JP2002205256A - パッドコンディショナー - Google Patents

パッドコンディショナー

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JP2002205256A
JP2002205256A JP2001002268A JP2001002268A JP2002205256A JP 2002205256 A JP2002205256 A JP 2002205256A JP 2001002268 A JP2001002268 A JP 2001002268A JP 2001002268 A JP2001002268 A JP 2001002268A JP 2002205256 A JP2002205256 A JP 2002205256A
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layer
resin
diamond abrasive
base metal
pad conditioner
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JP2001002268A
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English (en)
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Hajime Asahino
肇 旭野
Kazunori Kadomura
和徳 門村
Kenji Fukushima
健二 福島
Teruyuki Kumazawa
照之 熊沢
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Allied Material Corp
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】半導体基板加工に用いるCMP装置のパッドコ
ンディショナーにおいて加工能率が良好なだけでなく、
ダイヤモンド砥粒の脱落がないものを提供する。 【解決手段】台金4表面にダイヤモンド砥粒1をめっき
層3によって固着し、さらにめっき層の表面に樹脂層2
を形成したパッドコンディショナーで、樹脂層2の厚み
が5μm以上100μm以下、めっき層の厚みが、ダイヤ
モンド砥粒の平均粒径の50%以上90%以下とする。
また、樹脂層2は次のようにして形成される。積層構造
の樹脂層を構成する多層のうち、最下層から最上層直下
の層までの各層については、樹脂を塗布し、半焼成する
工程を繰り返しながら積層し、最上層の樹脂を塗布した
後、樹脂層を形成する全層の樹脂を完全焼成することに
よって、めっき層の表面上を被覆する樹脂層を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッドコンディシ
ョナーに関し、特に、半導体基板加工に用いるCMP
(Chemical Mechanical Planarization)装置のパッドコ
ンディショナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMPは、シリコンウエハ及びウエハ上
の多層配線部を加工変質層なしで平坦化する方法であ
る。CMPでは、酸性又はアルカリ性水溶液にシリカ等
微粒子を混濁させたスラリーを用い、研磨パッドは発泡
ポリウレタン、ポリエステル不織布等が用いられてい
る。研磨が進行するに当たり、研磨パッドが目づまりを
生じて平面度が低下するため、常時又は定期的に研磨パ
ッドをドレッシングして、平面度の精度保持と目づまり
の解消をする必要が生じる。ここに使われるドレッシン
グ工具は、円板状あるいはリング状の金属製台金の表面
にダイヤモンド砥粒が単層固着されたものでパッドコン
ディショナーと呼ばれている。
【0003】パッドコンディショナーは、ドレッシング
時に酸性またはアルカリ性のスラリーに接触するため、
パッドコンディショナーにおいてダイヤモンド砥粒を保
持しているニッケル等の金属の結合材が溶出し、ダイヤ
モンド砥粒が脱落するおそれがある。脱落したダイヤモ
ンド砥粒が研磨パッドに残存し、CMP装置を用いた研
磨時にシリコンウエハの表面にスクラッチ傷を生じさせ
ることがあった。また、ドレッシング時にパッドコンデ
ィショナーの結合材や台金の金属成分が酸性またはアル
カリ性のスラリーと反応して溶出すると、その溶出した
成分が研磨パッドに残存することがあった。その研磨パ
ッドを用いて研磨すると、シリコンウエハの表面が汚染
されるという問題もあった。その結果、製造される半導
体装置に不良品が生じることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものである。すなわち、半
導体基板加工に用いるCMP装置のパッドコンディショ
ナーにおいて、切れ味が良好で、しかも、結合材の溶出
によるダイヤモンド砥粒の脱落を起こさないものを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるパッドコ
ンディショナーは台金と、台金の表面上に形成されため
っき層と、めっき層によって、台金4の表面に固着され
たダイヤモンド砥粒と、めっき層の表面を被覆するよう
に、めっき層の表面上に形成された樹脂層とを備え、樹
脂層の厚みが5μm以上100μm以下、めっき層の厚
みがダイヤモンド砥粒の平均粒径の50%以上90%以
下であることを特徴とする。この発明における、樹脂層
の厚みは、少なくとも5μm必要であり、10μm以上
であることがより好ましい。ただし、樹脂層の露出表面
からダイヤモンド砥粒の突出端までの高さ(図1に示す
C寸法)の平均値が、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の5
%未満とならないように、樹脂層の厚みを決定する必要
がある。また、この発明における、めっき層の厚みは、
ダイヤモンド砥粒の平均粒径の50%以上90%以下と
している理由を説明する。ダイヤモンド砥粒が台金表面
に接触した状態でめっき層によって固着されている場
合、ダイヤモンド砥粒の十分な保持力を確保するため
に、めっき層の厚みはダイヤモンド砥粒の平均粒径の5
0%以上であることが好ましい。この理由により、下限
値を50%とした。しかしながら、ダイヤモンド砥粒
は、必ずしも台金表面に接触した状態で固着されるので
はなく、台金表面から浮いた状態で固着されるものが存
在する。台金表面からの浮き上がり量は、最大でダイヤ
モンド砥粒の平均粒径の40%以下であるので、下限値
50%に、最大浮き上がり量40%を加算して、上限値
を90%とした。
【0006】また、この発明によるパッドコンディショ
ナーにおいて、樹脂層は台金の表面を被覆するように台
金の表面上に形成されているのが好ましい。この場合、
ドレッシング時に台金の金属成分が酸性またはアルカリ
性のスラリーと反応して溶出するのをより効果的に防止
することができる。
【0007】また、この発明のパッドコンディショナー
において、樹脂層はフッ素樹脂を含むことが好ましい。
フッ素樹脂は、卓越した耐薬品性、耐熱性及び表面特性
を有する特異な高分子材料で、その特性を活かして過酷
な条件下で使用しうる工業材料として利用されている。
フッ素樹脂のなかでポリテトラフルオロエチレン樹脂、
ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、またはポリビニ
リデンフルオライド樹脂のいずれかを用いるのが好まし
い。これら3種類のフッ素樹脂はいずれでも本発明のパ
ッドコンディショナーにおける樹脂層に適用することが
できる。しかしながらパッドコンディショナーにおける
樹脂層は工作物としての研磨パッドと、その切り粉に高
速度で接触するため、高い耐熱性と摺動性が要求され
る。これらの物性については上記の3種類のフッ素樹脂
のなかでポリテトラフルオロエチレン樹脂が特に優れて
いるので、本発明におけるパッドコンディショナーの樹
脂層に最適である。ポリテトラフルオロエチレン樹脂
は、耐熱性に関しては有機材料中で最高の部類に属し、
連続使用温度は約260℃と極めて高い。また、表面の
性質は非常に特異で、卓越した疎水性、疎油性及び非粘
着性を示し、このため摩擦係数は最も小さく、優れた摺
動性を示すものである。
【0008】また、この発明のパッドコンディショナー
において、樹脂層はフッ素樹脂とエポキシ樹脂を含むこ
とが好ましい。この場合、樹脂層の焼成温度を下げるこ
とができる。樹脂層の材料としてフッ素樹脂単体を用い
ると、焼成温度が約400℃であり、焼成時に台金に熱
歪みが生じる可能性がある。樹脂層の材料としてフッ素
樹脂とエポキシ樹脂の混合物を用いると、焼成温度が約
180℃になり、焼成時に台金に熱歪みが生じない。
【0009】また、この発明のパッドコンディショナー
において、化学的機械的研磨用の研磨パッドのドレッシ
ングに用いられるのが好ましく、特に酸性スラリーの存
在下で金属膜の表面を平坦化するために用いられるのが
好ましい。
【0010】また、本発明のパッドコンディショナーに
おいて、樹脂層は次のようにして形成される。積層構造
の樹脂層を構成する多層のうち、最下層から最上層直下
の層までの各層については、樹脂を塗布し、半焼成する
工程を繰り返しながら積層し、最上層の樹脂を塗布した
後、樹脂層を形成する全層の樹脂を完全焼成することに
よって、めっき層の表面上を被覆する樹脂層を形成す
る。例えば、より具体的に説明すると、最終的にn層か
らなる樹脂層を積層する場合には、(n−1)層目まで
はスプレー塗装工程、溶剤除去工程、半焼成工程を繰り
返して積層する。ここで半焼成するのは、積層された層
の境界での接合力を高めるためである。その後、最後の
n層は、スプレー塗装工程、溶剤除去工程、完全焼成工
程を順に行って(n−1)層の上に積層する。このと
き、n層目の完全焼成工程によってn層からなる樹脂層
全体を完全焼成する。
【発明の実施の形態】発明の実施の形態については実施
例の項で説明する。
【0011】
【実施例】(実施例1)外径Dが120mm、ダイヤモ
ンド層の幅Wが10mm、高さTが20mmのパッドコ
ンディショナーを以下の手順で製作した。まず、120
D−10W−20Tの台金をステンレス鋼で製作し、ダ
イヤモンド砥粒を固着しない部分を絶縁テープ及び絶縁
塗料によってマスキングを施した。次に、水酸化ナトリ
ウム50g/リットル、炭酸ナトリウム50g/リット
ルの脱脂液で液温80℃とし、10A/dmで陰極
電解脱脂及び陽極電解脱脂を行った。その後純水で洗浄
後、塩酸に3分間侵漬し、再度、純水で洗浄後、ストラ
イクめっきを5分間行った。次に、ニッケルめっき浴中
で電流密度1A/dm、10分間の下地めっきを行
った。その後、主として、六・八面体からなる結晶形態
のダイヤモンド砥粒(粒度#80/#100、平均粒径
180μm )を台金の上へ乗せ、電流密度0.1A/d
で6時間めっきした。この時、台金に接している
ダイヤモンド砥粒だけを台金に固着するため、めっき浴
中で1回/秒のサイクルで5分間台金を揺動させた。そ
の後続けてめっきし、めっき層の厚みを、ダイヤモンド
砥粒の平均粒径の約50%とした。
【0012】次に、ダイヤモンド砥粒の露出表面と、め
っき層の露出表面と、台金の露出表面に、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂と、つなぎの役目と焼成温度を下げ
る作用をするエポキシ樹脂と、溶剤としてメチルイソブ
チルケトンを均一に混合した混合物をスプレーによって
塗装した後、台金を乾燥炉に入れて温度100℃にて3
0分間保持して溶剤を揮発させて完全消失させた。その
後、台金を焼成炉に入れて温度180℃にて60分間保
持して完全焼成することにより、厚みが約10μmの樹
脂膜を形成した。最後に、ダイヤモンド砥粒の先端部を
被覆している樹脂膜だけを除去した。この樹脂膜の除去
は、粒度が#240のアルミナ系砥粒を混濁した研削液
を発泡ポリウレタンパッドに供給しながら、樹脂膜で被
覆されているダイヤモンド砥粒の先端部を発泡ポリウレ
タンパッドの表面に押しつけることによって行った。こ
のようにして実施例1のパッドコンディショナーを製作
した。完成後の実施例1の樹脂の露出表面から、ダイヤ
モンド砥粒の突出端までの高さの平均値を測定したとこ
ろ、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の約40%であった。
【0013】(実施例2)外径Dが120mm、ダイヤ
モンド層の幅Wが10mm、高さTが20mmのパッド
コンディショナーを以下の手順で製作した。まず、12
0D−10W−20Tの台金をステンレス鋼で製作し、
ダイヤモンド砥粒を固着しない部分を絶縁テープ及び絶
縁塗料によってマスキングを施した。次に、水酸化ナト
リウム50g/リットル、炭酸ナトリウム50g/リッ
トルの脱脂液で液温80℃とし、10A/dmで陰
極電解脱脂及び陽極電解脱脂を行った。その後純水で洗
浄後、塩酸に3分間侵漬し、再度、純水で洗浄後、スト
ライクめっきを5分間行った。次に、ニッケルめっき浴
中で電流密度1A/dm、10分間の下地めっきを
行った。その後、主として、六・八面体からなる結晶形
態のダイヤモンド砥粒(粒度#80/#100、平均粒
径180μm )を台金の上へ乗せ、電流密度0.1A/
dmで6時間めっきした。この時、台金に接してい
るダイヤモンド砥粒だけを台金に固着するため、めっき
浴中で1回/秒のサイクルで5分間台金を揺動させた。
その後続けてめっきし、めっき層の厚みを、ダイヤモン
ド砥粒の平均粒径の約60%とした。
【0014】次に、ダイヤモンド砥粒の露出表面と、め
っき層の露出表面と、台金の露出表面に、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂と、つなぎの役目と焼成温度を下げ
る作用をするエポキシ樹脂と、溶剤としてメチルイソブ
チルケトンを均一に混合した混合物をスプレーによって
塗装した後、台金を乾燥炉に入れて温度100℃にて3
0分間保持して溶剤を揮発させて完全消失させた。その
後、台金を焼成炉に入れて温度150℃にて10分間保
持して半焼成することにより、厚みが約5μmの半焼成
樹脂層を形成した。(1層目)。さらに、上記の半焼成
樹脂層の表面に、同様にして、上記の混合物をスプレー
によって塗装した後、台金を乾燥炉に入れて溶剤を揮発
させて完全に消失させた。その後、台金を焼成炉に入れ
て温度180℃にて60分間保持して完全焼成すること
により、厚みが約5μmの樹脂層が2層積層された樹脂
膜を形成した。最後に、ダイヤモンド砥粒の先端部を被
覆している樹脂膜だけを除去した。この樹脂膜の除去
は、粒度が#240のアルミナ系砥粒を混濁した研削液
を発泡ポリウレタンパッドに供給しながら、樹脂膜で被
覆されているダイヤモンド砥粒の先端部を発泡ポリウレ
タンパッドの表面に押しつけることによって行った。こ
のようにして実施例2のパッドコンディショナーを製作
した。完成後の実施例2の樹脂の露出表面から、ダイヤ
モンド砥粒の突出端までの高さの平均値を測定したとこ
ろ、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の約35%であった。
【0015】(比較例1)外径Dが120mm、ダイヤ
モンド層の幅Wが10mm、高さTが20mmのパッド
コンディショナーを以下の手順で製作した。まず、12
0D−10W−20Tの台金をステンレス鋼で製作し、
ダイヤモンド砥粒を固着しない部分を絶縁テープ及び絶
縁塗料によってマスキングを施した。次に、水酸化ナト
リウム50g/リットル、炭酸ナトリウム50g/リッ
トルの脱脂液で液温80℃とし、10A/dmで陰
極電解脱脂及び陽極電解脱脂を行った。その後純水で洗
浄後、塩酸に3分間侵漬し、再度、純水で洗浄後、スト
ライクめっきを5分間行った。次に、ニッケルめっき浴
中で電流密度1A/dm、10分間の下地めっきを
行った。その後、主として、六・八面体からなる結晶形
態のダイヤモンド砥粒(粒度#80/#100、平均粒
径180μm )を台金の上へ乗せ、電流密度0.1A/
dmで6時間めっきした。この時、台金に接してい
るダイヤモンド砥粒だけを台金に固着するため、めっき
浴中で1回/秒のサイクルで5分間台金を揺動させた。
その後続けてめっきし、めっき層の厚みを、ダイヤモン
ド砥粒の平均粒径の約90%とした。
【0016】次に、ダイヤモンド砥粒の露出表面と、め
っき層の露出表面と、台金の露出表面に、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂と、つなぎの役目と焼成温度を下げ
る作用をするエポキシ樹脂と、溶剤としてメチルイソブ
チルケトンを均一に混合した混合物をスプレーによって
塗装した後、台金を乾燥炉に入れて温度100℃にて3
0分間保持して溶剤を揮発させて完全消失させた。その
後、台金を焼成炉に入れて温度180℃にて60分間保
持して完全焼成することにより、厚みが約10μmの樹
脂膜を形成した。最後に、ダイヤモンド砥粒の先端部を
被覆している樹脂膜だけを除去した。この樹脂膜の除去
は、粒度が#240のアルミナ系砥粒を混濁した研削液
を発泡ポリウレタンパッドに供給しながら、樹脂膜で被
覆されているダイヤモンド砥粒の先端部を発泡ポリウレ
タンパッドの表面に押しつけることによって行った。こ
のようにして実施例1のパッドコンディショナーを製作
した。樹脂層の露出表面からダイヤモンド砥粒の突出端
までの高さの平均値は、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の
約5%であった。
【0017】(比較例2)外径Dが120mm、ダイヤ
モンド層の幅Wが10mm、高さTが20mmのパッド
コンディショナーを以下の手順で製作した。まず、12
0D−10W−20Tの台金をステンレス鋼で製作し、
ダイヤモンド砥粒を固着しない部分を絶縁テープ及び絶
縁塗料によってマスキングを施した。次に、水酸化ナト
リウム50g/リットル、炭酸ナトリウム50g/リッ
トルの脱脂液で液温80℃とし、10A/dmで陰
極電解脱脂及び陽極電解脱脂を行った。その後純水で洗
浄後、塩酸に3分間侵漬し、再度、純水で洗浄後、スト
ライクめっきを5分間行った。次に、ニッケルめっき浴
中で電流密度1A/dm、10分間の下地めっきを
行った。その後、主として、六・八面体からなる結晶形
態のダイヤモンド砥粒(粒度#80/#100、平均粒
径180μm )を台金の上へ乗せ、電流密度0.1A/
dmで6時間めっきした。この時、台金に接してい
るダイヤモンド砥粒だけを台金に固着するため、めっき
浴中で1回/秒のサイクルで5分間台金を揺動させた。
その後続けてめっきし、めっき層の厚みを、ダイヤモン
ド砥粒の平均粒径の約45%とした。
【0018】次に、ダイヤモンド砥粒の露出表面と、め
っき層の露出表面と、台金の露出表面に、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂と、つなぎの役目と焼成温度を下げ
る作用をするエポキシ樹脂と、溶剤としてメチルイソブ
チルケトンを均一に混合した混合物をスプレーによって
塗装した後、台金を乾燥炉に入れて温度100℃にて3
0分間保持して溶剤を揮発させて完全消失させた。その
後、台金を焼成炉に入れて温度150℃にて10分間保
持して半焼成することにより、厚みが約5μmの半焼成
樹脂層を形成した。(1層目)。さらに、上記の半焼成
樹脂層の表面に、同様にして、上記の混合物をスプレー
によって塗装した後、台金を乾燥炉に入れて溶剤を揮発
させて完全に消失させた。その後、台金を焼成炉に入れ
て温度180℃にて60分間保持して完全焼成すること
により、厚みが約5μmの樹脂層が2層積層された樹脂
膜を形成した。最後に、ダイヤモンド砥粒の先端部を被
覆している樹脂膜だけを除去した。この樹脂膜の除去
は、粒度が#240のアルミナ系砥粒を混濁した研削液
を発泡ポリウレタンパッドに供給しながら、樹脂膜で被
覆されているダイヤモンド砥粒の先端部を発泡ポリウレ
タンパッドの表面に押しつけることによって行った。こ
のようにして実施例2のパッドコンディショナーを製作
した。樹脂層の露出表面からダイヤモンド砥粒の突出端
までの高さの平均値は、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の
約49%であった。
【0019】上記の4種類のパッドコンディショナーを
用いて、研磨パッドをドレッシングし比較検討した。実
施例1と実施例2は、能率良くドレッシングができ、し
かもダイヤモンド砥粒の脱落もなかった。一方、比較例
1は、切れ味が良くないばかりか、研磨パッドの切り粉
が目づまりし、ドレッシングを開始した直後にドレッシ
ングができなくなった。また、比較例2は、切れ味は良
好であったが、ダイヤモンド砥粒の脱落が確認された。
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、切れ味
の良好なパッドコンディショナーが得られる。しかも樹
脂層でめっき層の表面を被覆しているので、ダイヤモン
ド砥粒の脱落を防止することができる。また、ドレッシ
ング時にスラリーがめっき層を溶出するのを防止するこ
とができる。これにより、この発明のパッドコンディシ
ョナーによってドレッシングされた研磨パッドを用いて
も、シリコンウエハの表面にスクラッチ傷が発生するこ
とがなく、シリコンウエハの表面を汚染することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の部分断面図、およびダイヤ
モンド層の拡大断面図を示す。
【図2】本発明の一実施例の断面図を示す。
【図3】本発明の別の実施例の断面図を示す。
【図4】本発明の別の実施例の断面図を示す。
【符号の説明】
P パッドコンディショナー 1 ダイヤモンド砥粒 2 樹脂層 3 めっき層 4 台金 C ダイヤモンド砥粒の突出端までの高さ B 樹脂層の厚み E めっき層の厚み D 外径 W 幅 T 高さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622M (72)発明者 福島 健二 兵庫県加東郡滝野町河高字黒石1816番地 174号 株式会社アライドマテリアル播磨 製作所内 (72)発明者 熊沢 照之 大阪府堺市鳳北町2丁80番地 株式会社ア ライドマテリアル大阪製作所内 Fターム(参考) 3C047 AA34 EE18 3C058 AA07 AA19 DA17 3C063 AA10 AB07 BA37 BB02 BG01 BG07 BG24 CC13 EE26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台金4と、 前記台金4の表面上に形成されためっき層3と、 前記めっき層3によって、前記台金4の表面に固着され
    たダイヤモンド砥粒1と、 前記めっき層3の表面を被覆するように前記めっき層の
    表面上に形成された樹脂層2とを備えたパッドコンディ
    ショナーPであって、 前記樹脂層2の厚みが5μm以上100μm以下、前記
    めっき層3の厚みが、ダイヤモンド砥粒の平均粒径の5
    0%以上90%以下であることを特徴とするパッドコン
    ディショナー。
  2. 【請求項2】前記樹脂層は、前記台金の表面を被覆する
    ように前記台金の表面上に形成されていることを特徴と
    する、請求項1に記載のパッドコンディショナー。
  3. 【請求項3】前記樹脂層は、フッ素樹脂を含むことを特
    徴とする、請求項1または請求項2に記載のパッドコン
    ディショナー。
  4. 【請求項4】前記樹脂層は、フッ素樹脂とエポキシ樹脂
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのい
    ずれか1項に記載のパッドコンディショナー。
  5. 【請求項5】化学的機械的研磨用の研磨パッドのドレッ
    シングに用いられることを特徴とする請求項1から請求
    項4までのいずれか1項に記載のパッドコンディショナ
    ー。
  6. 【請求項6】前記めっき層の表面上に樹脂を塗布し、半
    焼成する行程を繰り返すことによって、前記樹脂層を構
    成する最下層から最上層直下の層までの各々の層を形成
    する工程と、 前記最上層直下の層の上に、最上層を形成する樹脂を塗
    布した後、前記樹脂層を構成する最下層から最上層まで
    の各々の層を完全焼成する工程を備えたことを特徴とす
    る、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の
    パッドコンディショナー。
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