JP2002212775A - 希土類系永久磁石の電気Niめっき方法 - Google Patents

希土類系永久磁石の電気Niめっき方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な組成のNiめっき液を使用して希土類
系磁石の表面に均一電着性や緻密性や外観などに優れた
Niめっき被膜を形成するための電気Niめっき方法を
提供すること。 【解決手段】 希土類系永久磁石の電気Niめっき方法
において、Niイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重
量比(Ni2+/Cl)が0.19〜11.4になる
ような含量でのNiイオンと塩素イオン、緩衝剤として
コハク酸、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸および
これらの塩から選ばれる少なくとも1種を0.03mo
l/l〜1.0mol/l、ホウ酸を0〜15g/l、
含むめっき液を使用して磁石表面にNiめっき被膜を形
成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な組成のNi
めっき液を使用して希土類系磁石の表面に均一電着性や
緻密性や外観などに優れたNiめっき被膜を形成するた
めの電気Niめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Nd−Fe−B系永久磁石に代表される
R−Fe−B系永久磁石などの希土類系永久磁石は、高
い磁気特性を有しているが、大気中で酸化腐食されやす
い金属種(特にR)を含むので、表面処理を行わずに使
用した場合には、わずかな酸やアルカリや水分などの影
響によって表面から腐食が進行して錆が発生し、それに
伴って、磁気特性の劣化やばらつきを招くことになる。
さらに、磁気回路などの装置に組み込んだ磁石に錆が発
生した場合、錆が飛散して周辺部品を汚染する恐れがあ
る。従って、これらの問題点を回避するために、従来か
ら、該磁石に要求される耐食性を付与すべく電気Niめ
っきにより、耐食性被膜としてのNiめっき被膜をその
表面に形成することが行われている。希土類系永久磁石
の電気Niめっきにおいては、例えば、特開平6−13
218号公報に記載されているめっき液のように、ホウ
酸を含んだめっき液が広く採用されている。ホウ酸含有
Niめっき液は、ホウ酸が優れた緩衝作用を有してお
り、希土類系永久磁石のめっき処理に適したpH(概ね
4〜8)環境を容易に作り出すことができることや、該
めっき液を使用して形成されるNiめっき被膜が均一電
着性や緻密性や外観などに優れることから、希土類系永
久磁石の表面にNiめっき被膜を形成するためのめっき
液として最良とされており、また、電流効率や操業性に
優れること、薬液コストが低いことといったような利点
も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホウ酸含有
Niめっき液において、ホウ酸の作用を如何なく発揮さ
せるためには、一般的にはホウ酸をめっき液中に30g
/l程度含ませることが必要とされている。前記公報に
記載されたNiめっき液はホウ酸の含有量が比較的少な
いが、それでも実施例に記載されためっき液でホウ酸の
含有量が最も少ないものでもその含有量は15g/lで
ある。環境問題への対応が不可欠な近年においては、水
質汚濁を防止するためにもめっき液の排水問題への対応
が重要課題となっており、ホウ酸含有Niめっき液につ
いても、環境に好ましいとはいえないホウ酸の含有量を
低減化させる必要がある。一方、希土類系永久磁石表面
に直接Niめっき被膜を形成する場合、特に、バレル式
電気めっきを行う場合、全ての磁石に均一に通電される
までにNiが置換析出することがある。表面にNiが置
換析出した磁石に電気Niめっきを行っても、形成され
るNiめっき被膜は均一電着性に劣り、結果として磁石
の耐食性に影響を及ぼすことになる。従って、Niめっ
き被膜形成の効率は維持しつつもめっき液に含まれるN
iイオン濃度はできるだけ低減化させる必要がある。そ
こで本発明は、新規な組成のNiめっき液を使用して希
土類系磁石の表面に均一電着性や緻密性や外観などに優
れたNiめっき被膜を形成するための電気Niめっき方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
に鑑み種々の検討を行った結果、Niめっき液に含まれ
るNiイオン濃度と塩素イオン濃度の重量比、ホウ酸に
代わる緩衝剤の使用とその含有量を調整することによ
り、Niめっき液中のホウ酸の含有量を低減させても、
従来量のホウ酸を含有するNiめっき液を使用して形成
されるNiめっき被膜が有する均一電着性や緻密性や外
観などの優れた特性を維持したNiめっき被膜を形成す
ることができることやNiの置換析出を抑制して均一電
着性に優れたNiめっき被膜を形成することができるこ
とを知見した。
【0005】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
ものであり、本発明の電気Niめっき方法は、請求項1
記載の通り、希土類系永久磁石の電気Niめっき方法に
おいて、Niイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重量
比(Ni2+/Cl)が0.19〜11.4になるよ
うな含量でのNiイオンと塩素イオン、緩衝剤としてコ
ハク酸、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸およびこ
れらの塩から選ばれる少なくとも1種を0.03mol
/l〜1.0mol/l、ホウ酸を0〜15g/l、含
むめっき液を使用して磁石表面にNiめっき被膜を形成
することを特徴とする。また、請求項2記載の電気Ni
めっき方法は、請求項1記載の電気Niめっき方法にお
いて、前記めっき液がNiイオンを15g/l〜80g
/l、塩素イオンを7g/l〜80g/l含むことを特
徴とする。また、請求項3記載の電気Niめっき方法
は、請求項1または2記載の電気Niめっき方法におい
て、前記めっき液がホウ酸を0〜10g/l含むことを
特徴とする。また、請求項4記載の電気Niめっき方法
は、請求項3記載の電気Niめっき方法において、磁石
表面に多層めっき被膜層を形成するに際しての第2層目
以降にNiめっき被膜を形成するための電気Niめっき
であることを特徴とする。また、請求項5記載の電気N
iめっき方法は、請求項1記載の電気Niめっき方法に
おいて、磁石表面に直接Niめっき被膜を形成するに際
しての前記めっき液のNiイオン濃度の塩素イオン濃度
に対する重量比が0.19〜4.0であることを特徴と
する。また、請求項6記載の電気Niめっき方法は、請
求項1乃至5のいずれかに記載の電気Niめっき方法に
おいて、パルス電解を行いながら電気Niめっきを行う
ことを特徴とする。また、請求項7記載の電気Niめっ
き方法は、請求項1乃至6のいずれかに記載の電気Ni
めっき方法において、希土類系永久磁石がR−Fe−B
系永久磁石であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の電気Niめっき方法は、
希土類系永久磁石の電気Niめっき方法において、Ni
イオン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比(Ni2+
/Cl)が0.19〜11.4になるような含量での
Niイオンと塩素イオン、緩衝剤としてコハク酸、マロ
ン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸およびこれらの塩から
選ばれる少なくとも1種を0.03mol/l〜1.0
mol/l、ホウ酸を0〜15g/l、含むめっき液を
使用して磁石表面にNiめっき被膜を形成することを特
徴とするものである。
【0007】本発明の電気Niめっき方法において使用
されるNiめっき液には、Niイオン濃度の塩素イオン
濃度に対する重量比(Ni2+/Cl)が0.19〜
11.4になるようにNiイオンと塩素イオンを含ませ
る。Niイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比が
0.19よりも小さい場合、磁石表面に塩素イオンが残
留したり、形成されるNiめっき被膜の内部応力が高く
なりすぎるなどの問題が生じる恐れがあり、11.4よ
りも大きい場合、Niめっき液の電気伝導度に影響を及
ぼす恐れがある。このような重量比に調整するために
は、例えば、めっき液中にNiイオンを15g/l〜8
0g/l、塩素イオンを7g/l〜80g/l含ませれ
ばよい。なお、Niイオンの供給源としては、硫酸ニッ
ケル、塩化ニッケル、スルファミン酸ニッケル、臭化ニ
ッケル、酢酸ニッケルなどがある。また、塩素イオンの
供給源としては、前記の塩化ニッケルの他、塩化アンモ
ニウムや塩化ナトリウムなどがある。
【0008】緩衝剤としてはコハク酸、マロン酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酢酸およびこれらの塩から選ばれる少
なくとも1種を0.03mol/l〜1.0mol/l
含ませる。これらの緩衝剤の含有量が0.03mol/
lよりも少ない場合、緩衝作用が十分に発揮されない恐
れがあり、1.0mol/lよりも多い場合、Niめっ
き液の長期安定性に影響を及ぼす恐れがある。磁石表面
に直接Niめっき被膜を形成する場合には緩衝剤は0.
2mol/l〜1.0mol/l含ませることがNiの
置換析出を極力抑制する観点から望ましい。緩衝剤の中
ではクエン酸およびその塩が形成されるNiめっき被膜
の緻密性の点において望ましい。なお、コハク酸、マロ
ン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸の塩としては、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、ニッケル塩など
がある。
【0009】Niめっき液に含まれるNiイオン濃度と
塩素イオン濃度の重量比、ホウ酸に代わる緩衝剤の使用
とその含有量を上記のように調整することにより、Ni
めっき液中のホウ酸の含有量を15g/l以下として
も、従来量のホウ酸を含有するめっき液を使用して形成
されるNiめっき被膜が有する均一電着性や緻密性や外
観などの優れた特性を維持したNiめっき被膜を形成す
ることができる。
【0010】希土類系永久磁石表面に直接Niめっき被
膜を形成する場合、高い電流効率を確保して迅速にNi
めっき被膜を形成することが肝要であることから、Ni
めっき液中にはホウ酸を最大15g/lの範囲内で含ま
せることが望ましいが、本発明の電気Niめっき方法に
おいて、特に、Niめっき液中のホウ酸の含有量が10
g/l以下の場合、即ち、究極的にはめっき液中にホウ
酸を含ませない場合でも優れた特性を有するNiめっき
被膜を形成することができることは、めっき液の排水問
題への対応において非常に望ましいことであり、磁石表
面に多層めっき被膜層を形成するに際しての第2層目以
降にNiめっき被膜を形成する場合に効果を発揮する。
【0011】また、希土類系永久磁石表面に直接Niめ
っき被膜を形成するに際してのNiめっき液のNiイオ
ン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比を0.19〜
4.0に調整することにより、Niの置換析出を抑制し
て均一電着性に優れたNiめっき被膜を形成することが
できる。
【0012】Niめっき液のpHは4〜8に調整するこ
とが望ましい。pH調整剤は、例えば、炭酸ニッケルや
硫酸など、めっき液の成分に応じた公知のものを使用す
ればよい。また、Niめっき液には優れた外観を有する
Niめっき被膜を形成するためや、電子部品への適用時
に要求される清浄性や接着性などを満たすために、ラウ
リル硫酸ナトリウム、2−ブチン1,4−ジオール、ベ
ンゼンスルホン酸、プロパギルアルコール、クマリンな
どの光沢剤のような各種自体公知の有機添加剤や無機添
加剤を添加してもよい。また、導電補助剤として、硫酸
ナトリウムや塩化アンモニウムなどを添加してもよい。
【0013】本発明においては、電気Niめっきを行う
に際してのめっき浴の液温は30℃〜70℃に調整する
ことが望ましい。
【0014】本発明においては、パルス電解を行いなが
ら電気Niめっきを行うことが望ましい。本発明におけ
るNiめっき液を使用してパルス電解を行いながら電気
Niめっきを行うことにより、金属結晶の微細緻密化や
形成されるNiめっき被膜の密着性向上などの効果が得
られる。パルス電解条件としては、パルス周期が2ms
ec〜100msec、TONが1msec〜95ms
ec、TOFFが1msec〜95msec、ピーク電
流密度Iが0.2A/dm〜100A/dmなる
条件が挙げられる。
【0015】本発明の電気Niめっき方法で形成される
Niめっき被膜の膜厚は、希土類系永久磁石表面にこの
Niめっき被膜のみを形成する場合は5μm〜30μm
が望ましく、磁石表面に多層めっき被膜層を形成するに
際しての第1層目にこのNiめっき被膜を形成する場合
は0.2μm〜10μmが望ましく、第2層目以降にこ
のNiめっき被膜を形成する場合は1μm〜30μmが
望ましい。磁石表面に多層めっき被膜層を形成するに際
しての第2層目以降にこのNiめっき被膜を形成する場
合、第1層目にはNiめっき被膜の他、Cuめっき被膜
やSnめっき被膜やZnめっき被膜などの異なる金属め
っき被膜を公知の成膜法にて形成してもよい。また、本
発明の電気Niめっき方法で形成されるNiめっき被膜
の上に、異なる金属めっき被膜を形成してもよいし、化
成処理被膜などの別種の被膜を形成してもよい。
【0016】本発明に適用される希土類系永久磁石の
内、R−Fe−B系永久磁石における希土類元素(R)
は、Nd、Pr、Dy、Ho、Tb、Smのうち少なく
とも1種、あるいはさらに、La、Ce、Gd、Er、
Eu、Tm、Yb、Lu、Yのうち少なくとも1種を含
むものが望ましい。また、通常はRのうち1種をもって
足りるが、実用上は2種以上の混合物(ミッシュメタル
やジジムなど)を入手上の便宜などの理由によって使用
することもできる。さらに、Al、Ti、V、Cr、M
n、Bi、Nb、Ta、Mo、W、Sb、Ge、Sn、
Zr、Ni、Si、Zn、Hf、Gaのうち少なくとも
1種を添加することで、保磁力や減磁曲線の角型性の改
善、製造性の改善、低価格化を図ることが可能となる。
また、Feの一部をCoで置換することによって、得ら
れる磁石の磁気特性を損なうことなしに温度特性を改善
することができる。
【0017】
【実施例】本発明を以下の実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明は以下の記載に何ら限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1:粉末冶金法により作製した15
Nd−1Dy−7B−77Fe(原子%)の組成をもつ
焼結体をアルゴン雰囲気中600℃で2時間時効処理を
施し、厚さ3mm、幅12mm、長さ30mmの平板状
に加工し、さらにバレル面取り加工を行って得られた焼
結磁石を希釈硝酸で酸洗清浄化した。この磁石に対し、
硫酸ニッケル・6水和物と塩化ニッケル・6水和物と塩
化アンモニウム(めっき液7についてはさらに塩化ナト
リウムを使用)で表1に示した各種の濃度に調整したN
iイオンと塩素イオン、緩衝剤としてクエン酸ナトリウ
ム・2水和物147g/l(0.5mol/l)、ホウ
酸8g/l、添加剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.
02g/lと2−ブチン1,4−ジオール0.5g/l
を含み、pHを塩基性炭酸ニッケルを添加することによ
り5に調整した7種類のNiめっき液を使用し、めっき
浴の液温50℃、電流密度2A/dm、陽極としてN
i板という電気Niめっき条件にて、膜厚が10μmの
Niめっき被膜を磁石表面に形成した。形成されたNi
めっき被膜の性能を表1に示す。
【0019】表1における被膜健全性の評価はめっき被
膜の緻密性及び耐食性促進評価(発色反応試験)により
行った。評価方法を簡単に説明すると以下の通りであ
る。フェリシアン化カリウム3g/l、エタノール10
0ml/lおよび塩酸にてpH2に調整した試験液にめ
っき磁石サンプルを常温で浸漬して60分間観察した。
磁石素材に腐食が至ったり被膜欠陥(ピンホールなど)
が存在する場合には青色斑点が発生するので、30分浸
漬後も青色斑点の発生がない場合は◎、浸漬後20〜3
0分で青色斑点が発生した場合は○、浸漬後10分〜2
0分で青色斑点が発生した場合は△、浸漬後10分未満
で青色斑点が発生した場合は×と評価した。
【0020】表1におけるめっき付廻り性の評価は同一
めっき磁石サンプルの平面部の10箇所観察によるめっ
き付着量(膜厚)のバラツキについて、バラツキが±1
0%以内の場合は○、バラツキが±10%〜20%の場
合は△、バラツキが±20%を超える場合は×と評価す
ることで行った。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、Niめっき液に
おけるNiイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比
(Ni2+/Cl)を所定の重量比に調整すること
で、ホウ酸の含有量を従来のホウ酸含Niめっき液の含
有量より大幅に低減させても優れた特性のNiめっき被
膜を形成することができることがわかった(めっき液2
〜めっき液6)。
【0023】実施例2:実施例1と同様の方法で得られ
た焼結磁石を希釈硝酸で酸洗清浄化した。この磁石に対
し、硫酸ニッケル・6水和物と塩化ニッケル・6水和物
と塩化アンモニウムで表2に示した各種の濃度に調整し
たNiイオンと塩素イオン、表2に示した各種の濃度に
調整した緩衝剤、ホウ酸8g/l、添加剤としてラウリ
ル硫酸ナトリウム0.02g/lと2−ブチン1,4−
ジオール0.5g/lと1,3,6ナフタレントリスル
ホン酸ナトリウム2.0g/lを含み、pHを塩基性炭
酸ニッケルを添加することにより6に調整した11種類
のNiめっき液を使用し、めっき浴の液温50℃、電流
密度3A/dm、陽極としてNi板という電気Niめ
っき条件にて、膜厚が10μmのNiめっき被膜を磁石
表面に形成した。形成されたNiめっき被膜の性能を表
2に示す。
【0024】表2における被膜健全性の評価は実施例1
と同様にして行った。耐食性の評価はプレッシャークッ
カー試験により行った。評価方法を簡単に説明すると以
下の通りである。めっき磁石サンプルを125℃、85
%RH、2気圧の環境下に200時間放置し、赤錆やフ
クレが発生しない場合は○、わずかな赤錆やフクレが発
生した場合は△、赤錆やフクレが多数発生した場合は×
と評価した。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、ホウ酸に代わる
クエン酸などの緩衝剤の含有量を0.03mol/l以
上に調整することで、ホウ酸の含有量を従来のホウ酸含
Niめっき液の含有量より大幅に低減させても優れた特
性のNiめっき被膜を形成することができることがわか
った(めっき液2〜めっき液11)。
【0027】実施例3:実施例1と同様の方法で得られ
た焼結磁石を希釈硝酸で酸洗清浄化した。この磁石に対
し、実施例1のNiめっき液4を使用し、実施例1と同
様の電気Niめっき条件にて、膜厚が3μmのNiめっ
き被膜を磁石表面に形成した。次に、硫酸ニッケル・6
水和物と塩化ニッケル・6水和物と塩化アンモニウムで
表3に示した各種の濃度に調整したNiイオンと塩素イ
オン、表3に示した各種の濃度に調整した緩衝剤、添加
剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.02g/lと2−
ブチン1,4−ジオール0.5g/lを含み、pHを塩
基性炭酸ニッケルを添加することにより5に調整した5
種類のNiめっき液を使用し、実施例1と同様の電気N
iめっき条件にて、第2層Niめっき被膜として膜厚が
15μmの被膜を第1層Niめっき被膜表面に形成し
た。形成されたNiめっき被膜の性能を表3に示す。
【0028】表3における被膜健全性の評価は実施例1
と同様にして行った。耐食性の評価は実施例2と同様に
して行った。めっき密着性の評価はめっき磁石サンプル
にエポキシ系樹脂(SW2214:住友3M製の熱硬化
型エポキシ系接着剤で塗布接着後120℃、60分で加
熱硬化)を塗布して鋼製治具と接着した後、180度剪
断圧縮試験にて破壊強度(めっき剥離強度)を測定し、
接着強度が400kg/cm以上の場合は○、接着強
度が300kg/cm〜400kg/cmの場合は
△、接着強度が300kg/cm未満の場合は×と評
価することで行った。
【0029】
【表3】
【0030】表3から明らかなように、Niめっき液に
ホウ酸を含ませなくても、Niめっき液におけるNiイ
オン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比(Ni2+
Cl )を所定の重量比に調整し、ホウ酸に代わるクエ
ン酸などの緩衝剤の含有量を調整することで、優れた特
性のNiめっき被膜を形成することができることがわか
った(めっき液1〜めっき液4)。
【0031】実施例4:実施例1と同様の方法で得られ
た焼結磁石を希釈硝酸で酸洗清浄化した。この磁石に対
し、自体公知のアルカリ浴Cuめっきを行って膜厚が3
μmのCuめっき被膜を磁石表面に形成した。次に、硫
酸ニッケル・6水和物と塩化ニッケル・6水和物と塩化
アンモニウムで表4に示した各種の濃度に調整したNi
イオンと塩素イオン、表4に示した各種の濃度に調整し
た緩衝剤、ホウ酸8g/l、添加剤としてラウリル硫酸
ナトリウム0.02g/lと2−ブチン1,4−ジオー
ル0.5g/lを含み、pHを塩基性炭酸ニッケルを添
加することにより4に調整した5種類のNiめっき液を
使用し、実施例1と同様の電気Niめっき条件にて、第
2層Niめっき被膜として膜厚が10μmの被膜を第1
層Cuめっき被膜表面に形成した。最後に、硫酸ニッケ
ル・6水和物200g/l、塩化ニッケル・6水和物4
0g/l、塩化アンモニウム10g/l(Niイオン濃
度の塩素イオン濃度に対する重量比は4.5)、クエン
酸2アンモニウム45g/l(0.2mol/l)、添
加剤としてベンゼンスルホン酸1g/lとプロパギルア
ルコール0.5g/lを含み、pHを塩基性炭酸ニッケ
ルを添加することにより4に調整したNiめっき液を使
用し、めっき浴の液温50℃、電流密度3A/dm
陽極としてNi板という電気Niめっき条件にて、第3
層Niめっき被膜として膜厚が2μmのNiめっき被膜
を第2層Niめっき被膜表面に形成した。形成されたN
iめっき被膜の性能を表4に示す。なお、表4における
被膜健全性の評価は実施例1と同様にして行った。耐食
性の評価は実施例2と同様にして行った。
【0032】
【表4】
【0033】表4から明らかなように、Niめっき液に
おけるNiイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重量比
(Ni2+/Cl)を所定の重量比に調整し、ホウ酸
に代わるクエン酸などの緩衝剤の含有量を調整すること
で、優れた特性のNiめっき被膜を形成することができ
ることがわかった(めっき液2〜めっき液5)。
【0034】実施例5:実施例1と同様の方法で得られ
た焼結磁石を希釈硝酸で酸洗清浄化した。この磁石に対
し、硫酸ニッケル・6水和物と塩化ニッケル・6水和物
と塩化アンモニウムで表5に示した各種の濃度に調整し
たNiイオンと塩素イオン、緩衝剤としてクエン酸ナト
リウム・2水和物147g/l(0.5mol/l)、
ホウ酸8g/l、添加剤としてラウリル硫酸ナトリウム
0.02g/lと2−ブチン1,4−ジオール0.5g
/lを含み、pHを塩基性炭酸ニッケルを添加すること
により5に調整した各種のNiめっき液を使用し、実施
例1と同様の電気Niめっき条件のもと、各種のパルス
電解条件(パルス周期TとTONとTOFF)、ピーク
電流密度I=10A/dmにてパルス電解を行いな
がら、膜厚が3μmのNiめっき被膜を磁石表面に形成
した。次に、実施例4の第3層Niめっき被膜を形成す
るためのNiめっき液を使用し、実施例4と同様の電気
Niめっき条件にて、第2層Niめっき被膜として膜厚
が5μmの被膜を第1層Niめっき被膜表面に形成し
た。形成されたNiめっき被膜の性能を表5に示す。な
お、表5における被膜健全性の評価は実施例1と同様に
して行った。耐食性の評価は実施例2と同様にして行っ
た。めっき密着性の評価は実施例3と同様にして行っ
た。
【0035】
【表5】
【0036】表5から明らかなように、パルス電解を行
いながら電気Niめっきを行うことにより、高電流密度
(短時間)での電気Niめっきが可能となり、高い耐食
性を有するNiめっき被膜を形成することができ、Ni
めっき被膜の膜厚の薄膜化、ひいては寸法精度の向上を
図ることができることがわかった(めっき液1〜めっき
液4)。
【0037】
【発明の効果】本発明の電気Niめっき方法によれば、
Niめっき液に含まれるNiイオン濃度と塩素イオン濃
度の重量比、ホウ酸に代わる緩衝剤の使用とその含有量
を調整することにより、Niめっき液中のホウ酸の含有
量を低減させても、従来量のホウ酸を含有するNiめっ
き液を使用して形成されるNiめっき被膜が有する均一
電着性や緻密性や外観などの優れた特性を維持したNi
めっき被膜を形成することができる。また、Niの置換
析出を抑制して均一電着性に優れたNiめっき被膜を形
成することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類系永久磁石の電気Niめっき方法
    において、Niイオン濃度の塩素イオン濃度に対する重
    量比(Ni2+/Cl)が0.19〜11.4になる
    ような含量でのNiイオンと塩素イオン、緩衝剤として
    コハク酸、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸および
    これらの塩から選ばれる少なくとも1種を0.03mo
    l/l〜1.0mol/l、ホウ酸を0〜15g/l、
    含むめっき液を使用して磁石表面にNiめっき被膜を形
    成することを特徴とする電気Niめっき方法。
  2. 【請求項2】 前記めっき液がNiイオンを15g/l
    〜80g/l、塩素イオンを7g/l〜80g/l含む
    ことを特徴とする請求項1記載の電気Niめっき方法。
  3. 【請求項3】 前記めっき液がホウ酸を0〜10g/l
    含むことを特徴とする請求項1または2記載の電気Ni
    めっき方法。
  4. 【請求項4】 磁石表面に多層めっき被膜層を形成する
    に際しての第2層目以降にNiめっき被膜を形成するた
    めの電気Niめっきであることを特徴とする請求項3記
    載の電気Niめっき方法。
  5. 【請求項5】 磁石表面に直接Niめっき被膜を形成す
    るに際しての前記めっき液のNiイオン濃度の塩素イオ
    ン濃度に対する重量比が0.19〜4.0であることを
    特徴とする請求項1記載の電気Niめっき方法。
  6. 【請求項6】 パルス電解を行いながら電気Niめっき
    を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の電気Niめっき方法。
  7. 【請求項7】 希土類系永久磁石がR−Fe−B系永久
    磁石であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の電気Niめっき方法。
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