JP2002208157A - 記録装置、記録方法 - Google Patents

記録装置、記録方法

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JP2002208157A
JP2002208157A JP2001006206A JP2001006206A JP2002208157A JP 2002208157 A JP2002208157 A JP 2002208157A JP 2001006206 A JP2001006206 A JP 2001006206A JP 2001006206 A JP2001006206 A JP 2001006206A JP 2002208157 A JP2002208157 A JP 2002208157A
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pulse
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JP2001006206A
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Satoshi Kumai
聡 熊井
Toshio Morizumi
寿雄 森住
Kenji Nagashima
健二 長嶋
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速レート記録の際も記録レーザパワーを最
適条件とできるようにし、記録再生動作の安定化を図
る。 【解決手段】 レーザ手段を駆動するドライブパルスに
ついて、縦積みパルス(オーバードライブパルス)のレ
ベルΔPと、ドライブパルスの前エッジシフト量θのそ
れぞれを独立して可変制御できるようにし、縦積みパル
ス期間のレベルがレーザパワーの限界になってもパワー
が足りないような場合であっても、前エッジシフト量θ
の制御でさらに記録パワーを上げるなどの対応ができる
ようにする。また、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に対して、
記録データによって変調されたレーザ光によりデータ記
録(光変調方式記録)を行う記録装置及び記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等の記録媒体に対して光変調
方式記録を行う場合において、ディスク上に形成される
ピット(マーク)の良好な整形のための熱的な制御を行
うため、レーザをパルス発光させることが行われてい
る。これは具体的にはレーザを駆動するドライブパルス
としてパルス波形を設定するとともに、各パルス期間の
レベル(波高値)も制御して、レーザパワーやレーザ照
射期間をコントロールするものである。
【0003】例えばデータ書込可能なディスクメディア
であるCD−R(CD−Recordable=CD−WO)に対
する記録装置の場合は、図6のようなレーザ発光制御が
行われている。CD方式では、公知のように記録データ
としてEFM信号が生成されるが、このEFM信号のパ
ルス幅は図6(a)のように3T〜11Tの範囲に規定
されている。なお「T」とは1クロック期間に相当す
る。そしてEFM信号に基づいて図6(b)のようなイ
コライズドEFM信号(以下、EQEFM信号)が生成
され、このEQEFM信号がレーザドライブパルスとさ
れる。なお、Pwは記録レーザパワーを示す。
【0004】EQEFM信号は、(N)TのEFMパル
スに対して基本的には(N−0.5)Tのパルスとされ
た信号となる。例えばEFM信号の4Tパルス期間は、
3.5Tパルス幅のEQEFM信号が生成される。ま
た、この場合はパルス前端の期間ODTに縦積みパルス
が重畳合成されて、ΔPとして示すパワーアップ部分が
付加される。以下、このようなパワーアップ部分、もし
くはそれを形成するための縦積みパルスを、オーバード
ライブパルスと呼ぶこととする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、記録レ
ートの高速化が進んでいるが、有機色素メディアである
CD−Rに対する記録装置でも、8倍速記録、16倍速
記録など、より高速レート化が進められている。そして
高速レート化に伴って記録線速度があがっていくと、レ
ーザパワーが不足することになるが、これに対して図6
(b)に示したΔP、つまりオーバードライブパルスの
レベルを大きくすることで対応していた。しかしなが
ら、半導体レーザから出力できるレーザのパワーには上
限があるため、いくらオーバードライブパルスのレベル
を上げていっても、記録パワー不足が解消できないとい
うことがあった。また、単にΔPを調整しても、最適な
記録条件とはならないということもあった。これらのこ
とから、特に線速度を上げた場合に安定した記録動作が
期待できないことがあるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような状況
に応じてなされたもので、高速レートでの記録の際にお
いても、適切な記録ができるようにするレーザパワー制
御を実現することを目的とする。
【0007】このため本発明の記録装置は、供給された
ドライブパルスに基づいてレーザ光の照射を行って記録
媒体上にピット及びピット間のランドから成る記録デー
タ列を形成するレーザ手段と、記録データに応じたパル
スの略前端部分に縦積みパルスを重畳するようにして上
記ドライブパルスを生成するとともに、上記縦積みパル
スのレベル及び上記ドライブパルスの前エッジシフト量
の両方をそれぞれ独立して可変制御可能とされるドライ
ブパルス生成手段と、上記上記縦積みパルスのレベル
と、上記ドライブパルスの前エッジシフト量の一方又は
両方を可変させることで記録レーザパワーを調整する制
御手段と、を備えるようにする。
【0008】また本発明の記録方法は、記録データに応
じたパルスの略前端部分に縦積みパルスを重畳するよう
にしてドライブパルスを生成し、該ドライブパルスによ
りレーザ光の照射を行って記録媒体上にピット及びピッ
ト間のランドから成る記録データ列を形成する場合にお
いて、上記縦積みパルスのレベルと上記ドライブパルス
の前エッジシフト量の一方又は両方をそれぞれ独立して
可変制御することで、最適な記録レーザパワーが得られ
るようにする。
【0009】即ち本発明は縦積みパルス(オーバードラ
イブパルス)のレベルと、上記ドライブパルスの前エッ
ジシフト量のそれぞれを独立して可変制御することで、
レベルがレーザパワーの限界になってもパワーが足りな
いような場合に、前エッジシフト量の制御で対応できる
ようにし、或いは、縦積みパルスのレベル制御(レーザ
パワー制御)のみでは最適条件とならない場合に、前エ
ッジシフト量の可変で対応できるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置、記録方
法の実施の形態としてCD−Rに対応するディスクドラ
イブ装置を挙げて説明する。CD−Rは、記録層に有機
色素を用いたライトワンス型のメディアであり、記録デ
ータによって変調された記録パワーのレーザ光照射によ
って記録層の有機色素が変化して、その部分の反射率が
変化する。これが記録ピットとなる。再生時には、低パ
ワー(再生パワー)のレーザ照射を行い、その際の反射
率によってピット/ランドを判別して記録されたデータ
を再生することとなる。
【0011】図1はCD−Rに対してデータの記録再生
を行うことのできる本例のディスクドライブ装置の構成
を示す。図1において、ディスク90はCD−Rであ
る。ディスク90は、ターンテーブル7に積載され、記
録/再生動作時においてスピンドルモータ1によって一
定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回
転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディ
スク90上のピットデータ(有機色素変化(反射率変
化)によるピット)の読み出しが行なわれる。なお、こ
の構成のディスクドライブ装置では、CD−DA(音楽
用CD:CD−DIGITAL AUDIO)やCD−ROMなどの
CD方式のディスクも再生可能であるが、それら場合は
ピットとはエンボスピットのこととなる。また、CD−
RW(CD−REWITABLE)に対して記録再生可能とする
こともできる。
【0012】ピックアップ1内には、レーザ光源となる
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
(図示せず)が形成される。またレーザダイオード4か
らの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22
も設けられる。
【0013】対物レンズ2は二軸機構3によってトラッ
キング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されて
いる。またピックアップ1全体はスレッド機構8により
ディスク半径方向に移動可能とされている。またピック
アップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ
18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレー
ザ発光駆動される。
【0014】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0015】また、CD−Rとしてのディスク90上
は、記録トラックのガイドとなるグルーブ(溝)が予め
形成されており、しかもその溝はディスク上の絶対アド
レスを示す時間情報がFM変調された信号によりウォブ
ル(蛇行)されたものとなっている。従って記録動作時
には、グルーブの情報からトラッキングサーボをかける
ことができるとともに、グルーブのウォブル情報から絶
対アドレスを得ることができる。RFアンプ9はマトリ
クス演算処理によりウォブル情報WOBを抽出し、これ
をアドレスデコーダ23に供給する。アドレスデコーダ
23では、供給されたウォブル情報WOBを復調するこ
とで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ1
0に供給する。またグルーブ情報をPLL回路に注入す
ることで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さ
らに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー
信号SPEを生成し、出力する。
【0016】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部
12に供給される。エンコード/デコード部12は、再
生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコー
ダとしての機能部位を備える。再生時にはデコード処理
として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインター
リーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−
ROMフォーマットデータに変換された再生データを得
る。またエンコード/デコード部12は、ディスク90
から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出
処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCや
アドレス情報等をシステムコントローラ10に供給す
る。さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理
によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、
その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行す
ることになるが、その再生クロックからスピンドルモー
タ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較す
ることで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力
できる。
【0017】再生時には、エンコード/デコード部12
は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ
20に蓄積していく。このドライブ装置からの再生出力
としては、バッファメモリ20にバファリングされてい
るデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0018】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の
通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフ
ェースなどが採用されている。そして再生時において
は、デコードされバッファメモリ20に格納された再生
データは、インターフェース部13を介してホストコン
ピュータ80に転送出力されることになる。なお、ホス
トコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマ
ンドその他の信号はインターフェース部13を介してシ
ステムコントローラ10に供給される。
【0019】一方、記録時には、ホストコンピュータ8
0から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデ
ータ)が転送されてくるが、その記録データはインター
フェース部13からバッファメモリ20に送られてバッ
ファリングされる。この場合エンコード/デコード部1
2は、バファリングされた記録データのエンコード処理
として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォー
マットデータにエンコードする処理(供給されたデータ
がCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及
びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを
実行する。
【0020】エンコード/デコード部12でのエンコー
ド処理により得られたEFM信号は、記録信号生成部2
1でライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施され
た後、ライトデータWDATAとしてレーザードライバ
18に送られる。後述するが、記録信号生成部21はラ
イトデータWDATAとしてEQEFM信号を生成し、
出力する。ライトデータWDATA(EQEFM信号)
が記録時のレーザ発光のためのレーザドライブパルスと
なる。
【0021】レーザドライバ18ではライトデータWD
ATAとして供給されたEQEFM信号を電流信号に変
換してレーザダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行
う。これによりディスク90にEFM信号に応じたピッ
ト(色素変化ピット)が形成されることになる。
【0022】APC回路(Auto Power Control)19
は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パ
ワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによ
らず一定になるように制御する回路部である。レーザー
出力の目標値はシステムコントローラ10から与えら、
レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザド
ライバ18を制御する。
【0023】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレ
スデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等か
ら、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドル
の各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行さ
せる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、ト
ラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ1
6に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1にお
ける二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイ
ルを駆動することになる。これによってピックアップ
1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライ
バ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及
びフォーカスサーボループが形成される。
【0024】またシステムコントローラ10からのトラ
ックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループ
をオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライ
ブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行
させる。
【0025】サーボプロセッサ14はさらに、スピンド
ルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号S
PEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転又はCA
V回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシス
テムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレー
キ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生さ
せ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモ
ータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させ
る。
【0026】またサーボプロセッサ14は、例えばトラ
ッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレ
ッドエラー信号や、システムコントローラ10からのア
クセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を
生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドド
ライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機
構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピ
ックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモー
タ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ1
5がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を
駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動
が行なわれる。
【0027】以上のようなサーボ系及び記録再生系の各
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ10により制御される。システムコン
トローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマン
ドに応じて各種処理を実行する。例えばホストコンピュ
ータ80から、ディスク90に記録されている或るデー
タの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、
まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を
行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シーク
コマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする
ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。その後、
その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュー
タ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちデ
ィスク90からのデータ読出/デコード/バファリング
等を行って、要求されたデータを転送する。
【0028】またホストコンピュータ80から書込命令
(ライトコマンド)が出されると、システムコントロー
ラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1
を移動させる。そしてエンコード/デコード部12によ
り、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータ
について上述したようにエンコード処理を実行させ、E
FM信号とさせる。そして上記のように記録信号生成部
21からのライトデータWDATAがレーザドライバ1
8に供給されることで、記録が実行される。
【0029】このようなディスクドライブ装置におけ
る、記録時のレーザドライブパルス及びそれを生成する
記録信号生成部21について説明する。記録時において
エンコード/デコード部12からのEFM信号は記録信
号生成部21に供給される。EFM信号のパルス幅は図
2(a)のように3T〜11Tの範囲に規定されてい
る。そして記録信号生成部21はEFM信号に基づいて
図2(b)のようなEQEFM信号を生成する。EQE
FM信号は、(N)TのEFMパルスに対して(N−
θ)Tのパルスとされた信号となる。例えばEFM信号
の4Tパルス期間は、(4−θ)Tパルス幅のEQEF
M信号が生成される。また、パルス前端の期間ODTに
縦積みパルス(オーバードライブパルス)が重畳合成さ
れて、ΔPとして示すパワーアップ部分が付加される。
【0030】特に本例の場合、オーバードライブパルス
によるパワーアップレベルΔPが可変制御可能とされ、
最適な記録パワーが得られるようにされている。そして
さらにまた、EQEFM信号の前エッジシフト量、即ち
θの値も可変制御できるようにしている。つまり、パワ
ーアップレベルΔPと前エッジシフト量θの両方を、そ
れぞれ独立して可変制御できることで、記録の際のレー
ザパワーとして最適な状態に調整できるものである。
【0031】図3に記録信号生成部21の構成例を示
す。記録信号生成部21はEFM信号分解部31、遅延
部32,33、レベル調整部34、EFM信号合成部3
5を有する。EFM信号分解部31は、供給されたEF
M信号を分解し、EFM信号の前エッジに相当するパル
スEFMf、及びEFM信号の後エッジに相当するパル
スEFMeを出力する。またEFM信号の前エッジ部分
に付加するオーバードライブパルスODPを出力する。
【0032】遅延部32はパルスEFMfに対して前エ
ッジシフト量θとしての時間遅延を与える。遅延部33
はオーバードライブパルスODPに対して同じく前エッ
ジシフト量θとしての時間遅延を与える。遅延部32,
33の遅延量θは、例えばシステムコントローラ10か
らの制御信号Cθにより可変制御される。レベル調整部
34は、オーバードライブパルスODPのレベルΔPを
可変する。レベル調整部34で与えられるΔPのレベル
は例えばシステムコントローラ10からの制御信号CP
に基づいて可変制御される。
【0033】EFM信号合成部35は、パルスEFM
f、EFMe及びオーバードライブパルスODPを合成
して図2(b)のようなEQEFM信号を生成し、レー
ザドライブパルスとしてレーザドライバ18に対して出
力する。
【0034】この場合、遅延部32,33により前エッ
ジシフト量θが設定され、レベル調整部34でオーバー
ドライブパルスODP部分のレーザレベルが設定される
ものとなる。そしてこの前エッジシフト量θ及びレベル
ΔPがそれぞれ可変制御可能となる。図4は図2(a)
のEFM信号から図2(b)のEQEFM信号が生成さ
れるまでの各パルス波形例を示す。図4(b)(c)
(d)はそれぞれ、前エッジ部分となるパルスEFM
f、後エッジ部分となるパルスEFMe、オーバードラ
イブパルスODPを示している。記録信号生成部21に
入力されるEFM信号は図4(a)のように3Tピッ
ト、3Tランドに相当する区間を例に挙げている。
【0035】パルスEFMfは、EFM信号の3Tピッ
トの立ち上がりタイミングで立ち上がるパルスとされる
が、これに対して遅延部32で遅延量θが与えられるこ
とで、図4(b)のようになる。例えば遅延量がθ1〜
θnまで可変制御可能とされているとすると、図4
(b)に示すうちのいずれかのパルスとなる。パルスE
FMeは、図4(c)のようにEFM信号の3Tピット
の立ち下がりタイミングで立ち下がるパルスとされる。
オーバードライブパルスODPは、遅延部33で遅延量
θが与えられることで、図4(d)のようになる。即ち
遅延量がθ1〜θnまでの可変設定に応じて、図4
(d)に示すうちのいずれかのパルスとなる。なお、レ
ベル調整部34によるレベル設定により、オーバードラ
イブパルスODPのレベルは破線で示すように調整可能
とされる。
【0036】これら図4(b)(c)(d)のパルスE
FMf、パルスEFMe、オーバードライブパルスOD
PがEFM信号合成部35で合成されることで図4
(e)のEQEFM信号が生成される。例えばこの図4
(e)では、遅延部32,33で遅延量θ1が設定され
ている場合のEQEFM信号として示している。
【0037】以上のことから本例では、レーザドライブ
パルスとなるEQEFM信号のオーバードライブパルス
レベルΔPと、前エッジシフト量θの両方が独立して可
変制御可能であることが理解される。そして、ディスク
ドライブ装置は、記録時において予め実行するキャリブ
レーション処理(レーザパワー調整処理)時に、オーバ
ードライブパルスレベルΔPと、前エッジシフト量θの
一方又は両方を可変制御しながら、記録のためのレーザ
パワーとしての最適条件を得るようにしている。
【0038】レーザパワー調整のためのシステムコント
ローラ10の処理を図5に示す。レーザパワー調整は、
例えばディスク90が装填された際や記録動作の直前、
或いは環境変化(温度変化、記録レートの変更等)など
に応じて実行される。そしてこの場合、基本的にはディ
スク90上の所定のエリアにおいて試し書き記録を行
い、それを再生することで、最適な記録が実行できてい
るか否かを判別するものとなる。
【0039】レーザパワー調整を開始する際には、シス
テムコントローラ10はまずステップF101として遅
延部32,33での遅延量θ、レベル調整部34でのレ
ベルΔPを初期値とする。例えば初期値としては、遅延
量θとして、最も長い遅延量のθnとしたり、レベルΔ
Pとしては、可変範囲内での最小レベルとすることが考
えられる。もちろんこれに限らず、統計的或いは前回ま
での調整値などによりある初期値が設定されてもよい。
【0040】次にステップF102で、上記初期値の状
態で生成されるレーザドライブパルス(EQEFM信
号)により試し書き記録及びその記録部分の再生を行
い、ステップF103で、レーザパワーが現在のディス
クや記録線速度に対して最適状態であるか否かを判断す
る。例えばジッタレベル、RF信号振幅、RF信号のア
シンメトリなどを検出して判断する。最適状態でなけれ
ば、ステップF104に進んで、レベル調整部34での
レベルΔPが可変範囲の上限であるか否かを判断し、上
限となっていなければ、ステップF105でレベルΔP
を1段階アップさせる。そしてステップF102で試し
書き記録及びその再生を行い、同様にステップF103
で最適状態となっているか否かを判断する。即ちステッ
プF102、F103、F104、F105では、レベ
ルΔPを一段階づつアップさせながら、最適レーザパワ
ーを探索する処理となる。ある時点でステップF103
で最適状態と判断されたら、その時点のレベルΔP及び
遅延量θの設定値を最適条件としてレーザパワー調整処
理を終了する。
【0041】一方、レベルΔPを上限までアップさせて
も最適状態とならなかった場合(パワー不足の場合)
は、ステップF104からF106に進み、遅延量θが
可変範囲(θ1〜θn)の限界値(例えばθ1)か否か
を判断する処理を経て、ステップF107で1段階遅延
量を変化させる。例えば遅延量θが初期値θnであった
ところをθ(n−1)とする。そしてステップF102
で試し書き記録及びその再生を行い、同様にステップF
103で最適状態となっているか否かを判断する。即ち
ステップF102、F103、F106、F107で
は、遅延量θを一段階づつ変化させながら、最適レーザ
パワーを探索する処理となる。ある時点でステップF1
03で最適状態と判断されたら、その時点のレベルΔP
及び遅延量θの設定値を最適条件としてレーザパワー調
整処理を終了する。なお、ステップF106で遅延量θ
が限界値θ1(最小遅延量)と判断された場合は、それ
以上記録パワーを上げることはできないため、エラー終
了となる。
【0042】このような図5の処理によれば、例えば最
初にレベルΔPを変化させて最適条件を探索し、レベル
ΔPを最大値としてもパワー不足で最適条件とならない
場合は、遅延量θを変化させることで記録パワーを上
げ、最適条件をさらに探索するものとしている。これに
より記録レートが高速化してレベルΔPの調整だけでは
パワー不足が解消できない場合であっても、前エッジシ
フト量を変化させて記録パワーを上昇させることで最適
条件を得ることができるようになる。
【0043】なお、先に遅延量θを可変制御し、それだ
けでは最適条件とならない場合に、レベルΔPを変化さ
せるような処理手順としてもよい。また、遅延量θとレ
ベルΔPを交互に変化させたり、遅延量θとレベルΔP
の値として所定の組み合わせなどで複合的に変化させた
りする処理手順も考えられる。さらに、一度の試し書き
記録を行う際に、所定の記録区間毎に段階的にレベルΔ
P及び遅延量θを変化させていってもよい。そしてその
領域を再生して、最適なRF信号が得られる区間でのレ
ベルΔP及び遅延量θを最適条件として設定するように
してもよい。
【0044】以上、実施の形態としての例を説明してき
たが、記録信号生成部21の構成やEQEFM信号(レ
ーザドライブパルス)の調整のための手順などは各種多
様に考えられることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明で
は、レーザ手段を駆動するドライブパルスについて、縦
積みパルス(オーバードライブパルス)のレベルと、ド
ライブパルスの前エッジシフト量のそれぞれを独立して
可変制御できるようにしているため、縦積みパルス期間
のレベルがレーザパワーの限界になってもパワーが足り
ないような場合であっても、前エッジシフト量の制御で
さらに記録パワーを上げるなどの対応ができる。また、
縦積みパルスのレベル制御(レーザパワー制御)のみで
は最適条件とならない場合に、前エッジシフト量の可変
で対応できる。これにより記録パワーを最適条件となる
ように良好に制御でき、特に高速レートでの記録の際に
おいても、適切な記録が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】実施の形態のEQEFM信号の説明図である。
【図3】実施の形態の記録信号生成部のブロック図であ
る。
【図4】実施の形態の記録信号生成部での各パルスの説
明図である。
【図5】実施の形態の記録レーザパワー調整時の処理の
フローチャートである。
【図6】従来のEQEFM信号の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、9 RFアンプ、10 システム
コントローラ、12 エンコード/デコード部、13
インターフェース部、14 サーボプロセッサ、16
二軸ドライバ、18 レーザドライバ、19 APC回
路、20 バッファメモリ、21 記録信号生成部、2
2 モニタ用ディテクタ、80 ホストコンピュータ、
90 ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 健二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA33 AA42 BA01 DA01 FA05 HA45 HA68

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されたドライブパルスに基づいてレ
    ーザ光の照射を行って記録媒体上にピット及びピット間
    のランドから成る記録データ列を形成するレーザ手段
    と、 記録データに応じたパルスの略前端部分に縦積みパルス
    を重畳するようにして上記ドライブパルスを生成すると
    ともに、上記縦積みパルスのレベル及び上記ドライブパ
    ルスの前エッジシフト量の両方をそれぞれ独立して可変
    制御可能とされるドライブパルス生成手段と、 上記上記縦積みパルスのレベルと、上記ドライブパルス
    の前エッジシフト量の一方又は両方を可変させること
    で、記録レーザパワーを調整する制御手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 記録データに応じたパルスの略前端部分
    に縦積みパルスを重畳するようにしてドライブパルスを
    生成し、該ドライブパルスによりレーザ光の照射を行っ
    て記録媒体上にピット及びピット間のランドから成る記
    録データ列を形成する場合において、 上記縦積みパルスのレベルと上記ドライブパルスの前エ
    ッジシフト量の一方又は両方をそれぞれ独立して可変制
    御することで、最適な記録レーザパワーが得られるよう
    にすることを特徴とする記録方法。
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