ
ィスから支持体に向かって噴出させて形成されたシリコ
ーン樹脂被膜層からなる剥離用シートが開示されている
(特許第3101367号公報)。
【0008】 しかし、この剥離用シートは、剥離層に
ピンホールがなく、かつ表面平滑性に優れたものではあ
るものの、剥離剤がシリコーン樹脂に限定され、汎用性
に欠けるとともに、紫外線照射や電子線照射のための大
掛かりな設備を必要とし、かつ剥離剤がシリコーン樹脂
に限定されることに伴い粘着剤自体もその使用の種類に
制限を受けるため、用途に応じて剥離力を最適なものに
コントロールすることに関しては、必ずしも十分に満足
し得るものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上述の問
題に鑑みなされたもので、剥離力を所望の値にバラツキ
なく自在にコントロールすることが可能で、例えば、粘
着性物品の打ち抜き加工時に、剥離、破損することを有
効に防止し、また、粘着性物品自体が破損することを有
効に防止することが可能であるとともに、剥離作業時
に、剥離材の軽剥離(小さな剥離力により剥離が可能な
こと)を実現し、剥離材及び粘着性物品の破断を有効に
防止することが可能で、各種粘着性物品、特に、軽剥離
が要求される微細打ち抜き加工を伴う粘着性物品や、貼
付面積の大きな粘着性物品に好適に用いられる剥離材及
びその効率的な製造方法並びにこのような剥離材を用い
た粘着性物品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明者等は、上述の
課題を解決すべく鋭意研究した結果、剥離層の形成に当
たり、支持部材にエンボス加工や植毛を施すことによっ
て凹凸を形成し、この凹凸面に剥離剤を塗布したもの
は、塗布ムラや塗布欠損に伴う剥離力のバラツキの発生
を防止することは極めて困難である(特に、剥離層の厚
さを10μm以下に設定する場合には、剥離層の凹部が
支持部材まで貫通してしまい、剥離層が欠損する)こと
に鑑み、剥離剤そのもので微細凹凸構造を形成し、この
微細凹凸構造の凸部と、粘着性物品の粘着剤層との接触
がもたらす剥離力を調整することにより剥離力の微妙な
コントロールが可能となり、上記目的を達成することが
できることを知見し、本発明を完成させた。すなわち、
本発明は、以下の剥離材及びその効率的な製造方法並び
にこのような剥離材を用いた粘着性物品を提供するもの
である。
【0011】[1] 支持部材と、前記支持部材上に配
設された第1の剥離剤からなる平坦な第1の剥離層と、
前記第1の剥離層上に配設された第2の剥離剤からなる
微細凹凸構造を有する第2の剥離層とを備えてなること
を特徴とする剥離材。
【0012】[2] 前記第1の剥離剤と前記第2の剥
離剤とが、同一の剥離剤である前記[1]に記載の剥離
材。
【0013】[3] 前記第2の剥離層の微細凹凸構造
が、前記第1の剥離層上に、第2の剥離剤から構成され
た紐状物、帯状物、球状物、及び半球状物からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種を、所定間隔を隔てた状態で
規則的又は不規則に載置することにより得られる構造で
ある前記[1]又は[2]に記載の剥離材。
【0014】[4] 前記第2の剥離層の微細凹凸構造
が、前記第2の剥離層を多孔質形状物又は繊維状物とす
ることにより得られる構造である前記[1]又は[2]
に記載の剥離材。
【0015】[5] 前記第2の剥離剤の微細凹凸構造
が、凸部の幅が20〜800μmで、前記凸部の頂部の
投影面積が前記第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投
影面積に占める割合が5〜80%で、かつ前記凸部の高
さが5〜200μmである前記[1]〜[4]のいずれ
かに記載の剥離材。
【0016】[6] 前記第2の剥離剤の微細凹凸構造
が、凸部の配設密度が高い軽剥離領域と、凸部の配設密
度が低い重剥離領域とをそれぞれ一以上有する前記
[1]〜[5]のいずれかに記載の剥離材。
【0017】[7] 支持部材上に第1の剥離剤からな
る平坦な第1の剥離層を配設し、前記第1の剥離層上に
第2の剥離剤からなる微細凹凸構造を有する第2の剥離
層を配設することを特徴とする剥離材の製造方法。
【0018】[8] 前記第1の剥離剤と前記第2の剥
離剤とが、同一の剥離剤である前記[7]に記載の剥離
材の製造方法。
【0019】[9] 前記第1の剥離層上に、前記第2
の剥離剤から構成された紐状物、帯状物、球状物、及び
半球状物からなる群から選ばれる少なくとも1種を、所
定間隔を隔てた状態で規則的又は不規則に載置すること
により前記第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する前記
[7]又は[8]に記載の剥離材の製造方法。
【0020】[10] 前記第1の剥離層上に、前記第
2の剥離剤をオリフィス又はノズルから噴出せしめるこ
とにより、前記第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する
前記[7]〜[9]に記載の剥離材の製造方法。
【0021】[11] 前記第1の剥離層上に、前記第
2の剥離剤を、塗布又は印刷することにより、前記第2
の剥離剤の微細凹凸構造を配設する前記[7]〜[9]
のいずれかに記載の剥離材の製造方法。
【0022】[12] 前記第1の剥離材上に、前記第
2の剥離剤から構成された多孔質形状物又は繊維状物を
形成することにより、前記第2の剥離剤の微細凹凸構造
を配設する前記[7]又は[8]に記載の剥離材の製造
方法。
【0023】[13] 前記第2の剥離層の微細凹凸構
造の凸部の幅が20〜800μmで、前記凸部の頂部の
投影面積が前記第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投
影面積に占める割合が5〜80%で、かつ前記凸部の高
さが5〜200μmとなるように前記微細凹凸構造を配
設する前記[7]〜[12]のいずれかに記載の剥離材
の製造方法。
【0024】[14] 前記第2の剥離層の微細凹凸構
造の凸部の配設密度が高い軽剥離領域と、前記凸部の配
設密度が低い重剥離領域とをそれぞれ一以上有するよう
に前記第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する前記
[7]〜[13]のいずれかに記載の剥離材の製造方
法。
【0025】[15] 基材と、前記基材の少なくとも
一つの面上に配設した粘着層と、前記粘着層の上に配設
した前記[1]〜[6]のいずれかに記載の剥離材と、
を備えた粘着性物品。
【0026】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0027】 図1に示すように、本発明の剥離材10
は、支持部材1と、支持部材1上に配設された第1の剥
離剤からなる平坦な第1の剥離層2と、第1の剥離層2
上に配設された第2の剥離剤からなる微細凹凸構造を有
する第2の剥離層3とを備えてなることを特徴とする。
【0028】 本発明に用いられる支持部材1としては
特に制限はないが、例えば、グラシン紙、上質紙、コー
テッド紙、合成紙等の紙;ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等のプラ
スチックフィルム又はシート;金属箔;上述の紙とプラ
スチックフィルム又はシートと金属箔とを上述の紙の片
面又は両面にラミネートしたラミネート紙;パイル;織
布又は不織布等を挙げることができる。また、感熱紙、
感圧紙、印刷用印画紙、熱転写受像紙等の情報記録用紙
であってもよく、さらに、後述するように、粘着テープ
やマスキングテープ等のテープ類を支持部材として用い
て粘着性物品の形態としてもよい。
【0029】 本発明の剥離材10に用いられる剥離層
は、第1の剥離層2と、第2の剥離層3との二重構造を
有している。また、第1の剥離層2は平坦で、第2の剥
離層3は剥離剤そのもので形成した微細凹凸構造を有し
ている(支持部材1に凹凸を形成し、その凹凸面上に剥
離剤を塗布したものではない)。このような構成を有す
ることから、剥離層(第1の剥離層2及び第2の剥離層
3)の形成時にムラや欠損部が生じることがなく、この
微細凹凸構造の凸部と、粘着性物品の粘着剤層との接触
がもたらす剥離力を調整することにより剥離力の微妙な
コントロールが可能となり(粘度の低い粘着剤層を用い
る必要がある場合に特に有効である)、剥離力を所望の
値にバラツキなく自在にコントロールすることが可能と
なる。
【0030】 第1の剥離層2に用いられる第1の剥離
剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹
脂、長鎖アルキルアクリレート重合物、長鎖アルキル変
性高分子ワックス等を挙げることができる。中でも、シ
リコーン系樹脂、フッ素系樹脂が好ましい。
【0031】 第1の剥離層2の厚さとしては、例え
ば、0.5〜20μmが好ましく、3〜15μmがさら
に好ましい。
【0032】 第2の剥離層3に用いられる第2の剥離
剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹
脂、長鎖アルキルアクリレート重合物、長鎖アルキル変
性高分子ワックス等を挙げることができる。中でも、シ
リコーン系樹脂、フッ素系樹脂が好ましい。
【0033】 第1の剥離剤と第2の剥離剤とは、同一
の剥離剤であることが、製造工程を簡易化できること等
から好ましい。
【0034】 第2の剥離層3の微細凹凸構造は、図2
(a)〜(d)、図3(a)、(b)に示すように、第
1の剥離層2上に、第2の剥離剤から構成された紐状
物、帯状物、球状物、及び半球状物からなる群から選ば
れる少なくとも1種(以下、これらを総称して、「紐状
物等」ということがある)31、32を、所定間隔を隔
てた状態で規則的又は不規則に載置することにより得ら
れる構造であることが好ましい。
【0035】 図2(a)は、第1の剥離層2上に、太
さが80μmの紐状物31を塗布量20g/m2で、
0.1〜1.0mm(好ましくは、0.3〜0.6m
m)の間隔で、直線状に載置して微細凹凸構造を配設し
た例、図2(b)は、第1の剥離層2上に、太さが80
μmの紐状物31を塗布量20g/m2でループ状に重
ねて載置して微細凹凸構造を配設した例、図2(c)
は、太さが150μmの紐状物31を塗布量20g/m
2で一筆書き形状に載置して微細凹凸構造を形成した
例、及び図2(d)は、太さが50μmの紐状物31を
塗布量20g/m2で規則的なパターン(0.1〜10
mm、好ましくは、1〜7mmの大きさのΩの文字の繰
り返しパターン)に載置して微細凹凸構造を配設した例
をそれぞれ示している。
【0036】 図3(a)は、平均粒径が1〜15μm
(好ましくは、3〜10μm)の球状物32を、第1の
剥離層2上から半分程突き出るように、20〜30μm
の間隔で微細凹凸構造を配設した例、図3(b)は、球
状物32を第1の剥離層2上に、より均一に配設するた
め、平均粒径が1〜15μm(好ましくは、3〜10μ
m)の球状物32と、第3の剥離層4を形成する液状の
剥離材との混合物を塗布し、第1の剥離層2及び第3の
剥離層4上から半分以上突き出るように、10〜20μ
mの間隔で微細凹凸構造を配設した例を示している。
【0037】 なお、微細凹凸構造は、上記の形状に限
定されるものではなく、上記形状を組合わせたものであ
ってもよく、また、これらの形状と同様の効果を発揮す
るものであれば他の形状であってもよい。
【0038】 図4(a)、(b)及び図5に示すよう
に、第2の剥離層の微細凹凸構造は、第2の剥離層を多
孔質形状物33又は繊維状物34とすることにより得ら
れる構造であってもよい。
【0039】 図4(a)は、支持部材1に第1の剥離
層2を配設し(第1の剥離剤の塗布量:0.1〜5.0
g/m2)、この第1の剥離層2上に、第2の剥離剤と
して、その濃度が20質量%の溶液に発泡剤(混合量:
1〜10質量%)を混合したものを塗布して、第2の剥
離層としての発泡した多孔質形状物33を形成した例、
図4(b)は、第2の剥離剤として、その濃度が40質
量%の溶液に発泡剤(混合量:1〜10質量%)を混合
したものを直接支持部材1上に塗布して第2の剥離層と
しての発泡した多孔質形状物33を形成した例を示して
いる。この場合、第2の剥離層の表面は発泡によりクレ
ーター状に穴が形成されて微細凹凸構造を形成する。穴
の数は、好ましくは、100〜500個/cm2、さら
に好ましくは、200〜300個/cm2で、平均穴径
は、好ましくは、0.1〜5mm、さらに好ましくは、
0.5〜1mmである。
【0040】 図5は、第1の剥離層2上に、第2の剥
離剤の高濃度溶液(50〜70質量%溶液)を微小ノズ
ル又はオリフィスから熱風を介して噴出させることによ
り、繊維状物34を形成した例を示している。この場
合、繊維状物34の平均繊維径は、0.5〜60μm程
度に絡ませて堆積するか又は不織布状にすることが好ま
しい。また、支持部材1又は第1の剥離層2上に繊維状
物34を直接噴出させて配設してもよい。
【0041】 また、本発明における第2の剥離層の微
細凹凸構造の形状は、通常、凸部の幅が20〜800μ
mで、凸部の頂部の投影面積(この凸部の頂部の投影面
積が粘着性物品の粘着剤層との接触によってもたらされ
る剥離力の大きさを規定することになり、この剥離力を
調整することによって剥離力の微妙なコントロールが可
能となる)が第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投影
面積に占める割合が5〜80%で、かつ凸部の高さが5
〜200μmであることが好ましい。
【0042】 また、図6に示すように、第2の剥離層
の微細凹凸構造は、凸部の配設密度が高い軽剥離領域3
aと、凸部の配設密度が低い重剥離領域3bとをそれぞ
れ一以上有するものとすることが好ましい。図6におい
ては、一つの重剥離領域3bを挟んで二つの軽剥離領域
3aが配設された場合を示している。このように、同一
の剥離材上に剥離力が軽重の2種類以上の領域を持たせ
ることにより、例えば、打ち抜き加工を施す粘着性物品
に用いられた場合、打ち抜き加工部分を重剥離領域3b
でカバーし、剥離開始部分を軽剥離領域3aでカバーす
ることにより、打ち抜き加工時に、剥離、破損すること
を有効に防止し、また、粘着性物品自体が破損すること
を有効に防止する(特に、打ち抜き加工部分が微細な線
や複雑な形状で構成される場合に有効である)ととも
に、剥離作業時に、剥離材の軽剥離を実現し、剥離材及
び粘着性物品の破断を有効に防止することができる。
【0043】 本発明の剥離材の製造方法は、支持部材
上に第1の剥離剤からなる平坦な第1の剥離層を配設
し、第1の剥離層上に第2の剥離剤からなる微細凹凸構
造を有する第2の剥離層を配設することを特徴とする。
ここで、支持部材、第1の剥離剤、第2の剥離剤、第1
の剥離層、第2の剥離層、及び第2の剥離層の微細凹凸
構造としては、前述のものと同様なものを用いることが
できる。
【0044】 第1の剥離剤と第2の剥離剤とを、同一
の剥離剤とすることが好ましい。
【0045】 また、支持部材上に、第2の剥離剤から
構成された紐状物、帯状物、球状物、及び半球状物から
なる群から選ばれる少なくとも1種を、所定間隔を隔て
た状態で規則的又は不規則に載置することにより第2の
剥離層の微細凹凸構造を配設することが好ましい。
【0046】 また、紐状物等を、オリフィス又はノズ
ルから第2の剥離剤の高濃度溶液を噴出せしめることに
より、又は第2の剥離剤を塗布又は印刷することにより
第1の剥離層上に配設することができる。塗布又は印刷
方法としては特に制限はなく、例えば、オフセット印
刷、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷等を挙げるこ
とができる。グラビア印刷に用いられるグラビア版の溝
の深さとしては、5〜20μmが好ましく、7〜12μ
mがさらに好ましい。
【0047】 また、第1の剥離材上に、第2の剥離剤
から構成された多孔質形状物又は繊維状物を形成するこ
とにより、第2の剥離剤の微細凹凸構造を配設してもよ
い。
【0048】 また、通常、第2の剥離層の微細凹凸構
造の凸部の幅が20〜800μmで、凸部の頂部の投影
面積が第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投影面積に
占める割合が5〜80%で、かつ凸部の高さが5〜20
0μmとなるように第2の剥離層の微細凹凸構造を配設
することが好ましい。
【0049】 また、第2の剥離層の微細凹凸構造の凸
部の配設密度が高い軽剥離領域と、凸部の配設密度が低
い重剥離領域とをそれぞれ一以上有するように第2の剥
離層の微細凹凸構造を配設することが好ましい。
【0050】 本発明の粘着性物品は、基材と、基材の
少なくとも一つの面上に配設した粘着層と、前記粘着層
の上に配設した前述の剥離材とを備えたものである。こ
こで、基材及び粘着層としては特に制限はなく、汎用さ
れているもの(各種の、粘着フィルム、粘着テープ、接
着フィルム、接着テープ、マスキングフィルム、マスキ
ングテープ、タックラベル、保護粘着フィルム等)を用
いることができる。剥離材は、粘着層面の保護、巻回し
た状態での保存及び取り扱い易さの向上等のために用い
られる。
【0051】
【実施例】 以下、本発明を実施例によってさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によっていか
なる制限を受けるものではない。
【0052】実施例1 図7に示すように、厚さが25μmの支持部材原反(ポ
リエチレンテレフタレート(PET))20を原反繰り
出し部22から繰り出して、原反20上に、ホッパー1
8内で、シリコーン系剥離剤(東レシリコーン(株)製
商品名:SD7333)をトルエン・ヘキサン混合溶
媒で5質量%溶液濃度に希釈したもの100質量部に、
硬化剤(東レシリコーン(株)製 商品名:SRX21
2)を0.8質量部添加した溶液を、メヤバー方式で塗
布し、120℃で40秒間加熱硬化させ、シリコーン系
剥離剤の塗布量が0.3g/m2の剥離性フィルム21
を作製した。次いで、巻き取り部23で巻き取る間に、
得られた剥離フィルム21の剥離層表面に、前記シリコ
ーン系剥離剤(東レシリコーン(株)製 商品名:SD
7333)をトルエン・ヘキサン混合溶媒で45質量%
溶液濃度に希釈したもの100質量部に、前記硬化剤
(東レシリコーン(株)製 商品名:SRX212)を
1.5質量部添加した高濃度溶液を、微小ノズル19
(兵神装備(株)製 モノフィリングシステムの多連式
の充填ノズル)から噴出させて、太さが0.3mmの紐
状吐出物26を図2(a)に示す形状で塗布し、160
℃で40秒間加熱硬化させ、微細凹凸構造を有する剥離
層を積層して形成し、目的物である剥離材30を得た。
【0053】実施例2 図8に示すように、実施例1において、高濃度溶液を、
Dynatec社製のダイナファイバー「UFD」方式
の一部を溶液タイプに改造した塗布機(ホッパー27、
ソレノイドバルブ24、モジュール28、UFDヘッド
25)を用いて塗布したこと以外は実施例1と同様にし
て剥離材29を得た。ここで、「UFD」とは、紐状物
を成形吐出するユニットで、剥離剤溶液と空気とを別の
ノズルから噴射する装置である。ホッパー27として
は、均一な剥離剤溶液を貯留しておくことができるタン
ク状のものであれば特に制限はなく、例えば、下部に剥
離剤溶液流出用のパイプを備え、途中にポンプスクリー
ンフィルタを備え、高密度ギアポンプで剥離剤溶液を押
出す構成のものを挙げることができる。モジュール28
は、剥離剤溶液と空気とをノズルに導く装置であり、複
数の剥離剤溶液の吐出口(例えば、7個)、複数の空気
口(例えば、8個)を有し、この空気の動きを微妙にコ
ントロールすることで、剥離剤溶液の紐状物を切断する
ことなく、直線状やループ状等に塗布することができ
る。ソレノイドバルブ24は、モジュール28に送り出
す剥離剤溶液量、空気量及び空気圧をコントロールする
装置である。この塗布機を用いて剥離材29を以下のよ
うにして製造した。高粘度の剥離剤溶液を、ホッパー2
7に備えられた高密度ギアポンプでより精度の高い吐出
量としてソレノイドバルブ24を備えたベースブロック
に送りこみ、ソレノイドバルブ24を調節することによ
って剥離剤溶液量、空気量及び空気圧をコントロールし
て、1本の紐状物を左右から空気を吹き付けた状態で直
線状やループ状等に塗布した。このようにすることで、
紐状物を切断することなく、また余分な剥離剤溶液を飛
散させることなく美麗な塗布面を有する剥離材29を形
成することができた。この場合、モジュール28として
は粘着剤溶液の吐出口を7個、空気口を8個有したもの
を用い、ノズル幅25mm、塗布幅500mmでモジュ
ール28を20個並べて、ラインスピード200m/分
で塗布した。剥離剤溶液の一つの吐出口の左右にはそれ
ぞれ空気吹き付け口を備え、左右の空気圧をコントロー
ルしてループの大きさや密度等をコントロールし、ライ
ンスピードの大きさによって紐状物の重なり具合を決定
した。
【0054】実施例3 実施例1において、剥離性フィルムの作製に当たりシリ
コーン系剥離剤の塗布量を0.7g/m2に変えたこ
と、また、高濃度溶液に代えて、前記シリコーン系剥離
剤(東レシリコーン(株)製 商品名:SD7333)
の硬化物のパウダー(平均粒度:10μm)3質量部に
前記硬化剤(東レシリコーン(株)製 商品名:SRX
212)を1.0質量部添加したパウダー混合溶液をグ
ラビアコーターで塗布し(塗布厚さ:5μm)、120
℃で40秒間加熱硬化させたこと以外は、実施例1と同
様にした。
【0055】実施例4 実施例3において、剥離性フィルムを作製することなし
に、支持部材原反に直接パウダー混合溶液をグラビアコ
ーターで塗布し、剥離層の全体の厚さを20μmとした
こと以外は、実施例3と同様にした。
【0056】実施例5 実施例1において、高濃度溶液に、発泡剤(三協化成
(株)製 商品名:セルマイクH)3質量部をさらに添
加したものをグラビアコーターで塗布し、140℃で1
分間加熱硬化させたこと以外は、実施例1と同様にし
た。
【0057】比較例1 シリコーン系剥離剤の塗布量を0.7g/m2とした剥
離性フィルムを目的物である剥離材とした。
【0058】評価 実施例1〜5及び比較例1で得られた剥離材のステンレ
スに対する剥離力、粘着テープに対する剥離力、打ち抜
き作業性、及び基材レス両面テープの転写性を下記のよ
うにして測定し、評価した。その結果を表1に示す。
【0059】ステンレスに対する剥離力:溶剤できれい
に拭いたステンレス板に、粘着テープを貼り付けて、手
動式圧着ロール(2kg)でテープに1往復の圧着を加
え、30分後に引張り試験機で300mm/minの速
さで粘着テープを180°の角度で引き剥がすのに要す
る力を測定した。
【0060】粘着テープに対する剥離力:引張り試験機
を用いて、剥離性シートを両面テープでステンレス板に
貼り付け、その剥離性シートの表面に所定長さの粘着テ
ープを貼り付けて、手動式圧着ロール(2kg)でテー
プに1往復の圧着を加え、30分後に300mm/mi
nの速さで粘着テープを180°の角度で引き剥がすの
に要する力を測定した。
【0061】打ち抜き作業性:打ち抜き作業時に、剥離
材の剥がれや浮きが生じるか否かを目視により観察し
た。
【0062】基材レス両面テープの転写性:打ち抜き加
工時、支持体を有しない両面テープは粘着剤のみからな
るため、両側から剥離材でサンドイッチ状に挟持した状
態で打ち抜き加工を行う必要があるが、最初に剥離する
一方の剥離材には粘着材が付着せず、かつ他方の剥離材
には粘着材が転写して付着していることが要求される。
このように、他方の剥離材に粘着剤が転写するか否かを
目視により観察した。
【0063】
【表1】
【0064】 ダイナファイバー「UFD」方式を用い
て、吐出ノズルの直径と紐状物を噴出するエアの風量を
変えて、紐状物の太さと微細凹凸構造における絡みの大
きさをコントロールして、紐状物の太さ(μm)と剥離
力(N/25mm)との関係を検討し、検討結果を図9
に示す。なお、ダイナファイバー「UFD」方式は、単
位面積当たり同一の塗布量に設定した。図9から、紐状
物の太さが細くなるほど粘着剤との接触面が小さくな
り、また小さな接触面での粘着剤剥離となるため、小さ
な力で剥離することになることがわかる。なお、紐状物
の太さが細い程微細な凹凸が多く形成されるため、空気
の層が増加するため剥離力は減少する。
【0065】
【発明の効果】 以上説明したように本発明によって、
剥離力を所望の値にバラツキなく自在にコントロールす
ることが可能で、例えば、粘着性物品の打ち抜き加工時
に、剥離、破損することを有効に防止し、また、粘着性
物品自体が破損することを有効に防止することが可能で
あるとともに、剥離作業時に、剥離材の軽剥離(小さな
剥離力により剥離が可能なこと)を実現し、剥離材及び
粘着性物品の破断を有効に防止することが可能で、各種
粘着性物品、特に、軽剥離が要求される微細打ち抜き加
工を伴う粘着性物品や、貼付面積の大きな粘着性物品に
好適に用いられる剥離材及びその製造方法並びに粘着性
物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の剥離材の一の実施の形態を模式的に
示す断面図である。
【図2】 本発明の剥離材の一の実施の形態における微
細凹凸構造(紐状物)を模式的に示す平面図である。
【図3】 本発明の剥離材の他の実施の形態における微
細凹凸構造(球状物)を模式的に示す断面図である。
【図4】 本発明の剥離材の他の実施の形態における微
細凹凸構造(多孔質形状物)を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】 本発明の剥離材の他の実施の形態における微
細凹凸構造(繊維状物)を模式的に示す断面図である。
【図6】 本発明の剥離材の他の実施の形態における微
細凹凸構造(軽剥離領域及び重剥離領域)を模式的に示
す平面図である。
【図7】 本発明の剥離材の製造方法の一の実施例を模
式的に示す説明図である。
【図8】 本発明の剥離材の製造方法の他の実施例を模
式的に示す説明図である。
【図9】 紐状物の太さ(μm)と剥離力(N/25m
m)との関係を模式的に示すグラフである。
【符号の説明】
1…支持部材、2…第1の剥離層、3…第2の剥離層、
3a…軽剥離領域、3b…重剥離領域、4…第3の剥離
層、10…剥離材、18…ホッパー、19…吐出ノズ
ル、20…支持部材原反、21…剥離性フィルム、22
…原反繰り出し部、23…巻き取り部、24…ソレノイ
ドバルブ、25…UFDヘッド、26…紐状(吐出)
物、27…ホッパー、28…モジュール、29…剥離
材、30…剥離材31…紐状物、32…球状物、33…
多孔質形状物、34…繊維状物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC02 AC06 AC19 AC41 AE05 CA07 CB27 CB30 CB33 CB34 DA04 DB01 DB18 DB20 DB36 DB48 DB53 DB64 DC38 DC40 EA29 EA37 EB16 EB22 EB43 EC22 EC24 4F100 AK42A AK52B AK52C AR00B AR00C AT00A BA03 BA07 BA11 BA41 DC11C DC21C DD07C EH462 GB90 JK06 JL14 JL14B JL14C YY00C 4J004 AB01 DB02 DB04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と、前記支持部材上に配設され
    た第1の剥離剤からなる平坦な第1の剥離層と、前記第
    1の剥離層上に配設された第2の剥離剤からなる微細凹
    凸構造を有する第2の剥離層とを備えてなることを特徴
    とする剥離材。
  2. 【請求項2】 前記第1の剥離剤と前記第2の剥離剤と
    が、同一の剥離剤である請求項1に記載の剥離材。
  3. 【請求項3】 前記第2の剥離層の微細凹凸構造が、前
    記第1の剥離層上に、第2の剥離剤から構成された紐状
    物、帯状物、球状物、及び半球状物からなる群から選ば
    れる少なくとも1種を、所定間隔を隔てた状態で規則的
    又は不規則に載置することにより得られる構造である請
    求項1又は2に記載の剥離材。
  4. 【請求項4】 前記第2の剥離層の微細凹凸構造が、前
    記第2の剥離層を多孔質形状物又は繊維状物とすること
    により得られる構造である請求項1又は2に記載の剥離
    材。
  5. 【請求項5】 前記第2の剥離剤の微細凹凸構造が、凸
    部の幅が20〜800μmで、前記凸部の頂部の投影面
    積が前記第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投影面積
    に占める割合が5〜80%で、かつ前記凸部の高さが5
    〜200μmである請求項1〜4のいずれかに記載の剥
    離材。
  6. 【請求項6】 前記第2の剥離剤の微細凹凸構造が、凸
    部の配設密度が高い軽剥離領域と、凸部の配設密度が低
    い重剥離領域とをそれぞれ一以上有する請求項1〜5の
    いずれかに記載の剥離材。
  7. 【請求項7】 支持部材上に第1の剥離剤からなる平坦
    な第1の剥離層を配設し、前記第1の剥離層上に第2の
    剥離剤からなる微細凹凸構造を有する第2の剥離層を配
    設することを特徴とする剥離材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の剥離剤と前記第2の剥離剤と
    が、同一の剥離剤である請求項7に記載の剥離材の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の剥離層上に、前記第2の剥離
    剤から構成された紐状物、帯状物、球状物、及び半球状
    物からなる群から選ばれる少なくとも1種を、所定間隔
    を隔てた状態で規則的又は不規則に載置することにより
    前記第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する請求項7又
    は8に記載の剥離材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の剥離層上に、前記第2の剥
    離剤をオリフィス又はノズルから噴出せしめることによ
    り、前記第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する請求項
    7〜9のいずれかに記載の剥離材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の剥離層上に、前記第2の剥
    離剤を塗布又は印刷することにより、前記第2の剥離剤
    の微細凹凸構造を配設する請求項7〜9のいずれかに記
    載の剥離材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の剥離材上に、前記第2の剥
    離剤から構成された多孔質形状物又は繊維状物を形成す
    ることにより、前記第2の剥離剤の微細凹凸構造を配設
    する請求項7又は8に記載の剥離材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の剥離層の微細凹凸構造の凸
    部の幅が20〜800μmで、前記凸部の頂部の投影面
    積が前記第2の剥離層の微細凹凸構造の全体の投影面積
    に占める割合が5〜80%で、かつ前記凸部の高さが5
    〜200μmとなるように前記微細凹凸構造を配設する
    請求項7〜12のいずれかに記載の剥離材の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の剥離層の微細凹凸構造の凸
    部の配設密度が高い軽剥離領域と、前記凸部の配設密度
    が低い重剥離領域とをそれぞれ一以上有するように前記
    第2の剥離層の微細凹凸構造を配設する請求項7〜13
    のいずれかに記載の剥離材の製造方法。
  15. 【請求項15】 基材と、前記基材の少なくとも一つの
    面上に配設した粘着層と、前記粘着層の上に配設した請
    求項1〜6のいずれかに記載の剥離材と、を備えた粘着
    性物品。
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