JP2002215443A - 複数オペレーション間の排他制御方法 - Google Patents

複数オペレーション間の排他制御方法

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JP2002215443A JP2001015919A JP2001015919A JP2002215443A JP 2002215443 A JP2002215443 A JP 2002215443A JP 2001015919 A JP2001015919 A JP 2001015919A JP 2001015919 A JP2001015919 A JP 2001015919A JP 2002215443 A JP2002215443 A JP 2002215443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベース更新での排他範囲を必要最小限
度とし、データベースの重複更新を防止して整合性を保
証する。 【解決手段】 端末2aでは、キーA,BのDB更新を
する場合、まず、オペレータ操作101により、無排他
で、テーブル3をこれらキーA,Bと日時とからなるキ
ー情報11,12の登録状態とし(201〜207)、
テーブル3に登録したこれらキー情報を一時記憶(20
9)する。そして、排他を掛け、テーブル3のキー情報
11,12と一時記憶したキー情報とを照合し(210
〜212)、これらが全て一致したとき、これらキー情
報11,12が他の端末で使用されたり、割り込みされ
たりしなかったものとして、キーA,Bに対するデータ
更新を行なう(214)。これが終了すると、テーブル
3のキー情報11,12を削除し、排他を解除する。排
他がかかるまで、他の端末によるDB更新ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末がデー
タベースを共有するシステムにおいて、夫々の端末が複
数オペレーション操作で、またはバッチ処理でデータベ
ースを更新する場合のデータベースの排他制御方法に係
り、特に、排他範囲を最小限とすることによって端末な
どからの操作性向上およびバッチ処理の性能向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、排他制御方法として、例えば、特
開平6−103143号公報,特開平4−248628
号公報及び特開昭54−38730号公報に記載のもの
が知られている。
【0003】特開平6−103143号公報に記載の技
術は、データの利用要求に対し、利用宣言ファイルを作
成し、その作成完了後一定時間待って作成した利用宣言
ファイルが自己の利用要求に対するものであるかを確認
させ、自己の利用要求に対するものであるときのみ、デ
ータの利用を許可することを特徴とする。
【0004】また、特開平4−248628号公報に記
載の技術は、まず、予め定められたファイル名のファイ
ル作成処理を行ない、ファイルが作成できた場合のみ、
該当する情報のアクセスを行なうことを特徴とする。
【0005】さらに、特開昭54−38730号公報に
記載の技術は、共有すべきファイルエリアを1つとし、
処理装置毎にファイルを管理するフラグを持ち、他の処
理装置のフラグを確認してフラグを立て、再度他の処理
装置のフラグを確認してから、ファイルする2回確認に
より、ファイルの競合を避けるようにした点を特徴とす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−103143号公報に記載の技術は、データの
利用を中止または終了する場合には、利用宣言ファイル
を削除する必要があり、削除されない場合には、他の端
末での利用ができないという問題がある。また、複数オ
ペレーションに跨った操作の場合、これらオペレーショ
ンが完了するまで他の端末は長時間利用できないという
問題がある。さらに、複数ファイルをアクセスする場合
には、全てのファイルに対して宣言ファイルを作成する
必要があり、利用するファイルが大量である場合には、
排他時間が長くなるために、また、デッドロック防止の
ために、ユーザープログラムからのデータベースアクセ
ス要求順序を統一する必要があり、処理が複雑化すると
いう問題がある。
【0007】上記特開平4−248628号公報や特開
昭54−38730号公報に記載の技術も、前記と同様
の問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解消するため
に、1つの端末で人の判断が入ることによる排他時間の
長期化や操作中断があっても、排他待ちの発生がなくて
他の端末での操作を可能とし、また、排他が発生して
も、それによる待ち時間を最小にし、さらに、ユーザプ
ログラムからのデータベースアクセス順序の統一を必要
とせずに、デッドロックを防止することができるように
した複数オペレーション間の排他制御方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、データベースとは別個に設けた排他制御
監視テーブルに処理対象のデータのキー情報と管理情報
を登録し、データベースとは異なる排他制御単位で排他
制御を行なうようにしたものであり、以下の方式で実現
する。
【0010】データベース更新を前提とするデータベー
ス参照の端末操作(第1のオペレーション)の延長で、
更新する可能性のある全てのキー情報と管理情報をユー
ザープログラムが全て排他制御監視テーブル及び端末対
応の一時記憶テーブルに登録し、データベース更新操作
までこれら情報を引継ぐ。
【0011】データベース更新を行なう端末操作(第2
のオペレーション)の延長で、データベース参照時に登
録した排他制御監視テーブルの情報と端末対応の一時記
憶テーブルに登録してある情報とを照合し、一致した場
合、他の端末によるデータベース更新の操作がなかった
ものとしてデータベースの更新を行ない、不一致の場合
には、他の端末によるデータベース更新があったとし
て、上記第1のオペレーションから端末操作を再度実行
する。
【0012】データベース更新後、排他制御監視テーブ
ルに登録したレコード(上記のキー情報と管理情報の記
録)を削除し、これにより、データベースの更新がなさ
れた状態とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0014】図1は本発明を用いたシステムの概略構成
を示す構成図であって、1a,1b,……はDB(デー
タベース)、2a,2b,……は端末、3は排他制御監
視テーブル、4は一時記憶排他制御監視テーブル退避
部、5はネットワークである。
【0015】同図において、複数のDB1a,1b,…
…(なお、これらを総称してDB1という)や複数の端
末2a,2b,……(なお、これらを総称して端末2と
いう)が共通のネットワーク5を介して接続され、夫々
の端末2a,2b,……がDB1a,1b,……の全て
を共有している。端末2a,2b,……のいずれかがD
B1a,1b,……のいずれかのデータを更新(追加,
変更,削除など)する場合には(これを、以下、「デー
タベース更新」という)、このデータを排他制御対象と
して、排他制御がなされ、そのとき、他の端末がこの同
じデータを更新しようとしても、これを禁止する。
【0016】ここで、これらDB1では、データ毎に異
なるキーが設定されており、このキーを用いることによ
ってDB1でのデータが指定され、これによってこのデ
ータの更新(これをDBの更新という)が可能となる
が、かかるDBの更新を行なうためには、更新を希望す
るデータ(更新対象データ)に対するキーが排他制御監
視テーブル3に登録されていなければならない。従っ
て、或る端末2が所望のデータを更新したいときに、こ
れに対するキーが排他制御監視テーブル3に登録されて
いないときには、この端末2がこのキーと管理情報とを
排他制御管理テーブル3に登録する。この管理情報は登
録日時などを表わす情報であって、後述するように、排
他制御監視テーブル3に登録されているキーが更新され
たものであるか否かを判断するために用いられる。
【0017】また、同じデータを他の端末2で更新する
場合も、この更新対象データに対する同じキーが使用さ
れる。従って、或る端末2が所望のデータを更新したい
ときに、これに対するキーが他の端末2によって既に排
他制御監視テーブル3に登録されているときには、これ
をもってこの端末2はこのキーに対するデータの更新が
可能となる。
【0018】さらに、端末2は、更新対象データを更新
し終わると、排他制御管理テーブル3に登録されている
このデータに対するキーや管理情報をキャンセル(削除
する)。これにより、同じデータを更新したい端末2が
複数個ある場合、最初にこのデータを更新した端末2
(例えば、端末2a)が排他制御管理テーブル3に登録
されているキーをキャンセルする(なお、この端末2a
がこのデータの更新を行なっている期間、この端末2a
によって排他制御が行なわれているため、他の端末2、
例えば、端末2bはこの同じデータの更新を行なうこと
ができない)。このため、他の端末2bは、この同じデ
ータを更新するためには、排他制御管理テーブル3に再
度同じキーと管理情報とを登録する必要がある。
【0019】各端末2は、所望データの更新を行なう場
合、上記のように、この更新対象データに対するキーが
排他制御管理テーブル3に登録されているか否かの確認
を行なうが、これを、以下、「データベース参照」とい
う。このデータベース参照では、端末2が、排他制御管
理テーブル3で確認したキーと管理情報とを一時記憶す
るが、この記憶のために、一時記憶排他制御管理テーブ
ル退避部4を有している。この一時記憶排他制御管理テ
ーブル退避部4に一時記憶されたキーと管理情報とは、
データベース更新のときに使用される。なお、以下で
は、かかる一時記憶排他制御管理テーブル退避部4は、
夫々の端末2が有するようにする。
【0020】図2は図1に示すシステムに用いる本発明
による複数オペレーション間の排他制御方法の一実施形
態を概略的に示す図であって、図1に対応する部分には
同一符号をつけている。ここでは、2つの端末2a,2
bで、同じデータ(更新対象データ)に対し、データベ
ースのデータ更新のオペレーションが行なわれるものと
して説明する。
【0021】図2において、DB1(図1)で所望デー
タの更新(DB更新)を行なうためには、このDB更新
を行なう端末2において、排他制御管理テーブル3を参
照して対応するキーや管理情報の登録状態とする第1の
オペレーション(これを、以下、参照/登録オペレーシ
ョンという)と排他制御管理テーブル3が対応するキー
や管理情報の登録状態にあることを確認してデータの更
新を行なう第2のオペレーション(これを、以下、更新
オペレーションという)が行なわれる。
【0022】端末2aにおいては、オペレーション20
0aがオペレータ操作101による参照/登録オペレー
ションであり、オペレーション200bがオペレータ操
作102に伴う更新オペレーションである。同様にし
て、端末2bにおいても、オペレーション300aがオ
ペレータ操作104に伴う参照/登録オペレーションで
あり、オペレーション300bがオペレータ操作105
に伴う更新オペレーションである。なお、オペレータ操
作103,106は、後述するようにしてDB更新がで
きなかった場合の操作である。
【0023】いま、端末2aにおいて、DB更新を行な
う場合には、まず、オペレータ操作101が行なわれる
と、この端末2aと排他制御管理テーブル3との間で情
報のやり取りを行なう参照/登録オペレーション200
aが行なわれる。この参照/登録オペレーション200
aは、端末2aで入力した更新対象データのキーが排他
制御管理テーブル3に登録するための処理であって、入
力されたキー毎にこの処理が行なわれ、排他制御管理テ
ーブル3から登録されている更新対象データ毎のキーと
管理情報(以下、これらをまとめてキー情報という)1
1,12を読み取って一時記憶排他制御管理テーブル退
避部4に一時記憶するものである。なお、ここでは、更
新対象データが2つあり、夫々に対応するキー情報1
1,12が排他制御管理テーブル3に登録されたものと
している。端末2aでは、一時記憶排他制御管理テーブ
ル退避部4にこれらキー情報11,12が一時記憶され
る。
【0024】なお、この参照/登録オペレーション20
0aでは、キー情報11,12を排他制御管理テーブル
3に登録するときだけ、排他制御が掛かり、他の端末2
は排他制御管理テーブル3にアクセスすることができな
い。
【0025】以上のオペレータ操作101による参照/
登録オペレーション200aが終了し、次のオペレータ
操作102が行なわれると、同様にして、この端末2a
と排他制御管理テーブル3との間で情報のやり取りとデ
ータの更新のための更新オペレーション200bが行な
われる。この更新オペレーション200bは、このオペ
レータ操作102が行なわれたときに、一時記憶排他制
御管理テーブル退避部4に一時記憶したキー情報11,
12と同じものが排他制御管理テーブル3に登録されて
いるか否かを確認し、登録されていれば、上記の更新対
象データの更新を行なうものであり、登録されていなけ
れば、あるいはまた、この更新オペレーションが行なわ
れる前に他の端末によって同じキー情報が排他制御管理
テーブル3に登録されている(これを割込みというが、
この場合、キーは同じであるが、管理情報が異なる)場
合には、DB更新を行なうことができず、オペレータ操
作103を行なうことにより、再度参照/登録オペレー
ション200aを行なうことができるようにになる(こ
れを、以下、エラーリターンという)。端末2aは、所
望データの更新を終了すると、これに対応するキー情報
11,12を排他制御管理テーブル3から削除する。
【0026】なお、このオペレータ操作102があって
から更新オペレーション200bが終了する(即ち、デ
ータの更新が終了して排他制御管理テーブル3から対応
するキー情報11,12を削除する、あるいは排他制御
管理テーブル3に対応するキー情報11,12がないと
いう確認が得られる)までは、この端末2aによって排
他制御がなされ、この間他の端末2は排他制御管理テー
ブル3をアクセスすることができず、DB更新(キー情
報の登録やデータの更新)をすることができない。
【0027】他の端末2bについても同様であり、DB
更新をする場合には、まず、オペレータ操作104が行
なわれることにより、端末2aでの参照/登録オペレー
ション200aと同様の参照/登録オペレーション30
0aが行なわれ、排他制御管理テーブル3に登録されて
いるキー情報11,12を一時記憶排他制御管理テーブ
ル退避部4に一時記憶する。そして、オペレータ操作1
05が行なわれると、排他制御が掛かって端末2aでの
更新オペレーション200bと同様の更新オペレーショ
ン300bが行なわれ、データの更新,排他制御管理テ
ーブル3でのキー情報の削除、あるいはエラーリターン
が行なわれる。
【0028】次に、まず、端末2aでオペレータ操作1
01が行なわれ、これによる参照/登録オペレーション
200aの終了後DB更新のオペレーションが中断し、
その後オペレータ操作102が行なわれるが、この端末
2aでのDB更新のオペレーションの中断期間内に端末
2bでDB更新のオペレータ操作104,105が行な
われるものとして、図3により、この実施形態をさらに
具体的に説明する。なお、図3では、図2に対応する部
分に同一符号をつけている。
【0029】同図において、端末2でカード(図示せ
ず)を装着し、オペレータ操作101を行なうと、図2
で説明したように、参照/登録オペレーション200a
が行なわれる。ここで、一例として、このカードを社会
保険証とすると、図4(a)に示すように、本人の年金
番号Aとその家族の番号B,C,……が記憶されている
ものとし、かかる年金番号Aや家族番号B,C,……が
上記のキーとして用いられるものとする。一方、DB1
(図1)には、かかるキーに対して夫々本人や家族に関
するデータが格納されているが、その一例として、図4
(b)に示すように、DB1として、本人やその家族の
職歴のデータがキー毎に区分して格納される職歴DB,
同じく住所に関するデータがキー毎に区分されて格納さ
れる住所DB,同じく年金の支払い履歴のデータがキー
毎に区分されて格納される支払いDBなどが設けられて
いる。このように、DB1では、同じ個人のデータがこ
の個人に対するキーが付加されて格納されており、この
キーを用いることにより、このキーに対応した個人の全
てのデータに対して更新が可能となる。ここでは、かか
る社会保険のデータの更新を例にして説明するものであ
るが、勿論この例のみに限るものではない。
【0030】上記のように、端末2aに社会保険証が装
着されてDB更新のためのオペレータ操作101が行な
われると、この社会保険証からキー(即ち、図4(a)
に示す年金番号Aや家族番号B,C,……)が読み取ら
れ(但し、ここでは、説明の都合上、社会保険証には年
金番号Aと家族番号Bとの2つのキー(以下、夫々をキ
ーA,Bという)が格納されており、これらが端末2a
に読み取られるものとする)、参照/登録オペレーショ
ン200aとして、まず、排他制御監視テーブル3の参
照(ステップ201)が行なわれる。これは、図5に示
すように排他制御監視テーブル3に格納されているキー
情報を読み取り、社会保険証から読み取った最初のキー
(例えば、図4(a)に示す年金番号A)と照合するも
のである。このキーAを含むキー情報11が排他制御監
視テーブル3に格納されていることが確認されると(即
ち、「当該レコードがある」:ステップ202)、次の
データベース参照(即ち、DB更新のための排他制御監
視テーブル3の参照)を行なう必要があるキーがあるか
否かの確認し(ステップ204)、この場合、家族番号
B(図4(a))としてのキーBが読み取られているの
で、このキーBについて、同様の排他制御監視テーブル
3の参照(ステップ205)が行なわれる。また、キー
Aのキー情報11が排他制御監視テーブル3に格納され
ていないことが確認されたときには(即ち、「当該レコ
ードがない」:ステップ202)、端末2aはこのキー
情報11を排他制御管理テーブル3に登録し(ステップ
203)、次のステップ204に進む。
【0031】ステップ204で次のキーBがあることが
認識されるので、このキーBについてステップ201と
同様の排他制御管理テーブル3の参照を行ない(ステッ
プ205)、このキーBを含むキー情報12が排他制御
管理テーブル3に登録されていなければ(即ち、「当該
レコードがない」:ステップ206)、このキー情報1
2を排他制御管理テーブル3に登録(ステップ207)
してから、また、このキー情報12が排他制御管理テー
ブル3に登録されていれば(即ち、「当該レコードがあ
る」:ステップ206)、直ちに、入力されたキーがも
うないことを確認して(ステップ208)、排他制御管
理テーブル3に登録された上記のキー情報11,12
を、一時記憶排他制御監視テーブル退避部4に一時記憶
する(ステップ209)。図6はこの一時記憶排他制御
監視テーブル退避部4での記憶状態を摸式的に示したも
のである。
【0032】以上のようにして、オペレータ操作101
に対する参照/登録オペレーション200aが完了し、
排他制御監視テーブル3と端末2aの一時記憶排他制御
監視テーブル退避部4とに同じキー情報11,12が登
録されることになる。
【0033】ここで、端末2aで参照/登録オペレーシ
ョン200aの完了後、直ちに所定のオペレータ操作1
02がなされると、次の更新オペレーション200bが
実行される。この更新オペレーション200bでは、ま
ず、排他制御管理テーブル3の参照が行なわれ(ステッ
プ210)、この排他制御管理テーブル3に参照/登録
オペレーション200aで登録したキー情報11,12
がそのまま保持されているか否かの確認が行なわれる
(ステップ211,212)。ここで、他の端末2によ
る同じキーA,Bに対するDB更新がないものとする
と、後述するように、排他制御管理テーブル3にキー情
報11,12がそのまま保持されており、従って、これ
らキー情報11,12が存在し(即ち、「当該レコード
がある」:ステップ211)、かつ後述する割込みが発
生していない(ステップ212)として、これらキーA
の昇順(即ち、連勤番号Aや家族番号Bの番号順)に、
キーA,Bに対するデータの更新(変更,削除,追加な
ど)がDB1(図1)で行なう(ステップ213)。こ
の更新が終了すると、排他制御管理テーブル3の対象と
なったキー情報11,12の削除を行なう(ステップ2
14)とともに、一時記憶排他制御管理テーブル退避部
4に一時記憶したキー情報11,12を削除し、排他制
御を解除してDB更新を終了する。
【0034】このようにして、DB1でキーA,Bに対
するデータの更新を行なう場合、排他制御を掛けて行な
うので、他の端末2はこのキーA,Bに関するデータに
ついてDB1にアクセスすることができない。このた
め、当該端末2aでは、このキーA,Bのユーザプログ
ラムによる順序を配慮することなく、DB1でのデータ
更新を一括して行なうことができる。このような排他が
掛けられない場合には、当該端末2aでキーA,Bのユ
ーザプログラムによる順序を配慮することなくデータ更
新を行なうと、他の端末2がDB更新のためにアクセス
するデータと同じデータをアクセスする場合もあり、い
わゆるデットロックが生じて処理が進まなくなる。しか
し、この実施形態では、上記のことから、かかるデット
ロックを防止することもできる。
【0035】ここで、DB1でのデータが、図4(b)
に示すように、社会保険証の本人や家族の職歴や住所,
年金支払い履歴(支払い金も含む)などの複数の項目か
らなる場合、ステップ213でのかかるデータの更新で
は、更新対象のキーに対する全てのデータがDBから読
み取られるが、これら項目のいずれかまたは全部のデー
タを更新できるものであることはいうまでもない。
【0036】一方、端末2aでオペレータ操作101が
行なわれて参照/登録オペレーション200aの終了
後、図7(a)に示すように、DB更新のための処理動
作が中断し、この間に端末2bでオペレータ操作104
によって上記と同じキーA,BについてのDB更新が開
始された場合には、この端末2bでも、オペレータ操作
104とともに、参照/登録オペレーション300aが
行なわれる。この参照/登録オペレーション300aは
端末2aでの上記の参照/登録オペレーション200a
と同様である。なお、図7(a)では、図3に対応する
部分には同一符号をつけている。
【0037】端末2aは、かかる参照/登録オペレーシ
ョン200aの実行中、キー情報11,12を排他制御
管理テーブル3に登録する(ステップ203,207)
とき以外のときには、及び端末2aの動作中断期間で
は、端末2aは排他制御を掛けていないので、他の端末
2もこの排他制御管理テーブル3にアクセスすることが
できる。そこで、端末2aの動作の中断期間に端末2b
で行なうDB更新が端末2aで上記のように行なったD
B更新と同じデータ(年金番号Aと家族番号Bに対する
データ)に対するものであるときには、端末2bにおい
ては、オペレータ操作104で、端末2aと同様、キー
A,Bが入力されることになる。そして、参照/登録オ
ペレーション300aで排他制御管理テーブル3の参照
を行なうのであるが(ステップ301)、このとき、既
に端末2aによって排他制御管理テーブル3にこれらキ
ーA,Bに対するキー情報11,12が登録されている
ので(ステップ302,306)、キーA,B以外にキ
ーが入力されていないことを確認されてから(ステップ
308)、これらキー情報11,12が端末2bの一時
記憶排他制御管理テーブル退避部4に一時記憶されるこ
とになる(ステップ309)。
【0038】このようにして、端末2bにおいても、参
照/登録オペレーション300aが完了して一時記憶排
他制御管理テーブル退避部4に排他制御管理テーブル3
に登録されているのと同じキー情報11,12が一時記
憶されていることになる。
【0039】そして、この参照/登録オペレーション3
00aの終了後直ちにオペレータ操作105が行なわ
れ、このときも、まだ、端末2aが動作中断の状態にあ
るとすると、端末2bでは、これが排他制御を掛けて、
このオペレータ操作105に伴う更新オペレーション3
00bが行なわれる。
【0040】この更新オペレーション300bでは、ま
ず、参照/登録オペレーション300aでのステップ3
01と同様の排他制御管理テーブル3の参照(ステップ
310)が行なわれ、排他制御管理テーブル3に上記と
同じキー情報11,12が保存されているかどうかの確
認(ステップ311)と他の端末2による割込みがなさ
れたか否かの判定(ステップ312)が行なわれる。こ
の場合のステップ311の確認は、排他制御管理テーブ
ル3から読み取ったキー情報11,12のキーA,Bと
先に一時記憶排他制御監視テーブル退避部4に一時記憶
したキー情報11,12のキーA,Bと対比することに
よって行なわれる。また、割込みの有無の確認(ステッ
プ312)は、排他制御管理テーブル3から読み取った
キー情報の管理情報の内容を基に行なう。管理情報とし
ては、キー情報を排他制御管理テーブル3に登録した日
時の情報を含むものであり、他の端末2によって同じキ
ーを用いた割込みがある場合には、管理情報が異なるこ
とになる。この点については、後述する。
【0041】排他制御管理テーブル3中に同じキー情報
11,12が保存され(即ち、「当該レコードがあ
る」:ステップ311)、かつかかる割込みがないとき
には(ステップ312)、更新対象データ(即ち、キー
A,Bに対するデータ)を更新し(ステップ313)、
しかる後、排他制御管理テーブル3での使用したキー情
報11,12を削除する(ステップ314)。これとと
もに、排他制御が解除される。
【0042】このようにして、端末2aのDB更新の動
作が中断しているときには、このDB更新の更新対象デ
ータのキーに対して排他制御が掛けられていないので、
これと同じキーの更新対象データに対して、他の端末2
bがDB更新を行なうことができる。当該端末2でDB
更新を行なう場合、従来では、その最初のオペレータ操
作からDB更新が終了するまで排他制御が掛けられるも
のであるから、このDB更新が終了するまで、他の端末
2では、同じキーに対してDB更新をすることができ
ず、当該端末2のDB更新が中断していつまでも再起動
しないときには、他の端末2でDB更新をすることがで
きなかったが、この実施形態では、他の端末でDB更新
を行なうことができる。
【0043】また、端末2aのDB更新の動作の中断
が、このDB更新以外の操作をするためであってもよ
い。即ち、端末2aにおいて、オペレータ操作101の
後、キーA,Bに対するDB更新以外の操作が必要とな
った場合、その操作を行なっても、DB更新の動作が中
断するだけで、参照/登録オペレーション200aの結
果がそのまま保持されており、その後、DB更新のため
のオペレータ操作102が行なわれると、更新オペレー
ション200bが実行できることになる。
【0044】端末2bでオペレータ操作105が行なわ
れた後に、端末2aでオペレータ操作102が行なわれ
て動作の中断が解除しても、端末2bによってキーA,
Bに対して排他制御が掛けられているので、端末2a
は、このオペレータ操作102に伴う更新オペレーショ
ン200bを実行することができず、端末2bが更新オ
ペレーション300bを終了するまで待機する。
【0045】その後、端末2bが更新オペレーション3
00bを終了して排他制御を解除すると、端末2aは更
新オペレーション200bを開始する。この更新オペレ
ーション200bでは、更新オペレーション300bと
同様に、まず、排他制御が掛けられて排他制御管理テー
ブル3の参照を行なうが(ステップ210)、このと
き、端末2bの更新オペレーション300bでのステッ
プ314により、排他制御管理テーブル3でキー情報1
1,12が削除されているので、ステップ209で一時
記憶排他制御管理テーブル退避部4に記憶されたキー
A,Bが排他制御管理テーブル3に存在しない(即ち、
「当該レコードがない」:ステップ211)と判定さ
れ、排他制御が解除されてオペレーション200a,2
00bの処理結果が全て無効となり、エラーリターンと
してユーザに通知される(ステップ215)。このとき
には、オペレータ操作103を行なうことにより、オペ
レータ操作101からのDB更新が再度できるようにな
る。
【0046】このようにして、端末2aでDB更新の動
作を中断しているときに、他の端末2bで同じ更新デー
タに対してDB更新を行なった場合には、この端末2b
によって端末2aが排他制御管理テーブル3に登録した
キー情報が削除されるので、端末2aはDB更新の操作
を最初から、即ち、オペレータ操作101から再度やり
直させばよい。上記のデッドロックも防止できる。
【0047】なお、以上の例では、端末2bのDB更新
によって排他制御管理テーブル3でキー情報11,12
が全て削除されたものとしたが、端末2bとしては、キ
ーA,Bのうちいずれか1つ、例えば、キーAについて
DB更新を行なう場合もある。この場合には、更新オペ
レーション300bでのステップ314でキー情報11
のみが排他制御管理テーブル3から削除されることにな
るが、この場合でも、端末2aは、排他制御管理テーブ
ル3に登録したものがキー情報11,12であるから、
更新オペレーション200bにおいて、排他制御管理テ
ーブル3からこれらキー情報11,12が参照されない
限り、「当該レコードがない」と判定されて(ステップ
211)、エラーリターンする(ステップ215)こと
になる。
【0048】また、端末2aにおいて、オペレータ操作
101に対する参照/登録オペレーション200aの終
了後、直ちにオペレータ操作102が行なわれた場合に
は、端末2aによって排他制御が掛けられて更新オペレ
ーション200bが行なわれることになるから、他の端
末2bでは、端末2aでの更新オペレーション200b
が終了するまで、同じデータに対するDB更新を行なう
ことができない。従って、端末2a,2bのオペレーシ
ョンの時間関係が上記とは逆になっている場合には、端
末2bでの更新オペレーション300bにおいて、当該
レコードがないことになるので(ステップ311)、エ
ラーリターン(ステップ315)が行なわれる。
【0049】図3は端末2aで参照/登録オペレーショ
ンの後次のオペレータ操作を中断している期間内に他の
端末2bでDB更新が行なわれた場合を示すものであっ
たが、図8は、図7(b)に示すように、端末2aでの
上記中断期間中に、他の端末2bのDB更新に続いてさ
らに他の端末2cのDB更新が開始された場合を示すも
のである。この端末2cのDB更新が、端末2aに対し
て、後述するようにキー情報が変更されているので、割
込みとなる。
【0050】また、図8では、端末2aについては、オ
ペレータ操作102とこれに伴う更新オペレーション2
00bのみを示し、また、この端末2aの動作の中断期
間中に図3に示した端末2bのDB更新に続いて端末2
cが実行するDB更新を示して、端末2bについては省
略している。また、端末2cのDB更新のオペレーショ
ン400a,400bも、先に説明した端末2a,2b
と同様のプログラムで実行されるものであるから、これ
らと重複する説明は省略する。
【0051】図8において、端末2cで上記の更新対象
データについてのDB更新のためのキーA,Bの入力を
伴うオペレータ操作107がなされた時点では、端末2
bの図3に示したDB更新により、排他制御管理テーブ
ル3では、これらキーA,Bのキー情報11,12が削
除されている。このために、このオペレータ操作107
に伴う参照/登録オペレーション400aにおいては、
排他制御監視テーブル3を参照しても(ステップ40
1)、キーA,Bを含むキー情報がないので(即ち、
「当該レコードがない」:ステップ402,406)、
これらキーA,Bを含むキー情報13,14を排他制御
監視テーブル3に登録し(ステップ403,407)、
さらに入力されたキーがないことを確認してから(ステ
ップ408)、これらキー情報13,14を、図6に示
したように、一時記憶排他制御監視データ退避部4に一
時記憶する。勿論、この場合のキー情報13,14は、
その管理情報が表わす日時がこのキー情報13,14の
登録日時であるから、端末2aが参照/登録オペレータ
200a(図3)で排他制御監視テーブル3に登録した
キー情報11,12の管理情報の日時と異なる。
【0052】このように端末2cによって排他制御監視
テーブル3にキー情報13,14が登録されてから直ち
にオペレータ操作108が行なわれると、端末2cで上
記と同様の更新オペレーション400bが排他制御が掛
けられて実行されるが、端末2cによって排他制御監視
テーブル3にキー情報13,14が登録されてからこの
端末2cでオペレータ操作108が行なわれるまでは、
この端末2cによって排他制御が掛けられていないの
で、その間に端末2aでオペレータ操作102が行なわ
れると排他制御が掛けられて更新オペレーション200
bが実行される。この更新オペレーション200bで
は、上記のように、まず、排他制御管理テーブル3の参
照が行なわれ(ステップ210)、この排他制御管理テ
ーブル3から取り込んだキー情報13,14を一時記憶
排他制御監視テーブル退避部4に記憶されているキー情
報11,12と対比する。この場合、キー情報13,1
4のキーA,Bはキー情報11,12のキーA,Bと一
致するが(即ち、「当該レコードがある」:ステップ2
11)、キー情報13,14とキー情報11,12とで
の管理情報(日時)が異なるために、割込みが発生した
と判定し(ステップ212)、排他制御が解除されてオ
ペレーション200a,200bの処理結果が全て削除
され、エラーリターンとしてユーザに通知される(ステ
ップ215)。ユーザはオペレータ操作103を行なう
ことにより、オペレータ操作101からのDB更新が再
度できるようになる。
【0053】一方、端末2aでのかかる更新オペレーシ
ョン200bが終了して排他制御が解除されるまで、端
末2cは、例えオペレータ操作108が行なわれても、
待機状態にある。そして、この排他制御が解除される
と、端末2cは排他制御を掛けて更新オペレーション4
00bを実行する。この更新オペレーション400bは
他の端末2a,2bでの更新オペレーション200b,
300bと同様であり、キー情報13,14について更
新対象データの更新が行なわれ(ステップ413)、排
他制御管理テーブル3でのキー情報13,14の削除が
行なわれ(ステツプ414)、さらに、排他制御が解除
されてDB更新が完了する。
【0054】なお、以上の例では、端末2cのDB更新
で排他制御管理テーブル3にキーA,Bを含むキー情報
13,14が登録されたものとしたが、端末2cとして
は、キーA,Bのうちいずれか1つ、例えば、キーAに
ついてのみDB更新を行なうために、これを含むキー情
報13のみが排他制御管理テーブル3に登録される場合
もある。しかし、この場合でも、端末2aでの更新オペ
レーション200bにおいて、上記と同様であり、この
キー情報13自体が先のキー情報11と管理情報(日
時)について異なるため、割込み発生あり(ステップ2
12)としてエラーリターンする(ステップ215)こ
とになる。排他制御管理テーブル3から読み込んだキー
情報を一括してステップ211の処理を行ない、次い
で、ステップ212の処理を行なうようにする場合に
は、キーBを含むキー情報14からないために、「当該
レコードがない」と判定し(ステップ211)、エラー
リターンする(ステップ215)ようにしてもよい。
【0055】以上のように、この実施形態では、DB更
新をする際、排他制御管理テーブル3へのキー情報の登
録や更新オペレーションの実行のみに排他制御が掛けら
れ、排他制御が掛けられる範囲を必要最小限度にするも
のであるから、他の端末のDB更新の制約が緩和される
ことになるし、デッドロックも防止できる。DB更新オ
ペレーションの進行中、他の操作が必要となった場合、
このDB更新の動作を中断して他の操作をすることにな
るが、この中断中は排他制御が解除されているので、他
の端末が同じDB更新を行なうことができることにな
る。
【0056】また、DB更新が終了すると、排他制御管
理テーブル3に登録されているキー情報を削除するよう
にしているが、これは、不要な情報が排他制御管理テー
ブル3に残ることを避けてその容量を有効に使用するこ
とができるようにするためであり、また、参照/登録オ
ペレーション200a,300a,400aにおいて、
排他制御管理テーブル3に所望とするキー情報が既に登
録されていれば、新たにこのキー情報を登録することな
く、この登録されているキー情報を使用するのは、同じ
キーのキー情報が重複して排他制御管理テーブル3に登
録されないようにするためである。このため、自端末で
キー情報を排他制御管理テーブル3に登録しても、自端
末でのDB更新の中断中、他の端末でこのキー情報が使
用されれば、もはやこのキー情報は他の端末のものとな
り、従って、自端末は、再度キー情報を排他制御管理テ
ーブル3に登録した状態としなければ、DB更新を行な
うことができないのである。
【0057】なお、見るだけのためにDB1からデータ
を読み出す場合には、上記のようなオペレーションは不
要であり、直接DBにアクセスできるものである。
【0058】また、図3,図8で説明した動作におい
て、排他制御管理テーブル3にキーA,B以外のキーを
含むキー情報が登録されても、これはキーA,Bを含む
キー情報を対象とする端末2a〜2cには全く関係のな
いものである。
【0059】図9は本発明による複数オペレーション間
の排他制御方法の他の実施形態を示す図である。
【0060】この実施形態は、バッチ形態に対するもの
であって、バッチ形態のデータ群の処理をバッチ処理の
BMP(Batch Massege processing Program)からデー
タの入力毎に処理を実行するMPP(Message Processi
ng Program)に移し、1処理単位毎に処理するデータを
振り分けるものである。なお、この実施形態を用いるシ
ステム構成も、図1に示す構成と同様である。
【0061】図9において、図示しないが、バッチ処理
の対象となる複数のデータからなるデータ群があって、
夫々のデータを処理順にデータ1,データ2,データ
3,……とする。これらデータは、先に説明した実施形
態でのデータと同様、キーが異なる1以上のデータから
なっているものとする。従って、例えば、更新対象デー
タを社会保険証のデータとすると、夫々のデータ1,デ
ータ2,データ3,……は複数の個人のデータであっ
て、この実施形態はこれらをバッチ処理するものであ
り、夫々のデータ1,データ2,データ3,……は、図
4(a)にしたように、本人の年金番号Aや家族番号
B,C,……といったキー番号を持つことになる。
【0062】そこで、いま、図示しないセンタからの指
示によってBMP501が起動してデータ1,データ
2,データ3,……のバッチ処理が開始すると、まず、
MPPが最初のデータ1を受け取り、図示するステップ
201〜214、またはステップ201〜211,21
2,216からなるオペレーションが実行される。
【0063】ここで、ステップ201〜ステップ209
のオペレーションは先の実施形態での参照/登録オペレ
ーション200a,300a,400aと同様であれ、
また、ステップ210〜ステップ214のオペレーショ
ンは同じく更新オペレーション200b,300b,4
00bと同様である。この実施形態では、各データ1,
データ2,データ3,……毎に順次かかるオペレーショ
ン201〜216が行なわれるのである。
【0064】即ち、まず、データ1に対し、2つのキー
A,Bがあるとすると、MPPにより、排他制御を掛け
ない状態で、排他制御管理テーブル3を参照し(ステッ
プ201)、キーAがこの排他制御管理テーブル3に登
録されているか否か確認し(ステップ202)、登録さ
れていれば、排他制御管理テーブル3をそのままの状態
とし、登録されていなければ、排他制御を掛けてこのキ
ーAに対するキー情報11を排他制御管理テーブル3に
登録し、排他制御を解除する。このようにして、排他制
御管理テーブル3をキー情報11の登録状態とすると、
次に、キーBに対して、ステップ204〜207によ
り、排他制御管理テーブル3をこのキーBを含むキー情
報12の登録状態とする。さらにキーがあれば(ステッ
プ208)、夫々のキー毎に上記の動作を繰り返して排
他制御管理テーブル3を夫々のキー情報の登録状態とす
る。
【0065】このようにして、データ1の全てのキーに
ついて、排他制御管理テーブル3を夫々のキー情報の登
録状態とすると、登録状態とした排他制御管理テーブル
3の全てのキー情報を一時記憶排他制御管理テーブル退
避部4に一時記憶する(ステップ209)。
【0066】以上が、キーA,Bについての先の実施形
態での参照/登録オペレーションに相当するものである
が、次に、排他制御管理テーブル3に登録した上記のキ
ー情報11,12に対して排他制御が掛けられ、排他制
御管理テーブル3に登録されているキー情報11,12
を昇順に読み込む参照を行ない(ステップ210)、一
時記憶排他制御管理テーブル退避部4に一時記憶したキ
ー情報11,12と照合する。
【0067】この照合の結果、一時記憶排他制御管理テ
ーブル退避部4に一時記憶したキー情報11,12と同
じキー情報11,12が排他制御管理テーブル3に保持
されていれば、他の端末でこのキー情報11,12が使
用されておらず(ステップ211)、また、キーA,B
について他の端末のDB更新の割込みがなかったものと
し(ステップ212)、DB1でこのキーA,Bに対す
るデータの更新を行なう(ステップ213)。そして、
かかるデータの更新が終了すると、排他制御管理テーブ
ル3や一時記憶排他制御管理テーブル退避部4に登録し
たキー情報、即ち、キー情報11,12を削除し(ステ
ップ214)、排他制御を解除してデータ1に対する更
新処理が終了する。
【0068】このようにして、データ1の更新処理が終
了すると、次のデータ2について、ステップ201から
のオペレーションが実行され、順次データ3,4,……
の順で更新が行なわれる。
【0069】ところで、ある端末2(以下、当該端末2
という)で或るデータ(例えば、データ2とする)に対
して以上のオペレーションの実行中、他の端末2によっ
て同様のオペレーションが実行されて、当該端末2での
ステップ210の実行開始前に(当該端末2による排他
制御がかかっていない)当該端末2によって排他制御管
理テーブル3に登録されたキー情報の少なくとも1つが
削除もしくは割り込みされたとすると、この他の端末2
による排他制御の解除後、当該端末2は排他制御管理テ
ーブル3の参照(ステップ210)を開始するが、登録
したキー情報の一部が排他制御管理テーブル3から削除
されていたり(ステップ211)、割り込みがあるため
(ステップ212)、このデータ2については更新が行
なわれない。そして、このデータ2については、再処理
の指示があって(ステップ216)、再度このオペレー
ションを最初から、即ち、ステップ201からし直すこ
とになる。
【0070】このようにして、この実施形態において
も、バッチ処理するデータについて、キー情報を排他制
御管理テーブル3に登録するときとステップ210から
のデータ更新するときとの必要最小の範囲で排他制御が
かかるようにしているので、バッチ処理する全てのデー
タの更新処理の最初から最後まで排他制御を掛ける場合
に比べて、排他制御の期間が大幅に低減でき、他の端末
2によるDB更新の実行を制約することが大幅に低減で
きることになる。
【0071】なお、図9に示した実施形態において、複
数のMPPを稼働させて複数のデータのDB更新を行な
わせ、この処理が終了して空いたMPPに次のデータの
DB更新を行なわせることにより、複数のデータの処理
時間を大幅に短縮させることもできる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データベース更新において、排他制御管理テーブル参照
の端末操作からデータ更新の端末操作までの間でデータ
ベース排他を行なわないため、当該端末が長時間データ
ベース更新の処理を完結できない場合でも、また、かか
る処理を途中で止めた場合でも、他の端末が優先して処
理を行なうことが可能となるし、操作の途中で全く別の
オペレーションを行なうことが可能となり、端末の操作
性が向上する。
【0073】また、本発明によると、データベース更新
の一般的規則は、データベース参照時に排他確保・デー
タベース更新・排他解除であり、ユーザープログラムか
らのデータベースアクセス順序を統一しない場合、デッ
ドロックを防止できないが、本発明によると、データベ
ース更新での排他制御管理テーブル参照を排他を掛けず
にで行ない、排他制御を掛けることが必要なデータの更
新は一括して行なうものであるから、データベースアク
セス時の排他範囲が最小限となる。
【0074】さらに、本発明によると、データベース更
新時の処理を一定順序で行なうことにより、デッドロッ
クも防止できる。
【0075】さらに、本発明によると、ユーザプログラ
ムからのデータベースアクセス順序を厳しく制限するこ
となく、業務開発が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複数オペレーション間の排他制御
方法が用いられるシステムの概略構成図である。
【図2】本発明による複数オペレーション間の排他制御
方法の一実施形態を概略的に示す図である。
【図3】図2に示した実施形態をさらに具体的に示す図
である。
【図4】図3に示した実施形態に用いるキーとこれに対
するデータベースでのデータの一具体例を示す図であ
る。
【図5】図1における排他制御管理テーブルの概略説明
図である。
【図6】図1における一時記憶排他制御管理テーブル退
避部の概略説明図である。
【図7】当該端末と他の端末とでのデータベース更新の
処理タイミングの例を示す図である。
【図8】図2に示した実施形態の割込み発生の場合の処
理を示す図である。
【図9】本発明による複数オペレーション間の排他制御
方法の他の実施形態を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1a,1b データベース 2a,2b 端末 3 排他制御管理テーブル 4 一時記憶排他制御管理テーブル退避部 5 ネットワーク 101〜109 オペレータ操作 200a,300a,400a 参照/登録オペレーシ
ョン 200b,300b,400b 更新オペレーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 先崎 真治 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5B075 NR20 5B082 FA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末がネットワークを介してデー
    タベースと排他制御監視テーブルとに接続され、該デー
    タベースでの同じデータを複数の該端末で共有するデー
    タベース処理システムにおいて、 第1のオペレーションで、該排他制御監視テーブルに更
    新対象データのキーと管理情報とからなるキー情報を登
    録するしておき、最終となる第2のオペレーションで、
    排他制御監視テーブルに登録された該キー情報を確認す
    ることにより、該第1,第2のオペレーション間に他の
    端末からの更新要求の有無を判定し、登録された該キー
    情報が該排他制御管理テーブルに保存されているときの
    み、該更新対象データの更新処理を完結させることを特
    徴とする複数オペレーション間の排他制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第2のオペレーションで、排他制御監視テーブルに
    保存されているキー情報が前記登録されたキー情報と異
    なることが確認されたとき、前記第1,第2のオペレー
    ションの処理を取り消し、再度前記第1のオペレーショ
    ンから実行させることにより、前記更新データの更新処
    理ができるようにしたことを特徴とする複数オペレーシ
    ョン間の排他制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1オペレーションでは、データベース参照を無排
    他で行い、最終オペレーションのデータベース更新は排
    他を確保して一括して行うことにより、データベースア
    クセス時の排他範囲を最小限としたことを特徴とする複
    数オペレーション間の排他制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 前記第2のオペレーションのデータベース更新を、排他
    を確保して、一括して行なうことにより、ユーザプログ
    ラムからのデータベースへのアクセス順序を制限するこ
    となく、データベースアクセス順不一致によるデッドロ
    ックを防止することを特徴とする複数オペレーション間
    の排他制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 バッチ処理の対象となるデータに対し、該処理対象デー
    タ毎に、前記排他制御監視テーブルを該処理対象データ
    のキー情報と管理情報とからなるキー情報の登録状態と
    し、該処理データの更新に際し、前記排他制御監視管理
    テーブルに登録情報されている該キー情報を確認するこ
    とにより、排他の期間を低減し、他の端末での操作と同
    時実行を可能にしたことを特徴とする排他制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、 前記排他制御管理テーブルは、排他制御管理専用のテー
    ブルとして作成し、前記データベースとは異なる排他制
    御単位で管理することを特徴とする複数オペレーション
    間の排他制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、 前記第1のオペレーションで前記排他制御監視テーブル
    に登録した処理対象データのキー情報と管理情報は、前
    記端末に関連付けて前記第2のオペレーションまで一時
    記憶し、前記排他制御監視テーブルに登録されている情
    報との比較を行なうことを特徴とする複数オペレーショ
    ン間の排他制御方法。
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