JP2002209367A - インナーロータモータおよびディスク装置 - Google Patents

インナーロータモータおよびディスク装置

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JP2002209367A
JP2002209367A JP2001001747A JP2001001747A JP2002209367A JP 2002209367 A JP2002209367 A JP 2002209367A JP 2001001747 A JP2001001747 A JP 2001001747A JP 2001001747 A JP2001001747 A JP 2001001747A JP 2002209367 A JP2002209367 A JP 2002209367A
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rotor
magnetic
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stator
balancer
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JP2001001747A
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Tomokuni Wauke
朝邦 和宇慶
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの削減を図りつつ、装置の小型化
・軽量化を図り、モータ回転の安定性を維持し、ディス
ク装置の動作安定性を向上すること。 【解決手段】 円周状に配された複数の磁極25n,2
5sを有するロータ2と、このロータ2の円周外側に位
置しロータ2に対向する複数の磁極ティース33〜38
を有するステータコア31の磁極ティース33〜38毎
にコイル33a〜38aが配されたステータ3とを有す
るインナーロータモータであって、ステータ3が、ロー
タ2の中心21に対して180°以内の範囲に配され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク駆動装置等に用いられる媒体回転駆動用の薄型
インナーロータモータに用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピィーディスク装置等のディスク
装置は、パーソナルコンピュータを始めとしてオフィス
コンピュータやワードプロセッサ等に広く用いられてお
り、その普及は目覚ましい。この種のディスク装置は、
例えば図10に示すように構成されている。
【0003】これを同図に基づいて概略説明すると、図
において、符号101で示すものはディスク回転中心と
してのスピンドルセンター102を有するシャーシで、
例えばパーソナルコンピュータ等の機器筐体(図示せ
ず)内に収納されており、全体が前方と上方に開口しデ
ィスクカートリッジ103が臨む収納空間を有する有底
箱によって形成されている。前記シャーシ101の後端
部にはヘッドキャリッジ送り用のステッピングモータ1
24と、このステッピングモータ124によって前後方
向に進退自在に構成されるヘッドキャリッジが設けられ
ている。このヘッドキャリッジの先端部にはディスク上
の記録情報の読み取りを行う第1ヘッド130が保持さ
れており、後方上端部には前記第1ヘッド130に対応
する第2ヘッド131を有するヘッドアーム132が弾
性体を介して揺動自在に取り付けられている。このヘッ
ドアーム132は前記第2ヘッド131が前記第1ヘッ
ド130に接近する方向に付勢されている。この例のデ
ィスク装置には、前記ディスクカートリッジ103を挿
抜自在に保持するカートリッジホルダー136と、前記
ディスクカートリッジ103のシャッターを開閉する機
構が設けられている。
【0004】ところで、この種のディスク装置には、近
年における薄型化に応じるために、ディスク回転用のモ
ータとして図11(a)および(b)に示すようなイン
ナーロータモータを備えたものが採用されている。これ
は、円周方向に延在する環状のヨーク161およびこの
ヨーク161の内周面に放射状に設けられかつコイル1
62が巻回された多数のコア163を有するステータ1
64と、このステータ164の内周部に回転自在に設け
られコア163に対向する環状のマグネット165を有
するロータ166とからなるものである。また、図中符
号168はベアリング169を内蔵する保持部170が
実装された回路基板、171はこの回路基板168上の
保持部170にベアリング169を介して回転自在に軸
支され上下方向に延在する軸線をもつロータ固定用の回
転軸である。なお、このインナーロータモータのロータ
166は、ディスクチャッキング用のマグネット(図示
せず)とディスクチャッキング用の回動レバー(図示せ
ず)を有するターンテーブルとして機能する。
【0005】この種のインナーロータモータ用ステータ
においては、ヨーク161とコア163が、ヘッド13
0,131の移動位置をのぞいて円形のロータ166の
ほぼ全周を取り囲むように設けられており、これらの磁
気特性などの要請から、シャーシ101等を構成する亜
鉛メッキ鋼板に比べてコストの高い珪素鋼等から形成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のディ
スク装置においては、その製造コストを削減したいとい
う不断の要求が存在するとともに、装置の小型化軽量化
の要求も依然として強いものがあった。このため、本発
明者はインナーロータモータ用ステータにおいて、コス
トの高い珪素鋼からなるヨーク161とコア163との
面積を削減したいという要求があったと考えている。
【0007】ところが、上記の要求に従って、ヨーク1
61とコア163とを削減した場合には、ロータ166
に対する磁気的な相互作用が円周方向に対して不均一と
なり、ディスクの動作安定性が保てなくなる可能性があ
った。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 製造コストの削減を図ること。 装置の小型化、軽量化を図ること。 モータ回転の安定性を維持すること。 ディスク装置の動作安定性を向上すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインナーロータ
モータは、円周状に配された複数の磁極を有するロータ
と、このロータの円周外側に位置し前記ロータに対向す
る複数の磁極ティースを有するステータコアの前記磁極
ティース毎にコイルが配されたステータとを有するイン
ナーロータモータであって、前記ステータが、前記ロー
タの中心角に対して180°以内の範囲に配されること
により上記課題を解決した。本発明において、前記ステ
ータが、前記ロータの中心角に対して90°以内の範囲
に配されることがより好ましい。本発明の前記ロータの
円周外側には、前記ロータに対して前記ステータとの磁
気的バランスをとるための磁気バランサが設けられてな
ることが可能である。また、本発明において、前記磁気
バランサは、前記ロータが回転可能に取り付けられた磁
性材料からなるシャーシと一体とされてなる手段を採用
することもできる。また、前記磁気バランサが、前記ロ
ータの円周方向に分断された複数の部分からなっている
ので、この磁気バランサおよびシャーシをプレス折り曲
げにより形成する際にシャーシの底面に影響を及ぼす応
力を低減することができる。本発明においては、前記磁
気バランサに対し前記ロータから出入りする磁束の量の
和と、前記ステータの磁極ティースに対し前記ロータか
ら出入りする磁束の量の和と、が等しく設定されること
が望ましい。さらに、前記ロータの円周に対する前記磁
気バランサの配置と、前記ロータの円周に対する前記磁
極ティースの配置とが、前記ロータの中心に対して点対
称に設定されることが可能である。また、前記ロータの
中心に対して点対称位置に設けられた前記磁気バランサ
と前記磁気ティースとにおいて、前記ロータの円周に対
して占有する長さがそれぞれ等しく設定されることがあ
る。本発明においては、前記磁極ティースが6本設けら
れることが好ましい。本発明のディスク装置において
は、上記に記載のインナーロータモータを具備すること
ができる。
【0010】本発明のインナーロータモータは、ステー
タが、ロータの中心角に対して180°以内の範囲に配
されることにより、従来のインナーロータモータのよう
に、ロータの全周にわたってステータが設けられる構造
に比べて、ステータコアの面積を略半分以下に削減する
ことが可能となるため、例えば珪素鋼板からなるステー
タコアにかかるコストや、コイルの巻線等のコストを削
減して、インナロータモータの製造コストを削減するこ
とができる。同時に、ロータの全周にステータが設けら
れた場合に比べて、モータ取り付けに必要な面積を削減
し、小型化することが可能となるとともに、磁極ティー
スの本数を削減できるため軽量化を図ることが可能とな
る。なお、このステータは、連続して中心角の180°
以内に配される状態以外に、間に間隔を有する複数のス
テータが位置する部分の中心角の総和が180°以内で
あればよい。また、前記ステータが、前記ロータの中心
角に対して90°以内の範囲に配されることにより、さ
らに、より一層の製造コストの削減、軽量化、小型化を
図ることが可能となる。
【0011】本発明の前記ロータの円周外側には、前記
ロータに対して前記ステータとの磁気的バランスをとる
ための磁気バランサが設けられてなることにより、ロー
タの片側のみにステータを配して、ロータの片側からの
み駆動させた場合でも、ロータに作用する力をロータの
回転軸に対してバランスよく対称にすることができるた
め、ロータの回転駆動安定性を保つことが可能である。
【0012】また、本発明の磁気バランサは、前記ロー
タが回転可能に取り付けられた磁性材料からなるシャー
シと一体とされてなることにより、例えば亜鉛メッキ鋼
板からなるシャーシの製造時において、ロータ下側位置
部分をプレス打ち抜きによりロータ取り付け側に折り曲
げて立ち上げることで、磁気バランサとシャーシとを同
時に形成することができる。これにより、磁気バランサ
として別部材を取り付ける場合に比べて、製造工程の簡
略化を図るとともに、材料費を節約して、製造コストの
削減を図ることができる。
【0013】また、前記磁気バランサが、前記ロータの
円周方向に分断された複数の部分からなることにより、
上記のごとく、例えば亜鉛メッキ鋼板からなるシャーシ
を折り曲げて立ち上げる加工時に、シャーシにおけるロ
ータの取り付けられる面に与える影響を抑えて変形等を
防止することができる。また、ロータの円周方向に離間
して設けられる磁極ティースに対して磁気的バランスを
設定する際に、この磁気バランサの配置における磁極テ
ィースに対する対称性を容易に実現することが可能とな
る。
【0014】本発明の磁気バランサに対し前記ロータか
ら出入りする磁束の量の和と、前記ステータの磁極ティ
ースに対し前記ロータから出入りする磁束の量の和と、
が等しく設定されることにより、磁気バランサと磁極テ
ィースとがロータに与える作用を対称に設定することが
より容易になる。具体的には、例えば磁気バランサが前
記ロータの円周に対して占有する長さの和と、前記ステ
ータの磁極ティースが前記ロータの円周に対して占有す
る長さの和と、が等しく設定される手段を採用すること
ができる。
【0015】さらに、前記ロータの円周に対する前記磁
気バランサの配置と、前記ロータの円周に対する前記磁
極ティースの配置とが、前記ロータの回転中心に対して
対称に設定されることにより、磁気バランサと磁極ティ
ースとがロータに与える作用を対称に設定することをよ
り一層容易にすることができる。
【0016】また、前記ロータの中心に対して点対称位
置に設けられた前記磁気バランサと前記磁気ティースと
において、前記ロータの円周に対して占有する長さがそ
れぞれ等しく設定されることにより、磁気回路設計上、
磁気バランサと磁極ティースとがロータに与える作用を
対称に設定することをより一層容易にすることができ
る。
【0017】本発明においては、前記磁極ティースが6
本設けられることにより、3相のインナーロータモータ
に適応することが可能となる。
【0018】また、本発明においては、前記磁気バラン
サにおけるシャーシからの高さが、ロータの回転動作安
定性に与える影響を考慮して設定されるとともに、この
磁気バランサの先端には、他の部分より高く設定されロ
ータの回転面より突出したカートリッジ支持部が設けら
れ、これにより、フロッピーディスク等のディスクカー
トリッジがロータに当接しないように設定することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインナーロー
タモータおよびディスク装置の一実施形態を、図面に基
づいて説明する。図1は、本実施形態におけるディスク
装置の一部を示す平面図であり、図において、符号1
は、ディスク装置の筐体の一部を構成するシャーシであ
る。
【0020】本実施形態のディスク装置はフロッピーデ
ィスクドライブ(FDD Floppy Disk Drive)として用
いられたものの一例である。亜鉛メッキ鋼板などからな
るシャーシ1には、図1に示すように、磁気記録媒体
(ディスク)を回転するインナーロータモータにおける
ロータ2とステータ3、および、ディスクから磁気信号
を読出・書込をおこなうための磁気ヘッド部4、磁気ヘ
ッド部4の位置制御をおこなう位置制御部5、位置制御
部5およびインナーロータモータの駆動制御をおこなう
制御部としての基板6、磁気バランサ7、磁気シールド
8、磁気バランサ9が設けられている。
【0021】図2(a)は、図1におけるインナーロー
タモータのII−II断面を示す断面矢視図、図2(b)は
図2(a)におけるマグネット部25付近を示す拡大断
面図である。ロータ2は、図1,図2に示すように、シ
ャーシ1の底面に固定されたスピンドルセンター21を
回転中心としてボールベアリング22,22等によりシ
ャーシ1の底面と平行な面に沿って回転可能として支持
された円板部23と、この円板部23の上面に突出して
フロッピーディスクの係合穴と係合し回転駆動力を伝達
する係合凸部24と、円板部23の縁部に厚みを有して
設けられ円周状に複数の磁極を形成するように着磁され
たマグネット部25と、からなる構成とされている。マ
グネット部25には、図1,図5に示すように、N極と
S極とが円周方向に交互に配置されており、これらの磁
極の総数が例えば16極とされている。つまり、回転中
心21に対して、22.5°ずつ磁極25n,25s,
・・・が交互に設けられている。
【0022】図3は、図1におけるステータ3を示す平
面図である。ステータ3は、図1,図2,図3に示すよ
うに、ヨーク部32とこのヨーク部32によって連結さ
れた6本の磁極ティース33,34,35,36,3
7,38とからなるステータコア31に、それぞれの磁
極ティース33〜38に巻線がなされてコイル33a〜
38aが形成されている。ステータ3は、ヨーク部分3
2によりシャーシ1に取り付けられており、コイル33
a〜38aが、ロータ2の回転下側位置からその側方に
設けられたシャーシ1の切欠11に対応するよう位置さ
れている。
【0023】切欠11は、ステータコア31がシャーシ
1に取り付けられる位置からコイル33a〜38aがそ
の内部に収納可能な形状にロータ2のマグネット部25
の回転位置下側位置まで設けられる。ここで、この切欠
11の形状は、後述する切欠12,13,14との位置
関係上、シャーシ1の強度を考慮して、コイル33a〜
38aが収容可能な程度に設定される。なお、この切欠
11のロータ2回転位置下側位置における輪郭形状は、
後述する切欠12におけるロータ2回転位置下側位置に
おける輪郭形状に対して回転中心21に対して対称にな
るよう設定される。この形状設定とともに、後述するス
テータコア31と磁気バランサ7との形状の設定をおこ
なうことにより、マグネット部25からの磁束がシャー
シ1底面に入ることによってロータ2に作用する下向き
のスラスト力を、ステータ3と磁気バランサ7とを通る
直線方向で設定することが可能となる。
【0024】同様にして、切欠13と切欠14とにおい
ては、ロータ2回転位置下側位置の輪郭形状がそれぞれ
回転中心21に対して対称な形状に設定される。この形
状設定とともに、後述する磁気シールド8と磁気バラン
サ9との形状を設定することにより、マグネット部25
からの磁束がシャーシ1底面に入ることによってロータ
2に作用する下向きのスラスト力を、磁気シールド8と
磁気バランサ9とを通る直線方向で設定することが可能
となる。
【0025】次にこのステータコア31の形状について
説明する。
【0026】図4は、図1におけるステータコア31を
示す平面図である。ステータコア31は珪素鋼板からな
り、図1〜図4に示すように、各磁極ティース33〜3
8には、それぞれコイル33a〜38aよりもロータ2
側に延出して設けられる先端部33b〜38bと、コイ
ル33a〜38aの形成される各巻線部33c〜38c
が設けられる。各巻線部33c〜38cはその延在する
全長にわたって均一な幅寸法に設定される。先端部33
b〜38bは、各巻線部33c〜38cよりも幅広に形
成されるとともに、この先端部33b〜38bにはロー
タ対向面33d〜38dがロータ2のマグネット部25
に略等間隔で対向するように平面視して円弧状に設けら
れている。
【0027】ステータコア31は、先端部33b〜38
bが、図2に示すように、ロータ2のマグネット部25
に比べて低い位置に設けられる。つまり、先端部33b
〜38bの高さ方向(ロータ2の回転軸線に沿った方
向)の中心位置は、マグネット部25の高さ方向中心位
置よりもシャーシ1の底面側に位置している。同時に、
コイル33a〜38aがシャーシ1の切欠11内部に位
置している。この先端部33b〜38bとマグネット部
25との高さ方向中心位置のずれ値の設定は、後述する
磁気バランサ7の高さの設定と同様に、ロータ2の回転
安定性を維持するための下向き(シャーシ1側への)ス
ラスト荷重を設定するようにおこなわれる。
【0028】各磁極ティース33〜38においては、図
1,図3,図4,図5に示すように、その先端のロータ
対向面33d〜38dがロータ2の回転中心21と一致
する点に対して等距離になるよう半径R1の円弧状に設
定される。また、これらロータ対向面33d〜38dの
円周方向におけるピッチP1が、それぞれ等しく設定さ
れる。このロータ対向面33d〜38dのピッチP1
は、すなわち、隣り合ったロータ対向面33d〜38d
の円周方向中心位置33g〜38gどうしの間隔を回転
中心21における角度で表したものである。このロータ
対向面33d〜38dのピッチP1は、例えば15°に
設定される。ここで、両端のロータ対向面33dおよび
ロー対向面38dの円周方向中心位置どうしの間隔を回
転中心21における角度で表した値Qが、ロータ2の回
転中心21と一致する点に対して中心角が75°に設定
されることになる。
【0029】ヨーク部32においては、各磁極ティース
33〜38の接続される側、つまり、ロータ2に対向す
る側の面32aが、平面視して円弧を描くように設定さ
れており、この面32aは、図4に示すように、ロータ
2の回転中心21と一致する点よりもステータ3から離
れた位置に設定された点39を中心とする半径R2の円
弧状に設定されている。同時に、この面32aに接続さ
れた磁極ティース33および磁極ティース38の基端中
心33f,38fはそれぞれ回転中心21から等しい位
置に設定される。また、磁極ティース34および磁極テ
ィース37の基端中心34f,37fはそれぞれ回転中
心21から等しい位置に設定され、磁極ティース35お
よび磁極ティース36の基端中心35f,36fはそれ
ぞれ点21から等しい位置に設定されている。つまり、
ステータコア31の形状は、回転中心21および点39
を通る直線L1に対して線対称に設定されている。
【0030】また、各磁極ティース33〜38において
は、図4に示すように、その基端中心33f〜38fの
ピッチP2が、それぞれ等しく設定される。この基端中
心33f〜38fのピッチP2は、言い換えると、隣り
合った磁極ティース33〜38の基端における面32a
に沿った円周方向中心位置どうしの間隔を点39におけ
る角度で表したものである。この基端中心33f〜38
fのピッチP2は、ロータ対向面33d〜38dのピッ
チP1より小さい値に、例えば7°に設定される。ここ
で、基端中心33f〜38fのピッチP2は、隣り合う
磁極ティース33〜38の延在する方向どうしの為す角
のうち少なくとも一つの値が、隣り合う磁極ティース3
3〜38のロータ対向面33d〜38dとロータ2の回
転中心21とを結んだ直線どうしの為す角よりも、小さ
くなるよう設定されている。つまり、それぞれの磁極テ
ィース33〜38において、その基端中心33f〜38
fとロータ対向面33d〜38dの円周方向中心位置3
3g〜38gとを各々結んだ直線を延長して交わった点
39における角度のうち少なくとも一つの値P2が、ロ
ータ対向面33d〜38dの円周方向中心位置33g〜
38gと回転中心21とを結んだ線の為す角P1より小
さい値に設定されている。
【0031】ここで、点39は、ロータ2の外側位置と
なるように設定されている。さらに、各磁極ティース3
3〜38においては、その延在する方向に等幅とされる
各巻線部33c〜38cが、図4に示すように、それぞ
れの基端中心33f〜38fおよび点39を通る直線上
に延在するように設けられる。図においては、磁極ティ
ース38における巻線部38cと、基端中心38fと点
39とを通る直線の関係を示している。
【0032】このようにピッチP1,P2を設定するこ
とにより、各磁極ティース33〜38における巻線部3
3c〜38cの長さL33〜L35およびL36〜L3
8が、それぞれ異なるように設定される。つまり、図
3,図4に示すように、巻線部33cの長さL33が巻
線部34cの長さL34より長く、巻線部34cの長さ
L34が巻線部35cの長さL35より長く設定される
とともに、巻線部33cの長さL33が巻線部38cの
長さL38と等しく、巻線部34cの長さL34が巻線
部37cの長さL37と等しく、巻線部35cの長さL
35が巻線部36cの長さL36と等しくなるように設
定されている。言い換えると、 L33=L38 > L34=L37 > L35=L36 となるように設定されている。
【0033】コイル33a〜38aにおいては、それぞ
れの巻線のターン数N33〜N35およびN36〜N3
8がそれぞれ異なるよう設定されている。これらのター
ン数N33〜N38は、それぞれ、巻線部33c〜38
cの長さL33〜L38に比例して設定することがで
き、例えば、ターン数N33がターン数N34より大き
く、ターン数N34がターン数N35より大きく設定さ
れているとともに、ターン数N33とターン数N38が
等しく、ターン数N34とターン数N37が等しく、タ
ーン数N35とターン数N36が等しくなるように設定
されている。言い換えると、 N33=N38 ≧ N34=N37 ≧ N35=N36 となるように設定されている。
【0034】さらに、各コイル33a〜38aでは、1
6極で構成されているロータ2に対応して、3相(U
相,V相,W相)に対応して結線され、コイル33aは
U相に、コイル34aはW相に、コイル35aはV相
に、コイル36aはU相に、コイル37aはW相に、コ
イル38aはV相に、それぞれ設定されている。従っ
て、U相の巻数の和NuはN33+N36、V相の巻数
の和NvはN35+N38、W相の巻数の和NwはN3
4+N37であり、それぞれ等しく設定されている。つ
まり、 Nu=Nw=Nv となるように設定されている。これにより、3相(U
相,V相,W相)におけるロータ2に対するトルクを等
しく設定することができる。
【0035】上記のように構成されていることにより、
ステータ3が、ロータ2の片側、つまり、ロータ2の回
転面と平行な面において、ロータ2の回転中心21と一
致する点に対して中心角Qが180°以内の範囲でもよ
く、さらには、90°以内の範囲に位置されることにな
る。このように、ステータ3が中心角180°以内に設
定されることにより、ロータ2の全周にステータを設け
た場合に比べて、平面視したステータコアの面積を半分
程度以下に削減することができ好ましい。また、ステー
タ3が中心角90°以内に設定されることにより、より
一層ステータコアの面積を低減することができるためさ
らに好ましい。
【0036】図5は、図1におけるマグネット部25と
磁極ティース33〜38との関係を示す模式平面図であ
る。ステータ3とロータ2は、図5に示すように、ロー
タ対向面33d〜38dがロータ2に対向するように位
置されているが、各磁極ティース33〜38と、マグネ
ット部25の関係は以下のようになっている。すなわ
ち、前述したように、ロータ2の円周方向において、各
磁極25n,25s,・・・は回転中心21に対して2
2.5°とされるピッチを設定された状態で設けられて
いる。このピッチを図5にP3で示す。一方、前述した
ように、円周方向におけるロータ対向面33d〜38d
のピッチP1は、例えば15°に設定されている。すな
わち、ロータ2の各々の磁極25n,25s,・・・の
1に対して、例えば1の磁極ティース33と磁極ティー
ス34の半分、つまり各磁極ティース33〜38のうち
の1.5本が対応している。図においては、磁極ティー
ス37,38は省略してある。
【0037】すなわち、ステータ3とロータ2とにおけ
るそれぞれの磁極の配置は、図5に示すように、磁極テ
ィース33のロータ対向面33dの円周方向中心位置3
3gが磁極25s0と磁極25n1との境界位置25a
に対向した位置にある場合に、隣に位置する磁極ティー
ス34のロータ対向面34dの円周方向中心位置34g
が、磁極25n1のピッチP3を円周方向に3分割して
磁極25s0側から2番目の位置25bに対向した位置
となるよう設けられる。同時に、次の磁極ティース35
のロータ対向面35dの円周方向中心位置35gが、磁
極25s1のピッチP3を円周方向に3分割して磁極2
5n1側から1番目の位置25cに対向する位置とされ
る。また、磁極ティース36のロータ対向面36dの円
周方向中心位置36gが、次の磁極25s1とその次の
磁極25n2との境界位置25dに対向する位置となる
よう設定されている。
【0038】ここで、3相のモータにおけるステータ3
とロータ2との形状について説明する。図7は、従来の
モータにおけるマグネット部25と磁極ティース133
〜136との関係を示す模式平面図である。ここで、簡
単のため、磁極ティースは3本のみ記載しそれ以外は省
略するとともに、マグネット部を図5に示した本実施形
態と同様の構造とし、同一の構成要素には同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0039】図7に示す従来の3相インナーロータモー
タにおいては、ロータの一対の磁極25n,25sに対
して360°として設定される電気角において、各磁極
ティース133,134,135の配置が、電気角12
0°の位相差を有するようにU相V相W相がそれぞれ設
定されている。具体的には、図5と同様にマグネット部
25に対して、磁極ティース133のロータ対向面の円
周方向中心位置133gが磁極25s0と磁極25n1
との境界位置25aに対向した位置にある場合には、磁
極ティース134のロータ対向面の円周方向中心位置1
34gが、磁極25s1のピッチP3を円周方向に3分
割して磁極25n1側から1番目の位置25cに対向す
る位置とされる。同時に、磁極ティース135のロータ
対向面の円周方向中心位置135gが、磁極25n2の
ピッチP3を円周方向に3分割して磁極25s1側から
2番目の位置25dに対向した位置とされるよう設定さ
れる。
【0040】このように、図7に示す従来の3相インナ
ーロータモータにおいては、3本の磁極ティース13
3,134,135がそれぞれ回転中心21に対して例
えば30°とされるピッチP4で配置されることにな
る。つまり、同様のピッチP4でロータ2周囲の全周に
設けた場合には12極のステータになる。
【0041】これに対し、本実施形態のインナーロータ
モータにおいては、各磁極ティース133,134,1
35の配置が、電気角120°の位相差を有するように
U相V相W相がそれぞれ設定されているが、コイル33
aはU相に、コイル34aはW相に、コイル35aはV
相に、コイル36aはU相に、コイル37aはW相に、
コイル38aはV相に、なるように設定されている。こ
のように、U相W相V相の順になるように設定すること
により、磁極ティース33〜38におけるロータ対向面
33d〜38dのピッチP1を例えば15°に設定する
ことができる。このため、本実施形態においては、この
ピッチP1でロータ2周囲の全周に磁極ティースを設け
た場合には24極のステータになる。
【0042】このため、本実施形態においては、回転中
心21に対する中心角において単位角あたり配置される
磁極ティースの数が、ロータ2の磁極の数に比べて多く
設定されている。つまり、本実施形態においては、回転
中心21の中心角に対する磁極ティース33〜38の角
密度がロータ2の磁極25n,25sの角密度に比べて
大きく設定されている。逆に、図7に示す従来の3相イ
ンナーロータモータにおいては、回転中心21に対する
中心角において、単位角あたり配置される磁極ティース
の数が、ロータの磁極の数に比べて少なく設定されてい
る。つまり、図7に示す従来の3相インナーロータモー
タにおいては、回転中心の中心角に対する磁極ティース
133〜138の角密度がロータの磁極25n,25s
の角密度に比べて小さく設定されている。
【0043】従って、図7に示す従来の3相インナーロ
ータモータにおいて、例えば6本の磁極ティースを設け
るためには、ロータ2の回転中心21における中心角で
120°の範囲が必要となり、ステータの面積がそれだ
け多く必要になってしまう。さらに、回転中心21とロ
ータ対向面の円周方向中心位置133g,134g,1
35g…とを通る直線上に各磁極ティース133,13
4,135を設けた場合には、本実施形態のように、U
相W相V相の順に設定するとともに、回転中心21より
もステータ3から離れた位置に設定された点39を通る
直線上に設けられた場合に比べて、ヨーク部の円周方向
の長さがより多く必要となってしまうため、平面視して
ヨーク部の面積が減少せず、ステータコア31の面積を
充分削減することができない。
【0044】ロータ2を挟んでステータ3と対向する位
置には、このロータ2に対してステータ3との磁気的バ
ランスをとるための磁気バランサ7が設けられる。磁気
バランサ7は、図1,図2に示すように、シャ−シ1の
ロータ2回転下側位置に設けられる切欠12に接して、
シャーシ1の底面と一体とされてこのシャーシ1の底面
から直立して立ち上がり、ロータ2のマグネット部25
の円周面と対向するようにロータ2の回転位置周囲に複
数設けられている。
【0045】この磁気バランサ7は、ステータ3のロー
タ対向面33d〜38dに対応して6つの磁気バランサ
部71〜76から構成されており、これらの各部分は、
それぞれのロータ対向面71a〜76aが、ロータの回
転中心21に対して磁極ティース33〜38のロータ対
向面33d〜38dと点対称になるように配置されてい
る。つまり、磁気バランサ部71では、ロータ対向面7
1aが、回転中心21に対してロータ対向面33dと対
称な位置になるように設けられている。磁気バランサ部
72では、ロータ対向面72aが、回転中心21に対し
てロータ対向面34dと対称な位置になるように設けら
れている。同様に、ロータ対向面73aとロータ対向面
35dとが、ロータ対向面74aとロータ対向面36d
とが、ロータ対向面75aとロータ対向面37dとが、
ロータ対向面76aとロータ対向面38dとが、それぞ
れ対応して回転中心21に対して対称な位置になるよう
に設けられている。
【0046】これは、磁気バランサ7の形状により、ロ
ータ2に対するステータ3からの磁気的影響のバランス
をとり、ロータ2に対する磁気的バランスが回転中心2
1に対して対称な状態を維持するよう設定するためであ
る。
【0047】具体的には、ロータ対向面71a〜76a
が、ロータ2の回転中心と一致する点21に対して等距
離になるよう半径R1’の円弧状に設定される。この半
径R1’は、ロータ対向面33d〜38dに対して設定
される半径R1に比べて大きく設定されるが、後述する
磁気バランサ7の高さを考慮して設定される。これらロ
ータ対向面71a〜76aのピッチは、ロータ対向面3
3d〜38dのピッチP1と同様、それぞれ等しく例え
ば15°に設定される。
【0048】また、ロータ対向面71a〜76aの円周
方向の長さは、それぞれ、ロータの回転中心21に対し
て磁極ティース33〜38のロータ対向面33d〜38
dの長さと対応するように設定されている。つまり、磁
気バランサ部71では、ロータ対向面71aの円周方向
の長さがロータ対向面33dの円周方向の長さに対応し
てこれと等しく設定され、磁気バランサ部72では、ロ
ータ対向面72aの円周方向の長さがロータ対向面34
dの円周方向の長さと等しく設定される。同様に、磁気
バランサ部73では、ロータ対向面73aの円周方向の
長さがロータ対向面35dの円周方向の長さに対応して
これと等しく設定され、磁気バランサ部74では、ロー
タ対向面74aの円周方向の長さがロータ対向面36d
の円周方向の長さと等しく設定され、磁気バランサ部7
5では、ロータ対向面75aの円周方向の長さがロータ
対向面37dの円周方向の長さと等しく設定され、磁気
バランサ部76では、ロータ対向面76aの円周方向の
長さがロータ対向面38dの円周方向の長さと等しく設
定されている。
【0049】この磁気バランサ7は、ロータ2よりも低
い位置に設けられる。言い換えると、磁気バランサ7の
高さ方向の中心位置がロータ2のマグネット部25の回
転軸線方向中心位置に比べて低い位置に設けられる。そ
して、磁気バランサ部71〜76は略均一の高さに設定
され、かつ、ロータ2のマグネット部25上面26より
も低く設定される。あるいは、磁気バランサ7の上端7
1b〜76bは、図2に示すように、ロータ2のマグネ
ット部25上面26よりもシャーシ1の底面に近くなる
ように設定されている。
【0050】この磁気バランサ7の高さ、つまり、磁気
バランサ部71〜76の上端71b〜76bとマグネッ
ト部25上面26との差は、先端部33b〜38bとマ
グネット部25との高さ方向中心位置のずれ値の設定と
同時に、ロータ2の回転安定性を維持するための下向き
(シャーシ1への)スラスト荷重を設定するようにおこ
なわれる。
【0051】ここで、上記の磁気バランサ7の形状の設
定について説明する。ロータ2には、図2(b)に示す
ように、ステータ3との間で力F3が作用しており、同
時に、磁気バランサ7との間で力F7が作用する。この
力F3はロータ2の回転平面よりもシャーシ1底面側に
傾斜した状態で作用することになる。なぜならば、ロー
タ2には、ロータ2のマグネット部25に比べて低い位
置に設けられた先端部33b〜38bの方向に力F3が
作用するためである。また、このF7はロータ2の回転
平面よりもシャーシ1底面側に傾斜した状態で作用する
ことになる。なぜならば、ロータ2には、ロータ2のマ
グネット部25に比べて低い位置に設けられた磁気バラ
ンサ7の方向に力F3が作用するためである。
【0052】ここで、この力F3と力F7とは、ベアリ
ング22に関してロータ2に回転モーメントを生じさせ
ており、らーた2が傾かないで回転が安定するために
は、これら力F3,F7が次の式(1)を満たすことが
必要である。 F7t・(RA−RB) < F3t・(RA+RB) (1) F3t・(RA−RB) < F7t・(RA+RB) ここで、図2(a),(b)に示すように、 F3t =F3 cosθ1 (F3の垂直方向成分) F7t =F7 cosθ2 (F7の垂直方向成分) RA:マグネット部25の外周面の回転中心21に対す
る半径 RB:ベアリング22の回転中心21に対する回転半径 である。
【0053】これにより、力F3,F7は、ロータ2の
回転軸方向において、力F3tと力F7tとの和によ
り、ロータ2の回転を安定化するためのスラスト力をロ
ータ2に付与することが可能となる。つまり、ロータ2
はその周縁部から、シャーシ1底面へ押しつけられるこ
とになる。このとき、切欠11と切欠14との間、切欠
14と切欠12との間、切欠12と切欠13との間、切
欠13と切欠11との間において、マグネット部25か
らの磁束がそれぞれシャーシ1底面に入り、これによ
り、ロータ2に下向きのスラスト力が作用することにな
る。従って、このロータ2への下向きの力を、ロータ2
の回転安定性を図るとともに、ロータ2回転軸における
スラスト力の増大による摩擦等の影響で駆動性が阻害さ
れない程度になるように、力F3と力F7とを設定する
ことになる。
【0054】同時に、この力F3,F7は、ロータ2の
回転軸に垂直な方向、つまりシャーシ1底部と平行な方
向において、力F3pに比べて力F7pを大きく設定す
る。具体的には、図2(b)に示すように、右向きの力
F7pに比べて左向きの力F3pが小さくなるように設
定する。これにより、ロータ2の回転軸21に、図2
(b)に示す右向きの力F2、つまりステータ3側から
磁気バランサ7側へ向かう力を付与して、ロータ2の回
転軸の安定を図るものである。
【0055】上記のように力F3と力F7とを設定する
ためのパラメータとしては次のものが考慮される。 ロータ対向面33d〜38dの面積 ロータ対向面33d〜38dとマグネット部25外周面
との距離 ロータ対向面33d〜38dとマグネット部25との高
さ位置 ロータ対向面71a〜76aの面積 ロータ対向面71a〜76aとマグネット部25外周面
との距離 ロータ対向面71a〜76aとマグネット部25との高
さ位置 これらを組み合わせて設定することにより、最適な状態
を設定する。
【0056】磁気ヘッド部4は、ディスクから磁気信号
を読みとり書き込みおこなうための上下に対向して設け
られる第1ヘッド41と第2ヘッド42とからなり、こ
れらがヘッドキャリッジ43に取り付けられている。こ
れら第1ヘッド41,第2ヘッド42は位置制御部5に
よって位置制御される。
【0057】位置制御部5は、図1に示すように、ヘッ
ドキャリッジ43送り用のステッピングモータ51を具
備し、このステッピングモータ51は、シャーシ1の後
方中央部に保持されており、ヘッドキャリッジ43を前
後方向に駆動する駆動源として構成されている。このス
テッピングモータ51の出力軸は、螺旋状のV字溝を有
し前後方向に延在するリードスクリュー棒52によって
形成されており、先端部が軸受に支承されている。リー
ドスクリュー棒52と平行状態にガイド棒53が設けら
れ、ガイド棒53は、前記シャーシ1の後方中央部に保
持されており、後述するヘッドキャリッジ43を前後方
向に案内するように構成されている。
【0058】ヘッドキャリッジ43には、斜め後方に突
出するニードルピン54およびこのニードルピン54を
前記リードスクリュー棒52のV字溝内に圧接する板ば
ねを有しており、ヘッドキャリッジ43は、前記ガイド
棒53に進退自在に挿通され、かつ前記シャーシ1の上
方に設けられている。このヘッドキャリッジ43の先端
部にはディスク上の記録情報の読み取りを行う磁気ヘッ
ド41が保持されており、後方上端部には前記磁気ヘッ
ド41に対応する磁気ヘッド42を有するヘッドアーム
55が弾性体を介して揺動自在に取り付けられている。
このヘッドアーム55は前記磁気ヘッド42が前記磁気
ヘッド41に接近する方向にトーションスプリング56
によって回動付勢されており、片側側縁には側方に突出
するアーム回動規制用のストッパが一体に設けられてい
る。
【0059】基板6には、位置制御部5およびインナー
ロータモータの駆動制御をおこなう制御部としてのチッ
プ61,61、コンデンサ62等が設けられる。
【0060】ロータ2の磁気ヘッド部4側には、マグネ
ット部25から磁気ヘッド41,42への磁束を遮蔽す
るための磁気シールド8が設けられる。図6は、図1に
おけるインナーロータモータの磁気シールドを示すVI−
VI断面矢視図である。磁気シールド8は、図1,図6に
示すように、シャ−シ1のロータ2回転下側位置に設け
られる切欠13に接して、シャーシ1の底面と一体とさ
れてこのシャーシ1の底面から直立して立ち上がり、ロ
ータ2のマグネット部25の円周面と対向するようにロ
ータ2の回転位置周囲に設けられている。
【0061】この磁気シールド8は、平面視して直線状
に構成され、その長さが、磁気ヘッド42からロータ2
を見てロータ2のマグネット部25が隠れるように設定
される。つまり、マグネット部25からの磁束を磁気ヘ
ッド41,42の動作に影響を及ぼさないように遮蔽で
きる長さであればよい。直線状とされた磁気シールド8
は、その中央部分で最もロータ2に接近するように位置
されており、そのロータ対向面8aとマグネット部25
との距離が磁気シールド8両端で大きく中央部分で最短
となっている。
【0062】これにより、磁気シールド8の長さが、図
5に示すマグネット部25の隣り合う2つの磁極25
n,25sに対応した長さと異なる場合にも、回転する
ロータ2のマグネット部25から磁気シールド8へ入る
磁束が急激に増減することを防止することができる。こ
のため、この磁束が緩やかに最大値まで変化するように
できるので、コギングが発生することを防止できる。従
って、ロータ2のディテンドトルクを低減することが可
能となる。
【0063】ここで、コギングの発生を防止するために
最適な磁気シールド8の長さとしては、図5に示すマグ
ネット部25の隣り合う2つの磁極25n,25sに対
応してこれとほぼ等しい長さに設定することが考えられ
る。しかし、この長さを、図5に示すマグネット部25
の隣り合う2つの磁極25n,25sとほぼ等しい長さ
に設定した場合には、この磁気シールド8の長さに対応
して切欠13の大きさ大きくなってしまう。このため、
シールド1の強度が低下する可能性がある。従って、磁
気シールド8の長さをマグネット部25の隣り合う2つ
の磁極25n,25sよりも短くして、コギングを防止
しかつシャーシ1の強度を保持しようとした場合、この
ように、磁気シールド8のロータ対向面8aとロータ2
の回転面との距離がなだらかに増減するように設定する
ことが必要であり、これにより、強度の低下をもたらす
ことなくコギングを防止することが可能となる。
【0064】磁気シールド8の上端8bは、図6に示す
ように、ロータ2のマグネット部25上面26とほぼ面
一に設定されている。ここで、ロータ対向面8aはその
高さ方向の寸法が、マグネット部25の高さ方向の寸法
とほぼ等しく設定されている。これにより、マグネット
部25からの磁束を遮蔽して、このマグネット部25か
らの磁束が磁気ヘッド42の動作に影響を与えることを
防止できる。この磁気シールド8の形状は、マグネット
部25を水平方向にのみ引張するように設定されてお
り、ロータ2に加わる垂直荷重を軽減させている。すな
わち、この部分の形状を設定することにより、ロータ2
に加わる垂直荷重も設定することが可能となる。
【0065】ロータ2を挟んで磁気シールド8と対向す
る位置には、このロータ2に対して磁気シールド8との
磁気的バランスをとるための磁気バランサ9が設けられ
る。磁気バランサ9は、図1,図6に示すように、シャ
−シ1のロータ2回転下側位置に設けられる切欠14に
接して、シャーシ1の底面と一体とされてこのシャーシ
1の底面から直立して立ち上がり、ロータ2のマグネッ
ト部25の円周面と対向するようにロータ2の回転位置
周囲に設けられている。
【0066】この磁気バランサ9は、磁気シールド8に
対応して構成されており、ロータの回転中心21に対し
て磁気シールド8と点対称になるように配置されてい
る。つまり、直線状とされた磁気バランサ9は、その長
さが磁気シールド8と等しく設定されるとともに、ロー
タ2のマグネット部25に対する位置も、磁気シールド
8と等しくその中央部分で最もロータ2に接近するよう
に位置されており、ロータ対向面9aとマグネット部2
5との距離は磁気バランサ9両端で大きく中央部分で最
短となっている。
【0067】また、磁気バランサ9の上端9bは図6に
示すように、ロータ2のマグネット部25上面26と面
一に設定されており、ロータ対応面9aは磁気シールド
8のロータ対向面8aと同様に、その高さ方向の寸法
が、マグネット部25の高さ方向の寸法と等しいか、そ
れよりも大きく設定されている。さらに、磁気シールド
8および磁気バランサ9の基部のシャーシ1には、磁気
シールド8,磁気バランサ9およびシャーシ1をプレス
折り曲げにより形成する際にシャーシ1の底面に影響を
及ぼす応力を低減するための貫通穴82,92が設けら
れる。この貫通穴82,92は設けないことも可能であ
る。
【0068】このように、磁気バランサ9をロータ2の
回転中心21に対して磁気シールド8と点対称な形状に
することにより、ロータ2に対する磁気シールド8から
の磁気的影響のバランスをとり、ロータ2に対する磁気
的バランスが回転中心21に対して対称な状態を維持す
るよう設定することができる。
【0069】磁気バランサ7、磁気シールド8、磁気バ
ランサ9には、それぞれその上端73b,8b,9b
に、図1,図2,図6に示すように、ロータ2のマグネ
ット部25上面26よりも上方に突出した凸部型のカー
トリッジ支持部77,81,91が設けられる。これら
のカートリッジ支持部77,81,91は、フロッピー
ディスク等のディスクカートリッジが熱変形等した場合
であっても、このディスクカートリッジが、ロータ2の
回転している部分に接触しないように支持するように設
けられる。従って、これらカートリッジ支持部77,8
1,91の上端は、ロータ2のディスク回転動作を妨げ
ない高さで、かつカートリッジがロータの回転を妨げな
い高さに設定される。
【0070】本実施形態のインナーロータモータおよび
ディスク装置においては、ステータ3が、ロータ2の片
側、つまり、ロータ2の回転面と平行な面において、ロ
ータ2の回転中心と一致する点21に対して中心角Qが
180°以内の範囲、より好ましくは、90°以内の範
囲に位置されることにより、従来のインナーロータモー
タのように、ロータの全周にわたってステータが設けら
れる構造に比べて、ステータコアの面積を略半分以下に
削減することが可能となるため、例えば珪素鋼板からな
るステータコアにかかるコストや、コイルの巻線等のコ
ストを削減して、インナロータモータの製造コストを削
減することができる。同時に、ロータの全周にステータ
が設けられた場合に比べて、モータ取り付けに必要な面
積を削減し、小型化することが可能となるとともに、磁
極ティースの本数を削減できるため軽量化を図ることが
可能となる。また本実施形態のディスク装置において
は、モータ取り付けに必要な面積を削減し、小型化する
ことが可能となるとともに、磁極ティースの本数を削減
できるため軽量化を図ることが可能となる。
【0071】本実施形態のインナーロータモータおよび
ディスク装置においては、ロータ2の円周外側に、この
ロータ2に対してステータ3との磁気的バランスをとる
ための磁気バランサ7が設けられてなることにより、ロ
ータ2の片側のみにステータ3を配して、ロータ2をそ
の片側からのみ駆動させた場合でも、ロータ2に作用す
る力をロータ2の回転軸に対してバランスよく対称にす
ることができるため、ロータ2の回転駆動安定性を充分
保持することが可能となる。
【0072】本実施形態における磁気バランサ7は、シ
ャ−シ1のロータ2回転下側位置に設けられる切欠12
に接して、シャーシ1の底面と一体とされてこのシャー
シ1の底面から直立して立ち上がることにより、例えば
亜鉛メッキ鋼板からなるシャーシ1の製造時において、
ロータ2下側位置に切欠12部分をプレス打ち抜きによ
りロータ2取り付け側に折り曲げて立ち上げることで、
磁気バランサ7とシャーシ1とを同時に形成することが
できる。これにより、磁気バランサ7として別部材を取
り付ける場合に比べて、製造工程の簡略化を図るととも
に、材料費を節約して、製造コストの削減を図ることが
できる。
【0073】本実施形態における磁気バランサ7が、ロ
ータ2の円周方向に分断された複数の磁気バランサ部7
1〜76からなることにより、上記のごとく、例えば亜
鉛メッキ鋼板からなるシャーシ1を折り曲げて立ち上げ
る加工時に、ロータ2の外周面に対応して曲面とされる
ロータ対向面71a〜76aを形成する際、シャーシ1
の底面における変形等を防止することができ、加工の容
易性を向上することができる。また、ロータ2の円周方
向に離間して設けられる磁極ティース33〜38に対し
て磁気的バランスを設定する際に、この磁気バランサ部
71〜76の配置における磁極ティース33〜38に対
する磁気的対称性を容易に実現することが可能となる。
【0074】本実施形態における磁気バランサ7におい
て、磁気バランサ部71〜76の配置と磁極ティース3
3〜38のロータ対向面33d〜38dの配置とがロー
タ2の回転中心21に対して対称に設定され、かつ、ロ
ータ対向面71a〜76aがマグネット部25の外周に
対して占有する長さの和と、磁極ティース33〜38の
ロータ対向面33d〜38dがマグネット部25の外周
に対して占有する長さの和と、が等しく設定されること
により、磁気バランサ7とステータ3とがロータ2に与
える作用をロータ2の回転中心21に対して対称に設定
することをより一層容易にすることができる。
【0075】磁気バランサ7において、磁気バランサ部
71では、ロータ対向面71aが、回転中心21に対し
てロータ対向面33dと対称な位置になるように設けら
れ、かつ、ロータ対向面71aの円周方向の長さがロー
タ対向面33dの円周方向の長さに対応してこれと等し
く設定され、磁気バランサ部72では、ロータ対向面7
2aが、回転中心21に対してロータ対向面34dと対
称な位置になるように設けられ、かつ、ロータ対向面7
2aの円周方向の長さがロータ対向面34dの円周方向
の長さと等しく設定され、同様に、磁気バランサ部73
では、ロータ対向面73aが、回転中心21に対してロ
ータ対向面35dと対称な位置になるように設けられ、
かつ、ロータ対向面73aの円周方向の長さがロータ対
向面35dの円周方向の長さに対応してこれと等しく設
定され、磁気バランサ部74では、ロータ対向面74a
が、回転中心21に対してロータ対向面36dと対称な
位置になるように設けられ、かつ、ロータ対向面74a
の円周方向の長さがロータ対向面36dの円周方向の長
さと等しく設定され、磁気バランサ部75では、ロータ
対向面75aが、回転中心21に対してロータ対向面3
7dと対称な位置になるように設けられ、かつ、ロータ
対向面75aの円周方向の長さがロータ対向面37dの
円周方向の長さと等しく設定され、磁気バランサ部76
では、ロータ対向面76aが、回転中心21に対してロ
ータ対向面38dと対称な位置になるように設けられ、
かつ、ロータ対向面76aの円周方向の長さがロータ対
向面38dの円周方向の長さと等しく設定されているこ
とにより、磁気回路設計上、磁気バランサ7と磁極ティ
ース33〜38とがロータ2に与える作用を対称に設定
することをより一層容易にすることができる。
【0076】なお、本実施形態においては上記のように
磁気バランサ7,磁気シールド8,磁気バランサ9を、
それぞれ別構造としたが、図8に示すように、磁気シー
ルドを兼ねた磁気バランサ80、および磁気シールドに
対する磁気バランサを兼ねた磁気バランサ90とからな
る構造とすることも可能である。
【0077】ここで、磁気バランサ80は、図8に示す
ように、シャ−シ1のロータ2回転下側位置に設けられ
る切欠15に接して、シャーシ1の底面と一体とされて
このシャーシ1の底面から直立して立ち上がり、ロータ
2のマグネット部25の円周面と対向するようにロータ
2の回転位置周囲に設けられている。この磁気バランサ
80は複数の部分からなり、磁気ヘッド部4に対応して
設けられる磁気シールド部85と、これに隣接して設け
られる磁気バランサ部86,76とを有する構成とされ
る。磁気シールド部85の円周方向の長さは、マグネッ
ト部25の隣り合う2つの磁極25n,25sに対応し
た長さと等しく設定されており、コギングを起こすこと
がない。
【0078】ロータ2を挟んで磁気バランサ80と対向
する位置には、このロータ2に対して磁気バランサ80
との磁気的バランスをとるための磁気バランサ90がも
うけられる。この磁気バランサ90は、図8に示すよう
に、シャ−シ1のロータ2回転下側位置に設けられる切
欠16に接して、シャーシ1の底面と一体とされてこの
シャーシ1の底面から直立して立ち上がり、ロータ2の
マグネット部25の円周面と対向するようにロータ2の
回転位置周囲に設けられている。
【0079】この磁気バランサ90は、磁気バランサ8
0に対応して構成されており、ロータの回転中心21に
対して磁気シールド85と点対称になる磁気バランサ部
95を有する構成とされている。つまり、磁気バランサ
部95は、その長さが磁気シールド85と等しく設定さ
れるとともに、ロータ2のマグネット部25に対する位
置も、磁気シールド85と等しくなるよう設定されてい
る。
【0080】また、これら磁気シールド80,90は、
これらの磁気的影響を合成してロータ2に対してステー
タ3との磁気的バランスをとるように配置されている。
【0081】ここで、切欠15と切欠16との間隔が、
図1に示す切欠12と切欠13、あるいは、切欠12と
切欠14との間隔に比べて大きいため、マグネット部2
5からの磁束がシャーシ1底面に入ることにより、ロー
タ2に作用する下向きのスラスト力がおおきくなり、磁
気シールド80,90の上端は、磁気シールド7の上端
よりも高い位置に設定されることになる。
【0082】また同様に、ロータ2に磁気バランサ7と
の間で、図2(b)に示す力F7のように、斜め下向き
の力が作用するような構造としては、図9に示すよう
に、磁気バランサ7’としてその上端7b’がロータ2
のマグネット部25上面26と面一とされ、かつ、ロー
タ対向面7a’が基端から先端に向かってロータ2外周
から離れる方向に傾斜を有するものが可能である。つま
り、ロータ対向面7a’とメグネット部25外周との距
離が上側から下側に向かって減少しているために、ロー
タ2に磁気バランサ7’との間で斜め下向きの力が作用
することになる。
【0083】
【発明の効果】本発明のインナーロータモータおよびデ
ィスク装置によれば、ステータが、ロータの中心角に対
して180°以内の範囲に配されることにより、従来の
インナーロータモータのように、ロータの全周にわたっ
てステータが設けられる構造に比べて、ステータコアの
面積を略半分以下に削減することが可能となるため、例
えば珪素鋼板からなるステータコアにかかるコストや、
コイルの巻線等のコストを削減して、インナロータモー
タの製造コストを削減することができる。同時に、ロー
タの全周にステータが設けられた場合に比べて、モータ
取り付けに必要な面積を削減し、小型化することが可能
となるとともに、磁極ティースの本数を削減できるため
軽量化を図ることが可能となるという効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインナーロータモータおよび
ディスク装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 (a)は、図1におけるインナーロータモ
ータのII−II断面を示す断面矢視図、(b)は(a)に
おけるマグネット部25付近を示す拡大断面図である。
【図3】 図1におけるステータ3を示す平面図であ
る。
【図4】 図1におけるステータコア31を示す平面
図である。
【図5】 図1におけるマグネット部25と磁極ティ
ース33〜38との関係を示す模式平面図である。
【図6】 図1におけるインナーロータモータの磁気
シールドを示すVI−VI断面矢視図である。
【図7】 従来のモータにおけるマグネット部25と
磁極ティース133〜136との関係を示す模式平面図
である。
【図8】 本発明に係る磁気シールドおよび磁気バラ
ンサの他の実施形態を示す平面図である。
【図9】 本発明に係る磁気バランサの他の実施形態
を示す断面図である。
【図10】 従来のディスク装置を示す模式斜視図で
ある。
【図11】 従来のインナーロータモータを示す平面
図(a)、断面図(b)である。
【符号の説明】 1…シャーシ 2…ロータ 3…ステータ 4…磁気ヘッド部 5…位置制御部 6…基板 7…磁気バランサ 8…磁気シールド 8a…ロータ対向面 8b…上端 9…磁気バランサ 9a…ロータ対向面 9b…上端 11,12,13,14,15,16…切欠 25…マグネット部 25n,25s…磁極 26…上面 31…ステータコア 32…ヨーク部 33〜38…磁極ティース 33a〜38a…コイル 33b〜38b…先端部 33c〜38c…巻線部 33d〜38d…ロータ対向面 33f〜38f…基端中心 33g〜38g…円周方向中心位置 71〜76…磁気バランサ部 71a〜76a…ロータ対向面 71b〜76b…上端 77,81,91…カートリッジ支持部
フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 BA02 BA15 BA17 BA20 BA26 5H002 AA04 AA07 AB05 AB06 AE06 AE07 5H621 GA02 GA04 GA12 GA16 GB04 GB14 JK02 JK05 JK08 JK14 JK15 5H622 CA01 CA05 PP03 PP11 PP19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周状に配された複数の磁極を有する
    ロータと、このロータの円周外側に位置し前記ロータに
    対向する複数の磁極ティースを有するステータコアの前
    記磁極ティース毎にコイルが配されたステータとを有す
    るインナーロータモータであって、 前記ステータが、前記ロータの中心角に対して180°
    以内の範囲に配されてなることを特徴とするインナーロ
    ータモータ。
  2. 【請求項2】 前記ステータが、前記ロータの中心角
    に対して90°以内の範囲に配されてなることを特徴と
    する請求項1記載のインナーロータモータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータの円周外側には、前記ロー
    タに対して前記ステータとの磁気的バランスをとるため
    の磁気バランサが設けられてなることを特徴とする請求
    項1または2記載のインナーロータモータ。
  4. 【請求項4】 前記磁気バランサは、前記ロータが回
    転可能に取り付けられた磁性材料からなるシャーシと一
    体とされてなることを特徴とする請求項3記載のインナ
    ーロータモータ。
  5. 【請求項5】 前記磁気バランサが、前記ロータの円
    周方向に分断された複数の部分からなることを特徴とす
    る請求項3記載のインナーロータモータ。
  6. 【請求項6】 前記磁気バランサに対し前記ロータか
    ら出入りする磁束の量の和と、前記ステータの磁極ティ
    ースに対し前記ロータから出入りする磁束の量の和と、
    が等しく設定されることを特徴とする請求項3記載のイ
    ンナーロータモータ。
  7. 【請求項7】 前記ロータの円周に対する前記磁気バ
    ランサの配置と、前記ロータの円周に対する前記磁極テ
    ィースの配置とが、前記ロータの中心に対して点対称に
    設定されることを特徴とする請求項3記載のインナーロ
    ータモータ。
  8. 【請求項8】 前記ロータの中心に対して点対称位置
    に設けられた前記磁気バランサと前記磁気ティースとに
    おいて、前記ロータの円周に対して占有する長さがそれ
    ぞれ等しく設定されることを特徴とする請求項7記載の
    インナーロータモータ。
  9. 【請求項9】 前記磁極ティースが6本設けられるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインナーロータモータ。
  10. 【請求項10】 前記請求項1ないし9のいずれか記
    載のインナーロータモータを具備することを特徴とする
    ディスク装置。
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