JP2002213036A - 孔あき板ガラスを取付ける方法および連結する方法 - Google Patents

孔あき板ガラスを取付ける方法および連結する方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】孔あき板ガラス同士または、孔あき板ガラスと
構造部材とをガラス孔を貫通するシャフトを介して接合
する構法において、孔位置にズレがあってもシャフトの
貫通を可能とする。 【解決手段】ガラス孔2に嵌合し、孔の中心が異なる孔
を有する外側リング3と、外側リングに内接し、孔の中
心が異なる孔を有する内側リング4とで構成される偏心
ダブルリング5をそれぞれのガラス孔2に挿入し、外側
リング3と内側リング4を回転させそれぞれのガラス孔
内の内側リング4の孔の中心と構造物の支持部材のシャ
フトの取付け位置の中心を一致させた後に、シャフトを
貫通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔あき板ガラスを
取付ける方法および連結する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーテンウォール構法等の外装構
法において、孔あき板ガラスの孔に固定用ボルトを挿入
し、支持部材を介して板ガラスを建築物の躯体に固定す
るDPG構法(ドット・ポイント・グレージング構法:
孔あき板ガラス点支持構法)が、採光、視界の良さ等の
理由で広く用いられている。該DPG構法において、板
ガラス同士を中間膜を用いて接着した合わせガラスを用
いたものが破損時の安全性の観点から増加している。
【0003】また、最近では板ガラス自体を構造体とし
た構法として、複数枚の孔あき板ガラス同士を、孔を貫
通するシャフトにより連結させ、リブガラスやガラス柱
・梁等に使用することも徐々に増えている。これらの構
法においても、板ガラス破損時の安全性の観点から、合
わせガラスが用いられることが多い。
【0004】しかし、従来、複数枚の孔あき板ガラスか
らなる合わせガラス等を、該ガラスの孔を貫通するシャ
フトを介して他の部材に取付ける際、孔あけ加工の精度
上の問題から合わせガラスを構成する2枚の板ガラスの
孔位置がズレたり、複数枚の板ガラスにおいて板ガラス
ごとの孔位置がズレたりして、その孔の中心を合わせる
調整に手間がかかる欠点がある。最悪の場合、シャフト
を孔に貫通させることができず、施工が不可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記欠点の対処法とし
て、一つは孔あけ加工時の加工精度を向上させることで
あり、他の一つは施工時に孔の中心を合わせる調整に工
夫を図ることである。しかし、前者は、加工装置の装置
コスト、加工タクト等の点で必ずしも容易ではなく、ま
た全ての板ガラスを同一工場、同一装置で加工するとは
限らず、装置の互換性の問題等もあり、容易に解決でき
るものではない。また、後者は、通常足場の悪い施工場
所で重量物である板ガラスを扱うことより容易ではな
い。また、施工場所で施工時に孔あけ加工をすることも
理論上は可能ではあるが、現実的ではない。
【0006】また、特開2000−309994におい
て、複数枚の孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌
合する外側リングと、該外側リングに内接し、中心がリ
ング外周の中心と異なる孔を有する内側リングとで構成
されるダブルリングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前
記ダブルリングの孔の中心を一致させた後に、シャフト
を貫通させる方法が提案されている。しかし、当該技術
によって2枚の板ガラスの孔位置同士を一致させること
はできるが、複数枚の孔あき板ガラスのそれぞれの孔位
置と、板ガラスを支持するブラケット等の支持部材の孔
位置を一致させることは容易ではない。
【0007】本発明は、従来技術が有する前記課題を解
決することを目的とし、孔あき板ガラスを取付ける方法
および連結する方法において、孔にシャフトを貫通させ
る際に、孔位置のズレがあっても、該ズレを修正し容易
にシャフトを貫通させる方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数枚の孔あ
き板ガラス同士を、ガラス孔を貫通するシャフトを介し
て連結し構造物の部材に取付ける、孔あき板ガラスを取
付ける方法において、前記孔あき板ガラスのそれぞれの
ガラス孔に嵌合するリングであって中心がリング外周の
中心と異なる孔を有する外側リングと、該外側リングに
内接するリングであって中心がリング外周の中心と異な
る孔を有する内側リングと、で構成される偏心ダブルリ
ングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前記偏心ダブルリ
ングの外側リングと内側リングとを回転させそれぞれの
ガラス孔内の前記内側リングの孔の中心と構造物の支持
部材のシャフトの取付け位置の中心とを一致させた後
に、シャフトを貫通させることを特徴とする、孔あき板
ガラスを取付ける方法を提供する。
【0009】この構成により、通常の孔あけ加工精度で
孔あけ加工された板ガラスを用い、施工時に板ガラスを
動かし孔の中心を合わせる位置調整をせずにシャフトを
貫通させ、板ガラス同士をシャフトを介して連結した
り、板ガラス同士をシャフトを介して連結し、構造物の
支持部材に取付けることが容易にできる。
【0010】本発明において、前記孔あき板ガラスが、
複数枚の孔あき板ガラス同士を中間膜を用いて接着する
ことによって構成される孔あき合わせガラスであること
が好ましい。
【0011】すなわち、板ガラスは、合わせガラスであ
ることが破損時の安全性の観点から好ましいが、孔中心
の異なる板ガラスからなる孔あき合わせガラスであって
も上記構成によりシャフトを介して容易に連結でき、ま
た、構造物の部材に取付けることが容易になる。なお、
合わせガラスは、強化板ガラスを用いた強化合わせガラ
スであれば一層安全性の観点から好ましい。また、板ガ
ラスは、2枚以上の板ガラスを周縁のスペーサを介して
接合してなる複層ガラスであってもよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。複数枚の孔あき板ガラスを用いた場合として、合
わせガラスを用いた例を示す。図1に本発明の孔あき板
ガラスを取付ける方法または連結する方法の要部断面図
を、図2に本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法また
は連結する方法の要部正面図を示す。
【0013】孔あき合わせガラス1の孔あき板ガラス1
a、1bのガラス孔2(2a、2b)に、外側リング3
(3a、3b)と内側リング4(4a、4b)とで構成
される偏心ダブルリング5、5が挿入される。外側リン
グ3の外径は、外側リング3がガラス孔2に若干の空隙
をもって嵌合できる値が好ましく、孔の中心が外側リン
グ3の外周の中心と異なる孔(内側リング挿入孔)を有
する。内側リング4は、外側リング3に内接し、孔の中
心が内側リング4の外周の中心と異なる孔(シャフト挿
入孔)を有する。
【0014】すなわち、外側リング3と内側リング4
は、互いに独立してガラス面と同一面内で回転でき、外
側リング3の孔(内側リング挿入孔)の中心が外側リン
グ外周の中心から一定の偏心量δ1(図示せず)だけ偏
心しており、内側リング4の孔(シャフト挿入用)の中
心が内側リング外周の中心から一定の偏心量δ2(図示
せず)だけ偏心している。このような構成とすること
で、外側リング3と内側リング4とを回転させると、内
側リング4の孔の位置を所定範囲内の任意の場所に位置
できる。
【0015】したがって、図1、2に示されるように2
枚の孔あき板ガラス1a、1bのガラス孔2(2a、2
b)の中心がズレている場合でも、いずれか、または、
双方の内側リング4(4a、4b)と外側リング3(3
a、3b)、または、どちらか一方の内側リング4(4
a、4b)および/または外側リング3(3a、3b)
を回転させシャフト挿入孔(内側リング4の孔)の中心
位置を調整することで、2枚の孔あき板ガラス1a、1
bのシャフト挿入孔の中心位置と孔あき合わせガラスを
接合する構造物の支持部材7のシャフト取付け位置、ま
たは、他の孔あき板ガラス1a、1bのシャフト挿入孔
の中心を一致させるか接近させることができる。これに
よりシャフト6の貫通が容易となる。
【0016】図1の構成においては、シャフト6の右端
にはフランジ部6aが形成されており、シャフト6の左
端にはネジ部が形成されている。そして、ナット部材6
bを前記ネジ部に螺合することで、孔あき合わせガラス
1の支持部材7、7への固定がなされる。
【0017】内側リング4は、その孔を貫通するシャフ
ト6を介して構造物の支持部材7と接合されるため、各
種の応力に耐えうる強度、および十分な耐久性を有する
材料からなるものが好ましく、ステンレス鋼、アルミニ
ウム等の金属材料または高強度プラスチックが望まし
い。
【0018】外側リング3は内側リング4から伝達され
る各種の応力に耐えうる強度、および充分な耐久性を有
する材料からなるものが好ましく、ステンレス鋼、アル
ミニウム等の金属材料または高強度プラスチックが望ま
しい。
【0019】外側リング3とガラス孔2との間には、少
なくとも1個の緩衝リング8(8a、8b)を挿入する
ことが望ましい。外側リング3が孔あき合わせガラス1
よりも硬質の材料、たとえば、ステンレス鋼製である
と、外側リング3の側面(外周面)とガラス孔2(内周
面)との接触により、孔あき板ガラス1a、1bに板ガ
ラスの強度低下を生じさせるような傷がつくおそれがあ
る。このような板ガラスの傷の発生を抑えるため、緩衝
リング8aは、アルミニウムやポリアセタール樹脂、ポ
リカーボネート樹脂のように孔あき板ガラス1a、1b
よりも軟質の材料からなり、径方向の厚さ(該リングの
内外径の差の1/2)が0.5〜10mmであること
が、好ましい。
【0020】なお、外側リング3の材料として孔あき合
わせガラス1よりも軟質で、内側リング4から伝達され
る各種の応力に耐えうる強度、および十分な耐久性を有
する材料を用いることにより、外側リング3に前記緩衝
リング8aの機能を付与することもできる。このような
リングの材料として、たとえばアルミニウム等が挙げら
れる。
【0021】図3に本発明の孔あき板ガラスを取付ける
方法および連結する方法において、外側リング3に緩衝
リングの機能を付与させた場合の要部断面図を示す。孔
あき合わせガラス1と接合する構造物の支持部材7は、
通常、充分な強度と耐久性を有する材料、たとえば鋼材
等、が用いられており、支持部材7と孔あき板ガラス1
a、1bとの接触により、孔あき板ガラス1a、1bに
板ガラスの強度低下を生じさせるような傷がつくおそれ
がある。
【0022】このような板ガラスの傷の発生を抑えるた
め、支持部材7と孔あき合わせガラス1との間には、孔
あき板ガラス1a、1bよりも軟質な材料からなる緩衝
部材9(図1、図3参照)を挿入することが望ましい。
好ましい材料としては、ポリアセタール樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等の耐磨耗性に優れたエンジニアリングプ
ラスチックが挙げられる。
【0023】図4に、本発明の孔あき板ガラスを取付け
る方法または連結する方法の、内側リングと外側リング
との嵌合部の一例を示す要部断面図を示す。内側リング
4と外側リング3との嵌合部では、内側リング4の一側
(右側)の外周コーナー部には所定幅のテーパ状の面取
り部10が施されており、外側リング3には該テーパに
対応する位置に対応する形状のオーバーハング11が内
周方向に形成される。これにより内側リング4が脱落し
ないような構成となる。
【0024】また、孔あき板ガラス1a、1bの他方の
板ガラスと接しない面側(図4では左側)における外側
リング3において、外側リング3の外周に沿って孔あき
板ガラス1a、1bの表面の一部を覆うようなフランジ
状の突出部12を設けることにより、外側リングの脱落
を防止できる。
【0025】孔あき合わせガラス1のそれぞれの孔あき
板ガラス1a、1bに穿設されたガラス孔2(2a、2
b)の径が異なる場合、前述のように内側リング4に面
取り加工10および外側リング3にオーバーハング加工
11を施し、また、前述のように外側リング3に突出部
12を設けることにより、小径である内側リング4およ
び外側リング3が大径であるガラス孔2に脱落すること
を防止できる。
【0026】図5に本発明の孔あき板ガラスを取付ける
方法および連結する方法において、それぞれの孔あき板
ガラス1a、1bに穿設されたガラス孔2(2a、2
b)の孔径が異なる場合の要部断面図を示す。同図にお
いて、図4の構成と同様に、面取り部10、オーバーハ
ング11、突出部12がそれぞれの孔あき板ガラス1
a、1bに施されている。
【0027】このように偏心ダブルリング5の脱落防止
を図ることにより、リング回転時の作業性を向上させる
ことができる。なお、突出部12を設けるリングは、外
側リング3に限らず、内側リング4、緩衝リング8のい
ずれかであってもよく、同様の突出部を設けることによ
り前述の効果が得られる。
【0028】図5において、外側リングの突出部12と
相対する孔あき板ガラス1a、1bとが接触する箇所に
は、孔あき合わせガラス1よりも軟質な材料で、厚さが
0.05〜5mm程度の緩衝ワッシャ13を挿入するこ
とが望ましい。緩衝ワッシャ13の材質としては、ポリ
アセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の耐久性に優
れたエンジニアリングプラスチックが使用できる。
【0029】また、外側リング3の突出部12とそれに
相対する板ガラスとが接触する箇所に、前記のような緩
衝ワッシャ13を挿入することにより、前記の孔あき合
わせガラスと接合する構造物の支持部材と孔あき板ガラ
スとの間に挿入する緩衝部材9を省略できる。
【0030】ガラス孔2と外側リング3との間に緩衝リ
ング8を挿入する場合にはガラス孔2と緩衝リング8と
の間には、ガラス孔強度の安定、向上を目的として、通
常のソーダライムシリケートガラスの縦弾性係数71,
600MPaよりもはるかに縦弾性係数の小さな緩衝リ
ング14をさらに挿入することが好ましい(図1、図3
〜図9参照)。たとえば、1,000〜20,000M
Pa程度の縦弾性係数の材料を使用することが好まし
い。
【0031】緩衝リング8の材料としては、ポリアセタ
ール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の耐久性に優れたエ
ンジニアリングプラスチックが挙げられる。また、緩衝
リング14の径方向の肉厚が過大であると、該緩衝リン
グ14に経時変化が生じることが懸念されるので、緩衝
リング14の径方向の肉厚は、0.05〜5mm程度と
することが好ましい。
【0032】また、ガラス孔2と緩衝リング14との
間、および緩衝リング14とその内側の外周リング3と
の間にエポキシ樹脂等を充填すると、ガラス孔2の強度
が安定、向上する。すなわち、ガラス孔2の加工面には
穿設によって細かい凹凸を生じ、該細かい凹凸に応力集
中が生じて孔あき板ガラス1a、1bは破壊しやすくな
る。この場合、緩衝リング14を入れるガラス孔2の加
工面にエポキシ樹脂等を充填すると、凹凸が減少し、さ
らに接触面積が大きくなり孔強度がさらに安定、向上す
るという効果が得られる。また、前記のように接着剤層
を設けることにより、これらのリングのガラス孔2から
の脱落を防止できる。
【0033】図6に本発明の孔あき板ガラスを取付ける
方法および連結する方法の他の実施例を示す。前記の偏
心ダブルリング5の内側リング4(4a、4b)の孔
に、鞘シャフト15が嵌挿される。鞘シャフト15は、
連結シャフト6が嵌挿される貫通孔15cを有する管状
部材であり、一端(図では右端)に偏心ダブルリング5
を覆うフランジ状の円盤部15aを有し、他端(図では
左端)にネジ加工が施されたネジ部15bを有する。
【0034】内側リング4の孔に、鞘シャフト15が嵌
挿された後、孔部にネジ部15bに螺合するめネジ部を
有するドーナツ状の円盤状部材16を、鞘シャフト15
のネジ部15bに螺合させ、孔あき合わせガラス1を両
側から締め付け固定することによって、偏心ダブルリン
グ5の位置が固定され、シャフト6の嵌挿がより容易と
なる。
【0035】鞘シャフト15と円盤状部材16とは、該
部材を貫通する貫通孔15cを貫通するシャフト6を介
して構造物の支持部材と接合されるため、各種の応力に
耐えうる強度、および充分な耐久性のある材料が好まし
く、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属材料が好まし
い。
【0036】鞘シャフト15の円盤部15a、円盤状部
材16と孔あき板ガラス1a、1bとが接触する箇所に
は、孔あき合わせガラス1よりも軟質な材料で、厚さが
0.05〜5mm程度の緩衝部材17を挿入することが
望ましい。こうした材料としては、ポリアセタール樹
脂、ポリカーボネート樹脂等の耐久性に優れたエンジニ
アリングプラスチックが使用できる。
【0037】また、ガラス孔2が、2箇所以上の位置に
穿設された孔あき板ガラスの支持方法および連結する方
法において、少なくとも1箇所の鞘シャフト15の貫通
孔15cを、シャフト6の外径より大きいルーズ孔18
(図7参照)とすることにより、孔あき合わせガラス1
が大寸法の板ガラスであった場合に懸念される熱伸縮に
よる影響(熱応力)を緩和できる。すなわち、図7に、
本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法および連結する
方法において、鞘シャフト15の貫通孔15cをルーズ
孔18とした場合の要部断面図を示す。
【0038】図8に、本発明の実施例の孔あき板ガラス
を取付ける方法の分解斜視図を示す。孔あき合わせガラ
ス1のガラス孔2(2a、2b)に内側リング4(4
a、4b)、外側リング3(3a、3b)、緩衝リング
14(14a、14b)からなる偏心ダブルリング5を
挿入し、内側リング4の孔位置と支持部材7のシャフト
取付け位置が一致するように外側リング3と内側リング
4を回転させ、鞘シャフト15を内側リング4の貫通孔
に挿入し、鞘シャフト15および鞘シャフト15に螺合
する円盤状部材16で孔あき合わせガラスの両側から螺
合し、締め付け固定することにより、偏心ダブルリング
5と一体化させた後、連結シャフト6を貫通させ、支持
部材7に接合させる。
【0039】図9に、本発明の孔あき板ガラスを連結す
る方法の他の実施例の断面図を示す。孔あき合わせガラ
ス1のそれぞれの孔2(2a、2b)に内側リング4
(4a、4b)、外側リング3(3a、3b)、緩衝リ
ング14a、14bからなる偏心ダブルリング5を挿入
し、それぞれの内側リングの貫通孔の中心が一致するよ
うにそれぞれの内側リングと外側リングを回転させ、シ
ャフトを貫通させ、板ガラス同士を連結させる。
【0040】図1〜図8の例では、ガラス孔2を孔径が
厚さ方向の全体に亘って均一な直孔として記述している
が、図9に示されるように、孔あき板ガラスに穿設され
たガラス孔2の少なくとも一表面側が皿孔状に加工され
ていても、同様の効果が得られる。なお、本実施例にお
いて、孔あき板ガラスとしては孔あき合わせガラス1の
例を説明したが、本発明はこれに限定されず、各種の板
ガラスに適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、孔あき板ガラスの取付
け構法において、孔にシャフトを貫通させる際に、孔位
置のズレがあっても、偏心ダブルリングによりズレを修
正し容易にシャフトを貫通させる方法を提供できる。ま
た、本発明によれば、鞘シャフトを使用することによ
り、複数の孔あき板ガラスの連結がより確実に行える。
また、本発明によれば、鞘シャフトの貫通孔をルーズ孔
とすることで、大寸法の孔あき板ガラスの固定であって
も、熱応力が緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法の実施例の要部断面図。
【図2】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法の実施例の要部正面図。
【図3】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法の他の実施例の要部断面図。
【図4】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法の内側リングと外側リングとの嵌合部を示
す要部断面図。
【図5】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法のさらに他の実施例の要部断面図。
【図6】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法のさらに他の実施例の要部断面図。
【図7】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法のさらに他の実施例の要部断面図。
【図8】本発明の孔あきガラスを取付ける方法の実施例
の要部分解斜視図。
【図9】本発明の孔あき板ガラスを取付ける方法または
連結する方法のさらに他の実施例の要部断面図。
【符号の説明】
1:孔あき合わせガラス 1a、b:孔あき板ガラス 1c:中間膜 2(2a、2b):ガラス孔 3(3a、3b):外側リング 4(4a、4b):内側リング 5:偏心ダブルリング 6:連結シャフト 6a:フランジ部 6b:ナット部材 7:支持部材 8(8a、8b):緩衝リング 9:緩衝部材 10:面取り部 11:オーバーハング 12:突出部 13:緩衝ワッシャ 14(14a、14b):緩衝リング 15:鞘シャフト 15a:円盤部 15b:ネジ部 15c:貫通孔 16:円盤状部材 17:緩衝部材 18:ルーズ孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の孔あき板ガラス同士を、ガラス孔
    を貫通するシャフトを介して連結し構造物の部材に取付
    ける、孔あき板ガラスを取付ける方法において、 前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合するリ
    ングであって中心がリング外周の中心と異なる孔を有す
    る外側リングと、該外側リングに内接するリングであっ
    て中心がリング外周の中心と異なる孔を有する内側リン
    グと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラ
    ス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの外側リングと内
    側リングとを回転させそれぞれのガラス孔内の前記内側
    リングの孔の中心と構造物の支持部材のシャフトの取付
    け位置の中心とを一致させた後に、シャフトを貫通させ
    ることを特徴とする、孔あき板ガラスを取付ける方法。
  2. 【請求項2】複数枚の孔あき板ガラス同士をガラス孔を
    貫通するシャフトを介して連結する、孔あき板ガラスを
    連結する方法において、 前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合するリ
    ングであって中心がリング外周の中心と異なる孔を有す
    る外側リングと、該外側リングに内接するリングであっ
    て中心がリング外周の中心と異なる孔を有する内側リン
    グと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラ
    ス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの外側リングと内
    側リングとを回転させそれぞれのガラス孔内の前記内側
    リングの孔の中心と他の孔あき板ガラスのガラス孔内の
    内側リングの孔の中心とを一致させた後に、シャフトを
    貫通させることを特徴とする、孔あき板ガラスを連結す
    る方法。
  3. 【請求項3】複数枚の孔あき板ガラス同士を、ガラス孔
    を貫通するシャフトを介して連結し構造物の部材に取付
    ける、孔あき板ガラスを取付ける方法において、 前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合するリ
    ングであって中心がリング外周の中心と異なる孔を有す
    る外側リングと、該外側リングに内接するリングであっ
    て中心がリング外周の中心と異なる孔を有する内側リン
    グと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラ
    ス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの外側リングと内
    側リングとを回転させそれぞれのガラス孔内の前記内側
    リングの孔の中心と構造物の支持部材のシャフトの取付
    け位置の中心とを一致させた後に、 管状部材であって、一端にフランジ状の円盤部を有し、
    他端の外周にネジ部を有する鞘シャフトを、前記内側リ
    ングの孔に嵌挿し、 ドーナツ状部材であって、前記ネジ部に螺合するめネジ
    部を有する円盤状部材を、前記鞘シャフトのネジ部に螺
    合させ、 その後、前記鞘シャフトにシャフトを貫通させることを
    特徴とする、孔あき板ガラスを取付ける方法。
  4. 【請求項4】複数枚の孔あき板ガラス同士をガラス孔を
    貫通するシャフトを介して連結する、孔あき板ガラスを
    連結する方法において、 前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合するリ
    ングであって中心がリング外周の中心と異なる孔を有す
    る外側リングと、該外側リングに内接するリングであっ
    て中心がリング外周の中心と異なる孔を有する内側リン
    グと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラ
    ス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの外側リングと内
    側リングとを回転させそれぞれのガラス孔内の前記内側
    リングの孔の中心と他の孔あき板ガラスのガラス孔内の
    内側リングの孔の中心とを一致させた後に、 管状部材であって、一端にフランジ状の円盤部を有し、
    他端の外周にネジ部を有する鞘シャフトを、前記内側リ
    ングの孔に嵌挿し、 ドーナツ状部材であって、前記ネジ部に螺合するめネジ
    部を有する円盤状部材を、前記鞘シャフトのネジ部に螺
    合させ、 その後、前記鞘シャフトにシャフトを貫通させることを
    特徴とする、孔あき板ガラスを連結する方法。
  5. 【請求項5】それぞれの孔あき板ガラスのガラス孔は2
    箇所以上に穿設されており、1以上の前記鞘シャフトの
    内径は前記シャフトの外径に対し所定量だけ大きい請求
    項3または4に記載の方法。
  6. 【請求項6】孔あき板ガラスに穿設されたガラス孔の少
    なくとも一方の表面側が皿孔状に加工されている請求項
    1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】前記孔あき板ガラスが、複数枚の孔あき板
    ガラス同士を中間膜を用いて接着することによって構成
    される孔あき合わせガラスである請求項1〜6のいずれ
    かに記載の方法。
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