JP2002207417A - 消火訓練装置及び消火訓練方法 - Google Patents

消火訓練装置及び消火訓練方法

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JP2002207417A JP2001001668A JP2001001668A JP2002207417A JP 2002207417 A JP2002207417 A JP 2002207417A JP 2001001668 A JP2001001668 A JP 2001001668A JP 2001001668 A JP2001001668 A JP 2001001668A JP 2002207417 A JP2002207417 A JP 2002207417A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 適正な燃料遮断が行なえる、信頼性の高い消
火訓練装置を提供する。 【解決手段】 火炎を形成するガスパン6a,6bと、
ガスパン6a,6bに燃料を供給する燃料供給手段7
と、ガスパン6a,6bに供給された燃料に点火する点
火手段13と、燃料供給手段7による燃料の供給を遮断
する燃料遮断手段11と、燃料の供給・遮断を制御する
制御手段21と、ガスパン6に形成された火炎の輻射温
度を検知する温度センサー20a,20b,20c,2
0dとを備え、火炎の消火に伴う輻射温度の降下状態を
温度センサー20a,20b,20c,20dで検知
し、その検知信号に基づいて制御手段21から燃料遮断
手段11へ遮断信号を出力するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火炎に対して消防
士が消火訓練を行う消火訓練装置及び消火訓練方法に係
り、特に液化石油ガス(LPG)などの液体燃料を用い
て火災に至った場合を想定した消火訓練装置及び消火訓
練方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消火訓練装置は、燃料を燃焼させ
る燃焼領域を有するピット構造部と、そのピット構造部
の燃焼領域に燃料を分配する燃料分配装置と、供給され
た燃料に点火する点火装置と、燃料の供給や遮断を制御
する制御装置と、消火に用いた消火剤を検知する消火剤
検知装置などを備えている。そして前記ピット構造部上
に例えば模型の航空機や家屋などが配置され、それを燃
やして消火の訓練を行なっている。
【0003】この消火訓練装置として例えば特公平6−
70732号公報、特公平7−66232号公報、特開
平5−134597号公報などに記載された発明が提案
されている。
【0004】図10は、前記特公平6−70732号公
報に記載されている消火訓練装置に用いる複数消火剤検
知器の概略構成図である。この複数消火剤検知器100
は、消火に使用した消火剤を収集する漏斗101、粉末
センサーユニット102、赤外線源103と赤外線検知
器104、網目状の泡/水分離器105、磁気歪式水セ
ンサー106、排水開口部107、泡排出シュート10
8、貫通ビーム式泡センサー109、上部シールド11
0、下部シールド111などから構成されている。この
複数消火剤検知器100は前記ピット構造部の燃焼領域
内に設置され、前記制御装置と接続されている。
【0005】この複数消火剤検知器100により、消火
に使用される粉末消火剤が前記粉末センサーユニット1
02により、消火に使用される水が前記磁気歪式水セン
サー106により、また消火に使用される泡消火剤が前
記貫通ビーム式泡センサー109により、それぞれ検知
される。そして消火剤が所定量検知されると、その検知
信号に基づいて前記制御装置により燃料の供給が遮断さ
れるシステムになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの消火剤検
知器100は、前述のように消火剤を計量してそれが所
定量に達すると信号を出力するようになっているため、
消火器から噴出した消火剤が消火に関与しないで直接消
火剤検知器100の漏斗101から入り、それを計量し
て消火活動中であるにもかかわらず消火剤検知器100
から制御装置に信号が出力されて、燃料の供給が遮断さ
れるという不都合があり、信頼性に問題がある。また、
この消火剤検知器100は複数のセンサーが集合してお
り、構造が複雑で大型となり、コスト高で、しかもメン
テナンスが煩雑であるなどの欠点を有している。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、適正な燃料遮断が行なえる、信頼性の高い
消火訓練装置及び消火訓練方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段は、火炎を形成する例えばガス
パンなどの燃焼ブロックと、その燃焼ブロックに燃料を
供給する燃料供給手段と、前記燃焼ブロックに供給され
た燃料に点火する点火手段と、燃料供給手段による燃料
の供給を遮断する燃料遮断手段と、燃料の供給・遮断を
制御する制御手段と、燃焼ブロックに形成された火炎の
輻射温度を検知する温度センサーとを備え、前記火炎の
消火に伴う輻射温度の降下状態を前記温度センサーで検
知し、その検知信号に基づいて前記制御手段から燃料遮
断手段へ遮断信号を出力するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0009】本発明の第2の手段は前記第1の手段にお
いて、前記燃料供給手段が燃料調節弁を有し、前記燃料
遮断手段が燃料遮断弁を有し、前記制御手段が前記温度
センサーからの検知信号に基づいて前記燃料調節弁の開
度を小さくする第1の制御信号と、前記燃料調節弁と燃
料遮断弁を閉じる第2の制御信号を出力するように構成
されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第3の手段は前記第1の手段にお
いて、前記燃焼ブロックが2つ以上集合して所定の大き
さの燃焼領域を形成し、各燃焼ブロック毎に個別に燃料
の供給と遮断が行なわれるように構成されていることを
特徴とするものである。
【0011】本発明の第4の手段は、火炎を形成する例
えばガスパンなどの燃焼ブロックと、その燃焼ブロック
に燃料を供給する燃料供給手段と、前記燃焼ブロックに
供給された燃料に点火する点火手段と、燃料供給手段に
よる燃料の供給を遮断する燃料遮断手段と、燃料の供給
・遮断を制御する制御手段と、燃焼ブロックに形成され
た火炎の輻射温度を検知する温度センサーと、最大移動
平均温度Tmaxを記憶する記憶手段とを備え、前記温
度センサーからの輻射温度検知信号に基づいてある一定
時間の移動平均温度を算出し、算出される移動平均温度
から最大値Tmaxを前記記憶手段に更新記憶して、更
新されている最大移動平均温度Tmaxと新たに算出し
た移動平均温度Tの比率T/Tmaxが、予め設定され
ているしきい値と比較し、前記比率がしきい値以下にな
ると、現在算出された移動平均温度が所定時間前の移動
平均温度より低くなっていることを確認して消火終了を
判定することを特徴とするものである。
【0012】本発明の第5の手段は前記第4の手段にお
いて、前記消火終了の判定が、現在算出された移動平均
温度が所定時間前の移動平均温度より低くなっているこ
とを確認して、前記燃料供給手段による燃料の供給量を
低減する第1の段階と、その第1の段階に続き、移動平
均温度の降下状態が所定時間以上継続したことを確認し
て、前記燃料遮断手段による燃料の供給を遮断する第2
の段階を含むことを特徴とするものである。
【0013】本発明の第6の手段は前記第4の手段にお
いて、前記燃焼ブロックが2つ以上集合して所定の大き
さの燃焼領域を形成し、各燃焼ブロック毎に個別に燃料
の供給と遮断が行なわれるように構成されていることを
特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図とと
もに説明する。図1は実施形態に係る消火訓練装置の全
体の概略平面図、図2は1つのガスパン集合体の概略平
面図、図3は消火訓練装置の系統図、図4と図5は消火
訓練全体のフローチャート、図6は消火時のフローチャ
ート、図7は火炎温度の分布図、図8はメインバーナ調
節弁の開度の切替えを示す図、図9は移動平均温度を説
明するための図である。
【0015】この消火訓練装置1は広い燃焼グラウンド
2上に模型の航空機などの燃焼物体3が設置され、この
例は航空機から地面に漏洩して広がった液体燃料(LP
G)に火が着き、それにより火災を生じたという想定で
の消火訓練が行なわれる。
【0016】前記燃焼グラウンド2はガスパン集合体4
を多数敷設して構成され、前述のように航空機などが設
置できる程度の広い面積を有し、各ガスパン集合体4の
周囲は排水ピット5で囲まれ、消火や周囲の設備の加熱
防止(冷却)に使用された水は排水ピット5を通して回
収される。図2に示すようにガスパン集合体4は複数の
ガスパン6(6a,6b,6c……)から構成され、内
部的には各ガスパン6(6a,6b,6c……)は仕切
られている。
【0017】ガスパン6は図示していないが、上方に向
けて開放したプール状のコンクリート構造体の内側に砂
利が敷き詰められ、砂利層に燃料分配管などが埋設さ
れ、砂利層の上に間隔をおいてグレーチングを敷設した
ピット構造になっている。
【0018】次に消火訓練装置1の燃料や信号などの供
給系統について図3とともに説明する。各ガスパン6に
は、火炎が万遍なく発生するように燃料分配管7がガス
パン6(砂利層)内に張り巡らされている。液化石油ガ
ス(LPG)は、LPGタンク8から液送ポンプ9なら
びに燃料分配器17を通して、各ガスパン6に供給され
る。液送ポンプ9の出口側にLPG緊急遮断弁10が設
けられ、各燃料分配管7の根元側にはメインバーナ遮断
弁11とメインバーナ調節弁12が設置されている。
【0019】各ガスパン6には種火を発生させる点火装
置13が設置され、その近傍に点火バーナ遮断弁14が
設けられている。点火用のガス燃料は、ガスタンク15
から点火バーナ遮断弁14を通して供給され、ガスタン
ク15の出口側にガス緊急遮断弁16が設けられてい
る。
【0020】各弁10,11,12,14,16を駆動
するための空気を送るコンプレッサー18が設けられ、
コンプレッサー18には電磁弁19が接続されている。
【0021】各ガスパン6には、形成された火炎の輻射
温度を計測するための例えば熱電対などからなる複数の
温度センサー20(20a,20b,20c,20d…
…)が設けられ、各温度センサー20a,20b,20
c,20dは、具体的にはグレーチングの開口部内に設
置される。
【0022】図3に示すように各種遮断弁10,11,
14,16、調節弁12、点火装置13、電磁弁19、
温度センサー20は制御装置21に接続され、制御装置
21は中央監視操作パネル22に接続されている。説明
上、制御装置21と中央監視操作パネル22は別体とな
っているが、制御装置21は中央監視操作パネル22に
内蔵されている。消火訓練装置の系統はこのような構成
になっている。
【0023】次に消火訓練の全体的な流れを図4と図5
に基づいて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)
1で中央監視操作パネル22から訓練開始指令信号が出
力され、それによりS2で冷却用電動弁が開く。
【0024】次にS3で燃焼用切替弁が開かれ、S4で
パージ用切替弁が閉ざされ燃焼系統のパージが解除され
た後、S5で点火バーナ遮断弁14が開き、S6で点火
用のガス燃料が供給されて点火装置13により点火がな
され、S7で冷却水を供給するポンプの運転が開始さ
れ、燃焼グラウンド2の周囲に設置されている機器に対
して冷却水が供給され、火炎の輻射熱による機器の熱損
傷の防止策が施され、訓練開始状態となる(S8)。
【0025】次いでS9でメインバーナ遮断弁11が開
き、S10でメインバーナ調節弁12が開き、供給され
たLPGに点火されて、ガスパン6のグレーチング上で
火炎が形成される。消火技術のレベルなどに応じて各種
の燃焼パータンが予めプログラムされて、制御装置21
の記憶部(ROM)に格納されており、その燃焼時の火
炎の高さや勢いなどがメインバーナ調節弁12の開度調
節により数段階に自動制御される。中央監視操作パネル
22の操作により、燃焼パータンを選択することができ
る。
【0026】なお、前記S2〜7,S9,10でNOと
判断された場合は、直ちにS11で消火訓練停止のサブ
ルーチンに移る。
【0027】次にS12で指定されたガスパン6(燃焼
ブロック)での消火活動がなされ、消火末期の検知は後
述する温度センサー20の検出信号に基づいてなされる
が、消火活動が開始されてから燃焼が所定時間(本実施
形態では5分間)継続すると(S13)、S14でメイ
ンバーナ調節弁12が閉ざされ、S15でメインバーナ
遮断弁11が閉ざされてLPGの供給が停止される。
【0028】その後、S16で点火バーナ遮断弁14が
閉ざされて種火が消され、S17でパージ切替弁が開い
て燃焼系統内のパージがなされ、S18で燃焼用切替弁
が閉ざされて、S19で冷却水ポンプが停止され、S2
0で冷却用電動弁が閉ざされて消火訓練を終了する(S
20)。
【0029】なお、重大な故障や大きな地震などの緊急
時、制御装置からの緊急指令信号によりLPG緊急遮断
弁10とガス遮断弁16が自動的に閉じる。
【0030】図3に示すように1つのガスパン6には複
数の温度センサー20a〜20dが分散配置されてお
り、S20において各温度センサー20a〜20dで火
炎の複数個所の輻射温度が測定され、S21で平均温度
が検出される。本実施形態の場合、図3に示すように複
数の温度センサー20a〜20dの出力線が1本となっ
て制御装置21に接続されているから、平均温度は算出
しなくても制御装置21には自動的に平均化された温度
が入力される。複数の温度センサー20a〜20dが制
御装置21にパラレルに接続されている場合は、制御装
置21で平均温度の算出がなされる。
【0031】次にS22で、前記平均温度に基づいてあ
る一定時間の移動平均温度が算出される。図9は移動平
均温度を説明するための図で、本実施形態の場合、1秒
間毎に10回平均温度を検出し、すなわち1秒目の平均
温度t1 ,2秒目の平均温度t2 ,3秒目の平均温度t
3 ,……10秒目の平均温度t10を検出し、それらの平
均値T1を算出する。次に前記1秒目に検出した平均温
度t1 を消去し、その代わりに11秒目の平均温度t11
を検出し、2秒目の平均温度t2 ,3秒目の平均温度t
3 ,4秒目の平均温度t4 ,……11秒目の平均温度t
11からそれらの平均値T2を算出する。このようにして
求めた平均温度T1,T2,T3……が移動平均温度で
ある。
【0032】図7において曲線Xが温度センサー20か
ら検出された実際の温度曲線であり、同図に示すように
時間に伴う温度の上下変動が激しく、この検出値を用い
ての消火の判定は不向きである。そこで本発明では時間
的な遅れは若干あるが、温度センサー20から検出され
た平均温度に基づいて移動平均温度を求た。この移動平
均温度は曲線Yに示すように、温度の上下変動が均され
て、消火の判定に好適である。
【0033】算出された移動平均温度(例えば移動平均
温度T3)を1秒前の移動平均温度(例えば移動平均温
度T2)と比較し、高い方の移動平均温度を最大移動平
均温度(Tmax)として制御装置のRAMに記憶する
(S23)。供給された燃料(LPG)が燃焼して火力
が強くなると、最大移動平均温度(Tmax)は更新さ
れる。
【0034】次にS24で最大移動平均温度(Tma
x)とその都度の移動平均温度(T)との比率(T/T
max)が演算され、S25でその比率(T/Tma
x)が予め設定されたしきい値と比較される。しきい値
は、0を超えて1までの範囲内(例えば0.2〜0.8
の範囲)から適宜選択される(例えばしきい値=0.
6)。比率(T/Tmax)が1を超えるということ
は、現在、火力が強くなっていることを示し、また比率
(T/Tmax)が例えば0.9程度でしきい値よりも
大きければ(S25でNOと判断された場合)、消火に
より火力は若干弱くはなっているが、消火活動は続行さ
れていることを示しており、S22の前段に戻る。
【0035】図7で点Zを通過すると消火活動は末期に
さしかかって、前記比率(T/Tmax)がしきい値以
下になり(S25でYESと判断され)、今度は現在算
出された移動平均温度T(n)が1秒前の移動平均温度
T(n−1)と比較され、現在の移動平均温度T(n)
が1秒前の移動平均温度T(n−1)よりも低くなるま
で待つ。このS26を設けた理由は、消火が末期にきて
いるにもかかわらず、隣のガスパンの火を被って瞬間的
に温度上昇する場合があるから、常に所定時間(本実施
形態では1秒)前の移動平均温度と比較して、温度が確
実に降下したことを確認するためである。
【0036】現在の移動平均温度T(n)が1秒前の移
動平均温度T(n−1)よりも低くなると、S27でメ
インバーナ調節弁12の開度を小さく絞り(例えば開度
30%程度に絞り)、さらにS28で現在の移動平均温
度T(n)が所定時間(本実施形態の場合5秒)前の移
動平均温度T(n−5)よりも低くなるまで待ち、T
(n−5)>T(n)になるとS29でメインバーナ調
節弁12を閉じ、メインバーナ遮断弁11を閉じて消火
訓練を終了する。これらの点火開始から消火終了までの
一連の処理は、ガスパン6毎に行なわれる。
【0037】温度センサーに水などの消火剤、冷却水あ
るいは雨などがかかって、温度低下による誤検出を防ぐ
ため、温度センサーの少なくとも検出端は火炎の輻射熱
が検出化のうなように筒状体などの遮蔽部材で覆ってお
くとよい。
【0038】本実施形態では図8に示すように燃焼開始
から消火終了までの間にメインバーナ調節弁の開度を3
回切り替えたが、燃焼パターンによりこれ以上切り替え
ることもある。
【0039】本実施形態では消火剤として水を用いた
が、泡消火剤や粉末消火剤など他の消火剤を使用する場
合も適用可能である。
【0040】本実施形態では温度センサーとして熱電対
を使用したが、赤外線カメラを温度センサーとして用い
ることも可能である。この場合は火炎の大きさ、形状、
高さなども合わせて検知することもできる。
【0041】本実施形態では燃焼物体として航空機を使
用したが、車両、家屋、ビルなど他の物体での消火訓練
も可能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の本発明(第1の手段)は
前述のように、火炎の消火に伴う輻射温度の降下状態を
温度センサーで検知し、その検知信号に基づいて制御手
段から燃料遮断手段へ遮断信号を出力するように構成さ
れている。
【0043】このように火炎の輻射温度の降下状態を監
視して消火を判断しているから、従来提案されたような
構造が複雑かつ大型で、コスト高で、メンテナンスが煩
雑な消火剤検知器を用いる必要がなく、適正な燃料遮断
が行なえる信頼性の高い消火訓練装置が提供できる。
【0044】請求項2記載の本発明(第2の手段)なら
びに請求項5記載の本発明(第5の手段)は前述のよう
な構成になっているから、消火を段階的に終わらせるこ
とができ、実際の消火活動と近似した訓練ができる。
【0045】請求項3記載の本発明(第3の手段)なら
びに請求項6記載の本発明(第6の手段)は前述のよう
な構成になっているから、目標の燃焼ブロック毎の消火
訓練ができて便利である。
【0046】請求項4記載の本発明(第4の手段)は前
述のように、検知した輻射熱の移動平均温度を算出した
り、また、算出された移動平均温度が所定時間前の移動
平均温度より低くなっていることを確認して消火終了を
判定することにより、誤判定の少ない消火訓練ができる
などの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る消火訓練装置の全体の
概略平面図である。
【図2】1つのガスパン集合体の概略平面図である。
【図3】消火訓練装置の系統図である。
【図4】消火訓練全体のフローチャートである。
【図5】消火訓練全体のフローチャートである。
【図6】消火時のフローチャートである。
【図7】火炎温度の分布図である。
【図8】メインバーナ調節弁の開度の切替えを示す図で
ある。
【図9】移動平均温度を説明するための図である。
【図10】従来提案された消火訓練装置に用いられる複
数消火剤検知器の概略構成図である。
【符号の説明】
1 消火訓練装置 2 燃焼グラウンド 3 燃焼物体 4 ガスパン集合体 5 排出ピット 6 ガスパン 7 燃料分配配管 8 LPGタンク 9 液送ポンプ 10 LPG緊急遮断弁 11 メインバーナ遮断弁 12 メインバーナ調節弁 13 点火装置 14 点火バーナ遮断弁 15 ガスタンク 16 ガス緊急遮断弁 17 燃料分配器 18 コンプレッサー 19 電磁弁 20 温度センサー 21 制御装置 22 中央監視操作パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炎を形成する燃焼ブロックと、 その燃焼ブロックに燃料を供給する燃料供給手段と、 前記燃焼ブロックに供給された燃料に点火する点火手段
    と、 燃料供給手段による燃料の供給を遮断する燃料遮断手段
    と、 燃料の供給・遮断を制御する制御手段と、 燃焼ブロックに形成された火炎の輻射温度を検知する温
    度センサーとを備え、 前記火炎の消火に伴う輻射温度の降下状態を前記温度セ
    ンサーで検知し、その検知信号に基づいて前記制御手段
    から燃料遮断手段へ遮断信号を出力するように構成され
    ていることを特徴とする消火訓練装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の消火訓練装置において、
    前記燃料供給手段が燃料調節弁を有し、前記燃料遮断手
    段が燃料遮断弁を有し、前記制御手段が前記温度センサ
    ーからの検知信号に基づいて前記燃料調節弁の開度を小
    さくする第1の制御信号と、前記燃料調節弁と燃料遮断
    弁を閉じる第2の制御信号を出力するように構成されて
    いることを特徴とする消火訓練装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の消火訓練装置において、
    前記燃焼ブロックが2つ以上集合して所定の大きさの燃
    焼領域を形成し、各燃焼ブロック毎に個別に燃料の供給
    と遮断が行なわれるように構成されていることを特徴と
    する消火訓練装置。
  4. 【請求項4】 火炎を形成する燃焼ブロックと、 その燃焼ブロックに燃料を供給する燃料供給手段と、 前記燃焼ブロックに供給された燃料に点火する点火手段
    と、 燃料供給手段による燃料の供給を遮断する燃料遮断手段
    と、 燃料の供給・遮断を制御する制御手段と、 燃焼ブロックに形成された火炎の輻射温度を検知する温
    度センサーと、 最大移動平均温度Tmaxを記憶する記憶手段とを備
    え、 前記温度センサーからの輻射温度検知信号に基づいてあ
    る一定時間の移動平均温度を算出し、 算出される移動平均温度から最大値Tmaxを前記記憶
    手段に更新記憶して、 更新されている最大移動平均温度Tmaxと新たに算出
    した移動平均温度Tの比率T/Tmaxが、予め設定さ
    れているしきい値と比較し、 前記比率がしきい値以下になると、現在算出された移動
    平均温度が所定時間前の移動平均温度より低くなってい
    ることを確認して消火終了を判定することを特徴とする
    消火訓練方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の消火訓練方法において、
    前記消火終了の判定が、 現在算出された移動平均温度が所定時間前の移動平均温
    度より低くなっていることを確認して、前記燃料供給手
    段による燃料の供給量を低減する第1の段階と、 その第1の段階に続き、移動平均温度の降下状態が所定
    時間以上継続したことを確認して、前記燃料遮断手段に
    よる燃料の供給を遮断する第2の段階を含むことを特徴
    とする消火訓練方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の消火訓練方法において、
    前記燃焼ブロックが2つ以上集合して所定の大きさの燃
    焼領域を形成し、各燃焼ブロック毎に個別に燃料の供給
    と遮断が行なわれるように構成されていることを特徴と
    する消火訓練方法。
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