JP2002212762A - タービン翼の除層方法 - Google Patents
タービン翼の除層方法Info
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G5/00—Cleaning or de-greasing metallic material by other methods; Apparatus for cleaning or de-greasing metallic material with organic solvents
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B08—CLEANING
- B08B—CLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
- B08B3/00—Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
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-
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- C23F1/00—Etching metallic material by chemical means
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- C23F1/16—Acidic compositions
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 腐食保護層(11)を備えたタービン翼
(1)の基体(3)の除層のための経済的で効率的な方
法を提供する。 【解決手段】 腐食保護層(11)の外側部分(13)
は噴射水(23)を用いて剥離により除去される。続い
て、腐食保護層(11)の内側部分(15)が化学的に
除去される。これら2つの方法を併用すれば、効率的か
つ安価なタービン翼(19)の除層が可能となる。
(1)の基体(3)の除層のための経済的で効率的な方
法を提供する。 【解決手段】 腐食保護層(11)の外側部分(13)
は噴射水(23)を用いて剥離により除去される。続い
て、腐食保護層(11)の内側部分(15)が化学的に
除去される。これら2つの方法を併用すれば、効率的か
つ安価なタービン翼(19)の除層が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は腐食保護層を備えた
タービン翼基体を除層するための方法に関する。
タービン翼基体を除層するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タービン翼、特にガスタービン翼は腐食
および酸化を防止するために腐食保護層を備えているこ
とが多い。特にガスタービン翼の場合は600℃以上も
しくは1000℃以上もの温度のガスタービンに使用さ
れており、長期耐用年数を達成するためにはこの種の保
護層が不可欠である。この種の保護層は通常MCrAl
X(Mは鉄、コバルトもしくはニッケルの群を表わし、
Crはクロム、Alはアルミニウムを表わし、Xはイッ
トリウム、スカンジウム、ランタンおよび希土類の群か
ら選択される)の材料から成る。特に高温での使用の場
合は、この種の保護層はタービン翼のニッケル超合金も
しくはコバルト基超合金から成る基体上に施されること
が多い。
および酸化を防止するために腐食保護層を備えているこ
とが多い。特にガスタービン翼の場合は600℃以上も
しくは1000℃以上もの温度のガスタービンに使用さ
れており、長期耐用年数を達成するためにはこの種の保
護層が不可欠である。この種の保護層は通常MCrAl
X(Mは鉄、コバルトもしくはニッケルの群を表わし、
Crはクロム、Alはアルミニウムを表わし、Xはイッ
トリウム、スカンジウム、ランタンおよび希土類の群か
ら選択される)の材料から成る。特に高温での使用の場
合は、この種の保護層はタービン翼のニッケル超合金も
しくはコバルト基超合金から成る基体上に施されること
が多い。
【0003】コ−ティングは時間の経過と共に酸化およ
び腐食により損耗し、剥離や機械的損傷が生じることも
ある。或る程度の運転時間後にタービン翼を必ずしも完
全に交換せずに済ませるには、一般に保護層の修復が役
立つ。このような“リファービシュメント(再研磨)”
にはまず古くなった腐食保護層をタービン翼から慎重に
除層することが必要である。
び腐食により損耗し、剥離や機械的損傷が生じることも
ある。或る程度の運転時間後にタービン翼を必ずしも完
全に交換せずに済ませるには、一般に保護層の修復が役
立つ。このような“リファービシュメント(再研磨)”
にはまず古くなった腐食保護層をタービン翼から慎重に
除層することが必要である。
【0004】この種の除層プロセスは国際特許公表第W
O93/03201号から公知である。この場合、腐食
生成物が沈着している古い腐食保護層は洗浄とそれに続
くアルミナイド層の塗布により処理される。次にこのア
ルミナイド層を除去することにより腐食保護層も腐食生
成物と共に除去される。このプロセスはきわめて効率的
であるが、かなりの労力と費用がかかる。
O93/03201号から公知である。この場合、腐食
生成物が沈着している古い腐食保護層は洗浄とそれに続
くアルミナイド層の塗布により処理される。次にこのア
ルミナイド層を除去することにより腐食保護層も腐食生
成物と共に除去される。このプロセスはきわめて効率的
であるが、かなりの労力と費用がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ター
ビン翼の腐食保護層を除層するための効率的かつ安価な
方法を提供することにある。
ビン翼の腐食保護層を除層するための効率的かつ安価な
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は、タービン翼の基体からみて外側にある腐食保護層の
外側部分が噴射水による剥離により除去され、続いて外
側部分の除去前に外側部分と基体の間に存在していた腐
食保護層の内側部分が化学的に除去されることにより解
決される。
は、タービン翼の基体からみて外側にある腐食保護層の
外側部分が噴射水による剥離により除去され、続いて外
側部分の除去前に外側部分と基体の間に存在していた腐
食保護層の内側部分が化学的に除去されることにより解
決される。
【0007】この方法は噴射水による機械的腐食保護層
除去と化学的除去を併用する初めてのものである。機械
的除去は特に迅速であるので、費用も安い。ただし、噴
射水のみによる単独的な腐食保護層除去は、特に空気力
学的な要求からその表面形状をできるだけ不変に保たね
ばならない基体を損傷する恐れがある。このため、腐食
保護層の外側部分のみを噴射水により除去し、次に化学
的処置による除去がさらに行われる。
除去と化学的除去を併用する初めてのものである。機械
的除去は特に迅速であるので、費用も安い。ただし、噴
射水のみによる単独的な腐食保護層除去は、特に空気力
学的な要求からその表面形状をできるだけ不変に保たね
ばならない基体を損傷する恐れがある。このため、腐食
保護層の外側部分のみを噴射水により除去し、次に化学
的処置による除去がさらに行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】A)腐食保護層は中程度の全層の厚
さを有するが、その場合、外側部分が少なくとも全層の
厚さの70%となるような層の厚さを有することが望ま
しい。したがって、腐食保護層の大部分は噴射水により
剥離除去される。外側部分の層の厚さが全層の厚さの最
高95%であればさらに望ましい。これにより、噴射水
が基体に衝突せず、そのため基体を損傷しないことが保
証される。
さを有するが、その場合、外側部分が少なくとも全層の
厚さの70%となるような層の厚さを有することが望ま
しい。したがって、腐食保護層の大部分は噴射水により
剥離除去される。外側部分の層の厚さが全層の厚さの最
高95%であればさらに望ましい。これにより、噴射水
が基体に衝突せず、そのため基体を損傷しないことが保
証される。
【0009】B)内側部分は塩酸を用いて除去されるのが
望ましい。
望ましい。
【0010】C)噴射水は10バール〜100バールの圧
力で腐食保護層に衝突するのが望ましい。
力で腐食保護層に衝突するのが望ましい。
【0011】D)腐食保護層は好適にはMCrAlXから
成り、その際Mは鉄、コバルト、ニッケルの群から選択
され、Crはクロム、Alはアルミニウムであり、Xは
イットリウム、スカンジウム、ランタン、希土類の群か
ら選択される。この種の腐食保護層はきわめて高温の場
合に特に効果的である。長期に使用された場合にはこの
種のMCrAlX層はベータ層の弱体化を免れ得ない。
腐食保護層の外側領域におけるこのようなベータ相の弱
体化により、腐食保護層を除去するために化学的処置を
単独的に行うことがきわめて困難となり、労力をかけな
ければ不可能となる。このため、特にこのようなベータ
層の弱体化した腐食保護層では化学的除層と剥離による
機械的除層との併用が特に有用である。
成り、その際Mは鉄、コバルト、ニッケルの群から選択
され、Crはクロム、Alはアルミニウムであり、Xは
イットリウム、スカンジウム、ランタン、希土類の群か
ら選択される。この種の腐食保護層はきわめて高温の場
合に特に効果的である。長期に使用された場合にはこの
種のMCrAlX層はベータ層の弱体化を免れ得ない。
腐食保護層の外側領域におけるこのようなベータ相の弱
体化により、腐食保護層を除去するために化学的処置を
単独的に行うことがきわめて困難となり、労力をかけな
ければ不可能となる。このため、特にこのようなベータ
層の弱体化した腐食保護層では化学的除層と剥離による
機械的除層との併用が特に有用である。
【0012】E)基体は好適にはニッケル超合金もしくは
コバルト基超合金から成る。この種の合金は特に高度の
耐熱性があるが、ある程度の耐熱性のある鋼鉄よりも高
価である。したがって、特にこの種の基体では“リファ
ービシュメント“、すなわち除層とそれに続く新しい層
の再塗布が役立つ。
コバルト基超合金から成る。この種の合金は特に高度の
耐熱性があるが、ある程度の耐熱性のある鋼鉄よりも高
価である。したがって、特にこの種の基体では“リファ
ービシュメント“、すなわち除層とそれに続く新しい層
の再塗布が役立つ。
【0013】F)化学的除去後に腐食保護層の残存層の厚
さの測定が行われると良い。これはたとえばサーモグラ
フィー法で行うことができる。これによって、基体のど
の部位に腐食保護層が残存するか、また、残存層領域が
どの程度の厚さを有するのかが突きとめられる。この場
合、さらにこのような腐食保護層の残存層領域(当初の
層全体の厚さの5%以上の厚さを有する)は噴射水によ
り剥離される形で最小限の厚さになるまで除去されるこ
とが望ましい。このため、一部の領域では比較的厚い層
領域があらためて噴射水処理により除去されるが、基体
に至るまで除去するのではなく、基体の保護のために最
小限の厚さを残して除去される。さらに望ましいのは、
これに続いてなおも残存する層領域の再度の化学的除去
を行うことである。
さの測定が行われると良い。これはたとえばサーモグラ
フィー法で行うことができる。これによって、基体のど
の部位に腐食保護層が残存するか、また、残存層領域が
どの程度の厚さを有するのかが突きとめられる。この場
合、さらにこのような腐食保護層の残存層領域(当初の
層全体の厚さの5%以上の厚さを有する)は噴射水によ
り剥離される形で最小限の厚さになるまで除去されるこ
とが望ましい。このため、一部の領域では比較的厚い層
領域があらためて噴射水処理により除去されるが、基体
に至るまで除去するのではなく、基体の保護のために最
小限の厚さを残して除去される。さらに望ましいのは、
これに続いてなおも残存する層領域の再度の化学的除去
を行うことである。
【0014】G)基体は好適には単結晶もしくは指向性に
硬化されている。この種の基体は遠心力下で特に高度の
負荷能力を有し、かなりの労力と費用をかけて製造され
る。したがって腐食保護層を再生することは経済的にき
わめて有用である。
硬化されている。この種の基体は遠心力下で特に高度の
負荷能力を有し、かなりの労力と費用をかけて製造され
る。したがって腐食保護層を再生することは経済的にき
わめて有用である。
【0015】H)特に基体は20cm以上の縦の長さを有
する。このように大きなタービン翼では従来の“リファ
ービシュメント“は長時間を要し、このため費用もかか
る。この場合、噴射水と化学的除去との併用を行えば、
特に著しい費用の軽減をもたらす。
する。このように大きなタービン翼では従来の“リファ
ービシュメント“は長時間を要し、このため費用もかか
る。この場合、噴射水と化学的除去との併用を行えば、
特に著しい費用の軽減をもたらす。
【0016】A)〜H)項に基づく実施形態は任意の仕
方で相互に組み合わせることも可能である。
方で相互に組み合わせることも可能である。
【0017】
【実施例】本発明を添付の図面に基づきさらに詳細に説
明する。一部は概略図であり、正確な縮尺ではない。各
図における同一の符号は同一部分を示している。
明する。一部は概略図であり、正確な縮尺ではない。各
図における同一の符号は同一部分を示している。
【0018】図1はガスタービン翼1を示している。ガ
スタービン翼1はニッケル超合金もしくはコバルト基超
合金から成る基体3を有する。ガスタービン翼1は翼軸
2に沿って翼板領域5の次にプラットフォーム領域7お
よび取付け領域9が続いている。翼板領域5の表面上
に、また、翼板領域に向いたプラットフォーム領域7の
表面上にも腐食保護層11が塗布されている。この腐食
保護層はMCrAlY合金から成る。腐食保護層11は
基体3からみて外側にある部分13を有する。外側部分
13と基体3の間には腐食保護層11の内側部分15が
配置されている。外側部分13と内側部分15との間の
区別は必ずしもこれらの領域の化学的もしくは結晶学的
相違を意味していない。むしろ、外側部分13は除層法
に際し、噴射水装置21からの噴射水23により除去さ
れるということによって区別されている。このような噴
射水による除層はガスタービン翼1の腐食保護層11の
除層プロセス全体を著しく促進する。特に翼軸2に沿っ
て測定される縦の長さLが20cm以上の大きなガスタ
ービン翼1の場合には、このような時間短縮は大幅な費
用軽減につながる。ただし、腐食保護層11は噴射水2
3によって基体3に至るまでは除去されない。むしろ、
内側部分15は基体3上に残される。したがって、噴射
水23が基体3に衝突して損傷を与えたり、あるいは空
気力学的な仕方で基体の表面を変化させたりするような
ことはない。噴射水23による除層後に内側部分15が
化学的に除去される。これは好適には塩酸を用いて行わ
れる。噴射水23による除去は、内側部分15の均一な
厚さの層を必ず残すというわけではない。層の厚さ12
は局部的に変動がみられる。
スタービン翼1はニッケル超合金もしくはコバルト基超
合金から成る基体3を有する。ガスタービン翼1は翼軸
2に沿って翼板領域5の次にプラットフォーム領域7お
よび取付け領域9が続いている。翼板領域5の表面上
に、また、翼板領域に向いたプラットフォーム領域7の
表面上にも腐食保護層11が塗布されている。この腐食
保護層はMCrAlY合金から成る。腐食保護層11は
基体3からみて外側にある部分13を有する。外側部分
13と基体3の間には腐食保護層11の内側部分15が
配置されている。外側部分13と内側部分15との間の
区別は必ずしもこれらの領域の化学的もしくは結晶学的
相違を意味していない。むしろ、外側部分13は除層法
に際し、噴射水装置21からの噴射水23により除去さ
れるということによって区別されている。このような噴
射水による除層はガスタービン翼1の腐食保護層11の
除層プロセス全体を著しく促進する。特に翼軸2に沿っ
て測定される縦の長さLが20cm以上の大きなガスタ
ービン翼1の場合には、このような時間短縮は大幅な費
用軽減につながる。ただし、腐食保護層11は噴射水2
3によって基体3に至るまでは除去されない。むしろ、
内側部分15は基体3上に残される。したがって、噴射
水23が基体3に衝突して損傷を与えたり、あるいは空
気力学的な仕方で基体の表面を変化させたりするような
ことはない。噴射水23による除層後に内側部分15が
化学的に除去される。これは好適には塩酸を用いて行わ
れる。噴射水23による除去は、内側部分15の均一な
厚さの層を必ず残すというわけではない。層の厚さ12
は局部的に変動がみられる。
【0019】図2にはガスタービン翼1の縦断面が示さ
れている。基体3上に腐食保護層11が配置されてい
る。腐食保護層11の外側部分13はすでに噴射水23
によって部分的に除去されている。腐食保護層11全体
は厚さD1を有する。腐食保護層11の外側部分13は
厚さD2を有する。腐食保護層11の内側部分15は厚
さD3を有する。外側部分の層の厚さD2は全層の厚さ
D1の70%以上であり、全層の厚さD1の95%以下
である。このため、第一に腐食保護層11の大部分が噴
射水23により除去され、その結果費用の軽減が達成さ
れる。第二に、噴射水23が基体に直接衝突することが
回避される。
れている。基体3上に腐食保護層11が配置されてい
る。腐食保護層11の外側部分13はすでに噴射水23
によって部分的に除去されている。腐食保護層11全体
は厚さD1を有する。腐食保護層11の外側部分13は
厚さD2を有する。腐食保護層11の内側部分15は厚
さD3を有する。外側部分の層の厚さD2は全層の厚さ
D1の70%以上であり、全層の厚さD1の95%以下
である。このため、第一に腐食保護層11の大部分が噴
射水23により除去され、その結果費用の軽減が達成さ
れる。第二に、噴射水23が基体に直接衝突することが
回避される。
【0020】図3は塩酸槽31での化学的除去を概略的
に示している。塩酸槽31により腐食保護層11の内側
部分15がほぼ除去される。ただし、この処置後にも腐
食保護層11の層領域33が局部的に残存する可能性は
ある。このような層領域33は、たとえばサーモグラフ
ィーなど、適当な方法により測定される。このような層
領域33がまだかなりの残存層の厚さRを有する場合
は、あらためて噴射水23により最小限の層の厚さMを
残すまで剥離除去を行うことができる。続いて、層領域
33にはあらためて塩酸処置を行う。必要であればこの
処置を数回反復する。この段階でタービン翼1はより効
率的に実質的に完全に除層されることになる。最後に、
このようにして除層されたタービン翼1上へ新規の腐食
保護層11が塗布される。
に示している。塩酸槽31により腐食保護層11の内側
部分15がほぼ除去される。ただし、この処置後にも腐
食保護層11の層領域33が局部的に残存する可能性は
ある。このような層領域33は、たとえばサーモグラフ
ィーなど、適当な方法により測定される。このような層
領域33がまだかなりの残存層の厚さRを有する場合
は、あらためて噴射水23により最小限の層の厚さMを
残すまで剥離除去を行うことができる。続いて、層領域
33にはあらためて塩酸処置を行う。必要であればこの
処置を数回反復する。この段階でタービン翼1はより効
率的に実質的に完全に除層されることになる。最後に、
このようにして除層されたタービン翼1上へ新規の腐食
保護層11が塗布される。
【図1】噴射水を用いたタービン翼上の腐食保護層の除
去方法を示す概略図。
去方法を示す概略図。
【図2】腐食保護層を有するタービン翼の横断面図。
【図3】タービン翼上の腐食保護層の化学的除去方法を
示す概略図。
示す概略図。
1 タービン翼 2 翼軸 3 基体 5 翼板 11 腐食保護層 13 外側部分 15 内側部分 21 噴射水装置 23 噴射水 31 塩酸槽 33 残存層領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルゲ ライマン ドイツ連邦共和国 14167 ベルリン マ ックネイル‐プロムナード 58 Fターム(参考) 3G002 BA09 BB04 CA14 4K057 WA02 WA10 WA20 WB11 WD05 WE08 WM04 WN06
Claims (12)
- 【請求項1】 腐食保護層(11)を備えたタービン翼
(1)の基体(3)を除層するための方法において、基
体(3)からみて外側にある腐食保護層(11)の外側
部分(13)が噴射水(23)による剥離により除去さ
れ、続いて外側部分(13)の除去前に外側部分(1
3)と基体(3)の間に存在していた腐食保護層(1
1)の内側部分(15)が化学的に除去されることを特
徴とする方法。 - 【請求項2】 腐食保護層(11)の外側部分(13)
が全層の厚さ(D1)の少なくとも70%であるような
厚さ(D2)を有することを特徴とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】 外側部分(13)の層の厚さ(D2)が
全層の厚さ(D1)の多くても95%であることを特徴
とする請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 内側部分(15)が塩酸を用いて除去さ
れることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 噴射水(23)が10バール〜100バ
ールの間の圧力で腐食保護層(11)に衝突することを
特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 腐食保護層(11)がMCrAlXから
成り、その際Mは鉄、コバルト、ニッケルの群から選択
され、Crはクロムであり、Alはアルミニウムであ
り、Xはイットリウム、スカンジウム、ランタン、希土
類の群から選択されることを特徴とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項7】 基体(3)がニッケル超合金もしくはコ
バルト基超合金から成ることを特徴とする請求項1記載
の方法。 - 【請求項8】 化学的除去後に腐食保護層(11)の残
存層の厚さ(R)の測定が行われることを特徴とする請
求項1記載の方法。 - 【請求項9】 残存層の厚さ(R)の測定後に腐食保護
層(11)の残存層領域(33)が当初の全層の厚さ
(D1)の5%以上の厚さ(R)を有する場合、この領
域が噴射水(23)により最小限の厚さ(M)に至るま
で剥離除去されることを特徴とする請求項8記載の方
法。 - 【請求項10】 引続き残存層領域(33)の化学的除
去が行われることを特徴とする請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 基体(3)が単結晶もしくは指向性に
硬化されていることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項12】 基体(3)の縦の長さ(L)が20c
m以上であることを特徴とする請求項11記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP00128573.3 | 2000-12-27 | ||
EP00128573A EP1219728A1 (de) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | Verfahren zum Entschichten einer Turbienenschaufel |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002212762A true JP2002212762A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=8170837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001394716A Pending JP2002212762A (ja) | 2000-12-27 | 2001-12-26 | タービン翼の除層方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6660102B2 (ja) |
EP (1) | EP1219728A1 (ja) |
JP (1) | JP2002212762A (ja) |
CA (1) | CA2366179A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6955308B2 (en) * | 2003-06-23 | 2005-10-18 | General Electric Company | Process of selectively removing layers of a thermal barrier coating system |
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