JP2002204509A - 住宅分電盤 - Google Patents

住宅分電盤

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JP2002204509A
JP2002204509A JP2000402817A JP2000402817A JP2002204509A JP 2002204509 A JP2002204509 A JP 2002204509A JP 2000402817 A JP2000402817 A JP 2000402817A JP 2000402817 A JP2000402817 A JP 2000402817A JP 2002204509 A JP2002204509 A JP 2002204509A
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JP2000402817A
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Tetsuya Hoshino
哲也 星野
Takeshi Yano
剛 矢野
Hideki Yoshida
英樹 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過電流警報器を見易くして通電状態や設定状態
を容易に視認することができる住宅分電盤を提供する。 【解決手段】ベース10内に配設される主幹開閉器21
及び分岐開閉器22並びに過電流警報器30と、ベース
10の前面側に取着される中カバー40aと、過電流警
報器30の前面に対応する部位に透明部46を有して、
中カバー40aの前面側に開閉自在に取着される外カバ
ー40bとを備え、透明部46前面の法線方向が水平方
向に対して前方下側に向くように透明部46を形成す
る。透明部46における照明器具の光の反射を抑えるこ
とができ、その結果、過電流警報器30前面を見易くし
て、複数の発光素子32aの光や設定スイッチ33aの
状態から主幹開閉器21の通電状態および設定変更され
ている基準電流値を容易に視認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主幹開閉器に流れ
る電流の値を検出して、この電流値の基準電流値に対す
る割合を表示する過電流警報器を備えた住宅分電盤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭内においては、各部屋にエア
コン等の消費電力が大きな電気機器を装備することがな
され、消費電力が増加している。
【0003】これにより、上述のような電気機器を負荷
として接続される住宅分電盤の主幹開閉器には大きな電
流が流れることなり、主幹開閉器に流れる電流の値を把
握できなければ、安易に消費電力を増加させて、主幹開
閉器に定格電流値を超える電流を流して主幹開閉器をト
リップさせてしまうことがある。
【0004】そこで近年では、主幹開閉器に流れる電流
の値が主幹開閉器の定格電流値を超えて主幹開閉器がト
リップするのを避けるために、主幹開閉器に流れる電流
の値を表示する過電流警報器を内蔵した住宅分電盤が提
案されている(特開平11−296771号公報参
照)。
【0005】上述の過電流警報器は、主幹開閉器に流れ
る電流の値を基準電流値に対する割合で表示する表示部
を具備して、前記表示部から主幹開閉器の通電状態を視
認することができるのである。また、過電流警報器に
は、操作することにより上記基準電流値を設定変更させ
る操作設定部が備えられており、例えば基準電流値を主
幹開閉器の定格電流値とすることで、主幹開閉器に流れ
る電流の値を定格電流値に対する割合で容易に把握する
ことができる。さらに、操作設定部の操作状態、例えば
操作設定部がロータリー式のスイッチであればスイッチ
に標された指示印の回動方向に沿った位置から、設定さ
れている基準電流値を視認することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような住宅分電
盤にあっては、過電流警報器を見易くして、表示部や操
作設定部から主幹開閉器の通電状態や設定変更されてい
る基準電流値を容易に視認することができる必要があ
る。
【0007】本発明は、かかる事由に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、過電流警報器を見
易くして通電状態や設定状態を容易に視認することがで
きる住宅分電盤を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、内部に複数の機器が配設可能な
スペースを有するベースと、ベース内に配設される主幹
開閉器及び分岐開閉器と、複数の発光素子、主幹開閉器
に流れる電流の値を検出し、前記複数の発光素子のう
ち、前記電流値の基準電流値に対する割合に応じた個数
分だけ発光させる回路部、操作することにより回路部に
前記基準電流値を所望の値に設定変更させるとともに、
設定変更された基準電流値を示す操作設定部を具備し
て、複数の発光素子及び操作設定部を前面側に向けてベ
ース内に配設される過電流警報器と、主幹開閉器及び分
岐開閉器並びに過電流警報器の前面を露見させる窓孔を
有してベースの前面側に取着される中カバーと、過電流
警報器の前面に対応する部位に透明の部材からなる透明
部を有して中カバーの前面側に開閉自在に取着される外
カバーとを備えた住宅分電盤であって、透明部前面の法
線方向が水平方向に対して前方下側に向くように透明部
を形成したことを特徴とし、住宅分電盤は通常屋内の壁
面に配設され、また、天井には照明器具が配設される場
合が多いことから、照明器具の光が透明部に反射して過
電流警報器前面が見えづらくなる虞があるが、透明部前
面の法線方向が水平方向に対して前方下側に向くように
透明部を形成しているため、透明部における照明器具の
光の反射を抑えることができ、その結果、過電流警報器
前面を見易くして、複数の発光素子の光や操作設定部の
状態から主幹開閉器の通電状態および設定変更されてい
る基準電流値を容易に視認することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、外カバーを、鉛直方向の断面形状が略円弧状となる
ように形成するとともに、透明部を外カバーの鉛直方向
中心から下側に設けたことを特徴とし、外カバーに沿う
ように透明部を形成すれば、複雑な形状に形成すること
なく透明部前面の法線方向を水平方向に対して前方下側
に向けることができ、見栄えを良くすることができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、中カバーの過電流警報器前面を露見させる窓
孔の周縁部を、過電流警報器前面から突出する操作設定
部よりも、さらに前方側に突出させたことを特徴とし、
中カバーの窓孔の突出された周縁部によって、操作設定
部を触れ難くして、例えば操作する必要がないときに操
作設定部に手が触れて基準電流値を変更してしまうよう
な過電流警報器の誤操作を防止し易くすることができ
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、中カバーの窓孔周縁部を、鉛直方向に沿って縁側に
向かうにつれて徐々に前方側に突出させ、鉛直方向の断
面形状が略円弧状となるように形成したことを特徴と
し、違和感がなくすっきりとしたデザインとすることが
でき、見栄えを良くすることができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、透明部を着色したことを特徴とし、透
明部による光の反射をさらに抑え、過電流警報器前面を
より見易くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施形態は、図1〜図3に示す
ように、内部に複数の機器が配設可能なスペースを有す
る合成樹脂製のベース10と、ベース10内に配設され
る複数の開閉器21,22及び過電流警報器30並びに
取付部材25からなる開閉器ブロック20と、ベース1
0前面側に取着される合成樹脂製のカバー40とを備
え、ベース10の長手方向を水平方向に沿わせ、ベース
10内の過電流警報器30が下側に位置するように壁面
に取り付けられる。
【0014】ベース10は、略矩形枠状の底板11の外
周縁に沿って略垂直に周壁12が突設されて成る。ベー
ス10の底板11略中央には内部に電線を挿通する略矩
形状の電線挿通孔13が形成され、底板11における電
線挿通孔13周辺の互いに略対向する部位には、開閉器
ブロック20を支持して固定するための1対の支持台1
4,14が設けられている。
【0015】開閉器ブロック20は、負荷側に電圧極と
なる2つの端子および中性極となる1つの端子を具備す
る主幹開閉器21と、長手方向一端が主幹開閉器21の
前記3つの負荷側端子にそれぞれ電線24aを介して接
続され、互いに略平行に配列する3本の導電バー23
と、各導電バー23の長手方向に沿って間隔を空けて突
設された複数の分岐接続部23aに接続される複数の分
岐開閉器22と、電線24aに一端が接続された上述の
導電バー23の他端側に電線24bを介して接続される
過電流警報器30と、前記各開閉器21,22及び過電
流警報器30が取り付けられる全体的に略矩形平板状の
取付部材25とを備えている。
【0016】過電流警報器30は、スピーカー(図示せ
ず)と、通電状態を表示する例えば発光ダイオードなど
の複数の発光素子32aと、電流を検知する変流器から
なる2つの電流検知器35と、各電流検知器35から電
線35aを介して出力される電流検知信号に応じて複数
の発光素子32a及びスピーカーを制御する制御回路ブ
ロック(図示せず)と、操作することにより制御回路ブ
ロックの動作に必要な設定条件を変更する操作設定部た
る2つの設定スイッチ33a,33bと、制御回路ブロ
ック及び複数の発光素子32aを収納する略矩形箱状の
器体31とを備えている。
【0017】上述の複数の発光素子32aは、各発光素
子32aからの光が器体31の操作表示面31bに設け
られた表示部32から外部に照射されるように、表示部
32内側に一列に配列される。そして、設定スイッチ1
6a,16bは、操作表示面31bにおける表示部32
を間に挟んだ両側の部位に、操作表示面31bから外側
に突出して配設される。そしてさらに、操作表示面31
bには、複数個の貫通孔31aが設けられており、上述
のスピーカーは、器体31の複数個の貫通孔31aが設
けられた部位の内側に配設される。
【0018】電流検知器35は、主幹開閉器21と導電
バー23を接続する電線24aを内部に挿通して配置さ
れることで、主幹開閉器21から負荷側の導電バー23
に流れる電流を検知し、この電流の大きさに応じた電流
検知信号を出力する。
【0019】制御回路ブロックは、導電バー23および
電線24bを介して主幹開閉器21側から供給される電
力を電源として動作し、上述の電流検知信号が入力され
ると、この電流検知信号から主幹開閉器21に流れる電
流の値を検出し、複数の発光素子13aのうち、前記電
流の値の基準電流値に対する割合に応じた個数分だけ発
光させる。また、設定スイッチ33aは、ロータリー式
のスイッチであって、回動することにより制御回路ブロ
ックに基準電流値を所望の値に設定変更させる。例え
ば、表示部32の発光素子32aが5個であり、このと
きに設定スイッチ33aを回動して基準電流値を60
[A]に設定したときに、制御回路ブロックが主幹開閉
器21から負荷側に流れる電流の値が36[A]である
と判別した場合には、一列に並んだ5個の発光素子32
aのうち端から3個の発光素子32aを発光させるので
ある。このように、過電流警報器30の明滅される表示
部32を見ることによって、主幹開閉器21に流れる電
流の値がどの程度であるかを容易に把握することができ
る。通常時においては、基準電流値を主幹開閉器21の
定格電流値に設定しておく。これにより、事前に主幹開
閉器21に流れる電流の値が定格電流値に近付いている
ことを知ることができ、主幹開閉器21のトリップを避
けることができるのである。さらに、例えば操作表示面
31bの設定スイッチ33a周辺には電流値を示す目盛
りが表示されており、設定スイッチ33aを回動させて
基準電流値を設定変更したときには、設定スイッチ33
aに標された指示印が、設定変更された基準電流値に対
応する目盛りの値を指し示す。このように、設定スイッ
チ33aは、操作されることにより基準電流値を設定変
更させるとともに、設定変更された基準電流値を指し示
すので、この設定スイッチ33aの操作状態から設定変
更された基準電流値を視認することができる。
【0020】また、制御回路ブロックは、主幹開閉器2
1に流れる電流の値が基準電流値に近付いたと判別した
ときには、スピーカーから警報音や音声を鳴すので、周
囲の人は表示部32を見ていない状況であっても、前記
警報音から主幹開閉器21がトリップする寸前であるこ
とを知ることができる。設定スイッチ33bは、スライ
ド式のスイッチであって、スライドすることにより制御
回路ブロックにスピーカーから鳴らす警報音や音声の音
量を設定変更させる。
【0021】ここで、開閉器ブロック20における過電
流警報器30の器体31、各開閉器21,22、取付部
材25、導電バー23は、図3に示すように、それぞれ
一体に接続した形でベース10内に配置される。
【0022】取付部材25の前面側には、各開閉器2
1,22がそれぞれの操作ハンドル21a,22aを前
方側に向けて載置される。主幹開閉器21は、取付部材
25長手方向の一方の側部に配置され、他方の側部に
は、3本の導電バー23がそれぞれの長手方向を取付部
材25の長手方向に沿わせて取付部材25の短手方向略
中央部に配設される。そして分岐開閉器22が、導電バ
ー23長手方向に略直交する方向における導電バー23
を間に挟んだ両側で、導電バー23長手方向に沿って複
数個づつ並設される。過電流警報器30は、導電バー2
3長手方向の主幹開閉器21と反対側の一端付近に、分
岐開閉器22が2つ配設されるスペースを利用して配置
され、固定される。その結果、導電バー23を間に挟ん
だそれぞれの部位では、並設された分岐開閉器42の個
数が異なっている。
【0023】なお、主幹開閉器21及び過電流警報器3
0に接続された電線24a,24bの導電バー23への
接続は、各電線24a,24bの先端に固定されたねじ
挿通孔を有する固定片24cを、それぞれ導電バー23
長手方向の両端部に重ね合わせ、取付ねじ1を固定片2
4cのねじ挿通孔、及び導電バー23の前記両端部に形
成されたねじ挿通孔にそれぞれ挿通して取付部材25に
螺着することにより行われる。
【0024】上述のように配置構成された開閉器ブロッ
ク20は、ベース10の底板11に設けられた上述の支
持台14,14に、各開閉器21,22を底板11と反
対側に向けて載置され、固定ねじ2によりねじ止めされ
て固定される。開閉器ブロック20がベース10に配設
されたときには、主幹開閉器21及び分岐開閉器22の
それぞれの操作ハンドル21a,22aが設けられてい
る面が前方側に向き、過電流警報器30の器体31の操
作表示面31bが前方側に向く。
【0025】カバー40は、図4に示すように、主幹開
閉器21前面の操作ハンドル21aを含む周辺を露見さ
せる窓孔41、導電バー23を間に挟む一方の部位に並
設された複数の分岐開閉器22前面の操作ハンドル22
aを含む周辺を露見させる窓孔42a、導電バー23を
間に挟む他方の部位に並設された複数の分岐開閉器22
前面の操作ハンドル22aを含む周辺を露見させる窓孔
42b、過電流警報器30の器体31の操作表示面31
bを露見させる窓孔43を有し、ベース10前面側に取
着される全体的に略矩形状の中カバー40aと、過電流
警報器30の操作表示面31bに対応する部位に透明の
部材からなる透明部46を有して、中カバー40a前面
側に開閉自在に取着される全体的に略矩形状の外カバー
40bとからなる。
【0026】ところで、中カバー40aの略中央部に位
置する略矩形平板状の主部44には、上述の窓枠41,
42aが形成されるとともに、図5に示すように、並設
された複数の分岐開閉器22前面の操作ハンドル22a
を含む周辺、及び過電流警報器30の器体31前面を露
出させる露出孔44aが形成されている。そこで、主部
44における器体31前面に対応する部位には、上述の
操作表示面31bを露見させる窓孔43を有する蓋体4
5が取り付けられる。これにより、前記主部44の露出
孔44aの一部が蓋体45により塞がれて、中カバー4
0aに複数の分岐開閉器22前面のみを露見させる上述
の窓孔42bが形成されるのである。
【0027】また、蓋体45の窓孔43を間に挟んで互
いに略対向する周部裏面側には1対の略L字状の係合片
45aが設けられているので、蓋体45を上述のように
主部44に取り付けるときには、この係合片45aを主
部44の露出孔44a周縁部の裏面側に係合させる。
【0028】ここで、中カバー40aの蓋体45は、カ
バー40がベース10に取着されたとき、図1に示すよ
うに、窓孔43周縁部が、過電流警報器30の器体31
前面から突出する設定スイッチ33a,33bよりも、
前方側にさらに突出するように形成されている。これに
より、設定スイッチ33a,33bを触れ難くして、例
えば操作する必要がないときに設定スイッチ33aに手
が触れて基準電流値を変更してしまうような過電流警報
器30の誤操作を防止し易くすることができる。さら
に、蓋体45の窓孔43周縁部は、前記1対の係合片4
5aと窓孔43の配列方向に沿って縁側に向かうにつれ
て徐々に前方側に突出し、前記配列方向に沿った断面形
状が略円弧状となるように形成されている。本実施形態
を壁面に取り付けたときには、前記配列方向が鉛直方向
に沿うため、中カバー40aの窓孔43周縁部が、鉛直
方向に沿って縁側に向かうにつれて徐々に前方に突出
し、違和感がなくすっきりとしたデザインとすることが
でき、見栄えを良くすることができる。
【0029】外カバー40bは、長手方向つまり水平方
向に沿った軸を中心に中カバー40aに回動自在に取着
され、鉛直方向の断面形状が略円弧状となるように形成
されている。
【0030】ここで本実施形態では、過電流警報器30
の器体31をベース10内の下側に配設して、透明部4
6を外カバー40bにおける鉛直方向中心から下側の部
位に沿って形成している。カバー40bにおける鉛直方
向中心から下側の部位では、その前面の法線方向が水平
方向に対して前方下側に向いているので、前記部位に沿
って形成された透明部46においても、その前面の法線
方向が水平方向に対して前方下側に向くこととなる。と
ころで、住宅分電盤は通常屋内の壁面に配設され、ま
た、天井には照明器具が配設される場合が多いことか
ら、照明器具の光が透明部46に反射して過電流警報器
30の操作表示面31bが見えづらくなる虞があるが、
上述のように透明部46前面の法線方向が水平方向に対
して前方下側に向くことにより、透明部46における照
明器具の光の反射を抑えることができる。その結果、過
電流警報器30の操作表示部31bを見易くして、複数
の発光素子46および設定スイッチ33aから主幹開閉
器21の通電状態および設定変更されている基準電流値
を容易に視認することができるのである。また、透明部
46を例えば薄い青色などに着色したときには、透明部
46による光の反射をさらに抑えて、過電流警報器30
の操作表示面31bをより見易くすることができる。
【0031】さらに、上述のように透明部46を外カバ
ー40bに沿って形成したことによって、見栄えを良く
することができる。
【0032】なお、透明部46には表裏に貫通する複数
の孔46aが設けられているので、過電流警報器30の
スピーカーから鳴らされる警報音が外側に聞こえ易くな
っている。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、内部に複数の機器が
配設可能なスペースを有するベースと、ベース内に配設
される主幹開閉器及び分岐開閉器と、複数の発光素子、
主幹開閉器に流れる電流の値を検出し、前記複数の発光
素子のうち、前記電流値の基準電流値に対する割合に応
じた個数分だけ発光させる回路部、操作することにより
回路部に前記基準電流値を所望の値に設定変更させると
ともに、設定変更された基準電流値を示す操作設定部を
具備して、複数の発光素子及び操作設定部を前面側に向
けてベース内に配設される過電流警報器と、主幹開閉器
及び分岐開閉器並びに過電流警報器の前面を露見させる
窓孔を有してベースの前面側に取着される中カバーと、
過電流警報器の前面に対応する部位に透明の部材からな
る透明部を有して中カバーの前面側に開閉自在に取着さ
れる外カバーとを備えた住宅分電盤であって、透明部前
面の法線方向が水平方向に対して前方下側に向くように
透明部を形成したので、透明部における照明器具の光の
反射を抑えることができ、その結果、過電流警報器前面
を見易くして、複数の発光素子の光や操作設定部の状態
から主幹開閉器の通電状態および設定変更されている基
準電流値を容易に視認することができるという効果があ
る。
【0034】請求項2の発明は、外カバーを、鉛直方向
の断面形状が略円弧状となるように形成するとともに、
透明部を外カバーの鉛直方向中心から下側に設けたの
で、外カバーに沿うように透明部を形成すれば、複雑な
形状に形成することなく透明部前面の法線方向を水平方
向に対して前方下側に向けることができ、見栄えを良く
することができるという効果がある。
【0035】請求項3の発明は、中カバーの過電流警報
器前面を露見させる窓孔の周縁部を、過電流警報器前面
から突出する操作設定部よりも、さらに前方側に突出さ
せたので、中カバーの窓孔の突出された周縁部によっ
て、操作設定部を触れ難くして、例えば操作する必要が
ないときに操作設定部に手が触れて基準電流値を変更し
てしまうような過電流警報器の誤操作を防止し易くする
ことができるという効果がある。
【0036】請求項4の発明は、中カバーの窓孔周縁部
を、鉛直方向に沿って縁側に向かうにつれて徐々に前方
側に突出させ、鉛直方向の断面形状が略円弧状となるよ
うに形成したので、違和感がなくすっきりとしたデザイ
ンとすることができ、見栄えを良くすることができると
いう効果がある。
【0037】請求項5の発明は、透明部を着色したの
で、透明部による光の反射をさらに抑え、過電流警報器
前面をより見易くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す側面断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上のカバーを外したときの正面図である。
【図4】同上の正面要部透視図である。
【図5】同上の中カバー要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ベース 21 主幹開閉器 22 分岐開閉器 30 過電流警報器 31 器体 32 表示部 32a 発光素子 33a,33b 設定スイッチ 40 カバー 40a 中カバー 40b 外カバー 41,42a,42b,43 窓枠 46 透明部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の機器が配設可能なスペース
    を有するベースと、ベース内に配設される主幹開閉器及
    び分岐開閉器と、複数の発光素子、主幹開閉器に流れる
    電流の値を検出し、前記複数の発光素子のうち、前記電
    流値の基準電流値に対する割合に応じた個数分だけ発光
    させる回路部、操作することにより回路部に前記基準電
    流値を所望の値に設定変更させるとともに、設定変更さ
    れた基準電流値を示す操作設定部を具備して、複数の発
    光素子及び操作設定部を前面側に向けてベース内に配設
    される過電流警報器と、主幹開閉器及び分岐開閉器並び
    に過電流警報器の前面を露見させる窓孔を有してベース
    の前面側に取着される中カバーと、過電流警報器の前面
    に対応する部位に透明の部材からなる透明部を有して中
    カバーの前面側に開閉自在に取着される外カバーとを備
    えた住宅分電盤であって、透明部前面の法線方向が水平
    方向に対して前方下側に向くように透明部を形成したこ
    とを特徴とする住宅分電盤。
  2. 【請求項2】 外カバーを、鉛直方向の断面形状が略円
    弧状となるように形成するとともに、透明部を外カバー
    の鉛直方向中心から下側に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の住宅分電盤。
  3. 【請求項3】 中カバーの過電流警報器前面を露見させ
    る窓孔の周縁部を、過電流警報器前面から突出する操作
    設定部よりも、さらに前方側に突出させたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の住宅分電盤。
  4. 【請求項4】 中カバーの窓孔周縁部を、鉛直方向に沿
    って縁側に向かうにつれて徐々に前方側に突出させ、鉛
    直方向の断面形状が略円弧状となるように形成したこと
    を特徴とする請求項3記載の住宅分電盤。
  5. 【請求項5】 透明部を着色したことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の住宅分電盤。
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