JP2002213523A - 防振装置の製造方法 - Google Patents
防振装置の製造方法Info
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- JP2002213523A JP2002213523A JP2001011959A JP2001011959A JP2002213523A JP 2002213523 A JP2002213523 A JP 2002213523A JP 2001011959 A JP2001011959 A JP 2001011959A JP 2001011959 A JP2001011959 A JP 2001011959A JP 2002213523 A JP2002213523 A JP 2002213523A
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- weight
- elastic body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 精密な金型を要せずに簡単な方法にも拘わら
ず高い精度のクリアランスを実現した製造コストが安価
な防振装置の製造方法を供する。 【解決手段】 底面から開口端に向かって小さい勾配で
広がる内周面が形成された収納凹部4を有するハウジン
グ1に同収納凹部4の内周面との間に空間を有する位置
に接着剤が塗布された重錘5を挿入し、ハウジング1と
重錘5との間の空間に弾性体を流し込み、成形された前
記弾性体8を重錘5に被覆し、ハウジング1から弾性体
8が被覆された重錘5を分離し、ハウジング1の収納凹
部4の底面との間にスペーサ9を挟むように重錘5を挿
入し、ハウジング1の開口側に規制部材10を設けて重錘
5の収納凹部4の深さ方向における位置決めをする防振
装置の製造方法。
ず高い精度のクリアランスを実現した製造コストが安価
な防振装置の製造方法を供する。 【解決手段】 底面から開口端に向かって小さい勾配で
広がる内周面が形成された収納凹部4を有するハウジン
グ1に同収納凹部4の内周面との間に空間を有する位置
に接着剤が塗布された重錘5を挿入し、ハウジング1と
重錘5との間の空間に弾性体を流し込み、成形された前
記弾性体8を重錘5に被覆し、ハウジング1から弾性体
8が被覆された重錘5を分離し、ハウジング1の収納凹
部4の底面との間にスペーサ9を挟むように重錘5を挿
入し、ハウジング1の開口側に規制部材10を設けて重錘
5の収納凹部4の深さ方向における位置決めをする防振
装置の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動低減機能を有
する防振装置の製造方法に関する。
する防振装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より弾性体により被覆された重錘を
クリアランスを持たせてハウジングの中に保持させた防
振装置である所謂インパクトダンパーが存在する。
クリアランスを持たせてハウジングの中に保持させた防
振装置である所謂インパクトダンパーが存在する。
【0003】インパクトダンパーは、振動入力に対して
重錘が弾性体を介してハウジングの内面に当接し、その
際の滑り摩擦及び衝突によるエネルギ損失に基づいて振
動を低減するもので、小さい質量の重錘で周波数の異な
る複数の共振に対しても振動減衰効果を得ることができ
る。
重錘が弾性体を介してハウジングの内面に当接し、その
際の滑り摩擦及び衝突によるエネルギ損失に基づいて振
動を低減するもので、小さい質量の重錘で周波数の異な
る複数の共振に対しても振動減衰効果を得ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのインパクト
ダンパーにおける弾性体に被覆された重錘とハウジング
との間のクリアランスは、例えば0.2mmという狭い隙間
であり、十分な振動減衰効果を得るに必要な精度は0.02
mmという高い精度である。
ダンパーにおける弾性体に被覆された重錘とハウジング
との間のクリアランスは、例えば0.2mmという狭い隙間
であり、十分な振動減衰効果を得るに必要な精度は0.02
mmという高い精度である。
【0005】この高い精度を量産で維持するには高価格
の精密な金型を用意し、かつ金型の摩耗に対して定期的
な補修が必要とするなど、結果として製造コストが高く
なる。
の精密な金型を用意し、かつ金型の摩耗に対して定期的
な補修が必要とするなど、結果として製造コストが高く
なる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、精密な金型を要せずに簡単な方法
にも拘わらず高い精度のクリアランスを実現した製造コ
ストが安価な防振装置の製造方法を供する点にある。
その目的とする処は、精密な金型を要せずに簡単な方法
にも拘わらず高い精度のクリアランスを実現した製造コ
ストが安価な防振装置の製造方法を供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本請求項1記載の発明は、底面から開
口端に向かって小さい勾配で広がる内周面が形成された
収納凹部を有するハウジングに同収納凹部の内周面との
間に空間を有する位置に接着剤が塗布された重錘を挿入
し、前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性体を
流し込み、成形された前記弾性体を前記重錘に被覆し、
前記ハウジングから前記弾性体が被覆された重錘を分離
し、前記ハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサ
を挟むように前記重錘を挿入し、前記ハウジングの開口
側に規制部材を設けて前記重錘の前記収納凹部の深さ方
向における位置決めをする防振装置の製造方法とした。
達成するために、本請求項1記載の発明は、底面から開
口端に向かって小さい勾配で広がる内周面が形成された
収納凹部を有するハウジングに同収納凹部の内周面との
間に空間を有する位置に接着剤が塗布された重錘を挿入
し、前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性体を
流し込み、成形された前記弾性体を前記重錘に被覆し、
前記ハウジングから前記弾性体が被覆された重錘を分離
し、前記ハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサ
を挟むように前記重錘を挿入し、前記ハウジングの開口
側に規制部材を設けて前記重錘の前記収納凹部の深さ方
向における位置決めをする防振装置の製造方法とした。
【0008】ハウジングと重錘との間の空間に弾性体を
流し込み重錘に弾性体を被覆すると、重錘に被覆された
弾性体はハウジングの収納凹部と同じ形状に成形されて
おり、斯かる重錘を分離した後にハウジングの収納凹部
の底面との間にスペーサを挟むように挿入し、規制部材
で収納凹部の深さ方向における位置決めをすると、ハウ
ジングの収納凹部が底面から開口端に向かって小さい勾
配で広がる内周面を有しているので、スペーサの厚さ分
移動した重錘の弾性体と収納凹部の内周面との間に高い
精度で小さいクリアランスを容易に形成することがで
き、振動低減効果の高い防振装置を精密な金型なしに安
価に製造することができる。
流し込み重錘に弾性体を被覆すると、重錘に被覆された
弾性体はハウジングの収納凹部と同じ形状に成形されて
おり、斯かる重錘を分離した後にハウジングの収納凹部
の底面との間にスペーサを挟むように挿入し、規制部材
で収納凹部の深さ方向における位置決めをすると、ハウ
ジングの収納凹部が底面から開口端に向かって小さい勾
配で広がる内周面を有しているので、スペーサの厚さ分
移動した重錘の弾性体と収納凹部の内周面との間に高い
精度で小さいクリアランスを容易に形成することがで
き、振動低減効果の高い防振装置を精密な金型なしに安
価に製造することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、ハウジングの接着
剤が塗布された収納凹部に同収納凹部の内周面との間に
空間を有する位置に外周面が小さい勾配で広がる重錘を
挿入し、前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性
体を流し込み、成形された前記弾性体を前記収納凹部に
被覆し、前記弾性体が被覆されたハウジングから前記重
錘を分離し、前記ハウジングの収納凹部の底面との間に
スペーサを挟むように前記重錘を挿入し、前記ハウジン
グの開口側に規制部材を設けて前記重錘の前記収納凹部
の深さ方向における位置決めをする防振装置の製造方法
である。
剤が塗布された収納凹部に同収納凹部の内周面との間に
空間を有する位置に外周面が小さい勾配で広がる重錘を
挿入し、前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性
体を流し込み、成形された前記弾性体を前記収納凹部に
被覆し、前記弾性体が被覆されたハウジングから前記重
錘を分離し、前記ハウジングの収納凹部の底面との間に
スペーサを挟むように前記重錘を挿入し、前記ハウジン
グの開口側に規制部材を設けて前記重錘の前記収納凹部
の深さ方向における位置決めをする防振装置の製造方法
である。
【0010】ハウジングと重錘との間の空間に弾性体を
流し込み収納凹部に弾性体を被覆すると、ハウジングの
収納凹部に被覆された弾性体は重錘と同じ小さい勾配で
広がる形状に成形されており、斯かる重錘を分離した後
にハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサを挟む
ように挿入し、規制部材で収納凹部の深さ方向における
位置決めをすると、ハウジングの収納凹部に接着した弾
性体と重錘の外周面が小さい勾配で広がる形状をしてい
るので、スペーサの厚さ分移動した重錘の外周面と弾性
体との間に高い精度で小さいクリアランスを容易に形成
することができ、振動低減効果の高い防振装置を精密な
金型なしに安価に製造することができる。
流し込み収納凹部に弾性体を被覆すると、ハウジングの
収納凹部に被覆された弾性体は重錘と同じ小さい勾配で
広がる形状に成形されており、斯かる重錘を分離した後
にハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサを挟む
ように挿入し、規制部材で収納凹部の深さ方向における
位置決めをすると、ハウジングの収納凹部に接着した弾
性体と重錘の外周面が小さい勾配で広がる形状をしてい
るので、スペーサの厚さ分移動した重錘の外周面と弾性
体との間に高い精度で小さいクリアランスを容易に形成
することができ、振動低減効果の高い防振装置を精密な
金型なしに安価に製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態の
防振装置であるインパクトダンパーの製造方法を図1な
いし図7に従って説明する。図1は、ハウジング1と重
錘5の斜視図である。
防振装置であるインパクトダンパーの製造方法を図1な
いし図7に従って説明する。図1は、ハウジング1と重
錘5の斜視図である。
【0012】ハウジング1は、底面2から開口端に向か
って小さい勾配で広がる内周面3が形成された円錐状の
収納凹部4を有する。収納凹部4の内周面3の勾配であ
るtanθは極めて小さい。
って小さい勾配で広がる内周面3が形成された円錐状の
収納凹部4を有する。収納凹部4の内周面3の勾配であ
るtanθは極めて小さい。
【0013】一方重錘5は、このハウジング1の収納凹
部4と略同じ形状の円錐台状をして外周面6が円錐状を
している。この重錘5の表面に接着剤7を塗布し、図2
に示すようにハウジング1の収納凹部4に空間を存して
挿入する。
部4と略同じ形状の円錐台状をして外周面6が円錐状を
している。この重錘5の表面に接着剤7を塗布し、図2
に示すようにハウジング1の収納凹部4に空間を存して
挿入する。
【0014】ハウジング1の収納凹部4の底面2及び内
周面3に触れないように空間を有して略中央に重錘5が
図示されない保持具により支持される。この状態である
成形温度で流動化したゴム材をハウジング1と重錘5と
の間の空間に流し込み、図3に示すように重錘5全体が
ゴム弾性体8により埋没するくらいまで流入する。
周面3に触れないように空間を有して略中央に重錘5が
図示されない保持具により支持される。この状態である
成形温度で流動化したゴム材をハウジング1と重錘5と
の間の空間に流し込み、図3に示すように重錘5全体が
ゴム弾性体8により埋没するくらいまで流入する。
【0015】ゴム弾性体8は、接着剤6により重錘5の
表面に接着し、温度低下により成形され、重錘5に被覆
される。この重錘5を被覆したゴム弾性体8を、図4に
示すようにハウジング1から分離する。
表面に接着し、温度低下により成形され、重錘5に被覆
される。この重錘5を被覆したゴム弾性体8を、図4に
示すようにハウジング1から分離する。
【0016】重錘5を被覆したゴム弾性体8の外周面
は、ハウジング1の収納凹部4の内周面3と同じ円錐形
状を形成している。次にハウジング1の収納凹部4に所
定の厚さdを有するスペーサ9を入れ、底面2に載置す
る(図5参照)。
は、ハウジング1の収納凹部4の内周面3と同じ円錐形
状を形成している。次にハウジング1の収納凹部4に所
定の厚さdを有するスペーサ9を入れ、底面2に載置す
る(図5参照)。
【0017】そして再びゴム弾性体8に被覆された重錘
5を収納凹部4に挿入し、図6に示すように重錘5の下
端のゴム弾性体8が収納凹部4の底面2との間にスペー
サ9を挟む位置に納める。
5を収納凹部4に挿入し、図6に示すように重錘5の下
端のゴム弾性体8が収納凹部4の底面2との間にスペー
サ9を挟む位置に納める。
【0018】図3で示すゴム弾性体8が成形された位置
よりスペーサ9の厚さdだけ重錘5は収納凹部4の開口
側に移動した位置にあるので、重錘5を被覆したゴム弾
性体8の外周面と収納凹部4の内周面3との間のクリア
ランスCは、平均d・tanθで極めて小さい正確な幅の
隙間に容易に設定することができる。
よりスペーサ9の厚さdだけ重錘5は収納凹部4の開口
側に移動した位置にあるので、重錘5を被覆したゴム弾
性体8の外周面と収納凹部4の内周面3との間のクリア
ランスCは、平均d・tanθで極めて小さい正確な幅の
隙間に容易に設定することができる。
【0019】この状態で図7に示すように収納凹部4の
開口に蓋部材10を被せてゴム弾性体8に被覆された重錘
5の収納凹部4の深さ方向の位置決めをする。なお蓋部
材10は、ハウジング1の開口端に超音波溶着により固着
される。こうしてインパクトダンパー11が製造される。
開口に蓋部材10を被せてゴム弾性体8に被覆された重錘
5の収納凹部4の深さ方向の位置決めをする。なお蓋部
材10は、ハウジング1の開口端に超音波溶着により固着
される。こうしてインパクトダンパー11が製造される。
【0020】ゴム弾性体8とハウジング1との間のクリ
アランスCは、スペーサ9の厚さdとゴム弾性体8の成
形収縮で決定される。このうちゴム弾性体8の成形収縮
率のバラツキは成形温度を管理すれば実用上無視するこ
とができる程度に抑えられるので、クリアランスCのバ
ラツキはスペーサ9の厚さdに支配される。
アランスCは、スペーサ9の厚さdとゴム弾性体8の成
形収縮で決定される。このうちゴム弾性体8の成形収縮
率のバラツキは成形温度を管理すれば実用上無視するこ
とができる程度に抑えられるので、クリアランスCのバ
ラツキはスペーサ9の厚さdに支配される。
【0021】しかしスペーサ9の厚さdのバラツキがそ
のままクリアランスCのバラツキになるのではなく、ス
ペーサ9の厚さdのバラツキに勾配tanθを乗算したも
のがクリアランスCのバラツキとなるので、勾配を小さ
く設定することで容易にクリアランスCのバラツキを非
常に小さくすることができる。
のままクリアランスCのバラツキになるのではなく、ス
ペーサ9の厚さdのバラツキに勾配tanθを乗算したも
のがクリアランスCのバラツキとなるので、勾配を小さ
く設定することで容易にクリアランスCのバラツキを非
常に小さくすることができる。
【0022】以上のように精密な金型なしに簡単な方法
でかつ極く小さいクリアランスCを高い精度で形成した
インパクトダンパー11を安価に製造することができる。
でかつ極く小さいクリアランスCを高い精度で形成した
インパクトダンパー11を安価に製造することができる。
【0023】ゴム弾性体8とハウジング1との間のクリ
アランスCを所要の幅に高精度に形成されたインパクト
ダンパー10は、振動入力時に重錘5がハウジング1に対
して相対的に変位し重錘5を被覆するゴム弾性体8がハ
ウジング1の内面に当接し、その際の滑り摩擦及び衝突
によるエネルギ損失に基づいて振動減衰性が得られる。
アランスCを所要の幅に高精度に形成されたインパクト
ダンパー10は、振動入力時に重錘5がハウジング1に対
して相対的に変位し重錘5を被覆するゴム弾性体8がハ
ウジング1の内面に当接し、その際の滑り摩擦及び衝突
によるエネルギ損失に基づいて振動減衰性が得られる。
【0024】斯かるエネルギ損失に基づく振動減衰性を
有するので、比較的小さな質量の重錘5で低周波域から
高周波域に亘り多数の共振周波数においてピークレベル
が抑えられ、量産ばらつきを容易に低減することがで
き、さらに温度の影響を殆ど受けず温度によって制振効
果が低下することはない。
有するので、比較的小さな質量の重錘5で低周波域から
高周波域に亘り多数の共振周波数においてピークレベル
が抑えられ、量産ばらつきを容易に低減することがで
き、さらに温度の影響を殆ど受けず温度によって制振効
果が低下することはない。
【0025】また重錘5がハウジング1とゴム弾性体8
を介して連結されてダイナミックダンパーとしても機能
しており、特に突出して高い共振ピークを示す周波数が
あれば、重錘5の質量とゴム弾性体8のばね定数を調整
して特定の共振を抑えることができる。
を介して連結されてダイナミックダンパーとしても機能
しており、特に突出して高い共振ピークを示す周波数が
あれば、重錘5の質量とゴム弾性体8のばね定数を調整
して特定の共振を抑えることができる。
【0026】次に別の実施の形態について図8ないし図
11に従って説明する。本実施の形態のハウジング21
は、底面2から開口端に向かって同径の内周面23が形成
された円柱状の凹部24を有し、一方重錘25は円錐台状を
して下面から上面にかけて円錐状をした外周面26の勾配
がtanθであり、下面より大きい上面の径は凹部24の内
径より小さい。
11に従って説明する。本実施の形態のハウジング21
は、底面2から開口端に向かって同径の内周面23が形成
された円柱状の凹部24を有し、一方重錘25は円錐台状を
して下面から上面にかけて円錐状をした外周面26の勾配
がtanθであり、下面より大きい上面の径は凹部24の内
径より小さい。
【0027】ハウジング21の凹部24の内周面23に接着剤
27を塗布しておき、図8に示すように同収納凹部24に重
錘25を挿入し、底面中央に載置する。そして図9に示す
ようにハウジング21と重錘25との間の空間にゴム材を流
し込む。
27を塗布しておき、図8に示すように同収納凹部24に重
錘25を挿入し、底面中央に載置する。そして図9に示す
ようにハウジング21と重錘25との間の空間にゴム材を流
し込む。
【0028】ゴム材が成形されたゴム弾性体28は、接着
剤27により凹部24の内周面23に接着し、重錘25の外周面
26の円錐形と同じ円錐形の収納凹部24´が成形される。
そして図10に示すように重錘25をゴム弾性体28から分
離すると、ハウジング21の凹部24の内周面23にゴム弾性
体28が一体に張り付いて中央に円錐形の収納凹部24´を
形成している。
剤27により凹部24の内周面23に接着し、重錘25の外周面
26の円錐形と同じ円錐形の収納凹部24´が成形される。
そして図10に示すように重錘25をゴム弾性体28から分
離すると、ハウジング21の凹部24の内周面23にゴム弾性
体28が一体に張り付いて中央に円錐形の収納凹部24´を
形成している。
【0029】この円錐形の収納凹部24´の底面に所定の
厚さdのスペーサ29を載置し、再び重錘25をこの収納凹
部24´に挿入して図11に示すように重錘25の下面がス
ペーサ29を収納凹部24´の下面22との間に挟む位置に納
め、収納凹部24´の開口に蓋部材30を被せ重錘25の収納
凹部24´の深さ方向の位置決めをする。
厚さdのスペーサ29を載置し、再び重錘25をこの収納凹
部24´に挿入して図11に示すように重錘25の下面がス
ペーサ29を収納凹部24´の下面22との間に挟む位置に納
め、収納凹部24´の開口に蓋部材30を被せ重錘25の収納
凹部24´の深さ方向の位置決めをする。
【0030】こうしてインパクトダンパー31が製造され
ると、ハウジング21と一体のゴム弾性体28の内周面と重
錘25の外周面26との間のクリアランスCは、平均d・ta
nθで極めて小さい正確な幅の隙間に容易に設定するこ
とができる。
ると、ハウジング21と一体のゴム弾性体28の内周面と重
錘25の外周面26との間のクリアランスCは、平均d・ta
nθで極めて小さい正確な幅の隙間に容易に設定するこ
とができる。
【0031】本インパクトダンパー31も勾配tanθを小
さく設定することでクリアランスCのバラツキを非常に
小さくすることが容易にでき、精密な金型なしに簡単な
方法でかつ高い精度に極く小さいクリアランスCを形成
したインパクトダンパー31を安価に製造することができ
る。
さく設定することでクリアランスCのバラツキを非常に
小さくすることが容易にでき、精密な金型なしに簡単な
方法でかつ高い精度に極く小さいクリアランスCを形成
したインパクトダンパー31を安価に製造することができ
る。
【0032】このインパクトダンパー31もゴム弾性体28
と重錘25との間のクリアランスCを所要の幅に高精度に
形成されることで、比較的小さな質量の重錘25で低周波
域から高周波域に亘り多数の共振周波数においてピーク
レベルが抑えられ、優れた振動減衰効果を得ることがで
きる。
と重錘25との間のクリアランスCを所要の幅に高精度に
形成されることで、比較的小さな質量の重錘25で低周波
域から高周波域に亘り多数の共振周波数においてピーク
レベルが抑えられ、優れた振動減衰効果を得ることがで
きる。
【0033】以上の実施の形態のインパクトダンパー
は、ハウジングの収納凹部及び重錘が円錐形状をしてい
たが、多角錐形状をしていてもよい。また重錘を所定高
さに支持するスペーサは、摩擦係数の小さい素材で構成
することで、ハウジングに対する重錘の相対的動きをよ
り円滑にしてインパクトダンパーとしての機能を十分発
揮させるようにすることができる。
は、ハウジングの収納凹部及び重錘が円錐形状をしてい
たが、多角錐形状をしていてもよい。また重錘を所定高
さに支持するスペーサは、摩擦係数の小さい素材で構成
することで、ハウジングに対する重錘の相対的動きをよ
り円滑にしてインパクトダンパーとしての機能を十分発
揮させるようにすることができる。
【0034】なお重錘は鋼鉄性であるが、素材としては
鋼鉄に限らず密度の高い種々のものが考えられる。弾性
体は、ゴムのほか樹脂あるいはこれを主成分とした弾性
発泡体等から形成され、高比重ゴム等が適している。
鋼鉄に限らず密度の高い種々のものが考えられる。弾性
体は、ゴムのほか樹脂あるいはこれを主成分とした弾性
発泡体等から形成され、高比重ゴム等が適している。
【図1】本発明の一実施の形態に係るインパクトダンパ
ーのハウジングと重錘の斜視図である。
ーのハウジングと重錘の斜視図である。
【図2】ハウジングの収納凹部内に重錘を挿入した状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】ハウジングと重錘との間の空間にゴム材を流し
込んだ状態を示す断面図である。
込んだ状態を示す断面図である。
【図4】ハウジングからゴム弾性体に被覆された重錘を
分離した状態を示す断面図である。
分離した状態を示す断面図である。
【図5】ゴム弾性体に被覆された重錘を分離したハウジ
ング内にスペーサを入れた状態を示す断面図である。
ング内にスペーサを入れた状態を示す断面図である。
【図6】ゴム弾性体に被覆された重錘をハウジング内に
スペーサを挟んで挿入した状態を示す断面図である。
スペーサを挟んで挿入した状態を示す断面図である。
【図7】蓋部材を被せて完成したインパクトダンパーの
断面図である。
断面図である。
【図8】別の実施の形態のインパクトダンパーのハウジ
ングに重錘を挿入した状態を示す断面図である。
ングに重錘を挿入した状態を示す断面図である。
【図9】ハウジングと重錘との間の空間にゴム材を流し
込んだ状態を示す断面図である。
込んだ状態を示す断面図である。
【図10】ハウジングの内周面に被覆されたゴム弾性体
から重錘を分離し、スペーサを収納凹部に入れた状態を
示す断面図である。
から重錘を分離し、スペーサを収納凹部に入れた状態を
示す断面図である。
【図11】蓋部材を被せて完成したインパクトダンパー
の断面図である。
の断面図である。
1…ハウジング、2…底面、3…内周面,4…収納凹
部、5…重錘、6…外周面、7…接着剤、8…ゴム弾性
体、9…スペーサ、10…蓋部材、11…インパクトダンパ
ー、21…ハウジング、22…底面、23…内周面,24…凹
部、24´…収納凹部、25…重錘、26…外周面、27…接着
剤、28…ゴム弾性体、29…スペーサ、30…蓋部材、31…
インパクトダンパー、C…クリアランス。
部、5…重錘、6…外周面、7…接着剤、8…ゴム弾性
体、9…スペーサ、10…蓋部材、11…インパクトダンパ
ー、21…ハウジング、22…底面、23…内周面,24…凹
部、24´…収納凹部、25…重錘、26…外周面、27…接着
剤、28…ゴム弾性体、29…スペーサ、30…蓋部材、31…
インパクトダンパー、C…クリアランス。
Claims (2)
- 【請求項1】 底面から開口端に向かって小さい勾配で
広がる内周面が形成された収納凹部を有するハウジング
に同収納凹部の内周面との間に空間を有する位置に接着
剤が塗布された重錘を挿入し、 前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性体を流し
込み、 成形された前記弾性体を前記重錘に被覆し、 前記ハウジングから前記弾性体が被覆された重錘を分離
し、 前記ハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサを挟
むように前記重錘を挿入し、 前記ハウジングの開口側に規制部材を設けて前記重錘の
前記収納凹部の深さ方向における位置決めをすることを
特徴とする防振装置の製造方法。 - 【請求項2】 ハウジングの接着剤が塗布された収納凹
部に同収納凹部の内周面との間に空間を有する位置に外
周面が小さい勾配で広がる重錘を挿入し、 前記ハウジングと前記重錘との間の空間に弾性体を流し
込み、 成形された前記弾性体を前記収納凹部に被覆し、 前記弾性体が被覆されたハウジングから前記重錘を分離
し、 前記ハウジングの収納凹部の底面との間にスペーサを挟
むように前記重錘を挿入し、 前記ハウジングの開口側に規制部材を設けて前記重錘の
前記収納凹部の深さ方向における位置決めをすることを
特徴とする防振装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011959A JP2002213523A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 防振装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011959A JP2002213523A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 防振装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213523A true JP2002213523A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18879031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011959A Pending JP2002213523A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 防振装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002213523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005325941A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Tokai Rubber Ind Ltd | 車両用制振装置 |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011959A patent/JP2002213523A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005325941A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Tokai Rubber Ind Ltd | 車両用制振装置 |
US7267740B2 (en) | 2004-05-14 | 2007-09-11 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Vibration-damping device for vehicles and method of manufacturing the same |
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