JP2002219423A - 車椅子の洗浄消毒機 - Google Patents

車椅子の洗浄消毒機

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JP2002219423A
JP2002219423A JP2001015141A JP2001015141A JP2002219423A JP 2002219423 A JP2002219423 A JP 2002219423A JP 2001015141 A JP2001015141 A JP 2001015141A JP 2001015141 A JP2001015141 A JP 2001015141A JP 2002219423 A JP2002219423 A JP 2002219423A
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cleaning
water
washing
wheelchair
tank
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JP2001015141A
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Inventor
Kazumi Tamada
玉田一實
Masaomi Matsumoto
松本正臣
Hiroyoshi Tsukahara
塚原弘祥
Kunihiro Tsukamoto
塚本邦博
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Atam Giken Co Ltd
Original Assignee
Atam Giken Co Ltd
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車椅子等の洗浄消毒について、従来の手作業の
よる手間を省き、簡単な構成により廉価で確実な手段及
び機器の構成を提供すること。 【解決手段】車椅子等を格納して洗浄消毒を行う洗浄槽
のケース内に2カ所以上の噴水流発生装置を設け、機器
本体に設置したタンクの洗浄液がポンプを経由して噴水
流となり循環洗浄できるようにし、水・温水によるすす
ぎ消毒工程を設け、自動制御、乾燥、温水供給機能等を
付加できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車椅子を洗浄消毒す
るための洗浄消毒する手段に関し、機器本体に内装した
洗浄槽に車椅子を格納して水タンクからの洗浄液をポン
プにより圧送し、ノズルからの噴水流により循環洗浄す
ると共に、すすぎないし消毒を行う一連の工程を比較的
簡単な装置によって効果的に行う技術についてのもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来一般の器材洗浄装置としては、食器
洗浄用・汚物洗浄用・外科用器材用・電子部材用等各種
のものが製品化され市販されているが、これらの洗浄装
置はそれぞれ比較的単純な材質や形状を有する特定の被
洗浄物に適応すべく設計された機能限定のものであっ
た。又、被洗浄物の洗浄手段としては液体噴射ノズルか
らの噴水流を用いること及び噴水流から吐出する洗浄液
は洗剤を含むものである等の技術は古来より常識的な技
術手段として多数の実施例が存在する。更に、車椅子の
洗浄ないし車椅子に身障者が乗ったままでハウジングに
収納し液体噴射ノズルからの噴水流で洗浄する手段も既
に公知となっている。
【0003】これら従来公知の手段や装置では被洗浄物
が車椅子のように構造が複雑で且つ金属・樹脂・布・ゴ
ム等多種類の素材から構成されているものについては、
洗浄・消毒等の効果を挙げることは困難であった。その
ため、車椅子の洗浄に用いてもある程度の効果を得るた
めに考えられた高圧ジェットシャワー方式も既に公知と
なっているが、この方式においては例えば高圧コンプレ
ッサや複雑な配管系と制御系を用いたり、大量の水を使
用する必要があったりして高価で不経済な内容のもので
あった。
【0004】これに対して、車椅子を車輪・シート・肘
掛け・ハンドル・脚台等に分解し、一般の洗浄機により
洗浄して再組立する提案も出されたが、作業が複雑とな
るばかりか再汚染のおそれがあり到底採用できるもので
はなかった。従って洗浄作業の現状は、先ず手作業で各
部の汚れを落とし、布等の用具を用いていわゆる清拭を
行う等の工程を全て人力によって実施しており、近年レ
ンタル使用を含めてとみに需要の増大している車椅子に
おける洗浄工程は、労力と経費がかかり、且つ結果的に
バラツキを伴う極めて厄介な作業となっていた。
【0005】更に、車椅子における消毒の必要がある場
合は、現状アルコールや過酸化水素水又は次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液等の消毒液をしみこませた布等で部分的
に清拭処理する方法が一般的である。又、大規模な装置
としては酸化エチレン蒸気やホルムアルデヒド蒸気等の
毒ガスを充満させた室内に一定時間放置して、表面のみ
消毒を行う等の方法が取られているが、いずれにしても
洗浄消毒については極めて不完全な状態での処理であっ
て、衛生的見地と作業工数上に多くの課題を有してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の技
術及びそれを前提とした車椅子の洗浄消毒手段による問
題点を解決するため、比較的簡単な機器構成のもとで、
洗浄ないし消毒等の工程において手作業を省きつつその
効果を挙げることを目的とするものである。そのため、
先ず車椅子の構成部材と汚れ箇所に対して効果的な機械
式洗浄手段を得る技術を新規に創作し、これに消毒・乾
燥・自動制御等の付加機能を設ける構成のもとに、従来
技術における多くの課題を解決し、経済的で便利な車椅
子の洗浄消毒機を社会に提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明は、車椅子を洗浄するための洗浄消
毒機本体に内設したケースには開閉自在の扉を設け、車
椅子はケース内にて座シート上面に工程終了後の水が溜
まらないような状態として、洗浄用ケースに直接あるい
は載置用架台に収納された形で格納される。扉は開き
戸、又は鎧戸形式とするが、いずれの場合でも扉を閉め
た状態では洗浄のための水が外部に出ないよう、ケース
本体の扉の当接部に水封用のパッキンを配設する等の手
段を施す。又、前記ケース内の少なくとも2カ所に噴水
流を発生させるためのジェットシャワー装置又ははこれ
に類するスプリンクラー等の噴水流発生器を設け、噴水
流の発生工程時は噴水流の停止操作を行わないと扉が開
かないか、又は扉を強制的に開いた場合直ちに噴水流を
停止する制御機構によるロック装置を有する形態にて洗
浄槽を構成する。洗浄槽内又は洗浄槽外の洗浄消毒機本
体内の適当な箇所に設置した水タンクへの給水又は給湯
は、外部から給水管等を経て前記の噴水流発生器を経由
又は直接水タンクに導入され水タンクがほぼ満水になっ
た後給水を停止する。洗浄動作中は水タンクの水がポン
プを経由して前記噴水流発生器に送られ噴水流による車
椅子の予洗浄工程ないし洗浄剤を含む溶液を用いた主洗
浄工程が成立する構成とし、洗浄後の水はフィルターを
経由して再びポンプによって循環使用が可能なような機
構にすると共に、各洗浄工程終了後は水タンク及び洗浄
水の循環経路の汚水は排水弁を経由して外部に排水せし
める。次工程としてのすすぎ工程においては、順次水・
温水又は消毒液等を切替弁等の弁又は別に設けた液体導
入口を経由してポンプによる噴水循環式すすぎ又は流し
洗い方式によるすすぎ等を行い、処理後の水は外部に排
水するように構成し、それらの洗浄及びすすぎの工程が
自動的につながって動作するようなシーケンスをを備え
たことを特徴とする車椅子の洗浄消毒機についてのもの
である。
【0008】請求項2の発明は、主洗浄工程終了後温水
で行うすすぎ工程を設け、この工程と連動して制御され
る給湯設備によって60℃〜95℃の温水をポンプを経
由して洗浄槽に供給しすすぎと消毒を行い、この温水す
すぎ工程終了後にヒーターと送風機が動作して100℃
以下の外気温度よりは高い温度に制御された温風にて被
洗浄物体を乾燥する工程を加え、この乾燥工程中は洗浄
槽に開口する排気口により水蒸気が洗浄槽から外部空間
に放出できるような本体構成とし、必要に応じてヒータ
ーを停止し送風機のみによる空冷機能を付加したことを
特徴とする請求項1に示す車椅子の洗浄消毒機について
のものである。
【0009】請求項3の発明は、洗浄・すすぎ・消毒・
乾燥・空冷等の一連の工程動作が適当なインターバルを
設けて自動的に進行するような制御装置を具備し、各工
程の動作時間は変化させて設定できるように構成したこ
とを特徴とする請求項1、請求項2に示す車椅子の洗浄
消毒機についてのものである。
【0010】請求項4の発明は、洗浄槽を形成するケー
ス内の少なくとも2カ所に設けた噴水流を発生させるた
めのジェットシャワー装置又はこれに類するスプリンク
ラー等の噴水流発生器は、そのうち少なくとも1カ所は
ケース内の下部に設けて扇型の噴水流を上方へ噴出させ
るべく配置すると共に、下部に設けた噴水流発生器の噴
水流の流量は他の噴水流発生器による噴水流の流量より
も多くするよう構成したことを特徴とする請求項1〜請
求項3に示す車椅子の洗浄消毒機についてのものであ
る。
【0011】請求項5の発明は、洗浄槽を形成するケー
ス内に、駆動車輪及びその外側に取り付けられたハンド
リムを清掃すべき回転ブラッシ又はコンベアを少なくと
も2カ所に設置し、このブラッシ又はコンベアは回動す
ることによって車椅子の駆動車輪とハンドリムが摩擦に
より回転して同時に清掃できるようにし、且つ必要に応
じて車椅子の前部キャスターも、上記手段と類似の構成
にて清掃できるようにしたことを特徴とする請求項1〜
請求項4に示す車椅子の洗浄消毒機についてのものであ
る。
【0012】請求項6の発明は、洗浄槽を形成するケー
スへの液体供給は市水等の水供給の他に、洗浄・すすぎ
・消毒のための温水の供給も可能にすべく、洗浄消毒機
本体には液体供給口を2カ所以上設けるか又は切替弁に
て水、温水等の選択使用ができる構成とする。且つこの
洗浄消毒機と連動して動作するガス・石油・電気等を熱
源とする給湯器を洗浄消毒機本体と並設可能な構成にし
たことを特徴とする請求項1〜請求項5に示す車椅子の
洗浄消毒機についてのものである。
【0013】請求項7の発明は、本洗浄消毒機にて車椅
子を洗浄消毒する場合、車椅子はバックレストと称する
背もたれに取付けられたポケットの開口部が下向きにな
るようにするために、車椅子本体のグリップと称する介
護者用ハンドルをケースの下部に位置するような状態に
てケースに格納きるように構成したことを特徴とする請
求項1〜請求項6に示す車椅子の洗浄消毒機についての
ものである。
【0014】請求項8の発明は、洗浄消毒工程に付加す
る乾燥工程終了後、被洗浄消毒物を格納した状態の洗浄
槽内に消毒のための薬剤蒸気を導入せしめると共に、適
当な時間洗浄槽がほぼ密閉状態になるように開口部を閉
塞する構成にしたことを特徴とする請求項1〜請求項7
に示す車椅子の洗浄消毒機についてのものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の車椅子の洗浄消毒機で
は、車椅子あるいは類似の介護用器材等は、本体に内設
のケース及びこのケース内に設けられた噴水流発生器等
の洗浄用装置で構成された洗浄槽に格納されて洗浄消毒
が行われる。
【0016】以下実施例により実施形態並びに作用につ
いて説明すると、図1,2,3に示す実施例では、本発
明の洗浄消毒機本体に内設のケース1はステンレス又は
表面防食処理を施した鋼板ないし樹脂材料等内面が腐食
しないような材質にて作られるが、このケース1の一方
の開口部には開閉自在の扉2を取り付ける。又、ケース
内には格納する車椅子(図では仮想線で示す)等の介護
機器が移動しないような固定金具3を設けるが、被洗浄
物を格納して扉を閉め洗浄運転を実施中に扉とケースの
隙間から水が漏れないよう扉とケースの当接部にガスケ
ットの役目をするパッキン4を配設する。なお、ケース
に車椅子を格納する際洗浄消毒機本体とケースとの段差
を無くするために傾斜したスロープ(図示せず)を設
け、このスロープないしケース内では車椅子等の位置を
定めやすくするためのガイドレール又は溝(図示せず)
を設ける場合がある。
【0017】又、前記ケース内の少なくとも2カ所にジ
ェットシャワー装置又はこれに類するスプリクラー等の
噴水流発生器5,5’を内設し、噴水流ないし噴霧水の
発生時には、噴水流の停止操作を行わないと扉が開かな
いか、又は扉を強制的に開いた場合直ちに噴水流を停止
する制御機構によるロック装置(図示せず)を有する形
態にて洗浄槽6を構成する。
【0018】洗浄のための噴水流は、洗浄消毒機本体の
外部から供給される市水等の水を用いるか又は外部の温
水発生器からの温水を用い、洗浄槽6の内部又は外部に
設置の水タンク7からポンプ8の作動によって、前記噴
水流発生器に送られ被洗浄物を洗浄後フィルター9を経
由して再び水タンクに溜まり、再びポンプによって循環
洗浄がなされるが、この間は排水弁10は閉塞状態にな
っており、次工程としてのすすぎないし必要に応じて行
う消毒の工程の前に排水弁が開いて水タンク内の汚水を
排出する。なお、洗浄工程において、洗剤投入器11か
ら適量の洗剤を洗浄水に供給すること及び必要に応じて
リンス剤投入器12を設けて、すすぎ工程においてリン
ス剤を供給することも可能であり、水タンク内の水位は
センサー(図示せず)によって、適正なレベルに制御さ
れる構成である。
【0019】次工程としてのすすぎないし必要に応じて
行う消毒の工程に用いる処理液は、洗浄消毒機本体の外
部から切替弁13及び流入弁14を経由してポンプ8に
流入させて噴水流発生器5,5’に至り所定の処理を行
った後、ポンプ及び処理液の流入を停止させる。
【0020】又、請求項2に示したように洗浄・消毒工
程終了後ヒーター15と送風機16が作動して高温風に
て被洗浄物体を乾燥する工程を付加し、乾燥工程中はダ
ンパー17を有する排気筒18のダンパーを開いて水蒸
気を外部空間に放出する機能を付加することが可能であ
る。
【0021】なお、乾燥工程においては、被洗浄物体を
乾燥する際には洗浄槽の内壁に付着した水滴を乾燥させ
るためのエネルギーも必要となる。そのためすすぎ工程
終了後洗浄槽に水滴が付着するのを極力防止するため、
洗浄槽の内壁に撥水処理を施したり、送風機の風圧を利
用して下方の水タンクへ流入させるべく吹き飛ばす機能
を付加する等の工夫を施すのも効果的な手段である。
【0022】更に、洗浄−すすぎ・消毒−乾燥等の一連
の工程動作は、他の制御機構と共に制御装置19によっ
て適当なインターバルを設けて自動的に進行する装置を
具備することが、本発明の効果を高める一手段となって
いる。又、前記のインターバルは使用条件により変更で
きる構成とすることが望ましい。
【0023】前記噴水流発生器は図1,2に示すように
洗浄槽内に複数箇所設けるが、そのうち少なくとも1カ
所はケースの下部に設けて噴水流を上方へ噴出させるべ
く配置すると共に、この噴水流発生器の流量が他の噴水
流発生器による流量より多くする機能を有することによ
って、より効果的な洗浄が期待できる構成も本発明の付
加的要件である。
【0024】電動式等の動力を用いない一般の車椅子
は、駆動車輪及びその外側にハンドリムが構成要素とし
て存在し前部にキャスターを有している。実験結果から
これらの車輪やキャスターの汚れが除去しにくい場合が
多いことが判明しているので、本発明では回転ブラッシ
又はコンベア20を当接させ、回転ブラッシ又はコンベ
アの回動による摩擦を利用して車輪類が回転して洗浄す
る機能を付加することも特徴の1つである。
【0025】前記洗浄槽を形成するケースへの必要な液
体供給は、市水等の水を供給することの他、洗浄・すす
ぎ・消毒等の目的での温水供給も合理的に行えるよう、
洗浄消毒機本体には、液体供給口を2カ所以上設けるか
又は切替弁にて水、温水等の選択使用ができる構成が望
ましく、更に請求項6に示すように本洗浄消毒機と連動
して動作するガス・石油・電気等を熱源とする給湯器2
1を洗浄消毒機と並設可能な構成とすることが、より便
利に本発明の効果を活かせる手段でもある。
【0026】車椅子を洗浄消毒のためにケース1に格納
する際、車椅子本体のグリップと称する介護者用ハンド
ルを下部に位置させ、背もたれに取付けられたポケット
の開口部が下向きになるような状態で、直接あるいは載
置用架台に収納されてケース内に格納できるよう、ケー
ス内部に固定金具等の固定具(図示せず)を設けるのも
本発明の効果を高める一手段である。
【0027】なお、複雑な被洗浄物への対応のため、被
洗浄物あるいは載置用架台を揺動又は回動せしめる機構
(図示せず)をケース1内に組込む方式も本発明の発展
形として考えられる。
【0028】本発明において、洗浄工程及びすすぎ工程
終了後の消毒機能は、最終のすすぎ工程時に高温の温水
を用いること及び熱風乾燥工程において一般的に言う消
毒はなされるが、さらに高度な細菌駆除手段としてのア
ルコール・ホルマリン・エチレンオキシジェンガス等の
薬剤蒸気を用いる場合を想定して、薬剤蒸気の洗浄槽6
内への導入と、洗浄槽が一定時間密閉状態になるようダ
ンパー17を閉じて通気開口部を閉塞する機能を持たせ
る構成にする提案が付加されている。
【0029】なお、本発明は車椅子に代表される複雑な
構成物の洗浄消毒手段に関するものであるから、上述の
実施例に限定されるものではなくその概念の範囲におい
て多くの実施形態が存在する。例えば、本発明の被洗浄
消毒物として車椅子が主たる対象ではあるが、本発明の
装置を用いてポータブルトイレットや架台に収容した多
数のスリッパ等の洗浄消毒を行うことが可能である。
又、請求項1の発明に対して請求項2〜請求項8の発明
を選択して付加した幾多の他の実施例も考えられる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような手段で実
施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0031】1.車椅子等の被洗浄物は、本発明の洗浄
消毒機の洗浄槽内に格納された状態で、少なくとも2ヵ
所の噴水流発生装置からの噴水によりほぼくまなく洗浄
されるが、洗浄に用いる水・洗剤等は一旦水タンクに貯
蔵されポンプにより循環使用ができるので、節水効果の
他、洗浄効果を高めるための温水使用に際しても熱エネ
ルギーの節約が図られ、ひいては短時間で効果的な洗浄
作用が得られる。 2.車椅子のような複雑な形態の被洗浄物に対して、比
較的簡単な構成の廉価な装置で十分目的を達成できる自
動式の洗浄消毒機となるのため省力化にも寄与し得る。 3.消毒工程は、高温水による消毒を主体としているの
で、通常排水に際して厄介な公害対策を必要としない。
【0032】4. 付加機能として、各種の自動制御方式
の導入・乾燥・温水発生用給湯器の併設と連動等の機能
が容易に付加できる構成であるから、用途に応じて種々
の変化形を容易に作成することができる。 5.洗浄槽に被洗浄物を格納する際、ラック(架台)に
被洗浄物を収納したラックを容易に格納できるよう洗浄
槽及びケースが構成し得るので、車椅子以外の介護用品
等を洗浄消毒でき、汎用性の高い製品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例についての構成を示す断面図である。
【図2】同じ一実施例についての一部断面平面図であ
る。
【図3】同じ一実施例についての一部断面立面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 2 扉 3 固定金具 4 パッキン 5,5’噴水流発生器 6 洗浄槽 7 水タンク 8 ポンプ 9 フィルター 10 排水弁 11 洗剤タンク 13 切替弁 15 ヒーター 16 送風機 17 ダンパー 19 制御装置 20 コンベア 21 給湯器
フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA47 AB51 BA02 BB23 BB77 BB94 BC00 CC01 CD22 CD23 CD33 3D026 AA06 AA12 AA18 AA36 AA47 4C058 AA02 AA30 BB02 BB07 CC04 JJ06 JJ07 JJ08 JJ24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車椅子を洗浄するための洗浄消毒機本体に
    内設したケースには開閉自在の扉を設け、車椅子はケー
    ス内にて座シート上面に工程終了後の水が溜まらないよ
    うな状態として洗浄用ケースに直接あるいは載置用架台
    に収納された形で格納される。扉は開き戸又は鎧戸形式
    とするが、いずれの場合でも扉を閉めた状態では洗浄の
    ための水が外部に出ないよう、ケース本体の扉の当接部
    に水封用のパッキンを配設する等の手段を施す。又、前
    記ケース内の少なくとも2カ所に噴水流を発生させるた
    めのジェットシャワー装置又はこれに類するスプリンク
    ラー等の噴水流発生器を設け、噴水流の発生工程時は噴
    水流の停止操作を行わないと扉が開かないか、又は扉を
    強制的に開いた場合直ちに噴水流を停止する制御機構に
    よるロック装置を有する形態にて洗浄槽を構成する。洗
    浄槽内又は洗浄槽外の洗浄消毒機本体内の適当な箇所に
    設置した水タンクへの給水又は給湯は、外部から給水管
    等を経て前記の噴水流発生器を経由又は直接水タンクに
    導入され水タンクがほぼ満水になった後給水を停止す
    る。洗浄動作中は水タンクの水がポンプを経由して前記
    噴水流発生器に送られ噴水流による車椅子の予洗浄工程
    ないし洗浄剤を含む溶液を用いた主洗浄工程が成立する
    構成とし、洗浄後の水はフィルターを経由して再びポン
    プによって循環使用が可能なような機構にすると共に、
    各洗浄工程終了後は水タンク及び洗浄水の循環経路の汚
    水は排水弁を経由して外部に排水せしめる。次工程とし
    てのすすぎ工程においては、順次水・温水又は消毒液等
    を切替弁等の弁又は別に設けた液体導入口を経由してポ
    ンプによる噴水循環式すすぎ又は流し洗い方式によるす
    すぎ等を行い、処理後の水は外部に排水するように構成
    し、それらの洗浄及びすすぎの工程が自動的につながっ
    て動作するようなシーケンスをを備えたことを特徴とす
    る車椅子の洗浄消毒機。
  2. 【請求項2】主洗浄工程終了後温水で行うすすぎ工程を
    設け、この工程と連動して制御される給湯設備によって
    60℃〜95℃の温水をポンプを経由して洗浄槽に供給
    しすすぎと消毒を行い、この温水すすぎ工程終了後にヒ
    ーターと送風機が動作して100℃以下の外気温度より
    は高い温度に制御された温風にて被洗浄物体を乾燥する
    工程を加え、この乾燥工程中は洗浄槽に開口する排気口
    により水蒸気が洗浄槽から外部空間に放出できるような
    本体構成とし、必要に応じてヒーターを停止し送風機の
    みによる空冷機能を付加したことを特徴とする請求項1
    に示す車椅子の洗浄消毒機。
  3. 【請求項3】洗浄・すすぎ・消毒・乾燥・空冷等の一連
    の工程動作が適当なインターバルを設けて自動的に進行
    するような制御装置を具備し、各工程の動作時間は変化
    させて設定できるように構成したことを特徴とする請求
    項1、請求項2に示す車椅子の洗浄消毒機。
  4. 【請求項4】前記洗浄槽を形成するケース内の少なくと
    も2カ所に設けた噴水流を発生させるためのジェットシ
    ャワー装置又はこれに類するスプリンクラー等の噴水流
    発生器は、そのうち少なくとも1カ所はケース内の下部
    に設けて扇型の噴水流を上方へ噴出させるべく配置する
    と共に、下部に設けた噴水流発生器の噴水流の流量は他
    の噴水流発生器による噴水流の流量よりも多くするよう
    構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3に示す車
    椅子の洗浄消毒機。
  5. 【請求項5】前記洗浄槽を形成するケース内に、駆動車
    輪及びその外側に取り付けられたハンドリムを清掃すべ
    き回転ブラッシ又はコンベアを少なくとも2カ所に設置
    し、このブラッシ又はコンベアは回動することによって
    車椅子の駆動車輪とハンドリムが摩擦により回転して同
    時に清掃できるようにし、且つ必要に応じて車椅子の前
    部キャスターも、上記手段と類似の構成にて清掃できる
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4に示す
    車椅子の洗浄消毒機。
  6. 【請求項6】前記洗浄槽を形成するケースへの液体供給
    は市水等の水供給の他に、洗浄・すすぎ・消毒のための
    温水の供給も可能にすべく、洗浄消毒機本体には液体供
    給口を2カ所以上設けるか又は切替弁にて水、温水等の
    選択使用ができる構成とする。且つこの洗浄消毒機と連
    動して動作するガス・石油・電気等を熱源とする給湯器
    を洗浄消毒機本体と並設可能な構成にしたことを特徴と
    する請求項1〜請求項5に示す車椅子の洗浄消毒機。
  7. 【請求項7】本洗浄消毒機にて車椅子を洗浄消毒する場
    合、車椅子はバックレストと称する背もたれに取付けら
    れたポケットの開口部が下向きになるようにするため
    に、車椅子本体のグリップと称する介護者用ハンドルを
    ケースの下部に位置するような状態にてケースに格納で
    きるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項
    6に示す車椅子の洗浄消毒機。
  8. 【請求項8】洗浄消毒工程に付加する乾燥工程終了後、
    被洗浄消毒物を収納した状態の洗浄槽内に消毒のための
    薬剤蒸気を導入せしめると共に、適当な時間洗浄槽がほ
    ぼ密閉状態になるように開口部を閉塞する構成にしたこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項7に示す車椅子の洗浄
    消毒機。
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