JP2002219688A - 用紙切断装置 - Google Patents

用紙切断装置

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JP2002219688A
JP2002219688A JP2001017773A JP2001017773A JP2002219688A JP 2002219688 A JP2002219688 A JP 2002219688A JP 2001017773 A JP2001017773 A JP 2001017773A JP 2001017773 A JP2001017773 A JP 2001017773A JP 2002219688 A JP2002219688 A JP 2002219688A
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JP
Japan
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cutting blade
stopper
blade holder
belt
cutting
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JP2001017773A
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English (en)
Inventor
Masayuki Odagiri
昌之 小田切
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙幅が異なる各種サイズの用紙に対するパ
ーシャルカットを簡単な構造で実現する。 【解決手段】 切断刃ホルダ8に保持されて上下の平行
なベルト14の中間に位置する欠け歯歯車16の歯が噛
み合っている側のベルト14の移動方向に従い切断刃ホ
ルダ8が移動し、切断刃ホルダ8がストッパ部材21の
ストッパ部21aに当接して移動を制限されるとベルト
14に対して歯が噛み合う側が上下切換えられて再び固
定状態となり切断刃4の移動方向が切換えられ、用紙を
パーシャルカットすることができる。また、ストッパ部
材21は、ストッパ部21aを少なくとも2種以上の用
紙幅に対応した各パーシャルカット位置に選択的に位置
させるように着脱自在に設けられているため、用紙幅が
異なる各種サイズの用紙に対するパーシャルカットを用
紙幅に合わせてストッパ部材21を装着するだけの簡単
な構造で実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシートプリンタ
等に適用される用紙切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロール紙等の長尺用紙を用いる
レシートプリンタ等では、印字後の用紙を適当な長さに
切断するための用紙切断装置を印字部に対して印字済用
紙搬送方向下流側の位置に備えたものが多い。この場合
の用紙切断装置としては、用紙全幅に渡る長さを有する
直線板状の可動刃と固定刃とを組合せた鋏方式の機構の
ものが多いが、最近では、円盤状の切断刃(通常は、カ
バー構造を備えた切断刃ホルダにより保持されている)
を用紙の幅方向に移動させて用紙を切断する機構(サー
キュラーカッタ方式)のものが小型軽量化を図れる点か
ら注目されている。
【0003】ところで、このような用紙切断装置をレシ
ートプリンタに適用するにあたって、長尺状の用紙をフ
ルカットせずに、手で切断容易な長さ分の切り残しを持
たせるパーシャルカットが要求されるケースがある。例
えば、同一内容の印字を2部連続して行い、その境目を
パーシャルカット(全体はフルカット)することで半券
としての利用を可能にするケースや、半分を客用の本来
のレシートとし、半分を店用の控えレシートとして発行
させるようなケースがある。
【0004】そこで、特開平11−262894号公報
には、円盤状の切断刃を用紙の幅方向に移動させて用紙
を切断する機構を有してパーシャルカットを可能にした
用紙切断装置が本出願人により提案されている。この特
開平11−262894号公報によれば、2個のプーリ
と内周面に歯形が形成されたタイミングベルトと円盤状
の切断刃を保持する切断刃ホルダに保持されて上下の平
行なタイミングベルト間に配設された所定の欠け歯歯車
とストッパとを利用し、駆動モータ(タイミングベル
ト)を一方向にのみ駆動させることで用紙を切断(フル
カット)した後にホームポジションへと戻す構成である
とともに、切断刃ホルダの移動軌跡に対してストッパ駆
動装置の動作によって進退自在なストッパをパーシャル
カット位置に設け、パーシャルカット時にはストッパを
切断刃ホルダの移動軌跡に干渉し得る進出位置に変位さ
せることで、パーシャルカットを可能にしている。
【0005】なお、この他に、駆動モータを常に一方向
にのみ回転駆動させることで切断刃(切断刃ホルダ)を
往復させる構成の一例としては、切断刃ホルダに設けら
れた舟形の滑り子が追従する螺旋状のガイド溝が駆動軸
上端部で無端状とされて往復で交差するように形成され
たドライブカム方式がある。このようなドライブカム方
式でこのパーシャルカットを実現するためには、例え
ば、駆動モータとして正転・逆転自在なものを用い、か
つ、切断刃ホルダをパーシャルカット位置に達したこと
を検知するセンサを設けることになる。このような構成
により、駆動モータの正転に伴いホームポジションから
用紙幅方向に移動した切断刃ホルダがパーシャルカット
位置まで移動してセンサにより検知されると駆動モータ
が逆転駆動に切換えられることで、パーシャルカットを
可能にしている。
【0006】しかしながら、ドライブカム方式は、元
々、モータを一方向にのみ回転駆動させるための機構と
して開発されたものであり、パーシャルカットを実現す
るためにその開発趣旨に反してモータを反転させること
でモータの寿命が短くなりやすいといった当初の課題が
残ってしまうものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、PO
S(Point of Sales:販売時点管理)端末等の商品販売
データ処理装置で用いられるレシートプリンタにおいて
は、紙幅寸法が異なる各種サイズのロール紙を紙幅方向
にガイドして所定事項を印字するものが開発されてい
る。このようなレシートプリンタによれば、ロール紙を
セットする際の位置決め方法として、ロール紙の一側端
を基準とする片側基準が多く用いられている。この片側
基準の場合には、ロール紙をセットする際に、ロール紙
の紙幅に関係なくロール紙の一側端を基準となる面に突
き当てれば良いため、位置合わせ作業が容易になってい
る。
【0008】ところが、このような紙幅寸法が異なる各
種サイズのロール紙を使用可能にしたレシートプリンタ
に特開平11−262894号公報に記載されている用
紙切断装置を搭載した場合、以下のような問題が発生す
る。すなわち、特開平11−262894号公報に記載
されている用紙切断装置では、パーシャルカット位置が
一の場所に限定されていることから、このパーシャルカ
ット位置が幅広(例えば、13cm)のロール紙に対応
するものであった場合には、幅狭の(例えば、8cm)
のロール紙を用いた場合にその幅狭のロール紙に対する
パーシャルカットができないという問題である。
【0009】なお、切断刃ホルダの移動軌跡に干渉し得
るストッパを紙幅寸法に合わせて複数設けることも考え
られるが、ストッパ及びストッパを進退自在に変位させ
るストッパ駆動装置を複数備えることは、コスト高にな
ってしまい妥当ではない。
【0010】また、ストッパ及びストッパ駆動装置を紙
幅寸法に合わせて移動させることも考えられるが、その
移動を機械的に行うには機構が複雑になって結果的には
コスト高になり、また、移動を人手を介して行うにはそ
の作業が煩雑になる。
【0011】本発明の目的は、用紙幅が異なる各種サイ
ズの用紙に対するパーシャルカットを簡単な構造で実現
することができる用紙切断装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
切断刃を用紙の幅方向に移動させて用紙を切断する用紙
切断装置において、対象となる用紙の幅方向の位置に回
転自在に配設された2個のプーリと、内周面に歯形が形
成された環状無端形状であり、これらのプーリ間に掛け
渡されプーリの回転に伴い前記用紙の幅方向に回転駆動
されるベルトと、このベルトに沿って移動自在に設けら
れて前記切断刃を保持した切断刃ホルダと、歯が一部欠
けた状態の欠け歯部分を有し、前記切断刃ホルダに保持
されて上下の平行な前記ベルトの中間に位置して前記欠
け歯部分が上向きのときには前記歯が下側の前記ベルト
の前記歯形と噛み合い、前記欠け歯部分が下向きのとき
には前記歯が上側の前記ベルトの前記歯形と噛み合うと
ともに、前記欠け歯部分が上向き及び下向きとなる位置
で固定状態となり所定値以上の回転力が作用した場合に
固定状態を抗して半回転する欠け歯歯車と、前記2個の
プーリ間に設けられ、前記切断刃ホルダの移動を制限す
る2個の固定ストッパと、これらの固定ストッパにより
制限される前記切断刃ホルダの移動範囲内に位置して前
記切断刃ホルダの移動を制限するストッパ部を有し、こ
のストッパ部を少なくとも2種以上の用紙幅に対応した
各パーシャルカット位置に選択的に位置させるように着
脱自在に設けられたストッパ部材と、を備え、前記欠け
歯歯車の歯が噛み合っている側の前記ベルトの移動方向
に従い前記切断刃ホルダが前記ベルトとともに移動し、
前記切断刃ホルダが前記固定ストッパ又は前記ストッパ
部材の前記ストッパ部に当接して移動を制限されると前
記ベルトにより前記欠け歯歯車に所定値以上の回転力が
作用して前記ベルトに対して歯が噛み合う側が上下切換
えられて再び固定状態となり前記切断刃の移動方向が切
換えられるようにした。
【0013】したがって、2個のプーリ間に掛け渡され
たベルトは常に一定方向に回転駆動されるがその上側部
分と下側部分とでは移動方向が逆方向である。そして、
これらの上下の平行なベルトの中間に位置する欠け歯歯
車は、欠け歯部分が上向きのときは歯が下側のベルトの
歯形と噛み合い下側のベルトの移動方向に従い切断刃ホ
ルダも移動し、欠け歯部分が下向きのときは歯が上側の
ベルトの歯形と噛み合い上側のベルトの移動方向に従い
切断刃ホルダも移動する。これにより、基本的に切断刃
を保持した切断刃ホルダの往復移動がなされるが、ここ
に、移動方向の切換えはベルトの一方向駆動を維持した
まま、切断刃ホルダの移動を固定ストッパ又はストッパ
部材のストッパ部により制限して所定値以上の回転力を
欠け歯歯車に作用させることにより行われる。よって、
一対の固定ストッパ間で切断刃ホルダの移動を制限すれ
ば、用紙のフルカット動作を行わせることができる。ま
た、固定ストッパとストッパ部材のストッパ部との間で
切断刃ホルダの移動を制限すれば、ストッパ部材のスト
ッパ部により制限した位置までの切込みとなる用紙のパ
ーシャルカット動作を行わせることができる。さらに、
ストッパ部材は、ストッパ部を少なくとも2種以上の用
紙幅に対応した各パーシャルカット位置に選択的に位置
させるように着脱自在に設けられているため、用紙幅が
異なる各種サイズの用紙に対するパーシャルカットを用
紙幅に合わせてストッパ部材を装着するだけの簡単な構
造で実現可能になっている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の用
紙切断装置において、前記ストッパ部材は、弾性部材に
より形成されており、所定位置に形成された装着孔に対
して弾発的に係合することにより着脱自在とされる。
【0015】したがって、用紙幅に合わせたストッパ部
材の移動が容易になる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の用紙切断装置において、前記ストッパ部を前記切
断刃ホルダの移動範囲内に進退自在に移動させるストッ
パ部進退手段を備える。
【0017】したがって、フルカット時にはストッパ部
を切断刃ホルダに干渉しない位置に待避させておき、パ
ーシャルカット時にはストッパ部を切断刃ホルダに干渉
する位置まで進出させることで、フルカット動作及びパ
ーシャルカット動作の選択が容易になる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の用紙切断装置において、前記欠け歯歯
車は板ばねによる付勢力で固定状態とされており、所定
値以上の回転力が作用した前記欠け歯歯車は前記板ばね
を変形させて半回転することで固定状態を抗する。
【0019】したがって、簡易な構成で移動方向の切換
えが可能になる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の用紙切断装置において、前記欠け歯歯
車の前記歯は、少なくとも円周の半分以上の部分に設け
られている。
【0021】したがって、移動方向の切換えを確実に行
うことが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。本実施の形態の用紙切断装
置は、例えば、POS端末中に内蔵されるレシートプリ
ンタにおけるレシート用紙切断装置1に適用されてい
る。なお、当該レシートプリンタは、用紙幅の異なる2
種類のレシート用紙に対応可能である。
【0023】ここで、図1はレシート用紙切断装置1の
構成を示す斜視図、図2は切断刃ホルダ8がホームポジ
ョンAに位置する場合を示す概略側面図である。図1及
び図2に示すように、レシート用紙切断装置1は、レシ
ートプリンタにおける印字部Pよりもレシート用紙(用
紙)Rの搬送方向下流側に配設されたもので、基本的に
は、当該レシートプリンタで使用可能なレシート用紙の
中で最大の紙幅を有するレシート用紙Rの全幅以上の長
さを有する平板状の固定刃3の先端に沿って円盤状の切
断刃4が回転しながら移動することにより、固定刃3と
切断刃4との協働によりレシート用紙Rを切断する方式
が用いられている。ここに、固定刃3はプリンタ筐体の
所定位置に固定されたカッタフレーム5と一体化されて
いる。また、切断刃4の軸上には固定刃3上を摩擦摺動
することにより回転して切断刃4も一体に回転させるゴ
ム体6が取付けられている。このような切断刃4は刃が
剥き出しとならないようにするための保護カバー7を備
えた切断刃ホルダ8に回転自在に保持されている。
【0024】カッタフレーム5の両端付近には2個のプ
ーリ9,10が回転自在に取付けられている。ここに、
ホームポジションA側に位置するプーリ9は、駆動モー
タ11、モータ歯車12、駆動歯車13を介して一方向
(図2中、反時計方向)にのみ回転駆動される駆動プー
リとされている。これらの一対のプーリ9,10間には
環状無端形状のベルト14が掛け渡されている。従っ
て、一方向にのみ駆動されるベルト14において、上下
の平行な部分に関して、その下側部分14dは常にホー
ムポジションAから離れる切断方向に移動し、上側部分
14uは常にホームポジションA側に向かう復帰方向に
移動することになる。
【0025】また、このベルト14の内周面側には、図
3にその一部のみを誇張して示すような歯形14aが全
周に渡って形成されている。さらに、切断刃ホルダ8は
カッタフレーム5の一部にベルト14と平行に形成され
たガイド15に沿って用紙幅方向に摺動自在とされてい
る。この切断刃ホルダ8には欠け歯歯車16が回転自在
に取付けられている。この欠け歯歯車16の回転軸は、
常にベルト14の平行な上側部分14uと下側部分14
dとの中間に位置し、欠け歯部分16bが上向き及び下
向きとなる位置で固定状態となるが、所定値以上の回転
力が作用した場合にはその固定状態を抗して回転し得る
ように構成されている。具体的には、欠け歯歯車16の
軸上には対向する2辺が弓形状に切り欠かれた切欠部1
7aを有する制御軸17が固定されている。また、切断
刃ホルダ8に固定されて制御軸17を挾持する2枚の板
ばね18が設けられている。これにより、これらの板ば
ね18が一対の切欠部17aを挾持する状態にあるとき
は板ばね18による付勢力で欠け歯歯車16が固定状態
にあり、所定値以上の回転力が作用するとこれらの板ば
ね18が拡開する方向に変形して固定状態を抗し、欠け
歯歯車16が半回転し得ることとなる。
【0026】次に、欠け歯歯車16の歯16aとベルト
14の歯形14aとの噛み合い関係について図3を参照
して説明する。欠け歯歯車16の歯16aは、欠け歯部
分16bが下向きのときにはベルト14の上側部分14
uの歯形14aと噛み合い、逆に、欠け歯部分16bが
上向きのときにはベルト14の下側部分14dの歯形1
4aと噛み合うように設定されている。これにより、歯
16aがベルト14の下側部分14dの歯形14aと噛
み合っているときには切断刃ホルダ8は切断方向に移動
し、歯16aがベルト14の上側部分14uの歯形14
aと噛み合っているときには切断刃ホルダ8は復帰方向
に移動することとなる。
【0027】また、カッタフレーム5の一部を利用して
ベルト14の両端付近の内側位置(上下の平行な領域
内)には切断刃ホルダ8の移動を機械的に制限する固定
ストッパ19,20が形成されている。これらの固定ス
トッパ19,20はフルカット用に用いられるもので、
固定ストッパ19は切断刃4(切断刃ホルダ8)のホー
ムポジションAに対応する位置に設定されており、固定
ストッパ20は当該レシートプリンタで使用可能なレシ
ート用紙の中で最大の紙幅を有するレシート用紙Rの少
なくともフルカット位置を超える位置Bに設定されてい
る。もちろん、切断刃4が位置A,Bの何れかに位置し
ているときには、レシート用紙Rの搬送をこの用紙切断
装置が妨げることはない。
【0028】さらに、これらの固定ストッパ19,20
により制限される切断刃ホルダ8の移動範囲内であって
その下方に位置するカッタフレーム5には、ストッパ部
材21が装着されるストッパ部材装着孔22が二つ形成
されている。このストッパ部材装着孔22は、概略的に
は、カッタフレーム5の端部からのストッパ部材21の
挿入を許容する扁平な矩形の挿入孔22aと、ストッパ
部材21のストッパ部21aを切断刃ホルダ8の移動軌
跡へと案内する溝形状のストッパ部案内孔22bとによ
り形成されている。これらのストッパ部材装着孔22
は、パーシャルカット用に用いられるもので、ホームポ
ジションAを基準として設定された各レシート用紙Rに
対応したパーシャルカット位置C(C1、C2)にて切
断刃ホルダ8の移動軌跡中にストッパ部材21のストッ
パ部21aを配置可能に形成されている。
【0029】ここで、このようなストッパ部材装着孔2
2に装着されるストッパ部材21について詳述する。ス
トッパ部材21は樹脂等の弾性部材により形成されてお
り、図1に示すように、大きく分けて矩形平板状のスト
ッパ部21aと、ストッパ部材装着孔22に装着するた
めの装着部21bと、これらのストッパ部21aと装着
部21bとの間に設けられてストッパ部材装着孔22の
溝形状のストッパ部案内孔22bに対して摺動自在に嵌
合する嵌合部21cとで構成されている。装着部21b
の装着方向後端部分には、一対の係合爪23が形成され
ている。これにより、ストッパ部材装着孔22の挿入孔
22aに対してストッパ部材21の装着部21bを圧入
すると、装着部21bの後端において係合爪23が弾発
的に湾曲することで、ストッパ部材21は挿入孔22a
に挿入される。そして、このようにして挿入孔22aに
挿入された装着部21bの係合爪23は弾発的に拡開し
て挿入孔22aに係合するので、このストッパ部材21
はストッパ部材装着孔22の挿入孔22aに挿入される
と自然には抜けない状態となる。
【0030】さらに、ストッパ部材21の装着部21b
の装着方向後端部分には、一対の係止突起24が形成さ
れており、カッタフレーム5のストッパ部材装着孔22
の近傍には、ストッパ部材装着孔22のストッパ部案内
孔22bを挟んで一対の係止孔5aが形成されている。
これらの一対の係止突起24及び一対の係止孔5aは、
ストッパ部材21をストッパ部材装着孔22の挿入孔2
2aに挿入した後に、さらにストッパ部材21の嵌合部
21cをストッパ部材装着孔22の溝形状のストッパ部
案内孔22bに沿って押し進めると、それぞれ係合する
位置に設けられている。つまり、ストッパ部材21の嵌
合部21cをストッパ部材装着孔22の溝形状のストッ
パ部案内孔22bに沿って押し進め、ストッパ部材21
の係止突起24とカッタフレーム5の係止孔5aとを係
合させることにより、ストッパ部材21はカッタフレー
ム5に固定されることになる。
【0031】そして、上述したようにストッパ部材21
がカッタフレーム5に固定された場合には、ホームポジ
ションAを基準として設定されたパーシャルカット位置
C(C1、C2)にて切断刃ホルダ8の移動軌跡中にス
トッパ部材21のストッパ部21aが進出し、切断刃ホ
ルダ8の移動を制限することになる(後述する図5参
照)。ここに、ストッパ部21aを切断刃ホルダ8の移
動範囲内に進退自在に移動させるストッパ部進退手段が
実現されている。
【0032】なお、ストッパ部材装着孔22の挿入孔2
2aからストッパ部材21を取り外す場合には、ストッ
パ部材21の装着部21bの装着方向後端部分(係合爪
23の装着方向後端部分)を摘んで引っ張ることにより
ストッパ部材21の係止突起24とカッタフレーム5の
係止孔5aとの係合は解除され、かつ、ストッパ部材2
1の装着部21bの装着方向後端部分(係合爪23の装
着方向後端部分)を摘むことで係合爪23は弾発的に湾
曲するので、挿入孔22aからストッパ部材21を容易
に取り外すことが可能になっている。
【0033】このような構成において、まず、レシート
用紙Rのフルカット時の動作について図4を参照して説
明する。この場合、ストッパ部材装着孔22には、スト
ッパ部材21は装着されておらず、ストッパ部材21が
カッタフレーム5に固定されていない状態であるか、ま
たは、ストッパ部材装着孔22の挿入孔22aに挿入さ
れたストッパ部材21の装着部21bの係合爪23が挿
入孔22aに係合している状態である。
【0034】また、切断刃ホルダ8は停止・待機状態で
は図2に示すようにホームポジションAに位置してい
る。このとき、欠け歯歯車16の欠け歯部分16bが上
向きに固定された状態にあり、歯16aはベルト14の
下側部分14dの歯形14aと噛み合っている(図3参
照)。従って、用紙カット指令が出て駆動モータ11に
より駆動側のプーリ9が反時計方向に回転駆動される
と、ベルト14の下側部分14dが切断方向に移動する
ので、切断刃ホルダ8も切断方向に移動する。これに伴
い、切断刃4が固定刃3と協働してレシート用紙Rの切
断を開始する。
【0035】切断刃ホルダ8の切断方向への移動が進
み、図4に示すように、固定ストッパ20に当接する位
置Bまで移動すると、レシート用紙Rはフルカットされ
た状態となる。このとき、切断刃ホルダ8は固定ストッ
パ20によってこれ以上切断方向に移動することができ
ないので固定ストッパ20に当接した位置で停止する。
しかし、ベルト14は回転移動を続けるので、図3を参
照すれば、その歯形14aに歯16aが噛み合っている
欠け歯歯車16には反時計方向に回転しようとする所定
値以上の大きな回転力が作用する。この回転力が板ばね
18による弾性力に打ち勝って板ばね18を拡開変形さ
せると同時に欠け歯歯車16の固定状態を抗するので、
ベルト14に従い欠け歯歯車16も反時計方向に回転す
る。欠け歯歯車16は180°回転すると、板ばね18
が制御軸17の切欠部17aを挾持する固定状態とな
る。すると、今度は欠け歯歯車16は欠け歯部分16b
が下向きに固定された状態となり、歯16aがベルト1
4の上側部分14uの歯形14aに噛み合うこととな
る。よって、ベルト14が反時計方向の回転を続けるこ
とにより、切断刃ホルダ8は上側部分14uに従い復帰
方向に移動する。
【0036】その後、切断刃ホルダ8が固定ストッパ1
9に当接する位置まで復帰すると、切断刃ホルダ8は固
定ストッパ19によってこれ以上復帰方向に移動するこ
とができないので固定ストッパ19に当接した位置で停
止する。しかし、ベルト14は回転移動を続け、その歯
形14aに歯16aが噛み合っている欠け歯歯車16に
は反時計方向に回転しようとする所定値以上の大きな回
転力が作用する。この回転力が板ばね18による弾性力
に打ち勝って板ばね18を拡開変形させると同時に欠け
歯歯車16の固定状態を抗するので、ベルト14に従い
欠け歯歯車16も回転する。欠け歯歯車16は180°
回転すると、板ばね18が制御軸17の切欠部17aを
挾持する固定状態となる。すると、今度は欠け歯歯車1
6は欠け歯部分16bが上向きに固定された状態とな
り、歯16aがベルト14の下側部分14dの歯形14
aに噛み合うこととなる。つまり、図2に示した待機状
態に戻る。このとき、図示しないホームポジションセン
サに基づき所定のタイミングで駆動モータ11の駆動が
停止され、次のカット指令を待つ。
【0037】次に、レシート用紙Rのパーシャルカット
時の動作について図5を参照して説明する。この場合、
ストッパ部材21がカッタフレーム5に固定されてお
り、ホームポジションAを基準として設定されたパーシ
ャルカット位置C1にて切断刃ホルダ8に干渉し得る位
置にストッパ部21aが進出している。
【0038】また、停止・待機状態では切断刃ホルダ8
はフルカット時と同じく図2に示すようにホームポジシ
ョンAに位置し、用紙カット指令が出て駆動モータ11
により駆動側のプーリ9が反時計方向に回転駆動される
と、ベルト14の下側部分14dが切断方向に移動する
ので、切断刃ホルダ8も切断方向に移動する。これに伴
い、切断刃4が固定刃3と協働してレシート用紙Rの切
断を開始する。
【0039】切断刃ホルダ8の切断方向への移動が進
み、図5に示すように、ストッパ部材21のストッパ部
21aに当接するパーシャルカット位置C1まで移動す
ると、切断刃ホルダ8はストッパ部材21のストッパ部
21aによってこれ以上切断方向に移動することができ
ないのでストッパ部材21のストッパ部21aに当接し
た位置で停止する。よって、レシート用紙Rの切断はこ
れ以上進むことがなく、フルカットされずパーシャルカ
ット状態となる。このとき、その切断量、従って、レシ
ート用紙Rの切り残し量は、切断刃ホルダ8がストッパ
部材21のストッパ部21aにより制限された位置とな
るので、常に同一量となる。また、ベルト14は回転移
動を続けるので、図3を参照して説明したフルカット時
と同じ原理でその歯形14aに歯16aが噛み合ってい
る欠け歯歯車16には反時計方向に回転しようとする所
定値以上の大きな回転力が作用する。この回転力が板ば
ね18による弾性力に打ち勝って板ばね18を拡開変形
させると同時に欠け歯歯車16の固定状態を抗するの
で、ベルト14に従い欠け歯歯車16も反時計方向に回
転する。欠け歯歯車16は180°回転すると、板ばね
18が制御軸17の切欠部17aを挾持する固定状態と
なる。すると、今度は欠け歯歯車16は欠け歯部分16
bが下向きに固定された状態となり、歯16aがベルト
14の上側部分14uの歯形14aに噛み合うこととな
る。よって、ベルト14が反時計方向の回転を続けるこ
とにより、切断刃ホルダ8は上側部分14uに従い復帰
方向に移動する。
【0040】その後、切断刃ホルダ8が固定ストッパ1
9に当接する位置まで復帰すると、フルカット時と同様
に、切断刃ホルダ8は固定ストッパ19によってこれ以
上復帰方向に移動することができないので固定ストッパ
19に当接した位置で停止するが、ベルト14は回転移
動を続けるので、欠け歯歯車16には反時計方向に回転
しようとする所定値以上の大きな回転力が作用してその
固定状態を抗するので、ベルト14に従い欠け歯歯車1
6も反時計方向に回転し、180°回転すると、板ばね
18が制御軸17の切欠部17aを挾持する固定状態と
なる。これにより、今度は欠け歯歯車16は欠け歯部分
16bが上向きに固定された状態となり、歯16aがベ
ルト14の下側部分14dの歯形14aに噛み合うこと
となる。つまり、図2に示した待機状態に戻る。このと
き、図示しないホームポジションセンサに基づき所定の
タイミングで駆動モータ11の駆動が停止され、次のカ
ット指令を待つ。
【0041】このように、本実施の形態によれば、ベル
ト14を常に一方向に回転駆動させた状態で、一対の固
定ストッパ19,20間で切断刃ホルダ8の移動を制限
すれば、レシート用紙Rのフルカット動作を行わせるこ
とができる。また、ベルト14を常に一方向に回転駆動
させた状態で、固定ストッパ19とストッパ部材21の
ストッパ部21aとの間で切断刃ホルダ8の移動を制限
すれば、レシート用紙Rのパーシャルカット動作を行わ
せることができるが、パーシャルカット時には常にスト
ッパ部材21のストッパ部21aにより制限した位置ま
での切込みとなるため、ストッパ部材21のストッパ部
21aの位置を適正に設定するだけで、切り残し量が一
定で安定したパーシャルカット動作を行わせることがで
きる。
【0042】また、パーシャルカット位置がC2である
レシート用紙Rを使用する場合には、ストッパ部材21
をパーシャルカット位置C2に位置決めされたストッパ
部材装着孔22に装着すれば良い。
【0043】ここに、ストッパ部材21は、ストッパ部
21aを2種のレシート用紙Rの用紙幅に対応した各パ
ーシャルカット位置(C1,C2)に選択的に位置させ
るように着脱自在に設けられているため、用紙幅が異な
る各種サイズの用紙に対するパーシャルカットを用紙幅
に合わせてストッパ部材21を装着するだけの簡単な構
造で実現することができる。また、ストッパ部材21
は、弾性部材により形成されており、所定位置に形成さ
れたストッパ部材装着孔22に対して弾発的に係合する
ことにより着脱自在とされることにより、用紙幅に合わ
せてストッパ部材21を容易に移動させることができ
る。
【0044】なお、本実施の形態では、円盤状の切断刃
4と板状の固定刃3との協働により切断する構成例とし
たが、このような方式に限らず、例えば、板状のガイド
板に沿って移動する円盤状の切断刃同士の協働により切
断する方式であっても同様に適用することができる。
【0045】また、レシートプリンタへの適用に限ら
ず、長尺状の用紙に関してパーシャルカットとフルカッ
トとを必要とする機器であれば、同様に適用し得る。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、切断刃を
用紙の幅方向に移動させて用紙を切断する用紙切断装置
において、対象となる用紙の幅方向の位置に回転自在に
配設された2個のプーリと、内周面に歯形が形成された
環状無端形状であり、これらのプーリ間に掛け渡されプ
ーリの回転に伴い前記用紙の幅方向に回転駆動されるベ
ルトと、このベルトに沿って移動自在に設けられて前記
切断刃を保持した切断刃ホルダと、歯が一部欠けた状態
の欠け歯部分を有し、前記切断刃ホルダに保持されて上
下の平行な前記ベルトの中間に位置して前記欠け歯部分
が上向きのときには前記歯が下側の前記ベルトの前記歯
形と噛み合い、前記欠け歯部分が下向きのときには前記
歯が上側の前記ベルトの前記歯形と噛み合うとともに、
前記欠け歯部分が上向き及び下向きとなる位置で固定状
態となり所定値以上の回転力が作用した場合に固定状態
を抗して半回転する欠け歯歯車と、前記2個のプーリ間
に設けられ、前記切断刃ホルダの移動を制限する2個の
固定ストッパと、これらの固定ストッパにより制限され
る前記切断刃ホルダの移動範囲内に位置して前記切断刃
ホルダの移動を制限するストッパ部を有し、このストッ
パ部を少なくとも2種以上の用紙幅に対応した各パーシ
ャルカット位置に選択的に位置させるように着脱自在に
設けられたストッパ部材と、を備え、前記欠け歯歯車の
歯が噛み合っている側の前記ベルトの移動方向に従い前
記切断刃ホルダが前記ベルトとともに移動し、前記切断
刃ホルダが前記固定ストッパ又は前記ストッパ部材の前
記ストッパ部に当接して移動を制限されると前記ベルト
により前記欠け歯歯車に所定値以上の回転力が作用して
前記ベルトの歯形に対して歯が噛み合う側が上下切換え
られて再び固定状態となり前記切断刃の移動方向が切換
えられるようにしたことにより、切断刃ホルダに保持さ
れて上下の平行なベルトの中間に位置する欠け歯歯車の
歯が噛み合っている側のベルトの移動方向に従い切断刃
ホルダがベルトとともに移動し、切断刃ホルダが固定ス
トッパ又はストッパ部材のストッパ部に当接して移動を
制限されると欠け歯歯車に所定値以上の回転力が作用し
てベルトに対して歯が噛み合う側が上下切換えられて再
び固定状態となり切断刃の移動方向が切換えられるよう
にしたので、ベルトの回転移動方向を一定に保ってその
駆動系の負担を軽減できる条件下に、一対の固定ストッ
パ間で切断刃ホルダの移動を制限すれば、用紙のフルカ
ット動作を行わせることができ、固定ストッパとストッ
パ部材のストッパ部との間で切断刃ホルダの移動を制限
すれば、ストッパ部材のストッパ部により制限した位置
までの切込みとなる用紙のパーシャルカット動作を行わ
せることができる。また、ストッパ部材は、ストッパ部
を少なくとも2種以上の用紙幅に対応した各パーシャル
カット位置に選択的に位置させるように着脱自在に設け
られているため、用紙幅が異なる各種サイズの用紙に対
するパーシャルカットを用紙幅に合わせてストッパ部材
を装着するだけの簡単な構造で実現することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の用紙切断装置において、前記ストッパ部材は、弾性
部材により形成されており、所定位置に形成された装着
孔に対して弾発的に係合することにより着脱自在とされ
ることにより、用紙幅に合わせてストッパ部材を容易に
移動させることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の用紙切断装置において、前記ストッパ部を
前記切断刃ホルダの移動範囲内に進退自在に移動させる
ストッパ部進退手段を備えることにより、フルカット時
にはストッパ部を切断刃ホルダに干渉しない位置に待避
させておき、パーシャルカット時にはストッパ部を切断
刃ホルダに干渉する位置まで進出させることで、フルカ
ット動作及びパーシャルカット動作を容易に選択するこ
とができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の用紙切断装置において、前記欠
け歯歯車は板ばねによる付勢力で固定状態とされてお
り、所定値以上の回転力が作用した前記欠け歯歯車は前
記板ばねを変形させて半回転することで固定状態を抗す
ることにより、簡易な構成で移動方向の切換えを行うこ
とができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4の何れか一記載の用紙切断装置において、前記欠
け歯歯車の前記歯は、少なくとも円周の半分以上の部分
に設けられていることにより、移動方向の切換えを確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のレシート用紙切断装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】切断刃ホルダがホームポジョンに位置する場合
を示す概略側面図である。
【図3】ベルト、欠け歯歯車付近を拡大してその動作原
理を示す側面図である。
【図4】切断刃ホルダがフルカット位置に位置する場合
を示す概略側面図である。
【図5】切断刃ホルダがパーシャルカット位置に位置す
る場合の一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
R 用紙 1 用紙切断装置 4 切断刃 8 切断刃ホルダ 9,10 プーリ 14 ベルト 14a 歯形 14u 上側部分 14d 下側部分 16 欠け歯歯車 16a 歯 16b 欠け歯部分 18 板ばね 19,20 固定ストッパ 21 ストッパ部材 21a ストッパ部 22 装着孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断刃を用紙の幅方向に移動させて用紙
    を切断する用紙切断装置において、 対象となる用紙の幅方向の位置に回転自在に配設された
    2個のプーリと、 内周面に歯形が形成された環状無端形状であり、これら
    のプーリ間に掛け渡されプーリの回転に伴い前記用紙の
    幅方向に回転駆動されるベルトと、 このベルトに沿って移動自在に設けられて前記切断刃を
    保持した切断刃ホルダと、 歯が一部欠けた状態の欠け歯部分を有し、前記切断刃ホ
    ルダに保持されて上下の平行な前記ベルトの中間に位置
    して前記欠け歯部分が上向きのときには前記歯が下側の
    前記ベルトの前記歯形と噛み合い、前記欠け歯部分が下
    向きのときには前記歯が上側の前記ベルトの前記歯形と
    噛み合うとともに、前記欠け歯部分が上向き及び下向き
    となる位置で固定状態となり所定値以上の回転力が作用
    した場合に固定状態を抗して半回転する欠け歯歯車と、 前記2個のプーリ間に設けられ、前記切断刃ホルダの移
    動を制限する2個の固定ストッパと、 これらの固定ストッパにより制限される前記切断刃ホル
    ダの移動範囲内に位置して前記切断刃ホルダの移動を制
    限するストッパ部を有し、このストッパ部を少なくとも
    2種以上の用紙幅に対応した各パーシャルカット位置に
    選択的に位置させるように着脱自在に設けられたストッ
    パ部材と、を備え、 前記欠け歯歯車の歯が噛み合っている側の前記ベルトの
    移動方向に従い前記切断刃ホルダが前記ベルトとともに
    移動し、前記切断刃ホルダが前記固定ストッパ又は前記
    ストッパ部材の前記ストッパ部に当接して移動を制限さ
    れると前記ベルトにより前記欠け歯歯車に所定値以上の
    回転力が作用して前記ベルトに対して歯が噛み合う側が
    上下切換えられて再び固定状態となり前記切断刃の移動
    方向が切換えられるようにしたことを特徴とする用紙切
    断装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材は、弾性部材により形
    成されており、所定位置に形成された装着孔に対して弾
    発的に係合することにより着脱自在とされることを特徴
    とする請求項1記載の用紙切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部を前記切断刃ホルダの移
    動範囲内に進退自在に移動させるストッパ部進退手段を
    備えることを特徴とする請求項1または2記載の用紙切
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記欠け歯歯車は板ばねによる付勢力で
    固定状態とされており、所定値以上の回転力が作用した
    前記欠け歯歯車は前記板ばねを変形させて半回転するこ
    とで固定状態を抗することを特徴とする請求項1ないし
    3の何れか一記載の用紙切断装置。
  5. 【請求項5】 前記欠け歯歯車の前記歯は、少なくとも
    円周の半分以上の部分に設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし4の何れか一記載の用紙切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7354210B2 (en) * 2004-01-27 2008-04-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Label printer
CN116117899A (zh) * 2023-03-07 2023-05-16 兰州工业学院 一种碳纤维复合材料切削加工装置及其加工方法

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