JP2002213234A - 内燃機関の触媒活性判定装置及び劣化判定装置 - Google Patents

内燃機関の触媒活性判定装置及び劣化判定装置

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JP2002213234A
JP2002213234A JP2001011565A JP2001011565A JP2002213234A JP 2002213234 A JP2002213234 A JP 2002213234A JP 2001011565 A JP2001011565 A JP 2001011565A JP 2001011565 A JP2001011565 A JP 2001011565A JP 2002213234 A JP2002213234 A JP 2002213234A
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catalyst
internal resistance
exhaust
combustion engine
heater
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JP2001011565A
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English (en)
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Koji Takahashi
浩二 高橋
Shigeo Okuma
重男 大隈
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】触媒の活性を、触媒下流側に設けられた空燃比
センサの内部抵抗に基づいて精度良く判定できるように
する。 【解決手段】触媒下流側に設けられた空燃比センサの内
部抵抗Rsが所定値以下にまで低下した後の所定期間
で、内部抵抗Rsの低下量Rsmを計測する。そして、
前記所定期間における吸入空気流量の積算値ΣQに応じ
て設定した判定値と低下量Rsmとを比較し、低下量R
smが判定値以上であれば、触媒の活性化を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の触媒活
性判定装置及び劣化判定装置に関し、詳しくは、触媒の
下流側に設けられる排気センサの内部抵抗から触媒の活
性又は劣化を判定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機関の排気管に設けられる空
燃比センサで検出される空燃比(酸素濃度)と排気流量
とから、排気管に介装される触媒における貯蔵酸素量を
推定し、該貯蔵酸素量が目標値になるように、燃焼混合
気の空燃比(燃料噴射量)を補正する構成の空燃比制御
装置が知られている(特開平10−184425号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記触媒における酸素
の貯蔵能力は、触媒が活性温度に達してから発揮される
ことになるため、触媒が活性状態であるか非活性状態で
あるかを判別する必要があり、前記特開平10−184
425号公報に開示されるものでは、温度センサで検出
される触媒温度が一定値よりも高くなっているか否かで
活性判定を行っている。
【0004】しかし、上記のように触媒の温度をセンサ
で直接図って活性判定を行わせる構成では、活性判定の
ためにのみ用いられることになる温度センサを追加設置
することになり、コストアップになってしまうという問
題があった。また、触媒が劣化して、触媒の酸素貯蔵能
力が低下すると、たとえ活性状態を精度良く判定できた
としても、酸素貯蔵量の推定精度が悪化し、空燃比制御
性が低下するという問題もあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、他の制御に用いるセンサを流用して触媒の活性状
態及び劣化を精度良く判定できる触媒活性・劣化判定装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、触媒の下流側の排気管に排気センサを備える
内燃機関において、前記排気センサの内部抵抗を検出
し、該内部抵抗と該内部抵抗の変化速度とに基づいて、
前記触媒が活性状態であると判定する構成とした。
【0007】係る構成によると、排気センサの内部抵抗
は、排気センサの温度が高くなると低下し、排気センサ
の温度は触媒を通過した排気の温度に相関する。従っ
て、排気センサの内部抵抗と該内部抵抗の変化速度とか
ら、静的な排温レベルと排温の上昇を判断でき、これに
基づいて触媒の活性・非活性が判定される。尚、排気セ
ンサは、例えば、排気中の酸素濃度に基づいて排気空燃
比を検出する空燃比センサである。
【0008】請求項2記載の発明では、前記排気センサ
の内部抵抗が所定値以下になってから所定時間における
前記内部抵抗の変化量を検出すると共に、前記所定時間
内における排気の総流量を検出し、前記内部抵抗の変化
量が前記排気の総流量に応じて設定される判定値以上で
あるときに、前記触媒が活性状態であると判定する構成
とした。
【0009】係る構成によると、排気センサの内部抵抗
が所定値以下にまで低下してから所定時間における内部
抵抗の変化量を検出する。ここで、前記変化量は、排気
からの受熱量に相関する排気の総流量によって異なるか
ら、前記変化量の判断に用いる判定値を排気の総流量に
基づいて設定し、前記変化量が判定値以上であるときに
は、触媒における反応熱による温度上昇によって判定値
以上に内部抵抗が減少変化したものと判断して、触媒の
活性状態を判定する。
【0010】尚、排気流量は、機関の吸入空気流量から
推定できる。請求項3記載の発明では、触媒の下流側の
排気管に排気センサを備えてなる内燃機関において、前
記触媒が活性状態になったことが判定された後に、燃料
カットが所定時間以上継続して行われたことを少なくと
も条件として、前記活性状態の判定結果をキャンセル
し、前記排気センサの内部抵抗の測定結果に基づき触媒
の活性・非活性の判定を行わせる構成とした。
【0011】係る構成によると、燃料カットが長時間行
われると、排気温度の低下に伴って触媒が活性状態から
非活性状態に戻ってしまう可能性があるので、それまで
の活性状態の判定結果を一旦キャンセルし、排気センサ
の内部的抵抗に基づいて活性判定をやり直し、燃料カッ
トによって触媒が非活性状態に戻ったか否かを判断させ
る。
【0012】請求項4記載の発明では、触媒の下流側の
排気管にヒータが付設される排気センサを備え、排気セ
ンサの内部抵抗に基づいてヒータの印加電圧をフィード
バック制御するよう構成された内燃機関において、前記
触媒が活性状態になったことが判定された後に、燃料カ
ットが所定時間以上継続して行われたことを少なくとも
条件として、前記活性状態の判定結果をキャンセルし、
前記ヒータの印加電圧に基づき触媒の活性・非活性の判
定を行わせる構成とした。
【0013】係る構成によると、燃料カットが長時間行
われると、排気温度の低下に伴って触媒が活性状態から
非活性状態に戻ってしまう可能性があるので、それまで
の活性状態の判定結果を一旦キャンセルし、排気センサ
の内部的抵抗に基づいて制御されるヒータの印加電圧か
ら排気温度の低下を判断し、燃料カットによって触媒が
非活性状態に戻ったか否かを判断させる。
【0014】請求項5記載の発明では、燃料カットが所
定時間以上継続して行われ、かつ、燃料カット中の車速
が所定以上であることを条件に、前記活性状態の判定結
果をキャンセルする構成とした。係る構成によると、燃
料カットによって排気温度が低下している状態が長く、
然も、機関が搭載される車両の走行速度(車速)が所定
以上で、触媒の外表面からの放熱量が多いと推定される
ときに、触媒が非活性状態に戻っている可能性があると
判断して、それまでの活性状態の判定結果をキャンセル
する。
【0015】請求項6記載の発明では、触媒の下流側の
排気管にヒータが付設される排気センサを備え、前記排
気センサの内部抵抗に基づいて前記ヒータの印加電圧を
フィードバック制御するよう構成された内燃機関におい
て、前記内部抵抗の測定のためにヒータへの通電を一時
的に所定時間だけ停止している間における内部抵抗の変
化量が、そのときの排気流量に応じて設定される判定値
よりも小さいときに、前記触媒の活性状態を判定する構
成とした。
【0016】係る構成によると、ヒータへの通電が停止
されると、排気温度に対応する内部抵抗に向けて変化す
ることになるが、触媒が非活性状態であれば、触媒にお
ける反応熱が小さいから排気温度が活性時に比べて低
く、より内部抵抗は増大することになるので、ヒータへ
の通電が停止される間における内部抵抗の増大変化量に
基づいて触媒の活性・非活性を判断する。
【0017】ここで、排気流量の違いによる受熱量の違
いを考慮すべく、排気流量に応じて内部抵抗の変化量を
判定する判定値が設定される。請求項7記載の発明で
は、触媒の下流側の排気管にヒータが付設された排気セ
ンサを備える内燃機関において、触媒の非劣化時におい
てヒータによる加熱によって前記排気センサの内部抵抗
が所定値以下になってから所定時間における内部抵抗の
変化量を、基準変化量としてそのときの環境条件と共に
記憶し、劣化の判定を行うときに検出した内部抵抗の変
化量を、前記基準変化量を求めたときの環境条件とその
ときの環境条件との違いに基づいて補正し、該補正した
変化量と前記基準変化量との差が所定以上あるときに、
触媒の劣化を判定する構成とした。
【0018】係る構成によると、ヒータによる加熱によ
って排気センサの内部抵抗がヒータの加熱温度に対応す
る所定値以下にまで低下した後、排気からの受熱で内部
抵抗が低下するときに、触媒の非劣化状態(新品状態)
であれば反応熱が高く排温が高いから内部抵抗の低下代
が大きくなるが、触媒の劣化状態では反応熱が低下する
分だけ、排温が低く内部抵抗の低下代が小さくなる。
【0019】但し、前記内部抵抗の低下代は、環境条件
に大きく左右されるので、環境条件の違いによる低下代
の違いを相殺すべく、劣化判定を行うときの環境条件と
非劣化時の基準となる低下代を求めたときの環境条件と
の違いに応じて、内部抵抗の変化量の検出結果を補正し
て、基準値と比較させる。請求項8記載の発明では、前
記環境条件として、外気温度,車速,機関排気流量のう
ちの少なくとも1つを含む構成とした。
【0020】係る構成によると、外気温度,車速によっ
て触媒からの放熱量が変化し、排気流量によって排気か
らの受熱量が変化することに対応して判定値が設定さ
れ、これらの環境条件以外の触媒における反応熱による
排温の違いが判定される。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、空燃比制
御に用いられる排気センサを利用して触媒の活性判定を
行わせることができ、コストアップを招くことなく触媒
活性の判定が行える一方、排温の静的なレベルと共に、
触媒の活性化により反応熱で排温が上昇変化する状態を
判断でき、触媒活性を精度良く判定させることができる
という効果がある。
【0022】請求項2記載の発明によると、排気流量の
違いによる排気からの受熱量の違いを排除して、触媒に
おける反応熱の大小を判断でき、触媒活性をより精度良
く判定することができるという効果がある。請求項3記
載の発明によると、燃料カットによって触媒が非活性に
戻ったときに、そのまま活性状態であると判断されてし
まうことを回避でき、かつ、活性判定を常時行わせる必
要がなく、演算負担を軽減できるという効果がある。
【0023】請求項4記載の発明によると、燃料カット
によって触媒が非活性に戻ったか否かを、排気センサの
温度がフィードバック制御されている状態であっても、
判断させることができるという効果がある。請求項5記
載の発明によると、燃料カット時でかつ触媒の温度が低
下し易い車速条件で活性判定をやり直すので、活性判定
のやり直しが行われる条件を的確に限定でき、無駄な活
性判定のやり直しを極力回避できるという効果がある。
【0024】請求項6記載の発明によると、排気センサ
の内部抵抗に基づくヒータのフィードバック制御を行わ
せながら、触媒の活性判定を行うことができるという効
果がある。請求項7,8記載の発明によると、環境条件
の違いに対応しつつ、触媒の劣化による反応熱の低下を
判断し、触媒の劣化を精度良く判定することができると
いう効果がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態における内燃機関のシステム構
成図である。この図1において、車両に搭載される内燃
機関1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気通
路3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットル弁
4を介して空気が吸入される。
【0026】また、各気筒の燃焼室内に燃料(ガソリ
ン)を直接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設けられて
おり、該燃料噴射弁5から噴射される燃料と吸入空気に
よって燃焼室内に混合気が形成される。燃料噴射弁5
は、コントロールユニット20から出力される噴射パル
ス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、所定圧力
に調圧された燃料を噴射する。
【0027】そして、前記燃料噴射弁5によって燃焼室
内に形成される混合気は、点火栓6により着火燃焼す
る。但し、内燃機関1を上記の直接噴射式ガソリン機関
に限定するものではなく、吸気ポートに燃料を噴射する
構成の機関であっても良い。機関1からの排気は排気通
路7を介して排出され、前記排気通路7には排気浄化用
の触媒8が介装されている。
【0028】また、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料
を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が設けられている。キ
ャニスタ10は、密閉容器内に活性炭などの吸着剤11
を充填したもので、燃料タンク9から延設される蒸発燃
料導入管12が接続されている。従って、燃料タンク9
にて発生した蒸発燃料は、前記蒸発燃料導入管12を通
って、キャニスタ10に導かれ吸着捕集される。
【0029】また、キャニスタ10には、新気導入口1
3が形成されると共に、パージ配管14が導出され、前
記パージ配管14には、コントロールユニット20から
の制御信号によって開閉が制御されるパージ制御弁15
が介装される。上記構成において、パージ制御弁15が
開制御されると、機関1の吸入負圧がキャニスタ10に
作用する結果、新気導入口13から導入される空気によ
ってキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸発
燃料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通っ
て吸気通路3のスロットル弁4下流に吸入され、その
後、機関1の燃焼室内で燃焼処理される。
【0030】コントロールユニット20は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイ
ス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、
各種センサからの入力信号を受け、これらに基づいて演
算処理して、燃料噴射弁5,点火栓6及びパージ制御弁
15などの作動を制御する。前記各種センサとして、機
関1のクランク角を検出するクランク角センサ21、カ
ム軸から気筒判別信号を取り出すカムセンサ22が設け
られており、前記クランク角センサ21からの信号に基
づき機関の回転速度が算出される。
【0031】この他、吸気通路3のスロットル弁4上流
で吸入空気流量Qaを検出するエアフローメータ23、
アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)APSを検
出するアクセルセンサ24、スロットル弁4の開度TV
Oを検出するスロットルセンサ25、機関1の冷却水温
Twを検出する水温センサ26、前記触媒8の上流側及
び下流側のそれぞれに設けられ、排気中の酸素濃度に応
じて排気空燃比を広域に検出する空燃比センサ27A,
27B(排気センサ)、車速VSPを検出する車速セン
サ28などが設けられている。
【0032】図3は、前記触媒下流側の空燃比センサ2
7Bのセンサ素子43及び空燃比センサ27Bに付設さ
れたヒータ44に対する制御回路を示している。尚、空
燃比センサ27Aの制御回路も図2に示す制御回路と同
様な回路構成によって、センサ素子の内部抵抗Rsを検
出できるようにしても良いが、本実施の形態では、空燃
比センサ27Bの内部抵抗Rsに基づいて触媒8の活性
・劣化の判定を行うため、以下では、空燃比センサ27
B用の制御回路として説明する。
【0033】空燃比センサ27Bのセンサ素子43から
の検出信号は、コントロールユニット20に入力され、
コントロールユニット20内においてフィルタ(平滑回
路)201で平滑処理された後、A/D変換器202で
デジタル信号に変換され、CPU203に読み込まれ
る。また、空燃比センサ27Bのセンサ素子43には、
内部抵抗計測用の所定の電圧Vccがスイッチング素子2
04及び基準抵抗R0を介して印加されるようになって
いる。
【0034】ヒータ44には、バッテリ電圧VBが印加
されるが、通電回路中にスイッチング素子205を設け
てある。前記CPU203は、前記スイッチング素子2
04のON・OFFを制御することで、排気空燃比の検
出と、内部抵抗Rsの検出とを切り換えるようになって
おり、排気空燃比を検出するときには、スイッチング素
子204をOFFとして、排気空燃比に応じた検出信号
が読み込まれるようにする。
【0035】また、空燃比センサ27Bのセンサ素子4
3の内部抵抗Rsを計測するときには、スイッチング素
子204をONとして、センサ検出信号に内部抵抗計測
用の電圧Vccが重畳されるようにし、このときに読み込
まれる電圧に基づいてセンサ素子43の内部抵抗Rsを
演算する。センサ素子43に流れる電流をiとすると、 Vs=i×Rs Vcc−Vs=i×R0 であるので、両式より、 Rs=Vs/〔(Vcc−Vs)/R0〕 となり、既知である電圧Vcc及び基準抵抗値R0、及
び、フィルタ201及びA/D変換器202を介して読
み取られる電圧Vsに基づき、内部抵抗Rsが演算され
る。
【0036】前記ヒータ44への通電量は、D/A変換
器206を介してヒータ制御用のスイッチング素子20
5を制御することによって調整される。尚、電圧Vcc
は、空燃比センサ27の検出信号よりも大きな値に設定
され、内部抵抗の検出を行うときには検出出力の影響が
無視できる程度に小さいものとする。
【0037】ところで、前記触媒8は三元触媒であっ
て、排気中の有害3成分である一酸化炭素CO及び炭化
水素HCを酸化すると共に、酸化窒素NOxを還元し
て、無害な二酸化炭素、水蒸気及び窒素に変換させるも
のである。そして、該三元触媒8による浄化性能は、排
気空燃比が理論空燃比であるときに最も高く、排気空燃
比がリーンで酸素量が過剰であると、酸化作用は活発に
なるが還元作用が不活発となり、逆に、排気空燃比がリ
ッチで酸素量が少ないと、酸化作用は不活発になるが還
元作用が活発となる。
【0038】但し、前記三元触媒8は酸素を貯蔵する能
力(酸素ストレージ効果)を有するため、排気空燃比が
一時的にリッチになったときには、それまでに貯蔵され
ていた酸素を使用し、逆に、排気空燃比が一時的にリー
ンになったときには、余分な酸素を貯蔵することで、排
気浄化性能を維持できるようになっている。従って、空
燃比が理論空燃比からリーン側にずれたときに酸化窒素
NOxを還元でき、かつ、空燃比が理論空燃比からリッ
チ側にずれたときに一酸化炭素CO及び炭化水素HCを
酸化できるようにするためには、三元触媒8に貯蔵され
る酸素の量(貯蔵酸素量)を、貯蔵できる最大量の半分
程度の目標量に維持し、余分な酸素を貯蔵し、かつ、酸
化処理に必要な酸素を脱離して供給できる状態にしてお
くことが要求される。
【0039】そこで、前記コントロールユニット20
は、所定運転領域において、前記空燃比センサ27A,
27Bで検出される排気空燃比や、エアフローメータ2
3で検出される吸入空気流量(排気流量相当値)に基づ
いて三元触媒8における貯蔵酸素量を推定し、該推定さ
れる貯蔵酸素量が目標量(最大貯蔵酸素量の半分程度)
よりも少ないときには、空燃比をリーン化させて貯蔵酸
素量を増大させ、逆に、推定される貯蔵酸素量が目標量
よりも多いときには、空燃比をリッチ化させて余分な酸
素を脱離させ貯蔵酸素量を減少させるように、前記燃料
噴射弁5による燃料噴射量をフィードバック制御するよ
うになっている。
【0040】ここで、三元触媒8が活性化していないと
所期の酸素貯蔵・脱離能力を発揮しないため、上記のよ
うに三元触媒8における貯蔵酸素量の推定を行わせると
きには、三元触媒8が活性しているか否かを判定し、活
性化していることを条件に貯蔵酸素量の推定を行わせる
必要がある。そこで、本実施形態では、前記空燃比セン
サ27Bの内部抵抗Rsに基づいて、以下のように触媒
8の活性・非活性を判定するようになっている。
【0041】図3及び図4のフローチャートに示すルー
チンは、三元触媒8の活性判定の第1実施形態を示すも
のである。ステップS1では、三元触媒8の下流側の空
燃比センサ27Bのヒータ44に通電されているか否か
を判別する。通電されていない場合(若しくはヒータ4
4が備えない場合)には、ステップS2へ進み、空燃比
センサ27Bの内部抵抗Rsを測定する。
【0042】次のステップS3では、前記ステップS2
で計測した内部抵抗Rsが所定値以下で、かつ、前記内
部抵抗Rsの変化速度ΔRs(ΔRs=Rsの最新値−
Rsの前回値)が所定値以下であるか否かを判別する。
前記内部抵抗Rsは、空燃比センサ27Bの素子温が高
くなるほど低下するから、内部抵抗Rsが所定値以下の
条件は、空燃比センサ27Bの素子温が静的に所定温度
以上になっている状態であり、また、変化速度ΔRsが
所定値以下とは、内部抵抗Rsの減少変化、換言すれ
ば、触媒8後の排気温度の上昇変化を判断するものであ
る。
【0043】触媒8下流の排気温度がある程度高くなっ
てから、排気温度が所定以上の増大変化を示す場合に
は、触媒8が活性化して反応熱が大きくなったものと推
定できる。そこで、内部抵抗Rsが所定値以下で、か
つ、変化速度ΔRsが所定値以下のときには、触媒8が
活性温度に達して反応熱が大きくなったものと判断し、
ステップS4へ進んで、触媒8の活性を判定する。
【0044】一方、内部抵抗Rsが所定値を超えている
か、及び/又は、変化速度ΔRsが所定値よりも大きい
場合には、ステップS5へ進んで、触媒8の非活性を判
定する。一方、ステップS1で、触媒下流側の空燃比セ
ンサ27Bのヒータ44に通電されていると判別される
と、ステップS6へ進む。
【0045】ステップS6では、空燃比センサ27Bの
内部抵抗Rsを測定する。ステップS7では、前記ステ
ップS6で計測した内部抵抗Rsが所定値以下であるか
否かを判別する(図5参照)。そして、内部抵抗Rsが
所定値以下になるとステップS8へ進み、そのときの内
部抵抗Rsに応じてモニタ時間を設定する。前記モニタ
時間は、ステップS8へ進んだ時点の内部抵抗Rsが小
さいときほど長い時間に設定される。
【0046】ステップS9では、モニタ開始時の内部抵
抗Rsを初期値Rsaとして記憶する。ステップS10
では、タイマーによるモニタ時間の計測を開始させる。
ステップS11では、排気流量に相当する吸入空気流量
の積算を行わせる。ステップS12では、前記タイマー
による計測時間がモニタ時間以上になっている否かを判
別し、モニタ時間に達していないときには、ステップS
13でタイマーを1アップさせた後、ステップS11へ
戻って吸入空気流量の積算を継続させるようにする。
【0047】ステップS12で、前記タイマーによる計
測時間がモニタ時間以上になっていると判別されたとき
には、ステップS14へ進み、再度内部抵抗Rsの計測
を行い、次のステップS15では、前記測定した内部抵
抗Rsを、モニタ時間が経過した時点の値Rsbとして
記憶する。ステップS16では、モニタ時間内における
内部抵抗Rsの低下量Rsmを、Rsm=Rsa−Rs
bとして算出する。
【0048】ステップS17では、モニタ時間内におけ
る吸入空気流量の積算値ΣQ(排気の総流量)に基づい
て前記Rsmの判定値を設定する。ステップS18で
は、前記ステップS16で算出した低下量Rsmが、前
記判定値以上であるか否かを判別する。前記低下量Rs
mが判定値以上である場合には、触媒8の活性化による
反応熱の増大によって、非活性時に示す温度上昇(内部
抵抗の低下)よりも、より大きな温度上昇を示したもの
と判断し、ステップS19へ進んで触媒8の活性を判定
する。
【0049】一方、前記低下量Rsmが判定値よりも小
さい場合には、ステップS20へ進んで触媒8の非活性
を判定する。ヒータ44による加熱が行われる状態で
は、触媒8の活性化による反応熱の増大を精度良く判断
することが困難になるが、上記のように、比較的長い時
間枠での内部抵抗Rsの変化を判断させるようにするこ
とで、ヒータ44による加熱が行われる状態であって
も、触媒8の活性化による反応熱によって内部抵抗Rs
が減少変化する状態を精度良く判定できる。
【0050】尚、上記ステップS6〜ステップS20に
おける活性判定は、前記積算値ΣQと判定値との相関等
を適合することで、ヒータ44に通電されない状態にお
ける活性判定にも用いることができる。ところで、ヒー
タ44への通電を周期的に所定時間tだけ停止させ(図
6参照)、前記通電が停止されている間に内部抵抗Rs
の計測を行わせ、該計測された内部抵抗Rsに基づいて
前記ヒータ44への通電量をフィードバック制御する場
合には、図7のフローチャートに示すようにして、触媒
8の活性判定を行わせることができる。
【0051】図7のフローチャートに示す第2の実施形
態では、まず、ステップS21で、ヒータ44の通電が
フィードバック制御されている状態であるか否かを判別
する。そして、フィードバック制御中であれば、ステッ
プS22へ進み、内部抵抗Rsを計測すべくヒータ44
への通電が停止されたか否かを判別する。
【0052】そして、ヒータ44への通電が停止される
とステップS23へ進み、内部抵抗Rsの計測及び吸入
空気流量の積算を行わせる。ステップS24では、ヒー
タ44への通電が停止されてから所定時間tが経過し、
ヒータ44への通電が再開されるタイミングであるか否
かを判別する。ステップS24でヒータ44への通電が
再開されるタイミングであると判別されるようになるま
では、ステップS23における内部抵抗Rsの計測及び
吸入空気流量の積算を継続的に行わせる。
【0053】ステップS24でヒータ44への通電が再
開されるタイミングであると判別されると、ステップS
25へ進み、ヒータ44への通電が停止されていた所定
時間tにおける内部抵抗Rsの増大変化量Rshを演算
すると共に、ヒータ44への通電が停止されていた所定
時間tにおける吸入空気量の積算値ΣQを求める。ステ
ップS26では、前記ΣQに応じて前記Rshの判定値
を設定する。
【0054】前記判定値は、積算値ΣQが大きいときほ
ど大きな値に設定される。ステップS27では、前記変
化量Rshと判定値とを比較し、前記変化量Rshが判
定値よりも小さい場合には、ステップS28へ進んで、
触媒8の活性を判定し、前記変化量Rshが判定値より
も大きい場合には、ステップS29へ進んで、触媒8の
非活性を判定する。
【0055】触媒8の非活性状態で反応熱が小さく排気
温度が比較的低い場合には、ヒータ44への通電が停止
されると、空燃比センサ27Bの温度が低下すること
で、内部抵抗Rsが大きく増大することになるが、触媒
8の活性状態で反応熱が多く比較的排温が高い状態で
は、ヒータ44への通電を停止させても、空燃比センサ
27Bの温度が大きく低下することがない(図6参
照)。
【0056】そこで、ヒータ44への通電を停止させて
いる間の内部抵抗Rsの増大変化が、排気からの受熱量
に相関する吸入空気流量の積算値ΣQ(排気の総流量)
から設定した判定値よりも大きい場合には、触媒8が非
活性状態で触媒8における反応熱が小さいために、空燃
比センサ27Bの内部抵抗Rsが大きく増大変化したも
のと判断する構成とした。
【0057】上記第1,2実施形態に基づく活性判定処
理で始動時に触媒8の活性が一旦判定されると、通常
は、機関1が停止されるまで触媒8が活性状態を保つ。
従って、活性判定がなされた後は、活性判定処理を停止
させることで、コントロールユニット20における演算
負担を軽減できるが、燃料カットが長時間行われ、か
つ、車速が高い条件では、触媒8が非活性状態に戻って
しまう場合がある。
【0058】そこで、始動時の活性判定の後で、図8の
フローチャートに示すようにして、非活性状態への復帰
を判断させることが好ましい。第3の実施形態を示す図
8のフローチャートにおいて、ステップS61では、前
記第1,2に示した処理等で活性判定がなされているか
否かを判別する。そして、活性判定がなされている状態
であるときには、ステップS62へ進み、燃料カットが
所定時間以上継続して行われているか否かを判別する。
【0059】前記燃料カットとは、運転途中で一時的に
機関1への燃料供給を停止させる処理であり、減速時の
燃料カットや、回転速度或いは車速が所定値を超えたと
きの燃料カットなどを含む。ステップS62で燃料カッ
トが所定時間以上継続して行われていると判別される
と、ステップS63へ進み、燃料カット中の車速が所定
速度以上であるか否かを判別する。
【0060】上記車速の判別は、走行風によって触媒8
から多くの熱が奪われる条件を判断するものであり、前
記所定速度よりも低い車速では、想定される最大時間だ
け燃料カットが行われたとしても、触媒8が活性状態か
ら非活性状態にはならないと判断し、そのまま本ルーチ
ンを終了させる。一方、ステップS62で燃料カットが
所定時間以上継続して行われていると判別され、かつ、
ステップS63で燃料カット中の車速が所定速度以上で
あると判別されると、触媒8が活性状態から非活性状態
に戻っている可能性があると判断し、ステップS64へ
進んで、活性の判定結果を一旦キャンセルする。
【0061】そして、ステップS65では、ヒータ44
の通電量が内部抵抗Rsに基づいてフィードバック制御
されるか否かを判別する。ここで、ヒータ44の通電が
ON・OFF的に切り換えられる場合、又は、ヒータ4
4を備えない構成においては、ステップS66へ進む。
ステップS66では、空燃比センサ27Bの内部抵抗R
sが燃料カットによって所定値以上増大変化したか否か
を判別する。
【0062】そして、内部抵抗Rsが所定値以上の増大
した場合には、排温が所定以上に低下したものと判断し
てステップS68へ進み、触媒8が非活性状態に戻った
と判定する。一方、内部抵抗Rsの増大変化量が前記所
定値よりも小さい場合には、排温の低下が小さく触媒8
が活性状態を保っていると判断し、ステップS69へ進
んで、あらためて触媒8の活性判定を行う。
【0063】また、ステップS65で、ヒータ44の通
電量がフィードバック制御されていると判断されると、
ステップS67へ進む。ステップS67では、内部抵抗
Rsの測定結果に基づいてフィードバック制御されるヒ
ータ44の印加電圧が所定値以上になっているか否かに
基づいて、内部抵抗Rsが所定値以下にまで低下してい
るか否かを判別する。
【0064】ここで、ヒータ44の印加電圧が所定値以
上になっていると判断されると、ステップS68へ進ん
で、触媒8が非活性状態に戻ったと判定する。一方、ヒ
ータ44の印加電圧が所定値未満であれば、ステップS
69へ進んで、あらためて触媒8の活性判定を行う。と
ころで、上記各実施の形態では、空燃比センサ27Bの
内部抵抗Rsから触媒8の活性判定を行わせたが、触媒
8の劣化を前記内部抵抗Rsに基づいて判断させること
ができ、該劣化判定を行う第4の実施形態を、図9のフ
ローチャートに従って説明する。
【0065】図9のフローチャートにおいて、ステップ
S81では、ファーストトリップ時(車両の工場出荷時
であって、触媒8の新品状態)に下記データの記憶を行
う。 (1)内部抵抗Rsが所定値にまで低下した後の所定時
間における内部抵抗Rsの変化量(図5参照) (2)前記所定時間における外気温度の平均値 (3)前記所定時間における吸入空気流量(排気流量)
の平均値 (4)前記所定時間における車速の平均値 ステップS82では、セカンドトリップ以降において、
上記(1)〜(4)の各項目を検出する。
【0066】ステップS83では、外気温度による補正
係数Ktを、セカンドトリップ以降での平均外気温に基
づいて設定する。前記外気温度による補正係数Ktは、
セカンドトリップ以降での平均外気温が、前記ファース
トトリップ時の平均外気温と同じであるときに1.0に、
前記ファーストトリップ時の平均外気温よりも低いと1.
0よりも大きな値に、前記ファーストトリップ時の平均
外気温よりも高いと1.0よりも小さい値に設定される。
【0067】ステップS84では、排気流量による補正
係数Kqを、セカンドトリップ以降での平均吸入空気流
量に基づいて設定する。排気流量による補正係数Kq
は、セカンドトリップ以降での平均吸入空気流量が、前
記ファーストトリップ時の平均吸入空気流量と同じであ
るときに1.0に、前記ファーストトリップ時の平均吸入
空気流量よりも少ないと1.0よりも大きな値に、前記フ
ァーストトリップ時の平均吸入空気流量よりも多いと1.
0よりも小さい値に設定される。
【0068】ステップS85では、車速による補正係数
Kvを、セカンドトリップ以降での平均車速に基づいて
設定する。車速による補正係数Kvは、セカンドトリッ
プ以降での平均車速が、前記ファーストトリップ時の平
均車速と同じであるときに1.0に、前記ファーストトリ
ップ時の平均車速よりも低いと1.0よりも小さい値に、
前記ファーストトリップ時の平均車速よりも高いと1.0
よりも大きな値に設定される。
【0069】ステップS86では、セカンドトリップ以
降で求められた前記(1)の内部抵抗Rsの変化量を、
前記外気温度による補正係数Kt,排気流量による補正
係数Kq及び車速による補正係数Kvで補正設定する。 内部抵抗Rsの変化量=内部抵抗Rsの変化量×Kt×
Kq×Kv ステップS87では、前記補正設定されたセカンドトリ
ップ以降での内部抵抗Rsの変化量と、ファーストトリ
ップ時の変化量との差が所定値以下であるか否かを判別
する。
【0070】前記変化量の差が所定値以下であれば、ス
テップS88へ進んで、触媒8に劣化はなく、所期の酸
素貯蔵能力を発揮するものと判定する。一方、前記変化
量の差が所定値を超える場合には、触媒8の劣化によっ
て反応熱が低下しているものと推定し、ステップS89
へ進んで、触媒8の劣化を判定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成
図。
【図2】実施の形態における空燃比センサの検出信号読
み込み回路及び電圧印加回路を示す回路図。
【図3】第1の実施形態における活性判定の様子を示す
フローチャート。
【図4】第1の実施形態における活性判定の様子を示す
フローチャート。
【図5】ヒータON時の内部抵抗変化を示すタイムチャ
ート。
【図6】ヒータ印加電圧のフィードバック制御時におけ
る内部抵抗変化を示すタイムチャート。
【図7】第2の実施形態における活性判定の様子を示す
フローチャート。
【図8】第3の実施形態における活性判定の様子を示す
フローチャート。
【図9】第4の実施形態における劣化判定の様子を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関 5…燃料噴射弁 6…点火栓 7…排気通路 8…触媒 20…コントロールユニット 23…エアフローメータ 27A,27B…空燃比センサ(排気センサ) 43…センサ素子 44…ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 358 B01D 53/36 ZABB Fターム(参考) 3G084 EA05 EA07 EA11 EB11 EB22 FA00 FA03 FA28 3G091 AA02 AA17 AA24 AB03 BA32 EA00 EA01 EA05 EA07 EA08 EA16 EA21 EA29 EA34 EA39 FA05 HA36 HA37 4D048 AA06 AA13 AA18 AB01 AB02 AB07 CD06 CD08 DA01 DA02 DA08 DA20 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管に排気センサを備えてなる内燃機関の
    触媒活性判定装置であって、 前記排気センサの内部抵抗を検出し、該内部抵抗と該内
    部抵抗の変化速度とに基づいて、前記触媒が活性状態で
    あると判定することを特徴とする内燃機関の触媒活性判
    定装置。
  2. 【請求項2】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管に排気センサを備える内燃機関の触媒
    活性判定装置であって、 前記排気センサの内部抵抗が所定値以下になってから所
    定時間における前記内部抵抗の変化量を検出すると共
    に、前記所定時間内における排気の総流量を検出し、前
    記内部抵抗の変化量が前記排気の総流量に応じて設定さ
    れる判定値以上であるときに、前記触媒が活性状態であ
    ると判定することを特徴とする内燃機関の触媒活性判定
    装置。
  3. 【請求項3】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管に排気センサを備えてなる内燃機関の
    触媒活性判定装置であって、 前記触媒が活性状態になったことが判定された後に、燃
    料カットが所定時間以上継続して行われたことを少なく
    とも条件として、前記活性状態の判定結果をキャンセル
    し、前記排気センサの内部抵抗の測定結果に基づき触媒
    の活性・非活性の判定を行わせることを特徴とする内燃
    機関の触媒活性判定装置。
  4. 【請求項4】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管にヒータが付設される排気センサを備
    え、前記排気センサの内部抵抗に基づいて前記ヒータの
    印加電圧をフィードバック制御するよう構成された内燃
    機関の触媒活性判定装置であって、 前記触媒が活性状態になったことが判定された後に、燃
    料カットが所定時間以上継続して行われたことを少なく
    とも条件として、前記活性状態の判定結果をキャンセル
    し、前記ヒータの印加電圧に基づき触媒の活性・非活性
    の判定を行わせることを特徴とする内燃機関の触媒活性
    判定装置。
  5. 【請求項5】燃料カットが所定時間以上継続して行わ
    れ、かつ、燃料カット中の車速が所定以上であることを
    条件に、前記活性状態の判定結果をキャンセルすること
    を特徴する請求項3又は4記載の内燃機関の触媒活性判
    定装置。
  6. 【請求項6】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管にヒータが付設される排気センサを備
    え、前記排気センサの内部抵抗に基づいて前記ヒータの
    印加電圧をフィードバック制御するよう構成された内燃
    機関の触媒活性判定装置であって、 前記内部抵抗の測定のためにヒータへの通電を一時的に
    所定時間だけ停止している間における内部抵抗の変化量
    が、そのときの排気流量に応じて設定される判定値より
    も小さいときに、前記触媒の活性状態を判定することを
    特徴とする内燃機関の触媒活性判定装置。
  7. 【請求項7】排気管に触媒が介装されると共に、該触媒
    の下流側の排気管に、ヒータが付設された排気センサを
    備える内燃機関の触媒劣化判定装置であって、 前記触媒の非劣化時において前記ヒータによる加熱によ
    って前記排気センサの内部抵抗が所定値以下になってか
    ら所定時間における前記内部抵抗の変化量を、基準変化
    量としてそのときの環境条件と共に記憶し、劣化の判定
    を行うときに検出した前記内部抵抗の変化量を、前記基
    準変化量を求めたときの環境条件とそのときの環境条件
    との違いに基づいて補正し、該補正した変化量と前記基
    準変化量との差が所定以上あるときに、前記触媒の劣化
    を判定することを特徴とする内燃機関の触媒劣化判定装
    置。
  8. 【請求項8】前記環境条件として、外気温度,車速,機
    関排気流量のうちの少なくとも1つを含むことを特徴と
    する請求項7記載の内燃機関の触媒劣化判定装置。
JP2001011565A 2001-01-19 2001-01-19 内燃機関の触媒活性判定装置及び劣化判定装置 Pending JP2002213234A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5737389B2 (ja) * 2011-04-15 2015-06-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化システム

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