JP2002209741A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP2002209741A
JP2002209741A JP2001007348A JP2001007348A JP2002209741A JP 2002209741 A JP2002209741 A JP 2002209741A JP 2001007348 A JP2001007348 A JP 2001007348A JP 2001007348 A JP2001007348 A JP 2001007348A JP 2002209741 A JP2002209741 A JP 2002209741A
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Japan
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liquid
container
alkaline
water heater
tea
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JP2001007348A
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English (en)
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Atsushi Asaue
淳 麻植
Hidesato Kawanishi
英賢 川西
Satoshi Shimizu
聡 清水
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内面に皮膜を形成した電気湯沸かし器に
於いて、中に入れられるお湯を用いた、お茶などの飲料
の味や調理の性能を改善したものである。 【解決手段】 液体をアルカリ性に変化させる物質を含
んだ皮膜13を電気湯沸かし器の容器2の内面(接液表
面)に形成することにより、容器2内の液体がアルカリ
性に変化し、お茶の成分の抽出を高めたり、野菜等の茹
で時間を短縮することにより、それぞれの性能を向上さ
せることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内面に形成さ
れた、液体をアルカリ性に変化させる物質を含む皮膜に
より、液体がアルカリ性に変化し、お茶等の飲料の抽出
力やその液体を用いた調理に対する性能を向上させる電
気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から電気湯沸かし器では、その容器
内面にフッ素樹脂を主成分とする皮膜を形成しているも
のがあった。しかしこれらの皮膜は主に水垢等の汚れの
付着を防ぐことを目的としており、場合によっては中に
入れる水やお湯、飲料等の液体の味を低下させることが
あった。最近ではこのような味の低下に対しても、最適
材料や最適加工条件を選定することにより、特に気にな
らないレベルにまでなっているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに改善された電気湯沸かし器においても、その中に入
れられるお湯などの液体を用いて入れられたお茶等の飲
み物の味や、前記液体を用いて行われる調理、たとえば
茹で物等の性能を改善するには至らないという課題があ
った。
【0004】本発明はこのような課題を解決するもの
で、中に入れられるお湯等の液体を用いて入れられたお
茶等の飲料の味や、前記液体を用いて行われる調理の性
能を積極的に改善しようとするものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するために
本発明は、電気湯沸かし器の容器の内面の接液面にに液
体をアルカリ性に変化させる物質を含んだ皮膜を形成し
たものである。前記物質により、容器内の液体がアルカ
リ性に変化し、その液体を用いたお茶の抽出や調理に対
する性能を向上させることができる。
【0006】
【発明実施の形態】請求項1記載の発明は、電気湯沸か
し器の容器の内面に液体をアルカリ性に変化させる物質
を含んだ皮膜を形成し、さらに前記皮膜が少なくとも前
記液体と直接接する部分を有するようにしたものであ
る。このような構成にすることにより、湯沸し及び保温
中に前記皮膜と接したお湯等の液体のpHが従来よりも
アルカリ側にシフトする。一般的にアルカリ側にシフト
したお湯は、分子の集団であるクラスターが小さくなっ
ており、お茶を入れたときにそのお湯がお茶の葉内への
浸透が良くなり、結果的にお茶の抽出が良くなる。茹で
物等の調理を行った場合も同様であり、調理物へのお湯
の浸透が良くなるため、茹で時間が短くなり、さらに茹
で時間の短縮化により栄養分の溶出も少なくなるため、
調理の性能を向上させることが出来る。
【0007】請求項2記載の発明は、特に、請求項1記
載の、液体をアルカリ性に変化させる物質として、アル
カリ性物質を用いたものである。このような構成にする
ことにより、皮膜中に分散されたアルカリ性物質が、容
器内に入れられた液体と接することにより、アルカリ性
物質が溶出し、液体をアルカリ性に変化させることが出
来る。アルカリ性への変化度合いは、皮膜へのアルカリ
性物質の混入量や分散状態、またアルカリ性物質自身の
アルカリ度を調整することにより任意に対応が可能であ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、特に、請求項2記
載のアルカリ性物質として酸化マグネシウムを用いたも
のである。酸化マグネシウムはお湯等の液体に接すると
僅かに溶出し、液体を僅かにアルカリ性に変化させる。
また酸化マグネシウムは高純度の結晶が得られるので、
不純物による味の低下の影響もほとんどなく、飲料用途
に用いるのに最適である。また1回の溶解量もごく僅か
なため、少量の添加で長期間溶出させることが可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照に
して説明する。
【0010】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
の電気湯沸かし器の断面図である。図1において、1は
外ケースで、この外ケース1内に有底筒状の容器2が収
容されている。容器2の側面には給水量の目安を示す水
位線3が刻印されており、また下側にはヒーター4が一
体化されている。また容器2の内面には皮膜13が形成
されている。5は容器2を覆う上蓋である。また液体温
度を測定する温度センサー11が容器2の下側から接す
る形で取り付けられており、この温度センサーは温度制
御機能部12に繋がり、お湯の温度がコントロールされ
ている。また6の出湯ボタンを押すことにより、その押
し加減によって、容器からの液体出口7につながった電
動ポンプ8の回転数が変化し、出湯パイプ9を通して、
吐出口10より液体が排出される出湯手段を備えてい
る。
【0011】皮膜13はフッ素樹脂及び耐熱性バインダ
ーであるポリエーテルサルホン樹脂を主成分として構成
されている。この皮膜の中に酸化マグネシウムを皮膜に
対して0.5wt%(サンプルA)及び1.0wt%
(サンプルB)含有させた電気湯沸かし器を作成した。
また比較の為、被膜13に酸化マグネシウムを含まない
従来の電気湯沸かし器も準備した。
【0012】これらの湯沸かし器で沸かしたお湯を用い
てお茶を入れその味及び溶出成分の分析を行った。お茶
の入れ方としては、中級銘柄の煎茶5gに対して、熱湯
を300cc注ぎ、1分間放置後、官能評価用の所定の
容器に注ぎ入れた。茶葉は同一生産ロットのものをさら
に40メッシュの篩で細かいものを取り除き用いた。
【0013】お茶の味の評価としては、「水色」「香
り」「味」「旨み」「渋み」「総合評価」の6項目を1
0名の専門パネラーにより評価した。評価は従来品の点
数をそれぞれ3点とし、これとの相対比較の5段階評価
として点数をつけた。最終的にこの6項目の点数の平均
値をお茶の官能評価結果として(表1)に示す。
【0014】またここで評価したお茶を分析し、お茶の
旨みの代表成分である「テアニン」及び渋みの代表成分
である「タンニン」の含有量を測定した。これらの結果
も合わせて(表1)に示す。
【0015】
【表1】
【0016】(表1)の結果から明らかなように、酸化
マグネシウムを皮膜に含むサンプルA及びBは、従来品
に対して点数的にいずれも優位差があり、お茶の味が改
善されていることがわかる。
【0017】また成分的に見ても、それぞれの成分がい
ずれも従来品より増えている。これはサンプルA及びB
のお湯のほうが、茶葉に対する浸透が早くなり、その分
茶葉中の成分の溶出が早くなる。すなわち同一抽出時間
で比較すると、サンプルA、Bの方が茶葉中の成分の抽
出量が多くなっていると説明できる。結果的にサンプル
A、Bのお茶の味の改善は、抽出成分の増加が寄与して
いることがわかる。
【0018】(実施例2)実施例1と同様の電気湯沸か
し器を用いて、調理に対する影響を確認した。実験とし
ては(表1)に示したそれぞれの電気湯沸かし器で沸か
したお湯を用いて、ホウレンソウの茹で具合を比較し
た。その実験方法を以下に示す。水道水を電気湯沸かし
器で沸騰させ、その後30分間保温した後に、標準的な
大きさのホウレンソウの葉を1枚入れ、所定時間経過後
取出し、水洗い後、所定の位置(茎の部分)の固さを測
定し茹で具合とした。固さの測定にはクリープメータを
用いた。
【0019】具体的な方法としては、まず従来品で沸か
したお湯の中に30秒間ホウレンソウの葉を浸漬させ、
前述の方法で硬さを測定した。この硬さを基準固さとす
る。次にサンプルA及びBで沸かしたお湯でも同様の作
業を行う。これらの場合は、ホウレンソウの葉の浸漬時
間を何点か変えて固さを測定し、浸漬時間と固さの相関
データを作成する。このデータから先の従来品と同じ基
準固さになる時間を計算により求めた。なお、測定には
同一生産ロットのホウレンソウからほぼ同一の大きさの
葉を選んで用いると共に、それぞれ5回測定し、その平
均値をデータとした。結果を(表2)に示す。
【0020】
【表2】
【0021】(表2)の結果からも明らかなように、酸
化マグネシウムを皮膜に含むサンプルA及びBは、いず
れも従来品よりも茹で時間が早くなった。この結果につ
いても実施例1と同様に説明が出来る。すなわち従来品
のお湯と比較してサンプルA及びBびお湯の方がホウレ
ンソウの葉への浸透が早くなり、結果的に同じ固さにな
るまでの茹で時間が短くなっている。茹で時間が短縮さ
れると、葉からの栄養成分の溶出が少なくなり、栄養的
に見てもこれらのサンプルのほうが優位である。
【0022】なお、この実験は便宜上湯沸かし器の中で
ホウレンソウの葉を茹でたが、電気湯沸かし器のお湯を
鍋などに移してから行っても同様の効果がある。また、
一般的な鍋・釜等の内面に本発明の皮膜を形成させて
も、同様の効果を得ることが出来る。
【0023】また、いずれの実施例についても液体をア
ルカリ性に変化させる物質としてアルカリ性物質の酸化
マグネシウムを用いた例で説明したが、もちろんこれに
限定されることはなく、水酸化カルシウムや炭酸水素ナ
トリウムなど、アルカリ金属元素又はアルカリ土類金属
元素の水酸化物或いは炭酸塩などのアルカリ性物質、ま
た液体をアルカリ性に変化させる物質としては、赤外線
放射効果があるカーボン、木炭、又は酸化ニッケル、酸
化珪素、炭化珪素などの金属化合物などを、それぞれの
特性に応じた添加量や配合状態で用いてやれば、同様の
効果を得ることが出来る。
【0024】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
によれば、容器内の液体を用いると、お茶等の飲料の官
能的なおいしさが高まると共に、成分の抽出性も高める
ことが出来る。また茹でものなどの調理においても、茹
で時間が早くなるなどの調理性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電気湯沸かし器の断面図
【符号の説明】 1 外ケース 2 容器 4 ヒーター 5 上蓋 6 出湯ボタン 7 液体出口 8 電動ポンプ 9 出湯パイプ 10 吐出口 11 温度センサー 12 温度制御機能部 13 皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA35 BA61 BA80 CA01 CA21 CA71 CB02 CB04 CB09 CB21 CD02 CD52 CD61 DA02 DB02 FA04 FB16 FC20 FD03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも液体を保持する容器と、前記
    容器を保持する外ケースと、前記容器を覆う上蓋と、前
    記液体を加熱するヒーターと、前記液体の温度を検知す
    る温度センサーと、前記液体の温度に応じて前記ヒータ
    ーの発熱量をコントロールする温度制御機能部と、前記
    液体を前記容器内部から外に排出する手段を有し、前記
    容器の内面に少なくとも液体をアルカリ性に変化させる
    物質を含む皮膜を形成したことを特徴とする電気湯沸か
    し器。
  2. 【請求項2】 液体をアルカリ性に変化させる物質とし
    て、アルカリ性物質を用いることを特徴とした請求項1
    記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 アルカリ性物質として酸化マグネシウム
    を用いたことを特徴とする請求項2記載の電気湯沸かし
    器。
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