JP2002207729A - 文字列変換方法、その方法を用いた文字入力装置および携帯型情報処理装置、ならびに文字入力用の記録媒体 - Google Patents

文字列変換方法、その方法を用いた文字入力装置および携帯型情報処理装置、ならびに文字入力用の記録媒体

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JP2002207729A
JP2002207729A JP2001003827A JP2001003827A JP2002207729A JP 2002207729 A JP2002207729 A JP 2002207729A JP 2001003827 A JP2001003827 A JP 2001003827A JP 2001003827 A JP2001003827 A JP 2001003827A JP 2002207729 A JP2002207729 A JP 2002207729A
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JP2001003827A
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Hirobumi Fukumoto
博文 福本
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変換前文字列の入力作業の時間を短縮し、簡
単な操作で適切な変換処理が行われるようにする。 【解決手段】 入力部2には、文字入力用キーのほか、
任意の文字の入力操作に置き換える操作のための隠し文
字キーが配備される。文字列組立処理部24は、キー入
力に応じた文字を操作の順に沿って組み立てるととも
に、隠し文字キーの操作に応じて、変換前文字列に1文
字分の隠し文字を配置する。仮名漢字変換辞書検索部2
6は、隠し文字を含む変換前文字列を受け取ったとき、
仮名漢字変換辞書32から、見出しとなる仮名文字列の
文字列長が組み立てられた変換前文字列と同一であっ
て、隠し文字を除いた各文字が変換前文字列に一致する
辞書データを抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムにおいて、キー操作により入力された文字列を他
の文字列に変換する方法、およびこの方法を用いた文字
入力装置、携帯型情報処理装置、ならびに文字入力用の
プログラムの記録媒体に関連する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯型通信端末機器には、電話番
号リストへの登録処理や電子メールの作成処理を行うた
めに、仮名漢字変換処理の機能が組み込まれている。た
とえば携帯電話では、テンキーにそれぞれ50音の一行
分ずつの仮名文字が割り付けられており、変換前文字列
である仮名文字列の各構成文字を入力するには、各文字
に対応するキーをそれぞれ所定回数だけ連続操作する必
要がある。さらに仮名文字列の入力が終了すると、変換
操作,候補選択操作,確定操作などを行うことにより、
前記仮名文字列が所定の仮名漢字文字列に変換される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の入力方法では、
1つのキーに多数の文字が割り付けられているので、仮
名文字列を入力する処理においては、目的とする文字を
呼び出すために同じキーを複数回打鍵しなければならな
い場合が多々ある。従来のシステムでは、仮名漢字文字
列への変換処理を行うには、仮名文字列の構成文字をす
べて正確に入力する必要があるので、文字列の入力操作
は非常に煩雑になる。
【0004】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、変換前文字列を入力する場合の入力作業の時間
を短縮し、簡単な操作で適切な変換処理が行われるよう
にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、コンピュー
タシステムにおいて、キー操作による文字入力を受け付
けてその文字列を他の文字列に変換する場合に適用され
る。ここでいう「コンピュータシステム」とは、コンピ
ュータを制御主体として、文書ファイルを作成したり、
文字列によるデータを入力してデータベースを作成する
など、文字列を用いた処理を行う処理システムに、文字
列データを入力する処理を行うものである。なお、上記
の処理システムもコンピュータシステムであり、一般
に、文字列入力用のコンピュータシステムと同一の装置
内に組み込まれる。ただしこれに限らず、各システムを
それぞれ個別の装置内に組み込んで、通信ケーブルや無
線などの伝送手段を介して処理対象の文字列を伝送する
ようにしてもよい。また各コンピュータシステムが同一
装置内に組み込まれる場合も、各システムをそれぞれ個
別のCPUにより稼働させることができる。
【0006】前記キー操作により入力される文字列(変
換前文字列)は、たとえば平仮名文字列であり、変換処
理により得られる文字列(変換後文字列)は、仮名漢字
文字列である。なお、平仮名文字列からの変換後文字列
は、仮名漢字文字列に限らず、片仮名,数字,ローマ字
などの文字種による文字列に変換することもできる。前
記文字入力に用いられるキーには、変換前の文字種によ
る文字が割り付けられる。たとえば携帯電話のテンキー
のように、各キーにそれぞれ複数の文字を割り付け、キ
ーの連続操作回数によって入力する文字を変更するよう
にしてもよい。また他の切替用のキーとの組合せによ
り、キー操作により入力される文字を切り替えるように
してもよい。またパーソナルコンピュータのキーボード
でローマ字入力を行う場合のように、複数のキー操作に
よって一文字が入力されるように設定してもよい。
【0007】この発明では、上記した目的を達成するた
めに、文字入力に用いられるキーの中に任意の文字の入
力操作に置き換える操作のためのキーを設定し、文字入
力時にキー操作に対応する文字を配列して変換前文字列
を組み立てる処理において、前記置き換え操作が行われ
たとき、その操作に一文字分の隠し文字を対応させて配
列する。また所定数の隠し文字が含まれる変換前文字列
が組み立てられたとき、この変換前文字列に対する変換
処理において、変換後文字列の候補を抽出するための辞
書ファイルから、前記隠し文字を除く各文字が前記変換
前文字列に一致し、かつ隠し文字に対応する位置に任意
の文字が配置された文字列を変換した後の文字列を抽出
する。さらに抽出された文字列を変換候補として表示し
て選択操作を受け付け、選択された変換候補の文字列を
変換後文字列として確定するようにしている。
【0008】前記「隠し文字」とは、特定の文字に対応
するが、具体的に明らかにされない文字のことである。
「辞書ファイル」は、変換前文字列と変換後文字列とを
対応づけた所定数の辞書データを格納したもので、例え
ば、仮名漢字変換用の辞書ファイルであれば、所定数の
仮名漢字文字列がその文字列の「よみ」を表す仮名文字
列に対応づけられて格納されている。
【0009】上記の方法では、ユーザーは、目的とする
変換前文字列を入力する際に、その変換前文字列の一部
の構成文字の入力操作を前記置き換え用の操作に変更す
ることができる。この置き換え操作に対応する文字は隠
し文字として入力され、システム内において、隠し文字
を除く文字が変換前文字列に一致し、かつ隠し文字に対
応する位置に任意の文字が配置された形式の文字列が変
換前文字列と見なされ、その文字列に対応する辞書デー
タが抽出される。
【0010】前記したように隠し文字は特定の文字に対
応するものであるから、辞書ファイル内に、変換前文字
列の隠し文字をこの特定の文字に置き換えた文字列に対
応する辞書データがあれば、前記抽出処理によってこの
辞書データが抽出されることになる。よって特定の変換
前文字列が正確に入力されなくとも、目的する変換後文
字列が変換候補として抽出されて表示されるので、この
変換候補を選択することにより、変換処理を完了するこ
とができる。
【0011】したがってユーザーは、変換前文字列の構
成文字をすべて入力しなくとも、変換処理を行うことが
可能となるので、操作が簡略化され、操作に不慣れなユ
ーザーでも、効率良く入力処理を行うことができる。特
に、携帯電話のように、各文字入力用キーに複数の文字
が割り付けられている場合は、何度もキー操作を行う必
要のある文字の入力を置き換え操作に変更することによ
って、文字入力の時間を大幅に削減することができる。
【0012】この発明の好ましい態様では、変換後文字
列の確定に応じて確定された変換後文字列と前記変換前
文字列とを対応づけた予測データを作成してメモリ内に
登録し、文字入力の過程において、キーが操作される毎
にその操作により組み立てられた変換前文字列により前
記予測データを検索する。そして変換前文字列に対応す
る予測データが抽出されたとき、この予測データの示す
変換後文字列を変換候補として表示してその候補に対す
る選択操作が可能な状態を設定する。
【0013】上記態様によれば、文字列の入力過程にお
いて、それまでに入力された変換前文字列と同じ並びの
文字列について、過去に確定された変換後文字列が抽出
され、変換候補として表示される。この表示された変換
候補を選択する操作によって変換後文字列が確定するの
で、変換前文字列の入力が完了する前に変換処理を完了
することができ、文字列の入力作業の時間をさらに短縮
できる。なお、上記の変換候補の抽出、表示は、文字を
入力する毎に行うことができるので、初期段階で多数の
候補が抽出されても、その後の文字入力作業によって候
補を絞り込み、選択操作を簡単にすることができる。
【0014】また前記変換候補の表示において、複数の
候補が抽出されている場合は、各変換候補を一覧表示す
るのが望ましい。この場合、各変換候補を、前回の候補
選択結果や過去の選択履歴に基づく順序で並べるように
すれば、特にユーザーが頻繁に使用する文字列について
の文字入力作業や候補の選択作業を簡単にすることがで
きる。
【0015】前記予測データには、ユーザーの入力した
変換前文字列がそのままの形態で取り込まれるのが望ま
しい。ただし変換前文字列に隠し文字が含まれる場合
は、変換候補の確定結果に基づき、隠し文字を特定の文
字に置き換えた上で予測データを作成するようにしても
よい。また予測データを検索する場合に、隠し文字を含
む変換前文字列の入力に対し、隠し文字を除く各文字が
変換前文字列に一致するような文字列を先頭に持つ文字
列による予測データを抽出すれば、以前は正確に入力し
た文字列を隠し文字を入れて入力するなど、前回と異な
る形式で文字列が入力されても、ユーザーの意図する文
字列を抽出することが可能となり、利便性が大いに高め
られる。
【0016】さらに上記態様においては、予測データの
作成処理において、確定された変換後文字列に複数の文
節または単語が含まれるとき、各文節または単語毎に前
記変換後文字列を切り分け、これら切り分けられた個々
の文字列および隣り合う複数の文字列の組み合わせにそ
れぞれその文字列に対応する変換前文字列を組み合わせ
た複数の予測データを作成することができる。上記の予
測データの作成方法によれば、ユーザーが以前に入力し
た文字列の一部に相当する文字列を入力したり、以前に
確定した文字列を先頭の文節や単語をはずした状態で入
力した場合でも、変換候補の文字列を抽出することが可
能となり、利便性がさらに高められる。
【0017】さらにこの発明では、上記方法を実施する
文字入力処理装置として、複数のキーが配列された入力
部と、変換候補の文字列および確定された変換後文字列
を表示するための表示部と、前記入力部のキー操作に対
応する文字を配列して変換前文字列を組み立てる文字列
組立手段と、変換前文字列と変換後文字列とを対応づけ
た辞書データを記憶する辞書ファイルと、前記文字列組
立手段により所定数の変換前文字列が組み立てられた時
点での変換操作に応じて前記辞書ファイルを検索して、
前記変換前文字列に対応する変換候補の文字列を抽出す
る候補抽出手段と、前記表示部に表示された変換候補を
選択する操作を受け付けて、その選択された変換候補の
文字列を変換後文字列として確定する確定手段と、前記
確定された変換後文字列をコンピュータによる処理シス
テムに出力する出力手段とを具備する装置を提供する。
【0018】前記入力部には、文字が割り付けられたキ
ーが所定数配備されるほか、所定のキーに任意の文字の
入力操作に置き換える操作が割り付けられる。さらにこ
の入力部には、変換操作や候補選択操作が割り付けられ
たキーも配備される。なおこれらのキーは、一般には、
ボタン式のキースイッチであるが、これに限らず、ディ
スプレイとタッチパネルとの組み合わせによる接触式の
スイッチを採用してもよい。またディスプレイ上に画像
によるキーを生成し、このキーをトラックパッドなどの
ポインティングデバイスにより操作するようにしてもよ
い。また前記文字入力操作のための置き換え操作用のキ
ーは、この置き換え機能のみを設定した特殊キーとして
構成するのが望ましいが、他の操作機能と兼用のキーと
して設定されても差し支えない。
【0019】表示部は、液晶やCRTなどによるディス
プレイ装置であって、前記入力候補の文字列の一覧表示
が可能な大きさに形成されるのが望ましい。なお、前記
入力候補の表示は、例えば、この表示器の表示画面上の
所定位置に候補表示ウィンドウを設定して、このウィン
ドウ内に各候補の文字列を一覧表示する方法によって行
われる。
【0020】前記文字列組立手段における変換前文字列
の組立処理は、例えば各キーに割り付けられた文字を示
す割付テーブルを用いて行われる。すなわち、キーが操
作される都度、割付テーブルからそのキー操作に対応す
る文字を抽出し、抽出された文字をキー操作の順に沿っ
て配列することにより、変換前文字列が順に組み立てら
れる。なお、各キーに複数の文字が割り付けられ、キー
の連続操作によって入力文字を変更するように設定され
ている場合には、前回と同じキーが操作されたとき、そ
れまでに組み立てられた変換前文字列の文字列長を維持
したまま、最後尾の文字を変更する必要がある。
【0021】上記態様の文字列組立手段は、変換前文字
列を組み立てる処理において前記置き換え操作が行われ
たとき、その操作に一文字分の隠し文字を対応させて配
列するように設定される。また候補抽出手段は、所定数
の隠し文字を含む各文字が前記変換前文字列に一致し、
かつ隠し文字に対応する位置に任意の文字が配置された
文字列を変換して得られる文字列を、前記変換候補とし
て抽出するように設定される。
【0022】上記の文字列組立手段,候補抽出手段,確
定手段,出力手段は、いずれも各手段の処理を行うため
のプログラムをコンピュータに組み込むことにより、前
記コンピュータのCPUに与えられるものである。なお
これらのプログラムは、前記辞書ファイルと同様のメモ
リ内に保存することができる。
【0023】上記構成の文字入力装置は、ファクシミリ
装置,電子楽器など、文字情報を入力してメモリ内に登
録したり、文字列を表示するような処理を行う装置であ
り、文字の入力環境が整っていない装置に組み込むこと
ができる。また今後、インターネットに対応して文字情
報の処理機能を持つことが予測される冷蔵庫やテレビな
どの家電製品にも導入することができる。
【0024】さらにこの発明が適用された携帯型情報処
理装置は、前記文字入力装置と同様の入力部、表示部、
文字列組立手段、辞書ファイル、候補表示手段、確定手
段を具備するとともに、確定手段により確定された文字
列を用いて所定の処理を実行する処理実行手段を具備す
る。なお、入力部の文字入力用キーには、前記した携帯
電話のテンキーのように、それぞれ複数の文字が割り付
けるのが望ましい。
【0025】この携帯型情報処理装置の構成を携帯電話
のような携帯情報端末機器に適用する場合、前記処理実
行手段は、電子メールなどの電子文書を作成する手段と
して構成される。ただしこの発明は、通信機能を持つこ
とが必須とはならない機器にも適用できる。たとえば電
子手帳に適用した場合、前記処理実行手段は、文字列の
入力を受け付けてスケジュールを示すデータベースを構
築したり、メモなどの文書を作成する手段として構成す
ることができる。またこの発明を小型ゲーム機に適用し
た場合、処理実行手段は、文字列をゲームのキャラクタ
ー名などの設定データとして取り込んで設定を行う手段
として構成することができる。
【0026】さらにこの発明にかかる文字入力用の記録
媒体には、複数のキーのうちの1つに任意の文字の入力
操作に置き換える操作を割り付け、残りのキーにそれぞ
れ所定数の文字を割り付けた文字割付状態を示す割付テ
ーブルが記録される。さらにこの記録媒体には、キー操
作に応じて前記割付テーブルから前記キー操作に対応す
る文字を抽出して変換前文字列を組み立てるステップ、
所定長の変換前文字列が組み立てられた時点での変換操
作に応じて辞書ファイルを検索し、前記変換前文字列に
対応する変換候補の文字列を抽出するステップ、抽出さ
れた変換候補の文字列を表示して選択操作を受け付ける
ステップ、前記選択操作により選択された変換候補を確
定して出力するステップ、の各ステップを実行するため
のプログラムが記録される。なお、変換候補の文字列を
抽出するステップで使用される辞書ファイルは、上記し
た変換前文字列と変換後文字列とを対応づけた辞書デー
タを所定数具備するものである。この辞書ファイルは、
前記割付データテーブルやプログラムと同じ記録媒体に
記録することができるが、これに限らず、あらかじめコ
ンピュータ内に組み込まれた辞書ファイルを使用するよ
うに設定することもできる。
【0027】前記変換前文字列を組み立てるステップで
は、前記文字の入力操作への置き換え操作が行われたと
き、その操作に一文字分の隠し文字を対応させて配列し
た文字列を作成する。またこのステップにおいて所定数
の隠し文字を含む変換前文字列が組み立てられたとき、
前記変換候補の文字列を抽出するステップでは、前記辞
書ファイルから、前記隠し文字を除く各文字が変換前文
字列に一致し、かつ隠し文字に対応する位置に任意の文
字が配置された文字列を変換した後の文字列を、前記変
換候補として抽出する。
【0028】上記記録媒体は、たとえばCD−ROMな
ど、コンピュータへのプログラムインストール用の媒体
として提供することができ、またROMやフラッシュメ
モリのようなメモリチップとして提供することもでき
る。メモリチップにすれば、コンピュータにより制御さ
れる小型装置にも容易に組み込むことができるから、前
記した文字入力方法を実行する機能を持つ装置を簡単に
提供することができる。
【0029】なお、携帯電話などの通信機能を具備する
装置については、上記の記録媒体に記録される割付デー
タやプログラムを、インターネットのようなコンピュー
タネットワークを介して伝送して装置内のメモリにダウ
ンロードしてもよい。これにより既存の装置にこの発明
の文字入力方法を実行する機能を簡単に組み込むことが
でき、ハードウェア資源を無駄にせずに装置のバージョ
ンアップを行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、この発明が適用された携
帯電話の外観を、図2は同じ携帯電話の電気構成を、そ
れぞれ示す。この携帯電話1は、機体本体部1Aの前面
に、入力部2,表示部3,通話用のマイク4,スピーカ
ー5などが配備されるとともに、機体内部に、制御回路
6や送受信回路7が搭載された制御基板が組み込まれて
成る。なお図中の10は、前記送受信回路7に接続され
たアンテナであって、機体本体部の上部にアンテナ挿通
孔11を介して伸縮自在に配備される。
【0031】この実施例の携帯電話1は、通常の通話の
ほか、図示しない電話会社の中継装置を介してインター
ネットに接続したり、電子メールを送受信できるように
設定される。前記入力部2には、後記する文字入力処理
用のキー12,13a,13b,14,15,16のほ
か、過去の通信履歴や電子メールを呼び出すためのファ
ンクションキー17,電源スイッチ18,マナーモード
設定などのための切替スイッチ19が配備される。表示
部3は、液晶パネルにより成り、通常は日時データやバ
ッテリーの充電度合などが、通信時は相手方の電話番号
や通話時間などが、電子メールの作成時には作成中の文
書データや後記する候補表示ウィンドウなどが、それぞ
れ表示される。
【0032】前記制御回路6は、マイクロコンピュータ
により構成され、外部メモリとしてフラッシュメモリ9
が接続される。フラッシュメモリ9には、ユーザーによ
り登録された電話番号リストや、呼出し音,音量などに
ついての設定データのほか、通信ならびに後記する文字
入力システム22用のプログラムやデータファイルなど
が格納される。
【0033】前記送受信回路7は、制御回路6との間で
データをやりとりしつつ、基地局を介しての通信処理を
実行する。特に、制御回路6からインターネットを使用
したり、電子メールを送信する指示が出された場合は、
基地局にインターネット接続用の中継装置に接続するた
めのコードを送信して接続処理を行う。
【0034】この実施例の携帯電話1には、電話番号の
登録処理や電子メールの作成など、仮名漢字変換処理を
行う場合に、変換前文字列である平仮名文字列(以下、
特に特定する場合を除き、「仮名文字列」という。)を
効率の良い操作によって処理するためのプログラムが組
み込まれている。なお、機体を通常の送受信処理のモー
ドから電話番号リストの登録モードや電子メールの作成
モードに切り替える機能は、前記ファンクションキー1
7または切替スイッチ19に付与される。
【0035】図3は、前記入力部2のうち文字入力に使
用されるキーを拡大して示す。この実施例の入力部2に
は、12個のキーが配列された主操作部20が設定され
るとともに、その上方に2個の選択キー13a,13
b,変換キー14,確定キー15,ならびに隠し文字キ
ー16が配備される。主操作部20のキー構成は、一般
のプッシュ式電話機と同様の仕様であり、4段目の向か
って右端に位置するキー12aは、「#」記号が割り付
けられたデータ送信用のキーとして機能する。
【0036】他の11個のキー12は、文字入力用のキ
ーとして機能する。(以下、これらのキー12を「入力
用キー12」という。1〜3段目および4段目の中央の
入力キー12は、いわゆる「テンキー」であって、数字
のほかに、50音の1行分の仮名文字と、所定数のアル
ファベット(または記号)が割り付けられている。残り
の4段目の左端位置の入力用キーには、数字の代わりに
「*」が、仮名の代わりに濁点および半濁点が、それぞ
れ割り付けられ、アルファベットの割付は空白状態に設
定される。
【0037】各選択キー13a,13bは、仮名漢字文
字列の候補を一覧表示するための候補表示ウィンドウ
(詳細は後記する。)内で変換候補の文字列を選択する
ために用いられる。変換キー14は、一連の仮名文字列
に対する仮名漢字変換処理を指示するためのキーであ
る。確定キー15は、前記候補表示ウィンドウでの変換
候補の選択や、入力用キー12により入力された文字列
をその形態のままで確定する場合に操作される。なお、
文字列の入力モードでは、通常は平仮名が入力されるよ
うに設定されるが、所定のキー操作に応じて、入力され
る文字種を、仮名文字,アルファベット,数字のいずれ
かに切り替えることができる。
【0038】前記隠し文字キー16は、仮名漢字変換の
ための仮名文字列を入力する際に、入力文字列中の任意
の構成文字の入力操作に置き換えて操作されるもので、
この隠し文字キー16を操作したとき、前記入力文字列
中に一文字分の隠し文字が設定される。なお、ここでい
う隠し文字とは、前記入力文字列においてユーザー自身
が選択した特定の仮名文字であり、システム側で独自に
内容を特定することは不可能である。
【0039】前記制御回路6は、電話番号リストの登録
処理や電子メールの作成を行う際に、フラッシュメモリ
9内のプログラムに基づき、各キー12,13a,13
b,14,15の操作を受け付けながら所定の文字種に
よる文字列を入力し、処理を行う。特に、変換前文字列
である仮名文字列の入力時に前記隠し文字キー16が操
作されると、その操作に対応する入力文字を隠し文字と
して設定し、その隠し文字を含む仮名文字列を用いて仮
名漢字変換処理を行う。
【0040】図4は、前記文字入力用のプログラムによ
り制御回路6に設定される文字入力システムの構成を示
す。この文字入力システム22は、システム全体を統括
するための制御部23のほかに、文字列組立処理部2
4,仮名漢字変換部25,仮名漢字辞書検索部26,予
測処理制御部27,予測辞書登録部28,予測辞書検索
部29,出力部30の各処理部や、割付データテーブル
31,仮名漢字変換辞書32,予測辞書33の各データ
ファイルを具備する。
【0041】前記データファイルのうち、仮名漢字変換
辞書32には、前記した仮名漢字変換処理のための辞書
データとして、所定数の仮名漢字文字列(変換後文字
列)をその「よみ」となる仮名文字列(変換前文字列)
に対応づけたデータが格納される。割付データテーブル
31は、前記図3に示した入力用キー12への文字の割
付状態を示すもので、特に仮名文字およびアルファベッ
ト(記号も含む。)について、それぞれ文字種毎にキー
および連続操作回数に対応する文字を示すデータが格納
される。また予測辞書33には、後記する変換候補の予
測処理のための予測データが格納される。
【0042】なお、上記の各データファイルは、制御部
23やその他の処理部用のプログラムと同様に、製造段
階からフラッシュメモリ9内にセットされる。ただし予
測辞書33は、初期状態では空の状態であり、文字の入
力処理によって徐々にデータが蓄積される。
【0043】入力部2におけるキー操作は、所定のコー
ド信号として制御部23に入力された後、制御部23か
ら文字列組立処理部24に与えられる。文字列組立処理
部24は、この信号に基づき操作されたキーの種類およ
びその連続操作回数を認識し、割付データテーブル31
から操作に対応する文字を抽出するとともに、抽出され
た文字により入力文字列を組み立てる。この文字列の組
立処理は、原則として、抽出された文字をキー操作の順
に配列することにより行われる。ただし同じキーが連続
操作された場合の仮名文字列およびアルファベット文字
列の組立処理では、文字列を更新せずに操作の度に最後
尾の文字を変更する。
【0044】前記入力文字列の組立て結果は、前記キー
操作に対応させて毎時制御部23に渡される。この入力
文字列が仮名文字列であれば、制御部23は、入力文字
列に対する変換操作に応じてこの文字列を仮名漢字変換
部25に渡す。仮名漢字変換部25は、仮名漢字辞書検
索部26を用いて仮名漢字辞書32を検索し、前記入力
された仮名文字列を「よみ」とする仮名漢字文字列を抽
出する。抽出された仮名漢字文字列は、変換候補の文字
列として制御部23に渡され、さらに制御部23から表
示部3に渡されて表示される。制御部23は、この表示
に対し、選択操作や確定操作を受け付けて所定の文字列
を変換後の文字列として確定する。
【0045】制御部23は、仮名漢字変換処理後の仮名
漢字文字列が確定した時点で、その確定文字列を出力部
30に与える。出力部30は、上位の処理システム(電
話番号の登録処理システムや電子メールの文書作成シス
テムなど)に確定文字列を出力し、これにより処理シス
テム側で、前記確定文字列によるデータ処理や文書の作
成処理が実行される。
【0046】さらにこの実施例の文字入力システムに
は、仮名文字列の入力の過程でそれまでに入力された仮
名文字列を用いて変換候補の仮名漢字文字列を予測する
機能が付与されている。前記予測処理制御部27は、こ
の予測処理を統括制御するためのもので、変換後の仮名
漢字文字列が確定した時点で、制御部23より確定した
変換後文字列およびその文字列への変換処理に用いられ
た仮名文字列を受け取り、これを予測辞書登録部28に
与える。
【0047】予測辞書登録部28は、与えられたデータ
が新規のデータであるとき、このデータを所定数の予測
データに加工して予測辞書33に登録する。また既に登
録済みのデータが与えられたときは、後記する前回使用
フラグや頻度データを更新する処理を行う。
【0048】一方で、予測処理制御部27は、キー操作
の都度、制御部23からその時点での入力文字列を受け
取って予測辞書検索部29に渡し、予測辞書33を検索
させる。予測辞書検索部29は、受け取った入力文字列
による検索を行った後、その検索結果を予測処理制御部
27に返す。ここで所定数の予測データが抽出される
と、予測処理制御部27は、この予測データの示す仮名
漢字文字列を制御部23に出力する。制御部23は、予
測処理制御部27から得た仮名漢字文字列を変換候補と
して表示部3に一覧表示し、ユーザーの候補選択操作を
受付可能にする。ここで所定の変換候補が選択され、さ
らにその選択を確定する操作がなされると、制御部23
は、前記仮名漢字変換部25により抽出された変換候補
に対する操作が行われた場合と同様に、選択された変換
候補の文字列を変換後の文字列として確定する。さらに
制御部23は、出力部30および予測処理制御部27に
対し、仮名漢字変換部25の抽出した変換候補が確定し
た場合と同様のデータ出力を行う。
【0049】なお、前記入力部2から与えられた仮名文
字列に前記隠し文字が含まれている場合、仮名漢字変換
辞書検索部26では、登録されている辞書データのう
ち、仮名文字列の文字長が入力文字列と同一であって、
隠し文字を除く各入力文字に対応する文字が同一である
辞書データを抽出する。また予測辞書検索部28におい
ても、前記隠し文字を除く各文字が入力文字列に一致す
るような文字列が先頭位置に配置された文字列による予
測データを抽出するのが望ましい。
【0050】図5は、前記予測辞書33に登録される予
測データの例を示す。この実施例では、実際の変換処理
により確定された仮名漢字文字列のほか、この確定した
仮名漢字文字列を文節や単語毎に切り分け、個々の文節
や単語を示す文字列、および隣り合う2つ以上の文節や
単語を組み合わせた文字列を設定し、これら複数の仮名
漢字文字列にそれぞれ変換処理のための変換前文字列を
対応づけて予測データを設定する。なお、図示例の変換
前文字列は、前記確定した仮名漢字文字列への変換処理
のために入力された文字列の形式に準じて設定される。
【0051】前記予測データには、さらに前回使用フラ
グ,頻度データ,組立予測フラグが設定される。前回使
用フラグは、対応する変換後文字列が前回の確定文字列
として使用されたか否かを示すためのものであり、頻度
データは、対応する変換後文字列が使用された頻度を示
す。また組立予測フラグは、対応する変換後文字列が前
記文節や単語の切り分け処理により発生したデータであ
ることを示す。
【0052】なお、この予測データは、同じ確定文字列
から生成されたデータ毎にグループ化されている。前回
使用フラグは、仮名漢字変換処理後の予測データの登録
時には、実際の確定文字列に匹敵する登録内容を持つ予
測データ(例えば、図5の1番目の予測データ)に初期
設定されるが、以後、このグループにおいて他の予測デ
ータが使用された場合には、フラグの設定は変更され
る。
【0053】図5では、前回使用フラグ,組立予測フラ
グとも、○印によりフラグのオン設定を示す。前回使用
フラグ,頻度データ,組立予測フラグは、前記予測辞書
検索部29による検索処理において複数の予測データが
抽出されたとき、これらのデータが示す変換候補を一覧
表示する順序を決めるために用いられる。この実施例で
は、前回使用フラグがオンの予測データを最優先した後
に、残りの予測データを頻度データの示す使用頻度順に
一覧表示するようにしている。また使用頻度が同じデー
タに対する表示順序を決める場合には、組立予測フラグ
がオフ、すなわち実際の文字入力により作成されたデー
タの方が先に表示されるようにしている。
【0054】図6は、上記の文字入力システム22にお
ける処理手順を示す。なお、図示の手順は、文字の入力
モード下で仮名漢字変換処理が実行される場合の手順の
みを示しており、その他の文字種を入力する場合の処理
手順については、説明を省略する。
【0055】この手順にかかるプログラムは、例えば、
前記上位の処理システム(以下、「上位システム」とい
う。)が起動している状態下で文字の入力が必要となっ
た場合に呼び出される。ユーザーが前記入力部2により
何らかの操作を行うと、ST1が「YES」となり、S
T2〜6において、キー操作の内容をチェックする。
【0056】文字入力処理が開始された直後にいずれか
の入力用キー12が操作されると、ST2が「YES」
となってST7に進む。このST7では、前記文字列組
立処理部24の機能により、操作されたキーを認識し
て、その操作に対応する仮名文字を抽出し、変換前文字
列を組み立てる。
【0057】いま、所定の仮名文字の入力のために、そ
の文字が割り付けられたキーが最初に操作されたものと
すると、ST7では、操作されたキーの1番目に割り付
けられた文字を抽出し、前回の処理までに組み立てられ
た変換前文字列につぎの文字として追加する。(ただし
文字列入力が開始された時点では、ここで抽出された文
字は変換文字列の先頭文字として設定される。)つぎに
前回とは異なるキーが操作されると、同様の処理によ
り、変換前文字列につぎの文字を追加する。一方、前回
と同じキーが操作された場合は、ST7において、文字
列長を変えずに前回のキー操作により設定された文字を
変更する処理を行う。
【0058】このようにして変換前文字列が組み立てら
れていく都度、ST8では、現時点での変換文字列によ
り予測辞書33を検索する。この検索処理により変換候
補の仮名漢字文字列が抽出されると、ST9が「YE
S」となってST10に進み、候補表示ウィンドウ35
を開いて抽出された変換候補を一覧表示する。
【0059】予測辞書33に変換前文字列に対応する予
測データが登録されていない場合、ST9が「NO」と
なる。この場合、候補表示ウィンドウは表示されないか
ら、ユーザーは、文字入力操作を続けることになる。ま
た候補表示ウィンドウが表示されても、ウィンドウ内に
収まりきらない数の候補が抽出されるなど、ユーザーの
意図する文字列が表示されていない場合は、文字入力操
作は続行される。このようにして文字が入力される都
度、ST2〜10の処理を実行することにより、変換前
文字列が順に組み立てられてゆく。
【0060】所定長の変換前文字列が組み立てられた状
態下で変換キー14が操作されると、ST5が「YE
S」となる。この判定によりST15に進んで、前記仮
名漢字変換部25および仮名漢字辞書検索部26によ
り、組み立てられた変換前文字列を仮名漢字変換する処
理を実行する。さらにつぎのST16では、仮名漢字変
換処理の結果を用いて前記した予測データの作成、登録
処理を行う。
【0061】ここで前記ST15,16の詳細な処理に
ついて説明する。図7は、ST15の詳細な処理手順を
示す。(この図における各処理は、「ST15−××」
と示す。)まず最初のST15−1では、変換操作時ま
でに組み立てられた変換前文字列を取り込む。つぎのS
T15−2では、この変換前文字列に隠し文字が含まれ
ているか否かをチェックする。
【0062】前記変換前文字列に隠し文字が含まれてい
ない場合は、ST15−2が「YES」となってST1
5−4に進み、前記仮名漢字辞書から、見出しの仮名文
字列が入力データとしての変換前文字列に完全一致する
辞書データを抽出する。一方、変換前文字列に隠し文字
が含まれている場合は、ST15−2が「YES」とな
ってST15−3に進む。このST15−3では、見出
しの仮名文字列の文字列長が入力された変換前文字列の
文字列長に一致し、かつ入力文字に対応する文字が隠し
文字を除いてすべて一致するような辞書データを抽出す
る。
【0063】こうして所定数の辞書データが抽出される
と、ST15−5に進む。このST15−5では、表示
部3に候補表示ウィンドウを開き、このウィンドウ内に
抽出された辞書データが示す変換後文字列を変換候補と
して一覧表示する。なお、この候補表示ウィンドウの枠
内に収まらない数の変換候補が抽出された場合は、選択
キー13bの操作によって表示をスクロールできるよう
に設定される。
【0064】前記変換候補の一覧表示に対し、所定の変
換候補を選択し、その選択を確定する操作が行われる
と、ST15−6が「YES」となってST15−7に
進み、選択された変換候補の文字列を確定文字列として
上位システムに出力する。前記変換候補の表示に対しキ
ャンセル操作などが行われた場合は、ST15−6から
ST15−8を介してST15−9に進み、前記候補表
示ウィンドウを閉じて処理を終了する。さらにこの後、
入力文字列の一部修正や入力のやり直しなど、操作に応
じた処理を実行することになる。
【0065】図8は、ST16の登録処理の詳細な手順
を示す。(この図における各処理は、「ST16−×
×」と示す。) まず最初のST16−1では、前記仮名漢字変換処理に
用いられた変換前文字列および確定された変換後文字列
を取り込む。そしてつぎのST16−2で、これらの文
字列の組合せによる予測データを作成し、予測辞書33
に登録する。なお、この予測データは、実際の仮名漢字
変換処理で確定された文字列に匹敵する内容を示すデー
タであるので、前回使用フラグはオンに、組立予測フラ
グはオフにそれぞれ設定される。また頻度データは初期
値の「1」に設定される。
【0066】さらに前記確定された変換後文字列が切り
分け可能な文字列であれば、ST16−3が「YES」
となってST16−4に移行し、前記確定文字列を単語
や文節毎に切り分ける処理を行う。なお、ST16−3
の判定処理およびST16−4の文字列の切り分け処理
は、形態素解析の手法を用いて文字列を品詞毎に分解す
ることによって行われる。
【0067】つぎのST16−5では、前記ST16−
4で切り分けられた各文字列、および複数の文字列を組
み合わせた文字列をそれぞれ変換後文字列として、複数
の予測データを作成する。これらの予測データは、実際
の確定文字列から派生したデータであるので、前回予測
フラグはオフに、組立予測フラグはオンに、それぞれ設
定される。また頻度データは、「1」または「0」に設
定される。
【0068】図6に戻って、仮名文字列の入力後に変換
操作が行われる毎に、上記ST15,16の処理が実行
されて予測データが蓄積されてゆく。ある時点で、過去
に組み立てられたのと同じ仮名文字列が入力されると、
前記ST8〜10の処理により、その文字列に対応する
予測データが抽出され、変換候補として候補表示ウィン
ドウ内に一覧表示される。この状態下で、ユーザーが文
字入力用キー12を操作する代わりに選択キー13a,
13bを操作すると、候補の選択操作が行われたと判別
してST3からST11に進み、前記候補表示ウィンド
ウ内での変換候補の選択状態を変更する。なお、変換候
補の選択状態は、後記する選択用カーソルの設定によっ
て表示される。
【0069】前記候補表示ウィンドウで選択中の候補に
対し、確定操作が行われると、ST4からST12に進
み、選択中の変換候補の文字列を確定文字列として設定
する。さらにST13では、前記候補表示ウィンドウを
閉じて確定文字列を上位システムに出力する。つぎのS
T14では、前記選択された変換候補に該当する予測デ
ータの頻度データを更新する。またこの予測データに前
回使用フラグがオン設定されていない場合には、同じグ
ループ内で前回使用フラグがオン設定されている予測デ
ータのフラグをオフにした上で、使用された予測データ
の前回予測フラグをオンにする。
【0070】なお、前記予測データによる候補表示ウィ
ンドウが表示されていない状態下で選択キー13a,1
3bや確定キー15が操作されたときは、ST3やST
4の「YES」判定は無効となる。また所定の状態下で
文字入力処理の終了操作がなされると、ST6が「YE
S」となって処理を終了する。
【0071】さらにST16の登録処理では、各予測デ
ータの変換前文字列は実際に入力された仮名文字列と同
様の形式に設定されるので、前記図5に示したように、
隠し文字を含む変換前文字列から成る予測データが作成
される場合がある。また前記ST8の予測辞書の検索処
理では、その時点までに入力された文字列による前方一
致検索を行うことにより、過去の文字列入力操作と同様
のキー操作が行われた場合に変換候補を抽出することが
可能となる。さらに前記したように、隠し文字を除く各
文字がこの入力文字列に一致するような文字列を先頭に
持つ変換後文字列による予測データを抽出するようにす
れば、隠し文字を使用せずに入力した文字列を隠し文字
を使用しての入力に切り替えたり、隠し文字の数や位置
を変更した場合でも、予測処理を行うことができる。
【0072】また上記ST16では、実際の入力文字列
による予測データのみならず、この入力文字列の変換処
理結果を切り分けて複数の予測データを作成するから、
ユーザーが以前に入力した文字列に含まれていた単語を
単独で入力したり、以前に入力した文字列の一部を除い
て入力した場合でも、変換結果を予測することができ
る。
【0073】図9および図10は、前記文字入力処理シ
ステム22による文字入力の具体例を示す。なお、以下
の説明では、操作される入力キー12を、そのキーに割
り付けられた数字を用いて、「数字キー<1>」という
ように表す。また図中の()に示す数字はキー操作の順
番を示すもので、説明上では、「ステップ(1)」とい
うように表す。
【0074】図中、35Aは仮名漢字辞書32の検索に
より抽出された変換候補を表示するための候補表示ウィ
ンドウを、35Bは予測辞書33の検索により抽出され
た変換候補を表示するための候補表示ウィンドウを、そ
れぞれ示す。また36は、上位システム側の入力エリア
である。
【0075】図9は、隠し文字を含む所定長の仮名文字
列が入力され、この入力文字列を仮名漢字辞書32の検
索により変換した例を示す。ステップ(1)は、入力文
字列「り○○か○しま○た」が入力された時点の表示画
面である。ステップ(2)は、ステップ(1)の表示に
対して変換操作が行われた時点の表示画面であって、前
記図7のST15−1,15−2,15−3,15−5
の各処理により、3つの変換候補が抽出され、候補表示
ウィンドウ35A内に一覧表示されている。
【0076】ステップ(2)では、前記候補表示ウィン
ドウ35A内の選択用カーソル37Aは第1番目の候補
に設定されているが、この設定は、選択キー13a,1
3bの操作により随意に変更することができる。ステッ
プ(3)は、前記ステップ(2)の表示に対して確定キ
ー15が操作されたときの表示画面であって、前記図7
のST15−6,15−7の処理によって、候補表示ウ
ィンドウ35Aが閉じられ、選択中の変換候補の文字列
が入力エリア36に確定表示されている。
【0077】図10は、仮名文字列の入力過程におい
て、前記予測データを用いて変換処理を行う場合の例を
示す。図中のステップ(1)は、仮名文字列の先頭文字
「り」が入力された時点の表示画面である。この例で
は、前記図6のST8の処理によって、前記入力文字
「り」に対応する所定数の予測データが抽出され、各予
測データの示す変換候補を一覧表示する候補表示ウィン
ドウ35Bが開設されている。
【0078】ステップ(2)は、2番目の文字が隠し文
字として入力された時点での表示画面を、ステップ
(3)は、さらに3番目の文字が隠し文字として入力さ
れた時点での表示画面を、それぞれ示す。図示例では、
ステップ(1)で抽出された各変換候補はいずれも入力
文字列に対応するものとして維持されるため、候補表示
ウィンドウ35B内の表示は変化していない。
【0079】ステップ(4)では、ステップ(3)まで
に表示されている変換候補がユーザーの意図する文字列
でないため、さらに4番目の文字「か」が入力されてい
る。この4番目の文字入力により、これまで候補表示ウ
ィンドウ35B内に表示されていた変換候補が消失し、
代わって、これまでウィンドウ外にあった2つの変更候
補が表示されている。
【0080】ステップ(5)は、前記ステップ(4)の
表示に対して選択キー13bが操作された時点の表示画
面であって、ステップ(4)で1番目の変換候補に設定
されていた選択用カーソル37Bが2番目の候補上に移
動している。ステップ(6)は、ステップ(5)の表示
に対して確定キー15が操作された時点での表示画面で
あって、前記図6のST4,12,13の処理により、
候補表示ウィンドウ37Bが閉じられると共に、入力エ
リア36に、前記ステップ(5)で選択された変換候補
の文字列「了解」が確定表示されている。
【0081】なお上記ステップ(4)(5)で表示され
た変換候補が前記図5の構成の予測データにより抽出さ
れたものであるとすると、ステップ(6)に応じて、前
回使用フラグがオン設定される予測データは、第1番目
のデータから第2番目のデータに変更される。また第2
番目の予測データにおける頻度データは、「1」から
「2」に変更される。
【0082】このように、この実施例の文字入力システ
ム22では、文字入力時に所定の文字を隠し文字に置き
換えて入力し、この隠し文字を含む仮名文字列による仮
名漢字変換処理を可能としたので、同じキーを繰り返し
操作する必要のある文字の入力操作を隠し文字キー16
の操作に置き換えるようにすれば、文字の入力時間を大
幅に短縮することができる。また表示された変換候補の
中から目的の文字列を選択する操作はさほど困難ではな
いので、変換処理を誤ることも少なくなる。さらに文字
列の入力作業の途中で、予測辞書33から抽出された変
換候補を選択して変換後文字列として確定することもで
きるから、文字入力作業の効率をより一層高めることが
できる。
【0083】なお、上記の文字入力システム22は、携
帯電話以外の情報端末機器や、電子手帳,小型ゲーム機
などの形態情報機器に導入することができる。またファ
クシミリ装置に導入すれば、電話番号を登録する際の文
字入力を効率良く行うことができる。またインターネッ
ト対応型のテレビにリモコンで文字列データを送信する
場合に、リモコン側に上記の文字入力システム22を組
み込むようにしてもよい。さらにパーソナルコンピュー
タのように、文字入力用のキーが多数配置された装置で
あっても、この文字入力システム22を組み込むことに
より、キーの割付状態を把握できない初心者でも隠し文
字キーによる文字入力を行うことが可能となり、文字入
力作業にかかる負担を軽減することができる。
【0084】さらに上記実施例の携帯電話1では、製造
段階で図4の文字入力システム22を設定するためのプ
ログラムやデータが記録されたフラッシュメモリ9を実
装するようにしているが、これに限らず、このプログラ
ムをインターネットなどのネットワークを介して携帯電
話1側に送信し、前記フラッシュメモリ9内にダウンロ
ードするようにしてもよい。このようなダウンロード方
式によれば、既存のハードウェア資源を生かして文字入
力機能のバージョンアップを行うことが可能となる。
【0085】
【発明の効果】上記したように、この発明では、コンピ
ュータシステムにおいて、変換処理のために文字を入力
する場合に、一部の文字の入力操作を特定のキー操作に
置き換えてその文字を隠し文字として入力するととも
に、この隠し文字を含む文字列を用いて目的とする変換
処理を行えるようにしたから、文字入力のための操作を
簡略化して入力作業の時間を短縮することができる。特
に、携帯電話など、1つのキーに複数の文字が割り付け
られた入力部を具備する携帯型情報処理装置にこの発明
を適用すれば、複数回の操作が必要な文字入力を1回の
キー操作に置き換えて操作の手間を軽減でき、しかも文
字入力の誤りを少なくすることができる。
【0086】さらにこの発明では、文字入力の途中で、
過去の入力結果に基づき変換後文字列を予測することに
より、変換前文字列のすべての構成文字を入力する前に
変換処理を完了することができるので、文字入力作業を
一層簡略化して、処理効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された携帯電話の外観を示す斜
視図である。
【図2】図1の携帯電話の電気構成を示すブロック図で
ある。
【図3】文字入力に使用されるキー配列を拡大して示す
正面図である。
【図4】この発明にかかる文字入力システムの構成を示
す機能ブロック図である。
【図5】予測辞書のデータ構成例を示す説明図である。
【図6】文字入力システムにおける処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図6のST15の詳細な手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】図6のST16の詳細な手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】仮名漢字変換処理の具体例を示す説明図であ
る。
【図10】予測データによる仮名漢字変換処理の具体例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯電話 2 入力部 3 表示部 6 制御回路 9 フラッシュメモリ 12 文字入力用キー 16 隠しキー 22 文字入力システム 23 制御部 24 文字列組立処理部 25 仮名漢字変換部 26 仮名漢字辞書検索部 27 予測処理制御部 28 予測辞書登録部 29 予測辞書検索部 32 仮名漢字変換辞書 33 予測辞書

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにおいて、キー操
    作による文字入力を受け付けてその文字列を他の文字列
    に変換する方法であって、 前記文字入力に用いられるキーの中に任意の文字の入力
    操作に置き換える操作のためのキーを設定しておき、文
    字入力時にキー操作に対応する文字を配列して変換前文
    字列を組み立てる処理において、前記置き換え操作が行
    われたとき、その操作に一文字分の隠し文字を対応させ
    て配列し、 所定数の隠し文字を含む変換前文字列が組み立てられた
    とき、変換後文字列の候補を抽出するための辞書ファイ
    ルから、前記隠し文字を除く各文字が前記変換前文字列
    に一致し、かつ隠し文字に対応する位置に任意の文字が
    配置された文字列を変換した後の文字列を抽出し、 前記辞書ファイルから抽出された文字列を変換候補とし
    て表示して選択操作を受け付け、選択された変換候補の
    文字列を変換後文字列として確定することを特徴とする
    文字列変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された文字列変換方法に
    おいて、 前記変換後文字列の確定に応じて確定された変換後文字
    列と前記変換前文字列とを対応づけた予測データを作成
    してメモリ内に登録し、 前記文字入力の過程において、キーが操作される毎にそ
    の操作により組み立てられた変換前文字列により前記予
    測データを検索し、変換前文字列に対応する予測データ
    が抽出されたとき、この予測データの示す変換後文字列
    を変換候補として表示してその候補に対する選択操作が
    可能な状態を設定する文字列変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された文字列変換方法に
    おいて、 前記予測データの作成処理において、確定された変換後
    文字列に複数の文節または単語が含まれるとき、各文節
    または単語毎に前記変換後文字列を切り分け、これら切
    り分けられた個々の文字列および隣り合う複数の文字列
    の組み合わせにそれぞれその文字列に対応する変換前文
    字列を組み合わせた複数の予測データを作成する文字列
    変換方法。
  4. 【請求項4】 複数のキーが配列された入力部と、 変換候補の文字列および確定された変換後文字列を表示
    するための表示部と、 前記入力部のキー操作に対応する文字を配列して変換前
    文字列を組み立てる文字列組立手段と、 変換前文字列と変換後文字列とを対応づけた辞書データ
    を記憶する辞書ファイルと、 前記文字列組立手段により所定長の変換前文字列が組み
    立てられた時点での変換操作に応じて前記辞書ファイル
    を検索して、前記変換前文字列に対応する変換候補の文
    字列を抽出する候補抽出手段と、 前記表示部に表示された変換候補を選択する操作を受け
    付けて、その選択された変換候補の文字列を変換後文字
    列として確定する確定手段と、 前記確定手段により確定された変換後文字列をコンピュ
    ータによる処理システムに出力する出力手段とを具備
    し、 前記入力部には、任意の文字の入力操作に置き換える操
    作のためのキーが含まれると共に、前記文字列組立手段
    は、前記変換前文字列を組み立てる処理において前記置
    き換え操作が行われたとき、その操作に一文字分の隠し
    文字を対応させて配列し、 前記候補抽出手段は、所定数の隠し文字を含む変換前文
    字列が組み立てられたとき、前記辞書ファイルから、前
    記隠し文字を除く各文字が前記変換前文字列に一致し、
    かつ隠し文字に対応する位置に任意の文字が配置された
    文字列を変換した後の文字列を、前記変換候補として抽
    出する文字入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された文字入力装置にお
    いて、 前記文字列組立手段により組み立てられた変換前文字列
    から変換後文字列を予測するための予測データを記憶す
    る予測辞書ファイルと、 前記確定手段が変換後文字列を確定したとき、確定され
    た変換後文字列と前記変換前文字列とを対応づけたデー
    タを予測データとして作成する予測データ作成手段と、 作成された予測データを前記予測辞書ファイルに登録す
    る登録手段と、 文字入力の過程において、キーが操作される毎にその操
    作により組み立てられた変換前文字列により前記予測辞
    書ファイルを検索して変換候補の文字列を抽出する候補
    予測手段とを具備して成る文字入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された文字入力装置にお
    いて、 前記予測データ作成手段は、前記確定された変換後文字
    列に複数の文節または単語が含まれるとき、各文節また
    は単語毎に前記変換後文字列を切り分ける手段と、前記
    切り分け処理により切り分けられた個々の文字列および
    隣り合う複数の文字列の組み合わせにそれぞれその文字
    列に対応する変換前文字列を組み合わせた複数の予測デ
    ータを作成する手段とを含んで成る文字入力装置。
  7. 【請求項7】 複数のキーが配列された入力部と、 変換候補の文字列および確定された変換後文字列を表示
    するための表示部と、 前記入力部のキー操作に対応する文字を配列して変換前
    文字列を組み立てる文字列組立手段と、 変換前文字列と変換後文字列とを対応づけた辞書データ
    を記憶する辞書ファイルと、 前記文字列組立手段により所定長の変換前文字列が組み
    立てられた時点での変換操作に応じて前記辞書ファイル
    を検索して、前記変換前文字列に対応する変換候補の文
    字列を抽出する候補抽出手段と、 前記表示部に表示された変換候補を選択する操作を受け
    付けて、その選択された変換候補の文字列を変換後文字
    列として確定する確定手段と、 前記確定手段により確定された変換後文字列を用いて所
    定の処理を実行する処理実行手段とを具備し、 前記入力部には、任意の文字の入力操作に置き換える操
    作のためのキーが含まれると共に、前記文字列組立手段
    は、前記変換前文字列を組み立てる処理において前記置
    き換え操作が行われたとき、その操作に一文字分の隠し
    文字を対応させて配列し、 前記候補抽出手段は、所定数の隠し文字を含む変換前文
    字列が組み立てられたとき、前記辞書ファイルから、前
    記隠し文字を除く各文字が前記変換前文字列に一致し、
    かつ隠し文字に対応する位置に任意の文字が配置された
    文字列を変換した後の文字列を、前記変換候補として抽
    出する携帯型情報処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された携帯型情報処理装
    置において、 前記文字列組立手段により組み立てられた変換前文字列
    から変換後文字列を予測するための予測データを記憶す
    る予測辞書ファイルと、 前記確定手段が変換後文字列を確定したとき、確定され
    た変換後文字列と前記変換前文字列とを対応づけたデー
    タを予測データとして作成する予測データ作成手段と、 作成された予測データを前記予測辞書ファイルに登録す
    る登録手段と、 文字入力の過程において、キーが操作される毎にその操
    作により組み立てられた変換前文字列により前記予測辞
    書ファイルを検索して変換候補の文字列を抽出する候補
    予測手段とを具備して成る携帯型情報処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された携帯型情報処理装
    置において、 前記予測データ作成手段は、前記確定された変換後文字
    列に複数の文節または単語が含まれるとき、各文節また
    は単語毎に前記変換後文字列を切り分ける手段と、前記
    切り分け処理により切り分けられた個々の文字列および
    隣り合う複数の文字列の組み合わせにそれぞれその文字
    列に対応する変換前文字列を組み合わせた複数の予測デ
    ータを作成する手段とを含んで成る携帯型情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】 複数のキーのうちの1つに任意の文字
    の入力操作に置き換える操作を割り付けるとともに、残
    りのキーにそれぞれ所定数の文字を割り付けた文字割付
    状態を示す割付テーブルと、 キー操作に応じて前記割付テーブルから前記キー操作に
    対応する文字を抽出して変換前文字列を組み立てるステ
    ップ、所定長の変換前文字列が組み立てられた時点での
    変換操作に応じて辞書ファイルを検索して前記変換前文
    字列に対応する変換候補の文字列を抽出するステップ、
    抽出された変換候補の文字列を表示して選択操作を受け
    付けるステップ、前記選択操作により選択された変換候
    補を確定して出力するステップ、の各ステップを実行す
    るためのプログラムとが記録されており、 前記変換前文字列を組み立てるステップにおいて、前記
    置き換え操作が行われたとき、その操作に一文字分の隠
    し文字を対応させて配列した文字列を作成するととも
    に、このステップにおいて所定数の隠し文字を含む変換
    前文字列が組み立てられたとき、前記変換候補の文字列
    を抽出するステップにおいて、前記辞書ファイルから前
    記隠し文字を除く各文字が変換前文字列に一致し、かつ
    隠し文字に対応する位置に任意の文字が配置された文字
    列を変換した後の文字列を、前記変換候補として抽出す
    るように設定されて成る文字入力用の記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された文字入力用の
    記録媒体において、 前記変換後文字列を確定するステップが実行されたと
    き、確定された変換後文字列と前記変換前文字列とを対
    応づけた予測データを作成してメモリ内に登録するステ
    ップ、前記変換前文字列を組み立てるステップの実行に
    応じて、組み立てられた変換前文字列により前記予測デ
    ータを検索するステップ、前記検索処理により変換前文
    字列に対応する予測データが抽出されたとき、この予測
    データの示す変換後文字列を変換候補として表示してそ
    の候補に対する選択操作が可能な状態を設定するステッ
    プ、前記予測データから抽出された変換候補を選択する
    操作が行われたとき、その選択された変換候補を確定し
    て出力するステップ、の各ステップを実行するためのプ
    ログラムが記録された文字入力用の記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載された文字入力用の
    記録媒体において、 前記予測データを作成して登録するステップにおいて、
    確定された変換後文字列に複数の文節または単語が含ま
    れるとき、各文節または単語毎に変換後文字列を切り分
    け、これら切り分けられた個々の文字列および隣り合う
    複数の文字列の組み合わせにそれぞれその文字列に対応
    する変換前文字列を組み合わせた複数の予測データを作
    成する文字入力用の記録媒体。
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