JP2002208856A - Pll回路および無線通信端末機器 - Google Patents

Pll回路および無線通信端末機器

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JP2002208856A JP2001083973A JP2001083973A JP2002208856A JP 2002208856 A JP2002208856 A JP 2002208856A JP 2001083973 A JP2001083973 A JP 2001083973A JP 2001083973 A JP2001083973 A JP 2001083973A JP 2002208856 A JP2002208856 A JP 2002208856A
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速収束可能な、IF信号をRF信号に変換
するPLL回路と該PLL回路を用いた無線通信端末機
器を提供する。 【解決手段】 PLL回路の電流出力型位相比較器10
0の出力に、LPF103充電用の定電流源101と、
放電用の定電流源200と、高速充電用の定電流源20
1を接続する。該PLL回路の収束周波数が低い場合に
は、定電流源101を用いてVCO104の入力電位を
0Vから上昇させ収束させる。該収束周波数が高い場合
には、定電流源201を用いて該入力電位を一旦最大電
位にする。その後、定電流源200を用いて該入力電位
を最大電圧から下降させ収束させる。収束周波数により
上記動作を選択することで、該PLL回路の最大収束時
間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IF(中間周波
数)信号をRF(無線周波数)信号に周波数変換するP
LL回路の収束の高速化に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動体通信端末に用いられる送信機には
いくつかの方式が存在する。もっとも一般的なものは、
ベースバンド信号を変調器でIF(中間周波数)信号に
変換し、それをアンテナから送信すべき周波数にミキサ
で変換するミキサ方式である。この他に、該方式のミキ
サの替わりにPLL回路を用いて周波数変換するPLL
方式がある。PLL方式は、定振幅変調しか扱えないと
いう欠点はあるものの、送信雑音をミキサ方式に比べて
大幅に低減できるという特長があり、主にGSM(Glob
al System for Mobile communications)システムの無
線通信端末機器に用いられている。その動作原理の詳細
は、例えば、IEEE journal of solid-state circuits V
ol. 32, No. 12, pp. 2089 - 2096, "A 2.7-V GSM RF T
ransceiverIC"に記されている。
【0003】図12は、該PLL方式で用いられるPL
L回路の一例を示した図である。該PLL回路は、電流
出力型位相比較器100と、定電流源101と、ミキサ
105と、低域通過フィルタ(LPF)103と、電圧
制御発振器104と、スイッチ(SW)102とから構
成される。以下の説明において、VCO104は正の感
度をもつものと仮定する。LPF103には、一般に、
図12に示す様な受動素子から成る2次LPFが使用さ
れる。また、SW102には制御信号LOGIC1が与
えられる。LOGIC1が0の場合にSW102は開放
状態となり、LOGIC1が1の場合にSW102はグ
ランドに短絡する。
【0004】電流出力型位相比較器100には、位相周
波数比較器ではなく、高速動作可能なミキサ型の位相比
較器が用いられる。これにより、送信機の周波数構成の
自由度を上げることができる。位相比較器の欠点は、2
つの入力の周波数差が大きい場合に、出力電圧がLPF
103によって抑圧されVCO104に伝わらないとい
うことである。つまり、収束初期段階でのVCO104
の出力周波数によっては該PLL回路が収束することが
できない。この欠点を解消するために、定電流源101
とSW102が接続されている。該PLL回路が収束す
る前に必ずSW102をグランドに接続しVCO104
の入力電位をグランド電位に設定する。その後、SW1
02を開放して収束を開始する。電流出力型位相比較器
100の出力がVCO104に伝わらない場合でも、定
電流源101がLPF103の容量を充電することによ
り、VCO104の入力電位が上昇する。これにより、
電流出力型位相比較器100の2つの入力周波数は近づ
いていくことができる。該入力周波数が十分近づくと、
電流出力型位相比較器100の出力がVCO104の入
力に伝わり、収束が可能となる。
【0005】GSMシステムにはTDMA(Time Divis
ion Multiple Access) 方式が用いられている。1フレ
ームは120/26msで、15/26msの8つのタ
イムスロットから構成される。1スロットを受信に、他
の1スロットを送信に使用する。図13は、端末の送受
信タイミングを示した一例である。この例では、タイム
スロット1を受信に、タイムスロット4を送信に割り当
てている。送受信間隔は2つのタイムスロット分であ
る。ただし、端末から基地局への伝播遅延を考慮にい
れ、送信は最大3024/13μsのタイミングアドバ
ンス分早く行われる。
【0006】前記PLL方式が、前述のGSMのTDM
A動作に従いどのように動作するかを、前記の従来のP
LL回路と、図14に示すタイミングチャートを用いて
説明する。説明の便宜のため、電流出力型位相比較器1
00の入力の中心周波数を270MHz、ミキサ105
に入力される局発信号LOの周波数を1180MHzと
する。また、VCO104の入力感度は正であり、入力
電位が0Vの時の出力周波数を850MHzとする。端
末が送信タイミングにない場合、LOGIC1には1が
入力され、電流出力型位相比較器100の出力が0Vと
なる。これにより、LPF103の容量に蓄積された電
荷が放電され、VCO104の入力電位もまた0Vとな
る。したがって、VCO104の出力周波数は850M
Hzとなる。時刻t1になると、LOGIC1には0が
入力され、SW102は開放状態となる。この時のミキ
サ105の出力周波数は、850MHzと1180MH
zの和と差、すなわち、2030MHzと330MHz
である。和成分は、LPF103で抑圧され収束に寄与
しないので、ここでは差成分のみを考える。したがっ
て、電流出力型位相比較器100の出力周波数は、33
0−270=60MHzとなる。GSMシステムに用い
る場合、一般に該PLL回路の帯域は約1MHzに設計
されるので、ミキサ105の出力信号はLPF103で
十分抑圧され、前記容量への電荷蓄積に寄与しない。つ
まり、フィードバックが切れた状態となる。しかし、定
電流源101からの定電流により該容量に電荷が蓄積さ
れ、VCO104の入力電位は上昇する。その結果、V
CO104の出力周波数は850MHzから上昇してい
く。VCO104の出力周波数が、例えば、908MH
zに上昇した場合を考える。この時、電流出力型位相比
較器100の出力周波数は2MHzとなる。したがっ
て、LPF103での抑圧度が減少し、前記容量への電
荷蓄積に寄与することができる。すなわち、フィードバ
ックが回復する。フィードバックが回復したことによ
り、該PLL回路は最終的に収束し、VCO104の出
力周波数は、1180−270=910MHzとなる。
収束は、送信期間の始まる時刻t2よりも早く完了しな
ければならない。送信期間が終了する時刻t3に、LO
GIC1には1が入力され、再びVCO104の入力電
位を0Vとし、次の送信期間に備える。
【0007】図15は、上記収束過程におけるVCO1
04の入力電位の変化を示した一例である。時刻t1ま
では、該入力電位は0Vである。時刻t1にSW102
が開放となり、該入力電位が直線的に上昇を始める。該
上昇の傾きは、主に定電流源101の出力電流I1と、
LPF103の総容量Cにより決まり、I1/Cで与え
られる。その後、フィードバックを回復し収束を完了す
る。VCO104の感度をKv、該入力電位が0V時の
VCO104の出力周波数をf0、収束時のVCO10
4の出力周波数をf1とすると、収束時の該入力電位V
1は数式1で与えられる。
【0008】 V1=(f1−f0)/Kv ・・・(数式1) 該PLL回路の収束時間tsは、該出力電流I1によっ
て該総容量CがV1に充電される時間で近似できるの
で、tsは数式2で与えられる。
【0009】 ts=(f1−f0)/Kv・C/I1 ・・・(数式2) したがって、f1が高いほど収束時間が長くなる。例え
ばGSMシステムでは、送信周波数の最高周波数915
MHzに収束するときにもっとも収束時間が長くなる。
【0010】近年、高速データ通信サービスの要求が急
速に高まってきた。それに伴い、GSMシステムにおい
ても従来のデータレートを改善する方式がいくつか提案
され、実用に向け検討が行われている。その一つがGP
RS(General Packet RadioService)である。GPR
Sは、図16に示すように複数のタイムスロットを送信
または受信に割り当てることでデータレートを高める方
式である。図13と図16を比較すれば明らかなよう
に、GPRSでは前記PLL回路が収束に使える時間が
従来のGSMに比べ約半分である。そこで、前記PLL
回路の収束時間を短縮する必要がでてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の様に、従来のP
LL回路の収束時間tsは数式2で与えられる。tsを
短縮するには、数式2に含まれるパラメータを変更する
必要がある。一般に、VCO104はモジュール部品と
して供給されるため、その特性値、f0とKvは固定値
である。また、I1/Cは以下の1)2)に示す制限に
より自由に変更することが困難である。1)電流出力型
位相比較器100の出力電流とCの比は、システムパラ
メータである変調帯域幅や許容雑音量によって決定され
る。2)該出力電流とI1の比により該PLL回路の収
束安定性が決まる。つまり、従来のPLL回路の場合、
前述の制限を満たしながら、収束時間を短縮することは
困難である。
【0012】そこで、本発明の目的は、前述の制限を満
たしながら、従来のPLL回路の最大収束時間を短縮す
ることである。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0015】上記目的を達成するために、本発明のPL
L回路は、少なくとも電流出力型位相比較器と、低域通
過フィルタと、VCOとを含むPLL回路であって、収
束開始前には該VCOの入力電位を0Vとし、該PLL
回路の収束周波数が設定周波数よりも低い場合には、該
入力電位を0Vから収束電位までPLLフィードバック
ループにより収束させ、該収束周波数が該設定周波数よ
りも高い場合には、まず該入力電位を0Vから電源電圧
まで該PLLフィードバックループを使わずに上昇さ
せ、その後、該入力電位を該電源電圧から収束電位まで
該PLLフィードバックループにより収束させるもので
ある。
【0016】また、上記目的を達成するための他の動作
として、本発明のPLL回路は、少なくとも電流出力型
位相比較器と、低域通過フィルタと、VCOとを含むP
LL回路であって、収束開始前に該VCOの入力電位を
電源電圧とし、該PLL回路の収束周波数が設定周波数
よりも高い場合には、該入力電位を該電源電圧から収束
電位までPLLフィードバックループにより収束させ、
該収束周波数が該設定周波数よりも低い場合には、まず
該入力電位を該電源電圧から0Vまで該PLLフィード
バックループを使わずに下降させ、その後、該入力電位
を0Vから収束電位まで該PLLフィードバックループ
により収束させるものである。
【0017】また、上記目的を達成するために、本発明
のPLL回路の構成は、第1の入力信号と第2の入力信
号の位相差に比例した信号を出力する電流出力型位相比
較器と、該電流出力型位相比較器の出力端に接続された
LPFと、該LPFの出力端に接続されたVCOと、該
VCOの出力端に接続され第2の信号を出力するミキサ
と、該電流出力型位相比較器の出力端に定電流を出力す
る第1と第2の定電流源と、該電流出力型位相比較器の
出力端から定電流を吸収する第3の定電流源と、該電流
出力型位相比較器とグランドとの間に接続された第1の
スイッチとを有し、該第1、第2、第3の定電流源のオ
ンオフと該第1のスイッチの開放、短絡を制御する手段
を有するものである。
【0018】また、上記目的を達成するための他の構成
として、該本発明のPLL回路において、該第2の定電
流源を該電流出力型位相比較器の出力端と電源電位との
間に接続された第2のスイッチに置き換え、該第2のス
イッチのオンオフを制御する手段を追加するものであ
る。
【0019】また、上記目的を達成するための他の構成
として、該本発明のPLL回路において、該第1と第2
の定電流源を可変電流源に置き換え、該可変電流源のオ
ンオフと出力電流値を制御する手段を追加するものであ
る。
【0020】また、本発明の無線通信端末機器は、ベー
スバンド回路と、該ベースバンド回路から第1のベース
バンド信号が入力される変調器と、該変調器の出力に接
続されたPLL回路と、該PLL回路の出力に接続され
た電力増幅器と、該ベースバンド回路に第2のベースバ
ンド信号を出力する受信回路と、アンテナと、該アンテ
ナと該受信回路の入力と該電力増幅器の出力とが接続さ
れるアンテナスイッチとを有し、該ベースバンド回路は
該無線通信端末機器の動作の制御信号を出力する無線通
信端末機器において、該PLL回路が、前記記載のPL
L回路からなることを特徴とするものである。また、該
セレクタはアンテナスイッチまたはデュプレクサであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明する
ための全図において、同一部材には同一の符号を付し、
その繰り返しの説明は省略する。さらに、従来の技術で
説明した内容と重複する部分についての説明も省略す
る。
【0022】図1は、本発明のPLL回路の第1の実施
の形態を示した構成図である。
【0023】本発明に係るPLL回路は、電流出力型位
相比較器100と、定電流源101,200,201
と、ミキサ105と、LPF103と、VCO104
と、SW102とから構成される。定電流源101と2
00の出力電流は同じ値である(I1=I2)。また、
定電流源201の出力電流I3は、定電流源101と2
00よりも大きな値、例えば50倍の値である。以下の
説明において、VCO104は正の感度をもつものと仮
定する。SW102には制御信号LOGIC1が与えら
れる。LOGIC1が0の場合にSW102は開放状態
となり、LOGIC1が1の場合にSW102はグラン
ドに短絡する。また、定電流源101,200,201
にはそれぞれ制御信号LOGIC2,3,4が与えられ
る。LOGIC2,3,4が0の場合に該LOGICが
入力される定電流源はそれぞれオフとなり、1の場合に
それぞれオンとなる。
【0024】電流出力型位相比較器100、ミキサ10
5、SW102、LPF103、VCO104の動作
は、前述の従来のPLL回路と同様である。
【0025】該PLL回路には2つの動作モードがあ
る。該動作モードの一例を図2,3,4,5及び6を用
いて説明する。図2は、定電流源200と201を用い
ない動作モード1のタイミングチャートである。非送信
期間の時刻t4において、LOGIC1を1から0にし
てSW102を短絡状態から開放状態にする。また、L
OGIC2を0から1にして定電流源101をオフから
オンにする。LOGIC3と4は常に0であり、定電流
源200と201は常にオフにする。動作モード1にお
ける該PLL回路の動作は、前述の従来のPLL回路の
動作と同様であり、収束周波数が高いほど収束時間が長
くなる。送信期間が終了すると、LOGIC1は0から
1にしてSW102を開放状態から短絡状態にする。ま
た、LOGIC2は1から0にして定電流源101をオ
ンからオフにして、次の送信期間に備える。
【0026】図3は、動作モード1におけるVCO10
4の入力電位の変化を示した一例である。収束過程は従
来のPLL回路と同様である。
【0027】図4は、定電流源101を用いない動作モ
ード2のタイミングチャートである。LOGIC2は常
に0として、定電流源101を常にオフにする。非送信
期間の時刻t5において、LOGIC1を1から0にし
てSW102を短絡状態から開放状態にする。また、L
OGIC3を0から1にして定電流源201をオフから
オンにする。定電流源201の出力大電流によりLPF
103の容量が高速充電されVCO104の入力電位が
最大電位まで急上昇する。該最大電位は、定電流源20
1の電源電圧によって決定される。その後、時刻t6に
おいてLOGIC3を1から0にして、定電流源201
をオンからオフにする。また、LOGIC4を0から1
にして、定電流源200をオフからオンにする。定電流
源200によってLPF103に蓄積された電荷が放電
され、VCO104の入力電位は該最大電位から下降し
ていき、最終的に収束周波数に収束する。この場合、収
束周波数が高いほど収束時間が短くなる。送信期間が終
了すると、LOGIC1は0から1にしてSW102を
開放状態から短絡状態にする。また、LOGIC4は1
から0にして定電流源200をオンからオフにして、次
の送信期間に備える。
【0028】図5は、動作モード2におけるVCO10
4の入力電位の変化を示した一例である。時刻t5まで
は、該入力電位は0Vである。時刻t5にSW102が
開放となり、該入力電位が直線的に上昇を始める。該上
昇の傾きは、主に定電流源201の出力電流I3と、L
PF103の総容量Cにより決まり、I3/Cで与えら
れる。前述の様にI3はI1の、例えば50倍、と大き
いため、該上昇の傾きは該動作モード1におけるI1に
よって決まる傾きI1/Cの50倍となる。つまり、非
常に高速に該入力電位が最大電位まで上昇する。時刻t
6になると、定電流源201がオフとなり定電流源20
0が動作を始める。定電流源200により該入力電位は
直線的に下降を始める。該下降の傾きは、主に定電流源
200の出力電流I2と、該Cにより決まり、I2/C
で与えられる。その後、該PLL回路はフィードバック
を回復し収束を完了する。動作モード1における収束時
間ts1は、従来のPLL回路と同様に与えられる。動
作モード2における収束時間ts2は、td=t6−t
5、該入力電位が最大電位の時のVCO104の出力周
波数をf2とすると数式3で与えられる。
【0029】 ts2=(f2−f1)/Kv・C/I2+td ・・・(数式3) 図6は、Kv=35MHz/V、C=16nF、I1=
I2=0.54mA、f0=845MHz、f2=94
3MHz、td=10μsの場合の、収束時間tsの収
束周波数f1依存性を動作モード1と2について示した
ものである。GSMシステムの場合を想定し、f1は8
80MHzから915MHzで計算を行った。また、収
束時間の計算には、数式2と3を用いた。図から分かる
ように、動作モード1のみを用いる従来のPLL回路の
最大収束時間は約60μsである。しかし、f1が90
0MHz以下では動作モード1を、900MHz以上で
は動作モード2を用いれば、最大収束時間は約47μs
に短縮が可能である。
【0030】図7は、定電流源101,200,201
の実施例を示す回路図である。該回路は、基準電流発生
回路600,601、5つのカレントミラー回路、PM
OSトランジスタM1−M4及びインバーターINV
1,INV2とから構成される。 5つのカレントミラ
ー回路はそれぞれ(Q1−Q4,R1−R3)、(Q5
−Q8,R4−R6)、(Q9−Q11,R7,R
8)、(Q12−Q14,R9,R10)、(Q15−
Q17,R11,R12)から構成される。基準電流発
生回路600,601は、バンドギャップリファレンス
(BGR)回路で発生する温度補償された基準電位から
定電流を生成し出力する回路である。
【0031】基準電流発生回路600の出力電流から、
図1のI1とI2が生成される。また、基準電流発生回
路601からはI3が生成される。I1,I2のオンオ
フ制御は、M1−M4,INV1,INV2からなるス
イッチ回路によって実現される。例えば、LOGIC3
が1の場合、M3のソース・ドレイン間はオープンとな
り、M4のソース・ドレイン間はショートとなる。した
がって、Q5とQ7のベース間がショートされるのでQ
7のコレクタからI1が出力される。LOGIC3が0
の場合は、Q7のベースが電源電圧となるのでQ7のコ
レクタ電流はほぼ0となる。I3のオンオフ制御は、基
準電流発生回路601のオンオフによって行われる。
【0032】電流出力型位相比較器100のバイアス電
流もまた、基準電流発生回路600から生成される。前
述の様に、電流出力型位相比較器100の出力電流とI
1,I2との比によって該PLL回路の収束安定性を決
定する。I1,I2及び該バイアス電流を同一の基準電
流から生成することで、該出力電流とI1,I2との比
のばらつきを低減することができる。
【0033】たとえば、図7において、LOGIC3で
制御されるI3は、I1,I2に比べて8倍の電流を流
している。この8倍は、カレントミラー回路のエミッタ
抵抗比に基準電流源から出力される電流値をかけたもの
の比である。具体的には、(R11/R12)×(R9
/R10)×601の発生する電流値と、(R4/R
6)×(R2/R3)×600の発生する電流値との比
が8:1になっている。
【0034】以上のような構成において、0.35μm
BiCMOSプロセスを用いた例では、前記従来のPL
L回路に比べ約6%の回路面積の増加だけで本発明に係
るPLL回路の第1の実施の形態を実現できている。
【0035】図8は、LOGIC1,2,3,4の生成
回路の実施例を示す回路図である。該回路は、第1の実
施の形態のPLL回路700と、第1の実施の形態のミ
キサ105に入力されるLO信号を生成するためのPL
L回路701と、カウンタ710と、論理回路711と
から構成される。また、PLL回路701は、温度補償
型水晶発振器(TXCO)704と、分周器705,7
07と、位相比較器706と、LPF708と、VCO
709とから構成される。点線703で囲まれた回路は
同一IC内に製造される回路である。TCXO704
は、温度補償された周波数精度の高い基準信号源として
用いられ、例えば、13MHzの信号を出力する。分周
器705はTCXO704の出力信号を分周し、位相比
較器706に信号を出力する。分周比は、例えば1/6
5で、200kHzの信号を出力する。分周器705の
出力信号がカウンタ710に入力されるので、カウンタ
710の入力と出力の間には、分周器705の出力信号
の周期の整数倍の遅延が生じる。したがって、該遅延を
用いて図4におけるt5からt6への遅延を実現するこ
とができる。論理回路711は、カウンタ710の出力
信号と該IC外部から入力されるLOGIC5,6とか
らLOGIC1,2,3,4を生成し、PLL回路70
0へと出力する。LOGIC5は、図2,4におけるt
4,t5を決めるための信号であり、LOGIC6は、
前述の動作モードを決めるための信号である。
【0036】次に、本発明に係るPLL回路の第2の実
施の形態を説明する。
【0037】図9は、本発明のPLL回路の第2の実施
の形態を示した構成図である。該PLL回路は、第1の
実施の形態において、定電流源201を電源電圧に接続
されたSW300に置き換えたことを特徴とする回路で
ある。SW300とLOGIC3以外の回路の動作は第
1の実施の形態と同様である。SW300は、図4の時
刻t5からt6の間にのみオンになる。これにより、L
PF103の入力端子と電源が短絡され、LPF103
の容量が電源からの電流で最大電位まで高速充電され
る。
【0038】次に、本発明に係るPLL回路の第3の実
施の形態を説明する。
【0039】図10は、本発明のPLL回路の第3の実
施の形態を示した構成図である。該PLL回路は、第1
の実施の形態において、定電流源101と201を可変
電流源500に置き換えたことを特徴とする回路であ
る。可変電流源500は、LOGIC2と4によりオン
オフ制御と出力電流値制御が可能である。可変電流源5
00、LOGIC2と4により、第1の実施の形態の定
電流源101,201とLOGIC2と3と同じ機能を
実現する。
【0040】本発明にかかる無線通信端末機器の一例を
図11に示す。該無線通信端末機器は、ベースバンド回
路400と、変調器401と、本発明に係るPLL回路
402と、電力増幅器(PA)403とから構成される
送信系と、アンテナスイッチ404と、アンテナ406
と、受信回路405とから構成される。
【0041】ベースバンド回路400は、音声信号やデ
ータ信号に基づいて変調器401にベースバンド信号4
07を出力し、受信回路405から入力されるベースバ
ンド信号408に基づいて音声信号やデータ信号を再生
する。また、該無線通信端末機器を構成する回路410
を制御するための制御信号409を出力する。変調器4
01において、ベースバンド信号407に基づきIF帯
の変調信号が生成される。変調器401の出力信号はP
LL回路402に入力され、周波数変換が施された後、
PA403に出力される。PA403において、信号は
電力を増幅され、アンテナスイッチ404を通ってアン
テナ406から送信される。アンテナスイッチ404に
より、送信時にはアンテナ406とPA403が接続さ
れ、受信時にはアンテナ406と受信回路405が接続
される。アンテナ406で受信された信号は、受信回路
405に入力され、復調が行われ、ベースバンド信号4
08が出力される。
【0042】したがって、本実施の形態によれば、PL
L回路の電流出力型位相比較器100の出力に、LPF
103充電用の定電流源101と、放電用の定電流源2
00と、高速充電用の定電流源201を接続すること
で、該PLL回路の収束周波数が低い場合には、定電流
源101を用いてVCO104の入力電位を0Vから上
昇させて収束させ、該収束周波数が高い場合には、定電
流源201を用いて該入力電位を一旦最大電位にし、そ
の後、定電流源200を用いて該入力電位を最大電圧か
ら下降させて収束させるように、収束周波数により上記
動作を選択することで該PLL回路の最大収束時間を短
縮することができる。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0044】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0045】本発明によれば、従来のPLL回路に2つ
の定電流源を追加するだけで、最大収束時間を約半分に
短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路の第1の実施の形態を示す
構成図である。
【図2】本発明のPLL回路の動作モード1を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】本発明のPLL回路の動作モード1におけるV
CO入力電位を示す特性図である。
【図4】本発明のPLL回路の動作モード2を示すタイ
ミングチャートである。
【図5】本発明のPLL回路の動作モード2におけるV
CO入力電位を示す特性図である。
【図6】本発明と従来のPLL回路の収束時間比較を示
す特性図である。
【図7】本発明のPLL回路の定電流源の実施例を示す
回路図である。
【図8】本発明のPLL回路のLOGICの生成回路の
実施例を示す回路図である。
【図9】本発明のPLL回路の第2の実施の形態を示す
構成図である。
【図10】本発明のPLL回路の第3の実施の形態を示
す構成図である。
【図11】本発明のPLL回路を用いた無線通信端末機
器の一例を示す構成図である。
【図12】従来のPLL回路を示す構成図である。
【図13】GSMシステム用無線通信端末機器の送受信
タイミングを示す説明図である。
【図14】従来のPLL回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図15】従来のPLL回路のVCO入力電位を示す特
性図である。
【図16】GPRSシステム用無線通信端末機器の送受
信タイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
100 電流出力型位相比較器 101,200,201 定電流源 102,300 スイッチ(SW) 103 低域通過フィルタ(LPF) 104 電圧制御発振器(VCO) 105 ミキサ 400 ベースバンド回路 401 変調器 402 PLL回路 403 電力増幅器(PA) 404 アンテナスイッチ 405 受信回路 406 アンテナ 407,408 ベースバンド信号 409 制御信号 500 可変電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山脇 大造 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 田中 聡 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 林 範雄 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 渡辺 一雄 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 ボブ・ヘンシャウ イギリス国、ハートフォードシャー エス ジー8 6イーイー、ロイストン、メルボ ルン、ケンブリッジ ロード、メルボルン サイエンス パーク、ティーティーピー コム リミテッド内 Fターム(参考) 5J106 AA04 BB01 CC01 CC21 CC38 EE19 GG17 HH01 KK03 5K004 EA02 EG08 EH01 5K011 DA07 DA27 JA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電流出力型位相比較器と、低
    域通過フィルタと、VCOとを含むPLL回路であっ
    て、 該PLL回路の収束周波数が設定周波数よりも低い場合
    には、該収束周波数に対応する収束電位よりも低い入力
    電位から該収束電位までPLLフィードバックループに
    より収束させ、 該収束周波数が該設定周波数よりも高い場合には、収束
    電位よりも高い入力電位から該収束電位まで該PLLフ
    ィードバックループにより収束させることを特徴とする
    PLL回路。
  2. 【請求項2】 少なくとも電流出力型位相比較器と、低
    域通過フィルタと、VCOとを含むPLL回路であっ
    て、 該PLL回路の収束周波数が設定周波数よりも高い場合
    には、該収束周波数に対応する収束電位よりも高い入力
    電位から該収束電位までPLLフィードバックループに
    より収束させ、 該収束周波数が該設定周波数よりも低い場合には、収束
    電位よりも低い入力電位から該収束電位まで該PLLフ
    ィードバックループにより収束させることを特徴とする
    PLL回路。
  3. 【請求項3】 第1の周波数変調された入力信号と第2
    の入力信号の位相差に比例した信号を出力する電流出力
    型位相比較器と、該電流出力型位相比較器の出力端に接
    続された低域通過フィルタと、該低域通過フィルタの出
    力端に接続されたVCOと、該VCOの出力端に接続さ
    れ該VCOの出力周波数を周波数変換し第2の信号を出
    力するミキサと、該電流出力型位相比較器の出力端に接
    続された第1、第2、第3の定電流源と、該電流出力型
    位相比較器と基準電位との間に接続されたスイッチとを
    有し、該第1、第2、第3の定電流源のオンオフと該ス
    イッチの短絡、開放の制御手段を有することを特徴とす
    るPLL回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のPLL回路において、該
    基準電位は0Vであり、該第1と第2の定電流源は該電
    流出力型位相比較器の出力端に定電流を出力し、該第3
    の定電流源は該電流出力型位相比較器の出力端から定電
    流を吸収することを特徴とするPLL回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のPLL回路において、該
    基準電位は電源電位であり、該第1と第2の定電流源は
    該電流出力型位相比較器の出力端から定電流を吸収し、
    該第3の定電流源は該電流出力型位相比較器の出力端に
    定電流を出力することを特徴とするPLL回路。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のPLL回路にお
    いて、非動作状態では、該第1、第2、第3の定電流源
    がオフで該スイッチは短絡されており、該非動作状態か
    ら動作状態への移行には第1と第2の手段が存在し、該
    PLL回路の収束周波数が、該スイッチの短絡時の該V
    COの出力周波数と設定周波数との間の周波数であると
    いう条件を満たす場合には該第1の手段が用いられ、該
    条件を満たさない場合には該第2の手段が用いられるP
    LL回路であって、該第1の手段においては、該スイッ
    チの開放と該第1の定電流源のオンが行われ、該第2の
    手段においては、まず該スイッチの開放と該第2の定電
    流源のオンが行われ、その一定期間の後、該第2の定電
    流源のオフと該第3の定電流源のオンが行われることを
    特徴とするPLL回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のPLL回路において、該
    第1、第3の定電流源の出力電流値は等しく、該第2の
    定電流源の出力電流値は該第1、第3の定電流源の出力
    電流値の少なくとも2倍以上であることを特徴とするP
    LL回路。
  8. 【請求項8】 第1の周波数変調された入力信号と第2
    の入力信号の位相差に比例した信号を出力する電流出力
    型位相比較器と、該電流出力型位相比較器の出力端に接
    続された低域通過フィルタと、該低域通過フィルタの出
    力端に接続されたVCOと、該VCOの出力端に接続さ
    れ該VCOの出力周波数を周波数変換し第2の信号を出
    力するミキサと、該電流出力型位相比較器の出力端に接
    続された第1、第2の定電流源と、該電流出力型位相比
    較器と第1の基準電位との間に接続された第1のスイッ
    チと、該電流出力型位相比較器の出力端と第2の基準電
    位との間に接続された第2のスイッチとを有し、該第
    1、第2の定電流源のオンオフと該第1と第2のスイッ
    チの短絡、開放を制御する手段を有することを特徴とす
    るPLL回路。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のPLL回路において、該
    第1の基準電位は0Vであり、該第2の基準電位は電源
    電位であり、該第1の定電流源は該電流出力型位相比較
    器の出力端に定電流を出力し、該第2の定電流源は該電
    流出力型位相比較器の出力端から定電流を吸収すること
    を特徴とするPLL回路。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のPLL回路において、
    該第1の基準電位は電源電圧であり、該第2の基準電位
    は0Vであり、該第1の定電流源は該電流出力型位相比
    較器の出力端から定電流を吸収し、該第2の定電流源は
    該電流出力型位相比較器の出力端に定電流を出力するこ
    とを特徴とするPLL回路。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のPLL回路
    において、非動作状態では、該第1、第2の定電流源が
    オフで該第1のスイッチは短絡され、該第2のスイッチ
    は開放されており、該非動作状態から動作状態への移行
    には第1と第2の手段が存在し、該PLL回路の収束周
    波数が、該第1のスイッチの短絡時の該VCOの出力周
    波数と設定周波数との間の周波数であるという条件を満
    たす場合には該第1の手段が用いられ、該条件を満たさ
    ない場合には該第2の手段が用いられるPLL回路であ
    って、該第1の手段においては、該第1のスイッチの開
    放と該第1の定電流源のオンが行われ、該第2の手段に
    おいては、まず該第1のスイッチの開放と該第2のスイ
    ッチの短絡が行われ、その一定期間の後、該第2のスイ
    ッチの開放と該第2の定電流源のオンが行われることを
    特徴とするPLL回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のPLL回路におい
    て、該第1、第2の定電流源の出力電流値が等しいこと
    を特徴とするPLL回路。
  13. 【請求項13】 第1の周波数変調された入力信号と第
    2の入力信号の位相差に比例した信号を出力する電流出
    力型位相比較器と、該電流出力型位相比較器の出力端に
    接続された低域通過フィルタと、該低域通過フィルタの
    出力端に接続されたVCOと、該VCOの出力端に接続
    され該VCOの出力周波数を周波数変換し第2の信号を
    出力するミキサと、該電流出力型位相比較器の出力端に
    接続された可変電流源と定電流源と、該電流出力型位相
    比較器と基準電位との間に接続されたスイッチとを有
    し、該可変電流源のオンオフ及び出力電流値と該定電流
    源のオンオフと該スイッチの短絡、開放を制御する手段
    を有することを特徴とするPLL回路。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のPLL回路におい
    て、該基準電位は0Vであり、該可変電流源は該電流出
    力型位相比較器の出力端に電流を出力し、該定電流源は
    該電流出力型位相比較器の出力端から定電流を吸収する
    ことを特徴とするPLL回路。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のPLL回路におい
    て、該基準電位は電源電位であり、該可変電流源は該電
    流出力型位相比較器の出力端から電流を吸収し、該定電
    流源は該電流出力型位相比較器の出力端に定電流を出力
    することを特徴とするPLL回路。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載のPLL回
    路において、非動作状態では、該可変電流源と該定電流
    源がオフで該スイッチは短絡されており、該非動作状態
    から動作状態への移行には第1と第2の手段が存在し、
    該PLL回路の収束周波数が、該第1のスイッチの短絡
    時の該VCOの出力周波数と設定周波数との間の周波数
    であるという条件を満たす場合には該第1の手段が用い
    られ、該条件を満たさない場合には該第2の手段が用い
    られるPLL回路であって、該第1の手段においては、
    該スイッチの開放と該可変電流源のオンが行われ、該可
    変電流源は第1の定電流値を出力し、該第2の手段にお
    いては、まず該スイッチの開放と該可変電流源のオンが
    行われ、該可変電流源は第2の定電流値を出力し、その
    一定期間の後、該可変電流源のオフと該定電流源のオン
    が行われることを特徴とするPLL回路。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のPLL回路におい
    て、該第1の定電流値と該定電流の出力電流値は等し
    く、該第2の定電流値は該第1の定電流値と該定電流の
    出力電流値の少なくとも2倍以上であることを特徴とす
    るPLL回路。
  18. 【請求項18】 ベースバンド回路と、該ベースバンド
    回路から第1のベースバンド信号が入力される変調器
    と、該変調器の出力に接続されたPLL回路と、該PL
    L回路の出力に接続された電力増幅器と、該ベースバン
    ド回路に第2のベースバンド信号を出力する受信回路
    と、アンテナと、該アンテナと該受信回路の入力と該電
    力増幅器の出力とが接続されるセレクタとを有する無線
    通信端末機器であって、 該ベースバンド回路は該無線通信端末機器の動作の制御
    信号を出力し、該PLL回路が、請求項1から17の何
    れかに記載のPLL回路からなることを特徴とする無線
    通信端末機器。
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