JP2002214570A - 眼鏡用レンズ及びその製造方法 - Google Patents

眼鏡用レンズ及びその製造方法

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JP2002214570A JP2001008906A JP2001008906A JP2002214570A JP 2002214570 A JP2002214570 A JP 2002214570A JP 2001008906 A JP2001008906 A JP 2001008906A JP 2001008906 A JP2001008906 A JP 2001008906A JP 2002214570 A JP2002214570 A JP 2002214570A
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Kazuo Tanaka
一男 田中
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SAKUSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光の透過性を備えながら、ドット状薄膜
による方向性を持たない眼鏡用レンズを提供する。 【解決手段】 眼鏡フレームに装着されるレンズ本体2
の表面に、高い光透過性を有する多数のドット状薄膜
3,4を、方向性が生じないように均一な密度で蒸着さ
せたことにより、過剰な入射光が雲膜空間7で遮断され
て目が保護される。又、薄膜3,4が方向性を持たない
から、眼鏡フレームに取り付ける際のカッティング加工
が容易になると共に、方向性指示対策が不要になり、コ
ストを大幅に低減することができると共に、適用できる
眼鏡用レンズを大幅に拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼鏡用レンズ及びそ
の製造方法に関し、詳しくは、レンズの表面に方向性を
持たないドット状の薄膜を形成することのできる乱視用
眼鏡に好適な眼鏡用レンズ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡用レンズには、目の疲れを軽減する
ために、レンズ表面全体に染料をコーティングしてレン
ズ表面に着色して減光作用を高め、目に入射する光を適
度に弱めるものが一般的に知られている。(特公252
3492号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにレ
ンズ表面を染料によって着色したものでは、減光する際
に着色層によって自然光から特定波長の光が吸収され、
目に入る光が天然色ではないため、目の疲れを誘発する
恐れがある。
【0004】一方、本出願人は特開2000−4714
7号公報に示すように、赤外線の吸収材をコーティング
(蒸着)する眼鏡用レンズ及びその製造方法を提案して
いる。
【0005】この技術は、眼鏡用レンズの表面に赤外線
吸収作用を持った薄膜をドット状に多数配置することに
よって、眼鏡用レンズの内側空間に赤外線を遮断する雲
膜を形成し、各薄膜及びこの雲膜によって目に入射する
赤外線光量を抑制し、赤外線による目の疲れを軽減した
ものである。
【0006】通常、眼鏡用レンズは最初円盤状に作られ
ており、眼鏡フレームに取り付ける際にその周囲を眼鏡
フレームの形状に合わせてカット加工しているが、上記
のようなコーティング層(蒸着層)に方向性があると、
カット加工するときにこのコーティング層の方向性を考
慮しなければならず、それだけ作業が面倒であり、作業
性が悪化してしまう。
【0007】しかも、コーティング層の方向性を明示す
るためにラインなどが入ったフィルムをレンズの表面に
貼り付けておく等の方向性指示対策が必要であり、コス
ト的にも不利となってしまう。
【0008】特に乱視用の眼鏡レンズは、周知のように
部分的に厚さを変えて乱視を矯正するようになっている
が、この矯正部分やその方向が個人毎に異なるものであ
るため、コーティング層に方向性がある眼鏡用レンズで
は、各個人毎にその矯正部分やその方向性に合わせてコ
ーティング処理を施さねばならず、極めて高価なものと
なってしまう。
【0009】そこで、本発明は、ドット状の薄膜を、薄
膜による方向性を持たない状態で表面に施した眼鏡用レ
ンズと、その製造方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
眼鏡に装着されるレンズ本体の眼鏡の内側に位置するレ
ンズ表面に、光透過性を有するほぼ無色若しくは薄色の
薄膜を、ドット状に多数蒸着すると共に、各ドット状の
薄膜を、レンズ表面に薄膜による方向性が生じないよう
に均一に分散配置したことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の眼
鏡用レンズであって、レンズ本体が、乱視用レンズであ
ることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の眼鏡用レンズであって、各ドット状薄膜は、
ほぼ平面六角形状に形成され、レンズ表面にハニカム形
状に分散配置されていることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求3に記載の眼
鏡用レンズであって、各ドット状薄膜の長さ寸法及び幅
寸法がそれぞれ0.26〜0.35mmの範囲に設定さ
れ、互いに隣接するドット状薄膜の間隔が0.15〜
0.20mmの範囲に設定されていることを特徴として
いる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の眼鏡用レンズであって、各ドット状薄膜
が、レンズ表面に形成した酸化ジルコニウムの薄膜と、
その上に積層された酸化珪素の薄膜とからなることを特
徴としている。
【0015】請求項6記載の発明は、眼鏡用レンズの製
造方法であって、眼鏡に装着されるレンズ本体の眼鏡の
内側に位置するレンズ表面側に、ドット状に多数の開口
部が形成されたハードマスクをほぼ平行に配置し、この
ハードマスクを介して前記レンズ表面に、光透過性を有
するほぼ無色若しくは薄色の薄膜をドット状に多数蒸着
すると共に、各ドット状の薄膜を、レンズ表面に方向性
が生じないように均一に分散配置したことを特徴として
いる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の眼
鏡用レンズの製造方法であって、ドット状の薄膜を蒸着
した後、保護膜を蒸着させることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る眼鏡用レンズ
及びその製造方法の実施形態1を図1〜図6に基づいて
説明する。
【0018】図1は実施形態1の眼鏡用レンズ1の構造
及び作用を示す断面説明図、図2は眼鏡用レンズ1の部
分拡大平面図、図4は図2のA−A断面図、図5は眼鏡
用レンズ1を眼鏡フレームに装着する際のカッティング
部を示す図面である。
【0019】この眼鏡用レンズ1は乱視用レンズであ
り、ガラス若しくはプラスチック等の樹脂材料で作られ
ている。
【0020】レンズ本体2の内面側(眼鏡フレームに装
着した状態で目に近い方の面)には、図1及び図3に示
すように、透明な酸化ジルコニウム(ZrO2)の薄膜
3がドット状に多数形成され、各薄膜3上には、同じ形
状の透明な酸化珪素(SiO2)の薄膜4が形成されて
いる。さらに、図4に示すように、各薄膜4とレンズ表
面上には酸化ジルコニウムの層5がコーティングされ、
その上に、酸化珪素の層6がコーティングされている。
【0021】なお、図1及び図3は、レンズ本体2に薄
膜3,4を形成した後の状態(コーティング層5,6を
形成する前の状態)を示している。
【0022】酸化ジルコニウムのコーティングはレンズ
本体2と酸化珪素との接着性を向上させる下地処理であ
り、酸化珪素の薄膜4はレンズの透明度を高めると共
に、下記のような雲膜現象を発現させるための特定の屈
折率を備えたコーティング材料である。又、層5,6は
薄膜3,4を保護するコーティング層である。
【0023】図2に示すように、各薄膜3,4はそれぞ
れが六角形状に形成されていると共に、互いに隣接する
薄膜3,4の間隔が等距離になるようにハニカム形状に
配置されている。
【0024】本発明では、各薄膜3,4をこのように均
一な密度で分散配置することによって、レンズの表面に
方向性が生じることを防止している。
【0025】又、各薄膜3,4は、縦寸法L及び幅寸法
Wがそれぞれ0.26〜0.35mm、縦ピッチP1が
0.13〜0.33mm、横ピッチP2が0.15〜
0.38mm、各辺の間隔Dが0.15〜0.20mm
に設定されている。
【0026】このようなレイアウト及び寸法に設定した
ことにより、眼鏡用レンズ1の外側面(眼鏡フレームに
装着した状態で目から遠い方の面)から外光が入射する
と、薄膜3,4の配置構造に起因して発生する光の干渉
(ヤングの干渉)作用により、図1に示すような、入射
光の透過量を低減させる空間7(雲膜)が形成される。
【0027】これは雲膜現象と呼ばれており、日常で
は、例えば網戸や簾において光の入射量が多い外側から
内側は見えず(暗く見える)、内側から外側は見えると
いう現象が当てはまる。外側から内側が見えない理由
は、外側から入射する光が雲膜空間7で散乱し遮断され
るからであり、特定波長成分の多くが遮断されることに
よって外側から内側が見にくくなる。又、網戸や簾の内
側から外側が見える理由は、過剰な光量は遮られるが、
目視に必要な量の可視光は入射できるからである。
【0028】このように、眼鏡用レンズ1は、空間7の
光遮断作用によって入射した光を適度に弱めて目に入射
させるので、太陽光のような強い光から目を保護するこ
とができる。
【0029】又、本実施形態においては、各薄膜3,4
を六角形状にしハニカム形状に配置すると共に、寸法と
配置とを上記のように設定したことにより、図2に示す
ように、薄膜3,4以外の部分が軸状(柱状)になるこ
とがなく、また、薄膜3,4が連続して軸状に並ぶこと
がなく、雲膜現象が良好に発現し、空間7による充分な
光遮断作用を得ることができる。
【0030】又、乱視用の眼鏡用レンズ1は、薄膜3,
4を均一な密度で分散配置して各薄膜3,4による方向
性を防止したことにより、乱視用レンズ等、レンズ自体
に方向性を考慮する必要のある眼鏡用レンズであって
も、それぞれの矯正部分や方向性に合わせて個人毎にコ
ーティングする必要がなくなるから、コストを大幅に低
減することができると共に、適用できる眼鏡用レンズを
大幅に拡大することができる。
【0031】また、通常、眼鏡用レンズ1は、図5に示
すように、円盤状に作られており、眼鏡のフレームに取
り付けるために、フレーム形状8に合わせて円形の周囲
をカット加工するが、薄膜3,4を均一な密度で分散配
置して各薄膜3,4による方向性を防止したことによ
り、乱視以外の視力矯正用眼鏡レンズ、あるいは、目を
保護するための度が入らない眼鏡用レンズの場合でも、
眼鏡フレームの形状8に合わせてカットする際に、コー
ティングの方向性を考慮する必要がなくなるから、作業
が容易になり、低コストになる。
【0032】又、カッティングの際に各眼鏡用レンズ1
に方向性を指示するフィルムを貼り付ける等の方向性指
示対策の必要もなくなり、さらに低コストになる。
【0033】又、雲膜現象によれば、眼鏡用レンズの表
面全体に形成したコーティング層(着色層)によって減
光する従来の構成と較べて、広い波長範囲で光の遮断作
用が得られるから、特定波長の光を遮断することによる
目の疲れが極めて少なくてすむ。
【0034】次に、上記の眼鏡用レンズ1を製造する方
法を説明する。なお、符号を与えていない部材等は図示
されていない。
【0035】図6及び図7は、眼鏡用レンズ1の製造方
法を示す断面説明図及び要部斜視図であり、薄膜3が形
成される状態を示している。
【0036】先ず、レンズ本体2を真空蒸着装置の真空
層内の支持台(サセプタ)上に固定し、ドット状の薄膜
3,4を形成するレンズ表面に、薄膜3,4の形状に対
応する形状の開口部9Aが多数、所定の配列で形成され
たハードマスク9を載せる。あるいは、図6及び図7に
示すように、ハードマスク9をレンズ表面と所定の距離
を隔てて対向するように配置する。
【0037】この状態で、コーティング材料である酸化
ジルコニウムを加熱して蒸発させ、ハードマスク9(開
口部9A)を介してレンズ表面に薄膜3を蒸着させた
後、同様にして、図4のように、酸化珪素の薄膜4を薄
膜3上に蒸着させ、次に、ハードマスク9を取り去った
状態で、薄膜4とレンズ表面全体に酸化ジルコニウムの
層5をコーティングし、その上に、酸化珪素の層6をコ
ーティングする。
【0038】このとき、レンズ本体2を冷却した状態で
蒸着を行えば、蒸着速度が促進される上に、開口部9A
の形状をレンズ表面に精密に転写することがことができ
る。
【0039】又、ドット状薄膜が、円形、あるいは、六
角形以上の多角形のように、鋭い角のない形状の場合
は、蒸着用ハードマスクの開口部に目詰まりが生じにく
い。
【0040】以上、一実施形態について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、下記のように、
構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。
【0041】例えば、光透過性を有する薄膜には、上記
実施形態の酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化珪素
(SiO2)以外の材料を用いることも可能である。
【0042】又、光の半反射半透過性(赤外線吸収作
用)を有する酸化クロム(CrO2)等を主成分とした
材料を薄膜に用いると共に、赤外線領域で雲膜現象が発
現するように薄膜の間隔を調整すれば、赤外線成分を多
く含んだ太陽光などが眼鏡用レンズに入射しても、薄膜
に入射した光からは赤外線成分が吸収されると共に、図
1の矢印10のように、入射光の何割かが外側に向けて
反射され、空間(雲膜)に入射した光からは雲膜現象に
よって赤外線成分が遮断される。
【0043】このように、薄膜の赤外線吸収作用と反射
作用、空間の赤外線遮断作用によって、入射した光から
赤外線成分の多くを取り除き、目視に必要な可視光だけ
を目に入射させることができるから、太陽光、あるい
は、テレビのCRTやパーソナルコンピュータのディス
プレイの光のように赤外線を多く含む光が眼鏡用レンズ
1を介して目に入射しても、赤外線による目の疲労度を
低減することができる。
【0044】又、上記のように、雲膜現象によって遮断
される波長域は、薄膜の間隔を変えることによって任意
に選択できる。
【0045】又、ドット状薄膜の上、あるいは、ドット
状薄膜とレンズ表面に、酸化珪素以外の透明な保護膜を
積層してもよい。
【0046】又、ドット状の薄膜による方向性は、知覚
できない程度であれば無視することができ、従って、許
容できるものであるから、知覚できない範囲で方向性を
有するドット状薄膜の配置構造は、全て本発明の範囲に
含まれる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、眼鏡に装
着されるレンズ本体の眼鏡の内側に位置するレンズ表面
に、光透過性を有するほぼ無色若しくは薄色の薄膜を、
ドット状に多数蒸着すると共に、各ドット状の薄膜を、
レンズ表面に薄膜による方向性が生じないように均一に
分散配置してあるため、極めて高い透明度と雲膜現象に
よる光遮断作用による減光効果とを有する眼鏡用レンズ
を実現することができる。
【0048】また、この眼鏡用レンズを用いれば、例え
ば、強い入射光から目が保護されて、目の疲労度を低減
することができる。
【0049】しかも、薄膜(コーティング)による方向
性がないから、眼鏡フレームに取り付ける際のカッティ
ング加工が容易になると共に、方向性指示対策が不要に
なり、低コストになると共に、適用できる眼鏡用レンズ
を大幅に拡大することができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、レンズ本体
が、乱視用レンズであるため、請求項1に記載の効果に
加えて、上記のように、薄膜(コーティング)による方
向性がないから、乱視用の眼鏡用レンズの場合、個人毎
に異なる矯正部分やその方向性に合わせてコーティング
処理を施す必要がなくなり、大幅な低コスト化が可能に
なる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、各ドット状
薄膜は、ほぼ平面六角形状に形成され、レンズ表面にハ
ニカム形状に分散配置されているため、請求項1又は請
求項2に記載の効果に加えて、方向性の問題から解放さ
れながら、薄膜蒸着用マスクの目詰まりを防止すること
ができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、各ドット状
薄膜の長さ寸法及び幅寸法がそれぞれ0.26〜0.3
5mmの範囲に設定され、互いに隣接するドット状薄膜
の間隔が0.15〜0.20mmの範囲に設定されてい
るため、請求項3に記載の効果に加えて、ドット状薄膜
の寸法設定によって、光の干渉に起因する雲膜現象を効
果的に発生させることができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、各ドット状
薄膜が、レンズ表面に形成した酸化ジルコニウムの薄膜
と、その上に積層された酸化珪素の薄膜とから構成され
ているため、請求項1〜4に記載の効果に加えて、ほぼ
透明でありながら、充分な減光作用を有する目に優しい
眼鏡用レンズを実現することができる。
【0054】又、酸化珪素の薄膜とレンズ表面との接着
性を向上させる酸化ジルコニウムの下地処理によって、
酸化珪素の薄膜の強度及び耐久性が向上する。
【0055】請求項6記載の発明の製造方法によれば、
眼鏡に装着されるレンズ本体の眼鏡の内側に位置するレ
ンズ表面側に、ドット状に多数の開口部が形成されたハ
ードマスクをほぼ平行に配置し、このハードマスクを介
して前記レンズ表面に、光透過性を有するほぼ無色若し
くは薄色の薄膜をドット状に多数蒸着すると共に、各ド
ット状の薄膜を、レンズ表面に方向性が生じないように
均一に分散配置させているので、レンズ表面にハードマ
スクのパターン通りの均一で方向性のないドット状薄膜
を、効率よく、低コストに転写することができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、ドット状の
薄膜を蒸着した後、保護膜を蒸着させているため、請求
項6に記載の効果に加えて、保護膜によって耐久性に優
れた眼鏡用レンズを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼鏡用レンズの実施形態の構成及
び作用を示す断面説明図である。
【図2】上記実施形態の眼鏡用レンズにおけるドット状
薄膜3,4のレイアウトを示す部分拡大平面図である。
【図3】上記実施形態の眼鏡用レンズにおいて、薄膜
3,4を形成した状態を示す部分断面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】上記実施形態の眼鏡用レンズから眼鏡フレーム
用にカットする部分を示す平面図である。
【図6】本発明に係る眼鏡用レンズの製造方法を示す部
分断面図である。
【図7】本発明に係る眼鏡用レンズの製造方法を示す部
分斜視図である。
【符号の説明】
1 眼鏡用レンズ 2 レンズ本体 3,4 ドット状の薄膜 9 ハードマスク 9A ハードマスクの開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡に装着されるレンズ本体の眼鏡の内
    側に位置するレンズ表面に、光透過性を有するほぼ無色
    若しくは薄色の薄膜を、ドット状に多数蒸着すると共
    に、各ドット状の薄膜を、レンズ表面に薄膜による方向
    性が生じないように均一に分散配置したことを特徴とす
    る眼鏡用レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された眼鏡用レンズであ
    って、レンズ本体が、乱視用レンズであることを特徴と
    する眼鏡用レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された眼鏡
    用レンズであって、各ドット状薄膜は、ほぼ平面六角形
    状に形成され、レンズ表面にハニカム形状に分散配置さ
    れていることを特徴とする眼鏡用レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された眼鏡用レンズであ
    って、各ドット状薄膜の長さ寸法及び幅寸法がそれぞれ
    0.26〜0.35mmの範囲に設定され、互いに隣接
    するドット状薄膜の間隔が0.15〜0.20mmの範
    囲に設定されていることを特徴とする眼鏡用レンズ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載された眼鏡
    用レンズであって、各ドット状薄膜が、レンズ表面に形
    成した酸化ジルコニウムの薄膜と、その上に積層された
    酸化珪素の薄膜とからなることを特徴とする眼鏡用レン
    ズ。
  6. 【請求項6】 眼鏡に装着されるレンズ本体の眼鏡の内
    側に位置するレンズ表面側に、ドット状に多数の開口部
    が形成されたハードマスクをほぼ平行に配置し、このハ
    ードマスクを介して前記レンズ表面に、光透過性を有す
    るほぼ無色若しくは薄色の薄膜をドット状に多数蒸着す
    ると共に、各ドット状の薄膜を、レンズ表面に方向性が
    生じないように均一に分散配置したことを特徴とする眼
    鏡用レンズの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された眼鏡用レンズの製
    造方法であって、ドット状の薄膜を蒸着した後、保護膜
    を蒸着させることを特徴とする眼鏡用レンズの製造方
    法。
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