JP2002214945A - 定着方法及び装置 - Google Patents
定着方法及び装置Info
- Publication number
- JP2002214945A JP2002214945A JP2001011434A JP2001011434A JP2002214945A JP 2002214945 A JP2002214945 A JP 2002214945A JP 2001011434 A JP2001011434 A JP 2001011434A JP 2001011434 A JP2001011434 A JP 2001011434A JP 2002214945 A JP2002214945 A JP 2002214945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- toner
- sheet
- ultrasonic wave
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い周波数の超音波を使用してかつ実用的な
定着幅を確保しながら効率的にトナーを加熱溶融して定
着する。 【解決手段】 超音波振動子1を有する超音波付与ユニ
ット10と支持手段としての加圧ローラ9との間のニッ
プ部11に被定着シート8を移動させ、トナー7に超音
波エネルギーを負荷して加熱溶融し、被定着シート8に
トナー7を定着する定着方法及び装置において、超音波
付与ユニット10を、超音波振動子1で発生した超音波
エネルギーを音響レンズ2又は音響反射体により超音波
伝搬媒体3並びにシール材4を介して被定着シート8近
傍に収束するように構成し、超音波エネルギーの密度を
高めて効率的にトナーを加熱溶融するようにした。
定着幅を確保しながら効率的にトナーを加熱溶融して定
着する。 【解決手段】 超音波振動子1を有する超音波付与ユニ
ット10と支持手段としての加圧ローラ9との間のニッ
プ部11に被定着シート8を移動させ、トナー7に超音
波エネルギーを負荷して加熱溶融し、被定着シート8に
トナー7を定着する定着方法及び装置において、超音波
付与ユニット10を、超音波振動子1で発生した超音波
エネルギーを音響レンズ2又は音響反射体により超音波
伝搬媒体3並びにシール材4を介して被定着シート8近
傍に収束するように構成し、超音波エネルギーの密度を
高めて効率的にトナーを加熱溶融するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動エネル
ギーをトナーに付与して加熱溶融させ、記録紙などの被
定着シートに定着する定着方法及び装置に関するもので
ある。
ギーをトナーに付与して加熱溶融させ、記録紙などの被
定着シートに定着する定着方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波振動エネルギーをトナ
ーに付与して加熱溶融し、記録紙などの被定着シートに
定着させる方法は、例えば特開昭56−99368号公
報、特開昭60−36663号公報、特開昭60−91
378号公報などで知られている。
ーに付与して加熱溶融し、記録紙などの被定着シートに
定着させる方法は、例えば特開昭56−99368号公
報、特開昭60−36663号公報、特開昭60−91
378号公報などで知られている。
【0003】また、本出願人は先に特願2000−66
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図6を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達するホーン、33は
ホーン32に対向して配置され、ホーン32との間のニ
ップ部34に加圧力を発生させる加圧ローラ、35はホ
ーン32と加圧ローラ33間をホーン32に接して移動
する無端状で外周にゴム層を形成した中間ベルト、36
はトナー37が付着されてトナー画像が形成された記録
紙、38はニップ部の手前側に振動が伝達するのを防止
するため、中間ベルト35に接するように配設された振
動伝播防止手段である。
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図6を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達するホーン、33は
ホーン32に対向して配置され、ホーン32との間のニ
ップ部34に加圧力を発生させる加圧ローラ、35はホ
ーン32と加圧ローラ33間をホーン32に接して移動
する無端状で外周にゴム層を形成した中間ベルト、36
はトナー37が付着されてトナー画像が形成された記録
紙、38はニップ部の手前側に振動が伝達するのを防止
するため、中間ベルト35に接するように配設された振
動伝播防止手段である。
【0004】以上の構成において、記録紙36は搬送手
段(図示せず)にてニップ範囲34の手前で中間ベルト
35に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆
動により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しな
いように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ
部34を通過する。このニップ部34を通過する間に、
ホーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙
36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与さ
れ、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率
的に加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ部3
4でトナー37が定着された記録紙36が外部に排出さ
れる。
段(図示せず)にてニップ範囲34の手前で中間ベルト
35に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆
動により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しな
いように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ
部34を通過する。このニップ部34を通過する間に、
ホーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙
36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与さ
れ、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率
的に加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ部3
4でトナー37が定着された記録紙36が外部に排出さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波振動
エネルギーの吸収効果を高めてトナーの発熱効果を高め
るには、超音波振動の周波数を高くすれば良いことが知
られているが、周波数を高くすると振幅が小さくならざ
るを得ず、超音波エネルギー密度の向上率を大きくでき
ないという問題がある。
エネルギーの吸収効果を高めてトナーの発熱効果を高め
るには、超音波振動の周波数を高くすれば良いことが知
られているが、周波数を高くすると振幅が小さくならざ
るを得ず、超音波エネルギー密度の向上率を大きくでき
ないという問題がある。
【0006】また、上記のような構成の定着装置では、
超音波振動を機械振動として利用するため、振動子とし
て機械共鳴を利用するが、高周波になると機械共鳴体自
体の寸法が小さくなり、定着装置に必要な定着幅の振動
体を設計、製作することが難しくなるという問題があ
る。
超音波振動を機械振動として利用するため、振動子とし
て機械共鳴を利用するが、高周波になると機械共鳴体自
体の寸法が小さくなり、定着装置に必要な定着幅の振動
体を設計、製作することが難しくなるという問題があ
る。
【0007】本発明は、上記従来の問題に鑑み、実用的
な定着幅に対して周波数の高い超音波を効果的に付与で
き、効率的にトナーを加熱溶融して定着することができ
る定着方法及び装置を提供することを目的としている。
な定着幅に対して周波数の高い超音波を効果的に付与で
き、効率的にトナーを加熱溶融して定着することができ
る定着方法及び装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の定着方法は、被
定着シート上のトナーに超音波エネルギーを負荷して加
熱溶融し、被定着シートに定着する定着方法において、
超音波振動源から送波された超音波エネルギーを音響レ
ンズ又は音響反射体により収束し、超音波エネルギーの
収束した部分でトナーを加熱溶融するものであり、超音
波振動源から送波される超音波のエネルギー密度を、超
音波を収束させることにより高くでき、トナーを効率的
に加熱溶融させて定着することができる。
定着シート上のトナーに超音波エネルギーを負荷して加
熱溶融し、被定着シートに定着する定着方法において、
超音波振動源から送波された超音波エネルギーを音響レ
ンズ又は音響反射体により収束し、超音波エネルギーの
収束した部分でトナーを加熱溶融するものであり、超音
波振動源から送波される超音波のエネルギー密度を、超
音波を収束させることにより高くでき、トナーを効率的
に加熱溶融させて定着することができる。
【0009】また、音響レンズ又は超音波振動源から超
音波エネルギーの収束部近傍まで液体又はゲル状材料の
超音波伝搬媒体を介して超音波を伝搬させると、伝搬す
る超音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギ
ーの収束効率を高めることができる。
音波エネルギーの収束部近傍まで液体又はゲル状材料の
超音波伝搬媒体を介して超音波を伝搬させると、伝搬す
る超音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギ
ーの収束効率を高めることができる。
【0010】また、100kHz以上、好適には500
KHz以上の周波数の超音波を用いると、トナーの音波
吸収特性が良く、効率的に加熱溶融することができる。
KHz以上の周波数の超音波を用いると、トナーの音波
吸収特性が良く、効率的に加熱溶融することができる。
【0011】また、幅寸法が所要長の超音波振動源と音
響レンズ又は音響反射体とを用いて超音波エネルギーを
直線状に収束させることにより、実用的な定着幅を確保
することができる。
響レンズ又は音響反射体とを用いて超音波エネルギーを
直線状に収束させることにより、実用的な定着幅を確保
することができる。
【0012】また、本発明の定着装置は、対向配置され
た超音波付与ユニットと支持手段の間に被定着シートを
移動させ、トナーに超音波エネルギーを負荷して加熱溶
融し、被定着シートにトナーを定着する定着装置におい
て、超音波付与ユニットは、超音波発生源の発生した超
音波エネルギーを被定着シートの移動経路上の所定位置
付近に収束させる音響レンズを備えたものであり、上記
定着方法を実施でき、高い周波数の超音波を使用して効
率的にトナーを加熱溶融して定着することができる。
た超音波付与ユニットと支持手段の間に被定着シートを
移動させ、トナーに超音波エネルギーを負荷して加熱溶
融し、被定着シートにトナーを定着する定着装置におい
て、超音波付与ユニットは、超音波発生源の発生した超
音波エネルギーを被定着シートの移動経路上の所定位置
付近に収束させる音響レンズを備えたものであり、上記
定着方法を実施でき、高い周波数の超音波を使用して効
率的にトナーを加熱溶融して定着することができる。
【0013】また、音響レンズに代えて、超音波発生源
の発生した超音波エネルギーを被定着シートの移動経路
上の所定位置付近に収束させる音響反射体を備えても同
様の作用効果が得られる。その音響反射体は、放物面の
反射面を備えたものでも、放物面と平面の反射面を2つ
以上組み合わせて備えたものでもよい。
の発生した超音波エネルギーを被定着シートの移動経路
上の所定位置付近に収束させる音響反射体を備えても同
様の作用効果が得られる。その音響反射体は、放物面の
反射面を備えたものでも、放物面と平面の反射面を2つ
以上組み合わせて備えたものでもよい。
【0014】また、音響レンズ又は超音波振動源と超音
波エネルギーの収束部近傍との間に液体又はゲル状材料
の超音波伝搬媒体を配設することによって、伝搬する超
音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギーの
収束効率を高めることができる。
波エネルギーの収束部近傍との間に液体又はゲル状材料
の超音波伝搬媒体を配設することによって、伝搬する超
音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギーの
収束効率を高めることができる。
【0015】また、幅寸法が所定長の超音波振動源及び
音響レンズ又は音響反射体にて超音波エネルギーの収束
部を定着幅に対応する長さの直線状とすることにより、
実用的な定着幅を確保することができる。
音響レンズ又は音響反射体にて超音波エネルギーの収束
部を定着幅に対応する長さの直線状とすることにより、
実用的な定着幅を確保することができる。
【0016】また、超音波付与ユニットは、超音波振動
源と、音響レンズ又は音響反射体と、超音波伝搬媒体
と、超音波伝搬媒体を充填する密閉空間を形成するシー
ル材とを備え、支持手段は超音波付与ユニットのシール
材との間に互いに加圧されるニップ部を形成するように
配置し、音響レンズ又は音響反射体はニップ部に超音波
エネルギーを収束するように構成し、ニップ部に被定着
シートを供給するように構成すると、シール材にて超音
波伝搬媒体が保持されるとともに安定したニップ部が形
成され、超音波伝搬媒体を用いて効率的に定着できる。
源と、音響レンズ又は音響反射体と、超音波伝搬媒体
と、超音波伝搬媒体を充填する密閉空間を形成するシー
ル材とを備え、支持手段は超音波付与ユニットのシール
材との間に互いに加圧されるニップ部を形成するように
配置し、音響レンズ又は音響反射体はニップ部に超音波
エネルギーを収束するように構成し、ニップ部に被定着
シートを供給するように構成すると、シール材にて超音
波伝搬媒体が保持されるとともに安定したニップ部が形
成され、超音波伝搬媒体を用いて効率的に定着できる。
【0017】さらに、ニップ部に無端状の中間ベルトを
通し、中間ベルトと支持手段の間に被定着シートを供給
するように構成すると、中間ベルトにてトナーの飛散を
防止しかつその一部の加熱により効率的に定着すること
ができる。
通し、中間ベルトと支持手段の間に被定着シートを供給
するように構成すると、中間ベルトにてトナーの飛散を
防止しかつその一部の加熱により効率的に定着すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の定着装置の第1の実施形態について、図1、図2を参
照して説明する。
の定着装置の第1の実施形態について、図1、図2を参
照して説明する。
【0019】図1において、1は超音波を送波する超音
波振動源しての超音波振動子、2は超音波を収束させる
音響レンズ、3は超音波を伝搬させる超音波伝搬媒体、
4は超音波伝搬媒体3の充填配置空間を密閉形成するシ
ール材、5はハウジングであり、これらによって超音波
付与ユニット10が構成されている。
波振動源しての超音波振動子、2は超音波を収束させる
音響レンズ、3は超音波を伝搬させる超音波伝搬媒体、
4は超音波伝搬媒体3の充填配置空間を密閉形成するシ
ール材、5はハウジングであり、これらによって超音波
付与ユニット10が構成されている。
【0020】超音波付与ユニット10のシール材4と対
向して支持手段としての加圧ローラ9が配設されてい
る。加圧ローラ9は矢印A方向に回転駆動可能に構成さ
れている。また、シール材4と加圧ローラ9が相互に押
圧され、それらの間に定着が行われるニップ部11が形
成されている。音響レンズ2はこのニップ部11に超音
波を収束させる。12は音響レンズ2から放射され超音
波伝搬媒体3中を伝搬する超音波を示している。
向して支持手段としての加圧ローラ9が配設されてい
る。加圧ローラ9は矢印A方向に回転駆動可能に構成さ
れている。また、シール材4と加圧ローラ9が相互に押
圧され、それらの間に定着が行われるニップ部11が形
成されている。音響レンズ2はこのニップ部11に超音
波を収束させる。12は音響レンズ2から放射され超音
波伝搬媒体3中を伝搬する超音波を示している。
【0021】ニップ部11にトナー7を搬送する無端状
の中間ベルト6が通され、加圧ローラ9の回転駆動によ
り移動するように構成されている。記録紙などの被定着
シート8は、搬送手段(図示せず)により中間ベルト6
と加圧ローラ9の間に向けて供給され、中間ベルト6と
加圧ローラ9の間で挟持されて中間ベルト6とともにニ
ップ部11を通過するように構成されている。
の中間ベルト6が通され、加圧ローラ9の回転駆動によ
り移動するように構成されている。記録紙などの被定着
シート8は、搬送手段(図示せず)により中間ベルト6
と加圧ローラ9の間に向けて供給され、中間ベルト6と
加圧ローラ9の間で挟持されて中間ベルト6とともにニ
ップ部11を通過するように構成されている。
【0022】以下、詳しく説明すると、超音波振動子1
は、圧電セラミック単体あるいは圧電セラミックと高分
子層などで構成されたコンポジット圧電材料にて構成さ
れ、音響レンズ2に接着あるいはねじ(図示せず)など
の締結機構により強固に密着されている。ハウジング5
は超音波振動子1と音響レンズ2を支持し、かつ音響レ
ンズ2並びにシール材4とともに密封容器を構成し、そ
の内部に超音波伝搬媒体3が充填されている。
は、圧電セラミック単体あるいは圧電セラミックと高分
子層などで構成されたコンポジット圧電材料にて構成さ
れ、音響レンズ2に接着あるいはねじ(図示せず)など
の締結機構により強固に密着されている。ハウジング5
は超音波振動子1と音響レンズ2を支持し、かつ音響レ
ンズ2並びにシール材4とともに密封容器を構成し、そ
の内部に超音波伝搬媒体3が充填されている。
【0023】超音波振動子1は、駆動回路(図示せず)
から連続あるいは間欠的に高周波電力の供給を受けなが
ら電気エネルギーを機械振動に変換し、その結果として
超音波12を音響レンズ2に向けて送波する。送波され
る超音波12の周波数は、超音波パワーとして通常使用
される周波数である20kHzから75kHzよりも高
い周波数の音波であり、100kHz以上、できれば5
00kHz以上であることがトナーの音波吸収特性から
望ましい。
から連続あるいは間欠的に高周波電力の供給を受けなが
ら電気エネルギーを機械振動に変換し、その結果として
超音波12を音響レンズ2に向けて送波する。送波され
る超音波12の周波数は、超音波パワーとして通常使用
される周波数である20kHzから75kHzよりも高
い周波数の音波であり、100kHz以上、できれば5
00kHz以上であることがトナーの音波吸収特性から
望ましい。
【0024】また、トナー定着装置では、通常200m
m以上の定着幅が必要となる。圧電セラミックやそのコ
ンポジット材料を超音波振動子1として利用する場合に
は、数10mm角程度のものを数個から数10個程度並
べて使用することにより200mm以上の大きな定着幅
に対応することができる。
m以上の定着幅が必要となる。圧電セラミックやそのコ
ンポジット材料を超音波振動子1として利用する場合に
は、数10mm角程度のものを数個から数10個程度並
べて使用することにより200mm以上の大きな定着幅
に対応することができる。
【0025】音響レンズ2は、超音波伝搬媒体3との界
面が一定の曲率を有する円筒形状で内部の伝搬経路の長
短により、超音波伝搬媒体3中に放射される超音波12
の位相関係を変化させ、その結果としてシール材4の近
傍に超音波を収束させて焦域を形成するように曲率、音
速が選択される。この場合、音響レンズ2は共振体とし
ての作用はなく、超音波の位相関係を制御するだけであ
るため、200mm以上の幅のものを一体構造として作
成して使用することができる。
面が一定の曲率を有する円筒形状で内部の伝搬経路の長
短により、超音波伝搬媒体3中に放射される超音波12
の位相関係を変化させ、その結果としてシール材4の近
傍に超音波を収束させて焦域を形成するように曲率、音
速が選択される。この場合、音響レンズ2は共振体とし
ての作用はなく、超音波の位相関係を制御するだけであ
るため、200mm以上の幅のものを一体構造として作
成して使用することができる。
【0026】超音波振動子1と音響レンズ2による超音
波エネルギーの収束効果を図2に模式的に示す。図2に
おいて、13は超音波エネルギーの収束部を表してい
る。図示のように、定着幅方向に長い超音波振動子1と
音響レンズ2を組み合わせることにより、定着幅方向に
直線的に超音波エネルギーの収束部13を作ることがで
き、実用的な定着幅を持つ定着装置を構成することがで
きる。
波エネルギーの収束効果を図2に模式的に示す。図2に
おいて、13は超音波エネルギーの収束部を表してい
る。図示のように、定着幅方向に長い超音波振動子1と
音響レンズ2を組み合わせることにより、定着幅方向に
直線的に超音波エネルギーの収束部13を作ることがで
き、実用的な定着幅を持つ定着装置を構成することがで
きる。
【0027】なお、図1、図2に示した構成では、音響
レンズ2は凹型であり、音響レンズ2の音速が超音波伝
搬媒体3の音速よりも大きな場合の構成である。音響レ
ンズ2の音速が超音波伝搬媒体3の音速よりも小さい場
合には、凸型の音響レンズ2を構成すればよい。
レンズ2は凹型であり、音響レンズ2の音速が超音波伝
搬媒体3の音速よりも大きな場合の構成である。音響レ
ンズ2の音速が超音波伝搬媒体3の音速よりも小さい場
合には、凸型の音響レンズ2を構成すればよい。
【0028】音響レンズ2の材質は、セラミック、ガラ
ス、アルミ、各種のプラスチックが利用できるが、超音
波に対して低吸収特性を示すものが望ましい。また、超
音波伝搬媒体3と音響レンズ2の音響インピーダンスの
差が大きい場合には、音響レンズ2の表面に中間の音響
インピーダンスを有し、使用周波数における超音波の波
長の1/4の厚みを有する音響整合層を形成し、超音波
の伝達効率を改善することができる。
ス、アルミ、各種のプラスチックが利用できるが、超音
波に対して低吸収特性を示すものが望ましい。また、超
音波伝搬媒体3と音響レンズ2の音響インピーダンスの
差が大きい場合には、音響レンズ2の表面に中間の音響
インピーダンスを有し、使用周波数における超音波の波
長の1/4の厚みを有する音響整合層を形成し、超音波
の伝達効率を改善することができる。
【0029】超音波伝搬媒体3としては、水、オイル等
の液体、あるいは高分子ゲルなどが使用できるが、超音
波に対しては低吸収性を示すものが望ましい。
の液体、あるいは高分子ゲルなどが使用できるが、超音
波に対しては低吸収性を示すものが望ましい。
【0030】シール材4は、超音波伝搬媒体3を伝搬し
てきた超音波12に対して良好な透過特性を示し、超音
波伝搬媒体3と音響インピーダンスの差が小さく、定着
時に発生する熱に対する耐性を有し、定着時に加えられ
る加圧力に対して対抗できる強度を有し、かつ中間ベル
ト6と密着を保ちながら低摩擦で摺動する材料で構成さ
れ、例えばポリイミドシートなどの耐熱高分子シートが
適当である。
てきた超音波12に対して良好な透過特性を示し、超音
波伝搬媒体3と音響インピーダンスの差が小さく、定着
時に発生する熱に対する耐性を有し、定着時に加えられ
る加圧力に対して対抗できる強度を有し、かつ中間ベル
ト6と密着を保ちながら低摩擦で摺動する材料で構成さ
れ、例えばポリイミドシートなどの耐熱高分子シートが
適当である。
【0031】シール材4と中間ベルト6の界面は、超音
波エネルギーをトナー7に高効率で伝達させるために良
好な密着状態を維持しながら相対摺動できることが必要
であるため、その界面にオイルなどの潤滑材を散布機構
(図示せず)により散布することで、密着と摺動性を改
善することができる。
波エネルギーをトナー7に高効率で伝達させるために良
好な密着状態を維持しながら相対摺動できることが必要
であるため、その界面にオイルなどの潤滑材を散布機構
(図示せず)により散布することで、密着と摺動性を改
善することができる。
【0032】以上の構成において、記録紙などの被定着
シート8が、搬送手段(図示せず)により中間ベルト6
と加圧ローラ9間に向けて供給され、中間ベルト6と加
圧ローラ9の間で挟持されて中間ベルト6とともにニッ
プ部11を通過する。このニップ部11には、音響レン
ズ2、超音波伝搬媒体3、及びシール材4により超音波
エネルギーが収束されており、収束された超音波エネル
ギーの一部が中間ベルト6に吸収されるとともに、中間
ベルト6上のトナー7に吸収され、トナー7が自身の加
熱と中間ベルト6からの伝熱にて効率的に加熱溶融され
て被定着シート8に定着する。
シート8が、搬送手段(図示せず)により中間ベルト6
と加圧ローラ9間に向けて供給され、中間ベルト6と加
圧ローラ9の間で挟持されて中間ベルト6とともにニッ
プ部11を通過する。このニップ部11には、音響レン
ズ2、超音波伝搬媒体3、及びシール材4により超音波
エネルギーが収束されており、収束された超音波エネル
ギーの一部が中間ベルト6に吸収されるとともに、中間
ベルト6上のトナー7に吸収され、トナー7が自身の加
熱と中間ベルト6からの伝熱にて効率的に加熱溶融され
て被定着シート8に定着する。
【0033】(第2の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第2の実施形態について、図3を参照して説明す
る。なお、第1の実施形態で説明したものと同一の構成
要素については、同一参照符号を付して説明を省略し、
相違点のみを説明する。
置の第2の実施形態について、図3を参照して説明す
る。なお、第1の実施形態で説明したものと同一の構成
要素については、同一参照符号を付して説明を省略し、
相違点のみを説明する。
【0034】図3において、本実施形態では、放物面形
状の放物反射面15を有する音響反射体14が設けら
れ、この音響反射体14とハウジング5とシール材4で
囲まれた密封容器内の超音波伝搬媒体3中に超音波振動
子1が配設されている。超音波振動子1は、その両端面
から超音波を送波する構成になっており、超音波の送波
方向に2つの放物反射面15が配設されている。
状の放物反射面15を有する音響反射体14が設けら
れ、この音響反射体14とハウジング5とシール材4で
囲まれた密封容器内の超音波伝搬媒体3中に超音波振動
子1が配設されている。超音波振動子1は、その両端面
から超音波を送波する構成になっており、超音波の送波
方向に2つの放物反射面15が配設されている。
【0035】かくして、超音波振動子1から送波された
超音波は、放物反射面15によってシール材4の方向に
方向を変えるとともに、その放物面形状による位相変化
に応じてシール材4と加圧ローラ9の間のニップ部11
付近に超音波エネルギーが収束され、第1の実施形態と
同様にトナー7を加熱溶融し、被定着シート8に定着さ
れる。
超音波は、放物反射面15によってシール材4の方向に
方向を変えるとともに、その放物面形状による位相変化
に応じてシール材4と加圧ローラ9の間のニップ部11
付近に超音波エネルギーが収束され、第1の実施形態と
同様にトナー7を加熱溶融し、被定着シート8に定着さ
れる。
【0036】また、第1の実施形態と同様に超音波振動
子1及び音響反射体14を定着幅方向に延ばして構成す
ることにより、定着幅方向に直線的な超音波エネルギー
収束部13を形成することができ、実用的な定着幅を確
保できる。
子1及び音響反射体14を定着幅方向に延ばして構成す
ることにより、定着幅方向に直線的な超音波エネルギー
収束部13を形成することができ、実用的な定着幅を確
保できる。
【0037】本実施形態においては、放物反射面15が
2方向に設けられて、超音波振動子1の両端面から放射
された超音波を収束しているが、超音波振動子1の片端
面から送波された超音波を1つの放物反射面15で収束
する構成でも構わない。また、2つの放物反射面15を
使用できる場合には、反射面の設計を異なるものとし
て、あるいは同一のものでも、収束位置を変化させるな
どして、超音波の収束域におけるエネルギー密度分布を
制御することもでき、そうすることにより設計の自由度
を上げることができる。
2方向に設けられて、超音波振動子1の両端面から放射
された超音波を収束しているが、超音波振動子1の片端
面から送波された超音波を1つの放物反射面15で収束
する構成でも構わない。また、2つの放物反射面15を
使用できる場合には、反射面の設計を異なるものとし
て、あるいは同一のものでも、収束位置を変化させるな
どして、超音波の収束域におけるエネルギー密度分布を
制御することもでき、そうすることにより設計の自由度
を上げることができる。
【0038】また、音響反射体14の構成としては、図
3に示したように放物反射面15がニップ部11に向か
って開いている構成に限らず、図4に示すように、ニッ
プ部11に向かって狭くなる構成においても同様の効果
が得られる。図4に示した構成では、放物反射面15を
両側に配設してそれぞれに超音波振動子1をそれぞれに
対応させて配設しているが、放物反射面15を一側にの
み配置してもよく、また両側に配設する場合には超音波
の収束域におけるエネルギー密度分布を制御すること
で、設計の自由度を上げることができる。
3に示したように放物反射面15がニップ部11に向か
って開いている構成に限らず、図4に示すように、ニッ
プ部11に向かって狭くなる構成においても同様の効果
が得られる。図4に示した構成では、放物反射面15を
両側に配設してそれぞれに超音波振動子1をそれぞれに
対応させて配設しているが、放物反射面15を一側にの
み配置してもよく、また両側に配設する場合には超音波
の収束域におけるエネルギー密度分布を制御すること
で、設計の自由度を上げることができる。
【0039】(第3の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第3の実施形態について、図5を参照して説明す
る。なお、上記第1、第2の実施形態と同一の構成要素
については同一参照符号を付して説明を省略し、相違点
のみを説明する。
置の第3の実施形態について、図5を参照して説明す
る。なお、上記第1、第2の実施形態と同一の構成要素
については同一参照符号を付して説明を省略し、相違点
のみを説明する。
【0040】図5において、音響反射体14にはシール
材4に対して45°で傾斜した平面反射面16と放物反
射面15とが互いに対向するように組み合わせて配設さ
れるとともに、超音波振動子1がシール材4と平行し、
平面反射面16に対して45°の傾斜角で対向するよう
に配設されている。
材4に対して45°で傾斜した平面反射面16と放物反
射面15とが互いに対向するように組み合わせて配設さ
れるとともに、超音波振動子1がシール材4と平行し、
平面反射面16に対して45°の傾斜角で対向するよう
に配設されている。
【0041】超音波振動子1から送波された超音波は平
面反射面16によって反射され、方向を変えた後放物反
射面15により反射され、シール材4方向に方向を変え
るとともに、放物反射面15の形状による位相変化に応
じてシール材4と加圧ローラ9間のニップ部11付近に
超音波エネルギーが収束され、第1、第2の実施形態と
同様にトナー7を加熱溶融し、被定着シート8に定着さ
れる。
面反射面16によって反射され、方向を変えた後放物反
射面15により反射され、シール材4方向に方向を変え
るとともに、放物反射面15の形状による位相変化に応
じてシール材4と加圧ローラ9間のニップ部11付近に
超音波エネルギーが収束され、第1、第2の実施形態と
同様にトナー7を加熱溶融し、被定着シート8に定着さ
れる。
【0042】また、第1、第2の実施形態と同様に、超
音波振動子1及び放物反射面15と平面反射面16を備
えた音響反射体14を定着幅方向に延ばして構成するこ
とにより、定着幅方向に直線的な超音波エネルギー収束
部13を形成することができ、実用的な定着幅を確保で
きる。
音波振動子1及び放物反射面15と平面反射面16を備
えた音響反射体14を定着幅方向に延ばして構成するこ
とにより、定着幅方向に直線的な超音波エネルギー収束
部13を形成することができ、実用的な定着幅を確保で
きる。
【0043】なお、本実施形態においては、超音波振動
子1がシール材4側に設けられているが、シール材4と
反対側に設けることも可能であり、その場合には平面反
射面16の向きを反対にするように全体を構成すればよ
い。また、本実施形態において、平面反射面16及び放
物反射面15をそれぞれ1つづつ配設したが、複数個配
設する場合も考えられる。さらに、平面反射面16と放
物反射面15の配置が逆で、放物反射面15で先に収束
効果を持たせた超音波を平面反射面16で反射して、ニ
ップ部11付近に超音波エネルギーを収束させるように
してもよく、本発明の技術範囲内で種々の構成例が考え
られる。
子1がシール材4側に設けられているが、シール材4と
反対側に設けることも可能であり、その場合には平面反
射面16の向きを反対にするように全体を構成すればよ
い。また、本実施形態において、平面反射面16及び放
物反射面15をそれぞれ1つづつ配設したが、複数個配
設する場合も考えられる。さらに、平面反射面16と放
物反射面15の配置が逆で、放物反射面15で先に収束
効果を持たせた超音波を平面反射面16で反射して、ニ
ップ部11付近に超音波エネルギーを収束させるように
してもよく、本発明の技術範囲内で種々の構成例が考え
られる。
【0044】
【発明の効果】本発明の定着方法及び装置によれば、以
上のように超音波振動源から送波された超音波エネルギ
ーを音響レンズ又は音響反射体により収束し、超音波エ
ネルギーの収束した部分でトナーを加熱溶融するので、
超音波振動源から送波される超音波のエネルギー密度
を、超音波を収束させることにより高くでき、トナーを
効率的に加熱溶融させて定着することができる。
上のように超音波振動源から送波された超音波エネルギ
ーを音響レンズ又は音響反射体により収束し、超音波エ
ネルギーの収束した部分でトナーを加熱溶融するので、
超音波振動源から送波される超音波のエネルギー密度
を、超音波を収束させることにより高くでき、トナーを
効率的に加熱溶融させて定着することができる。
【0045】また、音響レンズ又は超音波振動源から超
音波エネルギーの収束部近傍まで液体やゲル状材料の超
音波伝搬媒体を介して超音波を伝搬させると、伝搬する
超音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギー
の収束効率を高めることができる。
音波エネルギーの収束部近傍まで液体やゲル状材料の超
音波伝搬媒体を介して超音波を伝搬させると、伝搬する
超音波を縦波だけにすることができ、超音波エネルギー
の収束効率を高めることができる。
【0046】また、幅寸法が所要長の超音波振動源と音
響レンズ又は音響反射体とを用いて超音波エネルギーを
直線状に収束させることにより、実用的な定着幅を確保
することができる。
響レンズ又は音響反射体とを用いて超音波エネルギーを
直線状に収束させることにより、実用的な定着幅を確保
することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の定着装置の概略構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】同実施形態における超音波エネルギーの収束部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の定着装置の概略構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】同実施形態の定着装置の変形構成例の概略構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の定着装置の概略構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】従来例の定着装置の要部の概略構成を示す正面
図である。
図である。
1 超音波振動子 2 音響レンズ 3 超音波伝搬媒体 4 シール材 6 中間ベルト 7 トナー 8 被定着シート 9 加圧ローラ(支持手段) 10 超音波付与ユニット 11 ニップ部 13 超音波エネルギーの収束部 14 音響反射体 15 放物反射面 16 平面反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H033 BA25 BA26 BB28 BE00
Claims (14)
- 【請求項1】 被定着シート上のトナーに超音波エネル
ギーを負荷して加熱溶融し、被定着シートに定着する定
着方法において、超音波振動源から送波された超音波エ
ネルギーを音響レンズ又は音響反射体により収束し、超
音波エネルギーの収束した部分でトナーを加熱溶融する
ことを特徴とする定着方法。 - 【請求項2】 音響レンズ又は超音波振動源から超音波
エネルギーの収束部近傍まで液体又はゲル状材料の超音
波伝搬媒体を介して超音波を伝搬させることを特徴とす
る請求項1記載の定着方法。 - 【請求項3】 100kHz以上、好適には500KH
z以上の周波数の超音波を用いることを特徴とする請求
項1又は2記載の定着方法。 - 【請求項4】 幅寸法が所要長の超音波振動源と音響レ
ンズ又は音響反射体とを用いて超音波エネルギーを直線
状に収束させることを特徴とする請求項1〜3の何れか
に記載の定着方法。 - 【請求項5】 対向配置された超音波付与ユニットと支
持手段の間に被定着シートを移動させ、トナーに超音波
エネルギーを負荷して加熱溶融し、被定着シートにトナ
ーを定着する定着装置において、超音波付与ユニット
は、超音波発生源の発生した超音波エネルギーを被定着
シートの移動経路上の所定位置付近に収束させる音響レ
ンズを備えたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項6】 音響レンズと超音波エネルギーの収束部
近傍との間に液体又はゲル状材料の超音波伝搬媒体を配
設したことを特徴とする請求項5記載の定着装置。 - 【請求項7】 所定長さの超音波振動源及び音響レンズ
にて超音波エネルギーの収束部を定着幅に対応する長さ
の直線状としたことを特徴とする請求項5又は6記載の
定着装置。 - 【請求項8】 対向配置された超音波付与ユニットと支
持手段の間に被定着シートを移動させ、トナーに超音波
エネルギーを負荷して加熱溶融し、被定着シートにトナ
ーを定着する定着装置において、超音波付与ユニット
は、超音波発生源の発生した超音波エネルギーを被定着
シートの移動経路上の所定位置付近に収束させる音響反
射体を備えたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項9】 音響反射体は、放物面の反射面を備えて
いることを特徴とする請求項8記載の定着装置。 - 【請求項10】 音響反射体は、放物面と平面の反射面
を2つ以上組み合わせて備えていることを特徴とする請
求項8記載の定着装置。 - 【請求項11】 超音波発生源と超音波エネルギーの収
束部近傍との間に液体又はゲル状材料の超音波伝搬媒体
を配設したことを特徴とする請求項8〜10の何れかに
記載の定着装置。 - 【請求項12】 幅寸法が所要長の超音波振動源と音響
反射体にて超音波エネルギーの収束部を定着幅に対応す
る長さの直線状としたことを特徴とする請求項8〜11
の何れかに記載の定着装置。 - 【請求項13】 超音波付与ユニットは、超音波振動源
と、音響レンズ又は音響反射体と、超音波伝搬媒体と、
超音波伝搬媒体を充填する密閉空間を形成するシール材
とを備え、支持手段は超音波付与ユニットのシール材と
の間に互いに加圧されるニップ部を形成するように配置
し、音響レンズ又は音響反射体はニップ部に超音波エネ
ルギーを収束するように構成し、ニップ部に被定着シー
トを供給するように構成したことを特徴とする請求項5
〜12の何れかに記載の定着装置。 - 【請求項14】 ニップ部に無端状の中間ベルトを通
し、中間ベルトと支持手段の間に被定着シートを供給す
るように構成したことを特徴とする請求項13記載の定
着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011434A JP2002214945A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 定着方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011434A JP2002214945A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 定着方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002214945A true JP2002214945A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18878572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011434A Pending JP2002214945A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 定着方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002214945A (ja) |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011434A patent/JP2002214945A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6605178B1 (en) | Ultrasonic sealer | |
US6307302B1 (en) | Ultrasonic transducer having impedance matching layer | |
JP3647058B2 (ja) | 超音波シール装置 | |
US4757227A (en) | Transducer for producing sound of very high intensity | |
US20080007142A1 (en) | Ultrasonic transducer assembly having a vibrating member and at least one reflector | |
CN101652102A (zh) | 用于利用声学透镜进行高强度聚焦超声消融的设备和方法 | |
JPH0456739B2 (ja) | ||
JP2005509545A (ja) | 多層材料ウエブの超音波結合装置 | |
US7262542B2 (en) | Ultrasound radiation device into a material | |
JP2002214945A (ja) | 定着方法及び装置 | |
JP6771279B2 (ja) | 超音波プローブ及び超音波画像表示装置 | |
JPH05176564A (ja) | 放射圧を利用したアクチュエータ | |
JP2002210412A (ja) | 超音波振動工具と定着装置及び加熱装置 | |
US6317389B1 (en) | Ultrasound-signal radiating device | |
US6496680B2 (en) | Image fixing device and method using ultrasonic vibration | |
JP2002067162A (ja) | ボンディングヘッド及びこれを備えたボンディング装置 | |
WO2021144952A1 (ja) | 超音波霧化装置 | |
US7167415B2 (en) | Transducers for focusing sonic energy in transmitting and receiving device | |
JP3115852B2 (ja) | 超音波放射装置 | |
JP2017185492A (ja) | 集束超音波発生装置 | |
JP2002162846A (ja) | 定着方法及び装置 | |
JPS58193114A (ja) | 積層フィルムの超音波融着方法 | |
JP2003162162A (ja) | 定着方法及び装置 | |
JP2001228733A (ja) | 定着方法及び装置 | |
JP2012029083A (ja) | 電気音響変換器 |