JP2002205333A - 空冷インフレーションフィルムおよびその製造方法 - Google Patents

空冷インフレーションフィルムおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的性質、引裂強度および剛性に優れた空
冷インフレーションフィルムおよびその製造方法を提供
すること。 【解決手段】 フィルムの表面形態が直径3μm以上の
球晶の存在する球晶構造であり、表面の平均粗さRaが
30nm以下である空冷インフレーションフィルム。両
表面層用として下記の樹脂1を使用し、中間層の少なく
とも1層用として下記の樹脂2を使用して、空冷インフ
レーション法によりフィルム加工する空冷インフレーシ
ョンフィルムの製造方法。 (樹脂1)シングルサイト触媒を用いて重合して得られ
た直鎖状低密度ポリエチレン (樹脂2)上記樹脂1よりも2℃以上高い結晶化温度を
もつ直鎖状低密度ポリエチレン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的性質、引裂
強度および剛性のバランスに優れた空冷インフレーショ
ンフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】空冷インフレーションフィルムは簡略な
装置で生産性よくフィルムを製造することができるの
で、包装用途に多く用いられている。このようなインフ
レーションフィルムは、例えば光学的性質(透明性や光
沢など)、引裂強度および剛性が要求される。特に最近
では、容器リサイクル法の施行に伴い、薄肉化の要望が
高まる傾向にあり、引裂強度および剛性に優れたフィル
ムが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高圧ラジカル重合法で
製造された低密度ポリエチレン(LDPE)の空冷イン
フレーションフィルムは、光学的性質は優れるが、引裂
強度が劣るという問題点があった。これに対し、エチレ
ンとα−オレフィンとの共重合体である直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)の空冷インフレーションフィ
ルムは、引裂強度は優れるが、光学的性質は劣る。そこ
で、LLDPEにLDPEを10〜30%程度ブレンド
することで光学的性質の改善を図ることがよく行われる
が、引裂強度がいくらか低下してしまうという問題点が
あった。
【0004】また、LLDPEやLDPEからなるフィ
ルムの剛性は密度と関係があり、通常密度が高いほど剛
性は上がるが、光学的性質の悪化や引裂強度の低下を招
きやすく、フィルムの剛性と光学的性質および引裂強度
との両立は困難であった。本発明の目的は、光学的性
質、引裂強度および剛性に優れた空冷インフレーション
フィルムおよびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムの表
面形態が直径3μm以上の球晶の存在する球晶構造であ
り、表面の平均粗さRaが30nm以下である空冷イン
フレーションフィルムにかかるものである。また本発明
は、両表面層用として下記の樹脂1を使用し、中間層の
少なくとも1層用として下記の樹脂2を使用して、空冷
インフレーション法によりフィルム加工する空冷インフ
レーションフィルムの製造方法にかかるものである。 (樹脂1)シングルサイト触媒を用いて重合して得られ
た直鎖状低密度ポリエチレン (樹脂2)上記樹脂1よりも2℃以上高い結晶化温度を
もつ直鎖状低密度ポリエチレン 以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムの表面形態は球
晶構造である。フィルムの表面形態が畳目構造のような
配向構造をとると、配向方向の引裂強度が低下するため
好ましくない。ここでいう球晶構造とは、樹脂が結晶化
する時、結晶核を中心として球対称の成長様式で成長し
た結晶構造(成長過程で、隣り合った球晶と接した場合
には、最終的な球晶構造は多面体のような形となること
がある)をいう。このような球晶構造がフィルムの表面
に現れると、中央部分が膨らんだ円形のもり上がり(凹
凸)となるので、原子間力顕微鏡等で観察することによ
り、フィルムの表面形態が球晶構造であることを確認で
きる。
【0007】フィルムの表面における球晶の大きさ(球
晶サイズ)については、一般に球晶サイズが大きくなる
ほどフィルムの表面における凹凸が大きくなり、光学的
性質が悪化する傾向にあるが、本発明のフィルムは、フ
ィルムの表面形態が直径3μm以上の球晶の存在する球
晶構造であるにもかかわらず、光学的性質にも優れる。
前記直径として好ましくは3〜10μmである。前記直
径はフィルムの表面の凹凸を原子間力顕微鏡で測定して
決定する。「直径3μm以上の球晶の存在する」とは、
フィルム表面のいずれかに直径3μm以上の球晶が存在
すればよいが、一般にフィルム表面の冷却はほぼ均一に
起こるので、後述するように原子間力顕微鏡で100μ
m×100μmの視野を観察して、その中に1個でも直
径3μm以上の球晶があればよい。好ましくは100〜
1000個、より好ましくは300〜1000個であれ
ば、引裂強度の観点から好ましい。観測する視野は1ヶ
所でもよいが、通常、数箇所観測するほうが好ましい。
【0008】通常このような凹凸がフィルムの表面にあ
ると、フィルムの表面での光の散乱等により光学的性質
が悪化するが、本発明のフィルムの表面の平均粗さRa
は30nm以下であり、本発明のフィルムはその表面形
態が球晶構造でありながらも光学的性質に優れる。本発
明のフィルムの表面の平均粗さRaは小さいほど好まし
く、より好ましくはRaは27nm以下である。本発明
においてフィルムの表面の平均粗さRaは、原子間力顕
微鏡でフィルムの表面の凹凸を測定して求めた値を採用
するものとする。
【0009】本発明の空冷インフレーションフィルムの
好ましい具体例としては、3層以上の多層フィルムであ
って、両表面層が下記の樹脂1からなり、中間層の少な
くとも1層が下記の樹脂2からなる空冷インフレーショ
ンフィルムが挙げられる。 (樹脂1)シングルサイト触媒を用いて重合して得られ
た直鎖状低密度ポリエチレン (樹脂2)上記樹脂1よりも2℃以上高い結晶化温度を
もつ直鎖状低密度ポリエチレン 以下、この好ましい具体例についてさらに説明する。
【0010】樹脂1はシングルサイト触媒を用いて重合
して得られた直鎖状低密度ポリエチレンである。ここで
いうシングルサイト触媒とは、均一な活性種を形成しう
る触媒であり、通常メタロセン系遷移金属化合物や非メ
タロセン系遷移金属化合物と活性化用助触媒とを接触さ
せることにより調整される。かかるシングルサイト触媒
を用いて重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンを
用いることにより、本発明のフィルムは引裂強度(中で
もMD方向の引裂強度)により優れ、好ましい。
【0011】ここで用いるシングルサイト触媒として好
ましくは、メタロセン系遷移金属化合物と活性化用助触
媒とを接触させることにより調整された触媒であり、よ
り好ましくは、一般式 MLan-a(式中、Mは元素の
周期律表の第4族またはランタナイド系列の遷移金属原
子である。Lはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有
する基またはヘテロ原子を含有する基であり、少なくと
も1つはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基
である。複数のLは架橋していてもよい。Xはハロゲン
原子、水素原子または炭素原子数1〜20の炭化水素基
である。nは遷移金属原子Mの原子価を表し、aは0<
a≦nを満足する整数である。)で表される遷移金属化
合物と活性化用助触媒とを接触させることにより調整さ
れた触媒であり、該遷移金属化合物は単独または2種類
以上組み合わせて用いられる。活性化用助触媒として
は、メタロセン系遷移金属化合物や非メタロセン系遷移
金属化合物とともに用いることによりオレフィン重合活
性を与えるものであり、アルモキサン化合物を含む有機
アルミニウム化合物、および/またはトリフェニルメチ
ルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート等のホウ素化合物が用いられ
る。また、シングルサイト触媒は、SiO2、Al23
等の無機担体、エチレン、スチレン等の重合体等の有機
ポリマー担体を含む粒子状担体を組み合わせて用いても
良い。
【0012】樹脂1や樹脂2にいう直鎖状低密度ポリエ
チレンとは、エチレンと炭素原子数3〜12のα−オレ
フィンとの共重合体であって、ポリエチレン結晶構造を
有するものをいう。該炭素原子数3〜12のα−オレフ
ィンとしては、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1
などを例示することができる。引裂強度の観点から、特
に4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1、またはデセン−1がより好ましい。
【0013】前記樹脂1のMFR値としては、フィルム
成形時におけるバブル安定性や引裂強度の観点から、
0.1〜50g/10分が好ましく、0.5〜10g/
10分が更に好ましい。MFR値が低すぎると押出機の
負荷が高くなり好ましくなく、高すぎると成形安定性が
悪くなり、またブロッキングや引裂強度の低下も招きか
ねず好ましくない。ここでいうMFRとは、JIS−K
7210に規定された方法により測定されたものをい
う。
【0014】前記樹脂1の密度としては、フィルム成形
時におけるバブル安定性や得られるフィルムの光学的性
質、引裂強度の観点から、880〜937kg/m3
好ましく、900〜925kg/m3が更に好ましい。
密度が高すぎると光学的性質が悪化し、引裂強度も低下
するため好ましくない。ここでいう密度とは、JISK
6760−1981に規定された方法により測定された
ものをいう。
【0015】前記樹脂2は、前記樹脂1より2℃以上高
い結晶化温度を持つ直鎖状低密度ポリエチレンであり、
前記樹脂1よりも4〜20℃高い結晶化温度を持つもの
が好ましい。樹脂2の結晶化温度が十分高いと、フィル
ム表面の凹凸が小さくなり光学的性質が良好となり、さ
らには引裂強度や剛性も良好となりうる。なお、表面は
フィルムの両側にあり、樹脂1として両表面層にそれぞ
れ異なるものを用いることもできるが、その場合の樹脂
2の結晶化温度の規定は、より高い結晶化温度の樹脂1
を基準とする。
【0016】前記樹脂2の密度としては、フィルム成形
時におけるバブル安定性や得られるフィルムの剛性の観
点から、900〜940kg/m3が好ましく、920
〜935kg/m3が更に好ましい。樹脂2としても、
フィルムの引裂強度の観点から、シングルサイト触媒を
用いて重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンがよ
り好ましい。
【0017】樹脂1と樹脂2とのMFR値の関係として
は、樹脂2のMFR値が樹脂1のMFR値と同等か、よ
り小さいことが好ましい。樹脂2のMFR値が樹脂1の
MFR値より大きい場合、フィルムの外観が悪化する場
合があるため好ましくない。両表面のそれぞれの樹脂1
のMFR値が異なる場合はMFR値のより低い方を基準
とする。
【0018】多層フィルムの層比としては、特に限定は
しないが生産性や物性バランスの観点から表面層:中間
層=4:1〜1:4の範囲が好ましい。
【0019】中間層が2層以上の層からなる場合、いず
れか1層が条件を満たしていればよい。
【0020】本発明の空冷インフレーションフィルム
は、例えば、両表面層用として上記の樹脂1を使用し、
中間層の少なくとも1層用として上記の樹脂2を使用し
て、空冷インフレーション法によりフィルム加工するこ
とにより製造される。成形条件としては通常、加工温度
140〜220℃、ブロー比1.5〜5.0引取速度5
〜150m/min、厚み10〜200μmの範囲で成
形される。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。評価方法等は下記のとおりとした。
【0022】(a)フィルム表面の平均粗さRa(単
位:nm) <サンプリング>フィルム表面に1分間アセトンを流し
て洗浄したのち、試料台上に両面粘着シールで固定し
た。その後、静電気除去器(フィーサ(株)製ダイナッ
ク PB−160B)で試料の静電気を十分除去した。 <測定>原子間力顕微鏡(AFM)で試料表面の凹凸を
測定した(測定視野:100μm×100μm)。 ○観察条件 ・観察部 :D3000型大型サンプル観測システ
ム(Digital Instruments 社製) ・制御部 :NanoScope IIIa(Digital Instrument
s 社製;Ver.4.23r1) ・測定モード :Tapping ・データタイプ:Height ・Scan Rate :0.5 〜 1 Hz ・ライン数 :512 ライン ・データポイント数:512 点/ライン ・傾き補正 :「Real time Planefit」機能(Line)
を用いて傾き補正を行った。 ○使用プローブ ・名称 :TESP(Nanosensors 社製) ・材質 :Si 単結晶 ・カンチレバーの形状:シングルビーム型 ・カンチレバーのバネ定数: 21 〜 78 N/m ・探針先端の曲率半径: 5 〜 20 nm ・探針長 : 10 〜 15 μm ・探針の1/2コーンアングル: 18 度前後 <データ処理>AFM 制御ソフトの「Flatten」機能(Ord
er 1)を使用して湾曲補正、ノイズ除去を行った。湾曲
補正、ノイズ除去を行って得られた画像から、 AFM 制
御ソフトの計測機能「Roughness」を使用してフィルム
表面の平均粗さRaを計算した。 ○使用ソフト ・名称 :NanoScope IIIa(Digital Instrument
s 社製;Ver.4.23r1)
【0023】(b)表面形態 上記Ra評価時に得られた画像から判断した。
【0024】(c)球晶サイズ 上記Ra評価時に得られた画像から測定した。
【0025】(d)透明性:ヘイズ(単位:%)で評価
した。 具体的には、JIS−K7210に規定された方法で測
定した。
【0026】(e)引裂強度(単位:kN/m) JIS−K7128に規定された方法で測定した。
【0027】(f)剛性:1%正割弾性率(単位:MP
a;以下「1%SM」と略記する)で評価した。 具体的には、フィルムの加工方向(MD)、またはその
直角方向(TD)に巾2cmの試験片を切り出し、引張
試験機にチャック間距離6cmで取り付け、5mm/分
の速度で引っ張り、1%伸びたときの応力から100×
(応力)/(断面積)[MPa]の式で計算して1%SM
を求めた。
【0028】(g)結晶化温度(単位:℃) 示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC)を用い
て、予め試料10mgを窒素雰囲気下で150℃で4分
間加熱溶融した後、5℃/分の降温速度で40℃まで降
温した。得られたカーブの最大ピークのピーク温度を結
晶化温度とした。
【0029】[実施例1]両表面層に住友化学工業
(株)社製気相法メタロセン系エチレン−ヘキセン−1
共重合体であるスミカセンE FV403(密度=91
9kg/m3、MFR=4g/10分、結晶化温度=1
04℃)を用い、中間層には住友化学工業(株)社製気
相法メタロセン系エチレン−ヘキセン−1共重合体であ
るスミカセンEV404(密度=927kg/m3、MF
R=4g/10分、結晶化温度=109℃)を用い、下
記に示す加工条件下でインフレーションフィルムを製造
した。 インフレーション成形装置:(株)プラコー社製共押出インフレーション成形 機 ダイ :3種3層共押出ダイ ダイ径:150mmφ、リップギャップ:2.0mm 成形温度:150℃ 押出量 :40kg/hr 全厚み :50μm ブロー比:2.2 引取速度:14m/min 層比 :内層:中間層:外層=1:2:1
【0030】[実施例2]両表面層に住友化学工業
(株)社製気相法メタロセン系エチレン−ヘキセン−1
共重合体であるスミカセンE FV403(密度=91
9kg/m3、MFR=4g/10分、結晶化温度=1
04℃)を用い、中間層には住友化学工業(株)社製マ
ルチサイト触媒/高圧イオン重合法エチレン−ヘキセン
−1共重合体であるスミカセンα FZ203−0(密
度=931kg/m3、MFR=2g/10分、結晶化温
度=111℃)を用い、成形温度を170℃とした以外
は実施例1と同様の加工条件下でインフレーションフィ
ルムを製造した。
【0031】[比較例1]両表面層および中間層に住友
化学工業(株)社製気相法メタロセン系エチレン−ヘキ
セン−1共重合体であるスミカセンE FV403(密
度=919kg/m3、MFR=4g/10分、結晶化温
度=104℃)を用い、実施例1と同様の加工条件下で
インフレーションフィルムを製造した。
【0032】[比較例2]両表面層および中間層に住友
化学工業(株)社製気相法メタロセン系エチレン−ヘキ
セン−1共重合体であるスミカセンE FV403(密
度=919kg/m3、MFR=4g/10分、結晶化温
度=104℃)80重量部と住友化学工業(株)社製高
圧ラジカル重合法低密度ポリエチレンであるスミカセン
F200−0(密度=923kg/m3、MFR=2g
/10分)20重量部をドライブレンドした樹脂混合物
を用い、実施例1と同様の加工条件下でインフレーショ
ンフィルムを製造した。
【0033】[比較例3]両表面層に住友化学工業
(株)社製気相法メタロセン系エチレン−ヘキセン−1
共重合体であるスミカセンE FV403(密度=91
9kg/m3、MFR=4g/10分、結晶化温度=10
4℃)を用い、中間層には住友化学工業(株)社製気相
法メタロセン系エチレン−ヘキセン−1共重合体である
スミカセンEFV402(密度=915kg/m3、MF
R=4g/10分、結晶化温度=104℃)を用い、実
施例1と同様の加工条件下でインフレーションフィルム
を製造した。
【0034】[比較例4]両表面層に住友化学工業
(株)社製マルチサイト触媒/高圧イオン重合法エチレ
ン−ヘキセン−1共重合体であるスミカセンα FZ2
02−0(密度=921kg/m3、MFR=2g/10
分、結晶化温度=106℃)を用い、中間層には住友化
学工業(株)社製マルチサイト触媒/高圧イオン重合法
エチレン−ヘキセン−1共重合体であるスミカセンα
FZ203−0(密度=931kg/m3、MFR=2g
/10分、結晶化温度=111℃)を用い、成形温度を
170℃とした以外は実施例1と同様の加工条件下でイ
ンフレーションフィルムを製造した。
【0035】得られた各フィルムの評価結果を表1に示
す。
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、光学的性質、引裂強度
および剛性に優れた空冷インフレーションフィルムが提
供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:04 C08L 23:04 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA88 AF14 AF16 AF29 BA01 BB09 BC01 4F210 AA08B AF16 AG01 AG03 QA01 QK01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの表面形態が直径3μm以上の球
    晶の存在する球晶構造であり、表面の平均粗さRaが3
    0nm以下である空冷インフレーションフィルム。
  2. 【請求項2】フィルムが、3層以上の多層フィルムであ
    って、両表面層が下記の樹脂1からなり、中間層の少な
    くとも1層が下記の樹脂2からなる請求項1記載の空冷
    インフレーションフィルム。 (樹脂1)シングルサイト触媒を用いて重合して得られ
    た直鎖状低密度ポリエチレン (樹脂2)上記樹脂1よりも2℃以上高い結晶化温度を
    もつ直鎖状低密度ポリエチレン
  3. 【請求項3】両表面層用として下記の樹脂1を使用し、
    中間層の少なくとも1層用として下記の樹脂2を使用し
    て、空冷インフレーション法によりフィルム加工する空
    冷インフレーションフィルムの製造方法。 (樹脂1)シングルサイト触媒を用いて重合して得られ
    た直鎖状低密度ポリエチレン (樹脂2)上記樹脂1よりも2℃以上高い結晶化温度を
    もつ直鎖状低密度ポリエチレン
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JP2013147268A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Toppan Printing Co Ltd 液体用紙容器
JP2014210366A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 三井化学東セロ株式会社 ポリエチレン系多層フィルム

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