JP2002218466A - ノイズ除去装置、帯域分割型逆dct回路、及びこれらの方法、プログラム - Google Patents
ノイズ除去装置、帯域分割型逆dct回路、及びこれらの方法、プログラムInfo
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- JP2002218466A JP2002218466A JP2001015897A JP2001015897A JP2002218466A JP 2002218466 A JP2002218466 A JP 2002218466A JP 2001015897 A JP2001015897 A JP 2001015897A JP 2001015897 A JP2001015897 A JP 2001015897A JP 2002218466 A JP2002218466 A JP 2002218466A
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Abstract
まれる微弱な高周波ノイズを除去するノイズ除去装置を
提供する。 【解決手段】 帯域分割部11は入力された微弱な高周
波ノイズが重畳した8×8の2次元DCT係数を低周波
領域と高周波領域に分類し、それぞれの8×8DCT係
数のブロックを構成する。各DCT係数ブロックは、そ
れぞれ低周波成分用逆DCT部12又は高周波成分用逆
DCT部13へ出力され、2次元逆DCTが行なわれ
る。これにより得られた低周波成分のみを含む画像およ
び高周波成分のみを含む画像は、それぞれ低周波成分画
像記憶部14、高周波成分記憶部15に記録される。微
弱ノイズ除去部16は、高周波成分記憶部15から読み
出した画像に対しある画像閾値以下の画素値を「0」と
し、加算器17で低周波成分画像記憶部14から読み出
した低周波成分画像と加算する。
Description
いて符号化された画像の復号化におけるノイズ除去に係
り、特に、低周波領域と高周波領域のDCT係数を用い
て高周波領域の微弱ノイズを除去するノイズ除去装置、
帯域分割型逆DCT回路、及びこれらの方法、プログラ
ムに関する。
は、ビデオカメラ等で撮影された画像に微弱ノイズが重
畳している場合に、その微弱ノイズが重畳した画像に対
し2次元DCT(Discrete Cosine Transform:離散コ
サイン変換)を行ない、高周波領域に属するDCT係数
について所定の閾値より小さな値を除去することにより
高周波領域の微弱ノイズを除去する方法が記載されてい
る。
領域で閾値以下となり除去又は低減されるDCT係数
は、ノイズだけでなく画像の輪郭部のような空間周波数
の高い部位の信号にも寄与しているので、DCT係数が
小さな値であっても、それらが除去されたときに失われ
る画像の輪郭部のエネルギーは無視できない場合があ
る。上記従来技術では、このような場合に高周波領域の
微弱ノイズの除去のみならず画像の輪郭部のような空間
周波数の高い部位の情報も除去され、画像の解像度が劣
化するという問題があった。
ので、画像の解像度感の低下を抑えながら高周波領域の
微弱ノイズを除去又は低減するノイズ除去装置、帯域分
割型逆DCT回路、及びこれらの方法、プログラムを提
供することを目的とする。
は、2次元DCTにより符号化された画像の微弱な高周
波ノイズを除去するノイズ除去装置であって、所定の分
離閾値に基づいて前記符号化された画像のDCT係数を
低周波成分と高周波成分に分離する帯域分割部と、分離
された低周波成分又は高周波成分のDCT係数にそれぞ
れ別々に逆DCTを行ない、前記画像を復号する逆DC
T部と、復号された高周波成分の画像を所定の画素閾値
に基づいてフィルタリングし、当該画像の微弱ノイズを
画素単位で除去又は低減する微弱ノイズ除去部と、微弱
ノイズが除去又は低減された高周波成分の画像に、復号
された低周波成分の画像を加算する加算器とを備えたこ
とを特徴とする。
より符号化された画像の微弱な高周波ノイズを除去する
ノイズ除去装置であって、前記符号化された画像のDC
T係数から低周波成分の画像と高周波成分の画像をそれ
ぞれ復号する帯域分割型逆DCT回路と、復号された高
周波成分の画像を所定の画素閾値に基づいてフィルタリ
ングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位で除去又は低
減する微弱ノイズ除去部と、微弱ノイズが除去又は低減
された高周波成分の画像に、復号された低周波成分の画
像を加算する加算器とを備えたことを特徴とする。
求項2に記載の発明において、前記DCT係数は、前記
符号化された画像のDCT係数の分布又は強度に基づい
て低周波成分と高周波成分に分離されることを特徴とす
る。請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の
何れかに記載の発明において、前記画素閾値は、前記符
号化された画像のDCT係数の分布又は強度に基づいて
決定されることを特徴とする。
求項4の何れかに記載の発明において、ディジタルデー
タ化された画像が入力された場合に該画像を所定の画素
単位に分割する画像分割部と、分割された所定の画素単
位に前記画像を符号化し、前記画像のDCT係数を出力
する2次元DCT部を備え、出力されたDCT係数に基
づいて前記画像の微弱な高周波ノイズを除去することを
特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れかに記載の発明において、2次元DCTを
含む可変長符号化された画像のストリームデータが入力
された場合に該ストリームデータを復号化する可変長復
号化部と、復号化された前記画像のストリームデータを
逆量子化し、前記画像のDCT係数を出力する逆量子化
部を備え、出力されたDCT係数に基づいて前記画像の
微弱な高周波ノイズを除去することを特徴とする。
より符号化された画像のDCT係数から低周波成分の画
像と高周波成分の画像をそれぞれ復号する帯域分割型逆
DCT回路であって、所定の分離閾値に基づいて前記符
号化された画像のDCT係数を低周波成分と高周波成分
に分離する帯域分割部と、分離された低周波成分及び高
周波成分のDCT係数に逆DCTを行ない、該逆DCT
過程の演算データが前記低周波周波成分か前記高周波成
分かどうかを判断し、対応する記憶領域に前記演算デー
タを記憶する逆DCT部とを備えたことを特徴とする。
より符号化された画像の微弱な高周波ノイズを除去する
ノイズ除去方法であって、所定の分離閾値に基づいて前
記符号化された画像のDCT係数を低周波成分と高周波
成分に分離する処理と、分離された低周波成分又は高周
波成分のDCT係数にそれぞれ別々に逆DCTを行な
い、前記画像を復号する処理と、復号された高周波成分
の画像を所定の画素閾値に基づいてフィルタリングし、
当該画像の微弱ノイズを画素単位で除去又は低減する処
理と、微弱ノイズが除去又は低減された高周波成分の画
像に、復号された低周波成分の画像を加算する処理とを
有することを特徴とする。請求項9に記載の発明は、2
次元DCTにより符号化された画像のDCT係数から低
周波成分の画像と高周波成分の画像をそれぞれ復号する
帯域分割型逆DCT方法であって、所定の分離閾値に基
づいて前記符号化された画像のDCT係数を低周波成分
と高周波成分に分離する処理と、分離された低周波成分
及び高周波成分のDCT係数に逆DCTを行ない、該逆
DCT過程の演算データが前記低周波周波成分か前記高
周波成分かどうかを判断し、対応する記憶領域に前記演
算データを記憶する処理とを有することを特徴とする。
により符号化された画像の微弱な高周波ノイズを除去す
るプログラムであって、前記プログラムは、所定の分離
閾値に基づいて前記符号化された画像のDCT係数を低
周波成分と高周波成分に分離する機能と、分離された低
周波成分又は高周波成分のDCT係数にそれぞれ別々に
逆DCTを行ない、前記画像を復号する機能と、復号さ
れた高周波成分の画像を所定の画素閾値に基づいてフィ
ルタリングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位で除去
又は低減する機能と、微弱ノイズが除去又は低減された
高周波成分の画像に、復号された低周波成分の画像を加
算する機能とをコンピュータに実行させるためのプログ
ラム。請求項11に記載の発明は、2次元DCTにより
符号化された画像のDCT係数から低周波成分の画像と
高周波成分の画像をそれぞれ復号するプログラムであっ
て、所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像の
DCT係数を低周波成分と高周波成分に分離する機能
と、分離された低周波成分及び高周波成分のDCT係数
に逆DCTを行ない、該逆DCT過程の演算データが前
記低周波周波成分か前記高周波成分かどうかを判断し、
対応する記憶領域に前記演算データを記憶する機能とを
コンピュータに実行させるためのプログラム。
ついて図面を参照して説明する。図1は本実施の形態に
よるノイズ除去装置の構成を示したブロック図である。
この図において、本ノイズ除去装置は、帯域分割部1
1、低周波成分用逆DCT部12、高周波成分用逆DC
T部13、低周波成分画像記憶部14、高周波成分画像
記憶部15、微弱ノイズ除去部16及び加算器17から
構成される。なお、DCTとは直交変換の一種である離
散コサイン変換(Descrete Cosine Transform)のこと
を示す。
CTにより符号化され、8×8のDCT係数により表さ
れた画像データが入力された場合について説明する。図
2は8×8のDCT係数を示した模式図であり、「U;
(U≦7)」軸方向は画像の水平方向の空間周波数を示
し、次数(値)が大きいほど高い周波数成分のDCT係
数を示している。一方、「V;(V≦7)」軸方向は画
像の垂直方向の空間周波数を示し、U軸方向と同様に値
(次数)が大きいほど高い周波数成分のDCT係数を示
している。
CT係数A0について、U方向及びV方向について例え
ばm=3、n=3なる分割閾値を決定し、これに基づい
てそれぞれ「U≦m」かつ「V≦n」なる領域を低周波
領域L1、それ以外の領域を高周波領域H1として分割
し、図3又は図4に示すように不要な領域のDCT係数
を「0」とみなし、低周波領域L1又は高周波領域H1
のみのDCT係数を含むDCT係数のブロックをそれぞ
れ作成する(図1の低周波成分DCT係数A1、高周波
成分DCT係数A2)。なお、8×8のDCT係数の分
割パターンは上記した形態に限られず、例えば図5に示
すような領域で低周波領域L2、高周波領域H2を分割
してもよい。また、ハードウェアの構成の簡略化や、本
ノイズ除去装置の機能をソフトウェアにより実現する場
合の処理を軽減するためにm、nの値をそれぞれを特定
の固定値(例えば3)としてもよく、他方、DCT係数
の分布を判断して高周波部分への分布が大きい場合に
は、これに適応するようにm、nの値も大きくするよう
にしてもよい。帯域分割部11は、作成した低周波成分
DCT係数A1及び高周波成分DCT係数A2を、対応
する低周波成分用逆DCT部12又は低周波成分用逆D
CT部13に出力する。
部11から入力される低周波成分DCT係数A1に対し
て逆DCTを行ない、その結果として得られた低周波成
分のみを有する8×8画素の画像(低周波成分画像A
3)を出力する。出力された低周波成分画像A3は低周
波成分画像記憶部14に記憶される。一方、高周波成分
用逆DCT部13は、帯域分割部11から入力される高
周波DCT係数A2に対して逆DCTを行ない、その結
果として得られた高周波成分のみを有する8×8画素の
画像(高周波成分画像A4)を出力する。出力された、
高周波成分画像A4は上記同様に高周波成分画像記憶部
15に記憶される。
記憶部15に記憶された高周波成分画像A4を読み出
し、読み出した画像の各画素値に対して図6に示す入出
力特性のフィルタリングを行ない、閾値±THの範囲の
画素値である画素を除去する。なお、フィルタリングの
特性は上記した形態に限られない。上記したフィルタリ
ングは、入力された画素値が閾値±THの範囲にある場
合にはその画素を完全に除去(「0」)するが、例えば
図7に示すように、その画素を完全に除去(「0」)す
るのではなく入力レベルに対して出力レベルを低減する
ような特性にしてもよい。
成分を含まないため、画像の平坦な部分の画素値は
「0」に近い値となり、画像の輪郭部又はノイズ部分と
いった画像が変化する部分では画素値の強度が比較的大
きくなる。また、例えば高周波領域をU>3やV>3の
ように十分に広い範囲とすることで、画像の輪郭部の画
素値の強度は微弱ノイズの画素値の強度より大きくな
る。従って、閾値THを画像の輪郭部の画素値より小さ
な値とすることで、画像の輪郭部である高周波成分が損
なわれることを抑え、閾値TH以下の微弱ノイズを除去
することができる。閾値THは、特定の固定値(例えば
9)とすることで微弱ノイズを除去する効果が得られる
が、これに限られることはない。例えば、DCT係数を
低周波領域と高周波領域に分割した時のmとnの値や、
高周波領域のDCT係数の絶対値和等に適応させて閾値
THの値を決定してもよい。この場合、帯域分割部11
から微弱ノイズ除去部16へ閾値TH(閾値A6)が出
力される。
ズ除去済高周波成分画像A5は加算器17へ入力され、
加算器17は、低周波成分画像記憶部14から読み出し
た低周波成分画像A3とノイズ除去済高周波成分画像A
5の加算を行ない、ノイズ除去済画像A10を出力す
る。上記した構成により、本実施形態によるノイズ除去
装置は入力された画像の輪郭部等の高周波成分の損失を
低減し、解像度感を低下させずに高周波成分の微弱ノイ
ズの除去をすることができる。
面を参照して説明する。図8は本実施の形態によるノイ
ズ除去装置100aの構成を示したブロック図である。
この図において、ノイズ除去装置100aは、上記第1
の実施形態のノイズ除去装置100の構成に対して帯域
分割部11、低周波成分用逆DCT部12及び高周波成
分用DCT部13が帯域分割型逆DCT回路10に置き
換えられている点が異なる。なお、上記以外の構成はノ
イズ除去装置100と同一であり、同一の符号を付して
説明は省略する。
部11aと、逆DCT部20から構成され、帯域分割部
11aは帯域分割部11と一部異なり、入力された8×
8のDCT係数A0を低周波領域L1(L2)と高周波
領域H1(H2)に分割するための分割閾値m、nを決
定するのみで、上記各領域毎のDCT係数のブロックは
作成しない。分割閾値m、nの決定方法は帯域分割部1
1と同一であり,詳細な説明は省略する。逆DCT部2
0は、各逆DCT部12、13と動作の一部が異なり、
入力された8×8のDCT係数A0に対して逆DCTを
行なう際に、前記帯域分割部11aにより決定したm、
nに基づいて逆DCT過程において8×8のDCT係数
A0の属する各周波数領域(低周波領域あるいは高周波
領域)を判定し、8×8のDCT係数A0の部分的な計
算結果を対応する別々の領域に記憶する。なお、上記し
た点以外は、帯域分割部11aは帯域分割部11と、逆
DCT部20は各逆DCT部12,13とそれぞれ同一
であり説明は省略する。
明する。逆DCT部20における8×8の2次元DCT
は、次式(1)で示される。
する記憶領域を示す。(1)式は、水平,垂直方向の次
数の値を示すU,Vの値をそれぞれ0から7まで変えた
時に、
次加算することを意味する。従って、低周波領域のDC
T係数に対する逆DCT演算結果を記憶する記憶領域A
(x,y)と、高周波領域のDCT係数に対する逆DC
T演算結果を記憶する記憶領域B(x,y)なる2つの
記憶領域を用意し、逆DCTを行なうDCT係数が、分
割閾値m、nにより分割された低周波領域に属するか高
周波領域に属するか、即ち「U≦m」かつ「V≦n」か
どうかを判断し、その結果に基づいて記憶領域A(x,
y)又は記憶領域B(x,y)を選択して(2)式の演
算結果を順次加算する。
を参照して説明する。図9は本実施の形態による逆DC
T部20の動作を示したフローチャートである。まず、
記憶領域A(x,y)およびB(x,y)の内容と、そ
の変数x,y、及びU,Vの値を「0」にし、初期化す
る(ステップS1〜S5)。ステップS6では「U≦
m」かつ「V≦n」かどうかを判断し、「YES」の場
合には、記憶領域A(x,y)を選択する(ステップS
7)。一方、ステップS6で「NO」の場合には、即ち
高周波領域に属する場合には記憶領域B(x,y)を選
択する(ステップS8)。そして、(2)式に示した逆
DCT演算を行ない、演算結果を上記選択した記憶領域
に加算する(ステップS9)。
せ、その値が「8」より小さいかどうか判断する(ステ
ップS11)。小さいと判断した場合には(YES)、
そのUの値に基づきステップS6の処理に戻り、以下、
ステップS10までの処理を繰り返す。一方、ステップ
S11で「NO」の場合にはステップS12の処理に移
る。ステップS12ではVの値を1つ増加させ、その値
が「8」より小さいかどうか判断する(ステップS1
3)。小さいと判断した場合には(YES)、そのVの
値に基づきステップS5の処理に戻り、Uの値を「0」
にし、以下、ステップS12までの処理を繰り返す。一
方、ステップS13で「NO」の場合にはステップS1
4の処理に移る。
せ、その値が「8」より小さいかどうかを判断し(ステ
ップS15)、小さいと判断した場合には(YES)、
そのxの値に基づきステップS4の処理に戻り、Vの値
を「0」にし、以下、ステップS14までの処理を繰り
返す。一方、ステップS15で「NO」の場合にはステ
ップS16の処理に移る。ステップ16ではyの値を1
つ増加させ、その値が「8」より小さいかどうかを判断
し(ステップS17)、小さいと判断した場合には(Y
ES)、そのyの値に基づきステップS3の処理に戻
り、xの値を「0」にし、以下、ステップS16までの
処理を繰り返す。一方、ステップS17で「NO」の場
合には、8×8のDCT係数A0の1個分についての処
理は終了する。
域分割型逆DCT回路10を備えたことにより、逆DC
Tの演算部が1つであっても第1の実施形態と同様に高
周波成分の微弱ノイズの除去をすることができる。
面を参照して説明する。図10は本実施の形態によるノ
イズ除去装置100bの構成を示したブロック図であ
る。この図において、ノイズ除去装置100bは、上記
第1の実施形態のノイズ除去装置100又は上記第2の
実施形態のノイズ除去装置100aの構成によるノイズ
除去部90に、さらに画像分割部30及び2次元のDC
T部40が付加されて構成されている。
画像A20をDCTを行なうための8×8画素のブロッ
クに分割して順次DCT部40へ出力する。ディジタル
画像A20は、例えばディジタルビデオカメラに用いら
れる撮像デバイスであるCCD(Charge Coupled Devic
e)からの信号をA/D(Analog to Digital)変換して
得られたディジタル画像等である。この画像には、アナ
ログ段の処理で混入した微弱ノイズが重畳されている。
この微弱ノイズは、隣接する画素に対する相関が低いノ
イズであり、空間周波数の高いノイズである。DCT部
40は、画像分割部30から出力された8×8の画素ブ
ロックA21に対して8×8の2次元DCTを行ない、
得られた8×8のDCT係数A0を後段のノイズ除去部
90へ出力する。ノイズ除去部90は、DCT部40か
ら出力された8×8のDCT係数A0に対し、ノイズ除
去装置100又はノイズ除去装置100aと同様の処理
を行ない、高周波成分の微弱ノイズを除去する。
い(DCT係数でない)ディジタル画像が入力された場
合でも、その画像の高周波成分の微弱ノイズを除去する
ことができる。
面を参照して説明する。図11は本実施の形態によるノ
イズ除去装置100cの構成を示したブロック図であ
る。この図において、ノイズ除去装置100cは、上記
第1の実施形態のノイズ除去装置100又は上記第2の
実施形態のノイズ除去装置100aの構成によるノイズ
除去部90に、さらに可変長復号化部50及び逆量子化
部60が付加されて構成されている。
ストリームA30対して可変長復号化を行ない、復号化
されたデータA31を逆量子化部500へ出力する。符
号化ストリームA30は8×8の2次元DCTを符号化
過程の1要素として有する符号化方式により符号化され
た画像の符号化ストリームである。逆量子化部60は、
可変長復号化部50から出力された復号化データA31
に対して逆量子化を行ない、得られた8×8のDCT係
数A0をノイズ除去部90へ出力する。ノイズ除去部9
0は、逆量子化部60から出力された8×8のDCT係
数A0に対し、ノイズ除去装置100又はノイズ除去装
置100aと同様の処理を行ない、高周波成分の微弱ノ
イズを除去する。
PEG符号化方式のようにフレーム内圧縮のみの符号化
方式だけでなく、MPEGのように複数フレームを用い
た動き補償を含む符号化方式において荒い量子化の原因
により生じる比較的高周波成分のノイズとして現れるモ
スキートノイズを低減することができる。
回路又は各部は専用のハードウェアにより実現されるも
のであってもよく、また、各回路又は各部は図示しない
メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、対
応する各機能を実現するためのプログラム(図示せず)
をメモリにロードして実行することによりその機能を実
現させるものであってもよい。また、一部の機能をハー
ドウェアにより構成し、他の機能を上記CPUに実現さ
せるものであってもよい。
形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更できることは勿論である。
について説明する。上記第1〜第4の実施形態におい
て、各回路又は各部の機能を図示しないメモリ及びCP
Uにより実現するプログラムは、本発明によるコンピュ
ータに実行させるプログラムを構成する。
として、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、
磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、
RAM、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディス
ク、メモリカード等に構成して用いてよい。
のネットワークや電話回線等の通信回線を介して送信さ
れる場合に、そのサーバやクライアントとなるコンピュ
ータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、
一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送
媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他の
コンピュータシステムに伝送されるものであってもよ
い。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワー
ク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のよう
に情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した
機能をコンピュータシステムに既に記録されているプロ
グラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分
ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以下の効果を奏する。第1の効果は、符号化された画像
のDCT係数を所定の分離閾値により低周波数領域と高
周波領域に分割し、それらのうち、高周波領域のDCT
係数を復号化して得られた画像に対して所定の画素閾値
に基づきフィルタリングを行ない、その画像に低周波領
域の復号化された画像を加算するようにしたので、画像
に微弱な高周波ノイズが重畳している場合に、その輪郭
部がぼやけるといった高周波成分の損失による解像度感
の低下をできるだけ抑えつつ高周波成分の微弱ノイズを
除去することができる。
基づいて低周波領域と高周波領域に分離することで、画
像の内容に適応させて微弱ノイズを除去することができ
る。また、上記画素閾値を画像のDCT係数の分布や強
度に基づいて決定することで、上記同様に画像の内容に
適応させて微弱ノイズを除去することができる。
数が低周波成分か高周波成分であるかを判断して対応す
る記憶領域にそれぞれの演算結果を記憶することで、逆
DCTの演算機能を1つにすることが可能になり、ノイ
ズ除去装置の回路規模が小さくなり、装置を小型化した
りコストを低減することができる。
ル化された画像を所定の画素単位に分割し、2次元DC
T部が画素単位の画像の符号化を行ない、その画像のD
CT係数を出力することで、ディジタルビデオカメラな
どの撮像デバイスであるCCDからの信号をA/D変換
して得られたディジタル画像の高周波領域の微弱のノイ
ズ除去を除去することができる。
元DCTを含む可変長符号化された画像の復号化を行な
い、逆量子化部がその復号化された画像のDCT係数を
出力することで、JPEG符号化方式やMPEG符号化
方式のように8×8の2次元DCTを符号化過程の1要
素として持つ符号化方式により符号化された画像のスト
リームの復号化の過程において、荒い量子化の原因によ
り生じる比較的高周波成分を多く含むノイズであるモス
キートノイズを低減できることである。
示す模式図である。
示す模式図である。
によるDCT係数を示す模式図である。
ィルタリング特性を示す図である。
のフィルタリング特性を示す図である。
である。
置 11 帯域分割部 12 低周波成分用逆DCT部(逆DCT部) 13 高周波成分用逆DCT部(逆DCT部) 16 微弱ノイズ除去部 17 加算器 10 帯域分割型DCT回路 20 逆DCT部 30 画像分割部 40 DCT部(2次元DCT部) 50 可変長復号化部 60 逆量子化部 A0 8×8のDCT係数(DCT係数) A1 低周波成分DCT係数 A2 高周波成分DCT係数 A3 低周波成分画像(復号された低周波成分画像) A4 高周波成分画像(復号された高周波成分画像) A5 ノイズ除去済高周波成分画像(微弱ノイズが除去
又は低減された高周波成分画像) A6 閾値(画素閾値) A20 ディジタル画像(ディジタルデータ化された画
像) A21 8×8画素ブロック(画素単位に分割された画
像) A30 符号化ストリーム(可変長符号化された画像の
ストリームデータ) A31 復号化ストリーム L1、L2 低周波領域(低周波成分) H1、H2 高周波領域(高周波成分)
Claims (11)
- 【請求項1】 2次元DCTにより符号化された画像の
微弱な高周波ノイズを除去するノイズ除去装置であっ
て、 所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像のDC
T係数を低周波成分と高周波成分に分離する帯域分割部
と、 分離された低周波成分又は高周波成分のDCT係数にそ
れぞれ別々に逆DCTを行ない、前記画像を復号する逆
DCT部と、 復号された高周波成分の画像を所定の画素閾値に基づい
てフィルタリングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位
で除去又は低減する微弱ノイズ除去部と、 微弱ノイズが除去又は低減された高周波成分の画像に、
復号された低周波成分の画像を加算する加算器とを備え
たことを特徴とするノイズ除去装置。 - 【請求項2】 2次元DCTにより符号化された画像の
微弱な高周波ノイズを除去するノイズ除去装置であっ
て、 前記符号化された画像のDCT係数から低周波成分の画
像と高周波成分の画像をそれぞれ復号する帯域分割型逆
DCT回路と、 復号された高周波成分の画像を所定の画素閾値に基づい
てフィルタリングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位
で除去又は低減する微弱ノイズ除去部と、 微弱ノイズが除去又は低減された高周波成分の画像に、
復号された低周波成分の画像を加算する加算器とを備え
たことを特徴とするノイズ除去装置。 - 【請求項3】 前記DCT係数は、前記符号化された画
像のDCT係数の分布又は強度に基づいて低周波成分と
高周波成分に分離されることを特徴とする請求項1又は
請求項2に記載のノイズ除去装置。 - 【請求項4】 前記画素閾値は、前記符号化された画像
のDCT係数の分布又は強度に基づいて決定されること
を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のノ
イズ除去装置。 - 【請求項5】 ディジタルデータ化された画像が入力さ
れた場合に該画像を所定の画素単位に分割する画像分割
部と、 分割された所定の画素単位に前記画像を符号化し、前記
画像のDCT係数を出力する2次元DCT部を備え、 出力されたDCT係数に基づいて前記画像の微弱な高周
波ノイズを除去することを特徴とする請求項1乃至請求
項4の何れかに記載のノイズ除去装置。 - 【請求項6】 2次元DCTを含む可変長符号化された
画像のストリームデータが入力された場合に該ストリー
ムデータを復号化する可変長復号化部と、 復号化された前記画像のストリームデータを逆量子化
し、前記画像のDCT係数を出力する逆量子化部を備
え、 出力されたDCT係数に基づいて前記画像の微弱な高周
波ノイズを除去することを特徴とする請求項1乃至請求
項4の何れかに記載のノイズ除去装置。 - 【請求項7】 2次元DCTにより符号化された画像の
DCT係数から低周波成分の画像と高周波成分の画像を
それぞれ復号する帯域分割型逆DCT回路であって、 所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像のDC
T係数を低周波成分と高周波成分に分離する帯域分割部
と、 分離された低周波成分及び高周波成分のDCT係数に逆
DCTを行ない、該逆DCT過程の演算データが前記低
周波周波成分か前記高周波成分かどうかを判断し、対応
する記憶領域に前記演算データを記憶する逆DCT部と
を備えたことを特徴とする帯域分割型逆DCT回路。 - 【請求項8】 2次元DCTにより符号化された画像の
微弱な高周波ノイズを除去するノイズ除去方法であっ
て、 所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像のDC
T係数を低周波成分と高周波成分に分離する処理と、 分離された低周波成分又は高周波成分のDCT係数にそ
れぞれ別々に逆DCTを行ない、前記画像を復号する処
理と、 復号された高周波成分の画像を所定の画素閾値に基づい
てフィルタリングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位
で除去又は低減する処理と、 微弱ノイズが除去又は低減された高周波成分の画像に、
復号された低周波成分の画像を加算する処理とを有する
ことを特徴とするノイズ除去方法。 - 【請求項9】 2次元DCTにより符号化された画像の
DCT係数から低周波成分の画像と高周波成分の画像を
それぞれ復号する帯域分割型逆DCT方法であって、 所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像のDC
T係数を低周波成分と高周波成分に分離する処理と、 分離された低周波成分及び高周波成分のDCT係数に逆
DCTを行ない、該逆DCT過程の演算データが前記低
周波周波成分か前記高周波成分かどうかを判断し、対応
する記憶領域に前記演算データを記憶する処理とを有す
ることを特徴とする帯域分割型逆DCT方法。 - 【請求項10】 2次元DCTにより符号化された画像
の微弱な高周波ノイズを除去するプログラムであって、 前記プログラムは、所定の分離閾値に基づいて前記符号
化された画像のDCT係数を低周波成分と高周波成分に
分離する機能と、 分離された低周波成分又は高周波成分のDCT係数にそ
れぞれ別々に逆DCTを行ない、前記画像を復号する機
能と、 復号された高周波成分の画像を所定の画素閾値に基づい
てフィルタリングし、当該画像の微弱ノイズを画素単位
で除去又は低減する機能と、 微弱ノイズが除去又は低減された高周波成分の画像に、
復号された低周波成分の画像を加算する機能とをコンピ
ュータに実行させるためのプログラム。 - 【請求項11】 2次元DCTにより符号化された画像
のDCT係数から低周波成分の画像と高周波成分の画像
をそれぞれ復号するプログラムであって、 所定の分離閾値に基づいて前記符号化された画像のDC
T係数を低周波成分と高周波成分に分離する機能と、 分離された低周波成分及び高周波成分のDCT係数に逆
DCTを行ない、該逆DCT過程の演算データが前記低
周波周波成分か前記高周波成分かどうかを判断し、対応
する記憶領域に前記演算データを記憶する機能とをコン
ピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001015897A JP2002218466A (ja) | 2001-01-24 | 2001-01-24 | ノイズ除去装置、帯域分割型逆dct回路、及びこれらの方法、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001015897A JP2002218466A (ja) | 2001-01-24 | 2001-01-24 | ノイズ除去装置、帯域分割型逆dct回路、及びこれらの方法、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002218466A true JP2002218466A (ja) | 2002-08-02 |
Family
ID=18882365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001015897A Pending JP2002218466A (ja) | 2001-01-24 | 2001-01-24 | ノイズ除去装置、帯域分割型逆dct回路、及びこれらの方法、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002218466A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100405824C (zh) * | 2002-10-03 | 2008-07-23 | 奥林巴斯株式会社 | 摄像系统和播放系统 |
JP2008541672A (ja) * | 2005-05-20 | 2008-11-20 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | ビデオ符号化におけるノイズフィルタリング方法及び装置 |
WO2013145051A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 日本電気株式会社 | ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体、記憶媒体、ノイズ除去処理方法 |
-
2001
- 2001-01-24 JP JP2001015897A patent/JP2002218466A/ja active Pending
Cited By (4)
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JPWO2013145051A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2015-08-03 | 日本電気株式会社 | ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラム、ノイズ除去処理方法 |
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