JP2002216286A - 磁気マーカ用磁石装置 - Google Patents

磁気マーカ用磁石装置

Info

Publication number
JP2002216286A
JP2002216286A JP2001006170A JP2001006170A JP2002216286A JP 2002216286 A JP2002216286 A JP 2002216286A JP 2001006170 A JP2001006170 A JP 2001006170A JP 2001006170 A JP2001006170 A JP 2001006170A JP 2002216286 A JP2002216286 A JP 2002216286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
magnetic
permanent magnet
magnet
stronger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001006170A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kobayashi
光一 小林
Fumio Ono
文雄 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001006170A priority Critical patent/JP2002216286A/ja
Publication of JP2002216286A publication Critical patent/JP2002216286A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 N極とS極間の強度差を実質的に無くして、
N極あるいはS極用として互換性あるように構成してな
る磁気マーカ用磁石装置を提供する。 【解決手段】 N極の方が強力な第1永久磁石11のS
極と、S極の方が強力な第2永久磁石12のN極とが対
接一体化されており、かつ外側に向いた前記第1永久磁
石11のN極と前記第2永久磁石12のS極の磁極の強
さが揃っており、前記第1永久磁石11及び第2永久磁
石12が非磁性外装構造体15で一体的に保持された構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の走行安全
支援システム(ITS)において、道路側インフラとし
て道路に埋設される磁気マーカ用磁石装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はITSにおいて道路側に埋設する
磁気マーカの配置例を示す。道路の車線中央には、道路
延長方向に磁気マーカ1のN極、S極を交互に配置する
ことで中央1列マーカを形成している。また、前記中央
1列マーカに加えて、車線幅方向に中央列に対し1m間
隔で左右各1列の磁気マーカ1を道路延長方向に所定間
隔で設置し、全体として3列マーカとしている方式もあ
り、例えば、両側のマーカの極配置は、中央区画線寄り
をN極、左側区画線寄りをS極としている。
【0003】自動車2側には前記磁気マーカの存在を検
出するための磁気センサが搭載されている。この磁気セ
ンサは自動車の走行の妨げとならないように路面より3
0cm程度の高さに搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ITSの道
路側インフラを構成する磁気マーカにおいては、外部に
作り出す磁界分布の対称性を確保することは重要な要件
である。つまり、磁気マーカを道路に設置するに当た
り、地上方向にN極あるいはS極を図4のシステムの規
定通りに設置しなければならないが、N極あるいはS極
用として互換性あるように構成しておかなければ、設置
作業あるいは調達、運搬に支障が生じてしまう。すなわ
ち、仮にN極あるいはS極用として互換性が無いと、N
極用とS極用の2種の磁気マーカを分けて製造、保管等
をしなければならず、さらに作業現場において間違いが
発生しやすくなる問題が発生する。
【0005】一方、磁気マーカ用の永久磁石の製造工程
を考えると、磁気特性向上のため、磁場中成形により磁
気異方性を持たせて、所要の特性を確保しているが、成
形条件の非対称性等により、完成品磁石の磁気特性のア
ンバランスが生じてしまうことがあり、この磁石により
構成した磁気マーカにより形成される外部磁界にもN
極、S極の強度差や磁気分布の非対称性が生じてしま
う。このことは、ITSの精度に影響を及ぼしてしま
う。例えば、図5(A)の永久磁石はN極の方が強力で
あり、これをN極用、S極用として兼用すると、N極と
S極の強度差に起因して精度低下の問題がある。同様
に、図5(B)の永久磁石はS極の方が強力であり、こ
れをN極用、S極用として兼用すると、同様に磁極強度
差に起因して精度低下の問題が発生する。
【0006】もちろん、磁石メーカーとしては磁気特性
のアンバランスを極力減少させる工夫をしているが、完
全になくすことはできず、アンバランスのないものを選
別すると高コストになってしまう。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、N極とS極間
の強度差を実質的に無くして、N極あるいはS極用とし
て互換性あるように構成してなる磁気マーカ用磁石装置
を提供することを目的とする。
【0008】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係る磁気マーカ用磁石装置
は、N極の方が強力な第1永久磁石のS極と、S極の方
が強力な第2永久磁石のN極とが対接一体化されてお
り、かつ外側に向いた前記第1永久磁石のN極と前記第
2永久磁石のS極の磁極の強さが揃っていることを特徴
としている。
【0010】本願請求項2の発明に係る磁気マーカ用磁
石装置は、請求項1において、前記第1永久磁石のN極
及び前記第2永久磁石のS極上にそれぞれ磁性体ヨーク
が装着されていることを特徴としている。
【0011】本願請求項3の発明に係る磁気マーカ用磁
石装置は、N極の方が強力な第1永久磁石のS極と、S
極の方が強力な第2永久磁石のN極とが対向して磁性体
ヨークを介し一体化されており、かつ外側に向いた前記
第1永久磁石のN極と前記第2永久磁石のS極の磁極の
強さが揃っていることを特徴としている。
【0012】本願請求項4の発明に係る磁気マーカ用磁
石装置は、請求項1,2又は3において、前記第1永久
磁石及び第2永久磁石が非磁性外装構造体で一体的に保
持されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気マーカ用
磁石装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】図1は本発明に係る磁気マーカ用磁石装置
の第1の実施の形態を示す。この図において、磁気マー
カ用磁石装置10は、N極の方が強力な円柱状第1永久
磁石11のS極と、S極の方が強力な円柱状第2永久磁
石12のN極とが対接一体化されている。つまり、各永
久磁石11,12の磁気特性の弱い側が内向きとなり、
磁気特性の強い側が外側を向いた配置とする。そして、
外側に向いた前記第1永久磁石11のN極と前記第2永
久磁石12のS極の磁極の強さが揃うように設定してい
る。ここで、第1及び第2永久磁石11,12はフェラ
イト磁石又は希土類磁石であり、耐久性の面ではフェラ
イト磁石が好ましく、磁気特性の面では希土類磁石が好
ましい。
【0015】フェライト磁石や希土類磁石を製造する場
合、磁石材料を金型に充填して磁場中成形してから焼結
し、その後着磁処理して磁極を形成するが、成形条件の
非対称性等により、完成品磁石のN極とS極の磁気特性
に差異が生じる。例えば、前記金型の下パンチに当接す
る成形体の面に着磁により形成された磁極が強力であれ
ば、第1及び第2永久磁石11,12共に同一磁石材料
を同一金型で磁場中成形し(成形条件同一)、最後の着
磁処理のみ互いに逆極性として、下パンチに当接する成
形体の面に着磁によりN極を形成したものを第1永久磁
石11とし、下パンチに当接する成形体の面に着磁によ
りS極を形成したものを第2永久磁石12とする。これ
により、第1及び第2永久磁石11,12の外側に向い
たN極とS極の特性が揃う、すなわち、磁石端面の表面
磁束密度のピーク値の絶対値が実質同じで、表面磁束密
度の磁界分布も絶対値でみた場合に一致するように設定
する。
【0016】なお、第1永久磁石11と第2永久磁石1
2の一体化は、相互の磁気吸引力を利用すればよく、さ
らに両磁石の接合に接着剤を併用してもよく、さらに第
1永久磁石11と第2永久磁石11の外側を仮想線で示
すように樹脂等の非磁性外装構造体15で覆って一体化
するとよい。
【0017】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0018】(1) 磁気特性の強い側、つまり表面磁束
密度のピーク値の大きい側が外側の磁極となり、かつ磁
気特性の揃った第1及び第2永久磁石11,12の組合
せとすることができ、N極用の磁気マーカとしてもS極
用の磁気マーカとしても使用することができる。
【0019】(2) 従って、N極用、S極用として別々
に製造、運搬、工事する手間が省け、施工時のミスも無
くすことができる。
【0020】図2は本発明の第2の実施の形態であり、
この図において、磁気マーカ用磁石装置20は、N極の
方が強力な円柱状第1永久磁石11のS極と、S極の方
が強力な円柱状第2永久磁石12のN極とを対向させ、
かつ第1及び第2永久磁石11,12間に円柱状磁性体
ヨーク13を配して一体化したものである。
【0021】第1永久磁石11、第2永久磁石12及び
磁性体ヨーク13の一体化は、相互の磁気吸引力を利用
すればよく、さらに両磁石の接合に接着剤を併用しても
よく、さらに第1永久磁石11、第2永久磁石12及び
磁性体ヨーク13の外側を仮想線で示すように非磁性外
装構造体15で覆って一体化するとよい。
【0022】その他の構成は前述の第1の実施の形態と
同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明
を省略する。
【0023】この第2の実施の形態の場合、磁性体ヨー
ク13を第1及び第2永久磁石11,12間に介在させ
ることで、磁石装置全体の長さを長くして各磁極端面で
の表面磁束密度のピーク値を高めることができる(磁石
装置中心部での磁極端面に垂直な成分を多くできる)。
【0024】図3は本発明の第3の実施の形態であり、
この図において、磁気マーカ用磁石装置30は、N極の
方が強力な円柱状第1永久磁石11のS極と、S極の方
が強力な円柱状第2永久磁石12のN極とが対接一体化
され、さらに各永久磁石11,12の外側磁極端面に磁
性体ヨーク14がそれぞれ接合されている。
【0025】第1永久磁石11、第2永久磁石12及び
磁性体ヨーク14の一体化は、相互の磁気吸引力を利用
すればよく、さらに両磁石の接合に接着剤を併用しても
よく、さらに第1永久磁石11、第2永久磁石12及び
磁性体ヨーク14の外側を仮想線で示すように非磁性外
装構造体15で覆って一体化するとよい。
【0026】その他の構成は前述の第1の実施の形態と
同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明
を省略する。
【0027】この第3の実施の形態の場合、外側の磁性
体ヨーク14を設けることで、磁石11,12の磁極面
を保護するとともに機械的な強度を向上させることがで
きる。また、磁性体ヨーク14の厚みを変えることで磁
界分布の調整も可能である。
【0028】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
マーカ用磁石装置によれば、一対の永久磁石を磁極の強
い方を外側にして組み合わせることで、強力でかつ磁気
特性が揃っているためN極用並びにS極用に兼用可能で
ある。このため、N極用、S極用磁気マーカとして別々
に製造、運搬、工事する手間が省け、施工時のミスも解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気マーカ用磁石装置の第1の実
施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図4】自動車のITSにおいて、道路側インフラとし
て道路に埋設される磁気マーカの配置を示す説明図であ
る。
【図5】従来の永久磁石で磁極の磁気特性に差異がある
場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気マーカ 2 自動車 10,20,30 磁気マーカ用磁石装置 11,12 永久磁石 13,14 磁性体ヨーク 15 非磁性外装構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H180 AA01 CC19 CC24 LL01 LL02 LL09 5H301 AA01 BB20 CC03 CC06 DD07 DD11 DD15 EE06 EE12 FF04 FF11 FF15 FF23 FF27 HH03 LL01 LL06 LL11 LL14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極の方が強力な第1永久磁石のS極
    と、S極の方が強力な第2永久磁石のN極とが対接一体
    化されており、かつ外側に向いた前記第1永久磁石のN
    極と前記第2永久磁石のS極の磁極の強さが揃っている
    ことを特徴とする磁気マーカ用磁石装置。
  2. 【請求項2】 前記第1永久磁石のN極及び前記第2永
    久磁石のS極上にそれぞれ磁性体ヨークが装着されてい
    る請求項1記載の磁気マーカ用磁石装置。
  3. 【請求項3】 N極の方が強力な第1永久磁石のS極
    と、S極の方が強力な第2永久磁石のN極とが対向して
    磁性体ヨークを介し一体化されており、かつ外側に向い
    た前記第1永久磁石のN極と前記第2永久磁石のS極の
    磁極の強さが揃っていることを特徴とする磁気マーカ用
    磁石装置。
  4. 【請求項4】 前記第1永久磁石及び第2永久磁石が非
    磁性外装構造体で一体的に保持されている請求項1,2
    又は3記載の磁気マーカ用磁石装置。
JP2001006170A 2001-01-15 2001-01-15 磁気マーカ用磁石装置 Withdrawn JP2002216286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006170A JP2002216286A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 磁気マーカ用磁石装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006170A JP2002216286A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 磁気マーカ用磁石装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002216286A true JP2002216286A (ja) 2002-08-02

Family

ID=18874098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006170A Withdrawn JP2002216286A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 磁気マーカ用磁石装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002216286A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250574A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Hochiki Corp 変位検出装置及び磁石装置
WO2024086057A2 (en) 2022-10-17 2024-04-25 Invensense, Inc Terminal device, magnetic anchor system, and position determination method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250574A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Hochiki Corp 変位検出装置及び磁石装置
WO2024086057A2 (en) 2022-10-17 2024-04-25 Invensense, Inc Terminal device, magnetic anchor system, and position determination method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11060253B2 (en) Magnetic marker and marker system
EP1143220B1 (en) Angular position detection device having linear output characteristics
CN103026585B (zh) 转子和ipm马达
WO2017187881A1 (ja) 運転支援システム
JPS6021322B2 (ja) ホ−ル効果位置検出器
CA2445896A1 (en) Magnetic sensor, production process of the magnetic sensor and magnetic array suitable for the production process
US7893689B2 (en) Displacement measuring device
US5734266A (en) Two piece measurement representation with magnetic elements magnetized with the same orientation
CN1702473B (zh) 控制静态磁场的方法和磁共振成像装置
JP2002216286A (ja) 磁気マーカ用磁石装置
JP2003527744A (ja) 単磁石部品の製造及びマガジン化方法並びに小型化した磁石系の製造のためのその組み立て及びその磁石系
JPH10280344A (ja) 磁気マーカおよびその施工方法
DE60006868D1 (de) Servolenkung für Kraftfahrzeuge
JP2001006923A (ja) 車両走行制御用磁気マーカ
US9601251B2 (en) Correction of angle errors in permanent magnets
JP2000090387A (ja) 磁気マーカ
JPS6340813A (ja) 回転信号発生器
JPH0774020A (ja) 多極着磁磁石とその着磁方法
JP2000215391A (ja) 磁気マ―カ
JPH02140410U (ja)
JPH10132581A (ja) 車両位置検出用磁気回路
US7181984B2 (en) Magnetic sensor
JP2002199669A (ja) 永久磁石の着磁方法
JP6954187B2 (ja) 磁石構造体、回転角度検出器および電動パワーステアリング装置
JPS6211209A (ja) 磁石及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401