JP2002214236A - 血中抗原検出方法及び装置 - Google Patents

血中抗原検出方法及び装置

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JP2002214236A
JP2002214236A JP2001014310A JP2001014310A JP2002214236A JP 2002214236 A JP2002214236 A JP 2002214236A JP 2001014310 A JP2001014310 A JP 2001014310A JP 2001014310 A JP2001014310 A JP 2001014310A JP 2002214236 A JP2002214236 A JP 2002214236A
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靖治 難波
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敬三 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め血球を除去することなく、全血を灌注し
て展開するだけで目的の血中抗原をイムノクロマトグラ
フィー法で検出できるようにする。 【解決手段】 クロマト展開用膜担体(3)と、検査対
象物質に対する呈色標識第一抗体と、前記検査対象物質
に対する第二抗体と、血球捕捉膜部材(7)とを有して
なる血中抗原検出装置において、前記第一抗体はクロマ
ト展開開始部位に配置された標識抗体含浸部材(2)に
含浸され、前記第二抗体は前記クロマト展開開始部位か
ら離隔した捕捉部位(31)で前記担体に固定され、前
記血球捕捉膜部材はカルボキシメチルセルロース膜から
なり、前記含浸部材の上面に積層される。血液を全血の
まま血球捕捉膜部材に浸透させ、血球以外の血液成分を
含浸部材へ浸透させて担体上にクロマト展開し、検査対
象物質と第一抗体との複合体を捕捉部位で捕捉させて呈
色させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イムノクロマトグ
ラフィー法による血中抗原検出方法及び装置に関し、予
め血球を除去することなく、全血を灌注して展開するだ
けで血液中の検査対象物質の存否の検出及び半定量がで
きる方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イムノクロマトグラフィー法は、検査対
象物質に対する第一抗体及び第二抗体とクロマト展開用
膜担体とを用意し、第一抗体を予め呈色標識させておく
とともに第二抗体をクロマト展開用膜担体上の所定位置
に予め固定しておき、該呈色標識第一抗体と被検体との
混合物をクロマト展開用膜担体上でクロマト展開し、検
査対象物質と第一抗体との複合体を第二抗体に捕捉さ
せ、該第二抗体固定位置における呈色の有無及び強弱を
判定することにより検査対象物質の検出を行なう免疫検
出法である。この方法は、操作が簡単で反応時間も短
く、かかる抗体とクロマト展開用膜担体とを備えたキッ
トがあればどこでも簡単に検査が行えるという利点があ
る。
【0003】一般的なキットは、例えば、特開平10−
332700号公報や特開平11−108931号公報
に開示されている。かかるキットは、図3に示されるよ
うな細長のクロマト法テストストリップの形態で提供さ
れ、粘着シート1と、呈色標識第一抗体含浸部材(以下
「標識抗体含浸部材」ともいう)2と、クロマト展開用
膜担体3と、吸収用部材4と、試料添加用部材5とを備
えてなる。クロマト展開用膜担体3は粘着シート1の略
中央部に貼着され、呈色標識第一抗体含浸部材2はこの
クロマト展開用膜担体3のクロマト展開開始部位側(図
3において左側を意味し、この側を以下「上流側」と記
し、その反対側を以下「下流側」と記す)の端部の上に
その下流側端部を載せた状態で粘着シート1に貼着さ
れ、吸収用部材4はその上流側領域をクロマト展開用膜
担体3の上に載置させた状態で、その下流側領域にて粘
着シート1に貼着される。また、試料添加用部材5は、
その下流側領域を呈色標識第一抗体含浸部材2の上面に
積層させた状態で、その上流側領域にて粘着シート1に
貼着される。第二抗体は、呈色標識第一抗体含浸部材2
の下流側端部と吸収用部材4の上流側端部との間で露出
されたクロマト展開用膜担体3の部分に固定され、捕捉
部位31を形成する。
【0004】そして、被検体は、試料添加用部材5に灌
注されると、呈色標識第一抗体含浸部材2の中に浸透し
てそこで検査対象物質は呈色標識第一抗体と抗原抗体反
応し、クロマト展開用膜担体3の下流側に浸透してい
く。そして、検査対象物質と呈色標識第一抗体との複合
体は、第二抗体が固定された捕捉部位31を通過すると
きに抗原抗体反応により第二抗体により捕捉され、そこ
に集積して呈色する。したがって、この呈色の有無で陽
性か陰性が判定できる。かかるテストストリップは、携
帯に便利で、操作し易く、一般家庭でも使用することが
でき、例えば、婦人尿中絨毛ゴナドトロピン(HCG)
の検出による妊娠診断用のものが市販されている。
【0005】ところで、近年、水環境中における内分泌
かくらん化学物質(環境ホルモン)の存在をスクリーニ
ングするために、魚類の血中ビテロジェニンを調査する
ことが提案されている。ビテロジェニンは、エストロジ
ェン等の刺激により魚類などの肝臓中で生合成されて血
中に分泌される雌特異タンパク質であり、正常の雄には
ほとんど検出されない。しかし、内分泌かくらん化学物
質、特に女性ホルモン様の作用物質に曝露された雄魚
は、その血中にビテロジェニンが検出されるようになる
ことが知られている。そして、かかる血中ビテロジェニ
ンの検出を行なうために免疫検出法を用いることが提案
されている(K. Arizono, Dojin News, No. 88 (198
8))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、血中ビ
テロジェニンを検出するために上述のようなクロマト法
テストストリップを用いようとした場合、血液をそのま
まテストストトリップに灌注すると、クロマト展開用膜
担体全体が血球の赤色に染められ、第二抗体固定位置で
ある捕捉部位での呈色反応を判別するのが極めて困難に
なる。これを避けるためには、遠心分離等の前処理操作
により、採取した血液から血球を分離して血漿又は血清
を得た後、該血漿又は血清をテストストリップに灌注せ
ざるを得ない。したがって、クロマト法テストストリッ
プの携帯性、易操作性、迅速性にもかかわらず、その特
質を十分に生かしきれない。
【0007】また、医療現場においても、ベッドサイド
および診療室で臨床医が採取した血液を全血のままクロ
マト法テストストリップに灌注して血中抗原の検出を行
なうことができれば便利である。
【0008】本発明は、イムノクロマトグラフィー法に
よる血中抗原検出方法及び装置において、予め血球を除
去することなく、全血を灌注して展開するだけで血液成
分中の検査対象物質を検出することができるようにする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
の下に鋭意研究した結果、血液を全血のまま血球捕捉膜
を介してクロマト展開用膜担体に浸透させることによ
り、該血球捕捉膜に血球を捕捉させて、血漿のみをクロ
マト展開用膜担体に展開させることができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】したがって、本発明の第一の局面によれ
ば、検査対象物質に対する呈色標識第一抗体含浸部材と
前記検査対象物質に対する第二抗体とクロマト展開用膜
担体と血球捕捉膜部材とを少なくとも用意し、前記呈色
標識第一抗体含浸部材を前記担体の一端部に配置すると
ともにこの呈色標識第一抗体含浸部材の上面に前記血球
捕捉膜部材としてカルボキシメチルセルロース膜を積層
し、前記担体の前記一端部から離隔した位置に前記第二
抗体を固定して前記検査対象物質の捕捉部位を設け、血
液を灌注して前記血球捕捉膜部材を通過させることによ
り、これを通過した血液成分と前記呈色標識第一抗体と
の混合物を前記担体上に展開させるとともに、前記血液
成分中の検査対象物質と前記呈色標識第一抗体との複合
体を前記第二抗体に捕捉させることにより前記血液中の
検査対象物質を検出することを特徴とする血中抗原検出
方法が提供される。
【0011】また、本発明の第二の局面によれば、クロ
マト展開用膜担体と、検査対象物質に対する呈色標識第
一抗体含浸部材と、前記検査対象物質に対する第二抗体
と、血球捕捉膜部材とを少なくとも有してなる血中抗原
検出装置において、前記呈色標識第一抗体含浸部材は前
記担体の一端部に配置され、前記第二抗体は前記担体の
前記一端部から離隔した位置に固定されて前記検査対象
物質の捕捉部位を形成し、前記血球捕捉膜部材は前記呈
色標識第一抗体含浸部材の上面に積層されたカルボキシ
メチルセルロース膜からなることを特徴とする血中抗原
検出装置が提供される。
【0012】クロマト展開用膜担体は、固相化抗体を保
持する性質と、血液成分の展開がそれ自体の毛細管現象
で自動的に行なわれる性質とを併せ持つものであればよ
く、例えば、セルロース類膜(濾紙、ニトロセルロース
膜等)、ナイロン膜、ガラス繊維膜などが挙げられ、な
かでもニトロセルロース膜が好ましい。なお、クロマト
展開用膜担体の下流側端部には、通常、クロマト展開開
始部位からの毛細管現象による血液成分のクロマト展開
を補助するとともに、クロマト展開において捕捉部位で
トラップされなかったものを吸収、保持するために、吸
収用部材が連接される。この吸収用部材は、その上流側
領域をクロマト展開用膜担体の上面に載置させた状態
で、その下流側領域において粘着シートに貼着するとよ
い。吸収用部材の材料としては、液体をすみやかに吸
収、保持できる材質のものであればよく、綿布、濾紙、
およびポリエチレン、ポリプロピレン等からなる多孔質
プラスチック不織布等を挙げることができるが、特に濾
紙が最適である。
【0013】第一抗体及び第二抗体は、検査対象物質を
抗原として常法にしたがって得ることができ、単クロー
ン抗体及び多クローン抗体のいずれであってもよい。但
し、第一抗体及び第二抗体の両者が単クローン抗体であ
る場合は、第一抗体と第二抗体とは抗原との免疫的結合
部位を異にする必要がある。単クローン抗体は、たとえ
ば、ケラー−ミルシュタインの方法によって得られる。
また、多クローン抗体は、例えば、ウサギを免疫して得
た抗血清から精製して得られる。
【0014】第一抗体を標識する呈色標識物質として
は、コロイド金属および着色ラテックスなどが挙げられ
る。コロイド金属の代表例としては、金コロイドなどが
挙げられる。コロイド金属の粒子の大きさは、通常は、
直径3〜60nm程度とされる。着色ラテックスの代表例
としては、赤色および青色などのそれぞれの顔料で着色
されたポリスチレンラテックスなどの合成ラテックスが
挙げられる。ラテックスとして天然ゴムラテックスのよ
うな天然ラテックスも使用することができる。着色ラテ
ックスの大きさは、直径数拾nm乃至数百nm程度から選択
することができる。これらの呈色標識物質は、市販品を
そのまま使用することができるが、場合によりさらに加
工し、または、それ自体公知の方法で製造することもで
きる。また、呈色標識としては、蛍光標識なども使用す
ることができる。
【0015】第一抗体の呈色標識は、各呈色標識物質に
応じた常法に従って行なわれる。たとえば、呈色標識物
質が金コロイド粒子の場合には、通常は、第一抗体と金
ゾルとを室温乃至常温下で数分間、長くても10分間、
混合することによって両者を物理的に結合せしめること
が可能である。
【0016】呈色標識第一抗体含浸部材は、クロマト展
開用膜担体の一端部に配置され、クロマト法テストスト
リップの試料注入口などに相当する部位、すなわち、ク
ロマト展開開始部位を形成する。例えば、含浸部材に呈
色標識第一抗体を含浸させ、この呈色標識第一抗体含浸
部材の少なくとも一端部をクロマト展開用膜担体の上流
側端部に載置するなどによって該担体に連接させればよ
い。含浸部材の材料としては、あらかじめ含浸部材に呈
色標識第一抗体液を含浸させる際に、それをすみやかに
吸収・保持・乾燥し得るものであって、かつ、クロマト
展開される血液中の水分により、含浸部材の呈色標識第
一抗体が容易に再溶解され、それ以降のクロマト展開が
スムーズに進行するものであればよく、特にその材質を
選ばない。かかる含浸部材の材料として、例えば、ガラ
ス繊維布、セルロース類布(濾紙、ニトロセルロース
等)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔質プラス
チック布類が挙げられるが、特にガラス繊維布が好まし
い。第二抗体は、呈色標識第一抗体含浸部材から離隔し
たクロマト展開用膜担体の所定位置に固定され、前記検
査対象物質の捕捉部位を形成する。第二抗体の固定は、
公知の方法に従い、例えば、クロマト展開用膜担体の所
定位置に抗体溶液をスポット状またはライン状に塗布
し、これを室温で十分に乾燥させることにより行える。
【0017】血球捕捉膜部材としては、カルボキシメチ
ルセルロース膜が用いられ、具体的には、アドバンテッ
ク東洋株式会社から販売されているイオン交換濾紙CM
(商品名)や、ワットマンジャパン株式会社から販売さ
れているイオン交換セルロースペーパーなどを用いるこ
とができる。
【0018】血球捕捉膜部材は、呈色標識第一抗体含浸
部材の上面に積層される。さらに、該血球捕捉膜部材の
上面に試料添加用部材を積層するとよい。試料添加用部
材としては、たとえば、多孔質ポリエチレンおよび多孔
質ポリプロピレンなどのような多孔質合成樹脂のシート
またはフィルム、ならびに、濾紙および綿布などのよう
なセルロース製の紙または織布もしくは不織布を用いる
ことができる。
【0019】しかして、血液を全血のまま試料添加用部
材に灌注して血球捕捉膜部材に浸透させることにより、
血液中の血球は血球捕捉膜部材により捕捉され、血球捕
捉膜部材を通過した血液成分中に存在する検査対象物質
は標識抗体含浸部材を通過する間に呈色標識第一抗体と
抗原抗体反応することにより複合体を生成し、さらに、
クロマト展開用膜担体上にクロマト展開される間に、こ
の生成した複合体は第二抗体によって捕捉され、当該捕
捉部位に集積して呈色する。そして、この捕捉部位にお
ける呈色の度合いを判定することにより、血液中検査対
象物質の存否の検出及び半定量ができる。
【0020】本発明の検出方法は、クロマト法テストス
トリップの形態にされた装置を用いて簡便に実施でき
る。クロマト法テストストリップとは、帯状の固相担体
テストストリップからなり、クロマト法テストストリッ
プ用ケースなどに設けられた試料注入口部位に配置され
た試料添加用部材に検査試料を灌注することによりクロ
マト展開が開始され、血液成分が浸透して該テストスト
リップの標識抗体含浸部材に到達し、該部材の呈色標識
第一抗体と免疫反応して複合体が形成され、さらに、該
複合体が捕捉部位まで浸透して捕捉部位の第二抗体との
免疫反応により捕捉されて、捕捉部位が呈色せしめられ
る装置である。上記ケースは捕捉部位に判定孔を備えて
おり、使用者は、該判定孔から捕捉部位の呈色の有無を
観察できる。クロマト法テストストリップの作成には、
たとえば、特公平7−13460号公報記載の方法が好
適に適用される。
【0021】次に、本発明のクロマト法テストストリッ
プ形態の検出装置の代表例を図面を参照してさらに具体
的に説明する。すなわち、図1はクロマト法テストスト
リップを示し、aは平面図、bはaで示されたクロマト
法テストストリップの縦断面図である。図2は図1で示
されたクロマト法テストストリップを収納するためのケ
ースを示し、aは平面図、bはaで示されたケースの縦
断面図である。なお、図面は原理を示すためのものであ
り、寸法などは正確には示されていない。
【0022】このクロマト法テストストリップは、粘着
シート1の粘着面に、クロマト展開開始部位側(図3と
同様に、図面の向かって左側を意味し、この側を以下
「上流側」と記し、その反対側を以下「下流側」と記
す)から順次、血球捕捉膜部材7、標識抗体含浸部材
2、クロマト展開用膜担体3および吸収用部材4を貼着
して作成される。すなわち、図1に示されるように、帯
状の粘着シート1の長手方向略中央部に帯状のクロマト
展開用膜担体3を貼着し、このクロマト展開用膜担体3
の上流側端部の上面に標識抗体含浸部材2の下流側端部
を載せた状態で、この標識抗体含浸部材2の残りの部分
を粘着シート1に貼着せしめ、さらに、血球捕捉膜部材
7をこの標識抗体含浸部材2の上面に両者の下流側端部
を合わせた状態で重ね合わせるとともに、この血球捕捉
膜部材7の上流側部分を粘着シートに貼着せしめる。次
いで、吸収用部材4を粘着シート1の上に両者の下流側
端部を合わせた状態で重ね合わせて貼着するとともに、
この吸収用部材4の上流側領域をクロマト展開用膜担体
3の下流側領域に載置する。これにより、呈色標識第一
抗体含浸部材2の下流側端部と吸収用部材4の上流側端
部との間に露出されたクロマト展開用膜担体3の領域に
第二抗体が固定された捕捉部位31が形成される。さら
に、血球捕捉膜部材7の上に試料添加用部材5を積層し
て、クロマト法テストストリップが完成される。
【0023】これら粘着シート1、標識抗体含浸部材
2、クロマト展開用膜担体3、吸収用部材4、試料添加
用部材5及び血球捕捉膜部材7はいずれも細長い長方形
で帯状とされている。クロマト展開用膜担体3の色は、
捕捉部位31の呈色が明確に目視できるものであること
が好ましい。たとえば、呈色標識物質が金コロイドであ
る場合には、捕捉部位31が陽性時に赤紫色を呈するの
で、クロマト展開用膜担体3の色は淡色が好ましく、白
が特に好ましい。
【0024】上記のクロマト法テストストリップは、ケ
ース6に収納して提供されることが好ましい。ケース6
は、通常は、合成樹脂製である。ケース6は、容器本体
61と蓋体62とからなっている。蓋体62は上記のク
ロマト法テストストリップの試料添加用部材5およびク
ロマト展開用膜担体3の捕捉部位31のそれぞれに対応
する位置にそれぞれ開口を備え、前者は試料注入口62
1を形成し、後者は判定孔622として供される。
【0025】採取した血液は、蓋体62の試料注入口6
21から試料添加用部材5に灌注される。灌注された該
血液は試料添加用部材5に浸透して下方の血球捕捉膜部
材7に移行し、該血球捕捉部材7を通過する間に血球は
捕捉され、血球以外の血液成分が標識抗体含浸部材2へ
移行せしめられるとともに標識抗体含浸部材2の下流側
端部方向に向かって展開せしめられる。該血液成分中に
検査対象物質が含有されていた場合には、このクロマト
展開の間に検査対象物質と呈色標識第一抗体との免疫反
応によって両者からなる呈色複合体が形成される。
【0026】該血液成分はさらにクロマト展開用膜担体
3を下流側端部方向に向かって展開せしめられる。この
呈色複合体は展開の途上において該クロマト展開用膜担
体3の捕捉部位31で捕捉されて集積せしめられ呈色す
る。この呈色は判定孔622から肉眼で観察される。本
発明の検出方法によれば、通常、血液中の検査対象物質
と呈色標識第一抗体との間の免疫反応ならびにこの免疫
反応で生成せしめられた呈色複合体と第二抗体との間の
免疫反応はいずれも数分で完結せしめられるので、検査
自体は長くても15分程度で終了する。
【0027】本発明の検出方法を実施する際、血球の分
離とその他の血液成分の展開を容易にするために、血液
には灌注する前に予め血液凝固阻止剤を添加しておくこ
とが好ましく、また、生理食塩水などで4倍程度以上の
希釈を行なうことが好ましい。血液凝固阻止剤として
は、ヘパリンナトリウム、クエン酸ナトリウム、EDTA等
が使用できる。このために、クロマト法テストストリッ
プと、希釈用の生理食塩水及び/又は血液凝固阻止剤と
を組み合わせてキットとすることもできる。また、判定
を容易にするために、予め作成された蛋白濃度と呈色度
との関係表をクロマト法テストストリップに付属させる
こともできる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、さらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0029】実施例1(金コロイド標識抗ヒトCRPマ
ウス単クローン抗体溶液および青色ラテックス標識抗ヒ
トCRPマウス単クローン抗体溶液の作成) (1)金コロイド溶液の調製 加熱によって沸騰させた超純水99mlに、1%(v/
w)塩化金酸水溶液1mlを加え、さらに、その1分後
に1%(v/w)クエン酸ナトリウム水溶液1.5ml
を加えて加熱し5分間沸騰させた後、室温に放置して冷
却した。次いで、この溶液に200mM炭酸カリウム水
溶液を加えてpH9.0に調製し、これに超純水を加え
て全量を100mlとして金コロイド溶液を得た。
【0030】(2)金コロイド標識抗ヒトCRPマウス
単クローン第一抗体溶液の調製 試料のヒトCRP(C Reactive Prote
in)に対して第一抗体として使用する抗ヒトCRPマ
ウス単クローン第一抗体(株式会社日本バイオテスト研
究所の商品)の蛋白換算重量1μg(以下、抗体の蛋白
換算重量を示すとき、単に、その精製蛋白質の重量分析
による重量数値で示す)と上記の金コロイド溶液1ml
とを混合し、室温で2分間静置してこの抗体のことごと
くを金コロイド粒子表面に結合させた後、金コロイド溶
液における最終濃度が1%となるように10%ウシ血清
アルブミン(以下、「BSA」と記す)水溶液を加え、
この金コロイド粒子の残余の表面をことごとくこのBS
Aでブロックして、金コロイド標識抗ヒトCRPマウス
単クローン第一抗体溶液(以下、「金コロイド標識第一
抗体」と記す)溶液を調製した。この溶液を遠心分離
(5600×G、30分間)して金コロイド標識第一抗
体を沈殿せしめ、上清液を除いて金コロイド標識第一抗
体を得た。この金コロイド標識第一抗体を10%サッカ
ロース・1%BSA・0.5%トリトン(Trito
n)−X100を含有する50mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.4)に懸濁して金コロイド標識第一抗体溶液
を得た。
【0031】(3)青色ラテックス標識抗ヒトCRPマ
ウス単クローン第一抗体溶液の調製 抗ヒトCRPマウス単クローン第一抗体0.25mg
に、10%青色ラテックス懸濁液(青色ラテックス粒径
0.2μm、日本ペイント株式会社の商品)を精製水で
希釈して得られた1%青色ラテックス溶液1mlを加え
て溶解し、室温で30分間静置して抗ヒトCRPマウス
単クローン第一抗体をこの青色ラテックスに結合させて
青色ラテックス標識抗ヒトCRPマウス単クローン第一
抗体(以下、「青色ラテックス標識第一抗体」という)
溶液を調製した。この溶液を遠心分離(5000×G、
30分間)し、沈殿物として粗青色ラテックス標識第一
抗体を得た。この粗青色ラテックス標識第一抗体を1%
BSAおよび0.85%塩化ナトリウムを含有する10m
Mリン酸塩緩衝液(pH7.4)1mlに再分散し、その
懸濁液を遠心分離(5000×G、30分間)するとい
う操作を3回繰り返した。このように処理された青色ラ
テックス標識第一抗体を1%BSAおよび0.85%塩
化ナトリウムを含有する10mMリン酸塩緩衝液(pH7.
4)20mlに分散せしめて、固形物として約0.05%の
青色ラテックス標識第一抗体溶液を得た。
【0032】実施例2(ヒトCRP測定用クロマト法テ
ストストリップの作成) (1)金コロイドまたは青色ラテックス標識第一抗体−
ヒトCRP複合体の捕捉部位 幅5mm、長さ36mmの細長い帯状のニトロセルロース
膜をクロマトグラフ媒体のクロマト展開用膜担体として
用意した。抗ヒトCRPマウス単クローン第一抗体とは
ヒトCRPとの免疫的結合部位を異にする抗ヒトCRP
マウス単クローン第二抗体を用意し、該第二抗体3.0m
g/mlが含有されてなる抗体溶液0.5μlを、このクロ
マト展開用膜担体におけるクロマト展開開始点とは逆方
向の末端から7.5mmの位置にスポット状に塗布して、
これを室温で乾燥し、金コロイドまたは青色ラテックス
標識第一抗体−ヒトCRP複合体の捕捉部位とした。
【0033】(2)金コロイドまたは青色ラテックス標
識第一抗体含浸部材 5mm×15mmの帯状のガラス繊維不織布に、実施例1
で得られた金コロイド標識第一抗体溶液37.5μlを含浸
せしめ、これを室温で乾燥させて金コロイド標識第一抗
体含浸部材とした。また、同様の帯状のガラス繊維不織
布に、実施例1で得られた青色ラテックス標識第一抗体
溶液37.5μlを含浸せしめ、これを室温で乾燥させて青
色ラテックス標識第一抗体含浸部材とした。
【0034】(3)血球捕捉膜部材 イオン交換セルロースペーパー(品名GF/CM30、ワッ
トマンジャパン株式会社の商品)を、血球捕捉膜部材と
して用意した。このセルロースペーパーは、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)からなる薄手濾紙(厚さ0.
4mm)であり、カルボキシルメチル官能基の弱酸性陽
イオン交換能により抗凝固血液中の血球を完全に捕捉し
て、血漿成分のみを通過させると考えられる。
【0035】(4)クロマト法テストストリップの作成 上記クロマト展開用膜担体、上記標識第一抗体含浸部材
及び上記血球捕捉膜部材の他に、試料添加用部材として
綿布と、吸収用部材として濾紙を用意した。そして、こ
れらの部材を用いて、図1を参照して上述したクロマト
法テストストリップを作成した。
【0036】実施例3(被検体におけるヒトCRPの半
定量的検出) (1)クロマト展開された各濃度rヒトCRP含有生理
食塩水溶液および生理食塩水で4倍希釈された各濃度r
ヒトCRP含有ヘパリン添加正常ヒト血液のクロマトス
トリップ捕捉部位での呈色度合いの肉眼判定 (1-1)各濃度rヒトCRP含有生理食塩水溶液の調製 既知濃度のr(リコンビナント)ヒトCRP(オリエン
タル酵母工業株式会社の商品)を生理食塩水で希釈し
て、それぞれ500ng/ml、1000 ng/ml、2000 ng/ml、4
000 ng/ml、8000 ng/ml、16000 ng/mlおよび32000 n
g/mlとした。さらに、この各rヒトCRP含有生理食
塩水溶液を生理食塩水でそれぞれ4倍希釈して、125 ng
/ml、250 ng/ml、500 ng/ml、1000 ng/ml、2000 ng
/ml、4000ng/mlおよび8000 ng/mlのrヒトCRP含
有生理食塩水溶液を得た。
【0037】(1-2)生理食塩水で4倍希釈された各濃度r
ヒトCRP含有ヘパリン添加正常ヒト血液の調製 血液1ml当たりヘパリンナトリウム(片山化学工業株
式会社の商品)20Uが添加されたヘパリン添加正常ヒト
血液(血液1ml中にCRP30ng含有)に上記のrヒ
トCRPを添加溶解し、rヒトCRPの濃度がそれぞれ
500 ng/ml、1000 ng/ml、2000 ng/ml、4000 ng/m
l、8000 ng/ml、16000 ng/ml、および32000 ng/mlに
なるように調製した。さらに、この各rヒトCRP含有
ヘパリン添加正常ヒト血液を生理食塩水でそれぞれ4倍
希釈して、各生理食塩水で4倍希釈されたrヒトCRP
含有ヘパリン添加正常ヒト血液を得た。
【0038】(1-3)ヒトCRP測定用クロマト法テスト
ストリップによる各濃度rヒトCRP含有生理食塩水溶
液および生理食塩水で4倍希釈された各濃度rヒトCR
P含有ヘパリン添加正常ヒト血液のクロマト展開 実施例2で得られた金コロイド標識第一抗体含浸部材を
有するクロマト法テストストリップの試料添加用部材
に、マイクロピペットで各濃度rヒトCRP含有生理食
塩水溶液および生理食塩水で4倍希釈された各濃度rヒ
トCRP含有ヘパリン添加正常ヒト血液をそれぞれ150
μlずつ添加してクロマト展開する。クロマト展開がそ
れぞれ15分間行われた各クロマト法テストストリップの
ヒトCRP第二抗体が含浸せしめられている捕捉部位で
捕捉された金コロイド標識第一抗体−rヒトCRP複合
体の捕捉量に比例して増減する赤紫色の呈色度合いを肉
眼で、−(着色なし)、±(微弱な着色)、+(明確な
着色)、++(著明な着色)、+++(強力な着色)の
5段階に区分して判定した。その結果を表1に示した。
クロマト展開後の捕捉部位における各濃度rヒトCRP
含有生理食塩水溶液および生理食塩水で4倍希釈された
各濃度rヒトCRP含有ヘパリン添加正常ヒト血液の赤
紫色呈色度合いは、ともにヒトCRP含有量の増減に比
例し、かつ前者と後者におけるヒトCRP濃度が同じで
あれば両者の呈色度合いは全く同じであった。したがっ
て、本発明はヘパリン添加血液を血漿とすることなく、
そのままクロマト法テストストリップにチャージしてク
ロマト展開し、該血液のおおよそのCRP含量を知るこ
とができるため、ベッドサイドおよび診療室における臨
床医によるCRPの半定量的検出に有用であることが示
された。
【0039】
【表1】
【0040】また、実施例2で得られた青色ラテックス
標識第一抗体含浸部材を有するクロマト法テストストリ
ップを用いて、上記の各濃度rヒトCRP含有生理食塩
水溶液および生理食塩水で4倍希釈された各濃度rヒト
CRP含有ヘパリン添加正常ヒト血液について全く同様
の操作を行ってクロマト展開したとき、捕捉部位におけ
る青色の呈色度合いの肉眼判定は、上記と全く同様の結
果となった。
【0041】(2)病院患者ヒト血液のCRPの半定量
的検出 (2-1)生理食塩水4倍希釈患者血漿におけるヒトCRP
濃度の定量 血液1ml当りヘパリンナトリウム20Uが添加された1
0人の病院患者ヒト血液を生理食塩水でそれぞれ4倍希
釈して生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加患者血液を調製
した。この各生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加患者血液
の半量をそれぞれ遠心分離(1500×G、30分間)
し、その上清液からそれぞれの生理食塩水4倍希釈患者
血漿を得た。この各生理食塩水4倍希釈患者血漿10μ
lにヒトCRP測定試薬エルピアエースCRP−H(株
式会社ヤトロンの商品名)の構成試薬の1つである抗ヒ
トCRP抗体標識ラテックス懸濁液40μlをそれぞれ
添加した。このラテックス懸濁液と生理食塩水4倍希釈
患者血漿のヒトCRPとの結合反応によって生じたラテ
ックス凝集塊の形成度合いを全自動免疫測定装置LPI
A−100(三菱化成工業株式会社の商品)により測定
した。さらに、この測定値を用いて、予め作成したエル
ピアエースCRP−HのCRP標準品溶液による標準線
からこれらの各生理食塩水4倍希釈患者血漿のヒトCR
P濃度をそれぞれ求めた。
【0042】(2-2)ヒトCRP測定用クロマト法テスト
ストリップによる生理食塩水4倍希釈のヘパリン添加患
者血液のクロマト展開 実施例2で得られた金コロイド標識第一抗体含浸部材を
有するクロマト法テストストリップの試料添加用部材に
マイクロピペットで上記残りの各半量の生理食塩水4倍
希釈のヘパリン添加患者血液をそれぞれ150μl添加
してクロマト展開した。クロマト展開がそれぞれ15分
間行われた各クロマト法テストストリップの抗ヒトCR
Pマウス単クローン第二抗体が含浸せしめられている捕
捉部位で捕捉された金コロイド標識第一抗体−ヒトCR
P複合体の捕捉量に比例して増減する赤紫色の呈色度合
いを肉眼で、−(着色なし)、±(微弱な着色)、+
(明確な着色)、++(著明な着色)、+++(強力な
着色)の5段階に区分して判定した。その結果を表2に
示した。
【0043】
【表2】
【0044】また、実施例2で得られた青色ラテックス
標識第一抗体含浸部材を有するクロマト法テストストリ
ップを用いて、この生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加患
者血液について、金コロイド標識第一抗体含浸部材を有
するクロマト法テストストリップの場合と全く同様の操
作を行ってクロマト展開したとき、捕捉部位における青
色の呈色度合いの肉眼判定は、上記と全く同様の結果と
なった。
【0045】本発明による各生理食塩水4倍希釈ヘパリ
ン添加患者血液のヒトCRP半定量的検出結果と、これ
らの各生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加患者血液から得
られたそれぞれの生理食塩水4倍希釈患者血漿のヒトC
RPの定量試薬であるエルピアエースCRP−Hによる
ヒトCRP測定値とがよく相関するので、本発明は抗凝
固剤添加血液から血球を分離することなく、直ちにヒト
CRPを測定することが可能であり、ベッドサイドなど
での即時診断に用いることができることが示された。
【0046】実施例4(金コロイド標識抗ビテロジェニ
ン抗体IgG溶液の作成) (1)ビテロジェニンの精製 卵黄形成期の雌コイ血液7mlを4℃にて1時間静置
後、遠心分離(5000×G、15分間)し、血清2.5
mlを得た。この血清2.5mlを氷冷した蒸留脱イオン
水25mlに添加して混合し、0℃にて30分間静置して
沈殿を形成せしめた後、遠心分離(2500×G、15
分間、4℃)した。得られた沈殿を25mlの水に再懸濁
して遠心分離して得たペレットを、0. 5mlの2%塩化
ナトリウム及び0.1%アジ化ナトリウムを含有する20m
Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した。この溶液
0.5mlを上記トリス塩酸緩衝液で平衡化したSeph
arose6Bカラム(ファルマシアバイオテク株式会
社の商品、1.6×60cm)にアプライした。
【0047】クロマトグラフィー展開流速を15ml/
hrに調節し、各1.9mlのクロマトグラフィー展開
フラクションを集めた。各フラクションのタンパク濃度
を280nmで測定し、メインピーク画分を回収すること
により、精製されたビテロジェニン液約10mlを得
た。このビテロジェニン液約10mlをメンブレンフィ
ルター(ポアサイズ100KDa)からなるAmicon
cell(アミコン株式会社の商品名)で濃縮した後
に生理食塩水で透析し、約5mg/mlの精製ビテロジ
ェニン液を得た。
【0048】(2)抗ビテロジェニンウサギ抗血清の作
上記の精製ビテロジェニン液を生理食塩水で希釈して1
mg/ml溶液とし、この溶液0.1mlに等容量のフロ
イント完全アジュバンドもしくはフロイント不完全アジ
ュバンドを丹念に混合してエマルジョンとなし、フロイ
ント完全アジュバンドエマルジョンまたはフロイント不
完全アジュバンドエマルジョンを調製した。この何れか
のアジュバンドエマルジョンをウサギ(日本白色、雌)
背部皮下に数箇所分散投与した。何れの場合も投与は2
週間間隔で行い、初回及び2回目の投与はフロイント完
全アジュバンドエマルジョン各0.2ml、3回目及び最
後の4回目投与はフロイント不完全アジュバンドエマル
ジョン各0.2mlを投与した。初回のフロイント完全ア
ジュバンドエマルジョン投与から数えて7週間目に全採
血を行い、血清約50mlを得、これを抗ビテロジェニン
ウサギ抗血清とした。
【0049】(3)抗ビテロジェニンウサギ抗血清のI
gG精製 上記の抗ビテロジェニンウサギ抗血清10mlに硫安濃度
が40%になるように飽和硫安溶液を加えて混合した後遠
心分離(5000×G、15分間)し、グロブリン粗分
画の沈殿を得た。この沈殿を0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.4)7mlに溶解し、同じ緩衝液に対して透析(4℃、
1晩)して透析液7mlを得た。この透析液をIgG精
製用遺伝子操作プロテインA吸着セファロースカラムで
あるrProtein A Sepharose Fa
st Flow(ファルマシアバイオテク株式会社の商
品名)にアプライし、IgG精製を行った。すなわち、
rProtein A Sepharose Fast
FlowへのIgGの吸着には20mMリン酸緩衝液
(pH7.4)を用い、rProtein A Seph
arose Fast FlowからのIgGの溶出展
開は0.1Mクエン酸緩衝液(pH3.0)を用い、その展開
速度を30ml/hr、各フラクションを1mlとした。
溶出された各フラクション液には、直ちに1Mトリス−
塩酸緩衝液(pH8.0)を一滴添加し、pHを中性域に
調整した。各フラクション液の280nmによる吸光度を
測定し、吸光度0.1ABS以上のフラクション液を回収
し、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)に対して透析(1
晩、4℃)を行い精製IgG溶液を得、これを精製抗ビ
テロジェニンウサギ抗体IgG溶液(18ml、蛋白濃度
5mg/ml)とした。
【0050】(4)金コロイド標識抗ビテロジェニン抗
体IgG溶液の調製 上記の精製抗ビテロジェニンウサギ抗体IgG溶液0.2
μlと実施例1の金コロイド溶液1mlとを混合して、
室温で2分間静置して、この抗体IgGのことごとくを
金コロイド粒子表面に結合させた後、金コロイド溶液に
おける最終濃度が1%となるように10%BSA水溶液を
加えてこの金コロイド粒子の残余の表面をことごとくB
SAでブロックして、金コロイド標識抗ビテロジェニン
抗体IgG溶液を調製した。この溶液を後遠心分離(5
600×G、30分間)し、遠心分離の沈殿物として金
コロイド標識抗ビテロジェニン抗体IgGを得た。
【0051】この金コロイド標識抗ビテロジェニン抗体
IgGを10%サッカロース・1%BSA・0.5%トリトン
(Triton)−X100を含有する50mMトリス塩
酸緩衝液(pH7.4)に懸濁して、金コロイド標識抗ビ
テロジェニン抗体IgG溶液を得た。
【0052】実施例5(ビテロジェニン測定用クロマト
法テストストリップの作成) 実施例2のヒトCRP測定用クロマト法テストストリッ
プの作成法に準拠して、ビテロジェニン測定用クロマト
法テストストリップを作成した。すなわち、ヒトCRP
測定用クロマト法テストストリップにおける金コロイド
または青色ラテックス標識第一抗体及び抗ヒトCRPマ
ウス単クローン第二抗体の代わりに精製抗ビテロジェニ
ンウサギ抗体IgG溶液を使用する以外はヒトCRP測
定用クロマト法テストストリップの作成と全く同様にし
てビテロジェニン測定用クロマト法テストストリップを
作成した。
【0053】実施例6(魚類血液におけるビテロジェニ
ンの半定量的検出) (1)クロマト展開された各濃度ビテロジェニン含有生
理食塩水溶液及び生理食塩水で4倍希釈された各濃度ビ
テロジェニン含有ヘパリン添加正常雄コイ血液のクロマ
トストリップ捕捉部位での呈色度合いの肉眼判定 (1-1)各濃度ビテロジェニン含有生理食塩水溶液の調製 実施例4の精製ビテロジェニン液を生理食塩水で希釈し
て、それぞれ200ng/ml、400ng/ml、800 ng/ml、1600
ng/ml、3200 ng/ml、6400 ng/mlおよび12800 ng/m
lとした。さらに、この各ビテロジェニン含有生理食塩
水溶液を生理食塩水でそれぞれ4倍希釈して、ビテロジ
ェニンが50 ng/ml、100 ng/ml、200ng/ml、400ng/m
l、800 ng/ml、1600ng/mlおよび3200 ng/mlである各
濃度ビテロジェニン含有生理食塩水溶液を得た。
【0054】(1-2)生理食塩水で4倍希釈された各濃度
ビテロジェニン含有ヘパリン添加正常雄コイ血液の調製 血液1ml当たりヘパリンナトリウム20Uが添加された
ヘパリン添加正常雄コイ血液(血液中にビテロジェニン
は含有されていない)に精製ビテロジェニン液を添加混
合し、ビテロジェニンの濃度がそれぞれ200 ng/ml、40
0 ng/ml、800ng/ml、1600 ng/ml、3200 ng/ml、640
0 ng/mlおよび12800 ng/mlになるように調製した。さ
らに、この各ビテロジェニン含有ヘパリン添加正常雄コ
イ血液を生理食塩水でそれぞれ4倍希釈して、ビテロジ
ェニンが50 ng/ml、100 ng/ml、200ng/ml、400ng/m
l、800 ng/ml、1600ng/mlおよび3200 ng/mlである各
濃度ビテロジェニン含有ヘパリン添加正常雄コイ血液を
得た。
【0055】(1-3)ビテロジェニン測定用クロマト法テ
ストストリップによる各濃度ビテロジェニン含有生理食
塩水溶液および生理食塩水で4倍希釈されたビテロジェ
ニン含有ヘパリン添加正常雄コイ血液のクロマト展開 実施例5で得られたビテロジェニン測定用クロマト法テ
ストストリップの試料添加用部材に、マイクロピペット
で各濃度ビテロジェニン含有生理食塩水溶液または生理
食塩水で4倍希釈された各濃度ビテロジェニン含有ヘパ
リン添加正常雄コイ血液をそれぞれ150μlずつ添加し
てクロマト展開した。クロマト展開がそれぞれ15分間行
われた各クロマト法テストストリップの捕捉部位で捕捉
された金コロイド標識抗ビテロジェニン抗体−ビテロジ
ェニン複合体の捕捉量に比例して増減する赤紫色の呈色
度合いを肉眼で、−(着色なし)、±(微弱な着色)、
+(明確な着色)、++(著明な着色)、+++(強力
な着色)の5段階に区分して判定した。その結果を表3
に示した。
【0056】クロマト展開後の捕捉部位における各濃度
のビテロジェニン含有生理食塩水溶液および生理食塩水
で4倍希釈された各濃度のビテロジェニン含有ヘパリン
添加正常雄コイ血液の赤紫色呈色度合いは、ともにビテ
ロジェニン含有量の増減に比例し、また前者と後者にお
けるビテロジェニン濃度が同じ場合に両者の呈色度合い
は全く同じであった。したがって、本発明はヘパリン添
加血液を血漿とすることなく、そのままクロマト法テス
トストリップにチャージしてクロマト展開し、該血液の
おおよそのビテロジェニン含量を知ることができるた
め、水域環境ホルモンの魚類における影響を判断するフ
ィールドスクリーニング用キットとして使用でき、ビテ
ロジェニンの半定量的検出に有用である。
【0057】
【表3】
【0058】(2)異常雄コイ血液のビテロジェニンの
半定量的検出 (2-1)コイビテロジェニンELISAキットによる生理
食塩水4倍希釈異常雄コイ血漿におけるビテロジェニン
濃度の定量 血液1ml当たりヘパリンナトリウム20Uが添加された
10例の異常雄コイ血液(ビテロジェニン100ng/
ml以上)を生理食塩水でそれぞれ4倍希釈して、生理
食塩水4倍希釈ヘパリン添加異常雄コイ血液を調整し
た。この各生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加異常雄コイ
血液の半量をそれぞれ遠心分離(1500×G、30分
間)し、その上清液からそれぞれの生理食塩水4倍希釈
ヘパリン添加異常雄コイ血漿を得た。
【0059】この各生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加異
常雄コイ血漿のそれぞれ100μlずつを、コイビテロ
ジェニンELISAキット(株式会社クマモト抗体研究
所の商品)の抗コイビテロジェニン抗体固定化マイクロ
プレートの各ウェルに加え、室温で2時間インキュベー
ト後、コイビテロジェニンELISAキットの構成試薬
の一つである洗浄液を用いて各ウェル洗浄した。次に、
該キットの構成試薬の一つであるHRP(ホースラディ
ッシュペルオキシダーゼ)標識抗コイビテロジェニン抗
体溶液を各ウェルに100μlずつ加え室温で1時間イ
ンキュベート後、上記の洗浄液を用いて洗浄した。さら
に、発色用基質であるOPD(オルトフェニレンジアミ
ン)溶液を各ウェルに100μlずつ加え室温で15分
間発色反応を行い、492nmの吸光度をマイクロプレー
トリーダーによって測定した。
【0060】この操作により、HRP標識抗コイビテロ
ジェニン抗体と生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加異常雄
コイ血漿のビテロジェニンとの免疫複合体とマイクロプ
レートに固定化された抗コイビテロジェニン抗体との結
合反応により生じたサンドイッチ型免疫複合体の形成度
合いを、HRPにより触媒される発色反応により測定し
た。さらに、この測定値を用いて予め作成したコイビテ
ロジェニンELISAキットの構成試薬の一つであるビ
テロジェニン標準品溶液による標準線からこれらの各生
理食塩水4倍希釈ヘパリン添加異常雄コイ血漿のビテロ
ジェニン濃度をそれぞれ求めた。
【0061】(2-2)ビテロジェニン測定用クロマト法テ
ストストリップによる生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加
異常雄コイ血液のクロマト展開 ビテロジェニン測定用クロマト法テストストリップの試
料添加用部材に、マイクロピペットで上記残りの各半量
の生理食塩水4倍希釈ヘパリン添加異常雄コイ血液をそ
れぞれ150μl添加してクロマト展開した。クロマト展
開がそれぞれ15分間行われた各クロマト法テストストリ
ップの抗ビテロジェニン抗体が含浸せしめられている捕
捉部位で捕捉された金コロイド標識抗ビテロジェニン抗
体−ビテロジェニン複合体の捕捉量に比例して増減する
赤紫色の呈色度合いを肉眼で上記の5段階に区分して判
定した。その結果を表4に示した。
【0062】
【表4】
【0063】本発明のビテロジェニン測定用クロマト法
テストストリップによる各生理食塩水4倍希釈ヘパリン
添加異常雄コイ血液におけるビテロジェニンの半定量的
検出結果と、これらの各生理食塩水4倍希釈ヘパリン添
加異常雄コイ血液から得られたそれぞれの生理食塩水4
倍希釈異常雄コイ血漿のビテロジェニンの定量試薬であ
るコイビテロジェニンELISAキットによるビテロジ
ェニン測定値とがよく相関するので、本発明は抗凝固剤
添加血液から血球を分離することなく、直ちにビテロジ
ェニンを測定することが可能であり、フィールドでの即
時測定に用いることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、全血をチャージするだ
けで、血液中の生体高分子及びその他の抗原性を有する
成分を検出できるので、簡便かつ短時間で、しかも、高
い精度で検査対象物質の存否を判定でき、また、採取さ
れた血液中に存在する検査対象物質の量も半定量するこ
とが可能である。したがって、フィールド調査の現場や
ベッドサイドおよび診療室での使用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは本発明によるクロマト法テストストリップ
の平面図、bはaで示されたクロマト法テストストリッ
プの縦断面図。
【図2】aは図1で示されたクロマト法テストストリッ
プを収納するためのケースを示す平面図、bはaで示さ
れたケースの縦断面図。
【図3】aは従来のクロマト法テストストリップの平面
図、bはaで示されたクロマト法テストストリップの縦
断面図。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 標識抗体含浸部材 3 クロマト展開用膜担体 31 捕捉部位 4 吸収用部材 5 試料添加用部材 6 ケース 61 容器本体 62 蓋体 621 試料注入口(クロマト展開開始部位) 622 判定孔 7 血球捕捉膜部材
フロントページの続き (72)発明者 原 彰彦 北海道函館市港町3−1−1 北海道大学 水産学部内 (72)発明者 難波 靖治 静岡県沼津市大平1126番地の9 株式会社 ビーエル内 (72)発明者 伊藤 敬三 北海道石狩市新港西1丁目777番地13号 株式会社サイエンスタナカ内 (72)発明者 佐々木 達 北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク1 丁目2番14号 株式会社エコニクス内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物質に対する呈色標識第一抗体
    含浸部材と前記検査対象物質に対する第二抗体とクロマ
    ト展開用膜担体と血球捕捉膜部材とを少なくとも用意
    し、前記呈色標識第一抗体含浸部材を前記担体の一端部
    に配置するとともにこの呈色標識第一抗体含浸部材の上
    面に前記血球捕捉膜部材としてカルボキシメチルセルロ
    ース膜を積層し、前記担体の前記一端部から離隔した位
    置に前記第二抗体を固定して前記検査対象物質の捕捉部
    位を設け、血液を灌注して前記血球捕捉膜部材を通過さ
    せることにより、これを通過した血液成分と前記呈色標
    識第一抗体との混合物を前記担体上に展開させるととも
    に、前記血液成分中の検査対象物質と前記呈色標識第一
    抗体との複合体を前記第二抗体に捕捉させることにより
    前記血液中の検査対象物質を検出することを特徴とする
    血中抗原検出方法。
  2. 【請求項2】 前記呈色標識第一抗体含浸部材は含浸部
    材に前記検査対象物質に対する呈色標識第一抗体を含浸
    せしめてなり、この呈色標識第一抗体含浸部材は少なく
    ともその一端部にて前記担体の前記一端部の上に配置さ
    れてなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記血液には予め血液凝固阻止剤が添加
    される請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記血液は予め希釈されている請求項1
    〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 クロマト展開用膜担体と、検査対象物質
    に対する呈色標識第一抗体含浸部材と、前記検査対象物
    質に対する第二抗体と、血球捕捉膜部材とを少なくとも
    有してなる血中抗原検出装置において、前記呈色標識第
    一抗体含浸部材は前記担体の一端部に配置され、前記第
    二抗体は前記担体の前記一端部から離隔した位置に固定
    されて前記検査対象物質の捕捉部位を形成し、前記血球
    捕捉膜部材は前記呈色標識第一抗体含浸部材の上面に積
    層されたカルボキシメチルセルロース膜からなることを
    特徴とする血中抗原検出装置。
  6. 【請求項6】 前記呈色標識第一抗体含浸部材は含浸部
    材に前記検査対象物質に対する呈色標識第一抗体を含浸
    せしめてなり、この呈色標識第一抗体含浸部材は少なく
    ともその一端部にて前記担体の前記一端部の上に配置さ
    れてなる請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記血球捕捉膜部材の上面に配
    置された試料添加用部材を有する請求項6に記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記担体の下流側端部の領域に
    載置された吸収用部材を有する請求項5〜7の何れか1
    項に記載の装置。
  9. 【請求項9】 クロマト法テストストリップの形態にさ
    れた請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記クロマト法テストストリップは、
    前記試料添加用部材及び前記捕捉部位のそれぞれの上方
    で開口するケース内に収容されている請求項9に記載の
    装置。
  11. 【請求項11】 前記クロマト法テストストリップは、
    希釈用の生理食塩水及び/又は血液凝固阻止剤と組み合
    わされたキット形態である請求項9または10に記載の
    装置。
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