JP2002215298A - リモート制御される電子装置、及びリモート制御方法、リモート制御プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】リモコン操作で複数のアプリケーションを選択
動作可能なインターネット端末装置などで所望のアプリ
ケーションプログラムを簡単に起動させること。 【解決手段】専用リモコン１ａの操作に応じてインター
ネット接続プログラムを起動させ、インターネット５か
ら例えばゲームソフトのアプリケーションプログラムを
ダウンロードさせ、このプログラムで必要とする各種の
キーコマンドを順次点滅表示させて個々のコマンドに対
し例えばＶＴＲリモコン１ａ′の任意のキーを操作して
そのリモコン信号を受信させると、前記ゲームアプリ用
の各キーコマンドとＶＴＲリモコン１ａ′の各操作キー
コードとを対応付けたキー変換テーブルが生成登録され
る。ＶＴＲリモコン１ａ′からの信号が受信されると、
前記キー変換テーブルに登録された前記ゲームアプリ用
キーコマンドとの対応付け情報に基づき、当該ゲームア
プリが直ちに起動されてその動作制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リモコン操作によ
って複数のアプリケーションを選択的に動作させること
が可能なインターネット端末装置などのリモート制御さ
れる電子装置、及びそのリモート制御方法、リモート制
御プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えばインターネット端末装置では、リ
モコンでの操作によって、ブラウザプログラムを起動さ
せてインターネット上にある所望のＷｅｂサイトと接続
し、任意のゲームプログラムをダウンロードして起動さ
せたり、メールプログラムを起動させてメールの送受信
を行ったり、多数のアプリケーションを選択的に立ち上
げて動作させることができる。

【０００３】このようなリモコン操作によって、複数の
アプリケーションを選択的に立ち上げて機能させること
のできる端末装置としては、前記インターネット端末装
置に限らず、最近のゲーム機器やテレビ装置なども同様
である。

【０００４】また、その他のＡＶ機器を中心に種々の家
電製品は、その殆どが標準で個々にリモコンを備えてお
り、新たな機種を購入する度に新たなリモコン操作に慣
れる必要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインターネット端末装置のように、リモコン操作に
よって多数のアプリケーションを選択的に立ち上げて動
作させることのできるリモート制御装置では、個々のア
プリケーションを選択するためのメニューそのものが階
層化されており、そこから所望のアプリケーションを探
し出して選択し起動させるには、リモコンによる操作手
順が増え、面倒で時間のかかる問題があった。

【０００６】また、個々にリモコンが備えられた従来の
機器，装置では、新たな機種に変更する度に新たなリモ
コンの操作にも慣れる必要があるという問題があるばか
りでなく、旧機種用のリモコンが多数不要なものとして
残ってしまう問題がある。

【０００７】本発明は、前記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、手順の多いリモコン操作を必要とすること
なく、所望のアプリケーションプログラムを簡単に起動
させることが可能になるリモート制御される電子装置、
及びリモート制御方法、リモート制御プログラムを提供
することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
リモート制御される電子装置は、複数のアプリケーショ
ンプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、このプ
ログラム記憶手段に記憶された各アプリケーションプロ
グラムに対応させて任意のリモコン装置のリモコン信号
を登録するリモコン登録手段と、リモコン信号を受信し
た際に、この受信されたリモコン信号に対応させて前記
リモコン登録手段により登録されているアプリケーショ
ンプログラムを起動するプログラム起動手段とを備えた
ことを特徴とする。

【０００９】このような本発明に係るリモート制御され
る電子装置では、プログラム記憶手段に記憶された各ア
プリケーションプログラムに対応させて任意のリモコン
装置のリモコン信号がリモコン登録手段により登録され
る。そして、リモコン信号を受信した際には、この受信
されたリモコン信号に対応させて前記リモコン登録手段
により登録されているアプリケーションプログラムが起
動されるので、前記登録されたリモコン信号による最初
のリモコン操作だけで所望のアプリケーションを直ちに
立ち上げることができることになる。

【００１０】そして、各アプリケーション毎に登録する
リモコン信号をそれぞれ他のリモコン装置のリモコン信
号とすることで、複数のリモコン装置をそれぞれ別々の
アプリケーション操作用として利用できることになる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。

【００１２】図１は、本発明のリモート制御される電子
装置の実施形態に係るインターネット端末装置１を使用
したインターネットアクセスシステムの構成を示すブロ
ック図である。

【００１３】このインターネット端末装置１は、電話回
線２とテレビ（ＴＶ）装置３との間に接続され、テレビ
装置３は、インターネット端末装置１により得られた画
像の外部表示装置、そして音声の外部出力装置として使
用される。

【００１４】一方、インターネット端末装置１は、電話
回線２から、当該端末装置１を契約登録したインターネ
ットサービスプロバイダ（ＩＳＰ）４を介してインター
ネット５に接続される。

【００１５】このインターネット５には、多種多様なジ
ャンルのＷｅｂサイトそれぞれのコンピュータサーバが
接続される。

【００１６】すなわち、インターネット端末装置１は、
電話回線２からインターネットサービスプロバイダ（Ｉ
ＳＰ）４を介してインターネット５に接続し、当該イン
ターネット５上に開設された種々のＷｅｂサイトへアク
セスするもので、これにより当該アクセス先のＷｅｂサ
イトより得られた画像や音声は、テレビ装置３に出力さ
れて表示，出力され、また、ダウンロードされたゲーム
ソフトなどのプログラムは本端末装置１により起動され
てテレビ装置３によりその画像，音声の表示，出力が行
われる。

【００１７】なお、前記インターネット端末装置１の動
作は、全てリモコン１ａでの操作に応じて制御されるも
ので、このインターネット端末装置１では、本端末装置
１の専用リモコン１ａの他に、例えば新機種の購入によ
り不要となった他の機器あるいは装置で使用されていた
リモコン１ａ′も使用される。

【００１８】図２は前記インターネット端末装置１の電
子回路の構成を示すブロック図である。

【００１９】このインターネット端末装置１は、コンピ
ュータである制御部（ＣＰＵ）１１を備えている。

【００２０】制御部（ＣＰＵ）１１は、ＲＯＭ１２に予
め記憶されている（あるいはフロッピディスクなどの外
部記録媒体１３ａやインターネット５上のコンピュータ
端末からダウンロードされてＲＡＭ１３に取り込まれ
た）システムプログラムやインターネットアクセス処理
プログラム、電子メールの作成及び送受信処理プログラ
ム、ゲームソフトなどのアプリケーションプログラムな
ど、本端末装置１を機能させるための各種のプログラム
に応じてＲＡＭ１３をワークメモリとし回路各部の動作
を制御するもので、この制御部（ＣＰＵ）１１には前記
ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１３が接続される他に、前記リモコ
ン１ａや１ａ′からのキー操作信号を入力するための赤
外通信Ｉ／Ｆ１４、前記電話回線２と接続するためのモ
デムＩ／Ｆ１５、前記テレビ装置３の映像入力に対して
ビデオ信号の出力を接続し、また、他の映像機器から出
力されたビデオ信号を接続し入力するためのＶＩＤＥＯ
・Ｉ／Ｆ１６、文字入力キーや電源オンキー，「お気に
入り」「進む」「戻る」などのキーを備えたキーボード
端末と接続するためのｋｅｙ・Ｉ／Ｆ１７が接続され
る。

【００２１】そして、このインターネット端末装置１に
おける電子回路の各部は、電源１８から供給される定電
圧により駆動される。

【００２２】図３は前記インターネット端末装置１にお
けるリモコン１ａ（１ａ′）の電子回路の構成を示すブ
ロック図である。

【００２３】このリモコン１ａ（１ａ′）は、例えば電
源キーやメニューキー，Ｙキー，Ｎキー，カーソルキー
などを配置した入力スイッチ２１を備え、この入力スイ
ッチ２１でのキー操作に応じて出力される入力操作信号
は、リモコン制御部２２に出力される。

【００２４】リモコン制御部２２は、前記入力スイッチ
２１からの入力操作信号に応じて当該操作キーに対応す
るキーコードを発生する出力するもので、このリモコン
制御部２２により発生されたキー操作対応のキーコード
は、赤外ＬＥＤ２３に出力され、この赤外ＬＥＤ２３か
らキー操作対応の赤外発光リモコン信号が出力される。

【００２５】そして、このリモコン１ａ（１ａ′）にお
ける電子回路の各部は、電池による電源回路２４から供
給される定電圧により駆動される。

【００２６】図４は前記インターネット端末装置１のリ
モコン１ａによる赤外発光リモコン信号の出力フォーマ
ットを示す図である。

【００２７】このリモコン信号の出力フォーマットは３
６ビットで構成され、先頭から１６ビット，４ビット，
８ビットに順次当該リモコン１ａのＩＤを示すカスタム
コード，システムコード，商品コードが割り付けられ、
続く８ビットにキー操作対応のファンクションコードが
割り付けられる。

【００２８】図５は前記インターネット端末装置１のＲ
ＯＭ１２に記憶されるプログラムデータを示す図であ
る。

【００２９】このＲＯＭ１２には、本端末装置１の全体
の動作を司るシステムプログラムが記憶される他に、リ
モコン装置を登録するためのプログラムを含むインター
ネット接続プログラム、リモコン１ａ（１ａ′）からの
赤外発光リモコン信号を受信して認識するためのリモコ
ン受信プログラム、電子メールの作成及び送受信を行う
ためのメールプログラムなどが記憶される。

【００３０】図６は前記インターネット端末装置１のＲ
ＡＭ１３に確保される作業用メモリの内容を示す図であ
る。

【００３１】このＲＡＭ１３には、例えばインターネッ
ト５上のＷｅｂサイトからダウンロードされて取得され
たゲームソフトや画像・音楽ソフトなどの追加のアプリ
ケーションプログラム１３b1が記憶される他に、当該ア
プリケーションプログラムでの動作に伴う各種のキーコ
マンドに対して、例えば現在不要となっているリモコン
１ａ′の各キー操作コードを対応付けて登録するための
キー変換テーブル１３b2などが記憶される。

【００３２】図７は前記インターネット端末装置１のキ
ー変換テーブル１３b2における囲碁ソフトのキーコマン
ドに対するＶＴＲリモコンキーの割り当て例を示す図で
ある。

【００３３】すなわち、前記ＲＡＭ１３内にダウンロー
ドされて記憶された追加のアプリケーションプログラム
１３b1の各キーコマンドに対するＶＴＲリモコン１ａ′
でのキーコードの割り付けは、専用リモコン１ａの「登
録」キーの操作に応じたリモコン信号に従う登録処理
（図９参照）によって行われる。

【００３４】次に、前記構成のインターネット端末装置
１におけるリモコン機能について説明する。

【００３５】図８は前記インターネット端末装置１にお
けるリモコン受信処理を示すフローチャートである。

【００３６】まず、本端末装置１の専用リモコン１ａに
おいて電源オンキーを操作することで、当該リモコン１
ａの赤外ＬＥＤ２３から電源オンのキーコードに対応す
るリモコン信号が発光出力され、そのリモコン信号が赤
外通信Ｉ／Ｆ１４に受信されると（ステップＳ１）、こ
のリモコン信号に含まれるカスタムコード，システムコ
ード，商品コードで示されるＩＤコードが本端末装置１
のＩＤに照合するか否か判断される（ステップＳ２）。

【００３７】前記専用リモコン１ａから出力された電源
オンのリモコン信号のＩＤコードが本端末装置１のＩＤ
に合致すると判断されると、同リモコン信号のファンク
ションコードに基づき電源キーの操作コードであると判
断されると共に（ステップＳ２→Ｓ３）、現在電源オン
中でないと判断されることで（ステップＳ４）、電源１
８からの定電圧が回路全体に供給開始されて電源がオン
される（ステップＳ５）。

【００３８】そして、現在は当該リモコン装置に対応す
る何のアプリケーションプログラムが起動中ではないと
判断されると（ステップＳ６）、ＲＯＭ１２に予め記憶
されているインターネット接続プログラムが起動され、
モデムＩ／Ｆ１５から電話回線２，インターネットサー
ビスプロバイダ（ＩＳＰ）４を介しインターネット５と
接続される（ステップＳ７）。

【００３９】すると、インターネット５とのアクセス画
面がＶＩＤＥＯ・Ｉ／Ｆ１６を介してテレビ装置３に出
力されて表示される。

【００４０】このインターネット５とのアクセス画面が
表示されているインターネットアクセス状態で、前記専
用リモコン１ａから他のキーに対応するリモコン信号が
受信されると、アプリケーションアクティブ（起動）中
である（ステップＳ８）、及び「確認」キーでない（ス
テップＳ１０）と判断されることで、当該アクティブ中
であるインターネットアクセス処理のアプリケーション
対して当該リモコン操作に対応するキーコードが入力さ
れてその動作制御が行われる（ステップＳ１１）。

【００４１】なお、後述するように他のリモコン装置か
らのリモコン信号に従って、他のアプリケーションプロ
グラムが起動されている場合には、当該新たに入力され
たリモコン信号に対応するアプリケーションの表示画面
がアクティブウインドウとなり、それまで起動中にあっ
たアプリケーションの表示画面と切り替えられて出力表
示される（ステップＳ３→Ｓ８→Ｓ９）。

【００４２】このような専用リモコン１ａでの操作に応
じたインターネット端末装置１によるインターネット５
とのアクセス処理にあって、例えばあるＷｅｂサイトか
ら囲碁ゲームのゲームプログラムをダウンロードして取
得すると、この囲碁ゲームのゲームプログラムはＲＡＭ
１３に対して追加のアプリケーションプログラム１３b1
として記憶される。

【００４３】なお、このゲームプログラムは、当該ゲー
ムにおいて各種のコマンドとなるキー情報を含んでい
る。

【００４４】そして、専用リモコン１ａの「登録」キー
を操作することで、当該リモコン１ａの赤外ＬＥＤ２３
から「登録」のキーコードに対応するリモコン信号が発
光出力され、そのリモコン信号が赤外通信Ｉ／Ｆ１４に
受信されると、図９におけるリモコンの登録処理に移行
され、前記ダウンロードされた追加のアプリケーション
プログラム（囲碁のゲームプログラム）１３b1に含まれ
る各種のキーコマンドを対象とする他のリモコン１ａ′
によるキー変換テーブル１３b2の生成登録が行われる。

【００４５】図９は前記インターネット端末装置１にお
けるリモコン登録キーの入力処理を示すフローチャート
である。

【００４６】図１０は前記インターネット端末装置１に
おけるリモコン登録キーの入力処理に伴い表示出力され
る登録キーガイド画面Ｇを示す図である。

【００４７】図１１は前記インターネット端末装置１に
おいて追加アプリケーション用の他のリモコンとして使
用されるＶＴＲリモコン１ａ′を示す図である。

【００４８】リモコン登録キーの入力処理が起動される
と、前記ＲＡＭ１３に記憶された追加のアプリケーショ
ンプログラム（囲碁のゲームプログラム）１３b1から当
該ゲームソフトに必要な各種のキーコマンドが読み込ま
れ、図１０に示すように、登録キーガイド画面Ｇとして
表示出力される（ステップＡ１）。

【００４９】例えば、この囲碁のゲームソフトに必要な
キーコマンドとしては、「電源」、上「↑」，下
「↓」，左「←」，右「→」の各方向移動指示のための
カーソル、「メニュー」、「Ｙｅｓ」、「Ｎｏ」、ＶＴ
Ｒリモコン１ａ′での対応登録キーを確認表示させるた
めの「キー確認」があり、予め設定された配列により登
録キーガイド画面Ｇとして表示されるもので、この登録
キーガイド画面Ｇでは、まずその「電源」キーが点滅表
示されて、ＶＴＲリモコン１ａ′（図１１参照）での対
応付けしたいキー（ボタン）の登録操作が促される（ス
テップＡ２）。

【００５０】ここで、ＶＴＲリモコン１ａ′の「電源」
キーを操作とリモコン信号がインターネット端末装置１
に受信され（ステップＡ３）、当該ＶＴＲリモコン１
ａ′からのリモコンキーコードがＲＡＭ１３内のキー変
換テーブル１３b2（図７参照）にて未登録のキーコード
であるか判断され（ステップＡ４）、未登録であること
が判断確認された場合には、前記キー変換テーブル１３
b2において、囲碁ソフト用「電源」キーのコマンドとし
てＶＴＲリモコン１ａ′の「電源」キーのキーコードが
対応付けられて登録される（ステップＡ６）。

【００５１】一方、前記ステップＡ４において、前記Ｖ
ＴＲリモコン１ａ′からのリモコン信号によるリモコン
キーコードがキー変換テーブル１３b2（図７参照）にて
既に登録済みであると判断された場合には、登録エラー
のメッセージが表示出力され（ステップＡ４→Ａ５）、
前記登録キーガイド画面Ｇでの「電源」キーの点滅によ
るガイド表示が再び行われる（ステップＡ２）。

【００５２】そして、前記登録キーガイド画面Ｇでガイ
ドされている全てのキーのコマンドについて、他のリモ
コン１ａ′による対応付けの登録が成されたか否かが、
前記キー変換テーブル１３b2における変換先キーコード
の登録状況に応じて判断され（ステップＡ７）、このス
テップＡ７において登録完了と判断されるまでは、前記
ステップＡ２〜Ａ６の処理が繰り返され、登録キーガイ
ド画面Ｇ上の各キーが順番に点滅表示されるのに伴い、
その都度ＶＴＲリモコン１ａ′から受信されたリモコン
キーコードが前記キー変換テーブル１３b2に対応付けさ
れて登録される（ステップＡ２〜Ａ７）。

【００５３】つまり、図７で示したように、囲碁ソフト
用「電源」キーのコマンドとしては、ＶＴＲリモコン１
ａ′の「電源」キーのキーコードが、「→」移動キーの
コマンドとしてはＶＴＲ「早送り」キーのキーコード
が、「←」移動キーのコマンドとしてはＶＴＲ「早戻
し」キーのキーコードが、「↑」移動キーのコマンドと
してはＶＴＲ「再生」キーのキーコードが、「↓」移動
キーのコマンドとしてはＶＴＲ「ストップ」キーのキー
コードが、「メニュー」キーのコマンドとしてＶＴＲ
「録画」キーのキーコードが、「Ｙｅｓ」キーのコマン
ドとしてはＶＴＲ「チャンネル＋」キーのキーコード
が、「Ｎｏ」キーのコマンドとしてはＶＴＲ「チャンネ
ル−」キーのキーコードが、「キー確認」キーのコマン
ドとしてはＶＴＲ「ポーズ」キーのキーコードが、それ
ぞれ順次対応付けられて前記キー変換テーブル１３b2に
登録される。

【００５４】そして、前記登録キーガイド画面Ｇでガイ
ドされている全てのキーのコマンドについて、前記ＶＴ
Ｒリモコン１ａ′による対応付けの登録が完了したと判
断されると、当該一連のリモコン登録キーの入力処理は
終了される（ステップＡ７→Ａ８）。

【００５５】これにより、ＶＴＲリモコン１ａ′が囲碁
のゲームソフト（アプリケーション）専用のリモコンと
して登録されたことになるもので、この後、ＶＴＲリモ
コン１ａ′の「電源」キーを操作すると、インターネッ
ト端末装置１では、前記図８におけるリモコン受信処理
に従って、囲碁ゲームのアプリケーションプログラムが
起動される（ステップＳ３〜Ｓ７） 続いて、例えばＶＴＲリモコン１ａ′の「録画」キーが
操作された場合には、囲碁ゲーム用の表示画面がアクテ
ィブ画面として切り替え表示されると共に（ステップＳ
３→Ｓ８→Ｓ９）、当該「録画」キーのキーコードが入
力されて「メニュー」キーのコマンドに変換され、囲碁
ゲームのメニュー表示が行われる（ステップＳ１０→Ｓ
１１）。

【００５６】こうして、ＶＴＲリモコン１ａ′における
各登録キーを操作することで、囲碁のアプリケーション
プログラムが直ちに立ち上げられて当該囲碁専用のリモ
コンとして機能させることが可能になる。

【００５７】この後、例えばユーザが前記ＶＴＲリモコ
ン１ａ′における囲碁ゲーム用の割り当てキーを忘れて
しまった場合には、「ポーズ」キーの操作によりキー確
認のコマンドをリモコン入力すると、前記ＲＡＭ１３内
のキー変換テーブル１３b2にて登録されている囲碁ゲー
ム用の各コマンドとＶＴＲリモコン１ａ′での各対応す
るキーコードとの割り当て情報に基づき、当該囲碁ゲー
ム用割り当てキーの内容が表示出力され、登録キーの確
認が行える（ステップＳ１０→Ｓ１２）。

【００５８】したがって、前記構成のインターネット端
末装置１におけるリモコン機能によれば、専用リモコン
１ａの操作に応じてＲＯＭ１２に記憶されているインタ
ーネット接続プログラムを起動させ、インターネット５
上の任意のＷｅｂサイトから例えばゲームソフトのアプ
リケーションプログラムをダウンロードさせて追加プロ
グラム１３b1としてＲＡＭ１３に記憶させた状態で、専
用リモコン１ａの「登録」キーを操作すると、前記追加
のアプリケーションプログラム１３b1で必要とする各種
のキーコマンドが当該プログラムから読み込まれて登録
キーガイド画面Ｇにて順次点滅表示され、この個々のキ
ーコマンドに対して例えばＶＴＲリモコン１ａ′の任意
のキーを操作してそのリモコン信号を受信させると、前
記追加のアプリケーション１３b1用の各キーコマンドと
ＶＴＲリモコン１ａ′の各操作キーコードとを対応付け
たキー変換テーブル１３b2が生成され前記ＲＡＭ１３に
登録される。

【００５９】そしてこの後、ＶＴＲリモコン１ａ′の操
作に応じたリモコン信号が受信されると、前記キー変換
テーブル１３b2に登録されたＶＴＲリモコンキーと前記
追加アプリケーションプログラム１３b1用のキーコマン
ドとの対応付け情報に基づき、当該アプリケーションプ
ログラムが直ちに起動されると共に、同ＶＴＲリモコン
１ａ′での操作によってその動作制御も行われるので、
異なるアプリケーションプログラム毎にそれぞれ専用の
リモコンによって各対応するアプリケーションプログラ
ムを直ちに立ち上げ操作することができ、しかも新機種
の購入などに伴い不要になった各機器あるいは装置のリ
モコンを有効に活用できるようになる。

【００６０】また、前記構成のインターネット端末装置
１におけるリモコン機能によれば、当該端末専用のリモ
コン１ａやその他のキー変換テーブル１３に登録された
ＶＴＲリモコン１３ａ′などのリモコンを操作すること
で、インターネット接続プログラムや各種ゲームソフト
など、それぞれ対応するアプリケーションプログラムが
起動された際には、既に起動されていたアプリケーショ
ンプログラムに伴う表示画面が非アクティブな画面とな
り、その上に今回起動されて立ち上げられたアプリケー
ションプログラムに伴う表示画面がアクティブな画面と
して切り替え表示されるので、それぞれのリモコン１
ａ，１ａ′の操作に応じたダイレクトな動作を得ること
ができる。

【００６１】さらに、前記構成のインターネット端末装
置１におけるリモコン機能によれば、あるアプリケーシ
ョンプログラムの各種のキーコマンドに対して他のリモ
コン１ａ′による各種のキーコードを対応付けてキー変
換テーブル１３b2として登録する際には、「キー確認」
のコマンドに対応するリモコンキーコードも登録してお
き、この「キー確認」のリモコン操作を行うことで、前
記キー変換テーブル１３b2における当該アプリケーショ
ンプログラムの各種のキーコマンドとリモコンキーコー
ドとの対応付け情報が表示されるので、所望のコマンド
に対応して操作すべきリモコン１ａ′のキーが何である
かを忘れてしまった場合でも、直ぐに表示確認できるよ
うになる。

【００６２】なお、前記実施形態において記載した手
法、すなわち、図８のフローチャートに示すリモコン受
信処理、図９のフローチャートに示すリモコン登録キー
入力処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させ
ることができるプログラムとして、メモリカード（ＲＯ
Ｍカード、ＲＡＭカード等）、磁気ディスク（フロッピ
ディスク、ハードディスク等）、光ディスク（ＣＤ−Ｒ
ＯＭ、ＤＶＤ等）、半導体メモリ等の外部記録媒体１３
ａに格納して配布することができる。そして、コンピュ
ータは、この外部記録媒体１３ａに記憶されたプログラ
ムを各記録媒体１３ａの読取装置によって内蔵メモリ
（１３）に読み込み、この読み込んだプログラムによっ
て動作が制御されることにより、前記実施形態において
説明した複数のアプリケーションプログラムを有する端
末装置（１）での各アプリケーション毎のリモコン機能
を実現し、前述した手法による同様の処理を実行するこ
とができる。

【００６３】また、前記各手法を実現するためのプログ
ラムのデータは、プログラムコードの形態としてネット
ワーク（５）上を伝送させることができ、このネットワ
ーク（５）に接続されたコンピュータ端末から前記のプ
ログラムデータを取り込み、前述した複数のアプリケー
ションプログラムを有する端末装置（１）での各アプリ
ケーション毎のリモコン機能を実現することもできる。

【００６４】なお、本願発明は、前記実施形態に限定さ
れるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記
実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示さ
れる複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種
々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つ
かの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようと
する課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄
で述べられている効果が得られる場合には、この構成要
件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出
され得るものである。

【００６５】

【発明の効果】以上のように、本発明に係るリモート制
御される電子装置によれば、プログラム記憶手段に記憶
された各アプリケーションプログラムに対応させて任意
のリモコン装置のリモコン信号がリモコン登録手段によ
り登録される。そして、リモコン信号を受信した際に
は、この受信されたリモコン信号に対応させて前記リモ
コン登録手段により登録されているアプリケーションプ
ログラムが起動されるので、前記登録されたリモコン信
号による最初のリモコン操作だけで所望のアプリケーシ
ョンを直ちに立ち上げることができるようになる。

【００６６】よって、手順の多いリモコン操作を必要と
することなく、所望のアプリケーションプログラムを簡
単に起動させることが可能になる。

【００６７】そして、各アプリケーション毎に登録する
リモコン信号をそれぞれ他のリモコン装置のリモコン信
号とすることで、複数のリモコン装置をそれぞれ別々の
アプリケーション操作用として利用できるようになる。

【００６８】よって、旧機種のリモコンなどを有効に活
用することができ、しかも所望のアプリケーションプロ
グラムを簡単に起動させることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリモート制御される電子装置の実施形
態に係るインターネット端末装置を使用したインターネ
ットアクセスシステムの構成を示すブロック図。

【図２】前記インターネット端末装置の電子回路の構成
を示すブロック図。

【図３】前記インターネット端末装置におけるリモコン
の電子回路の構成を示すブロック図。

【図４】前記インターネット端末装置のリモコンによる
赤外発光リモコン信号の出力フォーマットを示す図。

【図５】前記インターネット端末装置のＲＯＭに記憶さ
れるプログラムデータを示す図。

【図６】前記インターネット端末装置のＲＡＭに確保さ
れる作業用メモリの内容を示す図。

【図７】前記インターネット端末装置のキー変換テーブ
ルにおける囲碁ソフトのキーコマンドに対するＶＴＲリ
モコンキーの割り当て例を示す図。

【図８】前記インターネット端末装置におけるリモコン
受信処理を示すフローチャート。

【図９】前記インターネット端末装置におけるリモコン
登録キーの入力処理を示すフローチャート。

【図１０】前記インターネット端末装置におけるリモコ
ン登録キーの入力処理に伴い表示出力される登録キーガ
イド画面Ｇを示す図。

【図１１】前記インターネット端末装置において追加ア
プリケーション用の他のリモコンとして使用されるＶＴ
Ｒリモコンを示す図。

【符号の説明】

１ …インターネット端末装置 １ａ…端末装置の専用リモコン １ａ′…他のリモコン（ＶＴＲリモコン） ２ …電話回線 ３ …テレビ（ＴＶ）装置 ４ …インターネットサービスプロバイダ（ＩＳＰ） ５ …インターネット １１ …制御部（ＣＰＵ） １２ …ＲＯＭ １３ …ＲＡＭ １３ａ…外部記録媒体 １３b1…追加のアプリケーションプログラム １３b2…キー変換テーブル １４ …赤外通信Ｉ／Ｆ １５ …モデムＩ／Ｆ １６ …ＶＩＤＥＯ・Ｉ／Ｆ １７ …ｋｅｙ・Ｉ／Ｆ １８ …電源 ２１ …入力スイッチ（キー／ボタン） ２２ …制御回路 ２３ …赤外ＬＥＤ ２４ …電源回路 Ｇ …登録キーガイド画面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のアプリケーションプログラムを記
   憶するプログラム記憶手段と、 このプログラム記憶手段に記憶された各アプリケーショ
   ンプログラムに対応させて任意のリモコン装置のリモコ
   ン信号を登録するリモコン登録手段と、 リモコン信号を受信した際に、この受信されたリモコン
   信号に対応させて前記リモコン登録手段により登録され
   ているアプリケーションプログラムを起動するプログラ
   ム起動手段と、を備えたことを特徴とするリモート制御
   される電子装置。
2. 【請求項２】 前記リモコン登録手段は、前記プログラ
   ム記憶手段に記憶された各アプリケーションプログラム
   毎に、当該各アプリケーションプログラムで用いられる
   キーコマンドと任意のリモコン装置のキーとを対応付け
   て登録することを特徴とする請求項１に記載の電子装
   置。
3. 【請求項３】 前記リモコン登録手段により登録される
   キーコマンドには登録キーの確認コマンドが含まれ、 確認コマンドを示すリモコン信号を受信した際に、当該
   リモコン登録手段により登録されている該当アプリケー
   ションのキーコマンドとリモコンキーとの対応関係を示
   す表示画面を出力する登録キー確認出力手段をさらに備
   えたことを特徴とする請求項２に記載の電子制御装置。
4. 【請求項４】 電子機器に複数のアプリケーションプロ
   グラムを記憶させるプログラム記憶ステップと、 記憶された各アプリケーションプログラムに対応させて
   任意のリモコン装置のリモコン信号を登録するリモコン
   登録ステップと、 リモコン信号を受信した際に、この受信されたリモコン
   信号に対応させて前記リモコン登録ステップにより登録
   されたアプリケーションプログラムを起動するプログラ
   ム起動ステップと、からなることを特徴とする電子機器
   のリモート制御方法。
5. 【請求項５】 複数のアプリケーションプログラムを記
   憶するプログラム記憶手段を備えた端末装置のコンピュ
   ータを、リモコンにより制御するためのプログラムであ
   って、 前記コンピュータを、 前記プログラム記憶手段に記憶された各アプリケーショ
   ンプログラムに対応させて任意のリモコン装置のリモコ
   ン信号を登録するリモコン登録手段、 リモコン信号を受信した際に、この受信されたリモコン
   信号に対応させて前記リモコン登録手段により登録され
   ているアプリケーションプログラムを起動するプログラ
   ム起動手段、として機能させるようにしたプログラム。