JP2002211963A - モルタル強化剤 - Google Patents

モルタル強化剤

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JP2002211963A
JP2002211963A JP2001000717A JP2001000717A JP2002211963A JP 2002211963 A JP2002211963 A JP 2002211963A JP 2001000717 A JP2001000717 A JP 2001000717A JP 2001000717 A JP2001000717 A JP 2001000717A JP 2002211963 A JP2002211963 A JP 2002211963A
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JP
Japan
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mortar
polyvinyl alcohol
reinforcing agent
surfactant
agent
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JP2001000717A
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English (en)
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Yasutaka Tochika
泰孝 遠近
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KINDAI UNIT KK
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KINDAI UNIT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モルタルの粘着性、接着性、強度を高め、施
工性および施工後のモルタル仕上げ面の耐久性を向上さ
せることのできるモルタル強化剤を提供する。 【解決手段】 モルタル強化剤1は、酢酸ビニル樹脂系
ポリビニルアルコール、天然ゴムラテックス、防錆剤、
消泡剤、界面活性剤、酢酸および水を含んでいる。モル
タル強化剤1に水Wを加えて撹拌溶解した後、セメント
Cおよび砂Sを加えて撹拌混練してモルタルMを形成
し、鏝3や吹付け器5で壁面4,6に塗ることによって
仕上げ面を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物、土木建造物
などの壁面、天井面、床面などの仕上施工に用いられる
モルタルに、改質を目的として添加するモルタル強化剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物や土木建造物などの内外壁面、天
井面、床面、コンクリート柱の外周面あるいはトンネル
内壁面などにおいては、モルタルを打設して仕上げ面が
形成されている。これらの仕上げ面は垂直あるいは水平
下向きであるため、施工に際しては接着力の強いモルタ
ルを使用する必要があり、施工後の仕上げ面は大気中に
露出し、人の目にも触れるため、表面ひび割れなどが発
生しないような強度、耐久性が求められる。
【0003】そこで、モルタルの接着力、強度、粘性を
高め、施工性、耐久性を向上させるため、モルタルに添
加するモルタル強化剤が使用されている。モルタル強化
剤としては、ポリ酢酸ビニルを主成分とし、溶剤として
水や酢酸エテニルなどを含むものが一般的である。この
ようなモルタル強化剤は、施工の際に、水、セメント、
砂などの基本材料とともに混合して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のモルタル強化剤
をモルタルに添加することにより、モルタルの強度、粘
性、接着力はある程度向上するが、垂直壁面や天井面な
どモルタル剥離方向に重力が加わる場所を仕上げる場
合、上記のモルタル強化剤では被打設面に対する粘着
力、接着力が不十分であるため施工性が悪い。
【0005】また、従来のモルタル強化剤を添加したモ
ルタルで仕上げ面を施工した場合、施工後数年経過する
と、仕上げ面に表面ひび割れが発生したり、モルタルと
鋼材との接触部分などに錆が発生したりするなど、強度
や耐久性が不足している。そのほか、従来のモルタル強
化剤は、パウダー、粘稠溶液などとして数多くのものが
市販されているが、いずれも一長一短であり、画一的な
品質保証もないのが実状である。さらに、従来のモルタ
ル強化剤は、高品質で高価格の傾向があり、施工条件に
よっては安易に採用できないことも少なくない。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、モルタ
ルの粘着性、接着性、強度を高め、施工性および施工後
のモルタル仕上げ面の耐久性を向上させることのできる
モルタル強化剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のモル
タル強化剤の成分を詳細に分析し、各成分の作用を考察
するとともに、モルタルの粘着性、接着性、強度を向上
させる可能性のある物質を様々な角度から探求し、試行
錯誤を繰り返しながら、本発明のモルタル強化剤を開発
するに至ったものであり、このモルタル強化剤をモルタ
ルに添加することにより、その粘着性、接着性、強度な
どを大幅に向上させることができる。
【0008】本発明のモルタル強化剤は、酢酸ビニル樹
脂系ポリビニルアルコール、天然ゴムラテックス、防錆
剤、消泡剤、界面活性剤および水を含むモルタル強化剤
である。このような構成のモルタル強化剤をモルタルに
添加することにより、酢酸ビニル樹脂系ポリビニルアル
コールがモルタルの粘着性を高め、天然ゴムラテックス
がモルタルの接着性、強度を高め、消泡剤は泡発生を防
止し、界面活性剤が粘度調整作用を有し、防錆剤が錆の
発生を防止するので、施工性が良好となり、施工後のモ
ルタル仕上げ面の可撓性が高まり、ひび割れが発生しな
くなり、耐久性も向上する。
【0009】また、前記酢酸ビニル樹脂系ポリビニルア
ルコールとして、オールアクリル系パウダーエマルジョ
ンおよび増粘性ポリビニルアルコールを用いることによ
り、オールアクリル系パウダーエマルジョンがその乳化
変質された樹脂の高粘着性でモルタルの粘着力を向上さ
せ、増粘性ポリビニルアルコールが前記オールアクリル
系パウダーエマルジョンの作用を補佐するとともにモル
タル強化剤の分離を防止する。ここで、オールアクリル
系パウダーエマルジョンとしては株式会社クラレ製のM
B−50(商品名)が好適であり、増粘性ポリビニルア
ルコールとしては株式会社クラレ製のV−2250(商
品名)が好適である。なお、天然ゴムラテックスとして
は、株式会社イーテック製のトマックススーパー IN
T NO3(商品名)が好適である。
【0010】さらに、前記防錆剤として亜鉛末を使用す
ることにより防錆作用およびブルー着色作用が得られ、
前記消泡剤として無機担体とポリエステルなどとの混合
物を使用することにより溶解撹拌時の泡発生を有効に防
止することができる。また、前記界面活性剤としてトリ
ポリリン酸ソーダを使用することにより適正粘度を得る
ことができ、容器への付着も防止することができる。こ
こで、防錆剤としては本荘ケミカル株式会社製の亜鉛末
F−1000(商品名)が好適であり、消泡剤としては
サンノブコ株式会社製のSNデフォーマー14HP(商
品名)が好適であり、界面活性剤としてはセントラル硝
子株式会社製のトリポリリン酸ソーダ(商品名)が好適
である。
【0011】本発明のモルタル強化剤において、体積%
としてオールアクリル系パウダーエマルジョンを40〜
45%、増粘性ポリビニルアルコールを0.5〜1.5
%、天然ゴムラテックスを8〜12%、防錆剤を0.5
〜0.8%、消泡剤を1.0〜1.5%、界面活性剤を
1.0〜1.5%、水を40〜48%の組成とすること
により、一般的な施工条件におけるモルタルの粘着性、
接着性、強度を高めるとともに、施工性および施工後の
モルタル仕上げ面の耐久性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本実施形態のモルタル強化剤は下
記の原料配合に基いて作られたものである。 (1)酢酸ビニル樹脂系ポリビニルアルコール (a)オールアクリル系パウダーエマルジョン 株式会社クラレ製MB−50(商品名) 43% (b)増粘性ポリビニルアルコール 株式会社クラレ製V−2250(商品名) 1% (2)天然ゴムラテックス 株式会社イーテック製 トマックススーパー INT NO3(商品名) 10% (3)防錆剤 本荘ケミカル株式会社製 亜鉛末 F−1000(商品名) 0.5% (4)消泡剤 サンノブコ株式会社製 SNデフォーマー14HP(商品名) 1% (5)界面活性剤 セントラル硝子株式会社製 トリポリリン酸ソーダ(商品名) 1% (6)水 43.5%
【0013】本実施形態のモルタル強化剤は次のような
工程で製造した。まず、所定の溶解槽にV−2250お
よび水を投入し、充分に撹拌混合してV−2250を完
全に溶解させる。そして、MB−50および残りの薬剤
を前記溶解槽に投入して再び撹拌し、完全に溶解したこ
とを確認したら撹拌を停止する。この後、溶解槽の中の
混合液体を16メッシュの金網で濾過して固形物を除去
すると、モルタル強化剤が完成する。このようにして得
られたモルタル強化剤は、10kgまたは20kg程度
のポリエチレン容器に収容され、製品として出荷され
る。
【0014】次に図1を参照して本実施形態のモルタル
強化剤の使い方について説明する。図1に示すように、
所定分量のモルタル強化剤1を混練容器2または混練装
置に入れ、このモルタル強化剤1とほぼ同量の水Wを加
えて十分に撹拌溶解した後、セメントCおよび砂Sを加
え、さらに撹拌混練すればモルタルMが形成される。こ
の場合、モルタルMの混合比率は、水:モルタル強化
剤:セメント:砂=1:1:2:5程度が適正である。
【0015】このようにして形成されたモルタルMは、
鏝3を用いて壁面4に塗ったり吹付け器5を用いて壁面
6に吹き付けたりすることによって、それぞれ厚さ1〜
3mm程度の仕上げ面を形成することができる。なお、
吹付け器5を用いて施工する場合、水Wを若干多めに添
加してモルタルMの粘度を低くした方が施工性が良くな
る。
【0016】前記(1)〜(6)を含有するモルタル強
化剤1を添加して形成されたモルタルMは、オールアク
リル系パウダーエマルジョンおよび増粘性ポリビニルア
ルコールによって高い粘着性を発揮し、天然ゴムラテッ
クスによって優れた接着性、強度を発揮する。また、防
錆剤によって施工後の錆の発生を防止することができ
る。
【0017】すなわち、モルタル強化剤1を含むモルタ
ルMは従来のモルタルに比べ、粘着性、接着性および強
度が大幅に向上したものとなるため、施工性が良好であ
り、施工後のモルタル仕上げ面は可撓性が高く、ひび割
れが発生することもなく、耐久性にも優れている。
【0018】したがって、図1に示す垂直な壁面4,6
に対する施工性は良好であり、そのほか、図2(a)に
示す水平天井面7、同図(b)に示す凹曲面状の天井面
8、同図(c)に示す凹曲面状の壁面9あるいは同図
(d)に示す凸曲面状の壁面10に対する施工性も良好
であり、施工後の耐久性も優れている。また、モルタル
強化剤1を含むモルタルMは、コンクリート、金属、合
板、プラスチック板などに対する接着性も優れているた
め、広範囲の用途に使用することができる。
【0019】このようにモルタル強化剤1はモルタルの
改質剤として優れた作用を発揮するが、モルタル強化剤
1を単独で使用することもできる。例えば、モルタル強
化剤1のみを塗布することにより、内装仕上げ剤、外装
仕上げ剤として使用することができるほか、着色剤を添
加して表面仕上げ剤として使用することもでき、落書き
消しに使用することができる。また、モルタル強化剤1
の優れた接着力を利用して、タイルなどを接着すること
もできる。
【0020】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0021】(1)モルタル強化剤が、酢酸ビニル樹脂
系ポリビニルアルコール、天然ゴムラテックス、防錆
剤、消泡剤、界面活性剤および水を含むことにより、こ
のモルタル強化剤をモルタルに添加することで、モルタ
ルの粘着性、接着性、強度、施工性が高まり、施工後の
モルタル仕上げ面の可撓性も高まり、耐久性が向上す
る。
【0022】(2)前記酢酸ビニル樹脂系ポリビニルア
ルコールとして、オールアクリル系パウダーエマルジョ
ンおよび増粘性ポリビニルアルコールを用いることによ
り、オールアクリル系パウダーエマルジョンがその乳化
変質された樹脂の高粘着性でモルタルの粘着力を向上さ
せ、増粘性ポリビニルアルコールがアクリル系パウダー
エマルジョンの作用を補佐するとともにモルタル強化剤
の分離を防止する。
【0023】(3)前記防錆剤として亜鉛末を使用する
ことにより防錆作用およびブルー着色作用が得られ、前
記消泡剤として無機担体とポリエステルとの混合物を使
用することにより溶解撹拌時の泡発生を有効に防止する
ことができる。また、前記界面活性剤としてトリポリリ
ン酸ソーダを使用することにより適正粘度を得ることが
でき、容器への付着も防止することができる。
【0024】(4)モルタル強化剤を特定の組成範囲と
することにより、一般的な施工条件におけるモルタルの
粘着性、接着性、強度を高めるとともに、施工性および
施工後のモルタル仕上げ面の耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のモルタル強化剤の使い方を示す説明
図である。
【図2】 モルタル強化剤を含むモルタルの施工例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 モルタル強化剤 2 混練容器 3 鏝 4,6 壁面 5 吹付け器 7 水平天井面 8 凹曲面状の天井面 9 凹曲面状の壁面 10 凸曲面状の壁面 W 水 M モルタル C セメント S 砂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ビニル樹脂系ポリビニルアルコー
    ル、天然ゴムラテックス、防錆剤、消泡剤、界面活性剤
    および水を含むモルタル強化剤。
  2. 【請求項2】 前記酢酸ビニル樹脂系ポリビニルアルコ
    ールが、オールアクリル系パウダーエマルジョンおよび
    増粘性ポリビニルアルコールである請求項1記載のモル
    タル強化剤。
  3. 【請求項3】 前記防錆剤が亜鉛末であり、前記消泡剤
    が無機担体とポリエステルとの混合物であり、前記界面
    活性剤がトリポリリン酸ソーダである請求項1記載のモ
    ルタル強化剤。
  4. 【請求項4】 体積%でオ−ルアクリル系パウダーエマ
    ルジョンを40〜45%、増粘性ポリビニルアルコール
    を0.5〜1.5%、天然ゴムラテックスを8〜12
    %、防錆剤を0.5〜0.8%、消泡剤を1.0〜1.
    5%、界面活性剤を1.0〜1.5%、酢酸を0.5〜
    1.0%、水を40〜48%の組成とする請求項2記載
    のモルタル強化剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016508939A (ja) * 2012-12-14 2016-03-24 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 再分散性ポリマー粉末
JP2019214863A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 株式会社大林組 鉄筋コンクリート構造物の保護方法

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