JP2002216523A - バックライトおよび液晶表示装置 - Google Patents
バックライトおよび液晶表示装置Info
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- JP2002216523A JP2002216523A JP2001008914A JP2001008914A JP2002216523A JP 2002216523 A JP2002216523 A JP 2002216523A JP 2001008914 A JP2001008914 A JP 2001008914A JP 2001008914 A JP2001008914 A JP 2001008914A JP 2002216523 A JP2002216523 A JP 2002216523A
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- backlight
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- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】蛍光管の長手方向にわたって均等な温度状態に
なるように温度調整する。 【解決手段】蛍光管1と、蛍光管1の照射光を導入する
導光ユニット3aとから成り、この導光ユニット3aに
導入された光を、所定の方向に向けて出射せしめるバッ
クライト3であって、蛍光管1の外周面上に薄膜形成手
段によりヒータ用透明電極2aを形成し、このヒータ用
透明電極2aの上に薄膜形成手段により電気的な絶縁層
2bを被覆せしめた。
なるように温度調整する。 【解決手段】蛍光管1と、蛍光管1の照射光を導入する
導光ユニット3aとから成り、この導光ユニット3aに
導入された光を、所定の方向に向けて出射せしめるバッ
クライト3であって、蛍光管1の外周面上に薄膜形成手
段によりヒータ用透明電極2aを形成し、このヒータ用
透明電極2aの上に薄膜形成手段により電気的な絶縁層
2bを被覆せしめた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は対象物に対する投光
用のバックライトに、たとえば液晶表示装置に使用する
バックライトに関するものである。また、本発明は、か
かるバックライトを液晶パネルの背面に配置した液晶表
示装置に関するものである。
用のバックライトに、たとえば液晶表示装置に使用する
バックライトに関するものである。また、本発明は、か
かるバックライトを液晶パネルの背面に配置した液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルの背面にバックライトを
配置した液晶表示装置が実用化され、多方面で利用され
ているが、このバックライトの蛍光管には一般に冷陰極
管を使用している。
配置した液晶表示装置が実用化され、多方面で利用され
ているが、このバックライトの蛍光管には一般に冷陰極
管を使用している。
【0003】しかしながら、このような冷陰極管におい
ては、低温時に始動特性が低下し、点灯しなくなった
り、点灯しても輝度が低くなるという課題がある。
ては、低温時に始動特性が低下し、点灯しなくなった
り、点灯しても輝度が低くなるという課題がある。
【0004】この課題を解消するために、(1)〜
(3)の各技術が提案されている。 (1)冷陰極管を取り囲むように設けた反射鏡に対し面
ヒータを取り付ける(特開平7−249312号、特開
平8−36177号および特開平9−230343号参
照)。
(3)の各技術が提案されている。 (1)冷陰極管を取り囲むように設けた反射鏡に対し面
ヒータを取り付ける(特開平7−249312号、特開
平8−36177号および特開平9−230343号参
照)。
【0005】(2)特開平10−188638号によれ
ば、冷陰極管に巻き付けた導線に電圧を印加することで
冷陰極管を加熱する。
ば、冷陰極管に巻き付けた導線に電圧を印加することで
冷陰極管を加熱する。
【0006】(3)特開平7−130477号において
は、低温時の冷陰極管の始動特性の改善のみならず、最
適な発光効率が得られるように冷陰極管の中央部と端部
に独立して制御可能なヒータを設けて、設定よりも冷陰
極管の温度が高くなった場合に、冷却用の送風ファンを
設ける。
は、低温時の冷陰極管の始動特性の改善のみならず、最
適な発光効率が得られるように冷陰極管の中央部と端部
に独立して制御可能なヒータを設けて、設定よりも冷陰
極管の温度が高くなった場合に、冷却用の送風ファンを
設ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
と(2)の各技術においては、ヒータを設けるための空
間が必要となり、バックライトのサイズが大きくなり、
近年の小型化という市場のニーズに適していない。
と(2)の各技術においては、ヒータを設けるための空
間が必要となり、バックライトのサイズが大きくなり、
近年の小型化という市場のニーズに適していない。
【0008】さらに原材料の点でコストの増大をまね
き、さらに製造工程において作業を複雑化させている。
しかも、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて固定す
るためにヒータが剥がれるという課題もある。
き、さらに製造工程において作業を複雑化させている。
しかも、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて固定す
るためにヒータが剥がれるという課題もある。
【0009】また、(1)と(2)の各技術において
は、冷陰極管をほぼ均一に加熱するが、温度調整をおこ
なっておらず、そのために冷陰極管の端部と中央部との
間にて温度が不均一となり、その結果、液晶パネルの表
示の均一性が低下していた。
は、冷陰極管をほぼ均一に加熱するが、温度調整をおこ
なっておらず、そのために冷陰極管の端部と中央部との
間にて温度が不均一となり、その結果、液晶パネルの表
示の均一性が低下していた。
【0010】しかも、冷陰極管が十分に加熱された後、
または、常温での使用の際の冷陰極管の放熱について
は、なんら対策されていない。
または、常温での使用の際の冷陰極管の放熱について
は、なんら対策されていない。
【0011】すなわち、冷陰極管の端部と中央部との間
にて温度が不均一となるが、さらに冷陰極管を使用し続
けると、徐々に冷陰極管自体が発熱され高温化の傾向に
なり、これに起因して、その温度不均一性も安定せず、
経時的に変動しやすくなり、その点でも冷陰極管の端部
と中央部との間での温度の不均一による液晶パネルの表
示均一性は解消されていないと言える。
にて温度が不均一となるが、さらに冷陰極管を使用し続
けると、徐々に冷陰極管自体が発熱され高温化の傾向に
なり、これに起因して、その温度不均一性も安定せず、
経時的に変動しやすくなり、その点でも冷陰極管の端部
と中央部との間での温度の不均一による液晶パネルの表
示均一性は解消されていないと言える。
【0012】一方の(3)の技術においては、冷陰極管
の中央部と端部に独立して加熱制御し、さらに所定より
も冷陰極管の温度が高くなると、冷却のための送風ファ
ンを設けて冷却しているが、そのために複数個の温度検
出用のサーミスタを設ける必要があり、さらに送風ファ
ンを設けるなど、大がかりな装置構成になり、その結
果、コストアップおよびバックライトのサイズが大型化
していた。
の中央部と端部に独立して加熱制御し、さらに所定より
も冷陰極管の温度が高くなると、冷却のための送風ファ
ンを設けて冷却しているが、そのために複数個の温度検
出用のサーミスタを設ける必要があり、さらに送風ファ
ンを設けるなど、大がかりな装置構成になり、その結
果、コストアップおよびバックライトのサイズが大型化
していた。
【0013】したがって本発明の目的は冷陰極管の長手
方向にわたって均等な温度状態になるように温度調整す
ることができ、とくに蛍光管が経時的に温度上昇して
も、簡易の手段でもってほぼ均一な温度調整ができ、こ
れによって均一な温度分布を達成するとともに、小型化
かつ低コスト化にしたバックライトを提供することにあ
る。
方向にわたって均等な温度状態になるように温度調整す
ることができ、とくに蛍光管が経時的に温度上昇して
も、簡易の手段でもってほぼ均一な温度調整ができ、こ
れによって均一な温度分布を達成するとともに、小型化
かつ低コスト化にしたバックライトを提供することにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、かかるバックライト
を液晶パネルに配設することで、液晶パネルの表示ムラ
の発生を防ぎ、表示の均一性を高めた高性能な液晶表示
装置を提供することにある。
を液晶パネルに配設することで、液晶パネルの表示ムラ
の発生を防ぎ、表示の均一性を高めた高性能な液晶表示
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のバックライト
は、蛍光管と、蛍光管の照射光を導入する導光ユニット
とから成り、この導光ユニットに導入された光を、所定
の方向に向けて出射せしめる構成であり、前記蛍光管の
外周面上に薄膜形成手段によりヒータ用透明電極を形成
し、このヒータ用透明電極の上に薄膜形成手段により電
気的な絶縁層を被覆せしめたことを特徴とする。
は、蛍光管と、蛍光管の照射光を導入する導光ユニット
とから成り、この導光ユニットに導入された光を、所定
の方向に向けて出射せしめる構成であり、前記蛍光管の
外周面上に薄膜形成手段によりヒータ用透明電極を形成
し、このヒータ用透明電極の上に薄膜形成手段により電
気的な絶縁層を被覆せしめたことを特徴とする。
【0016】本発明の他のバックライトは、前記ヒータ
用透明電極に放熱用金属体を接続したことを特徴とす
る。
用透明電極に放熱用金属体を接続したことを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の液晶表示装置は、かかる本
発明のバックライト上に液晶パネルを配設したことを特
徴とする。
発明のバックライト上に液晶パネルを配設したことを特
徴とする。
【0018】
【作用】本発明では、上記構成のように、蛍光管の外周
面上に薄膜形成手段によりヒータ用透明電極を形成し、
このヒータ用透明電極の上に薄膜形成手段により電気的
な絶縁層を被覆せしめたことで、バックライトサイズを
大きくすることなく、低コスト化され、そして、製造工
程において作業を複雑化することもなく、また、蛍光管
の低温時の始動特性の改善ができる。
面上に薄膜形成手段によりヒータ用透明電極を形成し、
このヒータ用透明電極の上に薄膜形成手段により電気的
な絶縁層を被覆せしめたことで、バックライトサイズを
大きくすることなく、低コスト化され、そして、製造工
程において作業を複雑化することもなく、また、蛍光管
の低温時の始動特性の改善ができる。
【0019】しかも、ヒータ用透明電極を蛍光管上に直
接形成するため、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用い
て固定する場合に比べて、剥がれの発生が低くなり、も
しくはまったく発生しなくなり、その結果、信頼性の高
いヒータを実現できる。
接形成するため、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用い
て固定する場合に比べて、剥がれの発生が低くなり、も
しくはまったく発生しなくなり、その結果、信頼性の高
いヒータを実現できる。
【0020】さらに、ヒータとして透明電極を形成した
ことで、それに対しパターンを設けることで、蛍光管の
端部と中央部の温度の不均一を低減でき、液晶パネルの
表示の均一性の低下の改善が可能となる。
ことで、それに対しパターンを設けることで、蛍光管の
端部と中央部の温度の不均一を低減でき、液晶パネルの
表示の均一性の低下の改善が可能となる。
【0021】また、本発明においては、ヒータ用透明電
極に放熱用金属体を接続したことで、蛍光管が十分に加
熱された後、もしくは常温での使用の際に、ヒータによ
る加熱を行わない場合であっても、蛍光管自体が発する
熱が金属体から放熱され、これにより、蛍光管が必要以
上に温度上昇しなくなり、また、蛍光管の端部と中央部
と間での温度ムラを防ぐことができる。
極に放熱用金属体を接続したことで、蛍光管が十分に加
熱された後、もしくは常温での使用の際に、ヒータによ
る加熱を行わない場合であっても、蛍光管自体が発する
熱が金属体から放熱され、これにより、蛍光管が必要以
上に温度上昇しなくなり、また、蛍光管の端部と中央部
と間での温度ムラを防ぐことができる。
【0022】このように放熱用金属体を接続したこと
で、バックライトの温度の不均一に起因する液晶パネル
の表示における均一性の低下を防ぐことができる。とく
に、放熱用金属体をバックライトユニットと絶縁層を介
して密着した場合には、その放熱の効果は大きくなり、
液晶パネルの表示の均一性の低下をより大きな改善する
ことができる。
で、バックライトの温度の不均一に起因する液晶パネル
の表示における均一性の低下を防ぐことができる。とく
に、放熱用金属体をバックライトユニットと絶縁層を介
して密着した場合には、その放熱の効果は大きくなり、
液晶パネルの表示の均一性の低下をより大きな改善する
ことができる。
【0023】以上のとおり、本発明の液晶表示装置は、
かかる本発明のバックライト上に液晶パネルを配設した
ことで、液晶パネルの表示ムラの発生を防ぎ、表示の均
一性を高めることができる。
かかる本発明のバックライト上に液晶パネルを配設した
ことで、液晶パネルの表示ムラの発生を防ぎ、表示の均
一性を高めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明す
る。図1(a)は蛍光管の断面図、同図(b)はその蛍
光管の正面図である。図2は液晶表示装置の一例を示
し、(a)は平面図、(b)は(a)の平面図における
切断面線B−B’による断面概略図である。
る。図1(a)は蛍光管の断面図、同図(b)はその蛍
光管の正面図である。図2は液晶表示装置の一例を示
し、(a)は平面図、(b)は(a)の平面図における
切断面線B−B’による断面概略図である。
【0025】最初に図2に示す液晶表示装置の構成を説
明する。3はバックライトユニットであり、このバック
ライトユニット3は、主として矩形状のバックライトケ
ース3bと、バックライトケース3bの中央に固定され
た矩形状の導光ユニット3aとからなる。この導光ユニ
ット3aの端面にはヒータ2が形成された蛍光管1が配
設され、この蛍光管1も含めてバックライトユニット3
と称する。
明する。3はバックライトユニットであり、このバック
ライトユニット3は、主として矩形状のバックライトケ
ース3bと、バックライトケース3bの中央に固定され
た矩形状の導光ユニット3aとからなる。この導光ユニ
ット3aの端面にはヒータ2が形成された蛍光管1が配
設され、この蛍光管1も含めてバックライトユニット3
と称する。
【0026】本発明の液晶表示装置は、かかるバックラ
イトユニット3の上に液晶パネル4を配設している。
イトユニット3の上に液晶パネル4を配設している。
【0027】本例では導光ユニット3aの一辺だけに冷
陰極管である蛍光管1を配設しているが、その他、導光
ユニット3aの対向辺にそれぞれ配設してもよい。ま
た、矩形状の導光ユニット3aに対し、L字型状に配設
したり、あるいはコの字状に設けてもよい。
陰極管である蛍光管1を配設しているが、その他、導光
ユニット3aの対向辺にそれぞれ配設してもよい。ま
た、矩形状の導光ユニット3aに対し、L字型状に配設
したり、あるいはコの字状に設けてもよい。
【0028】つぎに蛍光管1の構成を図1にて説明す
る。蛍光管1はガラス材や合成樹脂材などからなる円筒
形状であり、その円筒管の外周面にヒータ2を膜状に形
成している。
る。蛍光管1はガラス材や合成樹脂材などからなる円筒
形状であり、その円筒管の外周面にヒータ2を膜状に形
成している。
【0029】このヒータ2は前記ヒータ用透明電極であ
るヒータ用の透明電極2aと絶縁層2bとの積層構造で
あり、透明電極2aはインジウムスズオキサイド(IT
O)などにて形成し、絶縁層2bはシリコンオキサイド
(SiO2など)、シリコンナイトライド、アルミナな
どにて成膜する。
るヒータ用の透明電極2aと絶縁層2bとの積層構造で
あり、透明電極2aはインジウムスズオキサイド(IT
O)などにて形成し、絶縁層2bはシリコンオキサイド
(SiO2など)、シリコンナイトライド、アルミナな
どにて成膜する。
【0030】透明電極2aの膜厚は、0.05〜1.5
0μm、好適には0.20〜1.00μmにするとよ
く、この範囲内にするとヒータとして十分な発熱を得る
ことができるという点でよい。
0μm、好適には0.20〜1.00μmにするとよ
く、この範囲内にするとヒータとして十分な発熱を得る
ことができるという点でよい。
【0031】絶縁層2bについては、その膜厚は、0.
01〜0.10μm、好適には0.02〜0.08μm
にするとよく、この範囲内にすると十分な絶縁性能をも
ち、さらに成膜が容易であるという点でよい。
01〜0.10μm、好適には0.02〜0.08μm
にするとよく、この範囲内にすると十分な絶縁性能をも
ち、さらに成膜が容易であるという点でよい。
【0032】これらの透明電極2aおよび絶縁層2bは
薄膜形成法でもって成膜すればよく、一般にはスパッタ
リング法にて成膜するが、その他、最近実用化されたグ
ロー放電を用いたイオンプレーティング法、さらにはア
ーク放電を用いたイオンプレーティング法などを用いて
もよい。就中、アーク放電を用いたイオンプレーティン
グ法については、スパッタリング法やグロー放電を用い
たイオンプレーティング法に比べて、低い基板温度でも
って高速にて成膜形成することができるという点で有効
である。
薄膜形成法でもって成膜すればよく、一般にはスパッタ
リング法にて成膜するが、その他、最近実用化されたグ
ロー放電を用いたイオンプレーティング法、さらにはア
ーク放電を用いたイオンプレーティング法などを用いて
もよい。就中、アーク放電を用いたイオンプレーティン
グ法については、スパッタリング法やグロー放電を用い
たイオンプレーティング法に比べて、低い基板温度でも
って高速にて成膜形成することができるという点で有効
である。
【0033】このヒータ用の透明電極2aの両端からは
リード線2cが引き出され、電源へ接続される。リード
線2cは通常、絶縁材に被覆された金属線を用いる。こ
の金属線には銅線、ニクロム線等が用いられる。
リード線2cが引き出され、電源へ接続される。リード
線2cは通常、絶縁材に被覆された金属線を用いる。こ
の金属線には銅線、ニクロム線等が用いられる。
【0034】また、リード線2cと透明電極2aの接続
は半田による接続、導電性粘着材による接続等が用いら
れる。
は半田による接続、導電性粘着材による接続等が用いら
れる。
【0035】かくして本発明の液晶表示装置において
は、蛍光管1の外周面上に薄膜形成手段により透明電極
2aを形成し、この透明電極2aの上に薄膜形成手段に
より絶縁層2bを被覆せしめたことで、バックライトサ
イズを大きくすることなく、低コスト化され、そして、
双方とも同じ薄膜形成手段もしくは同様な薄膜形成手段
でもって成膜する製造工程を採用することで、作業を複
雑化することもなく、蛍光管1の低温時の始動特性の改
善ができる。
は、蛍光管1の外周面上に薄膜形成手段により透明電極
2aを形成し、この透明電極2aの上に薄膜形成手段に
より絶縁層2bを被覆せしめたことで、バックライトサ
イズを大きくすることなく、低コスト化され、そして、
双方とも同じ薄膜形成手段もしくは同様な薄膜形成手段
でもって成膜する製造工程を採用することで、作業を複
雑化することもなく、蛍光管1の低温時の始動特性の改
善ができる。
【0036】しかも、透明電極2aを蛍光管1上に直接
形成するため、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて
固定する場合に比べて、剥がれの発生が低くなり、もし
くはまったく発生しなくなった。
形成するため、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて
固定する場合に比べて、剥がれの発生が低くなり、もし
くはまったく発生しなくなった。
【0037】さらに、透明電極2aを蛍光管1上に直に
形成したことで、始動時には周辺温度に応じてヒータ2
を発熱させる際、その熱が直接、蛍光管1に伝わり、こ
れによって効率よく蛍光管1を加熱でき、その結果、蛍
光管1を速やかに加熱することができ、蛍光管1の始動
特性の改善がされる。また、蛍光管1に設けた絶縁層2
bにより、電流のリークは発生しないという効果もあ
る。
形成したことで、始動時には周辺温度に応じてヒータ2
を発熱させる際、その熱が直接、蛍光管1に伝わり、こ
れによって効率よく蛍光管1を加熱でき、その結果、蛍
光管1を速やかに加熱することができ、蛍光管1の始動
特性の改善がされる。また、蛍光管1に設けた絶縁層2
bにより、電流のリークは発生しないという効果もあ
る。
【0038】つぎに本発明の他の実施形態例を述べる。
また、透明電極2aおよび絶縁層2bは図1のように蛍
光管1の全面に設けてもよいが、ヒータ2に対しパター
ンを設けてもよい。このタイプの蛍光管を図3〜図6に
示す。
また、透明電極2aおよび絶縁層2bは図1のように蛍
光管1の全面に設けてもよいが、ヒータ2に対しパター
ンを設けてもよい。このタイプの蛍光管を図3〜図6に
示す。
【0039】図3は蛍光管の正面図であり、図4はこれ
に巻き付けた透明電極2aの展開図である。さらに図5
も蛍光管の正面図であり、図6はこれに巻き付けた透明
電極2aの展開図である。
に巻き付けた透明電極2aの展開図である。さらに図5
も蛍光管の正面図であり、図6はこれに巻き付けた透明
電極2aの展開図である。
【0040】これら双方とも蛍光管1の外周面におい
て、中央部に比べ端部にて透明電極2aの配設領域を広
くしており、これによって蛍光管1の端に至るほど低温
化する傾向に対し、それを補完するようにしている。
て、中央部に比べ端部にて透明電極2aの配設領域を広
くしており、これによって蛍光管1の端に至るほど低温
化する傾向に対し、それを補完するようにしている。
【0041】以上のような構成の蛍光管においては、蛍
光管1の円筒体の外周面上に透明電極2aを全面に成膜
した後、フォトリソグラフィによってパターンを設け、
そして、蛍光管1の全面に絶縁層2bを被覆すればよ
い。
光管1の円筒体の外周面上に透明電極2aを全面に成膜
した後、フォトリソグラフィによってパターンを設け、
そして、蛍光管1の全面に絶縁層2bを被覆すればよ
い。
【0042】もしくは、蛍光管1の円筒体の外周面上に
透明電極2aと絶縁層2bとを全面に成膜した後、フォ
トリソグラフィによって、それら両層ともパターン化し
てもよい。この工程の方が前記の工程に比べ、薄膜形成
手段を連続して用いることができる点で効率化されるの
で、望ましいと言える。
透明電極2aと絶縁層2bとを全面に成膜した後、フォ
トリソグラフィによって、それら両層ともパターン化し
てもよい。この工程の方が前記の工程に比べ、薄膜形成
手段を連続して用いることができる点で効率化されるの
で、望ましいと言える。
【0043】かくして上記構成の如くヒータ2にパター
ンを設けると、蛍光管1の端部と中央部の発熱量を変え
ることができ、これにより、蛍光管1の温度を均一にす
ることができた。そこで、液晶パネル4の温度の不均一
を緩和でき、さらには液晶パネル4の温度の不均一によ
って液晶パネル4のリタデーションが不均一になること
によって発生する色ムラによる表示の均一性の低下が軽
減ができた。
ンを設けると、蛍光管1の端部と中央部の発熱量を変え
ることができ、これにより、蛍光管1の温度を均一にす
ることができた。そこで、液晶パネル4の温度の不均一
を緩和でき、さらには液晶パネル4の温度の不均一によ
って液晶パネル4のリタデーションが不均一になること
によって発生する色ムラによる表示の均一性の低下が軽
減ができた。
【0044】本発明のさらに他の実施形態例を図7〜図
9にて説明する。図7と図8は双方とも蛍光管の正面図
である。また、図9(a)はこの蛍光管を用いた液晶表
示装置の斜視図であり、同図(b)は液晶表示装置の側
面図である。
9にて説明する。図7と図8は双方とも蛍光管の正面図
である。また、図9(a)はこの蛍光管を用いた液晶表
示装置の斜視図であり、同図(b)は液晶表示装置の側
面図である。
【0045】図7に示す蛍光管においては、前記ヒータ
用の透明電極2aの両端に接続したリード線2c(絶縁
材に被覆された金属線)に代えて、前記放熱用金属体で
ある放熱用金属体絶縁層に被覆された金属板2dを用い
ている。この金属板2dはアルミニウム、銅などの熱伝
導率の高い金属が望ましい。
用の透明電極2aの両端に接続したリード線2c(絶縁
材に被覆された金属線)に代えて、前記放熱用金属体で
ある放熱用金属体絶縁層に被覆された金属板2dを用い
ている。この金属板2dはアルミニウム、銅などの熱伝
導率の高い金属が望ましい。
【0046】この構成の蛍光管によれば、蛍光管1が十
分に加熱された後、もしくは常温での使用の際に、ヒー
タ2による加熱を行わない場合であっても、蛍光管1自
体が発する熱が金属板2dから放熱され、これにより、
蛍光管1が必要以上に温度上昇しなくなり、蛍光管1の
端部と中央部と間での温度ムラを防ぐことができた。
分に加熱された後、もしくは常温での使用の際に、ヒー
タ2による加熱を行わない場合であっても、蛍光管1自
体が発する熱が金属板2dから放熱され、これにより、
蛍光管1が必要以上に温度上昇しなくなり、蛍光管1の
端部と中央部と間での温度ムラを防ぐことができた。
【0047】図8に示す蛍光管においては、その金属板
2dのサイズを、図7に示す金属板2dに比べて大きく
して放熱面積を広くし、これにより、さらに高い放熱効
果を達成している。
2dのサイズを、図7に示す金属板2dに比べて大きく
して放熱面積を広くし、これにより、さらに高い放熱効
果を達成している。
【0048】上記のような金属板2dを付設した蛍光管
をバックライトユニット3に搭載したり、さらには液晶
表示装置に用いた場合、図9に示すような構成になる。
をバックライトユニット3に搭載したり、さらには液晶
表示装置に用いた場合、図9に示すような構成になる。
【0049】同図に示すように、この液晶表示装置は、
かかるバックライトユニット3の上に液晶パネル4を配
設している。そして、金属板2dを折り曲げ、そして、
バックライトケース3bに対し、絶縁層を介して密着さ
せるとよい。
かかるバックライトユニット3の上に液晶パネル4を配
設している。そして、金属板2dを折り曲げ、そして、
バックライトケース3bに対し、絶縁層を介して密着さ
せるとよい。
【0050】この絶縁層にはシリコン成分が多く使用さ
れる。あるいは、シリコンシートとポリエステルフィル
ム、またはシリコンシートとセラミックスを組合せたも
のであってもよい。
れる。あるいは、シリコンシートとポリエステルフィル
ム、またはシリコンシートとセラミックスを組合せたも
のであってもよい。
【0051】この場合、バックライトケース3bは亜鉛
鋼板(SECC)を用いたり、ステンレス(SUS)、
アルミニウムなどからなる金属製が望ましい。
鋼板(SECC)を用いたり、ステンレス(SUS)、
アルミニウムなどからなる金属製が望ましい。
【0052】このように金属板2dを接続したことで、
バックライトユニット3の温度の不均一に起因する液晶
パネル4の表示における均一性の低下を防ぐことができ
る。とくに、金属板2dをバックライトユニット3と絶
縁層を介して密着した場合には、その放熱の効果は大き
くなり、液晶パネルの表示の均一性の低下をより大きく
改善することができる。すなわち、バックライトユニッ
ト3を放熱板として使用することで、さらに放熱効果が
増大する。
バックライトユニット3の温度の不均一に起因する液晶
パネル4の表示における均一性の低下を防ぐことができ
る。とくに、金属板2dをバックライトユニット3と絶
縁層を介して密着した場合には、その放熱の効果は大き
くなり、液晶パネルの表示の均一性の低下をより大きく
改善することができる。すなわち、バックライトユニッ
ト3を放熱板として使用することで、さらに放熱効果が
増大する。
【0053】以上のとおり、透明電極2aの電源へのリ
ード線を金属板2dとしたことで、常温での液晶表示装
置の使用時などヒータ2による加熱の必要がない際に
は、金属板2dが放熱板の役割を果たし、これにより、
蛍光管1の放熱ができ、その結果、蛍光管1の発熱によ
る液晶パネル4の温度不均一による表示の均一性の低下
を防ぐことができた。そして、この放熱効果は金属板2
dが大きいほどに高くなると言える。また、この金属板
2dをバックライトケース3bと絶縁層を介して密着さ
せた場合には、その効果はさらに顕著となる。
ード線を金属板2dとしたことで、常温での液晶表示装
置の使用時などヒータ2による加熱の必要がない際に
は、金属板2dが放熱板の役割を果たし、これにより、
蛍光管1の放熱ができ、その結果、蛍光管1の発熱によ
る液晶パネル4の温度不均一による表示の均一性の低下
を防ぐことができた。そして、この放熱効果は金属板2
dが大きいほどに高くなると言える。また、この金属板
2dをバックライトケース3bと絶縁層を介して密着さ
せた場合には、その効果はさらに顕著となる。
【0054】
【実施例】(例1)図1に示すように、冷陰極管である
蛍光管1の外周面にアーク放電を用いたイオンプレーテ
ィング法でもって膜厚0.35μm(3500Å)のI
TOからなる透明電極2aと、この透明電極2aを覆う
ように膜厚0.05μmのSiO2からなる絶縁層2b
とを順次形成し、そして、ヒータ用の透明電極2aの両
端に半田でもって絶縁材に被覆された銅線からなるリー
ド線2cを接続する。これによってヒータ2を設けた蛍
光管1を作製し、この蛍光管1を図2に示すように液晶
表示装置に装着した。
蛍光管1の外周面にアーク放電を用いたイオンプレーテ
ィング法でもって膜厚0.35μm(3500Å)のI
TOからなる透明電極2aと、この透明電極2aを覆う
ように膜厚0.05μmのSiO2からなる絶縁層2b
とを順次形成し、そして、ヒータ用の透明電極2aの両
端に半田でもって絶縁材に被覆された銅線からなるリー
ド線2cを接続する。これによってヒータ2を設けた蛍
光管1を作製し、この蛍光管1を図2に示すように液晶
表示装置に装着した。
【0055】上記構成の液晶表示装置においては、蛍光
管1の表面にヒータ2を薄膜形成手段でもって直接形成
したことで、ヒータ取り付け前に比べサイズが大きくな
らず、小型化が達成された。
管1の表面にヒータ2を薄膜形成手段でもって直接形成
したことで、ヒータ取り付け前に比べサイズが大きくな
らず、小型化が達成された。
【0056】また、かかる液晶表示装置を周辺温度が−
20℃に設定した雰囲気に配し、そして、ヒータ2を発
熱させると、約30秒経過後、蛍光管1の温度が20℃
にまで上昇し、これによって始動特性が大幅に改善され
た。
20℃に設定した雰囲気に配し、そして、ヒータ2を発
熱させると、約30秒経過後、蛍光管1の温度が20℃
にまで上昇し、これによって始動特性が大幅に改善され
た。
【0057】これに対し、蛍光管1の表面にヒータ2を
設けていないで、その他はまったく同じ構成にした液晶
表示装置を作製し、それを周辺温度が−20℃に設定し
た雰囲気に配した場合は、冷陰極管である蛍光管1の温
度が低いことで、十分な輝度が得られなかった。ときど
き、その冷陰極管が点灯しない場合もある。
設けていないで、その他はまったく同じ構成にした液晶
表示装置を作製し、それを周辺温度が−20℃に設定し
た雰囲気に配した場合は、冷陰極管である蛍光管1の温
度が低いことで、十分な輝度が得られなかった。ときど
き、その冷陰極管が点灯しない場合もある。
【0058】しかも、蛍光管1の表面に直接ヒータ2を
設けたことで、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて
固定した従来の構成に比べて、剥がれの発生が低くな
り、もしくはまったく発生しなくなり、長寿命化および
高信頼性を達成した。
設けたことで、ヒータを反射鏡などに接着剤等を用いて
固定した従来の構成に比べて、剥がれの発生が低くな
り、もしくはまったく発生しなくなり、長寿命化および
高信頼性を達成した。
【0059】(例2)本例では(例1)にて説明した如
く、図1に示すように冷陰極管である蛍光管1の外周面
のほぼ全面にアーク放電を用いたイオンプレーティング
法でもって膜厚0.35μmのITOからなる透明電極
2aと、膜厚0.05μmのSiO2からなる絶縁層2
bとを順次形成し、そして、フォトリソグラフィによっ
て、それら両層ともパターン化し、図3および図4に示
すような蛍光管を作製した。
く、図1に示すように冷陰極管である蛍光管1の外周面
のほぼ全面にアーク放電を用いたイオンプレーティング
法でもって膜厚0.35μmのITOからなる透明電極
2aと、膜厚0.05μmのSiO2からなる絶縁層2
bとを順次形成し、そして、フォトリソグラフィによっ
て、それら両層ともパターン化し、図3および図4に示
すような蛍光管を作製した。
【0060】そして、この蛍光管を図2に示す液晶表示
装置に装着し、同図にてA−A’のラインにおける温度
分布を測定したところ、図10にてaに示すような結果
が得られた。同図中、横軸はA−A’のラインであり、
縦軸は温度を示す。
装置に装着し、同図にてA−A’のラインにおける温度
分布を測定したところ、図10にてaに示すような結果
が得られた。同図中、横軸はA−A’のラインであり、
縦軸は温度を示す。
【0061】同図に示すように、蛍光管1の全体に対し
温度が上昇し、これによって始動特性が改善された。
温度が上昇し、これによって始動特性が改善された。
【0062】その上、ヒータ2をパターン化すること
で、蛍光管1の端部と中央部の間にて発熱量に差を持た
せることができ、これにより、蛍光管1の長手方向にわ
たって温度を均一にすることができ、その結果、液晶パ
ネル4に対し均等に光出射でき、表示の均一性をはかる
ことができた。
で、蛍光管1の端部と中央部の間にて発熱量に差を持た
せることができ、これにより、蛍光管1の長手方向にわ
たって温度を均一にすることができ、その結果、液晶パ
ネル4に対し均等に光出射でき、表示の均一性をはかる
ことができた。
【0063】これに対し、蛍光管1の表面にヒータを設
けていない冷陰極管を使用したバックライトでもって液
晶表示装置を構成した場合は、図10にてbに示す特性
曲線が得られた。この液晶表示装置によれば、低温時に
は冷陰極管の温度が低いため、十分な輝度が得られなか
った。また、冷陰極管が点灯しない場合もあった。
けていない冷陰極管を使用したバックライトでもって液
晶表示装置を構成した場合は、図10にてbに示す特性
曲線が得られた。この液晶表示装置によれば、低温時に
は冷陰極管の温度が低いため、十分な輝度が得られなか
った。また、冷陰極管が点灯しない場合もあった。
【0064】(例3)本例では、(例2)にて作製した
蛍光管に対し、絶縁材に被覆された銅線からなるリード
線2cを接続する代りに、図7に示すようにアルミニウ
ム製の金属板2dを設け、それでもって図2のような液
晶表示装置を構成した。
蛍光管に対し、絶縁材に被覆された銅線からなるリード
線2cを接続する代りに、図7に示すようにアルミニウ
ム製の金属板2dを設け、それでもって図2のような液
晶表示装置を構成した。
【0065】このような液晶表示装置においても、周辺
温度が−20℃に設定した雰囲気に配し、そして、ヒー
タ2を発熱させると、約30秒経過後、蛍光管1の温度
が20℃にまで上昇し、これによって始動特性が大幅に
改善された。
温度が−20℃に設定した雰囲気に配し、そして、ヒー
タ2を発熱させると、約30秒経過後、蛍光管1の温度
が20℃にまで上昇し、これによって始動特性が大幅に
改善された。
【0066】また、この液晶表示装置においては、ヒー
タ2にパターンを設けることで、蛍光管1の端部と中央
部の発熱量を変えることができ、その管1の温度を均一
にすることができた。
タ2にパターンを設けることで、蛍光管1の端部と中央
部の発熱量を変えることができ、その管1の温度を均一
にすることができた。
【0067】さらにまた、この液晶表示装置を常温にて
使用するに際し、ヒータ2に対し電圧を印加しない場合
において、その温度分布を測定したところ、図11にて
aに示すような特性が得られた。
使用するに際し、ヒータ2に対し電圧を印加しない場合
において、その温度分布を測定したところ、図11にて
aに示すような特性が得られた。
【0068】同図は図2の液晶表示装置におけるA−
A’ラインでの温度分布を示したものであるが、常温で
の液晶表示装置の使用時などヒータ2による加熱の必要
がない際には、金属板2dが放熱板の役割を果たし、蛍
光管1から放熱がおこなわれ、その結果、図11にてa
に示すように、その管1の発熱による液晶パネル4の温
度不均一が緩和され、表示の均一性の低下が阻止され
た。
A’ラインでの温度分布を示したものであるが、常温で
の液晶表示装置の使用時などヒータ2による加熱の必要
がない際には、金属板2dが放熱板の役割を果たし、蛍
光管1から放熱がおこなわれ、その結果、図11にてa
に示すように、その管1の発熱による液晶パネル4の温
度不均一が緩和され、表示の均一性の低下が阻止され
た。
【0069】本発明者は、かかる放熱効果は金属板2d
が大きいほど有効であり、さらにこの金属板2dをバッ
クライトケース3bと絶縁層を介して密着させた場合の
方がさらに顕著な効果を奏することを、繰り返しおこな
った実験により確認した。
が大きいほど有効であり、さらにこの金属板2dをバッ
クライトケース3bと絶縁層を介して密着させた場合の
方がさらに顕著な効果を奏することを、繰り返しおこな
った実験により確認した。
【0070】しかるに、本例の蛍光管において、ヒータ
を設けず、その他の構成を同じにしたバックライトを用
いて、同じ液晶表示装置を構成すると、図11にてbに
示すように特性が得られた。
を設けず、その他の構成を同じにしたバックライトを用
いて、同じ液晶表示装置を構成すると、図11にてbに
示すように特性が得られた。
【0071】同図から明かなとおり、この比較例では、
蛍光管1の端部と中央部との間にて温度に不均一が生
じ、これにより、液晶パネル4の表示の均一性が低下し
た。
蛍光管1の端部と中央部との間にて温度に不均一が生
じ、これにより、液晶パネル4の表示の均一性が低下し
た。
【0072】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のバックライトに
よれば、蛍光管と、蛍光管の照射光を導入する導光ユニ
ットとから成り、この導光ユニットに導入された光を、
所定の方向に向けて出射せしめる構成であり、そして、
上記蛍光管の外周面上に薄膜形成手段によりヒータ用透
明電極を形成し、このヒータ用透明電極の上に薄膜形成
手段により電気的な絶縁層を被覆せしめたことで、蛍光
管の長手方向にわたって均等な温度状態になるように温
度調整することができ、さらには前記ヒータ用透明電極
に放熱用金属体を接続したことで、蛍光管が経時的に温
度上昇しても、簡易の手段でもってほぼ均一な温度調整
ができ、これによって均一な温度分布を達成するととも
に、小型化かつ低コスト化にしたバックライトが提供で
きた。
よれば、蛍光管と、蛍光管の照射光を導入する導光ユニ
ットとから成り、この導光ユニットに導入された光を、
所定の方向に向けて出射せしめる構成であり、そして、
上記蛍光管の外周面上に薄膜形成手段によりヒータ用透
明電極を形成し、このヒータ用透明電極の上に薄膜形成
手段により電気的な絶縁層を被覆せしめたことで、蛍光
管の長手方向にわたって均等な温度状態になるように温
度調整することができ、さらには前記ヒータ用透明電極
に放熱用金属体を接続したことで、蛍光管が経時的に温
度上昇しても、簡易の手段でもってほぼ均一な温度調整
ができ、これによって均一な温度分布を達成するととも
に、小型化かつ低コスト化にしたバックライトが提供で
きた。
【0073】また、本発明の液晶表示装置においては、
かかるバックライトを液晶パネルに配設することで、液
晶パネルの表示ムラの発生を防ぎ、表示の均一性を高め
た高性能な液晶表示装置が提供できた。
かかるバックライトを液晶パネルに配設することで、液
晶パネルの表示ムラの発生を防ぎ、表示の均一性を高め
た高性能な液晶表示装置が提供できた。
【図1】本発明のバックライトに用いる蛍光管であり、
(a)はその断面図、(b)はその正面図である。
(a)はその断面図、(b)はその正面図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の一例を示し、(a)は
その平面図、(b)は(a)の平面図における切断面線
B−B’による断面概略図である。
その平面図、(b)は(a)の平面図における切断面線
B−B’による断面概略図である。
【図3】本発明のバックライトに用いる蛍光管の正面図
である。
である。
【図4】図3に示す蛍光管において、そこに巻き付けた
透明電極2aの展開図である。
透明電極2aの展開図である。
【図5】本発明のバックライトに用いる他の蛍光管の正
面図である。
面図である。
【図6】図5に示す蛍光管において、そこに巻き付けた
透明電極2aの展開図である。
透明電極2aの展開図である。
【図7】本発明のバックライトに用いる他の蛍光管の正
面図である。
面図である。
【図8】本発明のバックライトに用いるさらに他の蛍光
管の正面図である。
管の正面図である。
【図9】本発明の液晶表示装置の他の例を示し、(a)
はその斜視図、(b)はその断面概略図である。
はその斜視図、(b)はその断面概略図である。
【図10】図2に示す液晶表示装置におけるA−A’ラ
インでの温度分布を示す線図である。
インでの温度分布を示す線図である。
【図11】図2に示す液晶表示装置におけるA−A’ラ
インでの温度分布を示す線図である。
インでの温度分布を示す線図である。
1・・・蛍光管 2・・・ヒータ 2a・・・透明電極 2b・・・絶縁層 2c・・・リード線 2d・・・金属板 3・・・バックライトユニット 3a・・・導光ユニット 3b・・・バックライトケース 4・・・液晶パネル
Claims (3)
- 【請求項1】蛍光管と、蛍光管の照射光を導入する導光
ユニットとから成り、この導光ユニットに導入された光
を、所定の方向に向けて出射せしめるバックライトであ
って、前記蛍光管の外周面上に薄膜形成手段によりヒー
タ用透明電極を形成し、このヒータ用透明電極の上に薄
膜形成手段により電気的な絶縁層を被覆せしめたことを
特徴とするバックライト。 - 【請求項2】前記ヒータ用透明電極に放熱用金属体を接
続したことを特徴とする請求項1のバックライト。 - 【請求項3】請求項1または2のバックライトの上に液
晶パネルを配設した液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001008914A JP2002216523A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | バックライトおよび液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001008914A JP2002216523A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | バックライトおよび液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002216523A true JP2002216523A (ja) | 2002-08-02 |
Family
ID=18876471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001008914A Pending JP2002216523A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | バックライトおよび液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002216523A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012216559A (ja) * | 2005-12-12 | 2012-11-08 | Raytheon Co | マルチセル電子回路配列及び製造方法 |
JP2013041811A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Samsung Electronics Co Ltd | バックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置 |
-
2001
- 2001-01-17 JP JP2001008914A patent/JP2002216523A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012216559A (ja) * | 2005-12-12 | 2012-11-08 | Raytheon Co | マルチセル電子回路配列及び製造方法 |
JP2013041811A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Samsung Electronics Co Ltd | バックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置 |
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